JP2893151B2 - 処理装置及びその洗浄方法 - Google Patents

処理装置及びその洗浄方法

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JP2893151B2
JP2893151B2 JP8321792A JP8321792A JP2893151B2 JP 2893151 B2 JP2893151 B2 JP 2893151B2 JP 8321792 A JP8321792 A JP 8321792A JP 8321792 A JP8321792 A JP 8321792A JP 2893151 B2 JP2893151 B2 JP 2893151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体ウェハ
等の被処理体の表面にレジスト液等の処理液を塗布する
処理装置及びその洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の処理装置として、半導体ウ
エハ等の被処理体をスピンチャック上に保持し、処理液
を被処理体の中央部に滴下した後、スピンチャックを高
速回転させ、その遠心力で被処理体の周辺部まで処理液
を均一に塗布する装置が知られている。
【0003】そして、この種の装置においては、スピン
チャックの周囲をカップ(上部が開口された容器)にて
取り囲み、高速で回転する被処理体の周辺部から振り切
られた処理液が外部に飛散しないようにしていた。
【0004】しかし、このようにカップによって処理液
の外部への飛散を防止すると、カップ内面は処理液の付
着により汚染されてしまう。これをそのまま放置してお
くと、処理液から折出した溶質がカップ内面に累積し、
粗面となったカップ内面で処理液がはね返って被処理体
表面に再付着したり、装置内の対流によって溶質片が舞
い上がって塗膜上に付着したりすることになり、製品歩
留まり低下をきたす。
【0005】そこで、近年、カップ内を洗浄するための
手段を備えた処理装置が提案され、例えば、スピンチャ
ックの周囲を取り囲むカップの側壁内面に沿って洗浄液
を流下させると共に、底面を円錐状に***させてその中
央部側から斜面に沿って洗浄液を流下させるようにした
もの(特開昭57−45273号公報参照)、カップの
頂部に設けた多数の孔からレジスト液の溶解液を吐出さ
せ、カップ内周面を伝って滴下させるようにしたもの
(特開昭59−211226号公報参照)、さらにはカ
ップ内にスピンチャックの周囲を取り囲む波板状壁体を
設け、その壁体の壁面を伝って処理液の溶媒を滴下させ
るようにしたもの(実公平1−25665号公報参照)
などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
処理装置のカップ構造として、上述のように処理液の飛
散を防止するための有底筒体状のカップ(以下に外カッ
プという)と、この外カップ内にスピンチャックの被処
理体保持部の周囲を取り囲むようにして設けられた環状
のカップ(以下に内カップという)とからなる二重構造
のカップ構造が多く採用されるようになった。このよう
な二重構造のカップにおいては、外カップ内面の洗浄に
加え、内カップ外面の洗浄が必要である。
【0007】しかるに、上述した従来の処理装置に設け
られている洗浄手段は、いずれも外カップの内周面ない
し底面を洗浄するためのものであり、そのままでは内カ
ップの洗浄には適用できない。そこで、内カップにも洗
浄液吐出用の孔やスリットを設け、これより内カップ外
面に洗浄液を供給する洗浄方式も提案されてはいる。し
かしながら、外カップと内カップのそれぞれに洗浄液吐
出孔等を設けるとなると、カップ構造が複雑になるとい
う問題がある。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、簡単な構造でもって外カップ内面及び内カップ外面
を良好に洗浄することができる洗浄手段を備えた処理装
及びその洗浄方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内カップと外カップとから
なるカップ内にて被処理体表面に処理液を回転塗布する
処理装置において、上記カップの内カップ及び外カップ
に向かって洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、上記洗浄
液吐出部に洗浄液を供給する洗浄液供給源と、上記外カ
ップの内面に上記洗浄液を流下させる制御と、上記内カ
ップの側面に上記洗浄液を吹付ける制御とに制御可能な
流量制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】上記請求項1記載の処理装置において、上
記洗浄液吐出部は、外カップの上部 開口部近傍に開口縁
に沿わせて設けられる多数の洗浄液吐出孔にて形成され
るか(請求項2)、あるいは、外カップの上部開口部近
傍に開口縁に沿わせて設けられる多数の洗浄液吐出孔
と、これら洗浄液吐出孔の近傍に周設される洗浄液吐出
スリットにて形成される(請求項3)。この場合、上記
洗浄液吐出スリットは洗浄液吐出孔の近傍に周設される
ものであれば、洗浄液吐出孔の上方、下方のいずれであ
っても差し支えないが、好ましくは洗浄液吐出孔の下方
に周設する方がよい。
【0011】また、請求項4記載の発明は、内カップと
外カップとからなるカップ内にて被処理体表面に処理液
を回転塗布する処理装置の洗浄方法において、上記外カ
ップの内面に洗浄液を流下させて洗浄する工程と、上記
内カップの側面に洗浄液を吹付けて洗浄する工程と、を
有することを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の処理装置の洗浄方法において、上記外カップの内面
に洗浄液を流下させて洗浄する工程と、上記内カップの
側面に洗浄液を吹付けて洗浄する工程と、を同時に行う
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1,2,4記載の発明によれば、流量制
御手段によって処理液の流量を適宜調節することによ
り、洗浄液吐出部からの洗浄液の吐出速度を高速と低速
とに自在に切り換えることができる。したがって、処理
装置が外カップと内カップとを有して構成されている場
合において、洗浄液吐出部から洗浄液を吐出させる際、
その吐出速度を低速に設定することにより、洗浄液を外
カップ内面を伝って流下させて外カップ内面を洗浄する
ことができ、また、吐出速度を高速に設定することによ
り、内カップ外面へ向けて洗浄液を勢い良く噴射させて
内カップ外面に洗浄液を吹付けることができるので、
カップ外面を良好に洗浄することができる。
【0014】このように、洗浄液の吐出速度を切り換え
ることで、外カップに形成された洗浄液吐出孔を外カッ
プ並びに内カップの洗浄に共用すれば、内カップ側に洗
浄液吐出孔や洗浄液供給源を設ける必要はなく、しか
も、洗浄液供給源が一つで足りるので、洗浄手段を有す
る処理装置を簡単な構造で実現できる。
【0015】また、請求項3,5記載の発明によれば
外カップ上部の開口部近傍に多数の洗浄液吐出孔を形成
すると共に、その近傍に洗浄液吐出スリットを周設し、
洗浄液吐出孔からは内カップ外面へ向けて洗浄液を勢い
良く噴射させ、洗浄液吐出スリットからは洗浄液を低速
で吐出させて外カップ内面を伝って流下させることによ
り、外カップ内面と内カップ外面とを同時に洗浄するこ
とができる。洗浄液吐出スリットから吐出される洗浄液
は外カップ内面へ均一に広がって流下するので、外カッ
プ内面全体はむら無く均一に洗浄される。この場合、洗
浄液吐出孔を洗浄液吐出スリットの上方に形成すること
により、洗浄液吐出スリットから吐出されて流下する洗
浄液によって洗浄液吐出孔からの吐出液の勢いが妨げら
れる不都合はなく、内カップ外面は勢い良く供給される
洗浄液によって常に良好に洗浄される。
【0016】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基いて詳
細に説明する。この実施例はレジスト塗布現像装置に適
用したものである。
【0017】図1に示すように、このレジスト塗布現像
装置は、被処理体例えば半導体ウエハ(以下、単にウエ
ハという)Wに種々の処理を施す処理機構が配置された
処理機構ユニット10と、処理機構ユニット10にウエ
ハWを自動的に搬入・搬出する搬入・搬出機構1とで主
要部が構成されている。
【0018】搬入・搬出機構1は、処理前のウエハWを
収納するウエハキャリア2と、処理後のウエハWを収納
するウエハキャリア3と、ウエハWを吸着保持するア−
ム4と、このア−ム4をX,Y(水平),Z(垂直)及
びθ(回転)方向に移動させる移動機構5と、ウエハW
がアライメントされかつ処理機構ユニット10との間で
ウエハWの受け渡しがなされるアライメントステージ6
とを備えている。
【0019】処理機構ユニット10には、アライメント
ステージ6よりX方向に形成された搬送路11に沿って
移動自在に搬送機構12が設けられている。搬送機構1
2にはY,Z及びθ方向に移動自在にメインア−ム13
が設けられている。搬送路11の一方の側には、ウエハ
Wとレジスト液膜との密着性を向上させるためのアドヒ
ージョン処理を行うアドヒージョン処理機構14と、ウ
エハWに塗布されたレジスト中に残存する溶剤を加熱蒸
発させるためのプリベーク機構15と、過熱処理された
ウエハWを冷却する冷却機構16とが配置されている。
搬送路11の他方の側にはウエハWの表面にレジストを
塗布する処理液塗布機構17(この発明の処理装置)
と、露光工程時に光乱反射を防止するために、ウエハW
のレジスト上にCEL膜などを塗布形成する表面被覆層
塗布機構18とが配置されている。
【0020】以上のように構成されるレジスト塗布現像
装置において、まず、処理前のウエハWは、搬入・搬出
機構1のア−ム4によってウエハキャリア2から搬出さ
れてアライメントステージ6上に載置される。次いで、
アライメントステージ6上のウエハWは、搬送機構12
のメインア−ム13に保持されて、各処理機構14〜1
8へと搬送される。そして、処理後のウエハWはメイン
ア−ム13によってアライメントステージ6に戻され、
更にア−ム4により搬送されてウエハキャリア3に収納
されることになる。
【0021】次に、この発明の処理装置17について、
図2ないし図5を参照して説明する。
【0022】 ◎第一実施例 図2はこの発明の処理装置の第一実施例の断面斜視図、
図3はその要部断面図が示されている。
【0023】図2に示すように、この発明の処理装置1
7は、ウエハWを吸着保持しこれを水平回転させるスピ
ンチャック19と、このスピンチャック19のウエハ保
持部19aの周囲を囲うように同心状に配置された環状
の内カップ20と、これらスピンチャック19及び内カ
ップ20を収容して処理空間を形成する外カップ21
と、スピンチャック19上に移動されてウエハWの表面
に処理液であるレジスト液を供給する処理液供給ノズル
22とで主要部が構成されている。
【0024】スピンチャック19の下端部は、スピンチ
ャック19及びウエハWを所定の回転数で高速回転させ
るための図示しないモ−タの回転軸に固定されている。
【0025】処理液供給ノズル22は、配管22aを介
して図示しないレジスト液供給源に接続されている。配
管22aには、恒温水を循環させる機構などから構成さ
れ、管壁を介してレジスト液の温度を調節する図示しな
いレジスト温度調節装置が設けられている。
【0026】内カップ20の上面20aは、ウエハ保持
部19の上面よりも若干低位置に水平に形成され、側面
20bは、上面20a周縁部より下方外方に延出されて
コ−ン状に形成されている。この内カップ20の上面2
0aの外径はウエハWの外径とほぼ等しく設定され、側
面20bの傾斜角は約15°〜30°に設定されてい
る。
【0027】外カップ21は、上カップ23と下カップ
24とで構成されている。上カップ23は中央にウエハ
Wよりも若干大径の開口部25を有し、内面23aは開
口部25の下側開口縁部より下カップ24の内面24a
に連続させて、内カップ20の側面20bとほぼ平行に
円錐状に形成されている。下カップ24の内部は環状壁
36によって内外に区画され、内側底部には排気口37
が、外側底部には排液口38がそれぞれ設けられてい
る。排気口37には図示しないバキュ−ム装置が接続さ
れており、ウエハWに回転塗布処理を施す際に飛散する
レジスト液やパ−ティクルを、処理装置17内の雰囲気
と共に排気口37より排出することができるようになっ
ている。また、排液口38には図示しない排液収容タン
クが接続されており、外カップ内面23a,24aや内
カップ外面20bを伝って下降し、下カップ24の底部
に集積されるレジスト液を排液口38より排出・収容で
きるようになっている。
【0028】上記外カップ21を構成する上カップ23
の内面23a上部には、上カップ23の内面23a及び
内カップ20の側面へ洗浄液を供給するための洗浄液吐
出部としての多数の洗浄液吐出孔26が開口部25の開
口縁に沿って互いに等間隔に形成されている。これらの
多数の洗浄液吐出孔26は、上カップ23の内部に形成
された環状の液溜部27に連通している。また、それぞ
れの洗浄液吐出孔26の吐出口は、内カップ20の傾斜
した側面20bの上縁部近傍に向けて開口され、その洗
浄液吐出角度は垂直軸に対し15°〜30°傾けて設定
されている。上カップ23の側部には液溜部27に連通
させて洗浄液供給口28が開口され、この洗浄液供給口
28には、図3に示すように、流量調節手段39を介し
て洗浄液供給源29が接続されている。
【0029】流量調節手段39は、洗浄液供給口28と
洗浄液供給源29とを接続する配管30の途中に設けら
れた開閉弁31及び絞り弁32と、この配管30の絞り
弁32の上流側と開閉弁31の下流側とを結ぶバイパス
管33の途中に設けられた開閉弁34及び絞り弁35と
で構成されている。開閉弁31,32には図示しない弁
駆動装置が設けられており、この弁駆動装置によって、
両開閉弁31,32を個々に開閉調節できるようになっ
ている。絞り弁32,35の弁開度(絞り)は、配管3
0に設けられた絞り弁32の流量が大(例えば、1.0
〜1.5リットル/分)、絞り弁35の流量が小(例え
ば、0.3〜0.5リットル/分)に設定されている。
【0030】上記のように構成されるこの発明の処理装
置17において、ウエハW表面に回転塗布処理を行って
いる間は、流量調節手段39の両開閉弁31,32はい
ずれも閉じておく。そして、所定枚数のウエハWに対す
る塗布処理が行なわれ、装置内洗浄が必要になるころを
見計らって、次のウエハWのスピンチャック19上への
装着を中断し、流量調節手段39を作動させて装置内洗
浄を行う。
【0031】洗浄の際、先ず、配管30側の開閉弁31
は閉じた状態にしたまま、バイパス管33側の開閉弁3
4のみ開く。これにより、洗浄液供給源29内の洗浄液
がバイパス管33側の絞り弁35、開閉弁34を経て上
カップ23の液溜部27内に導入される。そして、液溜
部27内が満液になった時点で洗浄液吐出孔26より洗
浄液が吐出し始める。バイパス管33側の絞り弁35は
流量が小さく設定されているので、液溜部27の内圧は
低く、洗浄液吐出孔26からの洗浄液の吐出は徐々に行
われる。したがって、洗浄液は内カップ20上に落下す
ることなく、矢印Aで示すようように、傾斜した上カッ
プ内面23aを伝って徐々に流下し、さらに下カップ内
面24aを伝って流下する。洗浄液吐出孔26が上カッ
プ23の開口部25の開口縁に沿って多数等間隔に設け
られているので、これら多数の洗浄液吐出孔26より吐
出された洗浄液は上カップ内面23a及び下カップ内面
24aに均等に拡がって流下することになり、したがっ
て、外カップ21の内面は均等に洗浄されることにな
る。
【0032】外カップ21の洗浄後、バイパス管33側
の開閉弁34を閉じ、配管30側の開閉弁31を開く。
これにより、洗浄液供給源29内の洗浄液が配管30側
の絞り弁32、開閉弁31を経て上カップ23の液溜部
27内に導入される。このとき既に液溜部27内は満液
状態になっているので、開閉弁31を開くと直ちに、全
ての洗浄液吐出孔26から洗浄液が一斉に吐出し始め
る。配管30側の絞り弁32は流量が大きく設定されて
いるので、液溜部27内の内圧は高く、洗浄液は洗浄液
吐出孔26から高速で噴出されて、矢印Bで示すよう
に、内カップ20の傾斜した側面20bの上縁部近傍に
勢い良く吹付けられる。内カップ20の側面20bに吹
付けられた洗浄液は、その高い流圧の作用で周方向に均
一に拡がり、側面20bを伝って流下する。また、洗浄
液は吹付けられた位置の若干上側へも拡がることになる
ので、内カップ20の側面20bは全面に亘って均一に
洗浄されることになる。このように、上方から下方へ向
けて洗浄液を吐出させることにより、物理的な衝撃によ
る洗浄効果を著しく高めることができる。
【0033】こうして外カップ内面及び内カップ外面の
洗浄に供された洗浄液は、下カップ24の底部に集積さ
れ、排液口38より排出されることになる。
【0034】 ◎第二実施例 図4はこの発明の処理装置の第二実施例の縦断面図、図
5はその要部断面図が示されている。なお、第二実施例
において、上記第一実施例と共通の構成要素について
は、同符号を付してその説明を省略する。
【0035】図4に示すように、外カップ21を構成す
る上カップ23の内面23a上部には、内カップ20の
側面20bへ洗浄液を供給するための多数の洗浄液吐出
孔40が開口部25の開口縁に沿って互いに等間隔に形
成されると共に、これら多数の洗浄液吐出孔40の下方
近傍に、上カップ23の内面23aへ洗浄液を供給する
ための洗浄液吐出スリット41が周設されて、これら洗
浄液吐出孔40と洗浄液吐出スリットとで洗浄液吐出部
が構成されている。上カップ23の内部には、二つの環
状の液溜部42,43が上下に形成され、上記多数の洗
浄液吐出孔40は上側の液溜部42に、洗浄液吐出スリ
ット41は下側の液溜部43にそれぞれ連通している。
それぞれの洗浄液吐出孔40の吐出口は、内カップ20
の傾斜した側面20bの上縁部近傍に向けて開口され、
その洗浄液吐出角度は垂直軸に対し15°〜30°傾け
て設定されている。上カップ23の側部には、上側の液
溜部42に連通する第1の洗浄液供給口44と、下側の
液溜部43に連通する第2の洗浄液供給口45とが開口
されている。そして、これら第1,第2の洗浄液供給口
44,45は、それぞれ第1,第2の流量調節手段4
6,47を介して別々の洗浄液供給源48,49に接続
されている。
【0036】第1の流量調節手段46は、第1の洗浄液
供給口44と洗浄液供給源48とを接続する配管50の
途中に設けられた開閉弁51及び絞り弁52とで構成さ
れている。第2の流量調節手段47は、第2の洗浄液供
給口45と洗浄液供給源49とを接続する配管53の途
中に設けられた開閉弁54及び絞り弁55とで構成され
ている。開閉弁51,54には図示しない弁駆動装置が
設けられており、この弁駆動装置によって、両開閉弁5
1,54を個々に開閉調節できるようになっている。絞
り弁52,55の弁開度(絞り)は、第1の流量調節手
段46の絞り弁52の流量が大(例えば、1.0〜1.
5リットル/分)、第2の流量調節手段47の絞り弁5
5の流量が小(例えば、0.3〜0.5リットル/分)
に設定されている。
【0037】上記のように構成される第二実施例の処理
装置において、ウエハW表面に回転塗布処理を行ってい
る間は、第1,第2の流量調節手段46,47の開閉弁
51,54はいずれも閉じておく。そして、装置内洗浄
の際には、第1,第2の流量調節手段46,47の開閉
弁51,54を同時に開弁させて装置内洗浄を行う。
【0038】すなわち、第1の流量調節手段46におい
ては、その開閉弁51が開かれることにより、洗浄液供
給源48内の洗浄液が絞り弁52、開閉弁51を経て上
側の液溜部42内へ導入される。そして、上側の液溜部
42内が満液になると、全ての洗浄液吐出孔40から洗
浄液が一斉に吐出し始める。第1の流量調節手段46の
絞り弁52は流量が大きく設定されているので、上側の
液溜部42内の内圧は高く、洗浄液は洗浄液吐出孔40
から高速で噴射されて、図5に矢印Aで示すように、内
カップ20の傾斜した側面20bの上縁部近傍に勢い良
く吹付けられる。内カップ20の側面20bに吹付けら
れた洗浄液は、その高い流圧の作用で周方向に均一に拡
がり、側面20bを伝って流下する。また、洗浄液は吹
付けられた位置の若干上側へも拡がることになるので、
内カップ20の側面20bは全面に亘って均一に洗浄さ
れることになる。
【0039】一方、第2の流量調節手段47において
は、その開閉弁54が開かれることにより、洗浄液供給
源49内の洗浄液が絞り弁55、開閉弁54を経て下側
の液溜部43内へ導入される。そして、下側の液溜部4
3内が満液になると、洗浄液吐出スリット41より洗浄
液が吐出し始める。第2の流量調節手段47の絞り弁5
5は流量が小さく設定されているので、下側の液溜部4
3内の内圧は高く、洗浄液は洗浄液吐出スリット41よ
り徐々に吐出されて、図5に矢印Bで示すように、上カ
ップ内面23aを伝って流下する。洗浄液吐出スリット
41より吐出される洗浄液は、周方向に連続した膜状の
流れとなり、外カップ内面へ均一に広がって流下するの
で、外カップ内面全体はむら無く均一に洗浄される。ま
た、上記多数の洗浄液吐出孔40は洗浄液吐出スリット
41の上方に形成されているので、洗浄液吐出スリット
41から吐出されて流下する洗浄液が、洗浄液吐出孔4
0からの吐出液の噴射の勢いを妨げることはない。
【0040】このように、第2の実施例の処理装置によ
れば、外カップ20の内面23a,24aと内カップ2
0の側面20bとを同時に洗浄することができる。
【0041】なお、上記実施例では処理装置をレジスト
塗布現像装置に適用した場合について説明したが、これ
以外にも、例えばエッチング液塗布処理や絶縁保護膜塗
布処理(PIQ塗布),リンガラス膜塗布処理(SOG
塗布),磁性液塗布処理を行う装置にも適用できること
は勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の処理
装置及びその洗浄方法によれば、以下のような効果が得
られる。
【0043】1)請求項1,2,4記載の発明によれ
ば、洗浄液吐出部から洗浄液を吐出させる際、その吐出
速度を低速に設定するので、洗浄液を外カップ内面を伝
って流下させて外カップ内面を洗浄することができ、ま
た、吐出速度を高速に設定することにより、内カップ外
面へ向けて洗浄液を勢い良く噴射させて内カップ外面を
良好に洗浄することができる。
【0044】2)請求項3,5記載の発明によれば、外
カップ上部の開口部近傍に多数の洗浄液吐出孔を形成す
ると共に、その近傍に洗浄液吐出スリットを周設し、洗
浄液吐出孔からは内カップ外面へ向けて洗浄液を勢い良
く噴射させ、洗浄液吐出スリットからは洗浄液を低速で
吐出させて外カップ内面を伝って流下させることによ
、外カップ内面と内カップ外面とを同時に洗浄するこ
とができる。また、洗浄液吐出スリットから吐出される
洗浄液は外カップ内面へ均一に広がって流下するので、
外カップ内面全体をむら無く均一に洗浄することができ
る(請求項3)。
【0045】3)請求項1ないし3記載の発明によれ
、処理装置が外カップと内カップとを有して構成され
ている場合においても、内カップには何等洗浄手段を設
ける必要がないので、装置構造を簡単にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の処理装置をレジスト液塗布現像装置
に適用した一実施例を示す概略平面図である。
【図2】この発明の処理装置の第一実施例を示す断面斜
視図である。
【図3】図2に示す処理装置の要部断面図である。
【図4】この発明の処理装置の第二実施例を示す縦断面
図である。
【図5】図4に示す処理装置の要部断面図である。
【符号の説明】
20 内カップ 21 外カップ(カップ) 25 開口部 26 洗浄液吐出孔 29 洗浄液供給源 39 流量制御手段 40 洗浄液吐出孔 41 洗浄液吐出スリット 48 洗浄液供給源 49 洗浄液供給源 W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内カップと外カップとからなるカップ内
    にて被処理体表面に処理液を回転塗布する処理装置にお
    いて、上記カップの内カップ及び外カップに向かって洗浄液を
    吐出する洗浄液吐出部と、 上記洗浄液吐出部に洗浄液を供給する洗浄液供給源と、 上記外カップの内面に上記洗浄液を流下させる制御と、
    上記内カップの側面に上記洗浄液を吹付ける制御とに制
    御可能な流量制御手段と、を具備することを 特徴とする
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置において、 上記洗浄液吐出部は、外カップの上部開口部近傍に開口
    縁に沿わせて設けられる多数の洗浄液吐出孔にて形成さ
    れることを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の処理装置において、 上記洗浄液吐出部は、外カップの上部開口部近傍に開口
    縁に沿わせて設けられる多数の洗浄液吐出孔と、これら
    洗浄液吐出孔の近傍に周設される洗浄液吐出スリットに
    て形成されることを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 内カップと外カップとからなるカップ内
    にて被処理体表面に処理液を回転塗布する処理装置の洗
    浄方法において、 上記外カップの内面に洗浄液を流下させて洗浄する工程
    と、 上記内カップの側面に洗浄液を吹付けて洗浄する工程
    と、を有することを特徴とする処理装置の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の処理装置の洗浄方法にお
    いて、 上記外カップの内面に洗浄液を流下させて洗浄する工程
    と、上記内カップの側面に洗浄液を吹付けて洗浄する工
    程と、を同時に行うことを特徴とする処理装置の洗浄方
    法。
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