JP2893920B2 - 繊維の樹脂加工方法 - Google Patents

繊維の樹脂加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、繊維製品に高度の防皺効果を賦与するとと
もに、加工布より発生する遊離ホルムアルデヒドを極め
て少なくせしめる樹脂加工方法に関するものである。
<従来の技術> 従来、セルロース系繊維やその混紡品などの繊維製品
に対して、耐久性のある防皺性および防縮性を賦与しよ
うとする場合に、アルキレン尿素、ヒドロキシエチレン
尿素(グリオキザール尿素)、トリアゾン、メラミンあ
るいはアルキルカーバメートなどとホルムアルデヒドと
の反応物であるいわゆる繊維素反応型樹脂を処理剤とし
て用いる方法が知られている。なかでも、ジヒドロキシ
エチレン尿素とホルムアルデヒドとの反応物であるいわ
ゆるグリオキザール系樹脂は、防皺効果が高く、その耐
久性が優れ、耐酸加水分解性にも優れるため、加工品か
らの遊離ホルムアルデヒドの発生が少なく、通常の樹脂
加工の場合に要求される最終加工工程でのソーピングを
省略しうることと相まって、広く用いられている。
<発明が解決しようとする課題> ところでこのグリオキザール系樹脂は、前記したよう
な優れた性能を有する反面、賦与される風合は一般に硬
く、また繊維の強度低下が大きい。さらには遊離ホルム
アルデヒドの発生量についても、より一層の削減要求が
あり、なお十分満足しうるものではなかった。
このようなことから本発明者らは、前記グリオキザー
ル系樹脂のもつ優れた性質を生かしながら、加工品から
の遊離ホルムアルデヒドの発生が少なく、かつ高度の防
皺効果と良好な強度バランスを賦与せしめた樹脂加工繊
維製品を得るべく、鋭意研究の結果、本発明に至った。
<課題を解決するための手段> すなわち本発明は、N,N′−ジメチロール−4,5−ジヒ
ドロキシ−2−イミダゾリジノンおよびそのアルキル化
物から選ばれるアミノ系樹脂、4価以上の多価アルコー
ルならびに酸性架橋結合触媒を含む水溶液で繊維を処理
し、必要に応じて絞りを行なった後、当該繊維を熱処理
することによる繊維の樹脂加工方法を提供する。かかる
樹脂加工を施すことによって、遊離ホルムアルデヒドの
発生量を抑えて、耐久性のある高度の防皺効果を発現さ
せることが可能となった。
本発明による樹脂加工の対象となる繊維としては、例
えば綿などのセルロース系繊維、およびポリエステル/
綿混紡品などセルロース系繊維の混紡品が挙げられる。
これらの繊維は、糸あるいは編織物のいずれの形でも適
用できる。
本発明に用いられるアミノ系樹脂は、N,N′−ジメチ
ロール−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンま
たは、そのN−メチロール基および4−位と5−位に位
置するヒドロキシル基のうち一部もしくは全部がアルキ
ル化された化合物である。これらはまた、グリオキザー
ル系樹脂と呼ばれることもある。N,N′−ジメチロール
−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンは、グリ
オキザールウレイン(また、ジヒドロキシエチレン尿素
とも呼ばれる)のN,N′−ジメチロール化物である。N
−メチロール基またはその一部もしくは全部がアルキル
化された基を有する、いわゆる繊維素反応型樹脂には、
この他、アルキレン尿素、アルキルトリアゾンあるいは
その誘導体、ウロン、アルキルカーバメートなどがある
が、N,N′−ジメチロール−4,5−ジヒドロキシ−2−イ
ミダゾリジノンまたはそのアルキル化物は、縮重合によ
って三次元化する傾向を有し、特に有利である。
本発明で用いる4価以上の多価アルコールとしては、
例えばエリスリトール、ペンタエリスリトール、アラビ
トール、ソルビトールなどが挙げられる。好ましくは4
〜6価の多価アルコールが用いられ、さらに好ましく
は、例えばD−ソルビトールなどの糖アルコールが用い
られる。
アミノ系樹脂に対する多価アルコールの使用量は、通
常重量比で、アミノ系樹脂:多価アルコール=90:10〜4
0:60程度の範囲が好ましい。ここで使用される多価アル
コールは、加工工程における乾燥熱処理によって、アミ
ノ系樹脂のN−メチロール基あるいはN−アルコキシメ
チル基と結合し、不溶性化してその効果を発現するもの
と考えられる。
本発明に用いられる酸性架橋結合触媒としては、従来
より繊維の樹脂加工に用いられていたもの、例えば塩化
マグネシウム、硝酸亜鉛、硼弗化塩などの金属鉱酸塩、
リン酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどのアンモニ
ウム鉱酸塩、またはこれら鉱酸塩の混合物が挙げられ
る。これらの触媒には、必要により酸、例えば塩酸、硫
酸などの無機酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイ
ン酸などの有機酸を併用することができる。触媒の使用
量は特に制限されず、従来法と同様でよく、例えばアミ
ノ系樹脂に対して5〜50重量%程度の範囲から選択する
ことができる。
本発明は、以上説明したようなアミノ系樹脂、多価ア
ルコールおよび酸性架橋結合触媒を含む水溶液を処理浴
として、樹脂加工するものである。この処理浴は、アミ
ノ系樹脂、多価アルコールおよび酸性架橋結合触媒を含
んでいればよく、その調製法は任意である。一例を挙げ
ると、アミノ系樹脂の水溶液、例えば30〜60重量%程度
の水溶液に、多価アルコールを混合溶解し、さらに酸性
架橋結合触媒を加え、水で希釈して樹脂濃度1〜20重量
%程度の樹脂浴とする方法が採用できる。
またこの処理浴には、必要に応じて一般の樹脂加工で
利用される他の配合剤、例えば高級脂肪酸誘導体あるい
はシリコン系などの柔軟剤等を配合してもよい。その場
合の使用量や使用形態などは従来法と同様である。
樹脂浴による繊維の処理は、公知の方法により繊維を
樹脂浴と接触させればよく、例えば樹脂浴に繊維を浸漬
する方法、樹脂浴を繊維にスプレーする方法などが採用
できる。
このようにして樹脂浴で処理された繊維は、必要によ
り絞りを行なった後、熱処理が施される。樹脂浴での処
理によって、ピックアップ率50〜100重量%程度にする
のが好ましく、これ以上の樹脂浴を吸尽した場合、特に
樹脂浴への浸漬によって繊維を処理した場合は、処理後
の繊維を、ピックアップ率が上記の範囲となるように絞
るのが好ましい。熱処理は、130〜170℃程度の温度で30
秒〜5分程度行なうのが好ましい。また、80〜120℃程
度の温度で1〜3分程度予備乾燥し、その後上記のよう
な温度および時間でキュアリングを行なうのも有効であ
る。
<実施例> 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。例中の%および比は、特にことわりがない限り、重
量基準である。
また実施例において、加工布の各種物性値は、下記の
方法で測定した。
(1)防皺度(°): JIS L 1096のB法(モンサント法)に準拠した。
(2)遊離ホルムアルデヒド量(ppm): JIS L 1096のB2法(アセチルアセトン法)に準拠し
た。
(3)引裂強度(gr): JIS L 1096のD法(ペンジュラム法)に準拠した。
(4)剛軟度(gr): JIS L 1096のE法(ハンドロメーター法)に準拠し
た。
(5)耐塩素性(級): JIS L 1041に準拠し、スコーチ後の黄変色により判定
した。
実施例1 N,N′−ジメチロール−4,5−ジヒドロキシ−2−イミ
ダゾリジノンの40%水溶液5gにD−ソルビトール2gを混
合溶解し、これに塩化マグネシウムと硫酸アンモニウム
の4:1混合物を0.9g加え、さらに全体が100ccとなるよう
に水で希釈して樹脂浴とした。この樹脂浴に40番手糸綿
ブロードを浸漬し、65%ピックアップに絞った後、105
℃で2分間予備乾燥を行ない、次いで150℃で3分間キ
ュアリングを行なって加工布を得た。
また比較のため、D−ソルビトールを混合しない以外
は上記と同様にして樹脂浴を調製し、樹脂加工して、加
工布を得た。
得られたそれぞれの加工布および樹脂加工なしの布に
ついて、防皺度、遊離ホルムアルデヒドおよび引裂強度
を測定した。結果を第一表に示す。
実施例2 N−メチロール−N′−メトキシメチル−4−メトキ
シ−5−ヒドロキシ−2−イミダゾリジノンの40%水溶
液10gにペンタエリスリトール2gを混合溶解し、これに
塩化マグネシウムと硫酸アンモニウムの5:1混合物を0.5
4g加え、さらに全体が100ccとなるように水で希釈して
樹脂浴とした。この樹脂浴に、ポリエステル/綿=65/3
5の混紡ブロードを浸漬し、65%ピックアップに絞った
後、105℃で2分間予備乾燥を行ない、次に150℃で3分
間キュアリングを行なって加工布を得た。
また比較のため、ペンタエリスリトールを混合しない
以外は上記と同様にして樹脂浴を調製し、樹脂加工し
て、加工布を得た。
得られたそれぞれの加工布および樹脂加工なしの布に
ついて、防皺度、遊離ホルムアルデヒドおよび剛軟度を
測定した。結果を第二表に示す。
実施例3 N,N′−ジメチロール−4,5−ジヒドロキシ−2−イミ
ダゾリジノンの40%水溶液5gにD−ソルビトール3gを混
合溶解し、これに塩化マグネシウムと硼弗化亜鉛の5:0.
5混合物を0.2g加え、さらに全体が100ccとなるように水
で希釈して樹脂浴とした。この樹脂浴に40番手糸綿ブロ
ードを浸漬し、65%ピックアップに絞った後、105℃で
2分間予備乾燥を行ない、次に150℃で3分間キュアリ
ングを行なって、加工布を得た。
また比較のため、D−ソルビトールを混合しない以外
は上記と同様にして樹脂浴を調製し、樹脂加工して、加
工布を得た。
得られたそれぞれの加工布および樹脂加工なしの布に
ついて、防皺度、遊離ホルムアルデヒドおよび耐塩素性
を測定した。結果を第三表に示す。
<発明の効果> 本発明の方法によって樹脂加工すれば、繊維に対して
高度の防皺効果を賦与するとともに、遊離ホルムアルデ
ヒドの発生量も少なくできるという優れた効果が得られ
る。また本発明におけるアミノ系樹脂と多価アルコール
は、予め混合して用いることができ、特にこれは透明な
水溶液であって、取扱が容易であるなど副次的な効果も
得られる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N,N′−ジメチロール−4,5−ジヒドロキシ
    −2−イミダゾリジノンおよびそのアルキル化物から選
    ばれるアミノ系樹脂、4価以上の多価アルコールならび
    に酸性架橋結合触媒を含む水溶液で繊維を処理した後、
    当該繊維を熱処理することを特徴とする繊維の樹脂加工
    方法。
  2. 【請求項2】水溶液による処理後、絞りを行なう請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】アミノ系樹脂が、N,N′−ジメチロール−
    4,5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノンまたはN−
    メチロール−N′−メトキシメチル−4−メトキシ−5
    −ヒドロキシ−2−イミダゾリジノンである請求項1ま
    たは2記載の方法。
  4. 【請求項4】多価アルコールが4〜6価のものである請
    求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】多価アルコールが糖アルコールである請求
    項1〜4のいずれかに記載の方法。
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