JP2898440B2 - タービン油組成物 - Google Patents
タービン油組成物Info
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Description
電所等のタービン発電設備全般の潤滑油として有用なタ
ービン油組成物に関するものである。
年、タービン発電設備の運転系体が多様化し、タービン
油への熱負荷も増大する傾向にある。このため、発電設
備の信頼性の高い運転を支えるタービン油にも、この苛
酷な条件と長期の使用に耐える品質が要求されるように
なってきた。このため、種々の高性能潤滑油基油が開発
されている。
の代表的なものとしては、水素化分解基油が知られてい
る。この基油は高い粘度指数と低い流動点を有する優れ
た基油であるが、基油成分として好ましくない多環ナフ
テンを多く含み、また、添加剤や潤滑油の使用中に発生
するスラッジの溶解性が悪いという欠点がある。本発明
者らは、上記問題を解決すべく研究を重ねた結果、特定
の組成および性状を有する鉱油系潤滑基油が、高い粘度
指数と優れた酸化安定性および熱安定性を有することを
見い出し、本発明を完成するに至った。本発明は、特定
の組成を有し、かつ、粘度指数が高く、しかも酸化安定
性および熱安定性にも優れた鉱油を基油とするタービン
油組成物を提供することを目的とする。
芳香族含有量が2〜15重量%、飽和分中のイソパラフ
ィンと一環ナフテンとの合計含有量が60重量%以上、
全芳香族分中のアルキルベンゼン含有量が30重量%以
上、全芳香族分中の三環芳香族および四環芳香族の合計
含有量が4重量%以下の組成を有し、かつ、粘度指数が
105以上で、流動点が−10℃以下である鉱油を基油
の主成分とすることを特徴とするタービン油組成物を提
供するものである。以下、本発明の内容をより詳細に説
明する。
全芳香族含有量が2〜15重量%、好ましくは3〜10
重量%、飽和分中のイソパラフィンと一環ナフテンの合
計含有量が60重量%以上、好ましくは65重量%以
上、全芳香族分中のアルキルベンゼン含有量が30重量
%以上、好ましくは40重量%以上、全芳香族分中の三
環芳香族および四環芳香族の合計含有量が4重量%以
下、好ましくは3重量%以下の組成を有し、かつ、粘度
指数が105以上、好ましくは110以上で、流動点が
−10℃以下、好ましくは−15℃である鉱油を主成分
とする。
は、添加剤やタービン油の使用中に発生するスラッジが
十分に溶解せず、また、15重量%を超える場合には、
優れた酸化安定性が得られない。本発明でいう全芳香族
含有量とは 、ASTM D2549に準拠して測定
した値を意味し、全芳香族中には通常、アルキルベンゼ
ン、アルキルナフタレン、アントラセン、フェナントレ
ン、これらのアルキル化物、四環以上のベンゼン環が縮
合した化合物、フェノール類、ナフトール類などが含ま
れる外、ピリジン類、キノリン類などのヘテロ環式化合
物が含まれる。
フテンの合計含有量についていえば、その量が60重量
%未満の場合には、タ−ビン油に優れた酸化安定性およ
び熱安定性を具備させることができない。ここでいうイ
ソパラフィンと一環ナフテンの合計量は、ガスクロマト
グラフィーおよび質量分析計により定量される。また、
全芳香族分中のアルキルベンゼン含有量が30重量%未
満の場合には、添加剤やタービン油の使用中に発生する
スラッジの溶解性が低下する。アルキルベンゼンとは、
ベンゼン環にアルキル基が1個または複数個結合した化
合物を指す。さらに、全芳香族分中の三環芳香族および
四環芳香族の合計含有量が4重量%を超える場合も、優
れた酸化安定性および熱安定性を得ることができない。
る鉱油の製造方法を説明すると、本発明で使用する鉱油
は、任意の方法で製造することができる。しかし、減圧
蒸留留出油(WVGO)、WVGOのマイルドハイドロ
クラッキング処理油(HIX)、脱れき油(DAO)、
DAOのマイルドハイドロクラッキング処理油またはこ
れらの混合油のいずれかを原料油として、この原料油を
水素化分解触媒の存在下、全圧力150kg/cm2 以下、
温度360〜440℃、LHSV0.5hr-1以下の反応
条件で、分解率40重量%以上になるように水素化分解
し、得られた生成物をそのまま、もしくはこれから潤滑
留分を回収後、次に脱ろう処理した後、脱芳香族処理を
施すか、あるいは脱芳香族処理した後、脱ろう処理を施
すことにより製造されたものであることが好ましい。
留した際に得られる留出油で、好ましくは360℃〜5
30℃の沸点を持つものである。HIXは、WVGOを
マイルドハイドロクラッキング処理(MHC処理)する
ことによって得られる重質減圧軽油であって、MHC処
理とは全圧力が100kg/cm2 以下、好ましくは60〜
90kg/cm2 、温度が370〜450℃、好ましくは4
00〜430℃、LHSVが0.5〜4.0hr-1、好ま
しくは1.0〜2.0hr-1の反応条件下で行われるとこ
ろの、360℃+ 留分の分解率が20〜30重量%の範
囲にある比較的温和な水素分解を意味する。
シリカアルミナ、アルミナボリア等の複合酸化物担体
に、第VI族金属および第VIII族金属を担持して硫化した
ものが使用できる。アルミナには例えばリン化合物のよ
うなプロモーターが添加されることがある。前記金属の
担持量は、酸化物基準で第VI族金属、例えばモリブデ
ン、タングステン、クロムは5〜30重量%、好ましく
は10〜25重量%、第VIII族金属、例えばコバルト、
ニッケルは1〜10重量%、好ましくは2〜10重量%
の範囲にある。WVGOとHIXを混合して原料油に使
用する場合は、原料油の50%以上がHIXであること
が好ましい。DOAは、原油の常圧蒸留残渣を減圧蒸留
し、その際に得られる残渣油をプロパン脱れき法等で処
理した実質アスファルテンを含有しない油である。
存在下、全圧力が150kg/cm2 以下、好ましくは10
0〜130kg/cm2 の中低圧であり、温度が360〜4
40℃、好ましくは370〜430℃の範囲であり、L
HSVは0.5hr-1以下、好ましくは0.2〜0.3hr
-1の低LHSVであり、水素対原料油比が1,000〜
6,000s.c.f/bbl-原料油、好ましくは2,500〜
5,000s.c.f/bbl-原料油である反応条件で行うこと
ができる。原料油の水素化分解に際しては、原料油中の
360℃+ 留分の分解率が40重量%以上、好ましくは
45重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上にな
るよう反応条件が調節される。なお、原料油としてHI
Xを用いた場合、MHC処理と水素化分解の合計の分解
率は、60重量%以上、好ましくは70重量%以上であ
る。また、未分解油の一部をリサイクルする場合、ここ
でいう分解率はリサイクル油込みの分解率ではなく、フ
レッシュフィード当りの分解率を指す。
するものが好ましく、具体的には例えば、第VIb 族金属
および第VIII族鉄族金属から構成される水素化点(サイ
ト)と、第III 族、第IV族および第V族元素の複合酸化
物から構成される分解点(サイト)を有する触媒が使用
される。第VIb 族金属としてはタングステン、モリブデ
ンが、第VIII族鉄族金属としてはニッケル、コバルト、
鉄が一般に使用され、これらは複合酸化物担体に担持
後、最終的には硫化物に転化されるのが通例である。担
体に用いる複合酸化物としては、シリカアルミナ、シリ
カジルコニア、シリカチタニア、シリカマグネシア、シ
リカアルミナジルコニア、シリカアルミナチタニア、シ
リカアルミナマグネシアなどがあり、結晶性シリカアル
ミナ(ゼオライト)、結晶性アルミナホスフェート(A
LPO)、結晶性シリカアルミナホスフェート(SAP
O)も担体に用いられることがある。複合酸化物への前
記金属の担持量は、酸化物基準として第VIb 族金属では
5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、第VIII
族鉄族金属では1〜20重量%、好ましくは5〜15重
量%の範囲で選ばれる。
解するに当っては、水素化分解触媒充填床の上流側に、
脱硫および/または脱窒素能に富んだ前処理触媒を充填
することができる。この種の前処理触媒としては、アル
ミナ、アルミナボリアなどの担体に、第VI族金属および
第VIII族金属を担持して硫化したものが使用できる。ア
ルミナ、アルミナボリアにはプロモーター、例えばリン
化合物が添加されることがある。
て分解生成物から通常の蒸留操作で潤滑油留分の回収が
行われる。この場合に回収可能な潤滑油留分としては、
沸点範囲が343℃〜390℃である70ペール留分、
390℃〜445℃であるSAE−10留分、445℃
〜500℃であるSAE−20留分、さらには500℃
〜565℃であるSAE−30留分などがある。必要に
応じて潤滑油留分が分離回収された前記の水素化分解生
成物は、次いで脱ろう処理後、脱芳香族処理されるか、
あるいは脱芳香族処理後、脱ろう処理される。
接触脱ろう処理が採用できる。溶剤脱ろう処理は、例え
ばMEK法などの通常の方法で行うことができる。ME
K法は溶剤としてベンゼン、トルエンおよびアセトンの
混合溶剤又はベンゼン、トルエンおよびメチルエチルケ
トン(MEK)の混合溶剤などを使用する。処理条件は
脱ろう油が所定の流動点になるように冷却温度を調節す
る。溶剤/油の容積比は0.5〜5.0、好ましくは
1.0〜4.5、温度は−5〜−45℃、好ましくは−
10〜−40℃である。接触脱ろう処理は常法通り行う
ことができ、例えばペンタシル型ゼオライトを触媒に使
用して、水素流通下、脱ろう油が所定の流動点になるよ
うに反応温度を調節するが、その反応条件は一般に、全
圧力が10〜70kg/cm2 、好ましくは20〜50kg/
cm2 の範囲にあり、温度が240〜400℃、好ましく
は260〜380℃の範囲にあり。LHSVは0.1〜
3.0hr-1、好ましくは0.5〜2.0hr-1の範囲にあ
る。
理あるいは高圧水素化脱芳香族処理のいずれもが採用可
能であるが、溶剤脱芳香族処理が好ましい。溶剤脱芳香
族処理には通常フルフラール、フェノール等の溶剤が用
いられるが、本発明ではフルフラールを用いることが好
ましい。溶剤脱芳香族処理の条件としては、溶剤/油容
積比4以下、好ましくは3以下、さらに好ましくは2以
下、温度90〜150℃で行なわれ、ラフィネート収率
は60容積%以上、好ましくは70容積%以上、さらに
好ましくは85容積%以上となるように操作される。高
圧水素化反応による脱芳香族処理は、通常アルミナ担体
に第VIb 族金属および第VIII族鉄族金属を担持して硫化
した触媒の存在下、全圧力150〜200kg/cm2 、好
ましくは70〜200kg/cm2 、温度280〜350
℃、好ましくは300〜330℃、LHSV0.2〜
2.0hr-1、好ましくは0.5〜1.0hr-1の条件で行
なわれる。触媒の金属担持量は、酸化物基準で第VIb 族
金属、例えばモリブデン、タングステン、クロムついて
は5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、第VI
II族鉄族金属、例えばコバルト、ニッケルについては1
〜10重量%、好ましくは2〜10重量%である。
いた場合、必要によりこの処理の後に、水素化処理を行
うことができる。この水素化処理は溶剤脱芳香族処理油
を、全反応圧力50kg/cm2 以下、好ましくは25〜4
0kg/cm2 の低圧の水素化反応条件で、アルミナ担体に
第VIb 族金属および第VIII族鉄族金属を担持して硫化し
た水素化触媒と接触させることにより行う。前記金属の
担持量は酸化物基準で第VIb 族金属、例えばモリブデ
ン、タングステン、クロムについては5〜30重量%、
好ましくは10〜25重量%の範囲にあり、第VIII族鉄
族金属、例えばコバルト、ニッケルについては1〜10
重量%、好ましくは2〜10重量%の範囲にある。この
ような比較的低圧下での水素化処理は溶剤脱芳香族油の
光安定性を飛躍的に向上させる。
法の一例を記したものであるが、その製造過程で、原料
油の水素化分解生成物から潤滑油留分を回収しなかった
場合は、脱芳香族処理、脱ろう処理あるいは水素化処理
の後に、通常の蒸留操作により、潤滑油留分を回収する
ことができる。ここで回収される潤滑油留分は、先の場
合と同様、沸点範囲が343℃〜390℃である70ペ
ール留分、390℃〜445℃であるSAE−10留
分、445℃〜800℃であるSAE−20留分、50
0℃〜565℃であるSAE−30留分などである。
油として前記鉱油を単独で用いることが好ましいが、こ
の組成物には潤滑基油として公知の鉱油、合成油を配合
することができる。そのような鉱油としては、例えば、
原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分
を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、
接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製
処理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系およびナ
フテン系の鉱油を例示できる。また、合成油としては、
例えば、ポリ−αオレフィン(ポリブデン、1−オクテ
ンオリゴマー、1−デセンオリゴマーなど)、アルキル
ベンゼン、アルキルナフタレン、ジエステル(ジトリデ
シルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルアジペート、
ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ
3−エチルヘキシルセバケートなど)、ポリオールエス
テル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチ
ロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール
2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラ
ルゴネートなど)、ポリオキシアルキレングリコール、
ポリフェニルエーテル、シリコーン油、パーフルオロア
ルキルエーテルおよびこれらの2種以上の混合物などを
挙げることができる。
発明の鉱油に混合して使用する場合、本発明の鉱油はタ
−ビン油組成物に含まれる基油全量に対し、70重量%
以上、好ましくは90重量%以上含まれていることが望
ましい。そして、本発明のタ−ビン油組成物において
は、これに上記した従来公知の鉱油又は合成油が混合さ
れているか否かに拘らず、基油の40℃における動粘度
は、10〜300cSt の範囲にあることが好ましい。
設備の潤滑油として長期間に亘り、優れた酸化安定性を
有していることが望ましいので、本発明のタ−ビン油組
成物にも酸化防止剤を配合することができる。そうした
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、
2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4′−ビ
ス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4′−
チオビス(6−t−ブチル−o−クレゾール)などのフ
ェノール系酸化防止剤、ジフェニルアミン、p,p′−
ジオクチルジフェニルアミン、p,p′−ジノニルジフ
ェニルアミン、p,p′−ジドデシルジフェニルアミ
ン、フェニル−α−ナフチルアミン、p−オクチルフェ
ニル−α−ナフチルアミン、p−ノニルフェニル−α−
ナフチルアミン、p−ドデシルフェニル−α−ナフチル
アミンなどのアミン系酸化防止剤の外、硫黄系酸化防止
剤、チオリン酸亜鉛系酸化防止剤等を挙げることができ
る。これらの酸化防止剤の配合量は、組成物全量に対
し、0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量
%、さらに好ましくは0.1〜1重量%の範囲で選ばれ
るのが通例である。
は、その性能を一層高める目的で、公知の添加剤を必要
に応じては配合することができる。そのような添加剤と
しては、例えば、アルケニルコハク酸またはその部分エ
ステル、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネ
ート、ジノニルナフタレンスルホネートなどの錆止め
剤、ベンゾトリアゾールなどの金属不活性化剤、シリコ
ーンなどの消泡剤、ポリメタクリレート、ポリイソブチ
レン、ポリスチレンなどの粘度指数向上剤、流動点降下
剤などが挙げられ、これら添加剤は単独または2種以上
組み合わせて添加することができる。粘度指数向上剤の
添加量は通常1〜5重量%、消泡剤の添加量は通常0.
0005〜1重量%、金属不活性化剤の含有量は通常
0.005〜1重量%、その他の添加剤の含有量は、そ
れぞれ通常0.1〜5重量%の範囲にある。
力および水力発電所における軸受油、操作油などとして
好ましく使用できる。
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に何等限定されるものではない。
LHSVの条件下で、水素化分解処理を行った後、SA
E−10グレードおよびSAE−20グレードとなるよ
うに蒸留を行い、溶剤脱ろう処理およびフルフラール溶
剤を用いた溶剤脱芳香族処理を施し、タ−ビン油組成物
の基油2種を製造した。このようにして得られたSAE
−10グレードの基油A'およびSAE−20グレード
の基油Aの組成および性状を表3に示す。得られた2種
の基油は、芳香族含有量が高く、そのため添加剤の溶解
性、使用中に生成するスラッジの溶解性に優れる。ま
た、高い粘度指数を持つイソパラフィンおよび一環ナフ
テンの飽和分中の合計量が比較的高いため、基油の粘度
指数は高い値を示す。さらにこれらの基油はその安定性
を損なう三環芳香族、四環芳香族および五環+ 芳香族を
殆ど含んでおらず、熱安定性試験に容易に合格する。そ
して、望ましい成分であるアルキルベンゼンを多く含ん
でいる。
種基油(組成および性状を表3に示す)をそれぞれ使用
して、表4に示す組成を有するタービン油組成物を調製
し、各組成物の性能を下記の試験法で評価した。結果を
表4に示す。
算出するために、各組成物の40℃と100℃における
動粘度を測定した。なお、実施例および比較例の各組成
物は、その40℃における粘度がほぼ同一なるように調
製したものである。
試験のうち、3.2項のタービン油酸化安定度試験およ
び3.3項の回転ボンベ式酸化安定度試験に準拠して、
各組成物の酸化寿命を測定した。
に準拠して、各組成物の熱安定度を試験温度170℃、
試験時間12時間で評価した。
Claims (3)
- 【請求項1】 全芳香族含有量が2〜15重量%、飽和
分中のイソパラフィンと一環ナフテンとの合計含有量が
60重量%以上、全芳香族分中のアルキルベンゼン含有
量が30重量%以上、全芳香族分中の三環芳香族および
四環芳香族の合計含有量が4重量%以下の組成を有し、
かつ、粘度指数が105以上で、流動点が−10℃以下
である鉱油を基油の主成分とすることを特徴とするター
ビン油組成物。 - 【請求項2】 組成物全量に対し、酸化防止剤0.01
〜5重量%を必須成分として含有させたことを特徴とす
る請求項1記載のタービン油組成物。 - 【請求項3】 前記鉱油が、減圧蒸留留出油(WVG
O)、WVGOのマイルドハイドロクラッキング処理油
(HIX)、脱れき油(DAO)、DAOのマイルドハ
イドロクラッキング処理油およびこれらの混合油から選
ばれる原料油を、水素化分解触媒の存在下、全圧力15
0kg/cm2 以下、温度360〜440℃、LHSV0.
5hr-1以下の反応条件で、分解率40重量%以上にな
るように水素化分解して、当該生成物をそのまま、もし
くはこれから潤滑留分を回収後、次に脱ろう処理した
後、脱芳香族処理を施すか、あるいは脱芳香族処理した
後、脱ろう処理を施すことにより製造されるものである
ことを特徴とする請求項1または2記載のタービン油組
成物。
Priority Applications (1)
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- 1991-06-06 JP JP16201191A patent/JP2898440B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Title |
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PETROTECH,Vol.3.No.9(1980)p.820−825 |
PETROTECH,Vol.4.No.11(1981)p.1025−1031 |
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