JP2895383B2 - エアサスペンション車両の車高調整装置 - Google Patents

エアサスペンション車両の車高調整装置

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JP2895383B2
JP2895383B2 JP3333794A JP3333794A JP2895383B2 JP 2895383 B2 JP2895383 B2 JP 2895383B2 JP 3333794 A JP3333794 A JP 3333794A JP 3333794 A JP3333794 A JP 3333794A JP 2895383 B2 JP2895383 B2 JP 2895383B2
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富夫 麻生
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアサスペンション機構
を装備した車両のエアスプリング内の圧力を上昇させる
ことにより後部の車高を高くする車高調整装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアサスペンション機構を装備
した車両では、シャシフレームとアクスルとの間にエア
スプリングが設けられ、エアタンクからレベリングバル
ブを介してエアスプリングに圧縮エアを供給して、エア
スプリングによりシャシフレームを懸架している。アク
スルがシャシフレームに対して相対的に垂直方向に変位
するとアクスルに枢支したリンク機構がレベリングバル
ブの切換レバーを回動して、このレバーの回動によりエ
アスプリングへの圧縮エアの給排がレベリングバルブで
行われシャシフレームを一定の高さに保つようにしてい
る。
【0003】従来、このエアサスペンション機構を利用
した車高調整装置を有するトラック、トラクタ等の車両
が知られている。この車高調整装置はレベリングバルブ
とエアスプリングとの間のエア流路に電磁バルブを設け
ておき、トラックの場合荷台に荷物を積降するときプラ
ットホームの高さに荷台の高さを合わせるため、またト
ラクタの場合トレーラを連結するときに後輪に設けられ
たパーキング用ブレーキ装置により後輪の動きを制動し
た後、運転席に設けられた手動スイッチを閉じることに
より前記電磁バルブを圧縮エア源からの圧縮エアがエア
スプリング内に供給するように切換え、エアスプリング
内の圧力を上昇させて車高を高くしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両の安全性の
向上のために従来後輪にしか設けられなかったパーキン
グ用ブレーキ装置は前輪に対しても設けられている。こ
のため前輪及び後輪を制動状態のままエアスプリング内
の圧力を上げ車高を高くしようとするとホイールベース
が通常の状態より短くなるため、前輪は後方に、後輪は
前方にそれぞれ回転しようとする回転力が発生する。こ
のため各部材に無理な力が加わり無理に動作させるとブ
レーキライニングの磨耗や各部材に損傷を与えることと
なり結果的に部材の耐久性の低下を起こす等の不具合が
あった。またこの不具合を避けるにはパーキング用ブレ
ーキ装置を車高を高くするときに解除する必要がある。
しかし、パーキング用ブレーキ装置を解除したまま車高
を高くすることは車体が非常に不安定になり危険を伴
う。
【0005】本発明の目的は、前輪及び後輪にパーキン
グ用ブレーキ装置を設けたときに車両の部材を損傷させ
ずに安定して車両後部の車高を高くすることができる車
両の車高調整装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の3つの構成を実施例に対応する図面を用い
て説明する。本発明の第1は、図1に示すように車両1
0のシャシフレーム11にスプリングブラケット9が固
着され、前端がスプリングブラケット9に接着されたリ
ーフスプリング16に後輪アクスル12が取付けられ、
エアスプリング13内の圧力を上昇することにより車両
10の後部車高を高くするように構成された車両10の
車高調整装置の改良である。
【0007】その特徴ある構成は、前輪15aにパーキ
ング用前輪ブレーキ装置26が設けられ、後輪12aに
パーキング用後輪ブレーキ装置27が設けられ、スプリ
ングブラケット9とリーフスプリング16の間に一端が
スプリングブラケット9に枢支され他端がリーフスプリ
ング16に枢支されスプリングブラケット9及びリーフ
スプリング16に対して揺動可能に連結部材9aが設け
られ、連結部材9aの揺動を制止又は許容する電磁ロッ
ク装置25が連結部材9aに設けられ、エアスプリング
13内の圧力を上昇するとき連結部材9aの揺動を許容
するように電磁ロック装置25を制御するコントローラ
41が設けられたところにある。
【0008】また本発明の第2は、図4及び図5に示す
ように車両10のシャシフレーム11にスプリングブラ
ケット71が固着され、前端がスプリングブラケット7
1に枢支され後端がエアスプリング13を介してシャシ
フレーム11に接着されたリーフスプリング16に後輪
アクスル12が取付けられ、エアスプリング13内の圧
力を上昇することにより車両10の後部車高を高くする
ように構成された車両10の車高調整装置の改良であ
る。
【0009】その特徴ある構成は、前輪15aにパーキ
ング用前輪ブレーキ装置26が設けられ、後輪12aに
パーキング用後輪ブレーキ装置27が設けられ、スプリ
ングブラケット71はシャシフレーム11近傍に設けら
れ補助リーフ72の前端を枢支する第1枢支部71aと
この第1枢支部71aと所定の間隔をあけて下方に設け
られかつリーフスプリング16の前端を枢支する第2枢
支部71bとを有し、後輪アクスル12の上面に補助リ
ーフ72の後端が回動可能に取付けられ、後輪アクスル
12の下面にリーフスプリング16のほぼ中央部が回動
可能に取付けられたところにある。
【0010】更に本発明の第3は、図8及び図9に示す
ように車両10のシャシフレーム11の後輪アクスル1
2の前後に第1エアスプリング91及び第2エアスプリ
ング92が配設され、第1及び第2エアスプリング9
1,92内の圧力を上昇することにより車両10の後部
車高を高くするように構成されたエアサスペンション車
両の車高調整装置である。
【0011】その特徴ある構成は、前輪15aにパーキ
ング用前輪ブレーキ装置26が設けられ、後輪12aに
パーキング用後輪ブレーキ装置27が設けられ、第1エ
アスプリング91に前端が接着し後端が後輪アクスル1
2より後方のシャシフレーム11に固着されたスプリン
グブラケット93に枢支される第1リーフスプリング9
4が設けられ、後輪アクスル12より前方の第1リーフ
スプリング94に前端が枢支され後端が第2エアスプリ
ング92に接着する第2リーフスプリング96に後輪ア
クスル12が取付けられたところにある。
【0012】
【作用】パーキング用ブレーキ装置26及び27を作動
させると前輪15a及び後輪12aは制動される。車高
を高くするときには連結部材9aの揺動を許容し、或い
は後輪アクスル12がホイールベースの変化を回転する
ことで吸収し、エアスプリング13内の圧力を上昇して
車高を高くする。車高を通常の状態に戻すにはその逆の
軌跡を描いて戻り、連結部材9aの揺動を制止させる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1〜図3に本発明の第1実施例の車高調整
装置を示す。車両10のシャシフレーム11には前輪ア
クスル15及び後輪アクスル12を取付けるための前輪
用リーフスプリング(図示せず)及び後輪用リーフスプ
リング16が配設される。この例では車両10はトラク
タであり、パーキング用ブレーキ装置はドラムブレーキ
装置である。前輪アクスル15には前輪15aが、後輪
アクスル12には後輪12aがそれぞれ取付けられる。
シャシフレーム11にはスプリングブラケット9が固着
され、スプリングブラケット9には後輪用リーフスプリ
ング16の前端が枢支される。リーフスプリングは後端
がエアスプリング13を介してシャシフレーム11に接
着される。前輪15aにはパーキング用前輪ドラムブレ
ーキ装置26が、後輪12aにはパーキング用後輪ドラ
ムブレーキ装置27がそれぞれ設けられる。また車両1
0にはエアタンクである圧縮エア源21が搭載される。
エアスプリング13には圧縮エアが圧縮エア源21から
レベリングバルブ22及び昇降バルブ23を介して供給
される。
【0014】図1に示すように、エアスプリング13は
シャシフレーム11に固着されたブラケット11aにプ
レート14が接着され、リーフスプリング16の後端に
はベース17が取付けられ、プレート14とベース17
の間には円筒状に形成されたゴム膜18が設けられる。
ゴム膜18の内部には前述した圧縮エアが供給される。
またベース17の上面にはゴムにて形成されたコンタク
トラバー19が固着され、エアスプリング13内の圧縮
エアが排出されたときプレート14がコンタクトラバー
19の頂部に当接するようになっている。エアスプリン
グ13は車両10の走行中、路面の凹凸にて発生する振
動をエアスプリング13の内部に貯えられた圧縮エアの
弾性により吸収してシャシフレーム11に伝わらないよ
うに構成される。
【0015】後輪用のレベリングバルブ22は3ポート
3位置切換えのバルブであってシャシフレーム11に固
着される。このバルブ22の入口ポート22aは圧縮エ
ア源21に接続され、出口ポート22bは昇降バルブ2
3を介してエアスプリング13に接続され、排気ポート
22cは大気に開放される。バルブ22にはレバー22
dの基端が枢着され、レバー22dの先端はリンク16
aを介してリーフスプリング16に枢着される。レバー
22dが実線で示すように水平状態のときには入口ポー
ト22aと出口ポート22bとが遮断され、レバー22
dが二点鎖線で示すように上向きのときには入口ポート
22aと出口ポート22bとが連通し、レバー22dが
破線で示すように下向きのときには出口ポート22bと
排気ポート22cとが連通するように構成される。
【0016】パーキング用前輪ドラムブレーキ装置26
とパーキング用後輪ドラムブレーキ装置27は実質的に
同一装置である。ここではドラムブレーキ装置27を代
表して説明する。図2に示すように、ドラムブレーキ装
置27は後輪12aを制動するブレーキシュー31と、
ホイールシリンダ28と、ホイールシリンダを作動させ
るブレーキチャンバ29とを備える。ホイールシリンダ
28はブレーキシュー31に当接するピストン28bと
このピストン28bをウエッジ28aを介して駆動する
ピストンロッド28dと、通常の走行状態ではサービス
ブレーキ用としても使用されるサービスブレーキ用油圧
口28cとを有する。ホイールシリンダ28のプッシュ
ロッド28dの基端はL字状のリンク28eを介してブ
レーキチャンバ29のピストンロッド29aに連結され
る。ブレーキチャンバ29はピストン29bで区画さ
れ、ピストンヘッド側にはスプリング29cが設けられ
る。
【0017】図1及び図2に示すように、ブレーキチャ
ンバ29のピストンロッド側のエア室29dと圧縮エア
源21の間には3ポート2位置切換えのエア圧制御式の
バルブ36が設けられ、このバルブ36は3ポート2位
置切換えの手動制御式のバルブ34によって切換わるよ
うになっている。バルブ34及び36によりコントロー
ルバルブ33が構成される。手動制御式のバルブ34の
ポート34aは圧縮エア源21に接続され、ポート34
bはエア圧制御式のバルブ36の信号圧ポート36dに
接続され、ポート34cは大気に開放される。エア圧制
御式のバルブ36のポート36aは圧縮エア源21に接
続され、ポート36bは前輪15a及び後輪12aにそ
れぞれ設けられたドラムブレーキ装置の前輪用ブレーキ
チャンバ29及び後輪用ブレーキチャンバ29に接続さ
れ、排気ポート36cは大気に開放される。手動制御式
のバルブ34の信号圧ポート34dを操作し、圧縮エア
をエア圧制御式のバルブ36の信号圧ポート36dに供
給するとポート36bとポート36cとが連通し、ブレ
ーキチャンバ29内の圧縮エアをポート36cから排出
するように構成される。
【0018】図3に示すようにシャシフレーム11は断
面コの字状をなす鋼材から構成されており、スプリング
ブラケット9がボルト9bにより固着される。スプリン
グブラケット9の下端には挿入孔9cが設けられ、スプ
リングブラケット9の車幅方向の両側には一対の連結部
材9aの各上端が挿入孔9cに段付ボルト8aを挿入し
てナット8bと螺合することにより回動可能に取付けら
れる。連結部材9aの下端にはリーフスプリング16の
前端が段付ボルト8a及びナット8bにより回動可能に
取付けられる。リーフスプリング16の前端の取付孔1
6bの周縁片側には取付状態で連結部材9aに沿って係
止片16cが突設され、この係止片16cのほぼ中央部
には挿通孔16dが設けられる。一対の連結部材9aの
片側には挿通孔16dに対応する位置に挿孔9dが設け
られ、その挿孔9dを覆うように片側の連結部材9aの
背面には電磁ロック装置25が設けられる。
【0019】電磁ロック装置25はプランジャ25aを
有する。このプランジャ25aは連結部材9aの挿孔9
d内に突出すると、挿孔9dと係止片16cに設けられ
た挿通孔16dを挿通し、リーフスプリング16と連結
部材9a間の回転を制止するようになっている。この電
磁ロック装置25にはコントローラ41の制御出力が接
続され、コントローラ41からオン信号が到来すると図
3の破線で示すようにロッド25aの突出量を減少させ
係止片16cに設けられた挿通孔16dから離脱し、結
果としてリーフスプリング16と連結部材9a間も揺動
可能になる。
【0020】圧縮エア源21に接続されたエア流路43
から分岐したエア流路44は昇降バルブ23のポート2
3cに接続される。昇降バルブ23は3ポート3位置切
換えの電磁制御式のバルブであり、他のポート23bは
エアスプリング13に接続され、ポート23aはレベリ
ングバルブ22の出口ポート22bに接続される。手動
スイッチ64,66はコントローラ41の制御入力に接
続され、コントローラ41の制御出力は電磁ロック装置
25と昇降バルブ23の信号圧ポート23d,23eに
接続される。またコントローラ41にはタイマ69が設
けられ、このタイマ69によりコントローラ41は手動
スイッチ64及び手動スイッチ66をオンからオフした
とき所定時間だけ電磁ロック装置25をオンするように
なっている。
【0021】このように構成されたエアサスペンション
車両の車高調整装置の動作を説明する。車両10がトレ
ーラを牽引するためトレーラを接続するときには、先ず
トレーラ前部に設けられているキングピンと車両10に
設けられているカプラが結合できる位置まで車両10を
移動する。この状態で運転席にいる運転者がパーキング
用ドラムブレーキ装置用の手動制御式のバルブ34をオ
ンすると、圧縮エア源21からの圧縮エアはエア圧制御
式のバルブ36の信号圧ポート36dに供給され、ポー
ト36bとポート36cとが連通し、図2に示すブレー
キチャンバ29のエア室29d内の圧縮エアがポート3
6cから排出される。これによりロッド29a,28d
及びウエッジ28aを介してピストン28bをブレーキ
シュー31に押付け、前輪15a及び後輪12aは制動
される。
【0022】次に運転者はキングピンとカプラを結合す
るために車両10の後部車高を高くするために手動スイ
ッチ64をオンする。コントローラ41は電磁ロック装
置25と昇降バルブ23の信号圧ポート23dをオンす
る。これにより電磁ロック装置25に設けられたロッド
25aはリーフスプリング16の係止片16cに設けら
れた挿通孔16dから離脱してリーフスプリング16と
連結部材9a間の揺動を許容するとともに昇降バルブ2
3はレベリングバルブ22の出口ポート22bを遮断
し、エア流路44からのエアをエアスプリング13に供
給し車高を高くする。このときホイールベースの変位は
連結部材9aが揺動することにより吸収される。
【0023】車高が高くなり適度な高さに達したときは
コントローラ41の手動スイッチ66をオンする。コン
トローラ41は昇降バルブ23の信号圧ポート23dを
オフし、昇降バルブ23の信号圧ポート23eをオンす
る。これにより昇降バルブ23はレベリングバルブ22
の出口ポート22bと、エア流路44からのエアと、エ
アスプリング13へのポート23bを遮断し車高の上昇
を停止させ上昇した状態を維持する。
【0024】次に、トレーラの接続を完了させ車高を通
常の状態に戻すには手動スイッチ64,66をオフす
る。コントローラ41は電磁ロック装置25をタイマ6
9により所定の時間だけオンの状態を保ち、昇降バルブ
23の信号圧ポート23eをオフする。これにより昇降
バルブ23はレベリングバルブ22の出口ポート22b
とエアスプリング13を連通させ、エア流路44からの
エアを遮断する。エアスプリング13内のエアはレベリ
ングバルブ22により車高が通常の状態になるまで排出
ポート22cから排出され通常の状態に戻った後タイマ
が切れて電磁ロック装置25により再びリーフスプリン
グ16と連結部材9aは係止される。
【0025】図4,図6及び図7に本発明の第2実施例
の車高調整装置を示す。図4,図6及び図7において図
1と同一符号は同一構成部品を示す。図4,図6及び図
7には示していないが、この車高調整装置は図1に示し
たパーキング用ドラムブレーキ装置26,27及び後輪
用のレベリングバルブ22を備える。
【0026】シャシフレーム11に設けられたスプリン
グブラケット71は図6に示すようシャシフレーム11
近傍に設けられた第1枢支部71aと、この第1枢支部
71aの下方に所定の間隔をあけて設けられた第2枢支
部71bを有する。第1枢支部71aには補助リーフ7
2の前端がボルト73a及びナット73bにより回動可
能に取付けられ、第2枢支部71bにはリーフスプリン
グ16の前端がボルト74a及びナット74bにより回
動可能に取付けられる。補助リーフ72は両端に枢支用
の孔が設けられておりその後端は後輪アクスル12の上
面に設けられた枢支部12bに回動可能に取付られる。
リーフスプリングの後端はエアスプリング13を介して
シャシフレーム11に接着され、シャシフレーム11の
ほぼ中央部には後輪アクスル12がその下面に設けられ
た枢支部12cにより回動自在に取付けられる。
【0027】このように構成されたエアサスペンション
付車両の車高調整装置の動作を説明する。先ず、第1実
施例と同様に車両10を移動し、パーキング用ドラムブ
レーキ装置を操作して前輪15a及び後輪12aを制動
する。次に運転者はキングピンとカプラ10aを結合す
るために車両10の後部車高を高くするために図1に示
す手動スイッチ64をオンする。コントローラ41は昇
降バルブ23の信号圧ポート23dをオンする。これに
より昇降バルブ23はレベリングバルブ22の出口ポー
ト22bを遮断し、エア流路44からのエアをエアスプ
リング13に供給し車高を高くする。このとき後輪アク
スル12は図7に示すように車両の後部車高が高くなる
に従い実線矢印で示すように車両前方に回転することで
後輪12aが回転してホイールベースの変位を吸収す
る。
【0028】車高が高くなり適度な高さに達したときは
コントローラ41の手動スイッチ66をオンする。コン
トローラ41は昇降バルブ23の信号圧ポート23dを
オフし、昇降バルブ23の信号圧ポート23eをオンす
る。これにより昇降バルブ23はレベリングバルブ22
の出口ポート22bと、エア流路44からのエアと、エ
アスプリング13へのポート23bを遮断し車高の上昇
を停止させ上昇した状態を維持する。
【0029】次に、トレーラの接続を完了させ車高を通
常の状態に戻すには手動スイッチ64,66をオフす
る。コントローラ41は昇降バルブ23の信号圧ポート
23eをオフする。これにより昇降バルブ23はレベリ
ングバルブ22の出口ポート22bとエアスプリング1
3を連通させ、エア流路44からのエアを遮断する。エ
アスプリング13内のエアはレベリングバルブ22によ
り車高が通常の状態になるまで排出ポート22cから排
出される。このとき後輪アクスルは図7の破線矢印に示
すように車両の後部車高が高くなる時に描いた軌跡の逆
を描き車両後方に回転する。
【0030】図8及び図10に本発明の第3実施例を示
す。図8及び図10において図1と同一符号は同一構成
部品を示す。図8及び図10には示していないが、この
車高調整装置は図1に示したパーキング用ドラムブレー
キ装置26,27及び後輪用のレベリングバルブ22を
備える。車両10のシャシフレーム11には後輪アクス
ル12の前後に第1エアスプリング91及び第2エアス
プリング92が各ブラケット11aを介して配設され
る。第1エアスプリング91及び第2エアスプリング9
2の構造は第1実施例で説明したものと同一であり、い
ずれも図1に示すレベリングバルブ22の出口ポート2
2bからのエアにより内部の圧力が調整される。このた
め、エアスプリング91及び92には図1に示す昇降バ
ルブ22のポート23bが接続する。シャシフレーム1
1に設けられた第2エアスプリング92の前方及び後輪
アクスル12の後方にはスプリングブラケット93が固
着され、スプリングブラケット93には第1リーフスプ
リング94の後端が枢支される。第1リーフスプリング
94の前端は第1エアスプリング91を介してシャシフ
レーム11に接着される。後輪アクスル12の前方の第
1リーフスプリング94には第2リーフスプリング96
の前端を枢支する枢支部材94aが設けられる。第2リ
ーフスプリング96の後端は第2エアスプリング92を
介してシャシフレーム11に接着される。後輪アクスル
12はこの第2リーフスプリング96に取付けられる。
【0031】このように構成されたエアサスペンション
付車両の車高調整装置の動作を説明する。先ず、第1実
施例と同様に車両10を移動し、パーキング用ドラムブ
レーキ装置を操作して前輪15a及び後輪12aを制動
する。次に運転者はキングピンとカプラ10aを結合す
るために車両10の後部車高を高くするために図1に示
す手動スイッチ64をオンする。コントローラ41は昇
降バルブ23の信号圧ポート23dをオンする。これに
より昇降バルブ23はレベリングバルブ22の出口ポー
ト22bを遮断し、エア流路44からのエアを各エアス
プリング91,92に供給し車高を高くする。このとき
後輪アクスルは図10に示すように車両10の後部車高
が高くなるに従い後輪12aが前方に回転しようとする
ときは前方に位置する第1エアスプリング91が伸長
し、後方に回転しようとするときは後方の第2エアスプ
リング92がそれぞれ伸長する。リーフスプリング94
及び96が揺動し後輪アクスル12を回転させることに
より後輪12aが回転してホイールベースの変位を吸収
する。
【0032】車高が高くなり適度な高さに達したときは
コントローラ41の手動スイッチ66をオンする。コン
トローラ41は昇降バルブ23の信号圧ポート23dを
オフし、昇降バルブ23の信号圧ポート23eをオンす
る。これにより昇降バルブ23はレベリングバルブ22
の出口ポート22bと、エア流路44からのエアと、各
エアスプリング91,92へのポート23bを遮断し車
高の上昇を停止させ上昇した状態を維持する。
【0033】次に、トレーラの接続を完了させ車高を通
常の状態に戻すには手動スイッチ64,66をオフす
る。コントローラ41は昇降バルブ23の信号圧ポート
23eをオフする。これにより昇降バルブ23はレベリ
ングバルブ22の出口ポート22bとエアスプリング1
3を連通させ、エア流路44からのエアを遮断する。各
エアスプリング91,92内のエアはレベリングバルブ
22により車高が通常の状態になるまで排出ポート22
cから排出される。このとき後輪アクスルは車両の後部
車高が高くなる時に描いた軌跡の逆を描き通常の状態に
戻る。
【0034】なお、上記実施例では昇降用のバルブには
電磁式バルブを用いたが、エア圧制御式でもよくその他
の形式のバルブでもよい。また、上記実施例ではコント
ローラ内にタイマを設けたがエア回路により車高を下げ
たとき連結部材9aの揺動が制止されれば設けなくても
よい。
【0035】また、上記実施例ではトラクタを用いて説
明したが、トラクタに限らず図5及び図9に示すように
トラック10等他の車両にも適用することができる。図
5及び図9において図4及び図8と同一符号はそれぞれ
同一構成部品を示す。
【0036】また、上記実施例ではドラムブレーキ装置
を用いて説明したが、ディスクブレーキ装置等他のブレ
ーキ装置でもよい。この場合、前輪及び後輪ともディス
クブレーキ装置を用いてもよいし、又は前輪及び後輪の
いずれか一方にドラムブレーキ装置を用い、他方にディ
スクブレーキ装置を用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、前
輪及び後輪をパーキング用ブレーキ装置により制動した
場合であって、車両後部の車高を高くする際に連結部材
又は後輪アクスルを揺動することによって、ホイールベ
ースの変位を吸収することができる。このため各部材に
無理な力が加わることによるブレーキライニングの磨耗
や各部材に損傷を与えことは無い。また通常の制止状態
では前輪及び後輪にはパーキング用ドラムブレーキ装置
により全車輪が制動されているため駐車時の安全性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例車高調整装置のパーキング用
後輪ドラムブレーキ装置の構成図。
【図2】そのパーキング用ドラムブレーキ装置の構成
図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】本発明第2実施例車高調整装置を搭載したトラ
クタの側面図。
【図5】本発明第2実施例車高調整装置を搭載したトラ
ックの側面図。
【図6】図4のB−B線断面図。
【図7】本発明第2実施例車高調整装置を搭載した車両
の後部を高くした状態を示す側面図。
【図8】本発明第3実施例車高調整装置を搭載したトラ
クタの側面図。
【図9】本発明第3実施例車高調整装置を搭載したトラ
ックの側面図。
【図10】本発明第3実施例車高調整装置を搭載した車
両の後部を高くした状態を示す側面図。
【符号の説明】
9,71,93 スプリングブラケット 9a 連結部材 10 車両 11 シャシフレーム 12 後輪アクスル 12a 後輪 13 エアスプリング 15a 前輪 16 リーフスプリング 25 電磁ロック装置 26 パーキング用前輪ブレーキ装置 27 パーキング用後輪ブレーキ装置 41 コントローラ 71a 第1枢支部 71b 第2枢支部 72 補助リーフ 91 第1エアスプリング 92 第2エアスプリング 94 第1リーフスプリング 96 第2リーフスプリング

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(10)のシャシフレーム(11)にスプリ
    ングブラケット(9)が固着され、前端が前記スプリング
    ブラケット(9)に枢支され後端がエアスプリング(13)を
    介して前記シャシフレーム(11)に接着されたリーフスプ
    リング(16)に後輪アクスル(12)が取付けられ、前記エア
    スプリング(13)内の圧力を上昇することにより前記車両
    (10)の後部車高を高くするように構成されたエアサスペ
    ンション車両の車高調整装置において、 前輪(15a)にパーキング用前輪ブレーキ装置(26)が設け
    られ、 後輪(12a)にパーキング用後輪ブレーキ装置(27)が設け
    られ、 前記スプリングブラケット(9)と前記リーフスプリング
    (16)の間に一端が前記スプリングブラケット(9)に枢支
    され他端がリーフスプリング(16)に枢支され前記スプリ
    ングブラケット(9)及び前記リーフスプリング(16)に対
    して揺動可能に連結部材(9a)が設けられ、 前記連結部材(9a)の揺動を制止又は許容する電磁ロック
    装置(25)が前記連結部材(9a)に設けられ、 前記エアスプリング(13)内の圧力を上昇するとき前記連
    結部材(9a)の揺動を許容するように前記電磁ロック装置
    (25)を制御するコントローラ(41)が設けられたことを特
    徴とするエアサスペンション車両の車高調整装置。
  2. 【請求項2】 パーキング用前輪ブレーキ装置(26)及び
    パーキング用後輪ブレーキ装置(27)がそれぞれドラムブ
    レーキ装置である請求項1記載の車両の車高調整装置。
  3. 【請求項3】 パーキング用前輪ブレーキ装置(26)及び
    パーキング用後輪ブレーキ装置(27)がそれぞれディスク
    ブレーキ装置である請求項1記載の車両の車高調整装
    置。
  4. 【請求項4】 パーキング用前輪ブレーキ装置(26)及び
    パーキング用後輪ブレーキ装置(27)のいずれか一方がド
    ラムブレーキ装置であって、他方がディスクブレーキ装
    置である請求項1記載の車両の車高調整装置。
  5. 【請求項5】 車両(10)のシャシフレーム(11)にスプリ
    ングブラケット(71)が固着され、前端が前記スプリング
    ブラケット(71)に枢支され後端がエアスプリング(13)を
    介して前記シャシフレーム(11)に接着されたリーフスプ
    リング(16)に後輪アクスル(12)が取付けられ、前記エア
    スプリング(13)内の圧力を上昇することにより前記車両
    (10)の後部車高を高くするように構成されたエアサスペ
    ンション車両の車高調整装置において、 前輪(15a)にパーキング用前輪ブレーキ装置(26)が設け
    られ、 後輪(12a)にパーキング用後輪ブレーキ装置(27)が設け
    られ、 前記スプリングブラケット(71)は前記シャシフレーム(1
    1)近傍に設けられ補助リーフ(72)の前端を枢支する第1
    枢支部(71a)とこの第1枢支部(71a)と所定の間隔をあけ
    て下方に設けられかつ前記リーフスプリング(16)の前端
    を枢支する第2枢支部(71b)とを有し、 前記後輪アクスル(12)の上面に前記補助リーフ(72)の後
    端が回動可能に取付けられ、 前記後輪アクスル(12)の下面に前記リーフスプリング(1
    6)のほぼ中央部が回動可能に取付けられたことを特徴と
    するエアサスペンション車両の車高調整装置。
  6. 【請求項6】 車両(10)のシャシフレーム(11)の後輪ア
    クスル(12)の前後に第1エアスプリング(91)及び第2エ
    アスプリング(92)が配設され、前記第1及び第2エアス
    プリング(91,92)内の圧力を上昇することにより前記車
    両(10)の後部車高を高くするように構成されたエアサス
    ペンション車両の車高調整装置であって、 前輪(15a)にパーキング用前輪ブレーキ装置(26)が設け
    られ、 後輪(12a)にパーキング用後輪ブレーキ装置(27)が設け
    られ、 前記第1エアスプリング(91)に前端が接着し後端が前記
    後輪アクスル(12)より後方のシャシフレーム(11)に固着
    されたスプリングブラケット(93)に枢支される第1リー
    フスプリング(94)が設けられ、 前記後輪アクスル(12)より前方の第1リーフスプリング
    (94)に前端が枢支され後端が前記第2エアスプリング(9
    2)に接着する第2リーフスプリング(96)に前記後輪アク
    スル(12)が取付けられたことを特徴とするエアサスペン
    ション車両の車高調整装置。
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