JP2897100B2 - 電子部品の半田流れ止め膜形成方法 - Google Patents
電子部品の半田流れ止め膜形成方法Info
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Description
田付けする場合に、半田が流れるのを防止する半田流れ
止め膜の形成方法に関するものである。
を半田付けする場合、半田が半田付け部から素子表面の
電極に沿って流れ、半田の付いてはならない部分(例え
ば振動部)に付着してしまうことがある。このような問
題を解決するため、素子表面にソルダレジストインク等
の半田流れ止め膜を形成し、半田がが流れるのを防止し
たものがある。
止め膜の形成にはスクリーン印刷が用いられる。しかし
ながら、スクリーン印刷は接触式印刷法であるため、印
刷時にセラミック基板に割れや欠けが発生しやすいとい
う欠点があった。例えば、0.2〜0.4mmの厚みの
セラミック基板の場合、スクリーン印刷時に5〜10%
程度の割れが発生していた。また、スクリーン印刷によ
る流れ止め膜の厚みは数十μmと厚いため、印刷後にマ
ザー基板をカットする際、カットシートにマザー基板を
確実に吸着することができず、ハンドリングが不安定と
なったり、基板の割れが発生する等の欠点があった。そ
こで、本発明の目的は、半田流れ止め膜の形成時に基板
に負荷を与えず、かつ膜厚の薄い半田流れ止め膜を形成
できる電子部品の半田流れ止め膜形成方法を提供するこ
とにある。
め、本発明の半田流れ止め膜形成方法は、インクジェッ
ト方式のマーキング装置によりソルダレジストインクを
基板に対してドット状に塗布し、このドット状ソルダレ
ジストインクの流動作用によりほぼ均一な厚みの膜を形
成するものである。
でソルダレジストインクを塗布できるので、インクの塗
布に際して基板に負荷がかからず、基板に割れや欠けが
発生しない。しかも、インクはドット状に塗布された
後、自身の流動作用によりほぼ均一な膜厚になるので、
1μm以下の極めて薄い半田流れ止め膜を形成すること
ができる。そのため、マザー基板をカットするためにカ
ットシート上に吸着保持した時、カットシートとマザー
基板との間に隙間がなく、確実に吸着できる。つまり、
ハンドリング不良や吸着時の割れを防止でき、カットに
際して何ら支障がない。なお、流れ止め膜の膜厚は薄く
ても、基板表面の電極を覆っておれば、半田の流れ止め
効果には差異はない。また、マーキング装置に予め塗布
パターンを登録しておけば、塗布形状や位置、膜厚など
を自由に設定できるので、電子部品の品種が変わっても
段取りが容易である。また、インクジェット式のマーキ
ング法はスクリーン印刷法に比べてインクの塗布速度が
高いので、生産性が向上する利点がある。
インクとしては、流動性を持たせるために、粘度が低く
かつ粘度の時間変化が小さいものが望ましい。また、有
機系ソルダレジストインクには熱硬化型と紫外線硬化型
とがあるが、半田付け時にフラックスにさらされるの
で、耐溶剤性を持つものが望ましい。インクジェット方
式のマーキング装置としては、帯電制御式のインクジェ
ットプリンタのほか、ドロップオンディマインド(DO
D)方式のインクジェットプリンタも含む。本発明が適
用される電子部品には、圧電共振子のような圧電部品の
ほか、コンデンサなどの非圧電部品や、圧電部品とコン
デンサとの複合部品も含まれる。特に、セラミックス等
の脆い材料よりなる基板を備えた電子部品に好適であ
る。
方法の一例を示す。圧電セラミックス材料よりなるマザ
ー基板1には平面方向の分極処理が施されており、その
表裏面に電極2,3が一部で対向するように形成されて
いる。マザー基板1の上方には、例えば帯電制御式イン
クジェットプリンタよりなるマーキング装置4が近接し
ている。マザー基板1はその長辺方向(X方向)に搬送
され、搬送に伴ってマーキング装置4からソルダレジス
トインク5が電極2上に筋状に塗布される。帯電制御式
インクジェットプリンタは、周知のようにマーキングす
べきパターンをドットマトリックスに画素分割し、それ
ぞれの画素が持つ位置情報に比例した電圧でインク粒子
を帯電させ、帯電したインク粒子を静電場で偏向してマ
ーキングを行う対象物に到達させることにより、所定の
パターンをマーキングするものである。この実施例で
は、マーキング装置4のインク偏向方向はマザー基板1
の短辺方向(Y方向)である。
は、インク5は図2,図3のAのようにドットの集まり
によって構成されているが、インク5の流動性によって
各ドットが広がってくっつき合い、やがて図2,図3の
Bのようにほぼ均一な厚みの膜5’となる。そして、均
一な膜5’を加熱あるいは紫外線を照射して硬化させる
ことにより、半田流れ止め膜5aを形成する。上記のよ
うにして形成した半田流れ止め膜5aの膜厚は極めて薄
く、平均膜厚が1μm以下の膜を容易に形成できる。膜
厚は、インク5のドットの大きさあるいはドット密度を
選択することにより、自由に変更できる。なお、半田流
れ止め膜5aはマザー基板1の裏面にも同様に形成され
る。
形成したマザー基板1をカットする様子を示す。マザー
基板1をダイシング装置によって半田流れ止め膜5aの
方向と直交方向に1素子分の幅でカットする。カットの
際、マザー基板1をダイシング装置のカットシート上に
吸着させるが、マザー基板1の半田流れ止め膜5aの膜
厚が大きいと、カットシートに確実に吸着されず、マザ
ー基板1が位置ずれを起こしたり、割れが発生する恐れ
がある。しかし、半田流れ止め膜5aの膜厚は上述のよ
うに1μm以下の極薄であるため、カット時の不具合を
解消できる。
とにより、厚みすべり振動モードの共振子素子6が得ら
れる。この共振子素子6の表裏に形成された電極7,8
は一部で対向しており、電極7,8の対向部分で振動電
極部7a,8aを構成し、端部で端子電極部7b,8b
を構成している。振動電極部7a,8aと端子電極部7
b,8bとの間には、帯状に上記半田流れ止め膜5aが
形成されている。上記端子電極部7b,8bには図示し
ない端子が半田付けされる。半田流れ止め膜5aは1μ
m以下の薄膜であっても、電極7,8を横断するように
覆っているので、半田が振動電極部7a,8aへ流れる
のを確実に阻止することができる。
ストインク5を塗布する場合について説明したが、図5
のように複数のマザー基板1をパレット10の凹部11
に1個ずつ収容し、このパレット10の上からマーキン
グ装置4によってソルダレジストインク5をマザー基板
1上に連続的に塗布するようにしてもよい。なお、パレ
ット10上にはソルダレジストインク5が塗布されない
ように間欠的に塗布するようにしてもよい。このような
方法を用いれば、生産性が一層向上する。
ストインクを塗布し、その後でマザー基板を各素子にカ
ットする例を示したが、マザー基板を分離カットした後
で、素子を一列に並べ、これにソルダレジストインクを
塗布するようにしてもよい。なお、本発明は上記のよう
な圧電部品に限らず、他の如何なる電子部品にも適用で
きる。したがって、半田流れ止め膜の形状は実施例のよ
うな直線の筋状に限らない。
よれば、インクジェット方式のマーキング装置を用いて
ソルダレジストインクを基板上に塗布するようにしたの
で、非接触で簡単に半田流れ止め膜を形成でき、基板に
負荷をかけない。また、ソルダレジストインクを基板上
にドット状に塗布し、インクの流動性によってほぼ均一
な膜とするので、半田流れ止め膜の膜厚を1μm以下の
極薄にできる。そのため、従来のスクリーン印刷法に比
べて数十分の1以下の膜厚とすることができ、膜厚に起
因する不具合を解消できる。さらに、インクジェット方
式のマーキング装置はスクリーン印刷方式に比べて塗布
速度が高いので、生産性が向上するとともに、塗布形
状、位置、膜厚を自由に設定できるので、段取りが容易
になる利点がある。
ンクを塗布する状態を示す斜視図である。
ある。
る。
トする様子を示す図である。
他の方法を示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】基板の表面に形成された電極上にソルダレ
ジストインクを塗布することにより、半田流れ止め膜を
形成する方法において、 インクジェット方式のマーキング装置によりソルダレジ
ストインクを基板に対してドット状に塗布し、このドッ
ト状ソルダレジストインクの流動作用によりほぼ均一な
厚みの膜を形成することを特徴とする電子部品の半田流
れ止め膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26955893A JP2897100B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子部品の半田流れ止め膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26955893A JP2897100B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子部品の半田流れ止め膜形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07106740A JPH07106740A (ja) | 1995-04-21 |
JP2897100B2 true JP2897100B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=17474056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26955893A Expired - Lifetime JP2897100B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電子部品の半田流れ止め膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2897100B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP6995743B2 (ja) * | 2016-04-28 | 2022-01-17 | デンカ株式会社 | セラミック回路基板及びその製造方法 |
CN109379850B (zh) * | 2018-10-26 | 2020-07-10 | 江西旭昇电子有限公司 | 印制线路板阻焊图形加工装置及方法 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP26955893A patent/JP2897100B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07106740A (ja) | 1995-04-21 |
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