JP2898931B2 - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents

回転式粉末圧縮成形機

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JP2898931B2
JP2898931B2 JP8298426A JP29842696A JP2898931B2 JP 2898931 B2 JP2898931 B2 JP 2898931B2 JP 8298426 A JP8298426 A JP 8298426A JP 29842696 A JP29842696 A JP 29842696A JP 2898931 B2 JP2898931 B2 JP 2898931B2
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/005Control arrangements

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬等の錠剤や電
子部品等を製造する回転式粉末圧縮成形機に関し、特に
その杵面の異常を監視するための装置を具備した回転式
粉末圧縮成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転式粉末圧縮成形機
は、フレーム内に回転盤を立シャフトを介して水平回転
可能に配設し、その回転盤に複数の臼を所定のピッチで
設けるとともに、各臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動
可能に保持させておき、杵先を臼内に挿入した上杵と下
杵とを上ロールと下ロール間を通過させることにより臼
内に充填した粉末を圧縮成形するように構成したものが
一般的である。このような回転式粉末圧縮成形機により
医薬品を製造する場合、原料・資材の受け入れから最終
製品の出荷にいたるまでの全製造工程にわたる組織的な
製造及び品質管理を行うことによって、医薬品の品質を
確保することを目的に、GMP(Good,Manuf
acturing,Practice)が法制化された
ことにより、回転式粉末圧縮成形機の品質の向上が求め
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば医薬
品の場合に、その表面に文字を刻した錠剤がある。この
ような錠剤を製造する場合、杵の先端の杵面にはその印
すべき文字に対応して鏡面対称の文字が彫刻してあり、
杵面には凹凸が形成されることになる。このため、圧縮
成形する粉末がその杵先に付着しやすく、粉末が付着し
たつまりスティッキングやその他の打錠障害が生じた場
合には、正常な錠剤が成形できないことがあり、GMP
を満足しないことになる。このような打錠障害は、上記
したような杵に限らず、粉末の乾燥状態によっては、文
字が彫刻してない通常の杵においても発生することがあ
る。
【0004】また、杵の形状によっては、杵面に亀裂
(クラック)が生じる等の異常が発生することがある。
このような異常が発生した場合、その異常に起因して、
金属片が錠剤の中に混入することが起こりうる。このよ
うな杵及びその杵に起因して生じる錠剤の異常は、杵先
を作動中に監視する有効な手段がないため、打錠後の製
品をサンプリングし作業者が確認して初めて検出するも
のである。すなわち、回転式粉末圧縮成形機では、回転
盤の複数の臼に対して上及び下杵が上下摺動可能に配設
されるが、それらの1本についてスティッキングが生じ
た場合に、多くの正常な錠剤の中に少量含まれる異常な
錠剤を確認して杵の異常を検知しなくてはならない。こ
のためには、成形された錠剤を常に作業者が監視してい
なければならず、作業者にかかる負担が大きい。
【0005】また、異常が検知されるまでは、成形が継
続されているため、不良錠剤が大量に生産され、原料を
無駄に使用するといったロスが非常に多くなる。しか
も、異常が確認された場合でも、複数例えば45本の上
杵を全て検査する必要があり、そのような長時間を要す
ることになり、作業効率及び生産効率を低下させるもの
となる。
【0006】また、付着が多くなると、打錠圧が高くな
り、ロールによる打錠圧を自動制御している場合、誤っ
て打錠圧を低くするように自動制御するため、成形され
た錠剤はその製品規格の範囲に納まらない不良品とな
る。しかも、付着が発生した後、付着した粉末が杵面か
ら脱落し、その状態で生産が継続され、再度付着が生じ
た場合、上記した打錠圧が種々に変化し、規格外の製品
が大量に成形されることになる。さらに、どの杵に粉末
が付着したのかを発見することは、杵の数が多くなるほ
ど確認しにくく、1本毎に清掃、確認を繰り返すしかな
く、手間のかかる作業となる。
【0007】本発明はこのような不具合を解消すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、図1に示すように、本発明に係る回転式
有核錠剤機は、回転盤Tの臼Mに対して摺動移動可能に
配設される上杵K、下杵の杵面を、カラー撮影手段Cが
撮影し、異常検出手段Dが撮影された画像から杵面の異
常を検出し、異常時には圧縮成形を停止する構成であ
る。
【0009】このような構成のものであれば、圧縮成形
された製品を確認することなく、杵面の異常状態を検出
することができるので、打錠障害をリアルタイムで検出
することができる。そして、異常を検出したことにより
圧縮成形を中止するので、正常でない製品の混入を防止
することができ、したがって生産効率を向上させること
ができる。
【0010】この発明の回転式粉末圧縮成形機は、フレ
ーム内に回転盤を立シャフトを介して水平回転可能に配
設し、その回転盤に複数の臼を所定のピッチで設けると
ともに、各臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に保
持させておき、杵先を臼内に挿入した上杵と下杵とを上
ロールと下ロール間を通過させることにより臼内に充填
した粉末を圧縮成形するようにした回転式粉末圧縮成形
機において、杵面を撮影して画像信号を出力するカラー
撮影手段と、出力された画像信号から杵面の異常を検出
する異常検出手段とを具備している
【0011】そして、カラー撮影手段が、CCD撮像素
子を備えてなるカラーカメラ部と、カラーカメラ部から
出力される画像信号の内所望の色信号を選択する色選択
部と、杵面を照明する光源部とを備えてなり、 異常検
出手段が、前記色信号からその画像の面積を演算する演
算器と、演算された面積と正常な杵面の面積とを比較す
る比較器と、比較結果に基づいて異常を検出する検出器
とを備えてなり、異常検出手段が異常を検出した際に粉
末の圧縮成形を中止することを特徴とするものである。
【0012】構成をコンパクトにするには、1つのカラ
ー撮影手段が、上杵と下杵との杵面を同時に撮影するよ
うに構成すればよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図2〜9を参照
して説明する。この回転式粉末圧縮成形機は、表面に文
字が刻された錠剤を圧縮成形するもので、後述する上杵
5及び下杵6の杵面56には、図8に示すような、鏡面
対称の文字が彫刻してある。そして、杵面56の状態を
監視するために、カラー撮影手段と異常検出手段とを備
えてなる監視装置を具備するものである。
【0014】回転式粉末圧縮成形機の本体をなす機構部
MPは、フレーム1内に回転盤3を立シャフト2を介し
て水平回転可能に配設し、その回転盤3に複数の臼4を
所定のピッチで設けるとともに、各臼4の上下に上杵5
及び下杵6を上下摺動可能に保持させてある。上杵5と
下杵6とのそれぞれの先端を臼4に挿入した状態で、予
圧ロール対8を構成する予圧上ロール8aと予圧下ロー
ル8bと本圧ロール対9を構成する本圧上ロール9aと
本圧下ロール9bとのそれぞれの間をこの順序で通過さ
せると、臼4内に充填した粉末を圧縮成形し得るよう
に、それぞれの上ロール8a,9aと下ロール8b,9
bとが立シャフト2を中心として回転盤3の上下位置に
配設してある。そしてその臼4内に粉末を供給する粉末
投入機構7が、回転盤3の上方から回転盤3に向けて取
り付けられている。
【0015】フレーム1の略中央部には軸受2aにより
軸支された立シャフト2が配設してあり、この立シャフ
ト2の下端近傍にウォームホィール2bが固定してあ
り、このウォームホィール2bにウォーム2c及びベル
ト2dを介してモータ2eの回転駆動力が伝達されるよ
うになっている。そして、この立シャフト2の上端近傍
に、3つの機能部分に分けられる回転盤3が固定してあ
る。回転盤3は、その下側部分に設けられて下杵6を上
下摺動可能に保持する下杵保持部3aと、上側部分に設
けられて上杵5を上下摺動可能に保持する上杵保持部3
bと、その上杵保持部3bと下杵保持部3aとの間に設
けられて、臼4を着脱可能に嵌装するための臼取付孔が
同一円周上に複数個設けてある臼部3cとから構成され
ている。上杵保持部3b及び下杵保持部3aは、上杵5
及び下杵6を摺動移動可能に保持する杵保持孔がそれぞ
れ複数穿設されている。この回転盤3において、下杵6
と上杵5と臼4とは、縦方向につまりその中心が同一直
線上に位置するように、それぞれの杵保持孔と臼取付孔
とが穿設されている。
【0016】回転盤3に保持された上杵5は、立シャフ
ト2の上端近傍に取り付けられた案内レール5aによ
り、粉末投入機構7の近傍で最も高い位置まで案内さ
れ、上ロールに達する位置ではその上ロール下に入り込
む低い位置にまで案内されるようになっている。また、
下杵6は、回転盤3の下側に設けられた低下器6aによ
り上下され、本圧下ロール9bによる圧縮が終了した
後、圧縮により成形された成形物を臼4から取り出す際
に最高位置まで案内されるようになっている。
【0017】予圧ロール対8と本圧ロール対9とは、そ
れぞれ上ロール8a,9aと下ロール8b,9bとを備
えるものである。予圧ロール対8の予圧上ロール8a及
び予圧下ロール8bは、その中心を垂直方向の同一線上
に位置させて、かつ上杵5及び下杵6により臼4内の粉
末に所定の圧力を加えるように、上下方向において対向
する円周面の間に所定の距離をあけて配設してある。同
様にして、本圧ロール対9の本圧上ロール9a及び本圧
下ロール9bについても、所定の位置に配設してある。
また、予圧ロール対8の予圧上、予圧下ロール8a,8
bの中心と本圧ロール対9の本圧上、本圧下ロール9
a,9bの中心との距離は、本圧ロール対9をある上杵
5及び下杵6が通過し終わる位置に来た時、これから予
備圧縮が開始される上杵5及び下杵6が予圧ロール対8
間を通過し始めるタイミングとなるように設定するもの
である。この配置設定により、本圧ロール対9による粉
末の圧縮が終了する直前で、次の臼4に対して予圧ロー
ル対8による粉末の圧縮が開始されるものとなる。
【0018】この実施例では、図5に示すように、上杵
5及び下杵6の杵面56を撮影する撮影手段たるカラー
カメラユニット10を、上杵5及び下杵6それぞれに対
して配置するものであり、これに対応して、異常検出手
段たるコントローラ11についても上杵面コントローラ
11aと下杵面コントローラ11bとを設定するもので
ある。
【0019】それぞれのカラーカメラユニット10は、
CCD撮像素子を備えてなるカラーカメラ部10aと、
カラーカメラ部10aから出力される画像信号の内所望
の色信号を選択する色選択部であるカラーセンサ10b
と、杵面56を照明する光源部たる光源出力ユニット1
0cとを備えてなり、また、上及び下杵面コントローラ
11a,11bは、前記色信号からその画像の面積を演
算する演算器と、演算された面積と正常な杵面の面積と
を比較する比較器と、比較結果に基づいて異常を検出す
る検出器とを構成するマイクロコンピュータシステムを
備えてなる。マイクロコンピュータシステムは、マイク
ロコンピュータ、ROM、RAM、I/Oインターフェ
ース、A/Dコンバータを備えるものである。さらに、
上及び下杵面コントローラ11a,11bは、画像信号
を処理するに際して、入力された画像信号をデジタルデ
ータに変換するデータ変換回路を備えるものである。
【0020】カラーカメラ部10aは、Cマウントレン
ズを装着したカラーCCDカメラ10dと、光源出力ユ
ニット10cからの照明光を杵面56に伝達し、かつ杵
面56の画像をカラーCCDカメラ10dに送るための
チューブ型スコープ10eと、チューブ型スコープ10
eの先端に杵面56に対して約45°の角度で一体的に
取り付けられる反射鏡10fとを備えている。このカラ
ーカメラ部10aは、例えば上杵5の杵面56を撮影す
るために、打錠が終了して上杵5が臼4より引き抜か
れ、案内レール5aで最高位置まで案内された周方向の
位置、具体的には粉末充填直後の位置に、垂直及び水平
方向の位置調整をするためのXYZステージ(3軸移動
ステージ)12を介して設置してあり、また下杵6の撮
影に対しては、圧縮成形した錠剤を臼4内より取り出し
た直後のタイミングとなる位置、具体的には製品取出部
の近傍に設置してある。また、カラーカメラ部10aの
取付方向は、チューブ型スコープ10eの軸を、回転盤
3の半径方向に一致させるか、もしくは臼4の中心軌跡
の円の接線方向に一致させるもので、いずれの場合にお
いても反射鏡10fの中心が杵面56の中心線に一致す
るように配置するものである。このように取り付けるこ
とにより、映像信号に対する回転盤3の回転による角度
成分の影響を少なくすることができる。このチューブ型
スコープ10eは、カラーCCDカメラ10dへの画像
と光源出力ユニット10cからの照明光とを同一軸上に
一体的に組み込むものである。チューブ型スコープ10
eには、ライトガイド10gを介して光源出力ユニット
10cから照明光が入射するようになっている。なお、
XYZステージ12を装備しない場合は、垂直方向及び
左右前後方向に調整可能にカラーカメラ部10aを配設
すればよい。
【0021】カラーセンサ10bは、圧縮成形する粉末
の色に合わせて、その都度設定を変更することにより、
撮影したい付着した粉末のみの画像信号を出力するもの
である。つまり、カラーカメラ部10aから出力される
画像信号の内、杵面56の色の如何にかかわらず設定し
た所望の色に対応する画像信号のみを出力するものであ
る。
【0022】上及び下杵面コントローラ11a,11b
は、上記したように、マイクロコンピュータシステムを
備えており、カラーセンサ10bからの画像信号を処理
するとともに、処理する画像信号を上杵面モニタTV1
3aと下杵面モニタTV13bに出力する。画像信号を
処理して異常を検出するにあたって、上杵5及び下杵6
の杵面56の正常な状態を撮影して得たその面積のデー
タを、比較面積データとしてROMに格納している。ま
た上及び下杵面コントローラ11a,11bは、画像信
号を処理して得られた結果を、モータ2e等の機構部M
Pを制御する制御信号を出力するシーケンサ14に出力
するするように構成してある。さらに、上及び下杵面コ
ントローラ11a,11bには、上杵5及び下杵6の動
きをモニタする同期センサ15からタイミング信号が入
力されるもので、このタイミング信号に基づいて各杵の
杵面56の画像信号をサンプリングするようになってい
る。これにより、画像信号と各杵との対応付けをして、
画像処理を行う際に、即座に該当する杵を確認できるよ
うになっている。
【0023】シーケンサ14は、機構部MPの運転順序
を制御するもので、あらかじめ設定された順序にしたが
って機構部MPを作動するように制御信号を出力する。
このシーケンサ14には、機構部MPを制御するのに必
要なデータを入力するとともに、その時実行中の制御内
容等を表示するタッチディスプレイ16が電気的に接続
してある。このタッチディスプレイ16から入力された
データにより、運転順序を変更することができるように
構成してあり、上杵面コントローラ11aと下杵面コン
トローラ11bとの少なくともいずれか一方から異常の
発生を示す信号が入力されると機構部MPの作動を停止
する制御信号を出力するようになっている。
【0024】このような構成において、運転を開始する
と、光源出力ユニット10cからライトガイド10g、
チューブ型スコープ10e及び反射鏡10fを介して上
杵5及び下杵6の杵面56に照明光を照射する。照明光
により照明された上杵5及び下杵6の杵面56は、カラ
ーCCDカメラ10dが、反射鏡10f及びチューブ型
スコープ10eを介して撮影し、上及び下杵5,6の杵
面56のフルカラーの画像信号をカラーセンサ10bに
出力する。カラーセンサ10bは、設定された色に応じ
た画像信号を上杵面コントローラ11aと下杵面コント
ローラ11bとに出力する。上杵面コントローラ11a
と下杵面コントローラ11bとは、同期センサ15から
出力されるタイミング信号毎に上杵5及び下杵6の杵面
56の映像信号を処理する。連続して撮影された上杵5
及び下杵6の杵面56は、上杵面モニタTV13a及び
下杵面モニタTV13bに並行して映し出される。
【0025】画像信号の処理は、まず上杵面コントロー
ラ11a及び下杵面コントローラ11bに入力される画
像信号の表す画像の面積を演算するもので、例えばその
画像の画素数を計数することにより求めて、測定面積デ
ータとする。画像の面積は、杵面56に粉末が付着した
場合には、その付着の状態により変化する。例えば、図
8に示す付着のない杵面56に対し、図9にハッチング
により示すように、刻された文字の部分等に粉末が付着
している場合、粉末の付着している領域の広さつまりそ
の面積は、撮影した杵面56の画像信号から得ることが
でき、広がりに応じてある大きさを示すことになる。一
方、粉末が付着していない場合には、カラーCCDカメ
ラ10dが撮影するのは杵面56のみであり、その地色
である金属色の画像信号が出力されるため、カラーセン
サ10bからは設定された色に一致する信号がないため
に、カラーセンサ10bからの画像信号はほぼ0であ
り、面積は算出されない。
【0026】この後、画像信号から得られた測定面積デ
ータは、あらかじめ上、下杵面コントローラ11a,1
1bのROMに格納した比較面積データと比較される。
この比較の結果、測定面積データが比較面積データより
大きい場合には、杵面56に付着が発生していると判定
して、異常であることを検出する。逆に、比較面積デー
タ以下である場合には、杵面56には粉末が付着してい
ないと判定して、正常であることを検出する。
【0027】異常を検出した上、下杵面コントローラ1
1a,11bは、シーケンサ14に対して異常検出の信
号を出力する。これによって、シーケンサ14は機構部
MPに対して制御信号を出力して、直ちに運転を停止、
つまり、粉末の供給、モータの回転等を停止する。した
がって、異常の検出以降、錠剤つまり製品が圧縮成形さ
れることはない。
【0028】このように、杵面56に異常が生じた場合
に、粉末の圧縮成形を中止するので、異常な錠剤が正常
な錠剤に大量に混入することを防止することができ、歩
留りを向上させ、生産性を改善することができる。ま
た、異常検出と同時に圧縮成形を中止するので、無駄な
粉末の消費を抑制でき、しかも打錠障害を迅速に取り除
くことができる。この場合、処理する映像信号と上杵5
及び下杵6の杵面56との対応が明確になっているた
め、全ての杵の杵面56を検査して異常を生じた上杵5
及び下杵6を探す必要がなく、打錠障害を起こした杵を
探すための作業時間を大幅に短縮することができ、運転
再開までの時間を最短のものにすることができる。
【0029】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。例えば、1台のカラーCCDカメ
ラ10dにより上杵5と下杵6との両方の杵面56を撮
影するように構成するものであってもよい。この場合、
カラーCCDカメラ110dの取付位置は、上記実施例
における下杵6のためのカラーCCDカメラ10dの取
付位置に一致している。カラーカメラ部110aの具体
的な構成は、図10,11に示すように、Cマウントレ
ンズを装着した1台のカラーCCDカメラ110dに対
して、先端に反射鏡110fを備えたチューブ型スコー
プ110eを装着しており、それぞれのチューブ型スコ
ープ110eに対して光源出力ユニット10cからライ
トガイド10gを介して照明光を入射する構成である。
このようなカラーカメラ部110aに対して、画像処理
を行う杵面コントローラ111は1台であり、上杵5及
び下杵6に対する画像信号を並行して処理するものであ
る。また、杵面モニタTV13についても1台であり、
図12に示すように、例えば上側に上杵面56aの映像
を、その下側に下杵面56bの映像を同時に表示するよ
うに構成するものである。このような構成を採ることに
より、装置構成を簡略化することができ、しかも設備に
要する費用を低減することができる。また、カラーCC
Dカメラ110dが1台であるので、その位置調整に要
する作業時間を半減することができる。
【0030】また、1つの画像信号に対して複数のカラ
ーセンサ10bを割り当てることにより、杵面56の損
傷DMを、粉末の付着の検出と同時に検出するするもの
であってもよい。すなわち、カラーセンサ10bにおけ
る色の設定を、杵面56の色と同系の暗い色にして、杵
面56に生じたクラックや欠け等を検出するように構成
するものであってもよい。この場合、図9に示すよう
に、損傷DMは、他の部分に比べて比較的発生しやすい
杵面56の周縁部つまりエッジ部分56cで検出するも
ので、比較面積データとしてエッジ部分56cの面積を
あらかじめ記憶しておき、撮影した杵面56のエッジ部
分56cのみの面積に対応する面積データと比較面積デ
ータとを比較し、面積データが比較面積データを上回っ
ている場合に損傷があると判定し、圧縮成形を中止する
ように構成する。
【0031】このように、杵面56の損傷DMを検出す
るようにすれば、杵の金属片が製品に混入することを防
止することができる。また、微小なクラックが生じた時
点でも圧縮成形を中止するので、そのクラックに起因し
て杵が欠け落ちて、他の杵や臼4を傷つけたりする不具
合を未然に防止することができる。また、カラーカメラ
部10aの取付方向としては、上記実施例に示したよう
に、回転盤3の半径方向にチューブ型スコープ10eを
一致させるのではなく、図13に示すように、例えば、
下杵6の杵面56を撮影するために、製品取出部の近傍
に、チューブ型スコープ10eの軸心を臼4の中心を通
る円の接線方向に一致させて配設するものであってもよ
い。
【0032】さらに、撮影した杵面56の画像信号の処
理は、例えば60rpm等の高速で回転するの回転盤の
場合、処理を確実に行うために、杵1本あるいは2〜3
本おきに行うものであってもよい。この場合、同期セン
サ15から出力されるタイミング信号は、各杵に対応し
ているので、タイミング信号により画像信号処理間隔を
制御すればよい。
【0033】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、杵面に
粉末が付着する異常が生じた際に、自動的に異常が生じ
た杵面を検出して圧縮成形を中止するので、打錠障害に
より正常に打錠ができなかった製品の発生を略皆無にす
ることができ、歩留りを向上させることができる。した
がって、粉末を無駄に消費することを防止できるととも
に、正常な製品に異常なものが混入してそれまでに圧縮
成形した全てを廃棄しなければならないような事態を確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を明示するための構成説明図。
【図2】本発明の一実施例を示す回転式粉末圧縮成形機
を示す正面断面図。
【図3】同実施例の回転盤を中心とした平面図。
【図4】同実施例の回転盤を展開して示す側面図。
【図5】同実施例のカラー撮影手段と異常検出手段との
システム構成を示すブロック図。
【図6】同実施例の上杵のためのカラーカメラ部の配置
を拡大して示す側面図。
【図7】同実施例の下杵のためのカラーカメラ部の配置
を拡大して示す側面図。
【図8】同実施例の杵面の平面図。
【図9】同実施例の異常の発生した杵面の平面図。
【図10】本発明の他の実施例のカラー撮影手段と異常
検出手段とのシステム構成を示すブロック図。
【図11】同じく他の実施例のカラーカメラ部の配置を
拡大して示す側面図。
【図12】同じく他の実施例による杵面を撮影した画像
を示す平面図。
【図13】本発明のカラーカメラ部の配置の変形例を一
部省略して示す平面図。
【符号の説明】
C…カラー撮影手段 D…異常検出手段 K…杵 M…臼 T…回転盤 1…フレーム 2…立シャフト 3…回転盤 4…臼 5…上杵 6…下杵 8a…予圧上ロール 8b…予圧下ロール 9a…本圧上ロール 9b…本圧下ロール 10…カラーカメラユニット 10a…カラーカメラ部 10b…カラーセンサ 10c…光源出力ユニット 11…コントローラ 14…シーケンサ 56…杵面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム内に回転盤を立シャフトを介して
    水平回転可能に配設し、その回転盤に複数の臼を所定の
    ピッチで設けるとともに、各臼の上下に上杵及び下杵を
    上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼内に挿入した
    上杵と下杵とを上ロールと下ロール間を通過させること
    により臼内に充填した粉末を圧縮成形するようにした回
    転式粉末圧縮成形機において、 杵面を撮影して画像信号を出力するカラー撮影手段と、 出力された画像信号から杵面の異常を検出する異常検出
    手段とを具備し、カラー撮影手段が、CCD撮像素子を備えてなるカラー
    カメラ部と、カラーカメラ部から出力される画像信号の
    内所望の色信号を選択する色選択部と、杵面を照明する
    光源部とを備えてなり、 異常検出手段が、前記色信号からその画像の面積を演算
    する演算器と、演算された面積と正常な杵面の面積とを
    比較する比較器と、比較結果に基づいて異常を検出する
    検出器とを備えてなり、 異常検出手段が異常を検出した際に粉末の圧縮成形を中
    止することを特徴とする回転式粉末圧縮成形機。
  2. 【請求項2】1つのカラー撮影手段が、上杵と下杵との
    杵面を同時に撮影することを特徴とする請求項1記載の
    回転式粉末圧縮成形機。
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