JP2892332B2 - レンズ形状表示装置 - Google Patents

レンズ形状表示装置

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JP2892332B2
JP2892332B2 JP9086458A JP8645897A JP2892332B2 JP 2892332 B2 JP2892332 B2 JP 2892332B2 JP 9086458 A JP9086458 A JP 9086458A JP 8645897 A JP8645897 A JP 8645897A JP 2892332 B2 JP2892332 B2 JP 2892332B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡フレームの玉型形
状情報、及び眼鏡レンズのコバ厚情報に基づき加工後の
眼鏡レンズの予想形状を表示するためのレンズ形状表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、眼鏡フレーム(眼鏡枠)には、レ
ンズを取り付けるV字状のヤゲン溝が内周面全体にわた
って形成されている。このため、この眼鏡フレームに取
り付けられるレンズの周面にはヤゲン(V字状突部)が形
成されている必要がある。
【0003】ところで、このヤゲンが形成される位置に
よっては、レンズを眼鏡フレームに装着したとき、レン
ズ側面の眼鏡フレームの前側に突出する量が多くなっ
て、見栄えが損なわれる虞がある。
【0004】従って、従来の玉摺機においては、眼鏡フ
レームのレンズ枠形状と被加工レンズの形状により、レ
ンズの厚さ方向の適切なヤゲン位置を選ぶ必要がある。
そのため、レンズ研削前にヤゲン形状を表示し、このヤ
ゲン形状を見ながらヤゲンの位置条件を設定するように
したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、玉摺機におい
ては、個別にヤゲン形状を表示するのみで、最大コバ位
置及び最小コバ位置以外の中間コバ位置における、眼鏡
フレームの前側からの眼鏡レンズの突出量が最大コバ位
置及び最小コバ位置における突出量と比較してどの程度
大きいのか否かを判断できず、しかも眼鏡フレームの
ゲン溝のつくるカーブと比較できるように表示されてい
なかった。
【0006】そのため、加工後の眼鏡レンズを眼鏡フレ
ームに装着したとき、眼鏡レンズが眼鏡フレームの前側
に突出するコバ位置が出てきてしまい、見栄えのよい枠
入れができない虞がある。
【0007】そこで、本発明は、眼鏡レンズのコバ厚情
報のうち少なくとも最大コバ厚、最小コバ厚及び中間コ
バ厚における夫々のヤゲン状態を示す図形を表示すると
共に、中間コバ厚に対応する玉型形状情報を示したレン
ズ周縁形状を、ヤゲン状態示す図形と同一画面上に表示
することにより、中間コバ厚におけるヤゲン状態を最大
コバ厚及び最小コバ厚におけるヤゲン状態と比較し、中
間コバ位置において眼鏡レンズが眼鏡フレームの前側か
らどの程度突出するかどうかを判断でき、眼鏡フレーム
のヤゲン溝カーブと合致するかどうかも合わせて判断
できるレンズ形状表示装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明のレンズ形状表示装置は、眼鏡フレ
ームの玉型形状情報及び眼鏡レンズのコバ厚情報に基づ
き加工後の眼鏡レンズの予想形状を表示するレンズ形状
表示装置において、前記コバ厚情報のうち少なくとも最
大コバ厚、最小コバ厚及び中間コバ厚における夫々のヤ
ゲン状態を示す図形を表示すると共に、前記中間コバ厚
に対応する玉型形状情報を示したレンズ周縁形状を前記
ヤゲン状態を示す図形と同一画面上に表示する表示手段
を有することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明は、前記最大コバ
最小コバ厚及び中間コバ厚における各々のヤゲン形
状を、前側コバ端を基準にして並べて表示することを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明に係るレンズ形状表示装置
の特にヤゲン形状表示システムを示すブロック図であ
る。
【0012】図1に於て、1はフレーム形状測定装置、2
はメモリ、3はレンズの屈折面位置を計測するための計
測装置である。
【0013】フレーム形状測定装置1は、眼鏡フレーム
のレンズ枠LFの形状、より正確にはそのヤゲン溝軌跡を
図9に示すように動径情報(ρi,θi)[i=1,2,3,
……N]として計測するためのものである。このフレー
ム形状測定装置1の詳細な構成・作用は、前述の特願昭6
0-115079号及び特願昭60-287491号に開示したものと同
じである。このフレーム形状測定装置1で測定された動
径情報(ρi,θi)はメモリ2に記憶される。
【0014】計測装置3は、パルスモータ32と、このパ
ルスモータ32の駆動によりレンズLに接近離反する支持
台31と、支持台31上に配置されてレンズLの前側屈折面
及び後側屈折面に当接させられるフィラー33,34と、フ
ィラー33,34の移動量を検知可能に支持台31上に装着さ
れたエンコーダ35,36を有する。
【0015】一方、レンズLは図示しないキャリッジの
レンズ回転軸4,4間に挟持され、レンズ回転軸4,4はパ
ルスモータ37により回転駆動可能に設けられている。従
って、レンズLは、パルスモータ37によりレンズ回転軸
4,4と一体に回転駆動させられるようになっている。こ
のパルスモータ37にはメモリ2からの動径角度θiが入力
される。そして、パルスモータ37は、この入力を基にレ
ンズ回転軸4,4を回転制御して、動径角度θiだけレン
ズ回転軸4,4及びレンズLを回転させる。
【0016】他方、計測装置3のパルスモータ32にはメ
モリ2から動径長ρiが入力される。そして、パルスモー
タ32は、この入力を基に支持台31を駆動して、フィラー
33,34を動径長ρiの位置に位置づけするようになって
いる。
【0017】エンコーダ35,36の検出量fZi,bZi
演算装置(演算手段)5に入力されて後述する演算処理
が施される。
【0018】演算装置5には、入力装置6と表示装置(表
示手段)7とが接続されている。入力装置6と表示装置7
は図7に示すように操作パネル8に一体に取り付けられ
ており、表示装置7は例えば液晶からなるグラフィクデ
ィスプレイ装置である。
【0019】この演算装置5により求められたレンズ形
状データはメモリm1又はメモリm2に入力されて記憶
される様になっている。
【0020】次に、図2,図3,図4,図5のフローチ
ャートに沿って上記装置の動作を説明する。
【0021】この図2,図3は右眼レンズデータ処理を
示し、図4,図5は左眼レンズデータ処理を示す。
【0022】[I]右眼レンズヤゲンデータ処理 ステップ10 (フレーム形状測定)眼鏡フレームの右レンズ枠LF(図1
0参照)の形状をフレーム形状測定装置1で測定し、その
後、図示せぬ入力手段により入力されたフレーム幾何学
中心間距離”FPD”装用者の瞳孔間距離”PD”、フレー
ムの幾何学中心と瞳孔中心との上下方向ズレ量”UP”の
各値にて支持された位置を中心としたヤゲン軌跡の動径
情報(ρi,θi)をメモリ2に記憶させる。この眼鏡フレ
ームの左右のレンズ枠は同一形状・同一大きさであるの
で、右レンズ枠LFのヤゲン軌跡の動径情報(ρi,θi)は
左レンズ形状のデータ処理に利用する。
【0023】ステップ11 (右眼未加工レンズ測定,コバ厚演算)図1に示すように
未加工レンズLの前側屈折面及び後側屈折面にフィラー
33,34をそれぞれ当接させた状態で、図7の入力装置6
の右眼選択ボタンRを押した後にスタートボタンSTを押
すと、右眼レンズの前側屈折面Lfおよび後側屈折面Lbの
動径長ρiに対応する位置測定が開始される。
【0024】これにより、メモリ2から動径長ρiに対応
するパルスをパルスモータ32へ入力して、このパルスモ
ータ32を所定パルス数駆動させることにより、支持台31
を駆動してフィラー33,34を動径長ρiの位置へ移動さ
せる。
【0025】一方、パルスモータ37にはメモリ2から動
径角度θiに対応するパルスを入力して、このパルスモ
ータ37を所定パルス数駆動することにより、レンズ回転
軸4,4及びレンズLをθi回転させる。
【0026】このときのフィラー33,34のZ方向への移
動量をエンコーダ35,36で検出して、エンコーダ35,36
による検出値fZi,bZiを演算装置5に入力する。
【0027】この演算装置5は、コバ厚Δi=fZi−b
iを求める。
【0028】ステップ12 (最大コバ厚、最小コバ厚選択(図6参照))演算装置5
は、コバ厚Δiの内、その最大コバ厚Δmax(=fZa−b
a)を持つ動径(ρa,θa)と最小コバ厚Δmin(=fZb
−bZb)を持つ動径(ρb,θb)を選ぶ。
【0029】尚、ここで、fZaは動径ρaにおける前側
屈折面LfのZ方向位置、bZaは動径ρaにおける後側屈
折面LbのZ方向位置、fZbは動径ρbにおける前側屈折
面LfのZ方向位置、bZbは動径ρbにおける後側屈折面
LbのZ方向位置である。
【0030】ステップ13 (ヤゲン頂点位置,カーブ値演算)このレンズ周縁部にヤ
ゲン砥石のヤゲン溝(V字状溝)でヤゲンV字状突部)を形
成するに際しては、ヤゲン溝の大きさ・形状は予め分か
っている。
【0031】この様なヤゲン砥石でコバ厚Δiを有する
レンズ周縁部にヤゲンを形成する場合において、前側コ
バ端からヤゲン頂点までの距離とヤゲン頂点距離から後
側コバ端までの距離との比をm:nに設定する。
【0032】ここで、最大コバ厚Δmaxにおけるヤゲン
頂点位置をeZaとし、最小コバ厚Δminにおけるヤゲン
頂点位置をeZbととすると、ヤゲン頂点位置eZa,e
bは、 から求める。次に、 eR2=ρa 2+(eZ0−eZa)2 ……………(3) eR2=ρb 2+(eZ0−eZb)2 ……………(4) を解いて、ヤゲン曲面ycの曲率半径eZ0,eRを求め
る。
【0033】ここで、(3),(4)式の左辺は同じであるの
で、(3)=(4)式より、 ρa 2+(eZ0−eZa)2=ρb 2+(eZ0−eZb)2 となり、これをeZ0について解くと、eZ0は、 から求められる。
【0034】また、ヤゲン曲面ycのカーブ値Ceは、 (ここでnはレンズLの屈折率)より求められる。これら
(1)〜(6)式の計算は演算装置5で実行される。
【0035】ステップ14 演算装置5は、 fR2=ρa 2+(fZ0−fZa)2 ………………(7) fR2=ρb 2+(fZ0−fZb)2 ………………(8) 式よりレンズLの前側屈折面Lfの曲率半径fRを求める
レンズ形状表示装置のヤゲン研削砥石のV溝の角度γ及
び深さVは既知であるため、前側屈折面Lfの曲率半径f
Rとヤゲン曲面の曲率半径eR及び深さVから前側屈折
面Lfのコバ端kaの位置kZa,コバ端kbの位置kZb
を求める。そして、最大コバのヤゲン頂点距離s,最小
コバのヤゲン頂点距離tを s=eZa−kZa ………………………(9) t=eZb−kZb ………………………(10) を求める。
【0036】また、同様に任意の動径ρiにおける前側屈
折面Lfのコバ端をkiとし、コバ端kiにおける位置を
kZiとし、任意の動径ρiにおけるヤゲン頂点位置をe
Zi、このコバ端kiからヤゲン頂点位置eZiまでのヤ
ゲン頂点距離をUとすると、ヤゲン頂点位置eZiは、 eR2=ρi 2+(eZ0−eZi)2 …………(11) より
【数1】 (12)式から得られる。
【0037】尚、上述したようにヤゲン曲面ycのカー
ブ値Ceが求められた後は、このCeを基にして任意の
動径ρi位置におけるヤゲン頂点位置を算出してもよ
い。
【0038】ステップ15 (表 示)表示装置7は、上記ステップで求められたヤゲ
ンカーブ値Ce,ヤゲン頂点距離s,tをデジタル表示
すると共に、ヤゲンの断面形状71,72,76を模式的に図7
に示すように表示する。ここで、断面形状71は最大コバ
厚におけるヤゲン形状を示し、断面形状72は最小コバ厚
におけるヤゲン形状を示し、断面形状76は最大コバ厚と
最小コバ厚との中間位置におけるコバ厚(中間コバ厚)
のヤゲン形状を示す。
【0039】ヤゲン距離s,tの変更 ステップ16 このステップでは、表示装置7に表示された表示を図1
1,図12の如く切り換えるための表示モード切換ボタ
ン67(図7参照)、動径ρiを示す指針線Hを移動させる
ための「ρi」ボタン82、ヤゲン頂点距離を変更するた
めの「t」ボタン62,「s」ボタン61,「I」ボタン6
4,「D」65等を押して、画面表示の変更又はデータの
変更を行う。
【0040】ここで、操作者は、表示装置7にデジタル
表示されたヤゲン頂点距離sと眼鏡フレームのレンズ枠
の最大のフレーム厚さW1(図10参照)を測定し、その
半分の値をレンズ枠前面からレンズ枠のヤゲン溝のV溝
底までの最大の距離(フレームの最大ヤゲン距離)とする
が、実際にはフレームの最大ヤゲン距離D1を予め測定
しておく。同様に最小のフレーム厚さW2を測定し、そ
の半分の値をフレームの最小ヤゲン距離とするが、実際
には最小ヤゲン距離D2を測定しておく。
【0041】このフレームの最大ヤゲン距離D1とレン
ズの最大ヤゲン距離sとを比較し、もし両方が相違する
場合は図7に示す入力装置6の「S」ボタン61をONした
後、表示値sを増加させたい場合は「I」ボタン64を押
し、表示値sを減少させたい場合は「D」ボタン65を押
す。
【0042】同様にフレームの最小ヤゲン距離D2とレ
ンズの最小ヤゲン距離tとを比較し、変更する場合は
「t」ボタン62をONした後、同様の操作をする。
【0043】この様な表示値s,tの増減量(シフト量)
は、表示装置7の表示部に表示された「位置」の後に、
「±0.…」の様な数値として表示される。
【0044】すなわち、この数値で示されるシフト量
は、m:nのコバ分割比を用いて演算により求められた
ヤゲン頂点位置、すなわち前側屈折面からヤゲン距離
s,tのところにヤゲン頂点を位置させたときのヤゲン
位置を「0」としたときに、この位置からどれだけ移動
した位置に実際の加工のヤゲン頂点を位置させるかを示
す。
【0045】また、任意の動径ρiの位置を変更して、
変更位置のヤゲン断面形状を変更する場合は、表示モー
ド切換ボタン67を押して図12に示した表示をさせ、次
に「ρi」ボタン82を押した後に「I」ボタン61または
「D」ボタン64を押す。
【0046】この「ρi」ボタン82を押した後に「I」
ボタン61を押すと、動径ρiを示す指針線Hが時計方向
に回転して位置を変える。一方、「ρi」ボタン82を押
した後に「D」ボタン64を押すと、動径ρiを示す指針
線Hが反時計方向に回転して位置を変える。これに伴
い、表示装置7に表示されたρiのヤゲン断面形状76の
表示も動径ρiに位置する形状に変更される。
【0047】ステップ16-1 このステップでは、ステップ16で変更された表示値s,
t,指針線Hの位置,ヤゲン形状76等が表示されてステ
ップ16-2に移行する。
【0048】すなわち、ステップ16において表示モード
切換ボタン67を押すと、このステップ16-1で図11に示
した様にレンズ周縁形状,レンズ湾曲形状,カーブ値
(図ではカーブ 5.0)および、m:nで設定したヤゲン
頂点位置からのシフト量(図では位置 +0.3)等が表示さ
れる。
【0049】また、更にステップ16で表示モード切換ボ
タン67を押すと、図12に示した様にレンズ周縁形状,
レンズヤゲン断面形状,カーブ値(図ではカーブ 5.0)
および、m:nで設定したヤゲン頂点位置からのシフト
量(図では位置 +0.3)最大コバ厚の位置,最小コバ厚の
位置等が表示される。
【0050】尚、ステップ14で求められたヤゲン頂点位
置、すなわち、「m:nで設定し且つ計算で求められた
ヤゲン頂点位置」は、ステップ14からステップ15に移行
した直後では変化させられていない。従って、ステップ
14からステップ15に移行した直後では、ヤゲン頂点位置
のシフト量は「0」となり、図11,図12の「位置+0.
3」は「位置 0」の表示となる。
【0051】ステップ16-2 このステップ16-2では、「SET」ボタン66が押されたか
否かが判断され、押されていなければNOでステップ16に
戻り「表示値s,t,指針線H,ヤゲン形状76の変更操
作」を続行可能な状態とする。
【0052】また、「SET」ボタン66が押されてYESであ
れば、ステップ17に移行する。
【0053】ステップ17 演算装置5は、変更されたヤゲン頂点位置eZa´,eZ
b´から(2)式と同様に eR´2=ρa 2+(eZ0−eZa´)2 ……(3)´ eR´2=ρb 2+(eZ0−eZb´)2 ……(4)´ を計算し、新たなヤゲン曲面の曲率半径eR´を求め、
(3)式と同様に より新たなヤゲンカーブ値Ce´を計算し、ステップ18
に移行する。
【0054】ステップ18 このステップでは、ステップ17で計算されたカーブ値を
表示装置7に表示させて、ステップ19に移行する。
【0055】ステップ19 このステップ19では、メモリボタン70が押されてONした
たか否かを判断し、ONしていなければステップ16に戻
り、「表示値s,t,指針線H,ヤゲン形状76の変更操
作」を続行可能な状態とする。
【0056】また、ONしていればステップ20に移行す
る。
【0057】ステップ20 このステップでは、ステップ10ないし19で得られたレン
ズデータおよびレンズ形状データ等の情報がメモリm1
に記憶させられ、右眼レンズヤゲン情報表示処理が終了
する。
【0058】[ヤゲン距離s,tのカーブ値による変
更]上述したようにヤゲン距離s,tを直接変更する代
わりに、カーブ値Ceを変更してもよい。このステップ
が21〜23である。
【0059】ステップ21 入力装置6の「C」ボタン63をONして「I」ボタン64ま
たは「D」ボタン65を操作し、カーブ値Ceを変更す
る。
【0060】ステップ21-1 このステップでは、ステップ21で入力された変更値が表
示装置7に表示され、ステップ21-2に移行する。
【0061】ステップ21-2 このステップでは、「SET」ボタン66が押されたか否か
が判断される。そして、「SET」ボタン66が押されてい
なければNOで、ステップ21に戻ってループし、数値の入
力変更が続行される。また、「SET」ボタン66が押され
ていればステップ22に移行する。
【0062】ステップ22 演算装置5は、変更後のカーブ値Ce´からヤゲン曲率半
径eR´を として求め、新たなヤゲン頂点位置eZa´,eZb´を
(2)の関係に eR´2=ρa 2+(eZ0−eZa´)2 …(3)´ eR´2=ρb 2+(eZ0−eZb´)2 …(4)´ を解いて求め、新たなヤゲン距離s´,t´を(5)式と
同様に、 s´=eZa´−kZa …………………(9)´ t´=eZb´−kZb …………………(10)´ から求める。
【0063】ステップ23 この新たなs´,t´を表示装置7に表示し、ステップ24
に移行する。
【0064】この様にして変更されたレンズのヤゲン距
離s´,t´がフレームのヤゲン距離D1,D2を満足する
か、ごく近似した値となるまでカーブ値Ceを変更す
る。
【0065】尚、レンズのヤゲン距離s´,t´をデジ
タル表示する代わりに、図8に示すようにスケール73,7
4,77とインデックス75,76,78を画像表示するようにして
もよい。また、ここではコバ厚Δmax,Δminに限って表
示しているが、任意の経線に於けるコバ厚Δも表示でき
る。
【0066】ステップ24 このステップでは、メモリボタン70が押されたか否かを
判断し、押されていなければNOでステップ21に戻ってル
ープし、データ変更入力が続行される。
【0067】押されていればステップ25に移行する。
【0068】ステップ25 このステップでは上述したようにして変更されたレンズ
のヤゲン距離s´,t´がメモリm1に記憶される。
【0069】[II]左眼レンズヤゲンデータ処理 ステップ100 このステップでは、眼鏡フレームの左右のレンズ枠は同
一形状であるので、[I]のステップ1で求めメモリm
1に記憶させたヤゲン軌跡の動径情報(ρi,θi)を利用
する。従って、この左眼レンズデータ処理では、ヤゲン
軌跡の動径情報(ρi,θi)を測定する作業は省略し、こ
のヤゲン動径情報(ρi,θi)を左眼用に変換処理し、ス
テップ110に移行する。
【0070】ステップ110 (左眼未加工レンズ測定,コバ厚演算)図1に示すように
未加工レンズの前側屈折面及び後側屈折面にフィラー3
3,34をそれぞれ当接させた状態で、左眼選択ボタンL
を押した後にスタートボタンSTを押す。これにより、左
眼レンズの前側屈折面Lfおよび後側屈折面Lbの動径長ρ
iに対応する位置測定が開始される。そして、右眼レン
ズのコバ厚演算(ステップ11)と同様にして、ヤゲン動径
情報(ρi,θi)におけるコバ厚Δiを求める共に、最大
コバ厚Δmax(=fZa−bZa)を持つ動径(ρa,θa)と
最小コバ厚Δmin(=fZb−bZb)を持つ動径(ρb
θb)を選び、ステップ120に移行する。
【0071】ステップ120 このステップでも、ステップ13において右眼レンズの
「ヤゲン頂点位置,カーブ値演算」を算出したのと同様
にして、左眼レンズのヤゲン頂点位置,カーブ値演算さ
せ、ステップ120-1に移行する。
【0072】ステップ120-1 このステップでは、前に測定演算した右レンズデータを
利用するための「P」ボタン81(選択手段)が押されたか
否かが判断される。
【0073】そして、「P」ボタン81が押されていれ
ば、ステップ120-3に移行し、「P」ボタンが押されて
いなければステップ120-2に移行する。
【0074】ステップ120-2 このステップでは、ヤゲンカーブ演算処理を行わせるた
めにスタートボタンSTが押されたか否かが判断される。
スタートボタンSTが押されていれば、ステップ130,140
の処理をステップ13,14と同様に行って、左レンズのヤ
ゲンカーブCe及びヤゲン頂点距離s,tが求められ、
ステップ150に移行する。
【0075】ステップ120-3 このステップでは、[I]で求められて記憶された右レ
ンズデータがメモリm1から呼び出されて、この右レン
ズデータが左レンズデータに変換処理され、ステップ15
0に移行する。
【0076】この際、左眼レンズのヤゲン頂点位置は、
前回演算により求められた「ヤゲン頂点距離s,t」及
び「位置 ±0.…」で示されるシフト量等を基に求めら
れる。
【0077】ここで、このヤゲン頂点距離s,tは、レ
ンズの最大コバ厚,最小コバ厚をm:nで分割したとき
のレンズ前側屈折面Lfからの距離である。また、シフ
ト量は、m:nのコバ分割比を用いて演算により求めら
れたヤゲン頂点位置、すなわち前側屈折面からヤゲン距
離s,tのところにヤゲン頂点を位置させたときのヤゲ
ン位置を「0」としたときに、この位置からどれだけ移
動した位置に実際の加工のヤゲン頂点を位置させるかを
示す。
【0078】従って、ヤゲン頂点位置のレンズ前後への
シフト量をΔa(前側はマイナス量,後側はプラス量)と
すると、左眼レンズの最大コバ厚における前側屈折面か
らのヤゲン頂点距離をsL,最小コバ厚における前側屈
折面からのヤゲン頂点距離をtLとすると、実際の左眼
レンズの加工に用いられるヤゲン頂点距離sL,tLは、 sL=s+Δa=eZa−kZa+Δa…(13) tL=t+Δa=eZb−kZb+Δa…(14) として演算により求められる。
【0079】このヤゲン頂点距離sL,tLにおける左眼
レンズのヤゲン頂点位置eZa,eZbは、 eZa=sL+kZa−Δa ………(15) eZb=tL+kZb−Δa ………(16) として求められる。
【0080】ステップ150 このステップ150では、上記ステップ140で求められたヤ
ゲンカーブを含むレンズデータ、又は、ステップ120-3
で前のデータから求められたレンズデータが表示装置7
に表示される。
【0081】このデータとしては、ステップ15における
ものと同様に、左レンズのヤゲンカーブ値Ce,ヤゲン
頂点距離s,t、ヤゲンの断面形状71,72,76等がある。
【0082】ステップ160 このステップでは、表示装置7に表示された表示を図1
3,図14の如く切り換えるための表示モード切換ボタ
ン67、動径ρiを示す指針線Hを移動させるための
「ρi」ボタン82、ヤゲン頂点距離を変更するための
「t」ボタン62,「s」ボタン61,「I」ボタン64,
「D」65等を押して、画面表示の変更又はデータの変更
を行う。この操作は前回のステップ16における操作と同
じである。
【0083】ステップ160-1 このステップでは、ステップ160で変更された左眼レン
ズの表示値s,t,指針線Hの位置,ヤゲン形状76等
が、前回の右眼データと同時に表示装置7に表示されて
ステップ16-2に移行する。
【0084】すなわち、ステップ160において表示モー
ド切換ボタン67を押すと、図13に示したように、前回
求められた右眼レンズデータ(図形データは一部が破線)
が表示装置7の表示画面の左半分に表示される。一方、
左眼レンズのレンズ周縁形状,レンズ湾曲形状,カーブ
値(図ではカーブ 5.0)および、m:nで設定したヤゲ
ン頂点位置からのシフト量(図では位置 +0.3)等のデー
タが表示装置7の表示部の右半分に表示される。
【0085】また、更にステップ160で表示モード切換
ボタン67を押すと、図14に示した様に、前回求められ
た右眼レンズのレンズ周縁形状,レンズヤゲン断面形
状,カーブ値等のデータ(図形データは一部が破線)が表
示装置7の表示画面の左半分に表示される。一方、左眼
レンズのレンズ周縁形状,レンズヤゲン断面形状,カー
ブ値(図ではカーブ 5.0)および、m:nで設定したヤ
ゲン頂点位置からのシフト量(図では位置 +0.3)等のデ
ータが表示装置7の表示部の右半分に表示される。
【0086】尚、左眼レンズのヤゲン位置のシフト量の
「位置」表示は、前回と同様であり、ステップ160にお
けるボタン操作による変更では左眼レンズのデータのみ
が変更される。
【0087】ステップ160-2〜250 このステップ160-2〜250の処理の内、変更されたデータ
はステップ200又は250でメモリm2に記憶される。ま
た、他の処理は、ステップ16-2〜25の処理と同じである
ので、その説明は省略する。
【0088】これらのステップが終了後、メモリm2に
記憶されたレンズデータを基に左眼レンズのヤゲン加工
を行う。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
レンズ形状表示装置は、眼鏡フレームの玉型形状情報及
び眼鏡レンズのコバ厚情報に基づき加工後の眼鏡レンズ
の予想形状を表示するレンズ形状表示装置において、前
記コバ厚情報のうち少なくとも最大コバ厚、最小コバ厚
及び中間コバ厚における夫々のヤゲン状態を示す図形を
表示すると共に、前記中間コバ厚に対応する玉型形状情
報を示したレンズ周縁形状を前記ヤゲン状態を示す図形
と同一画面上に表示する表示手段を有する構成としたの
で、中間コバ厚におけるヤゲン状態を最大コバ厚及び最
小コバ厚におけるヤゲン状態と比較し、中間コバ位置に
おいて眼鏡レンズが眼鏡フレームの前側からどの程度突
出するかどうかを判断でき、眼鏡フレームのヤゲン溝カ
ーブと合致するかどうかも合わせて判断でき、見栄えの
良い枠入れができる効果を有する。
【0090】また、請求項2の発明は、前記最大コバ
最小コバ厚及び中間コバ厚における各々のヤゲン形
状を、前側コバ端を基準にして並べて表示する構成とし
たので、最大コバ厚と最小コバ厚との差及び最大コバ
最小コバ厚の各々に対する中間コバ厚の差及びヤゲ
ン頂点位置のズレ等を容易に把握できると共に、最大コ
バ厚及び最小コバ厚に対する中間コバ位置におけるヤゲ
ン形状の相違を容易に把握できるので、ヤゲン頂点位置
の設定を好みに応じて簡易に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ形状表示装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係るレンズ形状表示装置の作用を示す
フローチャートである。
【図3】本発明に係るレンズ形状表示装置の作用を示す
フローチャートである。
【図4】本発明に係るレンズ形状表示装置の作用を示す
フローチャートである。
【図5】本発明に係るレンズ形状表示装置の作用を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の原理を説明するための模式図である。
【図7】入力装置と表示装置の一例を示す平面図であ
る。
【図8】表示装置の表示例の他の例を示す説明図であ
る。
【図9】レンズ枠とその動径情報の関係を示す説明図で
ある。
【図10】レンズ枠に枠入れされたレンズのヤゲン距離
とフレームのヤゲン頂点距離との関係を示す模式図であ
る。
【図11】図7の表示装置に表示されるデータ,図形の
一例を示す説明図である。
【図12】図7の表示装置に表示されるデータ,図形の
一例を示す説明図である。
【図13】図7の表示装置に表示されるデータ,図形の
一例を示す説明図である。
【図14】図7の表示装置に表示されるデータ,図形の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…フレーム形状測定装置 3…レンズの屈折面位置計測装置 5…演算装置(演算手段) 6…入力装置 7…表示装置(表示手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡フレームの玉型形状情報及び眼鏡レ
    ンズのコバ厚情報に基づき加工後の眼鏡レンズの予想形
    状を表示するレンズ形状表示装置において、前記コバ厚
    情報のうち少なくとも最大コバ厚、最小コバ厚及び中間
    コバ厚における夫々のヤゲン状態を示す図形を表示する
    と共に、前記中間コバ厚に対応する玉型形状情報を示し
    たレンズ周縁形状を前記ヤゲン状態を示す図形と同一画
    面上に表示する表示手段を有することを特徴とするレン
    ズ形状表示装置。
  2. 【請求項2】 前記最大コバ厚最小コバ厚及び中間コ
    バ厚における各々のヤゲン形状を、前側コバ端を基準に
    して並べて表示することを特徴とする請求項1に記載の
    レンズ形状表示装置。
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