JP2897701B2 - 効果音検索装置 - Google Patents

効果音検索装置

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JP2897701B2
JP2897701B2 JP7301003A JP30100395A JP2897701B2 JP 2897701 B2 JP2897701 B2 JP 2897701B2 JP 7301003 A JP7301003 A JP 7301003A JP 30100395 A JP30100395 A JP 30100395A JP 2897701 B2 JP2897701 B2 JP 2897701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、擬音語を入力とし
効果音の検索が可能な効果音検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、効果音の入手方法としては、自ら
録音を行う方法、CD(コンパクトディスク)など市販
されているものを購入し題名や解説を頼りに一音ずつ聴
取して欲しい音を見つけだす方法が取られている。しか
し、自ら録音を行う方法は録音機材や録音技術が必要で
あり、一般のユーザには困難な方法である。また、CD
などから欲しい音を見つけだす方法はCDなどに収めら
れているデータ数(音の種類)が多くなればなる程、欲
しい音が存在する確率は高くなるものの、欲しい音を探
すのに時間がかかるようになる。
【0003】多くの効果音データの中から素早く欲しい
音を見つけだすためには一般のデータベース検索装置を
効果音データに用いることが容易に考えられる。
【0004】従来の技術において、図10に示す構成の
データベース検索装置91がよく知られており、このよ
うなデータベース検索装置を効果音データベースの検索
に適用することが考えられる。図10のデータベース検
索装置は、検索対象のデータベース901と、各登録キ
ーワードと、ある登録キーワードをもつデータがデータ
ベース901上のどこに格納されているかのアドレスを
指示するポインタ911の対応関係を記憶する登録キー
ワードデータベース902と、前記登録キーワードデー
タベース902を用いて検索対象のデータベース901
を検索するデータベース検索制御部903と、から構成
される。そして、このデータベース検索装置は、ユーザ
が入力したキーワードは入力装置92を経てデータベー
ス検索装置91へ入力される。データベース検索制御部
903は入力されたキーワードが登録キーワードデータ
ベース902の登録キーワード欄910に存在するかど
うかを調べ、存在する場合その登録キーワードに対応す
るポインタ911に基づいてデータベース901へのア
クセスを行い、該当データを読み出し、これを出力装置
93に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた構成のデ
ータベース検索装置を効果音データベースの検索に利用
することを考えるとき、ある擬音語を入力してもその擬
音語が登録キーワードデータベースに予め登録されてい
ない限りは検索結果を得ることが出来なかった。擬音語
は誰でも簡単に使えるため効果音検索の入力として利用
すると有益なのだが、口まねなど含む擬音語のバリエー
ションは無限に存在し、それら無限の擬音語について予
め登録をしておくことは不可能である。
【0006】本発明では、どのような擬音語においても
効果音を検索することが可能な効果音検索装置を提供す
ることにある。
【0007】また、従来音データの加工は、数値を入力
する方法や音データを視覚的に表示しそれを編集する方
法等が用いられていたが、誰にも簡単に使える擬音語を
入力とする装置は存在しなかった。
【0008】本発明では、擬音語を入力として音データ
の加工を行うことが可能な効果音編集装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
効果音検索装置であって、ある効果音の特徴を単数また
は複数の数値で表す音響パラメータラベルと前記効果音
の波形データからなる効果音データを複数蓄積する効果
音データベースと、擬音語文字列を入力とし、前記擬音
語文字列より、該擬音語文字列に含まれる一文字または
文字列からなる音韻情報を取り出し、前記音韻情報に対
応する音波形の物理的な特徴量を数値で表した音響パラ
メータを得る擬音語−音響パラメータ変換装置と、前記
擬音語−音響パラメータ変換装置で得られた音響パラメ
ータによって、前記効果音データベースの音響パラメー
タラベルを検索して対応する波形データを得る音響パラ
メータ検索装置とから構成されることを特徴とする。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記擬音語−音響パラメータ変換装置が、擬音語の
音韻情報に特有の音響パラメータ値を対応させて保持す
音韻−音響変換テーブルと、前記擬音語文字列から該
音韻情報を取り出し、この音韻情報に対応する音響パラ
メータ値を前記音韻−音響変換テーブルから得ることを
音韻−音響変換制御部とから構成されることを特徴とす
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】さらに第の発明は、効果音編集装置であ
って、利用者が編集したい擬音語をライン入力やマイク
による入力により入力し、波形データに変換する波形デ
ータ入力装置と、擬音語文字列を入力とする擬音語入力
装置と、擬音語の音韻情報と、この音韻情報に特有の音
響パラメータ値を対応させて保持する音韻−音響変換テ
ーブルと、前記擬音語文字列から音韻情報を取り出し、
この音韻情報に対応する音響パラメータ値を前記音韻−
音響変換テーブルから得る音韻−音響変換制御と、前記
波形データからこの波形データの特徴を数値で表した音
響パラメータ値を得る波形分析装置と前記波形分析装
置で得られた波形データの特徴量である第1の音響パラ
メータ値と前記音韻−音響変換制御部で得られた該擬音
語文字列の特徴量である第2の音響パラメータ値との比
較を行い、該第2の音響パラメータ値に該第1の音響パ
ラメータ値とが一致するような波形データを編集加工す
波形処理装置と、前記破棄絵処理装置で編集加工され
た波形データを出力する出力装置とから構成されること
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においては、擬音語−音響
パラメータ変換検索装置を備えることによって、擬音語
を入力としての効果音の検索を可能とする。
【0018】次に図1から図9を参照して本発明の実施
の形態についてさらに詳しく説明する。また、本発明の
発明の実施の形態は3つの実施例を記載しているが、本
発明の第1、第2の発明の説明を第一の実施例に、
1、第2の発明の具体的な構成例を第二の実施例に、
の発明の説明を第三の実施例に記載している。
【0019】図1は本発明の第一の実施例である効果音
検索装置の構成図で、ユーザが擬音語を入力するための
擬音語入力装置1と、効果音データベース2と、波形デ
ータを実際の音として出力する出力装置3と、擬音語を
入力として擬音語の音韻情報をもとに効果音データベー
ス2を検索する擬音語−音響変換検索装置4とから構成
される。擬音語−音響変換検索装置4は、擬音語を入力
として擬音語の音韻情報に対応する音響パラメータ値を
出力する擬音語−音響パラメータ変換装置41と、音響
パラメータ値によって効果音データベース2を検索し対
応する波形データを得て、出力装置3に出力する音響パ
ラメータ検索装置42と、から構成される。
【0020】また、擬音語−音響パラメータ変換装置4
1は、擬音語の音韻と効果音の音響パラメータ値の対応
が記述されている音韻−音響変換テーブル412と、前
記音韻−音響変換テーブル412を用いて入力された擬
音語を対応する音響パラメータ値に変換する音韻−音響
変換制御部411とから構成される。
【0021】図1の効果音検索装置において用いられる
データは、擬音語入力装置1から出力され、音韻−音響
変換制御部411に入力される擬音語を文字列701、
音韻−音響変換制御部411が音韻−音響変換テーブル
412を検索するのに用いる検索キーを音韻情報70
2、音韻−音響変換制御部411が音韻−音響変換テー
ブル412より得るデータを音響パラメータ値703、
音韻−音響変換制御部411から出力され音響パラメー
タ検索装置42に入力されるデータを音響パラメータ値
704、音響パラメータ検索装置42が効果音データベ
ース2を検索するのに用いる検索キーを音響パラメータ
値705、音響パラメータ検索装置42が効果音データ
ベース2より得るデータを波形データ706、音響パラ
メータ検索装置42から出力され出力装置3に入力され
るデータを波形データ707とする。
【0022】次に、図1の効果音検索装置について、全
体の処理手順を説明する。
【0023】擬音語入力装置1から入力された擬音語は
文字列701として擬音語−音響パラメータ変換装置4
1に入力される。また、擬音語とはある音を抽象的に表
現したものである。人間が擬音語を聞いてその擬音語が
表す実際の音を想像できるのは、擬音語を構成する音韻
と実際の音波形の特徴量の間に存在する対応関係を知っ
ているからである。擬音語−音響パラメータ変換装置4
1はこの対応関係を利用することで、入力された擬音語
(=文字列701)を擬音語が表す実際の音の特徴量
(=音響パラメータ値704)に変換する装置である。
音響パラメータ値704とは、音(波形データ)の長さ
や周波数特性などを示す数値である。音響パラメータ検
索装置42は、得られた音響パラメータ値704を満た
す波形データ706を効果音データベース2から得て、
出力装置3に出力する。出力装置3は効果音データであ
る波形データを音として出力する。
【0024】次に、図1の効果音検索装置全体の処理手
順を説明するに先駆け、図1で用いられる各種装置につ
いて図2〜図6も用いて、その働きを詳細に説明する。
【0025】まず、擬音語入力装置1はユーザが擬音語
を入力するための入力装置であり、擬音語を文字列70
1として出力する。具体的には、擬音語入力装置1とし
て、キーボード、ペン入力装置、または音声入力装置と
音声認識装置の組み合わせなどが利用できる。
【0026】音韻−音響変換制御部411は擬音語の文
字列から音韻情報(音韻および音韻列)を得る。ここ
で、音韻とは文字列を構成する音節であり、仮名1文字
づつに対応する。ここでは長音記号である「ー」も一つ
の音韻であるとする。例えば、「カタン」という文字列
の音韻は「カ」「タ」「ン」という3つである。音韻列
とは文字列において音韻の前後の関係を保ったまま2つ
以上の音韻を取り出したもので、例えば「カタン」とい
う文字列の音韻列は「カタ」「タン」と「カタン」とい
う3つである。つまり、「カタン」という文字列からは
「カ」「タ」「ン」「カタ」「タン」「カタン」という
6つの音韻情報が得られることとなる。音韻−音響変換
制御部411は、得られた音韻情報をもって音韻−音響
変換テーブル412を参照する。
【0027】音韻−音響変換テーブル412とは、擬音
語に用いられる音韻と擬音語が表す実際の音が持つ音響
パラメータ値の対応が記述されているテーブルである。
音響パラメータ値とは音波形をパワーエンベロープ、周
波数特性などで見たときの波形の物理的な特徴量を数値
で表したものである。ある音とその音を表す擬音語は決
して意味なく対応づけられているわけではなく、あるル
ールの下に対応づけられているものである。例えば、水
たまりに水が一滴垂れる音を「ゴー」という擬音語で表
現する人はいない。逆に「キーン」という擬音語から人
の足音を思い浮かべる人はいない。「キーン」という擬
音語を見るとほとんどの人は、高周波数を多く含み、時
間的に音量や周波数特性の変化が少なく、ある程度以上
持続する音を思い浮かべるであろう。つまり“擬音語に
おいて「キ」という音韻が用いられるならば、その擬音
語が表す音は高周波数を多く含む”ことを人は知ってい
るのである。このように擬音語の音韻と擬音語が表現す
る音がもつ音響パラメータ値の間には、多くの人にとっ
て共通のルールが存在する。また、2つ以上の音韻から
なる音韻列に対しても同様にルールが存在する。また、
「タン」「トン」「カン」などという様に「*ン」(*
には任意の一音韻が入る)と共通表記できる音韻もここ
では音韻列と呼ぶことにするが、このような*を含む音
韻列に対しても「ある程度音量がある短い音」というよ
うなルールが存在する場合もある。このように、音韻と
音響パラメータ値の対応および音韻列と音響パラメータ
値の対応を記述したものが音韻−音響変換テーブル41
2であり、そのごく一部の例を図3に示す。図3におい
て擬音語の音韻および音韻列は音韻欄4121に、対応
する音響パラメータ値は音響パラメータ欄4122に音
響パラメータ毎に記述される。なお、音響パラメータ欄
4122に記述される音響パラメータ値は一つの定数で
ある必要はなく図3に示すようにある範囲をもったもの
でもよい。また、値が書かれていない音響パラメータ欄
についてはどんな値でもよいことを意味する。
【0028】次に音響パラメータについて説明する。音
波形は時間、周波数、パワーという3つの軸で解析され
ることが多く、これらの軸上で解析可能な音響的特徴点
は多数存在する。それら音響的特徴点のうち音響パラメ
ータとして用いることができる音響的特徴点は多数ある
が、その一例が図3の音韻−音響変換テーブル412で
利用されている6つの音響パラメータ(Te ,Ta ,T
r ,fb ,fpl,fph)である。これらの音響パラメー
タが波形のどの特徴点を示すものかを図4〜6を用いて
説明する。
【0029】音響パラメータTe は図4に示す“時間に
対する波形のパワー変化のグラフ”における、波形開始
から終了までの時間とする。つまり音がなっている長さ
を表す音響パラメータである。
【0030】ここで、図4の“時間に対する波形のパワ
ー変化のグラフ”において最大パワーをAtpとする。ま
た、最大パワーAtpとなる時刻をtp とする。
【0031】音響パラメータTa は波形開始からパワー
がAtpの75パーセントに至るまでの時間とする。つま
り音のアタック時間を表す音響パラメータである。
【0032】音響パラメータTr は波形の終了時におい
てパワーがAtpの75パーセントを切ってから0となる
までの時間とする。つまり音のリリース時間を表す音響
パラメータである。
【0033】図5はある時間における波形の“周波数特
性”を表すグラフである。周波数特性のパワーが最大と
なる周波数、つまり最大周波数をfp とする。またf=
pの時のパワーの値をAfpとする。
【0034】音響パラメータfb はt=tp のときの周
波数特性を表すグラフにおいて、Afpの80パーセント
を超えるパワーを持つ周波数の最高値と最低値との差で
あるとする。これは、音色に関わる音響パラメータであ
る。
【0035】図6は“時間に対する最大周波数fp の変
化のグラフ”である。
【0036】音響パラメータfphは最大周波数fp の値
がグラフにおいて最高になるときのfp の値である。
【0037】音響パラメータfplは最大周波数fp の値
がグラフにおいて最低になるときのfp の値である。f
phおよびfplは音の高さに関わるパラメータである。
【0038】本明細書の実施例では以上に述べた6つの
音響パラメータを利用する。しかし、音響パラメータ
は、音波形において特徴量が解析可能で、ある音韻とそ
の特徴量を対応づけることができる特徴点であればよ
く、以上に詳細を述べた6つの波形の特徴点に限るもの
ではない。また、音響パラメータの数も6つに限るもの
ではなく、自由に設定できる。
【0039】次に、効果音データベース2について説明
する。効果音データベース2には図2に示すような効果
音データ21が多数蓄積されている。効果音データ21
は波形データ211とラベル212から成る。波形デー
タ211とはパルス・コード・モジュレーションデータ
(PCMデータ)等をさし、D/A変換装置などの出力
装置にて音として再生することのできるデータである。
蓄積されているそれぞれの波形データはその波形データ
に関する様々な情報が記述されたラベル212を持つ。
ラベルの一つとして、音響パラメータ値が記述されてい
る音響パラメータラベル213がある。効果音データ2
1は音響パラメータラベル213の他にも例えば擬音語
をそのままキーワードとして登録しておく擬音語キーワ
ードラベル214、何の音かをキーワードで登録してお
く音源キーワードラベル、音を聞いての主観キーワード
を登録しておく主観キーワードラベル等の様々なラベル
を持つことができる。図3では音響パラメータラベル2
13と擬音語キーワードラベル214を持つ効果音デー
タ21を示す。第一の実施例ではラベル212としては
音響パラメータラベル213のみを用いる。
【0040】音響パラメータ検索装置42は一つまたは
複数の音響パラメータ値を入力とし、効果音データベー
ス2の各効果音データ21の音響パラメータラベル21
3を検索する(図2参照)。そして、入力された一つま
たは複数の音響パラメータ値に適応する効果音データ2
1の波形データ211を得る(図2参照)。
【0041】出力装置3は波形データを実際の音として
再生する装置である。例えばD/A変換装置とアンプと
スピーカー等から構成される。またその上で、出力装置
3はユーザに波形データ707そのものをデータファイ
ルなどの形で提供できるものであると便利である。
【0042】ここで図1に示す効果音検索装置について
図2〜図3を用い、処理の流れを具体的に説明する。
【0043】まず、ユーザはキーボード等の擬音語入力
装置1を用いて擬音語を入力する。入力された擬音語は
文字列701として音韻−音響変換制御部411へ入力
される。
【0044】音韻−音響変換制御部411は入力された
擬音語の文字列701から音韻情報(音韻および音韻
列)を得る。例えば、「キーン」という文字列が入力さ
れたとすると、音韻−音響変換制御部411は「キ」
「ー」「ン」「キー」「ーン」「キーン」という6つの
音韻情報を得る。音韻−音響変換制御部411は、得ら
れた音韻情報702をもって音韻−音響変換テーブル4
12を参照し、音韻情報702に対応する音響パラメー
タ値703を得る。例えば、図3は音韻−音響変換テー
ブル412の一例を示したものであるが、ここの音韻欄
4121を参照すると、得られた6つの音韻情報に対応
するものは「キ」「*ーン」という2つである。ここ
で、「キ」に対応づけられている音響パラメータ値は
「Ta <150」「fb <4500」「fpl>250
0」である。また、「*ーン」に対応づけられている音
響パラメータ値は「Te >1500」「Tr >800」
である。よって、音韻−音響変換制御部411は「Ta
<150」「Te >1500」「Tr>800」「fb
<4500」「fpl>2500」という5つの音響パラ
メータ値703を得る。得られた音響パラメータ値70
3は音響パラメータ値704として音響パラメータ検索
装置42に入力される。
【0045】ここで音韻−音響変換制御部411の動作
を説明する別の例として、「ガゴン」という文字列が入
力された例を示す。「ガゴン」から得られる音韻情報は
「ガ」「ゴ」「ン」「ガゴ」「ゴン」「ガゴン」の6つ
である。これらの音韻情報にて図3に示す音韻−音響変
換テーブル412の音韻欄4121を参照すると、対応
するものは「ガ」「ゴ」「ガゴ」「*ン」の4つであ
る。ここでこれら4つの音韻情報に対応づけられている
全ての音響パラメータ値を挙げると、Te に関しては
「Te <1500」、Ta はなし、Tr に関しては「T
r <500」、fbに関しては「fb >4500」「f
b >4000」「fb >5000」、fplに関しては
「fpl>150」「fpl<130」、fphに関しては
「fph<500」「fph<450」である。このように
一つの音響パラメータに対して複数の音響パラメータ値
が得られることがあるが、このような場合音韻−音響変
換制御部411はあるルールを用いて複数の音響パラメ
ータ値を整理する。そのルールは例えば、“複数の値
(または範囲)があるとき共通値(または共通範囲)の
みを用いる”“複数の値(または範囲)があるときいず
れかに含まれる値(またはいずれかに含まれる範囲)を
用いる”などがある。例えば「ガゴン」ついて“複数の
値(または範囲)がるとき共通値(または共通範囲)の
みを用いる”のルールを利用すると「Te <1500」
「Tr <500」「fb >5000」「fph<450」
という4つのパラメータ値を得ることができる。また、
別のルールとしては音韻欄4121にて見つかった音韻
情報に注目するルールも考えられる。例えば“音韻欄4
121にて見つかった音韻情報のうち、できるだけ少な
い音韻情報で元の文字列(擬音語)を復元できるような
音韻情報を変換に利用する”というものである。例え
ば、「ガ」「ゴ」「ガゴ」「*ン」という4つが音韻欄
4121に見つかった場合、「ガ」「ゴ」「*ン」とい
う3つの音韻情報にて「ガゴン」という元の文字列を再
現することができる。一方で「ガゴ」「*ン」という2
つの音韻情報でも再現することができる。このような場
合2つで再現できる音韻情報「ガゴ」と「*ン」に対応
する音響パラメータ値のみを得る。このような音韻情報
に対して音響パラメータを得るに当たってのルールの施
行は音韻−音響変換制御部411が行う。
【0046】このようにして得られた音響パラメータ値
703は、音響パラメータ値704として音響パラメー
タ検索装置42に入力される。
【0047】音響パラメータ検索装置42は得られた音
響パラメータ値をもって効果音データベース2に蓄積さ
れている全ての効果音データ21の音響パラメータラベ
ル213を検索する(図2参照)。そして、対応する効
果音データ21の波形データ211を得る。例えば、音
響パラメータ検索装置42に「Ta <150」「fb
4500」「fpl>2500」「Te >1500」「T
r >800」という5つが音響パラメータ値704とし
て入力されたとき、音響パラメータ検索装置42はこれ
らを音響パラメータ値705として効果音データベース
2を検索する。ここで、図2の効果音データAは5つの
音響パラメータ値705を全て満たすことがわかるの
で、音響パラメータ検索装置42は効果音データAの波
形データ211を得る。音響パラメータ値705を満た
す効果音データが複数ある場合、音響パラメータ検索装
置42は、それら全ての効果音データに関しての波形デ
ータを得る。
【0048】音響パラメータ検索装置42は得られた波
形データを出力装置3に出力し、出力装置3は波形デー
タ707を音として再生する。
【0049】以上により、擬音語を入力とした効果音デ
ータベースの検索が可能となる。特に、擬音語の音韻情
報に合致した検索が可能で、どんな擬音語を入力しても
効果音検索を行うことができる。
【0050】次に図7を用いて、効果音検索装置の第二
の実施例を説明する。第二の実施例である効果音検索装
置は、第一の実施例でも用いられた擬音語−音響変換検
索装置4に加え、キーワード検索装置5、波形マッチン
グ検索装置6、の合計3系統の検索系を持つ効果音検索
装置である。擬音語−音響変換検索装置4を用いると、
擬音語の音韻情報に合致した検索が可能で、多くの擬音
語バリエーションに対して検索を行うことができる。キ
ーワード検索装置5を用いると、定式化されたよく使う
擬音語について、より確定度の高い検索が可能となる。
入力音音響パラメータ抽出装置410を用いた検索方法
では、ユーザが入力した声(音声波形データ802)に
似た特徴を持つ効果音を検索することができる。このよ
うなそれぞれ特徴の違う3系統の検索系を持つことで擬
音語によるより柔軟な効果音検索を行うことが可能とな
る。
【0051】図7は本発明の第二の実施例である効果音
検索装置の構成図で、ユーザが擬音語を入力する擬音語
入力装置1と、効果音データベース2と、波形データを
実際の音として出力する出力装置3と、擬音語を入力と
して擬音語の音韻情報をもとに効果音データベース2を
検索する擬音語−音響変換検索装置4と、効果音データ
ベース2に対してキーワード検索を行うキーワード検索
装置5と、音声波形データを入力として音声波形データ
から得られる音響パラメータ値をもとに効果音データベ
ース2を検索する波形マッチング検索装置6と、複数あ
る検索装置のうちどれを用いて効果音検索を行うかを決
定し制御する効果音検索制御装置9と、から構成され
る。
【0052】前記波形マッチング検索装置6は、入力さ
れた音声波形を分析し音響パラメータ値を得る音声波形
分析装置61と、音響パラメータ値にて効果音データベ
ースを検索する音響パラメータ検索装置62と、から構
成される。
【0053】図7の効果音検索装置において用いられる
データについて、擬音語入力装置1から文字列として出
力され効果音検索制御装置9に入力される擬音語を文字
列801、擬音語入力装置1から音声波形データとして
出力され効果音検索制御装置9に入力される擬音語を音
声波形データ802、効果音検索制御装置9から出力さ
れ擬音語−音響変換検索装置4もしくはキーワード検索
装置5に入力される擬音語を文字列804、擬音語−音
響変換検索装置4が効果音データベース2を検索するに
あたり用いる検索キーを音響パラメータ値705、擬音
語−音響変換検索装置4が効果音データベース2より得
るデータを波形データ706、擬音語−音響変換検索装
置4から出力され出力装置3に入力されるデータを波形
データ707、キーワード検索装置5が効果音データベ
ース2を検索するにあたり用いる検索キーをキーワード
708、キーワード検索装置5が効果音データベース2
より得るデータを波形データ709、キーワード検索装
置5から出力され出力装置3に入力されるデータを波形
データ710、効果音検索制御装置9から出力され音声
波形分析装置61に入力される擬音語を音声波形データ
805、音声波形分析装置61から出力され音響パラメ
ータ検索装置62に入力されるデータを音響パラメータ
値711、音響パラメータ検索装置62が効果音データ
ベース2を検索するにあたり用いる検索キーを音響パラ
メータ値712、音響パラメータ検索装置62が効果音
データベース2より得るデータを波形データ713、音
響パラメータ検索装置62から出力され出力装置3に入
力されるデータを波形データ714とする。
【0054】図7を用いた効果音検索装置の第二の実施
例において、擬音語入力装置1はユーザが擬音語を入力
できる装置であると共に、その出力として文字列801
および音声波形データ802を出力するものとする。図
8にこの擬音語入力装置1の一例を示す。擬音語入力装
置1は文字列で表現される擬音語および音声にて表現さ
れる擬音語を入力として受け付ける。文字列入力装置1
1は、例えば一般のキーボードやペン入力装置などであ
り、ユーザは擬音語を「ワン」等といった文字列で文字
列入力装置11に入力する。一方で、擬音語の中には文
字列だけでは表現し難いものもある。例えば、上がり調
子なのか下がり調子なのかといった音程の変化がある音
を表現するのに重要となる場合や、同じ「キーン」とい
う文字列で表現される音でも、音の長さが0.5秒のキ
ーンなのか2秒のキーンなのかといった音の長さが重要
となる場合などである。これらのような文字列では表現
できない音の特徴点も人の声を利用すれば表現すること
は可能である。そこで、擬音語入力装置1は音声入力装
置12を備えることで、声にて表現される擬音語も受け
付ける。音声入力装置12は声を計算機で処理できるデ
ジタルの波形データとして取り込む。取り込まれた波形
データは、声によって表現された音程変化や長さ等の特
徴量を有するものであり、擬音語入力装置1の出力の一
つとして出力される。これが音声波形データ802であ
る。音声波形データ802は一方で音声認識装置13に
も入力される。音声認識装置13は通常、音声波形デー
タを入力としてその声が表現する言葉を文字列として出
力するが、擬音語入力装置1にて利用する音声認識装置
13は特に擬音語を文字列803として出力する。この
文字列803は文字列入力装置11から入力された文字
列801と同等に扱われ、擬音語入力装置1の出力の一
つとして出力される。このようにして、擬音語入力装置
1は、擬音語を音声波形データ803と文字列801と
いう2種類の形式で出力することが可能となる。
【0055】擬音語入力装置1からの2種類の出力(文
字列801と音声波形データ802)はまず効果音検索
制御装置9に入力される。本実施例の効果音検索装置は
3種類の検査装置を利用する。効果音検索制御装置9は
どの検索装置を利用して効果音の検索を行うかを決定
し、それら3つの検索装置へ適切な形で擬音語を入力す
る。3つの検索装置のうちどの検索装置を用いるかは、
ユーザに指定させるか、もしくは効果音検索制御装置9
に記述されていてどの検索装置をどの順番で利用するか
を示す検索ルールを参照して決定する。
【0056】検索ルールとは、例えば、初めにキーワー
ド検索装置5を用いて検索を行い、その結果検索された
音データの数が少なければ、自動的に擬音語−音響変換
検索装置4を用いる、というようなルールが考えられ
る。また、別の検索ルールとしては、擬音語が音声にて
入力された場合は、初めに自動的に波形マッチング検索
装置6を用いて検索を行い、その結果検索された音デー
タの数が少なければ、自動的に擬音語−音響変換検索装
置4を用いる、というようなルールも考えられる。ま
た、常に全ての検索装置を同時に用いて検索を行う、と
いうルールも考えられる。このように検索ルールとは、
ある擬音語が入力されたとき、どの検索装置を用いて検
索を行うか、また検索結果の数などの条件に従ってどう
いった順番で検索装置を用いるか、が記載されていれば
よい。いくつかの検索ルールを予めユーザに提示し、検
索前にどの検索ルールを適応するかをユーザに選択させ
ることも有効である。
【0057】まず、効果音検索制御装置9により擬音語
−音響変換検索装置4が利用されることが決定された場
合、効果音検索制御装置9は擬音語入力装置1から入力
された文字列801をそのまま文字列804として擬音
語−音響変換検索装置4へ入力する。ここで擬音語−音
響変換検索装置4は第一の実施例(図1参照)の擬音語
−音響変換検索装置と同じものである。つまり、入力さ
れた文字列804(擬音語)の音韻情報からそれに対応
する実際の音の音響パラメータ値を得て、その音響パラ
メータ値705を用いて効果音データベースを検索し、
入力された文字列804(擬音語)に対応する音の波形
データ706を得る。この波形データ706は出力装置
3へ波形データ707として入力され、音として再生さ
れる。擬音語−音響変換検索装置4の詳細な説明は第一
の実施例に記載の通りである。
【0058】この擬音語−音響変換検索装置4を用いた
検索では、擬音語の音韻情報に合致した検索が可能で、
多くの擬音語バリエーションに対して検索を行うことが
できる。
【0059】効果音検索制御装置9によりキーワード検
索装置5が利用されることが決定された場合、効果音検
索制御装置9は擬音語入力装置1から入力された文字列
801をそのまま文字列804としてキーワード検索装
置5に出力する。
【0060】ここで、効果音データベース2には図2に
て示すような効果音データ21が多数蓄積されている。
効果音データ21は第一の実施例において説明したもの
と同じであるが、ここで、本実施例ではラベル212と
しては音響パラメータラベル213に加え擬音語キーワ
ードラベル214を利用する。このような効果音データ
ベース2に対して、キーワード検索装置5は入力された
擬音語の文字列804をキーワード708として、擬音
語キーワードラベル214(図2参照)を検索し、適応
するキーワードが見つかると対応する波形データを得
る。例えば「ドン」という擬音語が文字列804として
キーワード検索装置5に入力されると、キーワード検索
装置5は効果音データベース2の擬音語キーワード欄2
14(図2参照)を「ドン」をキーワードとして検索
し、結果として図2における効果音データBの波形デー
タを得る。得られた波形データ709は波形データ71
0として出力装置3に入力され、音として再生される。
【0061】このキーワード検索装置5を用いた検索で
は、定式化されたよく使う擬音語(ワンワン、ニャンニ
ャン等)について、より確定度の高い検索が可能とな
る。
【0062】効果音検索制御装置9により波形マッチン
グ検索装置6が利用されることが決定された場合、効果
音検索制御装置9は擬音語入力装置1から入力された音
声波形データ802をそのまま音声波形データ805と
して音声波形分析装置61に出力する。音声波形分析装
置61は入力された音声波形データ805を音響的に分
析することで、そのデータに対する音響パラメータ値を
導き出す。ここで導き出される音響パラメータ値は、効
果音データベース2の中の効果音データ21の音響パラ
メータラベル213(図2参照)で利用されている音響
パラメータについての値である。導き出された音響パラ
メータ値711は音響パラメータ検索装置62に入力さ
れる。音響パラメータ検索装置62は音響パラメータ値
712を用いて効果音データベース2を検索する。そし
て対応する波形データを得る。音響パラメータ検索装置
62は得られた波形データ713を波形データ714と
して出力装置3に出力し、出力装置3は波形データ71
4を音として再生する。音響パラメータ検索装置62は
第一の実施例で用いられている音響パラメータ検索装置
42と同じものであり同じ働きをする。
【0063】この波形マッチング検索装置6を用いた検
索では、ユーザが入力した声(音声波形データ802)
に似た特徴を持つ効果音を検索することができる。よっ
て、口まねなど声で表現される多くの擬音語バリエーシ
ョンに対して検索を行うことができる。
【0064】出力装置3は得られた波形データ(70
7、710、714)を音として再生するとともに、波
形データそのものをデータファイルなどの形で出力する
ことができればユーザにとって便利である。
【0065】なお、波形マッチング検索装置6における
音響パラメータ検索装置62は、擬音語−音響変換検索
装置4の一構成要素である音響パラメータ検索装置42
(図1参照)と同じ装置であり、全く同様な働きをす
る。そのため、擬音語−音響変換検索装置4と波形マッ
チング検索装置6について一つの音響パラメータ検索装
置を用いることで効果音検査装置を構成することもでき
る。
【0066】このように、擬音語−音響変換検索装置4
と、キーワード検索装置5と、波形マッチング検索装置
6、というそれぞれ特徴の違う3系統の検索系を持つこ
とで擬音語によるより柔軟な効果音検索を行うことが可
能となる。
【0067】次に、本発明の第三の実施例を図9を用い
て説明する。
【0068】本実施例は、擬音語−音響パラメータ変換
装置41にて得られる音響パラメータ値を用いて効果音
の編集を行う効果音編集装置に関する実施例である。
【0069】図9は効果音編集装置の一実施例を示す構
成図で、ユーザが擬音語を入力する擬音語入力装置1
と、編集の対象となる基本波形データを入力する波形デ
ータ入力装置8と、波形データを実際の音として出力す
る出力装置3と、擬音語を入力として擬音語の音韻情報
をもとに基本波形データを編集する擬音語−音響変換編
集装置7と、から構成される。
【0070】擬音語−音響変換編集装置7は、擬音語を
入力として擬音語の音韻情報に対応する音響パラメータ
値を出力する擬音語−音響パラメータ変換装置41と、
音響パラメータ値にて基本波形データを加工する波形処
理装置71と、から構成される。
【0071】次に図9にて用いられるデータについて、
擬音語入力装置1から擬音語−音響パラメータ変換装置
41へ入力される擬音語を文字列701、擬音語−音響
パラメータ変換装置41から波形処理装置71に出力さ
れるデータを音響パラメータ値712、波形データ入力
装置8から波形処理装置71に主力されるデータを波形
データ720、波形処理装置内部に存在し波形編集の対
象となるデータを基本波形データ72、波形処理装置か
ら出力され出力装置に入力されるデータを編集波形デー
タ721とする。
【0072】まず、ユーザはキーボード、ペン入力装置
等の擬音語入力装置1を用いて擬音語を入力する。入力
された擬音語は文字列701として擬音語−音響パラメ
ータ変換装置41に入力される。この擬音語−音響パラ
メータ変換装置41は第一の実施例にて説明した図1の
擬音語−音響パラメータ変換装置と同じものであり、入
力された文字列701の音韻情報からそれに対応する音
響パラメータ値を得る。擬音語−音韻変換編集装置7に
おいては得られた音響パラメータ値は音響パラメータ値
704として波形処理装置71に入力される。
【0073】波形処理装置71はある基本波形データ7
2に対して波形データの加工を行う信号処理装置であ
る。基本波形データは予め入力されている必要がある
が、これはライン入力装置、マイクなどの波形データ入
力装置8から波形データ720として予め入力してお
く。波形処理装置71はまずこの基本波形データを分析
し、音響パラメータの値を算出する。ここで、波形処理
装置71に入力された音響パラメータ値712と基本波
形データ72から得られた音響パラメータ値を比較し、
入力された音響パラメータ値712の条件に合致しない
音響パラメータが存在した場合は、基本波形データ72
を音響パラメータ値712の条件に合うように加工す
る。加工された基本波形データは編集波形データ721
として出力装置3に入力され、音として出力される。
【0074】ここで具体的に、図2の効果音データBの
波形データが基本波形データ72として波形処理装置7
1に入力されており、それに対し擬音語入力装置1から
「ポン」という擬音語が文字列701として擬音語−音
響パラメータ変換装置へ入力された場合を例にあげて説
明する。
【0075】擬音語−音響パラメータ変換装置41は入
力された「ポン」から「ポ」「ン」「ポン」という3つ
の音韻情報を得て、図3に示されるような音韻−音響変
換テーブル412を参照することで、「Te <150
0」「Tr <500」「fb <1000」「fph<10
000」という音響パラメータ値を得る。これらの音響
パラメータ値は音響パラメータ値712として波形処理
装置71に入力される。
【0076】一方、基本波形データ72として入力され
ている効果音データB(図2参照)の波形データは波形
処理装置71によって分析される。このとき得られる音
響パラメータ値は効果音データBの音響パラメータラベ
ル(図2参照)と同じ「Te=560」「Ta =90」
「Tr =130」「fb =7000」「fpl=130」
「fph=200」となるはずである(音響パラメータラ
ベルには波形データを予め分析した結果が記載されてい
るため)。
【0077】ここで、得られた基本波形データの音響パ
ラメータ値と擬音語−音響パラメータ変換装置41から
入力された音響パラメータ値712を比較すると、音響
パラメータfb について、基本波形データの音響パラメ
ータ値は「fb =7000」、入力された音響パラメー
タ値704は「fb <1000」であり、基本波形の音
響パラメータfb の値は入力された音響パラメータfb
の値(この場合は範囲)に合致しないことがわかる。こ
こで、波形処理装置71は、基本波形の音響パラメータ
b が音響パラメータ値「fb <1000」を満たすよ
うに基本波形データ72を加工する。このとき基本波形
データ72の音響パラメータfb が1000以下の数値
となるように加工されればよいわけであるが、1000
以下のどの数値に加工するかは、ユーザに数値を入力さ
せる、波形処理装置71の性能に応じ波形処理装置71
が適当な数値を決定する、等の方法が考えられる。こう
して加工された基本波形データ72は編集波形データ7
21として出力装置3に入力され、音として出力され
る。
【0078】出力装置3は得られた編集波形データ72
1を音として再生するとともに、波形データそのものを
データファイルなどの形で出力することができればユー
ザにとって便利である。
【0079】また波形処理装置71は、基本波形データ
72を波形データ入力装置8を通じて外部から入力する
のではなく、例えばサイン波を基本波形データ72とす
るなど波形処理装置71にて合成してもよい。
【0080】このように擬音語−音響パラメータ変換装
置41と波形処理装置71を用いることで、擬音語を入
力することで効果音の波形編集(波形加工)を行うこと
が可能となる。
【0081】
【発明の効果】本発明においては、擬音語の音韻を実際
の音の音響パラメータ値(波形の特徴値)に変換する擬
音語−音響パラメータ変換装置を備える。この擬音語−
音響パラメータ変換装置と、音響パラメータを用いて効
果音データベースを検索する音響パラメータ検索装置を
用いることによって、擬音語を用いての効果音検索が可
能となる。特に擬音語の音韻情報に合致した検索が可能
で、無限の擬音語バリエーションに対して検索を行うこ
とができる。
【0082】また、擬音語音響パラメータ変換装置と、
波形の加工を行う波形処理装置を用いることによって、
擬音語を入力することで音データを加工することが可能
となる。擬音語は誰でも利用できることから、音響信号
に関する知識を持たないユーザでも簡単に音データの加
工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の効果音検索装置の構成
の一実施例を示すの構成図である。
【図2】効果音データベースの例を示す図である。
【図3】音韻−音響パラメータ変換テーブルの例を示す
図である。
【図4】音響パラメータの一例を説明するための、時間
に対する波形のパワー変化のグラフである。
【図5】音響パラメータの一例を説明するための、周波
数特性のグラフである。
【図6】音響パラメータの一例を説明するための、時間
に対する最大周波数fp の変化のグラフである。
【図7】本発明の第二の実施例の効果音検索装置の構成
の一実施例を示すの構成図である。
【図8】第二の実施例にて用いられる擬音語入力装置の
構成図である。
【図9】本発明の第三の実施例の効果音編集装置の構成
の一実施例を示すの構成図である。
【図10】従来のデータベース検索装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 擬音語入力装置 2 効果音データベース 3、93 出力装置 4 擬音語−音響変換検索装置 5 キーワード検索装置 6 波形マッチング検索装置 7 擬音語−音響変換編集装置 8 波形データ入力装置 9 効果音検索制御装置 11 文字列入力装置 12 音声入力装置 13 音声認識装置 21 効果音データ 41 擬音語−音響パラメータ変換装置 42 音響パラメータ検索装置 61 音声波形分析装置 62 音響パラメータ検索装置 71 波形処理装置 72 基本波形データ 91 データベース検索装置 92 入力装置 212 ラベル 211 波形データ 213 音響パラメータラベル 214 擬音語キーワードラベル 411 音韻−音響変換制御部 412 音韻−音響変換テーブル 701、801、803、804 文字列 702 音韻情報 703、704、705、712、711 音響パラメ
ータ値 706、707、709、710、713、714、7
20 波形データ 708 キーワード 721 編集波形データ 802、805 音声波形データ 901 データベース 902 登録キーワードデータベース 903 データベース検索制御部 910 登録キーワード 911 ポインタ 4121 音韻欄 4122 音響パラメータ欄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/30 G10L 3/00 531 G10L 3/00 551 G10L 9/18 301 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある効果音の特徴を単数または複数の数値
    で表す音響パラメータラベルと前記効果音の波形データ
    からなる効果音データを複数蓄積する効果音データベー
    スと、擬音語文字列を入力とし、前記擬音語文字列より、該擬
    音語文字列に含まれる一文字または文字列からなる音韻
    情報を取り出し、前記音韻情報に対応する音波形の物理
    的な特徴量を数値で表した音響パラメータを得る 擬音語
    −音響パラメータ変換装置と、前記擬音語−音響パラメータ変換装置で得られた音響パ
    ラメータによって、前記効果音データベースの音響パラ
    メータラベルを検索して 対応する波形データを得る音響
    パラメータ検索装置とから構成されることを特徴とする
    効果音検索装置。
  2. 【請求項2】前記擬音語−音響パラメータ変換装置が、
    擬音語の音韻情報に特有の音響パラメータ値を対応させ
    て保持する音韻−音響変換テーブルと、前記擬音語文字列から該音韻情報を取り出し、この音韻
    情報に対応する音響パラメータ値を前記音韻−音響変換
    テーブルから得ることを 音韻−音響変換制御部とから構
    成されることを特徴とする請求項1に記載の効果音検索
    装置。
  3. 【請求項3】利用者が編集したい擬音語をライン入力や
    マイクによる入力により入力し、波形データに変換する
    波形データ入力装置と、擬音語文字列を入力とする 擬音語入力装置と、擬音語の音韻情報と、この音韻情報に特有の音響パラメ
    ータ値を対応させて保持する 音韻−音響変換テーブル
    と、前記擬音語文字列から音韻情報を取り出し、この音韻情
    報に対応する音響パラメータ値を前記音韻−音響変換テ
    ーブルから得る 音韻−音響変換制御と、前記波形データからこの波形データの特徴を数値で表し
    た音響パラメータ値を 得る波形分析装置と前記波形分析装置で得られた波形データの特徴量である
    第1の音響パラメータ値と前記音韻−音響変換制御部で
    得られた該擬音語文字列の特徴量である第2の音響パラ
    メータ値との比較を行い、該第2の音響パラメータ値に
    該第1の音響パラメータ値とが一致するような波形デー
    タを編集加工する 波形処理装置と、 前記破棄絵処理装置で編集加工された波形データを出力
    する出力装置 から構成されることを特徴とする効果音
    編集装置。
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