JP2904177B2 - 磁気ディスク装置のヘッド位置決め機構及びその駆動制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置のヘッド位置決め機構及びその駆動制御方法

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JP2904177B2
JP2904177B2 JP9067980A JP6798097A JP2904177B2 JP 2904177 B2 JP2904177 B2 JP 2904177B2 JP 9067980 A JP9067980 A JP 9067980A JP 6798097 A JP6798097 A JP 6798097A JP 2904177 B2 JP2904177 B2 JP 2904177B2
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政智 水田
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
のヘッド位置決め機構及びその駆動制御方法に係り、特
に、微小トラッキングアクチュエータを備えた磁気ディ
スク装置のヘッド位置決め機構及びその駆動制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置では図18に示
すように、1つの主アクチュエータ51に連結されたキ
ャリッジ52と支持バネ53により磁気ヘッド54の移
動を行ってきた。しかし、高トラック密度化によりヘッ
ドの位置決め精度向上の手段として、主アクチュエータ
とは別に各磁気ヘッドを微小距離移動させるための微小
トラッキングアクチュエータを用いることが提案されて
いる。例えば特開平2−263369号公報や特開平4
−2326778号公報では、微小トラッキングアクチ
ュエータとして微小変位発生素子を用いたものが考案さ
れている。この場合、主アクチュエータを移動させるヘ
ッド粗シーク動作を行った場合にも素子自体の剛性によ
り支持バネが大きく変動することはなく、ヘッド粗シー
ク動作中は微小変位発生素子を動作停止させ、ヘッド粗
シーク終了後に主アクチュエータを停止し、ヘッド精密
シークとして位置誤差信号に基づいて微小変位発生素子
によりヘッド位置決め動作を行ってきた。また、日本機
械学会IIP’96情報・知能・精密機器部門講演会講
演論文集、磁気ディスク装置の高コンプライアンス型微
小トラッキングアクチュエータでは図19に示すような
電磁力を用いた微小トラッキングアクチュエータが発表
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
微小変位発生素子を用いた場合には、駆動に高電圧が必
要となることと、素子自体の長期信頼性が低いため、実
用性が低いという不都合があった。また、後者の電磁力
を用いたものでは、微小トラッキングアクチュエータが
完全には固定されないため主アクチュエータを移動させ
るヘッド粗シークにより支持バネが振動する不都合があ
った。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、電磁力を用いた微小トラッキングアク
チュエータにおいて、ヘッド粗シーク中にキャリッジと
支持バネの位置関係を固定する手段を設けた磁気ディス
ク装置のヘッド位置決め機構及びその駆動制御方法を提
供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、一端部に磁気ヘッドを保
持すると共に他端部に回動支点を備え磁気ヘッドを磁気
ディスク面上に保持する支持バネと、この支持バネの回
動支点を当該支持バネが磁気ディスク面に沿って回動可
能なように一端部で軸支し他端部はロータリアクチュエ
ータに接続され支持バネと共に磁気ディスク面に沿って
回動するキャリッジと、支持バネのキャリッジとの対向
面に装備されたコイルと、このコイルに対向してキャリ
ッジに装備された磁石とを備える。このうち、コイル及
び磁石は、当該コイルと磁石との相対移動方向に沿って
線対称となるように配置する。また、磁石の形状は、コ
イルの磁束を横切る長さの変動量が当該磁石とコイルと
の相対移動量に比例する形状とする、という構成を採っ
ている。
【0006】また、請求項2記載の発明では、磁石は、
底線の側に磁極を有する台形状のものを当該底線を向か
い合わせて線対称に配置した、という構成を採ってい
る。
【0007】更に、請求項3記載の発明では、請求項1
記載の磁気ディスク装置のヘッド位置決め機構におい
て、キャリッジの回動動作中は、線対称のコイルに逆向
きの駆動力を生じる方向に大きさの等しい電流を流し、
キャリッジの停止後は、線対称のコイルに同方向の駆動
力を生じる方向に電流を流す、という構成を採ってい
る。
【0008】本発明では、例えば図4において、キャリ
ッジの回動動作中は、コイル10,11に大きさが等し
く互いに逆向きの駆動力が生じるように駆動電流を流
す。キャリッジの回動に伴ってコイル10,11の対称
軸と磁石12の対称軸との間にずれを生じた場合、図1
4の状態ではコイル10よりコイル11の方が磁束を横
切る長さが長いためコイル11を駆動するカの方が強
く、微小トラッキングアクチュエータはコイル11から
コイル10に向かう方向すなわち矢印21方向に回転す
る。また、図15の状態ではコイル10がコイル11よ
り磁束を横切る長さが長いためコイル10を駆動する力
の方が強くなり、微小トラッキングアクチュエータはコ
イル10からコイル11に向かう方向にすなわち矢印2
1方向に回転する。以上のように2つのコイル10,1
1にかかる力が釣り合わない状態では、磁束を横切るコ
イルの長さが等しくなるように微小トラッキングアクチ
ュエータが回転する。例えば、磁石が台形型でかつ微小
トラッキングアクチュエータの移動量が微小であると、
前述のように微小トラッキングアクチュエータの移動量
とコイルの磁束を横切る長さの変動量とが比例するた
め、コイル長さの差の変動量も微小トラッキングアクチ
ュエータの移動量と比例する。更に、回転軸8での摩擦
力等の減衰力により微小トラッキングアクチュエータの
振動が減衰するため、図4に示すようにコイルにかかる
カが釣り合った位置で支持バネ3が固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0010】図1に示すように、キャリッジ2の回転軸
枠16には、支持バネ3の回転軸8が取り付けられ連結
される。支持バネ3は、微小トラッキングアクチュエー
タにより回転軸8を支点として回動動作する。微小トラ
ッキングアクチュエータは、図1及び図3に示すよう
に、支持バネ3のコイル支持部15に装備された2つの
同じ特性を持つ線対称のコイル10,11と、これらに
対向してキャリッジ2に装備された磁気回路9とから成
り、VCM(Voice Coil Motor)とし
て動作する。ここで、磁石12は、図4〜図11に示す
ように、コイル10,11の移動方向に沿って線対称に
配置されている。また、磁石12には、図13に示すよ
うな、それぞれのコイルの移動量と磁束を横切る長さの
変動量が比例する形状のものを用いる。ここで、コイル
の「磁束を横切る長さ」について説明を加えると、例え
ば図12の数回巻いたコイル線の最外周線について言え
ば、この図の磁石12で作られる磁束を横切る長さは、
コイルの位置に応じてコイル一巻き当たりL1〜L3の
長さで示される。以降で用いるコイルの「磁束を横切る
長さ」とは、この長さの数回巻いたコイルの和の長さを
指す。
【0011】この磁石12の形状から、支持バネ3とキ
ャリッジ2との相対位置の変化によりコイルの磁束を横
切る長さが変化し、これに比例してコイル10,11に
かかる力が変動する。例えば、磁石12の形状が図4に
示すものである場合、図14のようにコイル10が矢印
20側に動くとコイル10の磁束を横切る長さが短くな
るためコイル10にかかるカが弱くなり、コイル11は
磁束を横切る長さが長くなるためコイル11にかかるカ
は強くなる。逆に、図15のように、コイル11が矢印
20側に動くとコイル10の磁束を横切る長さが長くな
るためコイル10にかかるカが強くなり、コイル11は
磁束を横切る長さが短くなるためにかかる力は弱くな
る。そこで、等しい大きさの駆動電流を各コイル10,
11に逆向き(本例では内側向き)の力がかかるように
流した場合、2つのコイルの磁束を横切る長さが異なる
と2つのコイルにかかる力の差により磁束を横切るコイ
ルの長さが等しくなるように支持バネ3は磁石12の対
称軸の位置まで押し戻され固定される。この時の保持力
は、次式(1)に示すように駆動電流値Iと磁束密度
B、コイルの移動量x、及びコイルの移動量と磁束を横
切る長さの変動量との比kによって決まる。
【0012】 駆動力: F=IB(L+△L)−IB(L−△L)=2IB△L=2IBkx (1) I:駆動電流値 B:磁束密度 L:中心位置での磁束を横切る各々のコイルの長さ △L:磁束を横切る各々のコイルの長さの変動量 x:中心位置からのコイルの移動量 k(=△L/x):コイルの移動量と磁束を横切る長さ
の変動量との比
【0013】また、2つコイル10,11は線対称に配
置され、また、それぞれのコイルの移動量と磁束を横切
る長さの変動量とが比例するため、2つのコイルに大き
さが等しく同じ方向の駆動力がかかる様に駆動電流を流
し微小トラッキングアクチュエータを駆動すれば、次式
(2)に示すようにコイルの位置に関わらず2つのコイ
ルの磁束を横切る総長さが常に一定となり、駆動電流値
と微小トラッキングアクチェエータにかかる力とが比例
するところ、従来の微小トラッキングアクチュエータと
同様な動作をする。
【0014】 駆動力:F=IB(L+△L)+IB(L−△L)=2IBL (2)
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】本実施例では、複数の磁気ディスク媒体及
び磁気ヘッドの存在を前提に説明するが、単一の磁気デ
ィスク媒体及び単一の磁気ヘッドであっても良い。
【0017】図2に示すように、複数枚の磁気ディスク
媒体7(以下、ディスク7と略述する)がスピンドル6
により回転可能に保持されており、当該ディスク7の両
面から磁気ヘッド4によりデータが読み書きされる。磁
気ヘッド4は、スライダ5に取り付けられている。スラ
イダ5は、磁気ヘッド4をディスク面より浮上させる働
きをする。スライダ5は支持バネ3により支えられてお
り、この支持バネ3が上述の実施形態のようにキャリッ
ジ2に連結されている。支持バネ3は、図1、図3に示
すように、コイル支持部15に線対称の2つのコイル1
0,11を備えている。また、キャリッジ2には磁気回
路9として磁石12とヨーク13とがコイルと対向する
位置に装備されている。そして、マウント14とキャリ
ッジ2が回転軸8と回転軸枠16により回転可能に連結
され、微小トラッキングアクチュエータを構成し、支持
バネ3の回動と共に磁気ヘッド4が微小移動されるよう
になっている。ここで、キャリッジ2に取り付けられた
磁石12は線対称に配置され、それぞれコイル10,1
1との相対移動量と磁束を横切る長さの変動量とが比例
する形状のものを用いている。
【0018】図4から図11は、それぞれ異なる磁石1
2の構成例を示す。各図において各磁石12はコイル1
0,11の移動方向(図の上下方向)に磁極を有する。
【0019】図4では、中央の隣接する磁石を線対称で
内向きの等脚台形とし、隣接しない両脇の磁石は長方形
のものを線対称に配置した。この場合、支持バネをキャ
リッジに固定するためのは、各コイルの内側部分に働く
駆動力が引力となるように電流を流す。ここで、中央の
磁石も両脇の磁石も同時にコイル上に重なるように配置
されている点は以下の例でも同様である。
【0020】図5では、中央の磁石を外向きの台形とし
た。支持バネの固定には、各コイルの内側部分に働く駆
動力が斥力となるように各コイルに電流を流す。
【0021】図6では、中央を方形とし、両脇を内向き
の台形とした。支持バネの固定には、各コイルの外側部
分に働く駆動力が引力となるように電流を流す。
【0022】図7では、中央を方形とし、両脇を外向き
の台形とした。支持バネの固定には、各コイルの外側部
分に働く駆動力が斥力となるように電流を流す。
【0023】図8では、中央を内向きの台形とし、両脇
を外向きの台形とした。支持バネの固定には、各コイル
の内側部分に働く駆動力が引力となり、各コイルの外側
部分に働く駆動力が斥力となるように電流を流す。
【0024】図9では、中央を内向きの台形とし、両脇
も内向きの台形とした。支持バネの固定には、各コイル
の内側部分に働く駆動力が引力となり、各コイルの外側
部分に働く駆動力も引力となるように電流を流す。
【0025】図10では、中央も両脇も外向きの台形と
した。支持バネの固定には、各コイルの内側部分に働く
駆動力も外側部分に働く駆動力も斥力となるように電流
を流す。
【0026】図11では、中央を外向きの台形、両脇を
内向きの台形とした。支持バネの固定には、各コイルの
内側部分に働く駆動力が斥力となり、各コイルの外側部
分に働く駆動力は引力となるように電流を流す。
【0027】以下、図4に示すような中央が台形型の磁
石の場合を例として説明する。図12は、微小トラッキ
ングアクチュエータの移動量が微小であるとした場合
の、コイルの移動によるコイル最外周の磁束を横切る長
さの変化を示す。コイルの移動距離としては矢印17を
座標軸として考えると、台形の特徴から次式(3)の近
時が成り立つ。
【0028】 (x3−x1)/(x2−x1)=(L3−L1)/(L2−L1) (3)
【0029】よって、コイルの移動量x1〜x3と長さ
L1〜L3は図13のグラフ18に示す比例関係にな
る。このため、実施形態の式(1)からコイルの移動量
xとコイルにかかる駆動力Fとはグラフ19に示すよう
に比例する。コイルに数回巻かれた他の線についても同
様な事が言えるため、コイル全体としてグラフ18,1
9が成り立つ。
【0030】これを基に微小トラッキングアクチュエー
タの動作を説明する。図14,図15に示すように、キ
ャリッジに対し支持バネが回転し、磁石12に対するコ
イル10,11の位置が変動すると、各コイルの磁束を
横切る長さが変化し、前述のようにそれぞれのコイルに
かかる駆動力が変動する。そのため、コイル10,11
に大きさが等しく互いに逆向きの駆動力が生じるように
駆動電流を流すと、図14ではコイル10よりコイル1
1の方が磁束を横切るコイルが長いためコイル11を駆
動するカの方が強く、微小トラッキングアクチュエータ
はコイル11からコイル10に向かう方向すなわち矢印
21方向に回転する。また、図15ではコイル10がコ
イル11より磁束を横切る長さが長いためコイル10を
駆動する力の方が強くなり、微小トラッキングアクチュ
エータはコイル10からコイル11に向かう方向にすな
わち矢印21方向に回転する。以上のように2つのコイ
ル10,11にかかる力が釣り合わない状態では、磁束
を横切るコイルの長さが等しくなるように微小トラッキ
ングアクチュエータが回転する。磁石が台形型でかつ微
小トラッキングアクチュエータの移動量が微小である
と、前述のように微小トラッキングアクチュエータの移
動量とコイルの磁束を横切る長さの変動量とが比例する
ため、コイル長さの差の変動量も微小トラッキングアク
チュエータの移動量と比例する。更に、回転軸8での摩
擦力等の減衰力により微小トラッキングアクチュエータ
の振動が減衰するため、図4に示すようにコイルにかか
るカが釣り合った位置で支持バネ3が固定される。
【0031】ここで、十分な減衰要素を持たず支持バネ
が振動する場合には回転軸8に振動を急速に減衰させる
仕組み、例えばゴムで回転軸8と回転軸枠16とを接続
すること等が必要となる。
【0032】また、式(2)に示したように線対称のコ
イルを用い微小トラッキングアクチュエータの移動量と
コイルの磁束を横切る長さの変動量とが比例する場合、
2つのコイル10,11の磁束を横切る和の長さは一定
となる。そのため、支持バネ3を移動するときにはそれ
ぞれのコイル10,11に大きさが等しく駆動力の向き
の等しくなる方向に駆動電流を流すと力定数は変動せ
ず、駆動電流とコイルの駆動力とが比例する。
【0033】次に、アクセス動作について説明する。
【0034】図16に示すように、あるトラック22に
磁気ヘッド4が追従している状態(以下、トラック追従
動作状態という)からアクセス開始命令が入ると、微小
トラッキングアクチュエータの2つのコイルに大きさが
等しく逆方向の駆動力が働くように駆動電流を流し支持
バネを中心位置に固定する。この状態で図17に示すよ
うに主アクチュエータにより磁気ヘッド4を目標トラッ
ク23に移動させ、磁気ヘッドが目標トラック中心付近
に到達した時点で微小トラッキングアクチュエータの一
方のコイルの駆動電流方向を反転し、大きさの等しい駆
動電流を流して微小トラッキングアクチュエータを駆動
し磁気ヘッド4を目標トラック中心に追従させる。この
ときの駆動電流は磁気ヘッドから取得される位置誤差信
号に基づいて、磁気ヘッドを目標トラック中心に整定さ
せ、追従させるための制御信号となり、例えば位置誤差
信号から生成される目標トラック中心と磁気ヘッドとの
位置誤差情報を入力とするPID制御又はリードラグフ
ィルタの制御信号を微小トラッキングアクチュエータに
入力し磁気ヘツドを目標トラック中心に整定・追従させ
る。このとき、主アクチュエータの駆動電流は0又は外
力に対抗するための微小電流を流して回転しないように
固定しておく。このときの微小電流値は微小トラッキン
グアクチュエータを前述の方法で中心位置に固定してお
き、主アクチュエータのみで磁気ヘッドを目標トラック
中心に追従させることによりオンラインで計測し、記憶
しておく。
【0035】磁気ヘッドを目標トラック中心に追従させ
てデータの読み書きをするトラック追従動作中は、微小
トラッキングアクチュエータの2つのコイルに大きさが
等しく駆動力が同じ方向に働くように駆動電流を流し、
駆動電流と駆動力が比例することを利用してトラック追
従動作を行うが、前述のように主アクチュエータを固定
していても、ドリフト等によりキャリッジと支持バネの
相対角度が時間の経過で変動し、最悪時には支持バネが
可動限界に移動してしまう可能性がある。このため、ト
ラック追従動作中に支持バネを中心位置に戻す動作すな
わち微小トラッキングアクチュエータの一方のコイルの
駆動電流方向を反転し、2つのコイルに大きさの等しく
駆動力が逆向きとなる電流を流して微小トラッキングア
クチュエータを中立位置に戻すキャリブレーション動作
を行う必要がある。この動作では磁気ヘッドがデータの
読み書き可能領域からずれる可能性があるため、データ
の読み書きを行っていない状態で行うことが望ましく、
例えば前回のキャリブレーションから一定時間経過後か
又はデータの読み書きを行っていないときに行うことが
望ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、支持バネとキャリッジとの対向
面にコイルと磁石とをそれらの相対移動方向に沿って線
対称に設けて対向させ、磁石の形状を、コイルの磁束を
横切る長さの変動量が当該磁石とコイルとの相対移動量
に比例する形状としたので、コイルへ所定方向の電流を
流すことにより、コイルの対称軸と磁石の対称軸とがず
れた場合にはそのずれを0にする方向の合力が働くとこ
ろ、アクセス中の支持バネとキャリッジとの相対角度を
一定に固定することができ、安定したアクセス動作が可
能である。特に、磁石の形状を台形にすることでコイル
の磁束を横切る長さの変動量を当該磁石とコイルとの相
対移動量に比例させることができる。更に、上記支持バ
ネの固定状態から一方のコイルに流す電流の向きを逆に
することにより、コイルには支持バネを回動させる方向
の合力を働かせることができるので、物理的には単一の
構成で、従来の微小トラッキングアクチュエータとして
機能させることもでき、機構の小型化を図ることができ
る。この場合、微小トラッキングアクチュエータの駆動
電流と駆動力とを比例関係にできるため制御も容易であ
る、という従来にない優れた磁気ディスク装置のヘッド
位置決め機構及びその駆動制御方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施例を適用する磁気ディスク装置の
概略構成図である。
【図3】図1に示すキャリッジと支持バネとの連結状態
を示す一部を断面で示した構成図である。
【図4】本発明の一実施例を示す要部構成図である。
【図5】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図6】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図7】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図8】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図9】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図10】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図11】実施例の変形例を示す要部構成図である。
【図12】コイルの移動量とコイルの磁束を横切る長さ
との関係を説明する図である。
【図13】コイルの移動量とコイルの磁束を横切る長さ
及びコイルにかかる駆動力との関係を説明する図であ
る。
【図14】微小トラッキングアクチュエータの動作を説
明する図である。
【図15】微小トラッキングアクチュエータの動作を説
明する図である。
【図16】磁気ディスク媒体へのアクセス動作を説明す
る図である。
【図17】磁気ディスク媒体へのアクセス動作を説明す
る図である。
【図18】従来の微小トラッキングアクチュエータを示
す斜視図である。
【図19】従来の微小トラッキングアクチュエータを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 主アクチュエータ 2 キャリッジ 3 支持バネ 4 磁気ヘッド 5 スライダ 6 スピンドル 7 磁気ディスク 8 微小トラッキングアクチュエータの回転軸 9 磁気回路 10,11 コイル 12 磁石 13 ヨーク 14 マウント 15 コイル支持部 16 微小トラッキングアクチュエータの回転軸枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 美穂 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−232678(JP,A) 特開 平2−263369(JP,A) 実開 平3−104076(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 21/02,21/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に磁気ヘッドを保持すると共に他
    端部に回動支点を備え前記磁気ヘッドを磁気ディスク面
    上に保持する支持バネと、この支持バネの回動支点を当
    該支持バネが磁気ディスク面に沿って回動可能なように
    一端部で軸支し他端部はロータリアクチュエータに接続
    され前記支持バネと共に磁気ディスク面に沿って回動す
    るキャリッジと、前記支持バネの前記キャリッジとの対
    向面に装備されたコイルと、このコイルに対向して前記
    キャリッジに装備された磁石とを備えた磁気ディスク装
    置のヘッド位置決め機構において、 前記コイル及び磁石は、当該コイルと磁石との相対移動
    方向に沿って線対称となるように配置し、 前記磁石の形状は、前記コイルの磁束を横切る長さの変
    動量が当該磁石とコイルとの相対移動量に比例する形状
    としたことを特徴とする磁気ディスク装置のヘッド位置
    決め機構。
  2. 【請求項2】 前記磁石は、底線の側に磁極を有する台
    形状のものを当該底線を向かい合わせて線対称に配置し
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置の
    ヘッド位置決め機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気ディスク装置のヘッ
    ド位置決め機構において、 前記キャリッジの回動動作中は、前記線対称のコイルに
    逆向きの駆動力を生じる方向に大きさの等しい電流を流
    し、前記キャリッジの停止後は、前記線対称のコイルに
    同方向の駆動力を生じる方向に電流を流すことを特徴と
    した磁気ディスク装置のヘッド位置決め機構の駆動制御
    方法。
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