JP2895368B2 - 鋼帯剪断設備の刃物駆動伝達機構 - Google Patents

鋼帯剪断設備の刃物駆動伝達機構

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JP2895368B2
JP2895368B2 JP27470693A JP27470693A JP2895368B2 JP 2895368 B2 JP2895368 B2 JP 2895368B2 JP 27470693 A JP27470693 A JP 27470693A JP 27470693 A JP27470693 A JP 27470693A JP 2895368 B2 JP2895368 B2 JP 2895368B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の剪断設備にお
いて、歯車のバックラッシュ量を容易に調整することの
できる駆動伝達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータなど駆動源の回転を、剪断設備の
丸刃などのワークに伝える歯車からなる駆動伝達機構に
は、通常、歯車の製作精度、組付け誤差、歯車の変形、
熱膨張等によって歯が干渉することなく、円滑に回転す
るよう、噛み合った両歯面間に適当な値の隙間(バック
ラッシュ)が設けられている。しかし、駆動を伝達され
るワーク側の装置によっては、精度を高めるため機械系
のガタを極力抑える必要がある。例えば、鋼帯剪断ライ
ンのサイドトリミング装置においては、回転刃物を連結
したサイドトリミング装置本体はギヤーの上に固定さ
れ、モータの駆動により、ピニオンを介してギヤーが回
転し、これによりギヤー上の本体が旋回して、回転刃物
と鋼帯の通板方向とのなす角度を調整する。この時、ピ
ニオンとギヤーのバックラッシュ量が大きいと本体の停
止精度が悪く、適正な角度を得られず、回転刃物の切れ
味が悪くなる。よって、できるだけ歯車のバックラッシ
ュ量を0にし、更に予圧を与えて機械系のガタを抑える
ことが必要となる。従来、このような必要性から、バッ
クラッシュを調整できるようにした歯車として、ハスバ
歯車偏芯方式、平歯車分割調整方式、複リードウォーム
方式等が知られている。
【0003】ハスバ歯車偏芯方式は、歯車を支える軸受
ケースの軸芯を偏芯可能にし、ピニオンとギヤーの軸芯
間距離を変えることで、バックラッシュを調整できるよ
うにしている。平歯車分割方式は、ピニオンの歯車を軸
芯に垂直に2分割し、分割した歯車同士の位置を互いに
ずらすことにより、バックラッシュを調整可能にしてい
る。また複リードウォーム方式は、ウォーム軸の歯面の
進み角を両側で異なる値とし、ウォームを軸方向に移動
調整することで、ウォームホイールとのバックラッシュ
を調整可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、ハスバ歯車偏芯方式は、歯車の中心間距離が変わる
ため、芯出しが困難であり、また予圧がかけられない。
平歯車分割方式は、歯車を分割しているため伝達トルク
が小さい。複リードウォーム方式は、前記二者のような
問題はないが、ウォームに歯を切るのに高精度を要し、
製作コストが高いという問題点を有している。
【0005】本発明は、鋼帯等の剪断設備において、歯
車のバックラッシュを容易に調整でき、その値を0にす
ることもでき、さらに予圧を与えることもでき、駆動伝
達トルクが大で、製作コストも安価な駆動伝達機構を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨は、鋼帯のエッジをトリミングする回転
刃物を連結した剪断設備本体をギヤー上に固定し、ピニ
オンとハスバ歯車で歯合した該ギヤーの回転により、前
記剪断設備本体を旋回させ、回転刃物と鋼帯の通板方向
との成す角度を調整する如くなした鋼帯剪断設備の刃物
駆動伝達機構であって、歯の両面のネジレ角を異なった
値にし、同じネジレ角の歯面が相対するように前記ピニ
オンとギヤーを組合わせたハスバ歯車にすると共に、ピ
ニオンを二重構造にし、ピニオンの内側とモータに連結
したスプライン軸とをインボリュートスプラインで結合
させ、該スプライン軸には、ピニオンの上下位置にカラ
ーを介してナットを螺合させた構造となし、ピニオンを
軸線方向に移動調整可能にしたことを特徴とする鋼帯剪
断設備の刃物駆動伝達機構である。
【0007】
【作用】図1は、図2に示すようなハスバ歯車におい
て、ピニオン1の歯3とギヤー2の歯4が噛み合ってい
る部分、すなわち、図2のA−A断面を模式的に示して
いる。本発明は、図1に示すように、ピニオン1の歯3
の両面のネジレ角を異なった値α1 およびα2 とした楔
形にし、ギヤー2の歯4の両面のネジレ角も同様に異な
った値、α1 およびα2 とした楔形にしている。そし
て、図1のように、ピニオン1の歯3のネジレ角α1
歯面と、ギヤー2の歯4のネジレ角α1 の歯面とが相対
し、同様にネジレ角α2 の歯面が相対するように、ピニ
オン1とギヤー2を組合わせ、かつピニオン1をその軸
線5の方向に移動調整可能としている。
【0008】このような本発明において、ピニオン1を
軸線5の方向に移動させることにより、図1に示すピニ
オンの歯3とギヤーの歯4の間隔、すなわちバックラッ
シュ量Xを容易に調整することができる。ピニオン1
は、固定されたスプライン軸に歯合させ、スプライン軸
に対し軸方向に移動調整する。移動調整は、ピニオン1
の上下に設けたナットの締緩などにより行うことができ
る。
【0009】またバックラッシュ量Xが0となる位置を
越えて、ピニオン1を図1および図2の下方向に移動さ
せることにより、予圧を与えることができる。さらに、
駆動伝達時、ピニオン1とギヤー2の歯面は必ず接触す
るため、駆動トルクを大きくとることができる。その
上、本発明においては、歯3および歯4がともに直線状
であるため、精度が出しやすく、製作コストは、従来の
複リードウォーム方式に比べ安価である。
【0010】
【実施例】図1および図2に示すような本発明装置を、
鋼帯剪断ラインのサイドトリミング装置に適用した例を
図3,図4に示す。サイドトリミング装置の本体13が
ギヤー2の上に固定され、本体13には、回転刃物の上
刃14および下刃15が連結し、鋼帯16のエッジをト
リミングする。ギヤー2は軸方向には固定され、ピニオ
ン1とハスバ歯車8で図1のように歯合し、ピニオン1
はスプライン軸7に対して軸方向に移動調整できるよう
になっており、本発明の駆動伝達機構を構成している。
【0011】作業開始時、ピニオン1とスプライン軸7
を介してに連結しているモータ12を駆動し本体13を
旋回させ、図4の実線の位置、すなわち上刃14および
下刃15と鋼帯16の通板方向とのなす角θが0となる
位置に固定する。このとき、ピニオン1とギヤー2のバ
ックラッシュ量Xが大きいと、本体13の停止精度が悪
く、θが+(トーイン)または−(トーアウト)とな
り、θの大きさによっては回転刃物の切れ味が悪くな
る。図4における本体13の一点鎖線は−θ(トーアウ
ト)の状態を示している。
【0012】本実施例におけるピニオン1の移動調整機
構を図5に示す。ピニオン1は二重構造になっており、
外側では、図1に示すようなハスバ歯車8でギヤー2に
歯合している。内側ではスプライン軸7とインボリュー
トスプライン9で結合しており、スプライン軸7の軸方
向に移動調整できるようになっている。ギヤー2は軸方
向に固定されている。スプライン軸7には、ピニオン1
の上下位置に、ナット10aおよび10bが螺合し、ナ
ット10aおよび10bとピニオン1の間にカラー11
が介在している。
【0013】ピニオン1を上方に移動させて、バックラ
ッシュ量Xを大とするには、上方のナット10aを緩
め、下方のナット10bを所定の位置まで締め込み、ナ
ット10aを締めてピニオン1の位置を固定する。ま
た、反対にバックラッシュ量Xを小とするには、下方の
ナット10bを緩め、上方のナット10aを所定の位置
まで締め込み、ナット10bを締めてピニオン1の位置
を固定する。
【0014】このような本発明の駆動伝達機構を採用
し、ピニオン1をその軸線方向すなわちスプライン軸7
の方向に移動調整して、バックラッシュ量Xを調整した
ところ、本体13をθ=0の状態に、精度良く停止させ
ることができた。
【0015】
【発明の効果】本発明の鋼帯剪断設備の刃物駆動伝達機
構は、歯車のピニオンを軸線方向に移動調整することに
より、バックラッシュ量を容易に調整でき、その値を0
にすることもできる。さらにバックラッシュが0となる
位置を越えてピニオンを移動させることにより、歯車に
予圧を与えることもできる。また、駆動伝達トルクを大
きくとることもできる。したがって、剪断装置適用し
て、刃物の角度調整の際の停止精度を高めることができ
る。そして製作コストは安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動伝達機構の歯車の噛み合い状態を
示す断面図である。
【図2】本発明の駆動伝達機構のハスバ歯車の斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施例を示す正面図である。
【図4】本発明の実施例を示す平面図であり、図3のA
−A矢視図である。
【図5】本発明の実施例におけるピニオンの移動調整機
構を示す断面図である。
【符号の説明】
1:ピニオン 2:ギヤー 3,4:歯 5:ピニオンの軸線 6:ギヤーの軸線 7:スプライン軸 8:ハスバ歯車 9:インボリュートスプライン 10a,10b:ナット 11:カラー 12:モータ 13:本体 14:上刃 15:下刃 16:鋼帯 α1 ,α2 :ネジレ角 X:バックラッシュ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−28593(JP,A) 特開 平3−49817(JP,A) 特開 昭62−246411(JP,A) 実開 昭58−187655(JP,U) 実開 平3−118345(JP,U) 実開 昭59−17119(JP,U) 特公 昭35−10820(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 1/18 B23Q 5/56 F16H 55/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯のエッジをトリミングする回転刃物
    を連結した剪断設備本体をギヤー上に固定し、ピニオン
    とハスバ歯車で歯合した該ギヤーの回転により、前記剪
    断設備本体を旋回させ、回転刃物と鋼帯の通板方向との
    成す角度を調整する如くなした鋼帯剪断設備の刃物駆動
    伝達機構であって、歯の両面のネジレ角を異なった値に
    し、同じネジレ角の歯面が相対するように前記ピニオン
    とギヤーを組合わせたハスバ歯車にすると共に、ピニオ
    ンを二重構造にし、ピニオンの内側とモータに連結した
    スプライン軸とをインボリュートスプラインで結合さ
    せ、該スプライン軸には、ピニオンの上下位置にカラー
    を介してナットを螺合させた構造となし、ピニオンを軸
    線方向に移動調整可能にしたことを特徴とする鋼帯剪断
    設備の刃物駆動伝達機構。
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