JP2897082B2 - 動き補償可変長符号化方式 - Google Patents

動き補償可変長符号化方式

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JP2897082B2
JP2897082B2 JP8591491A JP8591491A JP2897082B2 JP 2897082 B2 JP2897082 B2 JP 2897082B2 JP 8591491 A JP8591491 A JP 8591491A JP 8591491 A JP8591491 A JP 8591491A JP 2897082 B2 JP2897082 B2 JP 2897082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の高能率符号化
方式に関し、特に動き補償可変長符号化テーブルを複数
個用いるようにした動き補償可変長符号化方式に関する
ものである。
【0002】動画像の高能率符号化方式においては、原
画と予測値との差分を符号化した情報と、動き検出を行
って得た動きベクトルとをそれぞれ可変長符号化して、
所要の可変長符号化出力を発生する。
【0003】このような動きベクトルの符号化方式は、
複数の動き補償符号化テーブルから最適のテーブルを選
択して行うことによって、より効率的な符号化を行える
ものであることが要望される。
【0004】
【従来の技術】図13は、従来の符号化回路を示したも
のであって、101は原画と予測値との差分を符号化す
る符号化器、102は符号化信号に対する可変長符号化
(VLC)部、103は動きベクトルに対する可変長符
号化(VLC)部、104は1フレーム分の画像を蓄え
るフレームメモリ、105は可変遅延器、106は動き
検出を行う動き検出部、107は減算部、108は加算
部である。可変遅延器105,動き検出部106は動き
補償部109を形成し、符号化信号に対するVLC部1
02,動きベクトルに対するVLC部103は、可変長
符号化器110を形成している。
【0005】入力信号は、原画像信号をブロックスキャ
ンすることによって、複数画素からなるブロック単位で
入力され、減算部107と、動き補償部109とに加え
られる。減算部107においては、原画像の信号と可変
遅延器105からの予測値の信号との差分(予測誤差)
を求める。符号化器101は、この差分の信号を符号化
して、可変長符号化器110と加算部108に入力す
る。符号化は、例えばベクトル量子化や、離散コサイン
変換(DCT)等によって行われる。加算部108で
は、この符号化された信号を復号化して予測値の信号を
加算することによって再生信号を作成する。この信号
は、フレームメモリ104に蓄えられることによって、
1符号化フレーム前の再生画像の信号を発生する。一
方、動き補償部109では、動き検出部106において
フレームメモリ104からの前符号化フレームの再生画
像と原画像とのマッチングをとって、動きベクトルを検
出する。検出された動きベクトルは、可変長符号化器1
10と、可変遅延器105とに加えられる。可変遅延器
105では、動きベクトルに応じてフレームメモリ10
4からの前符号化フレームの画像信号を遅延することに
よって、前述の予測値の信号を発生する。
【0006】可変長符号化器110では、符号化信号に
対するVLC部102で、符号化された差分の信号を可
変長符号化し、動きベクトルに対するVLC部103
で、検出された動きベクトルを可変長符号化することに
よって、可変長符号化出力を発生する。動きベクトルに
対するVLC部103は動き補償符号化テーブルを有
し、これを参照して入力された動き検出結果に該当する
符号語を出力することによって、動きベクトルに対する
可変長符号化を行う。
【0007】図14は、動きベクトルのマッチングを説
明するものであって、11は原画像を示し、12はフレ
ームメモリ中における1符号化フレーム前の再生画像
(前画像)を示している。一般的な動き補償のマッチン
グのとり方としては、動き補償の探索範囲の大きさを例
えば(+x〜−x,+y〜−y)としたとき、13で示
される原画像のブロック(a,b)に対して、前画像1
2において動き補償テーブルによって定められる14で
示す探索範囲(a+x〜a−x,b+y〜b−y)内に
おいて、原画像ブロック13と前画像12中の画像ブロ
ックとの差分を計算して、累積誤差が最も少なくなるブ
ロックを15としたとき、その位置(a+k,b+m)
に対するベクトル(k,m)を動きベクトル16として
決定する。この場合の差分は、多くは絶対値誤差によっ
て、ときには二乗誤差によって計算される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図13に示された従来
の符号化回路においては、入力画像の性質が、動きの少
ない画像または動きの大きい画像等のように、画像の動
きの性質が異なる場合でも、動きベクトルの可変長符号
化テーブルとしては、1種類のもののみを使用してい
た。そのため、例えば動きが極端に大きい画像等の場合
には、その動きに対して符号化テーブルの動き補償範囲
が小さいためミスマッチングを生じやすく、画質の劣化
を招くという問題があった。
【0009】また、動きが小さい画像に対しては、符号
化テーブルにおける動きベクトル符号化範囲が必要以上
に広く、動きベクトル符号化範囲の広い符号化テーブル
には、大きな動きに対応する動きベクトルの符号語を含
んでいるため、必要以上に長い符号語を割り当てる結果
となって、符号化効率が低下し画質の向上を妨げること
になるという問題があった。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、動画像の高能率符号化方
式において、複数個の動き補償可変長符号化テーブルを
備え、1符号化フレーム前の動きベクトルの情報を用い
て動きの大小,性質に応じて最適な符号化テーブルを選
択して動きベクトルの符号化を行うことによって、ベク
トルのミスマッチングを減少させるとともに、効率的な
動きベクトルの符号化を行うことができる、動き補償可
変長符号化方式を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、1符号化フレ
ーム前の再生画像と予測値との差分を符号化した符号化
信号を可変長符号化するとともに、動き検出部において
1符号化フレーム前の再生画像と原画像とのマッチング
を行って検出した動きベクトルを動き補償符号化テーブ
ルを用いて可変長符号化する動画像の高能率符号化方式
において、複数個の動き補償符号化テーブルと、前1符
号化フレームの動きベクトルを保持するメモリと、保持
された前1符号化フレームの動きベクトルから動きベク
トルの発生頻度の性質を判断する計算・判定部と、この
判断結果に応じて複数の動き補償符号化テーブルを選択
する切り替え部とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】動画像の高能率符号化方式においては、1符号
化フレーム前の再生画像と予測値との差分を符号化した
符号化信号を可変長符号化するとともに、動き検出部1
で、1符号化フレーム前の再生画像と原画像とのマッチ
ングを行って動きベクトルを検出し、これを動き補償符
号化テーブルを用いて可変長符号化することによって、
動画像の符号化を行う。この際、動画像の高能率符号化
方式において、複数個の動き補償符号化テーブル21
n を設けるとともに、メモリ3に前1符号化フレーム
の動きベクトルを保持し、計算・判定部4を設けて、メ
モリ3に保持された前1符号化フレームの動きベクトル
から動きベクトルの発生頻度の性質を判断して、情報を
発生する。そして切り替え部51,2 においてこの情報
に応じて、複数の動き補償符号化テーブル21 〜2n
選択する切り替えを行う。
【0013】この場合、計算・判定部4において、1フ
レーム中の0となる動きベクトルの数があるしきい値を
超えたか否かの判定結果と、1画面中における動きベク
トルの最大値および最小値がそれぞれのしきい値を超え
たか否かの判定結果とに応じて、複数の動き補償符号化
テーブル21 〜2n を選択する情報を発生する。
【0014】またこの場合、計算・判定部4において、
1フレーム中における最大値または最小値をとる動きベ
クトルの数がそれぞれのしきい値を超えたか否かの判定
結果と、1画面中の0となる動きベクトルの数があるし
きい値を超えたか否かの判定結果とに応じて、複数の動
き補償符号化テーブル21 〜2n を選択する情報を発生
する。
【0015】さらにこの場合、計算・判定部4におい
て、1フレーム中における動きベクトルの平均値を求め
て、この平均値に応じて複数の動き補償符号化テーブル
1 〜2n を選択する情報を発生する。
【0016】従って本発明によれば、複数の動き補償符
号化テーブル中から、1符号化フレーム前の動きベクト
ルの情報を用いて、最適な符号化テーブルを選択するこ
とができるので、ベクトルのミスマッチを少なくして、
効率的な符号化を行うことができる。
【0017】
【実施例】図2は、本発明の一実施例の構成を示したも
のであって、図13におけると同じものを同じ番号で示
し、2011 〜201n はそれぞれ動き補償符号化テー
ブル1〜nである。また202,203はスイッチ、2
04は動きベクトルを1フレーム分蓄えるメモリ、20
5は動きベクトルの動きの大小,性質等を計算し判定す
る計算・判定部である。
【0018】入力信号は、原画像信号をブロックスキャ
ンすることによってブロック単位で入力され、減算部1
07と動き補償部109とに加えられる。減算部107
で原画像の信号と可変遅延器105からの予測値の信号
との差分(予測誤差)を求め、符号化器101でこの差
分の信号を符号化して、可変長符号化器110と加算部
108に加える。加算部108でこの符号化された信号
を復号化して予測値の信号と加算して再生信号を作成
し、フレームメモリ104に蓄えることによって再生画
像の信号を発生する。動き補償部109では、動き検出
部106でフレームメモリ104からの前符号化フレー
ムの再生画像と原画像とのマッチングをとって、動きベ
クトルを検出して、可変長符号化器110と、可変遅延
器105とに加える。可変遅延器105では、動きベク
トルに応じてフレームメモリ104からの前フレームの
画像信号を遅延して、予測値の信号を発生する。以上の
動作は、図11に示された従来の符号化回路と同様であ
る。
【0019】可変長符号化器110では、符号化信号に
対するVLC部102で、符号化された差分の信号を可
変長符号化して出力する。また、動き検出部106にお
ける動きベクトル検出結果は、メモリ204において1
フレーム分蓄えられる。計算・判定部205では、メモ
リ204に蓄えられている前符号化フレームの動きベク
トルの情報から、動きの大小,性質等を判定して、その
結果をスイッチ202,203に与えることによって、
動き補償符号化テーブル2011 〜201n のいずれか
を選択するように切り替えを行わせるとともに、判定結
果の情報を動き検出部106に帰還することによって、
動き検出時の探索範囲を計算・判定結果に応じて変化さ
せて、動き補償符号化テーブルの選択と、動き検出動作
時の動作範囲とを合致させるようにする。動き検出部1
06で検出された原画像に対する動きベクトルは、選択
された動き補償符号化テーブルを用いて可変長符号化さ
れる。
【0020】このように本発明の動き補償可変長符号化
方式では、原画像における動きに合わせて最適な動き補
償符号化テーブルを選択できるので、動き検出時におけ
るミスマッチを少なくし、画質を向上させて効率的な符
号化を行うことができる。また受信側では、伝送された
可変長符号を復号化する際に動き補償符号化テーブルを
用いるが、受信側でも送信側と同様に1符号化フレーム
前に符号化された動きベクトルの情報を用いて、動き補
償符号化テーブルを選択して復号化を行うこととすれ
ば、1符号化フレーム前の動きベクトルの情報は既に受
信側に送られているため、新たに情報を送ることなく、
動き補償符号化テーブルを選択して復号化を行うことが
できるので、従来方式に若干の回路追加を行うだけで本
発明方式を適用することができる。以下、理解しやすく
するため簡単な符号語を例として説明する。この場合、
動きベクトルの範囲を±4〜7とする。
【0021】図3〜図6は、それぞれ本発明における動
き補償符号化テーブルの例(a)〜(d)を示したもの
であって、図3は動きが大きいが0付近に集中している
場合を示し、図4は動きは小さいが0付近にあまり集中
していない場合を示し、図5は動きは大きいが0付近に
あまり集中していない場合を示し、図6は動きが小さく
て0付近に集中している場合を示している。
【0022】図7,図8は、図2に示された実施例にお
ける一動作例を示すフローチャート(1),(2)であ
って、メモリ204,計算・判定部205の部分におけ
る動作のうち、特に判定動作についての例を示してい
る。
【0023】まずステップ301で、1符号化フレーム
前の動きベクトル情報VX(u,v),VY(u,v)
と、判定のためのしきい値TH1,TH2,TH3を用
意する。ここでu,vは1フレーム中のブロックの数で
ある。ステップ302で、初期値を設定する。なお図中
・は、XまたはYを表している。MINSUM・は1フ
レーム中におけるXまたはY方向におけるベクトルの最
小値を示し、初期値として動きベクトルの範囲(探索範
囲)より大きい任意の値とする。MAXSUM・は1フ
レーム中におけるXまたはY方向におけるベクトルの最
大値を示し、初期値として動きベクトルの範囲(探索範
囲)より小さい任意の値とする。COUNT・は1フレ
ーム中のXまたはYについての0の値をとるベクトルの
数を示し、初期値を0とする。COUNTSは動き補償
を行った数(動きベクトル数)を示し、初期値を0とす
る。
【0024】次に1画面分のベクトルについて、X方向
のベクトルVX,Y方向のベクトルVYのそれぞれにつ
いて、動きベクトル数(COUNTS)を計数し、ベク
トルの最小値(MINSUM・)を求め、ベクトルの最
大値(MAXSUM・)を求め、ベクトル0の数(CO
UNT・)を計数する(ステップ303)。そして次の
ステップ304〜306において、求められたベクトル
の最大値、最小値およびベクトル0の数から、ベクトル
VX,VYにおける、動きベクトル発生頻度の大体の傾
向を推定する。強制的にフレーム内符号化を行った等の
場合のように、動きベクトルが存在しない場合には、最
大値,最小値の計算やカウントは行わない。なお、ステ
ップ304でベクトル0の数(COUNT・)を判定す
るしきい値としては、所定しきい値TH1・に、全体の
ブロック数(u×v)に対する動きベクトルの発生数
(COUNTS)の比率を乗じた値を用いる。
【0025】ステップ304〜306では、しきい値を
用いて、発生頻度のタイプを推定する。例えば、ステッ
プ304でベクトル0の数があるしきい値を超え、かつ
ステップ306で最小値がしきい値(TH2・)より小
さく、最大値がしきい値(TH3・)を超えた場合は、
0近辺に集中し、かつ大きいベクトルも多少存在する場
合である。この場合は、図3に示された動き補償符号化
テーブル(a)を選択すると符号化効率がよいので、ス
テップ307に進む。
【0026】ステップ304でベクトル0の数があるし
きい値を超え、かつステップ306で最大値,最小値が
しきい値を超えない場合は、0付近に集中し、かつ大き
いベクトルは存在しない場合である。この場合は、図6
に示された動き補償符号化テーブル(d)を選択すると
符号化効率がよいので、ステップ309に進む。
【0027】ステップ304でベクトル0の数があるし
きい値以下で、かつステップ305で最小値,最大値が
しきい値を超えた場合は、0付近に集中していず、かつ
大きいベクトルが存在する場合である。この場合は、図
5に示された動き補償符号化テーブル(c)を選択する
と符号化効率がよいので、ステップ308に進む。
【0028】ステップ304でベクトル0の数があるし
きい値以下で、かつステップ305で最小値,最大値が
しきい値を超えない場合は、0付近に集中していず、か
つ大きいベクトルが存在しない場合である。この場合
は、図4に示された動き補償符号化テーブル(b)を選
択すると符号化効率がよいので、ステップ310に進
む。
【0029】図7,図8のフローチャートに示された動
作例では、メモリ204に入力される情報に、「動きベ
クトルの範囲が、動き補償符号化テーブル2011 〜2
01n の取り得る値の最大値まで可能であること」とい
う条件が必要である。すなわち、1符号化フレーム前に
検出した動き補償符号化テーブルの選択によって、±7
ではなく、4までしか値をとれない場合には、もしも実
際にはより大きい値を持つベクトルが発生していたとし
ても制限がつけられ、次フレーム以降、大きめのベクト
ルを持つテーブルを選択することができなくなる。
【0030】図9,図10は、図2に示された実施例に
おける他の動作例を示すフローチャートであって、1符
号化フレーム前に検出した動き補償符号化テーブルにお
けるベクトルの範囲よりも大きめのベクトルが発生して
いる場合に、次符号化フレーム以降、大きめのベクトル
を持つ動き補償符号化テーブルを選択することができる
ようにした例を示し、現在選ばれている動き補償符号化
テーブルが、図4または図6に示されるテーブル(b)
または(d)である場合とする。
【0031】ステップ401〜403は、図7,図8の
例におけるステップ301〜303と同じである。ただ
しステップ402では、X方向およびY方向について、
動きベクトルの範囲内で最大値をとるベクトルの数(C
MAX・)と、最小値をとるベクトルの数(CMIN
・)の初期値を0とする。
【0032】ステップ404では、動きベクトルの範囲
内で最大値をとったベクトルの個数(CMAX・)と、
同じく最小値をとったベクトルの個数(CMIN・)を
調べる。ステップ405で、ステップ404で調べた最
大値をとったベクトルの個数(CMAX・)がしきい値
(TH2)を超え、または最小値をとったベクトルの個
数(CMIN・)がしきい値(TH3)より小さいか否
かを調べる。さらにステップ406および409でベク
トル0の数(COUNT・)の数があるしきい値を超え
たか否を調べる。この場合におけるベクトル0の数を判
定するしきい値は図8に示されたものと同じである。
【0033】ステップ405で動きベクトルの範囲内で
最大値または最小値をとったベクトルの個数がしきい値
を超え、ステップ406でベクトルの値が0付近に集中
している場合には、図3の動き補償符号化テーブル
(a)を選択すると符号化効率がよいので、ステップ4
07ヘ進む。
【0034】ステップ405で動きベクトルの範囲内で
最大値または最小値をとったベクトルの個数がしきい値
を超え、ステップ406でベクトルの値が0付近に集中
していない場合には、図5の動き補償符号化テーブル
(c)を選択すると符号化効率がよいので、ステップ4
08ヘ進む。
【0035】ステップ405で動きベクトルの範囲内で
最大値または最小値をとったベクトルの個数がしきい値
以下で、ステップ409でベクトルの値が0付近に集中
している場合には、図6の動き補償符号化テーブル
(d)を選択すると符号化効率がよいので、ステップ4
10ヘ進む。
【0036】ステップ405で動きベクトルの範囲内で
最大値または最小値をとったベクトルの個数がしきい値
以下で、ステップ409でベクトルの値が0付近に集中
していない場合には、図4の動き補償符号化テーブル
(b)を選択すると符号化効率がよいので、ステップ4
11ヘ進む。
【0037】図7,図8および図9,図10のフローチ
ャートに示された動作例では、メモリ204に保持され
る情報に、「動きベクトルのなかで発生頻度が最も高い
のは、0および0の周辺である」という条件が必要であ
る。すなわち、動きベクトルの推定平均値は、0とみな
して0の発生頻度をカウントして、最高頻度を決定して
いた。また特に図3,図6の動き補償符号化テーブル
は、0の発生が最も多いとして定められている。しかし
ながら、もしもパンニング等を考慮に入れた場合には、
パンニングしている方向の発生頻度が最も高くなる。
【0038】図11は、図2に示された実施例における
さらに他の動作例を示すフローチャートであって、最も
発生頻度が高いベクトルに最も小さい符号語を割り当て
るようにした場合を示している。この例では、発生頻度
が高い付近にあまり集中していない場合に対しては、改
善効果がないとみなして、発生頻度が高い付近に集中し
ている場合を取り上げる。
【0039】図12は、本発明における動き補償符号化
テーブルの例(e)を示したものであって、発生頻度が
最も高いベクトルに最も小さい符号語を割り当てる場合
の動き補償符号化テーブルの一例を示している。
【0040】図11において、ステップ501は図3ま
たは図7,図8の動作例の場合と同じである。ただしこ
の場合はしきい値を必要としない。ステップ502でベ
クトルの平均値AVRを求め、ステップ503で図12
に示された動き補償符号化テーブルにおけるαが求めら
れた平均値AVRとなるように、複数の動き補償符号化
テーブル2011 〜201n から選択して、これによっ
て可変長符号化を行う。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の動き補償符号化テーブル中から1符号化フレーム前
の動きベクトルの情報を用いて最適な符号化テーブルを
選択することができるので、ベクトルのミスマッチを少
なくして、効率的な符号化を行うことができる。また既
存の情報である1符号化フレーム前の動きベクトルの情
報を用いて動き補償符号化テーブルの選択を行うので、
受信側でも同様な方式で動き補償符号化テーブルを選択
して復号化を行うことができ、新たにテーブル選択のた
めのサイド情報を伝送する必要がなく、従って、従来方
式に若干の回路追加を行うだけで本発明方式を適用する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図である。
【図3】本発明における動き補償符号化テーブルの例
(a)を示す図である。
【図4】本発明における動き補償符号化テーブルの例
(b)を示す図である。
【図5】本発明における動き補償符号化テーブルの例
(c)を示す図である。
【図6】本発明における動き補償符号化テーブルの例
(d)を示す図である。
【図7】図2に示された実施例における動作例を示すフ
ローチャート(1)である。
【図8】図2に示された実施例における動作例を示すフ
ローチャート(2)である。
【図9】図2に示された実施例における他の動作例を示
すフローチャート(1)である。
【図10】図2に示された実施例における他の動作例を
示すフローチャート(2)である。
【図11】図2に示された実施例におけるさらに他の動
作例を示すフローチャートである。
【図12】本発明における動き補償符号化テーブルの例
(e)を示す図である。
【図13】従来の符号化回路を示す図である。
【図14】動きベクトルのマッチングを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 動き検出部 21 〜2n 動き補償符号化テーブル 3 メモリ 4 計算・判定部 51,2 切り替え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1符号化フレーム前の再生画像と予測値
    との差分を符号化した符号化信号を可変長符号化すると
    ともに、動き検出部(1)において1符号化フレーム前
    の再生画像と原画像とのマッチングを行って検出した動
    きベクトルを動き補償符号化テーブルを用いて可変長符
    号化する動画像の高能率符号化方式において、複数個の
    前記動き補償符号化テーブル(21 〜2n )と、前1符
    号化フレームの前記動きベクトルを保持するメモリ
    (3)と、該保持された前1符号化フレームの動きベク
    トルから動きベクトルの発生頻度の性質を判断する計算
    ・判定部(4)と、該判断結果に応じて前記複数の動き
    補償符号化テーブル(21 〜2n )を選択する切り替え
    部(51,2 )とを設けたことを特徴とする動き補償可
    変長符号化方式。
  2. 【請求項2】 前記計算・判定部(4)が、1フレーム
    中の0となる動きベクトルの数があるしきい値を超えた
    か否かの判定結果と、1フレーム中における動きベクト
    ルの最大値および最小値がそれぞれのしきい値を超えた
    か否かの判定結果とに応じて前記複数の動き補償符号化
    テーブル(21 〜2n )を選択する情報を発生すること
    を特徴とする請求項1に記載の動き補償可変長符号化方
    式。
  3. 【請求項3】 前記計算・判定部(4)が、1フレーム
    中における最大値または最小値をとる動きベクトルの数
    がそれぞれのしきい値を超えたか否かの判定結果と、1
    フレーム中の0となる動きベクトルの数があるしきい値
    を超えたか否かの判定結果とに応じて前記複数の動き補
    償符号化テーブル(21 〜2n )を選択する情報を発生
    することを特徴とする請求項1に記載の動き補償可変長
    符号化方式。
  4. 【請求項4】 前記計算・判定部(4)が、1フレーム
    中における動きベクトルの平均値を求めて、該平均値に
    応じて前記複数の動き補償符号化テーブル(21
    n )を選択する情報を発生することを特徴とする請求
    項1に記載の動き補償可変長符号化方式。
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