JP2901387B2 - 蛋白質の製造法 - Google Patents

蛋白質の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、組み換えDNA、それ
を含む宿主微生物および該宿主微生物を用いた蛋白質の
製造法に関する。
【従来の技術】従来、黄麹菌の一種であるアスペルギル
ス・オリゼー(Aspergillus oryza
e)由来のアルカリプロテアーゼ遺伝子の構造について
は、全く知られておらず、また、該遺伝子の単離もされ
ていないのが実情である。アルカリプロテアーゼは、蛋
白質又はその部分加水分解物に作用して、ペプタイド結
合を分解する加水分解酵素であって、医薬、飲食品、洗
剤等広範に用いられている。本発明者等は、先にアスペ
ルギルス・オリゼー由来のアルカリプロテアーゼ遺伝子
について種々検討した結果、アスペルギルス・オリゼー
由来のアルカリプロテアーゼ遺伝子及びプレプロ型アル
カリプロテアーゼ遺伝子を初めて単離及び構造決定する
ことに成功し、特許出願を行った(特願昭63−517
77号及び特願昭63−170018号)が、これら遺
伝子はアルカリプロテアーゼのmRNA由来のものであ
って、アルカリプロテアーゼのゲノム遺伝子を取得しこ
れを構造決定した例は未だない。一方、これまで遺伝子
工学を用いた物質生産のための宿主としては、大腸菌、
枯草菌、酵母、動物細胞等が検討されてきたが、各々長
所と短所があり、特に糖鎖を有する蛋白質やある種の立
体構造を有する蛋白質は大腸菌、枯草菌、酵母では不適
当である。また動物細胞ではその培養コストが高くな
り、現実の製造では問題が多い。そこで最近注目されて
いるのが、かびを宿主とした発現系である。例えばUp
shallらの報告・Bio Technology,
5,1301−1304(1987)によれば、大腸菌
や酵母では活性ある形で発現されなかったTPA(Ti
ssue Plasminogen Activato
r)が、かび(Aspergillus nidula
ns)では活性を持った形で発現するとされている。そ
して、このような状況下、かびの宿主−ベクター系にお
いて、有効に機能するプロモーター、ターミネーター等
の開発は重要な意味を持ってきている。そこで、更に本
発明者等は、鋭意研究の結果、黄麹菌の染色体からアル
カリプロテアーゼのゲノム遺伝子を新たに得てその構造
を解析し、該ゲノム遺伝子5’側上流域にあるプロモー
ター領域および3’側下流域にあるターミネーター領域
の解析に成功し、特許出願を行なった。(特願平1−2
31660号明細書参照)
【発明が解決しようとする課題】その後、本発明者等
は、更に鋭意検討した結果、黄麹菌のアルカリプロテア
ーゼのゲノム遺伝子由来のアルカリプロテアーゼプロモ
ーター及び目的とする蛋白質の構造遺伝子をベクターD
NAに挿入した組み換え体DNAを、ゲムノ遺伝子中に
含有する微生物を培地に培養すれば、効率よく蛋白質を
製造することができること等の知見を得、本発明を完成
した。すなわち、本発明は、組み換えDNA、それを含
む宿主微生物および該宿主微生物を用いた蛋白質の製造
法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】本発明は、黄麹菌のアル
カリプロテアーゼのゲノム遺伝子由来のアルカリプロテ
アーゼ プロモーター、蛋白質構造遺伝子をベクターD
NAに挿入した組み換え体DNAである。さらに本発明
は、上記組み換え体DNAを宿主微生物のゲノム遺伝子
中に導入した形質転換微生物である。さらに本発明は、
上記形質転換微生物を培地に培養し、培養物より組み込
まれた蛋白質構造遺伝子に対応する蛋白質を採取するこ
とを特徴とする蛋白質の製造法である。上記黄麹菌とし
てはアスペルギルス・オリゼーに属する微生物が挙げら
れる。上記蛋白質構造遺伝子としては、自己または外来
の蛋白質構造遺伝子であって、例えば、アルカリプロテ
アーゼ、中性プロテアーゼII、β−グルクロニダー
ゼ、ウロキナーゼ等の酵素類、Hepatitis B
抗原、ヒト血清アルブミン、インターフェロンα、イ
ンターフェロンγ、及びその誘導体の遺伝子等が挙げら
れる。また、宿主細胞としては黄麹菌(アスペルギルス
・オリゼー)が挙げられる。以下、本発明について詳述
する。アルカリプロテアーゼのゲノム遺伝子、該ゲノム
遺伝子のプロモーター、ターミネーターは以下のように
調製する。黄麹菌(アスペルギルス・オリゼー)の菌株
から公知の手法〔例えば、Oakleyらの報告 Ge
ne,61,385−399(1987)〕に準じて染
色体DNAを抽出し、これを適当な制限酵素によって部
分消化し、pUC19などのプラスミドベクターに導入
した後、宿主微生物〔例えば、大腸菌JM109株,H
B101株(宝酒造製)など〕を形質転換してジェノミ
ックライブラリーを得る。プローブ(例えば、cDNA
プローブ,合成プローブなど)によるスクリーニングに
よって陽性クローンを得、目的とするプラスミドDNA
を回収する。プラスミドDNAを適当な制限酵素によっ
て消化し、pUC19などのプラスミドベクターに導入
して宿主(例えば、大腸菌JM1O9株)を形質転換し
目的のクローンを得る。上記プロモーターを含む遺伝子
断片を組み込んだプラスミドとしては、pAP017
(制限酵素地図は図1参照)が挙げられる。また、ター
ミネーターを含む遺伝子断片を組み込んだプラスミドと
しては、pAP025(制限酵素地図は図1参照)が挙
げられる。DNAの塩基配列は公知の方法(例えば、キ
ロシークエンス法、マキサム・ギルバート法、ダイデオ
キシ法)によって解析した。上記の様にして取得、構造
決定された黄麹菌のアルカリプロテアーゼのゲノム遺伝
子は図1の制限酵素地図及び配列番号3の塩基配列を有
し、下記のプロモーター、ターミネーター領域のほか、
3つのイントロン配列を有している(図1中、IVS1
〜3と表示)。また、プロモーターは、上記ゲノム遺伝
子の5’側上流域に存在し、1110のbpのDNAを
有している。その塩基配列を配列番号1に示すが、これ
は配列番号3のゲノム遺伝子の塩基配列塩基番号1
(C)〜1110(C)に相当するものである。しかし
ながら、この配列番号1に示すもののほか、配列番号1
に示した塩基配列と一部分の塩基配列が異なるDNA、
上記の塩基配列の一部からなるDNAまたは上記の塩基
配列を少なくとも含んでいるDNAであって、上記プロ
モーターと同等の機能を有するものであってもよい。さ
らに、ターミネーターは上記ゲノム遺伝子が3’側下流
域に存在し、530bpのDNAを有している。その塩
基配列を、配列番号2に示すが、これは配列番号3のゲ
ノム遺伝子の塩基配列中塩基番号2458(G)〜29
88(G)に相当するものである。また同様に、配列番
号2に示すもののほか、配列番号2に示した塩基配列と
一部分の塩基配列が異なるDNA、上記の塩基配列の一
部分からなるDNAまたは上記の塩基配列を少なくとも
含んでいるDNAであって、上記ターミネーターと同等
の機能を有するものであってもよい。そして、本発明に
おいて、上記黄麹菌のアルカリプロテアーゼのゲノム遺
伝子由来のアルカリプロテアーゼプロモーター、目的と
する蛋白質構造遺伝子及び必要により上記黄麹菌のアル
カリプロテアーゼのゲノム遺伝子由来のターミネーター
をベクターDNAに挿入して組み換え体DNAを得る。
目的とする蛋白質構造遺伝子としては、自己または外来
の蛋白質構造遺伝子であって、先に記載した通りの、ア
ルカリプロテアーゼ、中性プロテアーゼII、β−グル
クロニダーゼ、ウロキナーゼ等の酵素類、Hepati
tis B 抗原、ヒト血清アルブミン、インターフェ
ロンα、インターフェロンγ、及びその誘導体の遺伝子
等が挙げられる。また、ベクターDNAとしては、プラ
スミド、例えば、pUC19、pUC119、pUC1
18(いずれも宝酒造製)等が挙げられる。組み換え体
DNAの構築は、例えば、モレキュラー・クローニング
(Molecular Cloning)、コールド・
スプリング・ハーバー・ラボラトリー(Cold Sp
ring Harbor Laboratory)(1
989年)等記載の方法により行なうことができる。次
に宿主微生物としてのアスペルギルス・オリゼー(IA
M 2720)を変異誘導して得られたアスペルギルス
・オリゼー19Y−11−7等を、前記組み換え体DN
Aで例えば、モル.ジェン.ジェネト.(Mol.Ge
n. Genet.)、第218巻、第99〜104頁
(1989年)記載の方法により形質転換し、同文献記
載の単離法により単離して、ゲノム遺伝子中に組み換え
体DNAを含有する形質転換微生物を得る。そして、上
記形質転微生物を培地に培養し、培養物より発現した前
記組み込まれた蛋白質構造遺伝子に対応する蛋白質を採
取するものである。培地としては、例えば糸状菌の培養
に用いられるものであれば如何なるものでも良く、例え
ば、通常製麹原料として使用される大豆、脱脂大豆、グ
ルテンなどの蛋白質原料、米、麦、とうもろこしなどの
炭水化物原料並びに醤油粕、味醂粕、酒粕、ふすま、
糠、フィッシュミールなどの食品産業の副産物などが挙
げられる。これらは、単独でも、併用して用いても良
い。そして、上記糸状菌の培養基原料をそのままもしく
は加水したものを、常法により変性もしくはα化する。
また、必要により、上記培地にKHPO、等の無機
塩類を添加しても良い。更に本発明に用いられる培地の
形態としては、例えば、固体、液体もしくは液固体等の
ものが挙げられる。また、培養法としては、静置培養、
通気培養、攪拌通気培養、振盪培養等の培養法が挙げら
れる。また、培養条件としては、例えば、温度は20〜
40℃、好ましくは30℃前後であり、時間は、2〜1
0時間、好ましくは、4日前後であり、更にpHは、5
〜8、好ましくは6前後である。培養物より蛋白質を採
取する方法としては、例えば、酵素の場合には、蛋白
質、酵素の基礎実験法、堀尾武一、山下仁平編集記載の
方法等、その他の蛋白質の場合には、日本生化学会編、
生化学実験講座タンパク質の化学I分離精製(東京化学
同人)及び「バイオ生産物の分離・精製」バイオテクロ
ノジーシリーズ、福井三郎監修、佐田栄三編(講談社
サイエンティフィク)の記載の方法等を組み合せた方法
等が挙げられる。得られる蛋白質のうち酵素の理化学的
性質は、例えば、アルカリプロテアーゼについては、例
えば、林等、日本農芸化学会誌、第45巻、第310頁
(1971頁)に、また、β−グルクロニダーゼについ
ては、例えば、アール.エイ.ジェファーソン(R.
A.Jefferson)、プラント・モレキュラー・
バイオロジー・リポーター(Plant Molecu
lar Biology Reporter)、5
(4),p.387〜405(1987年)に記載され
ている。
【発明の効果】黄麹菌のアルカリプロテアーゼのゲノム
遺伝子由来のアルカリプロテアーゼプロモーター及び蛋
白質構造遺伝子をベクターDNAに挿入した組み換え体
DNAを、そのゲノム遺伝子中に含有する微生物を培地
に培養することにより、蛋白質を効率良く得ることがで
きる。従って、本発明は産業上極めて有用である。
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。但し、これら実施例により本発明の技術的範囲
が限定されるものではない。
【実施例1】1.アスペルギルス・オリゼー染色体DNAの調製 アスペルギルス・オリゼーの染色体DNA抽出は、以下
に記した方法で行った。まず、アスペルギルス・オリゼ
ーATCC 20386株をスラントから一白金耳と
り、50mlのYPS培地(1%イーストエクストラク
ト、2%バクトペプトン、2%可溶性でんぷん)に植菌
し、30℃で2日間培養した。この培養液をさらに3L
の三角フラスコに500mlのYPS培地を入れたもの
に接種し、30℃で一昼夜培養した。集菌は3枚に重ね
たガーゼで濾過することにより行い、集めた菌体は20
mM EDTA(pH8.0)溶液で2回洗浄した。さ
らに抽出バッファー溶液(100mMトリス−塩酸、p
H8.0、10mM EDTA、1%ラウリル硫酸ナト
リウム)で1回洗浄後、濾紙で水分を除去した。この湿
菌体と同重量の滅菌済海砂B(ナカライテスク社製)を
混合し、冷却した乳ばちで約5分間すりつぶした。60
mlの抽出バッファー溶液(前記組成)を添加し、さら
に約5分間すりつぶした。すりつぶした菌体を遠心管に
入れて遠心分離し、上清を滅菌した新しい遠心管に移し
た。この上清に最終濃度5μg/mlになるようにRN
aseA(シグマ社製)を添加し、60℃で20分間反
応させた。1/6倍容の3M酢酸カリウム溶液を添加
し、室温で15分間放置後、遠心分離し、上清を滅菌し
た新しい遠心管に移した。同容積のTE飽和フェノール
(同体積の100mM Tris−塩酸)10mM E
DTA,pH8.0溶液で平衡化させたもの)で2回抽
出し、さらに同容積のエーテルで3回抽出した。抽出後
の溶液に2倍容のエタノールを界面を乱さないようにゆ
っくりと添加し、界面に生じた染色体DNAをパスツー
ルピペットでまき取った。まき取ったDNAは70%エ
タノール、90%エタノール、100%エタノールの順
にリンスし、乾燥後、TEバッファー溶液(10mM
トリス−塩酸、1mM EDTA pH8.0)に溶解
した。2.プローブの合成 一般に、cDNAを用いてそのジェノミック遺伝子をク
ローニングする場合、cDNA自体をプローブにしてハ
イブリダイゼーションする場合が多い。ところが目的の
遺伝子がファミリーを形成している場合や、偽遺伝子を
有している場合には、cDNAをプローブとして用いる
とその特異性が低くなってしまう。そこでアルカリプロ
テアーゼ遺伝子のクローニングには、cDNAの配列
(特願昭63−170018号)のうち、5’側と3’
側の非翻訳領域を基にした合成オリゴヌクレオチドをプ
ローブとして用いた。合成したオリゴヌクレオチドの配
列を以下に示す。 AP−23;5’>GCG CAA GAA CAA
CTC AAG TCGGAG GAT AGA <
3’ AP−24;5’>CAT GTA CAG AGT
ATA CTT ATGGTA GTA GTC<3’ AP−23は、アルカリプロテアーゼcDNA(特願昭
63−170018号)の5’側非翻訳領域の配列を基
に設計した30塩基長(mer)のオリゴヌクレオチド
で、AP−24は3’側非翻訳領域の配列を基に設計し
た30merのオリゴヌクレオチドである。これらのオ
リゴヌクレオチドは製造業者により指示された試薬と方
法を用いて、DNA合成機(381A)(アプライド
バイオシステム社製)で合成した。合成オリゴヌクレオ
チドの放射性標識は[γ−32P]ATP(アマシャム
社製)とT4ポリヌクレオチドキナーゼ(宝酒造製)を
用いて行った。3.サザーン ハイブリダイゼーション 前項で作製した合成オリゴヌクレオチドプローブを用
い、アスペルギルス・オリゼーATCC20386株の
染色体DNAに対し、サザーン ハイブリダイゼーショ
ン法によって、アルカリプロテアーゼ遺伝子の解析を行
った。まず、アスペルギルス・オリゼーの染色体DNA
をいくつかの制限酵素(例えば、BamHI,EcoR
Iなど)で消化後、アガロースゲル電気泳動にて分離し
た。泳動後、サザーン トランスファー法により、DN
Aをニトロセルロースフィルターにブロッティングし
た。サザーン トランスファー法としては、Mania
tisらの方法(Molecular Clonin
g,A LaboratoryManual,Cold
Spring Harbor Laborator
y,Cold Spring Harbor,NY.
(1982))に従った。ハイブリダイゼーションは、
6×SSC(0.9M NaCl,0.09M クエン
酸三トナリウム)、0.5%ラウリル硫酸ナトリウム、
5×デンハルツ溶液(0.1%フィコール、0.1%ポ
リビニルビロリドン、0.1%ウシ血清アルブミン)、
0.01M EDTA(pH8.0)、100μg/m
lトランスファーRNAの溶液中で42℃で行った。プ
ローブは、約1.0×10cpm/mlの濃度で添加
した。洗浄は6×SSC、0.5%ラウリル硫酸ナトリ
ウムの溶液を用い、45℃で3回行った。フィルターを
風乾後、−80℃でX線フィルム(富士フィルム製 R
X)にかけ、オートラジオグラフ像を得た。その結果、
AP−23,AP−24の両プローブともアスペルギル
ス・オリゼー染色体制限酵素消化物に対し、単一で明瞭
なバンドが得られた。4.ライブラリーの作製 前項のサザーン ハイブリダイゼーションの結果、AP
−23プローブを用いた場合、アスペルギルス・オリゼ
ー染色体DNAのBalII消化物に対し、約6.5k
bのバンドが見られ、AP−24ではHindIII消
化物に対し、約4.5kbのバンドが見られた。Bgl
II及びHindIIIは、アルカリプロテアーゼcD
NA中に存在する制限酵素であるため、両制限酵素DN
A断片をクローニングすることで、アルカリプロテアー
ゼ遺伝子のほぼ全領域をクローニングできると考えられ
る。そこで、これらの制限酵素を用いたアスペルギルス
・オリゼーのジェノミックライブラリーを作製した。ま
ず、第1項で調製したアスペルギルス・オリゼーの染色
体DNA約200μgを500unitのBglIIお
よびHindIII(宝酒造製)で37℃、一夜消化
し、0.8%のアガロースゲル電気泳動(30Vで一
夜)を行い、同時に泳動した分子量マーカーのサイズを
基に、BgIII消化物に対しては5.0〜7.0kb
(キロベース)の大きさのDNA断片を、HindII
I消化物に対しては3.0〜5.0kbのDNAの断片
をそれぞれ抽出、精製した。アガロースゲルからの抽出
精製は、Maniatis(前述)の方法を用いて行う
ことができる。−方、ベクターとしてはpUC19を用
い、BglIIと同じ平滑末端を生じるBamHIおよ
びHindIIIで消化後、アルカリフォスファターゼ
(宝酒造製)で末端を脱リン酸化して、セルフライゲー
ションを防止した。前記のBglII消化物の5.0〜
7.0kb DNA断片とBamHI消化したpUC1
9、HindIII消化物の3.0〜5.0kb DN
A断片とHindIII消化したpUC19をそれぞれ
混合し、“ライゲーションキット(宝酒造製)”により
ライゲーションを行い、その混合物を用いて大腸菌HB
101株のコンピテントセル(宝酒造製)を形質転換し
た。形質転換した大腸菌は、その一部は形質転換頻度測
定のためにL寒天培地(1%トリプトン、0.5%イー
ストエクストラクト、1%NaCl、1.5%寒天)に
プレーティングを行い、残りはさらに50倍容のL−ブ
ロス(1%トリプトン、0.5%イーストエクストラク
ト、1%NaCl)を添加し、37℃で一夜培養してコ
ロニーを増幅させた後、アスペルギルス・オリゼー ジ
ェノミックライブラリーとして−80℃で保存した。5.コロニー ハイブリダイゼーション コロニー ハイブリダイゼーションは以下に示した様に
行った。まず、アスペルギルス・オリゼー ジェノミッ
クライブラリーを、直径150mmプレートあたり約1
0,000クローンになるようにブレーティングし、3
7℃で一夜培養した。プレートの培地には50μg/m
lの濃度でアンピシリンを添加したL寒天培地を用い
た。培養後、ナイロンフィルター(NEN製Colon
y/Plaque Screen)を寒天の上から静か
に乗せてコロニーをナイロンフィルターに移した。コロ
ニーを移したナイロンフィルターは0.5N NaOH
に浸して溶菌、DNAを変性させた後、1Mトリスー塩
酸(pH7.5)溶液に浸して中和し、乾燥させて変性
したDNAを固定した。ハイブリダイゼーションは、作
製したフィルターをビニールバックに入れ、サザーンハ
イブリダイゼーションの場合と同じ条件で行った。その
結果、AP−23及びAP−24の両ブローブともハイ
ブリダイズするクローンがいくつか得られた。これらの
クローンよりアルカリ−SDS法(Maniatis、
前述)にてプラスミドDNAを抽出し、ジデオキシ法に
よって塩基配列を決定したところアルカリプロテアーゼ
のcDNA配列と一致した。 AP−23プローブとハイブリダイズする約6.5kb
の BglII断片を含むプラスミドをpAPO17、
AP−24プローブとハイブリダイズする約4.5kb
のHind III断片を含むプラスミドをpAPO2
5として以下解析を進めた。6.アルカリプロテアーゼのゲノム遺伝子の取得及びD
NA配列の決定 前項で得たpAO17及びpAPO25について、いく
つかの制限酵素で消化後、アガロースゲル電気泳動によ
り断片パターン観察することによりそれらの制限酵素断
片地図を作製した。その結果を図1に示す。両プラスミ
ドが含んでいた遺伝子断片は、HindIIIとBgl
II部位の間で重複しており、両プラスミドでアルカリ
プロテアーゼ遺伝子のほぼ全領域をクローニングでき
た。そこで配列番号1に示す様に適当な制限酵素部位を
使ってDNA配列の決定を行った。DNA配列の決定法
としてはジデオキシ法を用い、その反応は“M13シー
クエンスキット”(宝酒造製)、ポリアクリルアミド電
気泳動は“DNA塩基配列分析用電気泳動装置”(宝酒
造製)を用いて行った。得られたジェノミック遺伝子の
塩基配列と、アルカリプロテアーゼcDNAの塩基配列
(特願昭63−170018号)を比較し、アルカリプ
ロテアーゼ遺伝子遺伝子にはそのプレプロ領域に1箇
所、成熟蛋白質領域に2箇所の計3箇所のイントロン配
列が存在している事が分った。7.転写開始点の決定 クローニングしたアルカリプロテアーゼ遺伝子のプロモ
ーター領域を解析するため、転写開始点の決定を行っ
た。転写開始点の決定には、S1マッピッグ法やプライ
マー エクステンション法があるが、本実験ではプライ
マー エクステンション法で行った。プライマーとして
は、アルカリプロテアーゼ蛋白の12番目から17番目
(プレ領域内)のアミノ酸をコードしているDNAの逆
鎖を基に合成したオリゴヌクレオチドを用いた。以下に
その配列を示す。 AP−26;5’>CGC GGG AAG GAT
AGC TCC<3’ AP−26の配列をアプライド バイオシステム社製
“DNA合成機(381A)”で合成した。合成したオ
リゴヌクレオチドの精製は、アプライド バイオシステ
ム社製“オリゴヌクレオチド精製カートリッジ”を用い
た。AP−26の末端ラベリングは[γ−32P]AT
PとT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて行った。反
応は50mM トリス−塩酸(pH8.0),10mM
MgCl,10mM ジチオスレイトール(DT
T)の溶液中で37℃,1時間反応させた。ラベルに用
いられなかった[γ−32P]ATPは、“NENSO
RBTM20”カラム(NEN製)を使って除去し、以
上の操作で1μgDNA当り約10cpmの放射活性
を持つオリゴヌクレオチドが得られた。次に、アルカリ
プロテアーゼcDNAのクローニングの際に鋳型として
用いたmRNA(特願昭63−170018号)約3μ
gと32Pでラベルした上記プライマーAP−26約1
0ngを混合して6μlとし、それに1μlの10×逆
転写酵素用バッファー(50mMトリス−塩酸pH8.
0、500mM KCl、100mM MgCl)を
添加し、70℃で5分間加熱処理後、室温で20分間放
置し、プライマーとmRNAのアニーリングを行った。
次にこの溶液に10mM DTT 1μl、20mM
dNTP(dATP,dGTP,dCTP,dTTPの
等モル混合物)、リボヌクレアーゼインヒビター(11
7units/μl,宝酒造製)0.5μl、逆転写酵
素(宝酒造製22units/μl)0.5μlを添加
し、42℃で1時間反応させた後、ホルムアミド溶液
(95%ホルムアミド、0.1キシレンシアノール、
0.1%ブロムフェノールブルー)10μlを添加して
反応を停止した。次に上記で得られた反応液1〜3μl
を、6%アクリルアミド−尿素ゲルにアプライした。同
時に、pAPO17を鋳型とし、AP−26をプライマ
ーとしてジデオキシ反応させた液をサイズマーカーとし
て同じゲルに泳動した。この結果、プライマー エクス
テンションした反応液ではバンドが3本見られ、アルカ
リプロテアーゼ遺伝子の転写開始点は3箇所存在する事
がわかった。その結果を配列番号3に示す。決定した最
上流の転写開始点の30〜40塩基上流に、いわゆるT
ATAボックスと考えられる配列はTATAAATが存
在しており、80〜90塩基上流には、CAATボック
スと考えられる配列CCAAATが存在している。8.アルカリプロテアーゼゲノム遺伝子の連結 2つのDNA断片(pAPO17,pAPO25)にク
ローニングされたアルカリプロテアーゼゲノム遺伝子を
連結するために図2に示した操作を行った。まず、約5
0μgのpAPO17をNcoI(宝酒造製)で消化
後、“DNAブランティングキット”(宝酒造製)を用
いて平滑末端化した。この消化断片にBamHIリンカ
ー(宝酒造製)5μgを混合し、“DNAライゲーショ
ンキット”(宝酒造製)を用いて両者をライゲーション
し、エタノール沈澱でDNAを精製後、BamHIおよ
びHindIII(宝酒造製)で消化した。このDNA
混合物を1%アガロースゲル電気泳動により分離し、ア
ルカリプロテアーゼゲノム遺伝子の5’側を含む約12
00bpのDNA断片をゲルから回収、精製した。ゲル
からのDNA回収法は、前述のManiatisらの方
法で行うことができる。一方、pAP025は、約50
μgをPstI(宝酒造製)を消化後、“DNAブラン
ティングキット”(宝酒造製)で平滑末端にし、同様に
BamHIリンカー5μgを混合して“DNAライゲー
ションキット”(宝酒造製)を用いてライゲーションし
た。ライゲーション後、エタノール沈澱により精製し、
BamHIおよびHindIIIで消化した。このDN
A消化物を1%アガロースゲル電気泳動により分離し、
アルカリプロテアーゼゲノム遺伝子の3’側を含む約1
800bpのDNA断片をゲルから回収、精製した。前
述のアルカリプロテアーゼ5’側DNA断片(約120
0bp,BamHI/HindIII断片)と3’側D
NA断片(約1800bp,BamHI/HindII
I断片)をそれぞれ約3μgずつ混合し、“DNAライ
ゲーションキット”によりライゲーション後、BamH
Iで消化した。消化したDNAを1%アガロースゲル電
気泳動で分離し、目的の大きさのDNA断片(約3kb
p)を回収、精製した。このアルカリプロテアーゼゲノ
ム遺伝子を含むDNA断片をBamHIで消化した p
UC19と混合してライゲーション後、大腸菌JM1O
9株コンピテントセル(宝酒造製)に導入し、アンピシ
リン耐性を獲得した形質転換株をスクリーニングするこ
とで目的のプラスミドpAP1725を有するクローン
を得た。pAP1725は、pUC19のBamHI部
位に、アルカリプロテアーゼゲノム遺伝子(約3kb
p)が挿入されたDNAである。9.発現ベクターの作製 アルカリプロテアーゼ遺伝子のプロモーター、ターミネ
ーターを用いた発現ベクターの作製は図3に示した手順
に従って行った。まず、ターミネーター領域を単離する
ため、約10μgのpAP025をAflII(宝酒造
製)で消化後、“DNAブランティングキット(宝酒造
製)を用いて切断箇所を平滑末端化した。エタノール沈
澱により精製した後、さらにPstI(宝酒造製)で消
化し、1%アガロースゲル電気泳動により消化断片を分
離した。このうちアルカリプロテアーゼのターミネータ
ー領域のDNA断片(約500bp)をアガロースゲル
より抽出、精製した。一方、ベクターとなるpUC19
をPstIおよびHincII(宝酒造製)で消化後、
アルカリフォスファターゼ(宝酒造製)で切断点を脱リ
ン酸化させた。この切断したベクター(約100ng)
と前述のターミネーターDNA断片(約500bp)を
混合し、“DNAライゲーションキット(宝酒造製)で
ライゲーションし、その混合物で大腸菌 JM109株
(宝酒造製)を形質転換した。アンピシリン耐性を獲得
したクローンから、プラスミドDNAを抽出してスクリ
ーニングを行い、目的のプラスミドpAP044 10
μgを得た。次にプロモーター領域を単離するため、
約10μgのpAP017をNcoI(宝酒造製)で消
化後“DNAブランティングキット”を用いて切断箇所
を平滑末端化した。エタノール沈澱後、 EcoRIリ
ンニカー(宝酒造製)2μgと混合し“DNAライゲー
ションキット”を用いてライゲーションした。ライゲー
ションしたDNA混合物をEcoRIおよびFspI
(New EnglandBiOlab 社製)で消化
し、1%アガロースゲル電気作動により消化断片を分離
した。分離したDNA断片のうち、アルカリプロテアー
ゼ プロモーター領域を含むDNA断片(約1100b
p)をアガロースゲルより抽出、精製した。次に、ター
ミネーター領域をサブクローニングしたプラスミドpA
P044約10μgをEcoRIおよびSmaI(宝酒
造製)で消化後、アルカリフォスファターゼで脱リン酸
化したもの(約100ng)と前記のプロモーター断片
(約1100bp,約100ng)を混合し“DNAラ
イゲーションキット”によりライゲーションし、大腸菌
JM109株を形質転換した。得られたアンピシリン
耐性株からプラスミドDNAを抽出してスクリーニング
を行い、目的のプラスミドpAP045 10 μgを
得た。pAP045はアルカリプロテアーゼのプロモー
ター、ターミネーターが連結されたプラスミドで、単一
認識部位であるBamHI部位に異種遺伝子を挿入する
事で発現させうるベクターである。 10.アスペルギルス・オリゼー由来のアルカリプロテ
アーゼプロモーターによりアスペルギルス・オリゼー中
で蛋白質生成物を発現させるように設計した発現ベクタ
ーの構築 この実施例では、プラスミドをアルカリプロテアーゼプ
ロモーター、及びターミネーター配列の制御下にβ−グ
ルクロニダーゼ(以下、GUSと略称する。)を発現す
るように設計して構築した。 ・前記項目9で構築され、アルカリプロテアーゼプロモ
ーター及びターミネーターが連結された組み換え体プラ
スミドpAPO45からのGUS発現ベクターの作製は
図4に示した手順に従って行った。先ず、組み換え体プ
ラスミドpBI221〔GUS Gene Fusio
nSystem User’s Manual(Clo
ntech Laboratories,Inc.東洋
紡社より入手)〕からGUSフラグメントを単離するた
めに組み換え体プラスミドpBI221(約5700b
p)10μgを制限酵素 SmaI(宝酒造製)及びS
acI(宝酒造製)により消化したのち、“DNAブラ
ンティングキット”(宝酒造製)を用いて切断箇所を平
滑末端化した。エタノール沈澱により精製したのち、1
%アガロースゲル電気泳動により消化断片を分離した。
このうちGUSフラグメントのDNA断片(約1900
bp)をアガロースゲルより抽出、精製した。一方、ア
ルカリプロテアーゼ プロモーター及びターミネーター
領域を含む組み換え体プラスミドpAPO45 10
μg をSmaIを用い、消化後、アルカリフォスファ
ターゼ(宝酒造製)を用い切断点を脱リン酸化させた。
この切断したプラスミド (約100ng)及び前述の
GUSフラグメントDNA断片(約100ng)を混合
し、“DNAライゲーションキット”(宝酒造製)を用
いライゲーションし、その混合物で大腸菌JM109
(宝酒造製)を形質転換した。アンピシリン耐性を獲得
したクローンから、組み換え体プラスミドDNAを抽出
してスクリーニングを行ない組み換え体プラスミドpA
PO69(約6900bp)10μgを得た。次に、こ
のpAP069にマーカー遺伝子として硝酸塩資化性遺
伝子niaDを連結した。すなわち、プラスミドpST
A14(約11000bp)〔S.E・Unkles
ら、Mol.Gen.Genet Vol.218 P
99〜104(1989)〕を HindIII(宝酒
造製)で消化し、エタノール沈澱により精製したのち、
1%アガロース電気泳動法により消化断片を分離した。
このようにしてniaDを含むDNA断片(約5500
bp)を得、これを前記組み換え体プラスミドpAP0
69のHindIII消化物をアルカリフォスファター
ゼ(宝酒造製)により切断点を脱リン酸化したベクター
と混合して“DNAライゲーションキット(宝酒造製)
でライゲーションし、その混合物で大腸菌JM109株
(宝酒造製)を形質転換した。アンピシリン耐性を獲得
したクローンから、プラスミドDNA抽出してスクリー
ニングを行ない目的の組み換え体プラスミドpAP07
0及びpAP071(いづれも約12400bp)10
μgを得た。組み換え体プラスミドpAP070及びp
AP071は、アルカリプロテアーゼ プロモーター及
びターミネーターの間にniaD遺伝子断片(約550
0bp)が挿入されたものであるが、niad遺伝子断
片の向きが夫々逆に組み換え体プラスミドpAP069
に連結されたものである。11.アスペルギルス・オリゼーの形質転換 A.oryzae(IAM 2720)の胞子懸濁液を
適当に滅菌水で希釈し、KClO(470mM)を含
有する最小培地のN源をグルタミン酸ソーダ(10m
M)を添加した培地にプレートして30℃で3〜7日間
培養した。ここで出現したコロニーを最小培地(N源グ
ルタミン酸ソーダ10mM)に植え換えて、この培地で
30℃で、3〜7日培養する。そして、グルタミン酸ソ
ーダを添加した培地では生育するが、硝酸ソーダを添加
した培地では生育できない株を、硝酸塩資化能欠損(n
iaD)株として選択、分離する。本発明では、この
株をA.oryzae 19Y−11−7と略記する。 A.oryzae 19Y−11−7(niaD)株
を試験管のスラント培地(米麹汁寒天培地)に接種し、
室温で分生胞子の着生が充分になるまで培養し、分生胞
子を得た。次に、この分生胞子を、1×10個/ml
となるように、0.01%ソルビタン脂肪酸エステル溶
液[ソルゲン TW−60(第一工業製薬社製)〕に分
散懸濁した。次に、この分生胞子の分散懸濁液1ml
を、液体栄養培地[下記のポリペプトン・デキストリン
培地(pH6.0)] デキストリン 2% ポリペプトン 1.0% KHPO 0.5% NaNO 0.1% MgSO・7HO 0.05% カザミノ酸 0.1% pH 5.5〜6.0 水道水で調整 30mlに接種し、150ml容三角フラスコ内で、3
0℃で、16〜24時間振盪培養し、菌糸懸濁液を得、
該懸濁液は更に遠心分離(4500g、20分)して、
そこから麹菌体を分離した。次に、こうして得られた麹
菌体は充分水洗浄したのち、これに細胞壁溶解酵素5m
lを加え、30℃で45分間、ゆるく振盪(毎分50〜
60往復)して、A.oryzae 19 Y−11−
7(niaD)株のプロトプラストを得た。ここに用
いた細胞壁溶解酵素は、市販のノボザイム234(ノボ
・インダストリー社製)を溶液1mlに8mg溶解し得
られたものである。次に、このようにして得たプロトプ
ラストをG−3規格のガラスフィルターにより分離し、
これを高張液(0.8M MgSO・7HO、1
0mM リン酸緩衝液 pH5.8)で洗浄し、洗浄プ
ロトプラストを得た。次いで、上記高張液にて5mlの
懸濁液とし、これに4倍量の高張液〔1.2Mソルビ
トール、50mM CaCl、 10mM トリス・
塩酸緩衝液(pH7.5))を添加し、2,000r.
p.m.で5分間遠心分離し、プロトプラストを洗浄し
た。この洗浄操作を3回行なった。次に、プロトプラス
トを上記高張液中に最終濃度1〜2×10/mlと
なるように再懸濁する。この100μlの懸濁液を1.
5mlプラスチック製試験管に入れ、前記方法で調製し
たDNAベクター「pAP070及びpAP071」ま
たは同「pAP078」のいずれかのDNA1〜10μ
g(総容量:TEバッファー溶液10μl中)を添加
し、PEG〔50%(w/v)PEG 3350(シグ
マ社製)〕50mM CaCl、10mM トリス/
HCl、pH7.5の溶液12.5μlを添加し、静か
に攪拌し、氷温にて20分間インキュベートする。次い
で、前記PEG溶液1mlを加えて2秒間ゆるやかに撹
拌して、すぐに前記高張液を2ml加える。以上のよ
うにして形質転換を行う。形質転換操作の終了したプロ
トプラスト懸濁液を1.2Mソルビトールを含む再生最
少培地(N源は、硝酸ナトリウム)に重層して培養す
る。DNAベクターpAP071で形質転換された本発
明のアスペルギルス・オリゼー形質転換体はアスペルギ
ルス・オリゼー11−7−G71−101として工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第12111号
として寄託している。次に、このようにして形質転換さ
れたプロトプラスト懸濁液全量を、0.8MKCl、1
0mM CaCl、10mM トリス/HCl,pH
7.5溶液6ml混和希釈し、700gで5分間遠心分
離する。更に、分離された形質転換体のプロトプラスト
に同容量の上記希釈液を加え、遠心分離して、洗浄され
たものを得る。次に、洗浄された形質転換体のプロトプ
ラストを1mlの上記希釈液に懸濁し、この10μl〜
100μlを、0.6M KClを含む最小培地(N源
硝酸ソーダ10mM、2.0%寒天)にプレートする。
またその上に同培地(但し、0.5%寒天)を重層す
る。次いで30℃にて3〜10日間培養する。niaD
及びDNAベクターpAP070、pAP071及び
同pAP078由来の他のDNAをとりこんだ形質転換
体は、最小培地+KCl(塩化カリウムはプロトプラス
トが破裂するのを防ぐのに必要である)上で増殖する。
未変化の細胞、未変化のプロトプラスト、形質転換体、
および復帰突然変異体を含むあらゆる生存可能な細胞及
びプロトプラストは、最小培地+アルギニン+KCl上
で増殖する。かかる増殖培地により、生存可能な物質の
生存率を調べることができる。これらの実験において1
/mlのうち、上記アルギニンを含む培地で生存可
能な物質の生育できた割合は30%以上であった。最小
培地+アルギニン上では、汚染された非プロトプラスト
物質のみが増殖する。この様な非浸透圧感受性細胞での
汚染は、本実験においては1%未満であった。12.アスペルギルス・オリゼーにおけるGUSの発現 前記形質転換体A.oryzae 11−7−G71−
101(FERM P−12111)のGUS発現を以
下のようにして調べた。すなわち、ふすま粉末2%、脱
脂大豆粉末0.5%及びKHPO0.1%(pH
6.5)からなる液体培地15mlに、形質転換体A.
oryzae 11−7−G71−01を接種して30
℃で72時間振盪培養した。該培養物を濾過して培養濾
過と菌体を分別した。菌体を冷却しながらバイオ・ミキ
サー(日本精機社製)で1分間破砕したのち、遠心分離
して菌体内上清液を得た。これら培養濾過と菌体内上清
液についてGUS発現の有無をウェスタンブロット法に
従って調べたところ、菌体内上清にGUS抗体とクロス
する蛋白質が認められ、形質転換体A.oryzae1
1−7−G71−101にGUS発現が認められた。
尚、培養濾液にはGUS抗体とクロスする蛋白質は認め
られず、形質転換体A.oryzae 11−7−G7
1−101の培養液中にはGUSの分泌発現は認められ
なかった。また、宿主元株A.0ryzae19Y−1
1−7を同様に培養して培養濾液と菌体内上清液につい
てGUS発現の有無を同様に調べたところ、宿主元株
A.oryzae 19Y−11−7には、GUS発現
は全く認められなかった。前記形質転換体A.oryz
ae 11−7−G71−101の菌体上清液100μ
lを用いてGUS発現量をp−ニトログルクロニドと反
応させてGUS発現量をGUS Gene Fusio
n System USer’s Manual(Cl
ontech Laboratories,Inc.東
洋紡社より入手)に記載の方法により調べたところその
GUS発現量は約1mg/Lブロス(broth)と算
出された。
【実施例2】1.アルカリプロテアーゼを分泌発現するように設計し
たA.oryzae発現用ベクターの構築 A.oryzaeゲノム由来アルカリプロテアーゼ遺伝
子DNA及び硝酸塩資化性マーカー遺伝子DNAを連結
させた組み換え体プラスミドベクターpAP078の作
製は、図5に示した手順に従って行った。niaD遺伝
子を含む組み換え体プラスミドpSTA14からnia
D遺伝子を含むフラグメントを切り出すため、Hind
IIIで消化したのち、“DNAブランティングキッ
ト”(宝酒造製)を用いて平滑末端化した。この消化断
片にSmaIリンカー(宝酒造製)5μgを混合してn
iaD遺伝子DNA断片(SmaIリンカー付与)を得
た。一方、ベクターとなるプラスミドpUC19をSm
aI(宝酒造製)で消化したのち、アルカリフォスファ
ターゼ(宝酒造製)で切断点を脱リン酸化した。この切
断したベクター(約100ng)と、前述のniaD遺
伝子DNA断片(SmaIリンカーの付与断片)の両者
を“DNAブランティングキット”(宝酒造製)を用い
てライゲーションし、その混合物で大腸菌 JM109
株(宝酒造社製)を形質転換した。アンピシリン耐性を
獲得したクローンからプラスミドDNAを抽出してスク
リーニングを行い、目的の組み換え体プラスミドpAP
076 10 μgを得た。一方、前記組み換え体pA
P1725をBamHI(宝酒造製)消化したDNAを
1%アガロースゲル電気泳動で分離し、アルカリプロテ
アーゼゲノム遺伝子のDNA断片(約3kbp)を回
収、精製した。該アルカリプロテアーゼゲノム遺伝子を
含むDNA断片をBamHIで消化したpUC118
(宝酒造製)と混合してライゲーションしたのち、大腸
菌 JM109株コンピテントセル(宝酒造製)に導入
し、アンピシリン耐性が付与された形質転換株スクリー
ニングすることにより目的の組み換え体プラスミドpA
P074を得た。この組み換え体プラスミドpAP07
4は、pUC18のBamHI部位にアルカリプロテア
ーゼゲノム遺伝子(約3kbp)が挿入されたDNAで
ある。更に、組み換え体プラスミドpAP074をSm
aIにより消化したのち、切断点をアルカリフォスファ
ターゼ処理して脱リン酸化されたDNA断片及び前記組
み換え体プラスミドpAP076のsmaI消化物をラ
イゲーションしてアルカリプロテアーゼ遺伝子とnia
D遺伝子が連結したアルカリプロテアーゼ発現用組み換
え体プラスミドベクターpAP078(約11000b
p)10μgを得た。2.A.oryzaeにおける野性型アルカリプロテア
ーゼの発現 組み換え体プラスミドpAP078を用い前記実施例1
項目11に記載したようにA.oryzae 19Y−
11−7を形質転換し、単一N源として硝酸塩を資化で
きる形質転換体、すなわち、A.oryzae 11−
7−TP71を単離した。なお、A.oryzae 1
1−7−TP71は、夫々工業技術院微生物工業技術研
究所に微工研菌寄第12110号(FERM P−12
110)として寄託されている。そして、単一N源とし
て硝酸ナトリウムを含むツァペック寒天培地上で純化を
繰り返えし、形質転換体の安定化を行なった。アルカリ
プロテアーゼ発現量を調べるために、形質転換体A.o
ryzae11−7−TP71(FERM P−121
10)を夫々80%撒水しためすま5gに接種し、30
℃にて64時間培養した。その培養物に水100mlを
加えて室温で2時間抽出し、濾液を得た。その濾液を用
いて、アゾカゼインを基質とする牛島等の報告(Agr
ic.Biol.Chem.54(7)、1667〜1
676(1990)〕に従ってアルカリプロテアーゼ活
性を測定した結果を表1に示した°宿主元株A.ory
zae 19Y−11−7も同様に培養して抽出濾液の
アルカリプロテアーゼを測定した。
【表1】 上表より明らかな如く、本発明形質転換体は、対照に比
し、約4〜5倍のアルカリプロテアーゼを生成している
ことが判る。そして、前記ふすま培養抽出濾液のアルカ
リプロテアーゼ発現量向上をウェスタンブロット法で確
認した結果、本発明形質転換体は、宿主元株A.ory
zae 19Y−11−7に比較して明らかに多量のア
ルカリプロテアーゼに相当する分子量36,000の酵
素蛋白質を生産することが判明した。
【配列表】配列番号: 1 (1)配列の長さ: 1110塩基対 (2)配列の型: 核酸 (3)鎖の数: 一本鎖 (4)トポロジー: 直鎖状 (5)配列の種類: genomic DNA (6)起源 (a)生物名 :Aspergillus oryza
e (b)株 名: ATCC 20386 (7)配列の特徴 1−1110:プロモーター (8)配列: 配列番号: 2 (1)配列の長さ: 530塩基対 (2)配列の型: 核酸 (3)鎖の数: 一本鎖 (4)トポロジー: 直鎖状 (5)配列の種類: genomic DNA (6)起源 (a)生物名:Aspergllus oryzae (b)株 名:ATCC 20386 (7)配列の特徴 1−506:ターミネーター (8)配列: 配列番号: 3 (1)配列の長さ: 2988塩基対 (2)配列の型: 核酸 (3)鎖の数: 一本鎖 (4)トポロジー: 直鎖状 (5)配列の種類: genomic DNA (6)起源 (a)生物名:Aspergillus oryzae (b)株 名:ATCC 20386 (7)配列の特徴 1435−1484: イントロン1 1929−1988: イントロン2 2077−2133: イントロン3 1−1110: プロモーター 1111−2487: 成熟蛋白質 2488−2988: ターミネーター (8)配列:
【図面の簡単な説明】
【図1】黄麹菌アルカリプロテアーゼのゲノム遺伝子の
制限酵素地図。
【図2】アルカリプロテアーゼゲノム遺伝子の連結手順
を示す図。
【図3】発現ベクター(組み換え体プラスミド)pAP
045の作製手順を示す図。
【図4】組み換え体プラスミドpAP045からのGU
S発現ベクターの作製手順を示す図。
【図5】組み換え体プラスミドベクターpAP078の
作製手順を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 15/09 ZNA C12R 1:69) (C12P 21/02 C12R 1:69) (72)発明者 村上 成治 千葉県野田市野田339番地 キッコーマ ン株式会社 研究本部内 (72)発明者 中野 衛一 千葉県野田市野田339番地 キッコーマ ン株式会社 研究本部内 (72)発明者 茂田井 宏 千葉県野田市野田339番地 キッコーマ ン株式会社 研究本部内 (72)発明者 石田 豊 大阪府枚方市招堤大谷2丁目1180番地の 1 株式会社 ミドリ十字 中央研究所 内 (72)発明者 村上 弘次 大阪府枚方市招堤大谷2丁目1180番地の 1 株式会社 ミドリ十字 中央研究所 内 (72)発明者 真崎 厚司 大阪府枚方市招堤大谷2丁目1180番地の 1 株式会社 ミドリ十字 中央研究所 内 (72)発明者 川辺 晴英 大阪府枚方市招堤大谷2丁目1180番地の 1 株式会社 ミドリ十字 中央研究所 内 (72)発明者 有村 博文 大阪府枚方市招堤大谷2丁目1180番地の 1 株式会社 ミドリ十字 中央研究所 内 (56)参考文献 特開 昭62−272988(JP,A) Agric.Biol.Chem., 52[7](1988)p.1887−1888 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 15/00 - 15/90 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黄麹菌アスペルギルス・オリゼーATC
    C20386株のアルカリプロテアーゼのゲノム遺伝子
    由来とし、当該ゲノム遺伝子の5’側上流域からEc
    oRI及びFspIで切り出される、大きさが約110
    0bpであるアルカリプロテアーゼプロモーターと、
    白質構造遺伝子とをベクターDNAに挿入した組み換え
    体DNA。
  2. 【請求項2】 アルカリプロテアーゼプロモーターが以
    下の(a)又は(b)のDNAからなる請求項1記載の
    組み換え体DNA(a)配列番号1に示される塩基配
    列からなるDNA (b)配列番号1に示される塩基配列
    からなるDNAにおいて一部の塩基配列が欠失、置換若
    しくは付加された塩基配列からなり、かつアルカリプロ
    テアーゼプロモーター活性を有するDNA
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の組み換え体DNA
    を宿主微生物のゲノム遺伝子中に導入した形質転換微生
    物。
  4. 【請求項4】 請求項記載の形質転換微生物を培地に
    培養し、培養物より組み込まれた蛋白質構造遺伝子に対
    応する蛋白質を採取することを特徴とする蛋白質の製造
    法。
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