JP2898688B2 - 高甘味糖付加ステビア甘味料及びその製法 - Google Patents

高甘味糖付加ステビア甘味料及びその製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はステビア系天然甘味料に関し、特にα−グル
コシルステビア抽出物の製法を改良することによって更
に味質の良好な甘味料を得る技術に関するものである。
〔従来の技術〕
ステビア抽出物より成る甘味品の味質改良に関しては
良甘味成分であるレバウディオサイドAの含有比率を高
める方法(特公昭58−16863)、及びステビア抽出物に
α−グルコシル糖転移酵素(シクロデストリングルカノ
トランスフェラーゼ)の利用でグルコースを付加する方
法が提案され実施されている。シクロデキストリングカ
ノトランスフェラーゼによるα−グルコシル化の目的は
甘味質の悪いステビオサイドの甘味質を改善することに
ある。従って実際の製造工程では残存ステビオサイドを
出来る限り減少させるために、糖転移効率の高いバチル
ス・ステアロサーモフィルム産生の加熱性酵素を用い、
反応温度60℃以上、反応時間24時間以上で反応を行って
いる。又特公昭57−18779では反応温度60℃、反応時間4
0時間でα−グルコシルステビア抽出物を製造してい
る。
〔発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段〕
本発明者らはα−グルコシル化のための反応条件を検
討した結果反応温度47℃〜53℃、反応時間6〜8時間、
添加酵素量5〜8unit/g(ステビア抽出物)では残存ス
テビオサイドは多いが、α−グルコースがステビオサイ
ド13位に優先的に転移することを見いだした。そこでこ
れを特定条件で樹脂処理することによって残存するステ
ビオサイドを分離した後、β−アミラーゼ処理すること
によって得られる甘味料は味質が一段と良質であること
を発見し、本発明を完成するに至った。
本発明は低甘味質のα−グルコシル化ステビア抽出物
の生成を押え、良甘味質のα−グルコシル化ステビア抽
出物の含有比率を高めること、及び甘味質の悪いステビ
オサイドの残存を抑えることにより、苦み,渋みがなく
シャープ、且つマイルドで甘味の後引きをおさえ、しか
も高甘味度の新規甘味料を提供することを意図したもの
である。
最近のα−グルコシル化ステビア抽出物に関する報告
によれば、α−グルコシルステビオサイドの内で、α−
モノグルコシルステビオサイドおよびα−ジグルコシル
ステビオサイドの甘味質と甘味倍数が最も優れている。
またステビオサイドは構造的に13位、19位にシクロデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼの受容体となるD
−グルコースを持っているため、α−モノ、ジグルコシ
ルステビオサイドは下記に示すようにα−モノグルコシ
ルステビオサイドの場合には2種類,α−ジグルコシル
ステビオサイドの場合には3種類の混合物である。
更にこのうち13位のみがグルコシル化された13−α−
モノグルコシルステビオサイド(G1−a)、13−α−ジ
グルコシルステビオサイド(G2−a)の甘味質は関連化
合物の中で最も優れている。また甘味倍数も180倍以上
で非常に高い。逆にG1−b,G2−b,G2−cの甘味質はあま
り良くなく、甘味倍数も低い。(文献 Y.Fkunaga,et a
l.,Agric.Biol.Chem.,53(2),1603,1989) 従って、良甘味質のα−グルコシル化ステビア抽出物
を製造するためには、主成分であるステビオサイドのα
−グルコシル化物の内、13−α−モノ、ジグルコシルス
テビオサイドの含有率を高めることが有効である。
まず反応時間に注目しα−グルコシル化反応の反応時
間と生成するα−グルコシル化ステビア抽出物のうち2
分子転移物までの関係を調べた。
図1−1は残存(未反応)ステビオサイド(ST)、α
−モノグルコシルステビオサイド(G1)、α−ジグルコ
シルステビオサイド(G2)の、各反応時間における含有
率の変化を表したものである。
反応条件はステビア抽出物1g(ステビオサイド75%,
レバウディオサイドA25%)とデキストリン(サンディ
ック#70,三和澱粉(株)製)に添加酵素量5unit,反応
時間0〜20時間、反応温度50℃の下に実施した。
また図1−2は同様にG1中のG1−a,G1−b,G2中のG2−
a,G2−b,G2−cの反応時間における変化を示したもので
ある。図1−2に示すように各α−グルコシルステビオ
サイドの含有量は反応時間と共に変化する。甘味質のよ
いG1−a,G2−aの生成は反応時間4時間〜8時間の時に
最大になりその後は徐々に減少する。逆に甘味質の良く
ないG1−b,G2−b,G2−cなどの成分は反応時間と共に増
加する。また残存ステビオサイド(ST)の含有率が20%
以下であれば後に示す樹脂生成で除去が可能である。図
1−1に示すように、反応時間6時間以上で残存ステビ
オサイドが20%以下になることから反応時間は6時間以
上必要である。またα−モノグルコシルステビオサイド
(G1)の生成は6時間まで急速に増加しその後徐々に減
少する。またG2は8時間まで急速に増加してその後は徐
々に増加する。従って残存ステビオサイドが20%以下で
あり、且つG1,G2を高含有率で含みしかもG1−a,G2−a
の含有比率の高い反応時間は6〜8時間であることが判
った。
次に添加酵素量とα−グルコシルステビオサイドの関
係を調べた。反応条件は反応時間を6時間とし添加酵素
量を1.25〜20unitの範囲で変化させ、他は図1と同様条
件で実施した。その結果、図2−1に示すように甘味質
のよいG1−a,G2−aの生成比は添加酵素量5unit〜8unit
で最大になりそれ以上の添加酵素量では徐々に減少す
る。一方甘味質の悪いG1−b,G2−b,cは添加酵素量の増
加にしたがってその含有率も増加する。又G1,G2含有率
は5unit付近で最大になり、その後は変化はみられな
い。ステビオサイドは添加酵素量10unitまで急激に減少
しその後は徐々に減少する。残存ステビオサイドは20%
以下が望ましいから、添加酵素量は5unit以上必要であ
る。従って添加酵素量は5〜8unitが適切である。
更に反応温度とα−グルコシルステビオサイドの組成
比との関係を検討した。反応条件は反応時間を6時間と
し、他は図1と同一条件で、反応温度を40〜70℃の範囲
で変化させて実施した。図3−1に示すように残存ステ
ビオサイドは温度の上昇に伴って減少し、G1,G2は温度
の上昇と共に微増している。又図3−2に示すように甘
味質のよいG1−a,G2−aの生成比は温度の上昇に伴って
急激に減少する。一方残存ステビオサイドを20%以下に
するためには50℃以上の反応温度が必要である。従って
反応温度は50℃前後が適切である。
以上の結果から13−α−モノ、ジグルコシルステビオ
サイドを高含有率で含み、且つ残存ステビオサイド20%
以下である反応条件は、反応温度47℃〜53℃、反応時間
6〜8時間、添加酵素量5〜8unitであることが判っ
た。
また、このようにして得られる生成物は13−α−モノ
グルコシルステビオサイドがα−モノグルコシルステビ
オサイド中70%以上であり、且つ13−α−ジグルコシル
ステビオサイドがα−ジグルコシルステビオサイド中60
%以上であるステビア抽出物糖付加物80%以上と、残存
ステビア抽出物20%以下であることが判った。
この知見を更に実験により確認した。即ち、反応温度
50℃、反応時間6時間、添加酵素量5unitの条件で反応
を行ったものを反応液1とし、含有成分組成を測定し
た。
測定の結果甘味質のよいG1−a,G2−aの含有率はG1−
b,G2−bおよびG2−cに比較して高く、G1,G2の組成比
に関して、甘味質向上に好ましい結果が得られた。しか
しこの段階では残存ステビオサイドの含有率18.8%、3
分子以上グルコースが転移したα−グルコシルステビオ
サイドの含有率38.9%で、これら甘味質の悪い成分が多
く残存していることは、甘味質向上のためには好ましく
ない。そこで本発明者らは樹脂処理によって残存ステビ
オサイドを除去し、アミラーゼ処理によって3分子以上
のα−グルコシルステビオサイドを処理する方法を検討
した。
通常ステビオサイドとα−グルコシルステビオサイド
の分離は液体クロマトグラフィー,カラムクロマトグラ
フィーなどの方法で行えるが、工業的に応用することは
できない。従ってステビオサイドとα−グルコシルステ
ビオサイドを工業レベルで分離する方法はないのが現状
である。そこで本発明者らは樹脂による分離を試みた。
様々な樹脂と溶出条件を検討した結果、XAD−7(オル
ガノ(株)製)の樹脂を用い34%−36%の特定したメタ
ノール濃度で溶出することにより、残存ステビオサイド
とα−グルコシルステビオサイドが容易に分離できるこ
とを見いだした。図4のようにXAD−7樹脂にα−グル
コシル化後の反応混合物を吸着させた後、水、35%メタ
ノール、50%メタノールの順で溶出を行った。TLC(薄
層クロクトグラフィー)によって各溶出分画を分析した
結果(図6)、水溶出で未反応デキストリンが溶出し、
35%メタノールでα−グルコシルステビオサイドが溶出
し、50%メタノールで残存ステビオサイドが溶出され
た。また34%−36%の範囲のメタノールでは同様の結果
が得られるが、33%以下、37%以上の濃度のメタノール
では残存ステビオサイドとα−グルコシルステビオサイ
ドの分離は不明確になった。
次に3分子以上のα−グルコシルステビオサイドを処
理する方法を検討した。3分子以上のα−グルコシルス
テビオサイドの処理にはα−1、4−グルコシダーゼに
よってグルコース鎖を切断することが有効である。α−
1、4−グルコシーダーゼには糖鎖をランダムに切断す
るα−アミラーゼ、非還元末端よりマルトース単位で切
断するβ−アミラーゼ、非還元末端よりグルコース単位
で切断するグルコアミラーゼなどがあるが、本発明者ら
はα−モノ、ジグルコシルステビオサイドを優先的に得
る目的でβ−アミラーゼを用いた。
XAD−7樹脂35%メタノール溶出画分を水に溶解し、
β−アミラーゼ処理を行合って反応液2を得た。表1に
示すように、反応液2では反応液1と比較して、残存ス
テビオサイドが大幅に減少し、同時に3分子以上のα−
グルコシルステビオサイドの含有率も大幅に減少してい
る。一方α−モノ、ジグルコシルステビオサイドの含有
率は増加し、さらにα−モノグルコシルステビオサイド
中の13−α−モノグルコシルステビオサイド、α−ジグ
ルコシルステビオサイド中の13−α−ジグルコシルステ
ビオサイドの比率はそれぞれ76.3%、62.4%と高い値を
維持していた。
以上表1に示すように反応条件のコントロールと特定
条件での樹脂処理、更にβ−アミラーゼによる糖鎖の切
断反応により、残存ステビオサイド、α−モノ、ジグル
コシルステビオサイドの含有率、13−α−モノ、ジグル
コシルステビオサイド(G1−a,G2−a)比に於ける問題
点が解決された最良の糖付加物が得られた。
ステビア抽出物(山陽国策パルプ(株)ステビア抽出
物)のステビオール配糖体総量の中でステビオサイドの
含有率は約75%(レバウディオサイドA25%)であるか
らα−グルコシルステビオサイドの甘味質向上はステビ
ア抽出物の甘味質向上につながると考えられる。またレ
バウディオサイドA25%、その他の微量配糖体成分のα
−グルコシル化についてもα−グルコシルステビオサイ
ドと同様の挙動を示すと予測される。
反応液2(本発明品)の製造条件で甘味料を調製し、
パネラーによる官能検査を行った。その結果、比較品
(SKスイートZ山陽国策パルプ(株)製)に比べて甘味
質、甘味倍数が共に改善されていた。味質においてはシ
ャープさが増し、甘味の立ち上がり、後引き性が改善さ
れる傾向を示し、良好な結果が得られた。
本発明のステビア抽出物とはステビア葉部より常法に
より水またはアルコールなどを用いて抽出し、非甘味成
分を除去したものである。またα−グルコシル化ステビ
ア抽出物とはステビア抽出物とα−グルコシル糖化合物
(例デキストリン)とを含む水溶液に例えばシクロデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼを作用させてステ
ビア抽出物をグルコシル化したものである。またα−グ
ルコシルステビオサイドとはステビオサイドとα−グル
コシル糖化合物(例デキストリン)とを含む水溶液に例
えばシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼを
作用させてステビオサイドをグルコシル化したものであ
る。
さらにα−モノグルコシルステビオサイドとはステビ
オサイドにD−グルコースが1分子α−1、4結合で転
移したもの、α−ジグルコシルステビオサイドとはステ
ビオサイドにD−グルコースが2分子α−1、4結合で
転移したものである。13−α−モノグルコシルステビオ
サイドとはステビオサイド13位のソフォロースの末端グ
ルコースにD−グルコースがα−1、4結合で転移した
ものである。13−α−ジグルコシルステビオサイドとは
ステビオサイド13位のソフォロースの末端グルコースに
D−グルコースが2分子α−1、4結合で転移したもの
である。
〔実施例〕
以下本発明を実験,実施例により詳説するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
実験1 反応液1,2の製造 ステビア抽出物(山陽国策パルプ(株)製ステビアフ
ィンHを晶析精製したもの)1gとα−グルコシル糖化合
物としてDE:7のデキストリン(三和澱粉(株)製、サン
ディック#70)2gを水10mlに溶解して1molのアセテート
バッファ−200μ、シクロデキストリングルカノトラ
ンスフェラーゼ(EC24,1,19)5単位を加えて、50℃で
6時間インキュベートして反応を行った。この反応液を
95℃に30分間保持して酵素を加熱失活させ反応液1とし
た。反応液1を吸着樹脂(オルガノ(株)製XAD−7)
に水溶液から吸着させ、水、35%メタノール、50%メタ
ノールの順で溶出させた。このうちα−グルコシルステ
ビオサイドを含有する35%メタノール分画を蒸発乾固さ
せた。この固形分600mgを水10mlに溶融し、β−アミラ
ーゼ(ナガセ(株)製)12.5mgを加え50℃で6時間イン
キュベートして反応を行った。この反応液を95℃に30分
間保持して酵素を加熱失活させ反応液2とした。
甘味成分の定量法 本発明品の成分組成の定量は外部標準法を用いて行っ
た。測定には高速液体クロマトグラフィーを用い次に示
す条件で行った。
カラム TSK−gel Amide80 4mm×25cm 溶離液 CH3CN:H2O 80:20−60:40 直線グラジエント 流速 1ml/min 注入量 5μ 検出 UV 210nm 反応液1のクロマトグラムを図4に示した。図4にお
けるピーク1,2,3,4はそれぞれステビオサイド、α−モ
ノグルコシルステビオサイド、α−ジグルコシルステビ
オサイド、α−トリグルコシルステビオサイドに対応す
ることをそれぞれの標品によって確認した。ピーク5以
上は同様に4分子以上転移した化合物であると思われ
る。次に反応液1のピーク2,3をそれぞれ分取して次の
条件で高速液体クロマトグラフィーによる分析を行い、
ピーク面積比によって定量値を算出した。
カラム TSK−gel ODS−120T 4mm×25cm 溶離液 60% メタノール 流速 1ml/min 注入量 5μ 検出 UV 210nm 図5におけるピーク1,2,3,4,5はそれぞれG1−a,G1−
b,G2−a,G2−b,G2−cを示す。
実施例 ステビア抽出物(山陽国策パルプ(株)製ステビアフ
ィンHを晶析精製したもの)100gとα−グルコシル糖化
合物としてDE:7のデキストリン(三和澱粉(株)製、サ
ンディック#70)200gを水100mlに溶解して1molのアセ
テートバッファー20ml、シクロデキストリングルカノト
ランスフェラーゼ(EC24,1,19)500単位を加えて、50℃
で6時間インキュベートして反応を行った。この反応液
を95℃に30分間保持して酵素を加熱失活させた後、吸着
樹脂(オルガノ(株)製XAD−7)に水溶液から吸着さ
せ、水、35%メタノール、50%メタノールの順で溶出さ
せた。このうちα−グルコシルステビオサイドを含有す
る35%メタノール分画を蒸発乾固させた。この固形分75
%を水1000mlに溶解し、β−アミラーゼ(ナガセ(株)
製)125mgを加え50℃で6時間インキュベートして反応
を行った。この反応液を95℃に30分間保持して酵素を加
熱失活させた後、反応液を濾過した。濾過液は合成吸着
剤ダイアイオンHP−20(三菱化成工業(株)製)2400ml
を充填したカラムに吸着させ、最初に水を通液してデキ
ストリン類を溶出させた後、90%メタノールを通液して
α−グルコシルステビア通出物を溶出せしめ、90%メタ
ノール溶出液を60℃以下で減圧濃縮乾燥し、粉末化して
65gの粉末状甘味料を得た。本甘味料は実験1の方法で
分析した結果、各糖転移精製比は1G−a(73.8%),1G
−b(26.2%),G2−a(62.0%),G2−b(20.4%),G
2−c(17.6%)であった。
本甘味料の甘味度と甘味質について20名のパネル員に
よる官能検査を行った。比較対象には従来タイプの糖付
加ステビア甘味料SKスイートZ(山陽国策パルプ(株)
製)を用いた。甘味試験は本発明品による甘味料の0.05
%水溶液と予備テストによってほぼ同じ甘味になるよう
に調整したSKスイートZの0.07%水溶液を8%から1%
間隔で13%までのショ糖水溶液を調整して基準にし甘味
の強さを調べた。評価は甘味が強い、弱い、同じの3段
階で評価を求めた。結果は表2に濃度の各評価に対する
パネラー数で示した。表2の結果から本発明品の0.05%
水溶液の甘味度はショ糖の10%と11%の中間に位置して
いることから約200倍、同様にSKスイートZの甘味度は
約150倍である。甘味成分当りの甘味度は、従来タイプ
のSKスイートZの約1.5倍である。甘味質試験は本発明
品の0.05%の水溶液とSKスイートZの0.07%水溶液につ
いて苦み、甘味の切れ、甘味の立ち上がり、甘味のシャ
ープさ、総合的な甘味質について3段階評価で比較し、
結果を表3に各評価に対するパネラー数で示した。表3
の結果から本発明品は甘味の立ち上がり、甘味の切れ、
甘味のシャープさの点で非常に評価がよく総合的な甘味
の評価について本発明品を上位評価するパネラーが多
い。
〔発明の効果〕
本発明により甘味質の良好なα−グルコシル化ステビ
ア抽出物を、反応条件のコントロール、特定条件の樹脂
処理、β−アミラーゼ処理、など簡単な製造工程で製造
でき、且つ、コスト的にも、生産設備的にも全く問題無
い方法で生産することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示し、図1−1は反応
時間よるST,G1およびG2の組成比の変化を示す図表、図
1−2は反応時間によるG1−a,bおよびG2−a,b,cの組成
比の変化を示す図表である。 図2−1は添加酵素量によるST,G1およびG2の組成比の
変化を示す図表、図2−2は添加酵素量によるG1−a,b
およびG2−a,b,cの組成比の変化を示す図表である。 図3−1は反応温度によるST,G1およびG2の組成比の変
化を示す図表、図3−2は反応温度によるG1−a,bおよ
びG2−a,b,cの組成比の変化を示す図表である。 図4および図5は夫々反応液1および反応液2のクロマ
トグラムを示す図表である。図6は多孔性樹脂溶出分画
のTLC分析の結果を示す。 図1〜図3中 ST……残存ステビオサイド G1……α−モノグルコシルステビオサイド G2……α−ジグルコシルステビオサイド 図4および図5中 1〜9はクロマトグラム分析の各ピークを夫々指す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステビア抽出物とデキストリンにバチルス
    ・ステアロサーモフィルム産生のシクロデキストリング
    ルカノトランスフェラーゼを作用させて、ステビア抽出
    物糖付加物を製造するに際して、 添加酵素量を 5〜8unit/g(ステビア抽出物) 反応時間を 6〜8時間 反応温度を 47℃〜53℃ とし、生成するステビア抽出物糖付加物を多孔性樹脂に
    吸着させた後、34%〜36%メタノールにより処理してα
    −グルコシルステビア抽出物を溶出させ、該溶出物にβ
    −アミラーゼを添加作用させることを特徴とする味質の
    良好な高甘味糖付加ステビア甘味料の製法。
  2. 【請求項2】α−グルコシル化ステビア抽出物を主成分
    とし、該α−グルコシル化ステビア抽出物が下記1〜3
    の何れをも満足する高甘味糖付加ステビア甘味料。 1 13−α−モノグルコシルステビオサイドがα−モノ
    グルコシルステビオサイド中70%以上(重量比) 2 13−α−ジグルコシルステビオサイドがα−ジグル
    コシルステビオサイド中60%以上(重量比) 3 ステビオール配当体総量に対し残存ステビオサイド
    5%以下(重量比)
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