JP2899736B2 - 画像処理装置及びそれを用いた複写機 - Google Patents

画像処理装置及びそれを用いた複写機

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JP2899736B2
JP2899736B2 JP5054586A JP5458693A JP2899736B2 JP 2899736 B2 JP2899736 B2 JP 2899736B2 JP 5054586 A JP5054586 A JP 5054586A JP 5458693 A JP5458693 A JP 5458693A JP 2899736 B2 JP2899736 B2 JP 2899736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣、有価証券等の偽
造を防止するために適した画像処理装置及びそれを搭載
した複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー複写機等の複写装置の
開発により、複写画像の画質は原画像と肉眼では見分け
が付かないレベルにまで達し、係る忠実な複写が手軽に
得られるようになった。しかし、それにともない紙幣、
有価証券等の本来複写が社会的に禁止されているものの
偽造に悪用される危険性が増大すると考える必要があ
り、係る危険性を未然に防止するための偽造防止装置が
種々開発されている。そして、その中の一つとして、例
えば特開平2−210481号公報に開示された画像処
理装置がある。
【0003】すなわち、係る処理装置は、原稿全面に対
して4回スキャンすることにより原稿台上に載置された
原画像を読み込むとともに複写処理を行うフルカラーデ
ィジタル複写機に搭載されるもので、原稿台上に紙幣等
が載置されている場合に、1回目のスキャンにより偽造
防止しようとする検出対象の紙幣の透かしをもとに紙幣
が存在するであろうおおまかな位置を検出し、2回目の
スキャン時には、係る紙幣の正確な位置並びに置かれて
いる角度(原稿台上における紙幣の正確な位置座標)を
検出する。そして、3回目のスキャン時には、2回目の
スキャン時に求めた紙幣の正確な位置から紙幣に印刷さ
れた朱印の位置座標を算出し、前記算出した位置座標に
基づいて朱印が存在する領域の画像を抽出するとともに
それが朱印であるか否かを判断するというように複数回
スキャンを行うことにより検出対象物が原稿台上に載置
されていることを検出するようになっている。そして、
紙幣等が原稿台上に載置され複写されようとしているこ
とを検知したなら、4回目のスキャン時に、例えば、画
面全体を黒に表示したり、複写を禁止したりする等の所
定の偽造防止処理を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装置では、紙幣等の複写が禁止されている物体
を検知するのに複数回スキャンする必要があり、判定に
長時間を要する。また、紙幣の大きさに相当するメモリ
容量が必要となり、装置のコスト高を生じるばかりか、
判別(検出)可能な紙幣などの種類が少くなる。さら
に、カラー複写機等においては、スキャンの回数が上記
4回方式のものの他に、3回や1回方式のものもあり、
係る方式の複写機には、上記の処理装置では適用するこ
とができない。しかも、少なくとも検出対象の紙幣等の
大きさに相当する非常に大きなメモリ容量が必要とな
る。そして、このことは必然的に検出可能な紙幣等の種
類が少なくなるという問題を生じる。
【0005】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、1回のスキャンで対
象となる紙幣等を検出することができ、しかも、使用す
るメモリ容量が小さくて済み、リアルタイムで高速な処
理が行え、コスト安となる画像処理装置及びそれを用い
た複写機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像処理装置では、主走査方向に
1ライン分ずつ与えられた画像情報中に存在する特定パ
ターンらしきパターンを検知する手段と、その検知した
パターンを前記画像情報から切り出す手段と、予め設定
しておいた基準パターンと前記切り出したパターンの類
似度を演算する手段とを備えた構成を前提とする。
【0007】そして、上記した前提の装置において、前
記検知する手段は、与えられた画像情報に対し、解像度
を低下させてぼかした画像を形成する手段(実施例の
「平均化処理部10,第1ラインメモリ11」に相当)
と、そのぼかした画像に対してエッジを抽出するエッジ
抽出手段(実施例の「エッジ抽出手段13」に相当)
と、そのエッジ抽出手段で抽出されたエッジの形状から
前記特定パターンらしきパターンの位置を検知する検知
手段(実施例の「角候補粗検索位置決め部15」に相
当)を有するように構成する。また、前記検知手段は、
前記抽出されたエッジを構成する画素か否かの2値情報
を保持するレジスタバッファと、前記レジスタバッファ
の各出力に接続され前記特定パターンらしきパターン検
出用の所定の論理回路とを備えるとともに、前記レジス
タバッファは、前記特定パターンらしきパターンの全体
を保持可能な複数ライン分(実施例では、31ライン
分)の記憶容量をもつように構成する。
【0008】さらに、前記切り出す手段は、前記エッジ
抽出手段で抽出された画像データを受け取るとともに、
前記検知手段で検知された位置に基づいて、その受け取
った画像データ中の有効画素領域を抽出するように構成
した(請求項1)。
【0009】さらに、本発明に係る複写機では、上記し
た各種の画像処理装置を、少なくとも原稿を読み取る手
段と、その読み取る手段に接続され、その読み取った画
像データを印刷するための信号に変換する色信号変換手
段と、その色信号変換手段からの出力を受け、所定の印
刷処理を行う印刷手段とを備えた複写機に搭載する。そ
して、前記原稿を読み取る手段から出力される画像デー
タを前記色信号変換手段と並列に前記画像処理装置に入
力させ、かつ、前記画像処理装置は、複写処理中の物体
が、紙幣等の予め登録した所定の物体か否かを判断し、
少なくとも前記所定の物体と判断した時には前記複写機
の所定の処理手段に対し制御信号を送り、複写を抑制す
るようにした。
【0010】
【作用】検知する手段にて与えられた画像情報に対して
濃度等の特徴量に基づいてエッジを抽出し、平面(2次
元)情報を、線(1次元)情報に変換する。そして、か
かる線情報に基づいて与えられた画像情報中に所定のパ
ターンがあるか否かを検知する。そして、ある場合に
は、次段の切り出す手段にて、画像情報中の所定領域
(検知したパターンを含む領域)を切り出すとともに、
それを類似度を演算する手段に送り、そこにおいて所定
の演算処理を行い、基準パターンらしさ(類似度)を求
める。この求めた類似度が高ければ、検知したパターン
は、最終的な検出目的である特定パターンと認定され
る。そして、線情報に基づいて各種処理がなされるた
め、上記各処理は高速に行われ、しかも、レジスタバッ
ファ並びに所定の論理回路を組むことにより特定パター
ンの検知処理をする場合には、より高速に処理され、画
像情報の読み取りに対してリアルタイムで処理される。
【0011】一方、係る画像処理装置を複写機に搭載し
た場合には、特定パターン(基準パターン)を紙幣等の
複写禁止物の所定領域の画像に対応したものに設定して
おくことにより、複写機を用いて複写禁止物を複写処理
しようとした場合には、通常の複写処理と平行して上記
画像処理装置を作動させ、複写しようとするもの(原
稿)に所定の特定パターンが含まれていると判断した場
合には、所定の複写禁止処理が実行される。そして、上
記したように画像処理装置は、高速処理され原稿の読み
取りにリアルタイムに追従される。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る画像処理装置及びそれを
用いた複写機の好適な実施例を添付図面を参照にして詳
述する。本例では、フルカラー複写機に実装され、係る
フルカラー複写機を用いて紙幣等の複写が禁止されてい
るものを複写しようとした場合に、それを検知して複写
処理を停止するための画像処理装置を示している。すな
わち、図1に示すように、複写機本体に設けられた光学
的読取装置であるCCD等のイメージセンサにより読み
取られた画像情報が、特定パターン検知手段1に入力さ
れる。この画像情報は、上記イメージセンサによるスキ
ャンが進むにしたがって順次所定の領域分ずつリアルタ
イムで送られてくるようになっており、具体的なデータ
としては、フルカラー情報であるレッド(R),グリー
ン(G),ブルー(B)成分それぞれについて、400
DPIの解像度となっている。
【0013】そして、この特定パターン検知手段1に
て、入力された画像データを圧縮して形成したぼかした
画像に対して、パターンマッチングによりそのエリア内
に検出対象の特定パターンらしい候補パターンがあるか
否かをチェックするとともに、係る候補の基準位置(矩
形状であればコーナーの頂点の位置等)を特定し、その
データを次段の特定パターン切り出し手段2に送るよう
になっている。
【0014】そして、この特定パターン切り出し手段2
では、粗検索により検出された候補パターンを含むぼか
された画像データに対し、上記した基準位置に基づいて
その周囲の所定部位を切り出し、後工程におけるパター
ンマッチングを行うための比較パターンを作成(実際に
は特徴量抽出)するようにし、特定パターンマッチング
手段3に送るようになっいてる。
【0015】そして、特定パターンマッチング手段3で
は、ファジィパターンマッチングにより比較パターンの
基準パターン(特定パターン)に対する適合度を求め、
比較パターンが特定パターンであるか否かを判断し、少
なくとも特定パターンの時には所定の制御信号を出力す
るようになっている。
【0016】すなわち、本例では、通常の複写機の読み
取りデータに対し、前記基準パターンをぼかして作成さ
れたパターンに基づいてパターンマッチングを行うこと
により逐次比較的ラフな粗検索を行い特定パターンらし
い候補パターンを抽出し、係る候補パターンが検出され
たなら、その候補パターンに対して順次ファジィ推論に
よるパターンマッチングを行い、特定パターンか否かの
判定処理を行う。しかも、上記パターンの検知並びに切
り出しが後述するごとくハードウエアにより高速に処理
されるため、特別に大きな記憶容量を有する記憶部を用
いることなくリアルタイムで処理可能となる。
【0017】次に、上記した各手段の具体的な構成につ
いて説明する。まず、特定パターン検知手段1は、平均
化処理部10にて図外のイメージセンサから送られて来
た400DPIの小さな画素の複数個分(主走査方向に
N画素分で副走査方向にMライン)を1まとめにすると
ともに、それらの濃度及びまたは色調(以下、基本的に
濃度について説明)を平均化してやや大きな(解像度の
低い)濃淡画像データを作成する。ここで、与えられる
画像データは、主走査方向に1ライン分毎であるため、
平均化処理部10では、内蔵される加算器等を用いて各
ライン中の所定のN画素分の濃度を加算して得られた結
果を、その平均化処理部10に接続された第1のライン
メモリ11に格納したり、すでに格納した前のラインに
関するデータを呼び出すとともにそれに現在処理中のラ
インの濃度データを加算し再書き込みする等の処理を行
う。そして、所定のMライン数分の画像データの総和が
求められたなら、内蔵する除算器により除算して平均値
を求め、それを第2のラインメモリ12に格納する。
【0018】これにより、第2のラインメモリ12に格
納された画像は、元の400DPIの画像データに比し
ぼやけた画像となり、細かな模様はなくなりおおざっぱ
な形状が現れる。よって、たとえ読み取って入力された
原画像に印刷ずれ等があり、予め記憶設定されている特
定パターンとわずかな相違があったとしても、画像をぼ
かした結果係る相違が解消(消滅)されてしまう。これ
により以後の各種のパターン検知,パターン認識等の各
種処理を高速かつ正確に行うことができる。
【0019】そして、係る第2のラインメモリ12に格
納された低解像度の濃淡画像データを次段のエッジ抽出
フィルタ13に送り、ここにおいて、3×3で構成され
る所定のフィルタ係数からなるフィルタを用い、濃淡画
像の濃度エッジ及びまたは色調エッジを抽出する。ここ
で使用するフィルタ係数としては、例えば対象画素が
「+8」で周囲の8画素が「-1」としたり、或いは、対象
画素を「+8+N」で周囲が「-1」としたものなど、検出対
象などにより適宜設定する。また、このエッジ抽出フィ
ルタ13に入力するデータとしては、R,G,Bそれぞ
れをそのまま入力してもよく、或いは、R−G,G−
B,B−R,R+G+B、さらには、それらRGBに適
当な重み付けをした線形式等種々のものを用いることが
でき、これも、検出対象に応じて決定する。そして、所
定のエッジ抽出された画像データが第3のラインメモリ
14に書き込まれる。
【0020】さらに、この第3のラインメモリ14に格
納された画像データは、逐次次段の角候補粗検索・位置
決め部15に送られ、そこにおいて検出対象の特定パタ
ーンらしい候補パターンがあるか否かを判断し、係る候
補が検出されたなら、その基準位置であるコーナーの頂
点の位置並びに角度を特定し、係るデータを次段の特定
パターン切り出し手段2に送るようになっている。な
お、上記第3のラインメモリ14に格納された画像デー
タは、上記特定パターン切り出し手段2にも与えられる
ようになっている。
【0021】そして角候補粗検索・位置決め部15につ
いて説明すると、図2に示すような直線抽出マスク(図
中黒或いは網掛けで示す部分)を用い、第3のラインメ
モリ14からセットされた図3に示すような31×31
のシフトレジスタ(レジスタバッファ)内のデータ中
に、中心位置で所定の角度(90度)で交差する2本の
直線があるか否かを検出するようになっている。
【0022】まず直線抽出マスクについて説明すると、
図2では、便宜上第1象限の90度分について示してお
り、しかも、隣接する各直線を明示するために同図
(A)〜(D)の4つに分割して示している。よって、
実際の第1象限におけるマスクは図2(A)〜(D)を
合成したものとなり、0〜29番までの30本のマスク
を備える。そして、残りの270度分についても同様の
マスクを用意し、全体で120本のマスクを持つことに
なり、分解能は3.8度となる。
【0023】そして基本的には、抽出されたエッジが上
記いずれかの直線マスクに一致する(エッジを構成する
画素が、直線マスクを構成する画素上に位置する)場合
には、そのエッジは直線であると判断するようになって
いる。但し、本例では検出誤差その他を考慮し、各直線
マスクを構成する画素のうち、隣接する連続した2つ以
上の画素に空白(エッジでない部分)がない場合には、
その直線マスク上に直線のエッジがあると判定するよう
になっている。
【0024】さらにそのようにして検出された直線が複
数ある場合に、任意の2本の直線のなす角が90度であ
る時に31×31のシフトレジスタの中心位置が特定パ
ターン(候補パターン)のコーナーの頂点の座標とな
る。そしてさらに、検出した直線マスクの番号nの値に
より、コーナーの傾斜している角度(向き)が検出でき
るようになっている。
【0025】次に、上記各種の検出を行う実際の回路構
成について説明する。図4に示すように各直線のマスク
を構成する各画素(実際には各レジスタの出力)のう
ち、隣接する2つの画素にそれぞれ2入力の直線検出用
オア素子16の各入力端子を接続し、すべての直線検出
用オア素子16の出力を多入力の直線検出用アンド素子
17に入力するようにしている。これにより、所定のマ
スクを構成する画素上にエッジがあるならば、対応する
直線検出用アンド素子17の出力が「1」になるため、
高速に直線の検出ができる。
【0026】なお、本例では、中心から4画素分のデー
タは、直線の検知に使用しないが、これは中心から4画
素の領域中は、1の画素上を複数の直線が通過するた
め、識別の特徴量としてはさほど重要ではないと共に、
例えば、頂点付近がない(頂点で接続されてはいない)
2本の直線(なす角は90度)をも検出可能とするため
である。なおまた、直線の抽出ルールは、上記したもの
(本例では、連続する複数の画素がしろでなければ直線
とする)に限ることはなく、検出対象(特定パターン)
に応じて適宜変更するようにしてもよく、係る場合には
それに対応して適宜論理回路を組み直すことにより対応
すればよい。
【0027】また、2つの直線が直交するのを検出する
手段としては、図5に示すようにn番の直線検出用アン
ド素子17の出力を2入力の直角判定用アンド素子18
の一方の入力端子に接続し、係る直角判定用アンド素子
18の他方の入力端子には、n+29番,n+30番,n+
31番の各直線マスクのための直線検出用アンド素子17
の出力を直角判定用オア素子19を介して入力するよう
になっている。そして、係る直角判定用アンド素子18
と直角判定用オア素子19とで構成される直角判定回路
20を所定数設け、直角となるべきすべての直線検出用
アンド素子17の組み合わせに対応して係る素子17の
出力に接続する。
【0028】すなわち、本例では90度分に30本の直
線マスクを設けたため、n番とn+30番に相当する2本
の直線は、そのなす角が90度となるので、31×31
のエリア内に、その中心画素で直交する2本の直線があ
ると、対応する所定の直交判定用アンド素子18の出力
が「1」となる。よって、31×31のエリア内の画像
データ中に存在する直交する2本の直線の検出が、適宜
組み合わされ接続構成されたゲート回路により行われ、
しかも、その検出処理はすべてハードウェアからなる回
路で実行されるため、瞬時に判定できる。
【0029】さらに、出力が「1」となった直交判定用
アンド素子18を特定することにより、コーナーの傾斜
角度も自動的に判定できる。なお、n番に対応させてア
ンド素子18に入力させるのがn+30番のみでなく、n
+29番並びにn+31番も入力させるようにしたのは、±
1番の検出角度誤差に対応するためである。
【0030】次に、図3を用いて第3のラインメモリ1
4から31×31のシフトレジスタへデータを書き込む
ための装置について説明する。図示するように、まず入
力側に並列入力直列出力の8ビットのシフトレジスタ2
0を所定の位置関係で31列配置する。具体的には、前
後を一致させた状態で4列配置したなら、その下方は、
1ビットだけシフト方向に前へ進めた状態で4列配置
し、以下それを繰り返す。そして、各シフトレジスタ2
0の出力に、上記した入力側のシフトレジスタ20のシ
フト方向の位置ズレに応じて38〜31ビットの所定の
ビット長からなる直列入力並列出力のシフトレジスタ2
1を接続している。これにより、各シフトレジスタ21
の最終段は一致するとともに、最終段側から31×31
のエリアが形成され、かかるエリア内の並列出力である
各レジスタに、上記の各直線検出用オア素子16が、所
定の配線を介して接続される。
【0031】そして、係る構成のシフトレジスタ20,
21へのデータ書き込みは、第3のラインメモリ14に
接続された8ビットのD−F/F22と、ロードフラグ
発生回路23を用いて行われる。すなわち、D−F/F
22の8ビットの出力は、入力側の31列のすべての8
ビットシフトレジスタ20に並列に接続されており(図
中では、便宜上最上段の1列のみに接続した状態を示し
ている(矢印で示す))、ロードフラグ発生回路23か
らフラグがたった(出力が「1」)シフトレジスタ20
にD−F/F22の出力が書き込まれるようになってい
る。そして、本例では、係るロードフラグ発生回路23
も所定ビット数からなる巡回型の並列出力のシフトレジ
スタを用い、1箇所のみ「1」とし残りを「0」とした
データを巡回させるようにしている。
【0032】さらに、上記ロードフラグ発生回路23を
構成するシフトレジスタは、1画素スキャンする間(低
解像度の画像データの1画素分が第3のラインメモリに
書き込まれる間)に4回パルスが発生するシフトタイミ
ングシグナル(STS)1によりシフトし、また、上記
シフトレジスタ20,21は、係る1画素スキャンする
間に1回パルスが発生するシフトタイミングシグナル
(STS)2によりシフトするようになっている。
【0033】これにより、1画素スキャンされている間
に、上から1〜4列目の入力側のシフトレジスタに対し
てロードフラグ発生回路23から順にロードフラグが立
つため、第3のラインメモリ14に格納されている所定
の過去8画素分のデータが係る8×4のエリアAに書き
込まれる。そして、上記1画素がスキャンされたならS
TS2が1回パルスを発生し、上記エリアAに書き込ま
れたデータが1画素分シフトされる。そして次の1画素
がスキャンされる間に、上から5〜8列目の入力側のシ
フトレジスタに対してロードフラグ発生回路23から順
にロードフラグが立つため、第3のラインメモリ14に
格納されている所定の過去8画素分のデータが係る8×
4のエリアBに書き込まれる。
【0034】この時、上記したごとくエリアAとエリア
Bとは1画素分だけずらして配置し、しかも、エリアA
に書き込まれたデータはエリアBに書き込み処理をして
いる時にはすでに1画素分だけシフトされているため、
結局、このエリアBの先頭B1に書き込まれた画素と、
エリアAに書き込まれ1つシフトされた先頭A1に書き
込まれた画素は、もとの画像で主走査方向の同一位置
(副走査方向では所定列数ずれている)のものとなる。
【0035】そして、以下順に上記書き込み処理を行う
ことにより、後段のシフトレジスタ21中に形成される
31×31のエリアには、相対位置関係が整った状態の
上記平均化された低画像データ中の所定領域が配置さ
れ、それぞれ接続された所定の直線検知用オア素子16
に入力され、直交する直線の検知が行われる。
【0036】一方特定パターン切り出し手段2では、角
候補粗検索・位置決め部15にて検知され与えられたコ
ーナーの頂点の位置並びに傾斜角度θ(検出した直線マ
スクの番号nから算出される)に基づいて、第3のライ
ンメモリ14から与えられる対応する所定の領域(検知
したコーナーを含む領域)の画像データ中の有効画素領
域を抽出するようになっている。
【0037】すなわち、多くの場合図6に示すように検
索対象領域R(8画素×8画素で構成される特徴量ブロ
ックを1辺に8個設けた正方形領域)は、イメージセン
サにて読み取られた長方形領域Tにおける主走査・副走
査方向を基準とした直交座標系x,yに対して所定角度
θだけ傾斜している。したがって、上記の直交座標系か
ら検索対象領域の隣接する2辺からなる直交座標系
x′,y′に座標変換すると共に、検索対象領域Rを構
成する有効画素か否かを判断し、有効画素のみを抽出
し、さらに、次段の認識処理用の特徴量抽出を行うよう
になっている。そして、具体的な処理手順は、図7に示
すようなフローのようになっている。
【0038】つまり、まず与えれたコーナーの頂点位置
座標(X0,Y0)と傾斜角度θとから、図6(B)に
示すような検索対象領域の外接正方形(図中破線で示
す)の対角の2つの頂点となるx,yの直交座標系にお
ける起点と終点の座標を求める(S101)。そして、
具体的な算出方法としては、まず、角度θから象限を求
め(本例では、θは128の分解能をもつため、上位2
ビットでθの象限が決定され、その象限内での角度(ア
ドレス)は、下位5ビットで決定される)、角度θの範
囲(象限)にしたがって下記表から求める。
【0039】
【表1】0<θ<π/2 基点:(X0−64sin θ,Y0) 終点:(X0+64cos θ,Y0+64cos θ+64si
n θ) π/2<θ<π 基点:(X0+64cos θ+64sin θ,Y0+64co
s θ) 終点:(X0,Y0+64sin θ) π<θ<3π/2 基点:(X0+64cos θ,Y0+64cos θ+64si
n θ) 終点:(X0−64sin θ,Y0) 3π/2<θ<2π 基点:(X0,Y0+64sin θ) 終点:(X0+64cos θ+64sin θ,Y0+64co
s θ) このようにして基点,終点が算出されたなら、次に基点
並びに終点が含まれるメモリのバイトをそれぞれ基点バ
イト,終点バイトとし、初期設定として対象バイトを基
点,対象ビットを0にセットする(S102)。そし
て、実画像位置から変換後画素位置を算出する(S10
3)。すなわち、実画像の座標系の座標(x,y)と、
変換後の座標系の座標(x′,y′)の関係は、 x′=xcos θ+ysin θ y′=−xsin θ+ycos θ となっているため、係る座標変換を行うことにより簡単
に求められる。
【0040】次いで、変換後画素位置から特徴量ブロッ
クを算出し、さらに現在処理中の画素が特徴量ブロック
か否か(さらには、どの特徴ブロックか)を判断し、検
索対象領域内の有効画素(図6(B)参照)であれは、
特徴量の計算、すなわち、処理中の画素が黒であれば、
対応する特徴量ブロックに1加算する処理を行った後、
対象ビットをインクリメントし、無効画素(図6(B)
参照)であればそのまま対象ビットをインクリメントす
る(S104〜107)。ここで、特徴量ブロックか否
かの判別並びにどの特徴量ブロックに属する画素かの判
定は、本例の場合は検索対象領域Rは1辺が64画素の
正方形であるため、変換後の座標系における座標値
x′,y′の値が0〜63の場合には、有効画素でそれ
以外は無効画素と判定できる。また、有効画素の場合に
は、その座標値からどの特徴量ブロックに含まれるかを
求める。すなちわ、例えば座標(x′,y′)のx′,
y′がともに0〜7の範囲であれは、1番目の特徴量ブ
ロックであるというように、その座標値から簡単に求め
られる。
【0041】そして、処理対象のビット数が8になるま
で上記ステップ103〜107を繰り返し行い、ビット
数が8になると、その画素は長方領域Tにおける次のバ
イトになることを意味するため、対象ビットを0に初期
化すると共に対象バイトをインクリメントする。そし
て、対象バイトが行の最後(図6の例では基点+12)
でなければ、ステップ103に戻りその対象バイトの0
〜7ビット分の画素に基づいて特徴量算出を行う。ま
た、対象バイトが行の最後の場合になったなら、次の行
の先頭バイトに移り、その行について上記と同様ステッ
プ103〜111の処理を行い特徴量算出を行う(S1
08〜112)。これにより、すべての有効画素につい
ての特徴量抽出が終了するため、抽出された特徴量を次
段のファジィパターン用メモリ30に書き込む。なお、
本例における特徴量は、各特徴量ブロック(8×8画
素)中に存在する黒画素の数である。
【0042】そして、上記処理を行う具体的な構成とし
ては、図8,図9に示すハードウエアにより実行され
る。まず、各ROMには、128の分解能に応じたそれ
ぞれ90度分のcos θ,sin θの値が格納されている。
すなわち、変換後の座標(x′,y′)と変換前の座標
(x,y)の関係をθの値(象限)にわけて説明する
と、下記のようになっている。
【0043】0<θ<π/2 x′=xcos θ′+ysin θ′ y′=−xsin θ′+ycos θ′ θ′=θ π/2<θ<π x′=−xcos θ′+ysin θ′ y′=−xsin θ′−ycos θ′ θ′=θ−π/2 π<θ<3π/2 x′=−xcos θ′−ysin θ′ y′=xsin θ′−ycos θ′ θ′=θ−π 3π/2<θ<2π x′=xcos θ′−ysin θ′ y′=xsin θ′+ycos θ′ θ′=θ−3π/2 そして、
【0044】
【数1】 cos θ=−sin (θ−π/2)=−cos (θ−π)=sin (θ−3π/2) sin θ=cos (θ−π/2)=−sin (θ−π)=−cos (θ−3π/2) であるため、0〜π/2までのcos θ,sin θの値を用
意しておけば、必要に応じてその値に負数をつけること
により0〜2πまでのx′,y′を求めることができる
からである。
【0045】したがって、図8に示すように、各ROM
に対して変換前の対象画素の座標値並びにθの下位5ビ
ット(0〜90度分に相当(上位2ビットが象限を表
す))を入力することにより、それをアドレスとして対
応するxcos θ,xsin θ,ycos θ,ysin θが出力
される。よって、それら出力された各値を適宜加減算す
ることにより変換後の座標が求まるのであるが、本例で
は、さらに、x方向隣の画素の変換後座標値を次々と求
めるべく、D−FFとAdder1とにより構成される
回路により、対象画素の隣の画素に基づく(x+n)co
s θ,(x+n)sin θにおけるn(n=0〜7)を求
め(より厳密にはncos θ,nsin θを求めている)、
それをAdder2を用いて上記出力であるxcos θ,
xsin θに加えることにより、算出する。そして、その
算出結果を4入力1出力の各マルチプレクサ(4−1M
PX)に入力する。さらに、上記した−cos θ,−sin
θを求めるべく、上記Adder2の出力をInver
tを介して上記4−1MPXに入力するようになってい
る。
【0046】さらに、上記4−1MPXの出力は、そこ
に与えられるθの上位2ビットにより選択され、その4
−1MPXの出力をAdder3を用いて加算処理する
ことにより、それぞれ変換後の座標(x′,y′)が求
められるようになっている。すなわち、上記したごとく
θの上位2ビットは、象限を示しているため、上記した
象限に対応する変換式になるように、選択・出力される
のである。
【0047】そして、その様にして求められた変換後の
座標データ(x′,y′)が、図9に示す回路に入力さ
れるようになっている。すなわち、図9は、特徴量算出
回路を構成しており、本例では特徴量ブロックが64個
あるため、かかる回路も64個設け、それら各回路には
上記した図8の回路の出力が並列的に入力されるように
なっている。
【0048】そして、入力された変換後の座標(x′,
y′)は、Address Matchingにより、
該当する座標があるか無いかが判断され、ある場合(そ
の特徴量ブロック内の座標である)には、それがエッジ
の時にはカウンタが1カウントアップする。これによ
り、有効画素であれば、いずれか1つの特徴量算出回路
のAddress Matchingに一致し、無効画
素であればすべての特徴量算出回路のAddress
Matchingに一致しないことになる。そして、各
カウンタのカウント値が、対応する特徴量ブロックの特
徴量となり、上記したごとく次段のマッチング手段3に
向けて出力されるようになっている。上記したごとく、
特定パターン切り出し手段2は、ゲート回路等のハード
ウエアにより構成されるため、非常に高速な処理が可能
となり、座標変換・特徴量算出がリアルタイムで行われ
る。
【0049】次に、特定パターンマッチング手段3につ
いて説明する。特定パターン切り出し手段2からファジ
ィパターン用メモリ30に格納された、抽出された1つ
の候補パターンについての有効画素領域中の特徴量デー
タが、正規化部31に送られ、そこにおいて濃度補正,
平均値の補正その他の各種処理を行い、次段のファジィ
推論を行うための入力データを作成する。そして、この
ようにして作成された推論の入力値データを、次段のフ
ァジィ推論部(FP−5000:オムロン株式会社製フ
ァジィチップ)33に送り、そこにおいて、メモリ34
に格納されたルールやメンバシップ関数等のファジィ知
識に基づいて、推論処理をし、与えられた画像データ
が、予め設定された特定パターンとの類似度が判断され
る。そして、係る推論結果が複写機本体に向けて出力さ
れる。そして、複写機本体側では、その適合度がある閾
値を越えたら紙幣等の複写禁止物と判断して偽造防止の
所定の処理(複写禁止,全体に黒画面で出力等)をする
ようになっている。なお、係る紙幣等の複写禁止物(特
定パターン)であるか否かの判断も画像処理装置側で行
い、その判定結果(停止信号等)を出力するようにして
もよい。また、認識(類似度を求める)処理は、必ずし
も上記したファジィパターンマッチングを用いる必要は
なく、種々の手法をとることができる。
【0050】なお、上記した例では、特定パターンが、
なす角が90度のコーナーを含むものであるため、レジ
スタバッファ並びに所定の論理回路で検出するものも直
線でしかもなす角が90度としたが、本発明はこれに限
られるものではなく、例えばなす角が90度以外の所定
角度でもよいのはもちろんで、検出対象も直線に限るこ
となく、円・曲線等種々の形状のものでもよい。但しそ
の場合には、かかる形状に応じてマスクを設定すること
である。
【0051】図10,図11は、実際に複写機に上記装
置を組み込んだ例を示している。図示するように、原稿
台50上に載置された原稿51にランプ52から出射さ
れた光の反射光を光学系53を介してイメージセンサで
あるCCD54にて原稿の画像を読み取る。なお、ラン
プ52並びに光学系53を構成する平面鏡等は所定速度
で移動してスキャンしていき、原稿51の所定部位をC
CD54にて逐次読み取り、信号処理部55に画像デー
タ(R・G・B)を送るようになっている。
【0052】この信号処理部55は、図10に示すよう
に、通常の色処理回路56と、上記した本発明に係る画
像処理装置57が実装され、上記画像データが、色処理
回路56と画像処理装置57に並列に送られるようにな
っている。そして、色処理回路56では、マゼンタ
(M),シアン(C),イエロー(Y)並びにブラック
(Bk)の各成分に分解し、印刷手段58に出力する。
そして、実際には4回スキャンし、1回のスキャンにと
もない上記4つの成分(M,C,Y,Bk)のうち一つ
の成分を印刷手段58の入力側に配置されたレーザドラ
イバ59に出力し、レーザ光を感光ドラム60の所定位
置に照射するようになっている。そして、4回のスキャ
ン終了後、コピー紙に対して複写処理を行い複写物61
を出力するようになっている。なお、具体的な複写処理
をする機構については従来のものと同様であるため、そ
の説明は省略する。
【0053】一方、画像処理装置57では、上記色処理
回路56における信号処理を行っている間にそれと平行
して上記した処理を行い読み取り最中の画像データ中の
パターンの特定(基準)パターンに対する類似度を求
め、その読み取り処理中の原稿51が、紙幣等の複写禁
止物の場合には、上記レーザドライバ59の出力を停止
する制御信号を発したり、或いは、色処理回路56に対
し制御信号を送り、例えば複写画面全面を黒画像にする
等種々の複写禁止処理を行うようになる。
【0054】なお、本例では、1回のスキャンによりリ
アルタイムで判定処理が行えるため、搭載した複写機が
1回スキャン方式のものでも対応することができる。そ
して、紙幣全体ではなくその一部の特定パターン部位を
検出し、パターンマッチングを行うため、各種の記憶容
量も少なくて済み、たとえ上記のように多種類の偽造防
止に対応するようにしても全体としてはさほど大きなメ
モリ容量は不要となる。
【0055】なおまた、上記した実施例では複写機に適
用するものについて説明したが、本発明はこれに限るこ
とはなく、例えばカラープリンター,FAX,通信伝送
装置その他種々の装置に適用できるのはもちろんであ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像処理装
置及びそれを用いた複写機では、複写(印刷)禁止物等
の全体(外形状)の大きさに関係なく、その物体の一部
に有する特定パターンに着目し、その特定パターンを有
するか否かにより検出を行うため、使用するメモリ容量
が少なくて済み、コスト安となる。しかも、1回のスキ
ャンによって特定パターンの検知からその類似度判定ま
でリアルタイムで行えるため、1回スキャン方式の複写
機等においても見落としなく高い認識率が得られる。そ
して、各種の処理は、エッジ抽出して得られた平面状の
線情報に基づいて各種処理を行い認識されるため、面情
報の場合に比し、チェックする画像データ・範囲が削減
でき、処理速度をより高速にすることができ、装置並び
に使用するメモリ容量の小型化が図れる。
【0057】さらに、平面の画像をレジスタバッファ上
に展開し、論理回路によるハードウエアで検出処理が行
われるようにした場合には、メモリをその都度アクセス
することにより、上記効果はよりいっそうのものとな
る。そして、画像の読み取り速度に対して、認識処理を
リアルタイムで追従できるようになり、検知した候補デ
ータを一時的に保持する退避バッファ的なメモリが不要
となり、メモリ容量をより削減できる。
【0058】しかも、検知する際に、与えられた画像を
ぼかし、そのぼかした画像(パターン)に基づいて各種
処理を行うようにした場合には、位置ずれや汚れ,読取
り誤差等にも強く高速にかつ確実に特定パターンを有す
る画像データを抽出することができる。
【0059】そして、係る画像処理装置を複写機に実装
することにより、紙幣,有価証券等の複写禁止物に対
し、確実にその複写物の出力を禁止する(複写自体を行
わない,原稿(複写禁止物)と異なる画像を複写・出力
する等)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】直線マスクの一例を示す図である。
【図3】平面の画像情報が展開されるレジスタバッファ
及び、そのレジスタバッファへデータを書き込む手段の
一例を示す図である。
【図4】直線を検知するための回路の一例を示す図であ
る。
【図5】検知した2本の直線が直交するか否かを判定す
る回路の一例を示す図である。
【図6】パターンを切り出す手段の作用を説明する図で
ある。
【図7】そのフローチャート図である。
【図8】それを実行するためのハードウエアの一構成例
の一部を示す図である。
【図9】それを実行するためのハードウエアの一構成例
の残部を示す図である。
【図10】本発明に係る複写機の一例を示す図である。
【図11】本発明に係る複写機の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 特定パターン検知手段 2 特定パターン切り出し手段 3 特定パターンマッチング手段(類似度を算出する手
段) 10 平均化処理部 13 エッジ抽出フィルタ 15 角候補粗検索・位置決め部(レジスタバッファ
等)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−210591(JP,A) 特開 昭54−118859(JP,A) 特開 昭51−122336(JP,A) 特開 昭50−15336(JP,A) 特開 平4−98580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G06T 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に1ライン分毎に与えられる
    画像情報中に基づき、物体の一部に有する特定パターン
    らしきパターンを検知する手段と、その検知したパター
    ンを前記画像情報から切り出す手段と、予め設定してお
    いた基準パターンと前記切り出したパターンの類似度を
    演算する手段とを備え、 前記検知する手段が、与えられた画像情報に対し、解像
    度を低下させてぼかした画像を形成する手段と、そのぼ
    かした画像に対してエッジを抽出するエッジ抽出手段
    と、そのエッジ抽出手段で抽出されたエッジの形状から
    前記特定パターンらしきパターンの位置を検知する検知
    手段を有し、 前記検知手段は、前記抽出されたエッジを構成する画素
    か否かの2値情報を保持するレジスタバッファと、前記
    レジスタバッファの各出力に接続され前記特定パターン
    らしきパターン検出用の所定の論理回路とを備えるとと
    もに、前記レジスタバッファは、前記特定パターンらし
    きパターンの全体を保持可能な複数ライン分の記憶容量
    をもち、 前記切り出す手段は、前記エッジ抽出手段で抽出された
    画像データを受け取るとともに、前記検知手段で検知さ
    れた位置に基づいて、その受け取った画像データ中の有
    効画素領域を抽出するようにしたことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも原稿を読み取る手段と、その
    読み取る手段に接続され、その読み取った画像データを
    印刷するための信号に変換する色信号変換手段と、その
    色信号変換手段からの出力を受け、所定の印刷処理を行
    う印刷手段とを備えた複写機において、前記請求項1に
    示す画像処理装置を搭載するとともに、前記原稿を読み
    取る手段から出力される画像データを前記色信号変換手
    段と並列に前記画像処理装置に入力させ、かつ、前記画
    像処理装置は、複写処理中の物体が、紙幣等の予め登録
    した所定の物体か否かを判断し、少なくとも前記所定の
    物体と判断した時には前記複写機の所定の処理手段に対
    し制御信号を送り、複写を抑制するようにしたことを特
    徴とする複写機。
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