JP2890993B2 - チャネル割当て方式 - Google Patents

チャネル割当て方式

Info

Publication number
JP2890993B2
JP2890993B2 JP4240807A JP24080792A JP2890993B2 JP 2890993 B2 JP2890993 B2 JP 2890993B2 JP 4240807 A JP4240807 A JP 4240807A JP 24080792 A JP24080792 A JP 24080792A JP 2890993 B2 JP2890993 B2 JP 2890993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
call
channels
time slot
new call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4240807A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05327644A (ja
Inventor
信久 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4240807A priority Critical patent/JP2890993B2/ja
Publication of JPH05327644A publication Critical patent/JPH05327644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2890993B2 publication Critical patent/JP2890993B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衛星通信や移動体通
信などの無線通信分野に複数キャリアを用いる時分割多
元接続システムを適用してチャネル割当てを行うチャネ
ル割当て方式に関し、特に無線回線の効率的な利用を可
能とするチャネル割当て方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図30は、例えば複数のキャリアを用い
る時分割多元接続システムを適用した衛星通信システム
を示す構成図である。図において、11 〜1L は相互に
通信を行う局番号がそれぞれ1〜Lの子局、2はこれら
子局11 〜1L の通信を制御してチャネル割当てを行う
制御局、4はデータバーストである。
【0003】また、各キャリアf1 〜fM は時間位置を
示すタイムスロットt1 〜tN 毎にチャネルに分割さ
れ、チャネル毎にデータバースト4が伝送される。
【0004】なお、ここでは、キャリア数=M、タイム
スロット数=Nとする。従って、全チャネル数=MNと
なり、1キャリア当たりのチャネル数はNである。
【0005】制御局2は、例えば子局11 から子局12
への通信要求としての呼が生起してチャネル割当て要求
を受けると、その呼に割り当てるべきチャネル位置(タ
イムスロットtn 及びキャリアfm で表される位置を以
下、(tn ,tm )で表す)を決定して、このチャネル
(tn ,tm )を子局11 及び12 にそれぞれ通知す
る。
【0006】以下の説明では、簡単のために、各子局1
1 〜1L は1タイムスロット内で1キャリアのみ送受信
可能とする。即ち、1タイムスロット内での各子局11
〜1L の許容送受信チャネル数は1チャネルである。従
って、各子局11 〜1L が最大送受信可能なチャネル数
は1キャリア当たりのチャネル数=Nである。
【0007】従来、この種のチャネル割当て方式とし
て、例えば特開平2−44829号公報に示されたもの
があり、図31は上記資料に示された従来の第1のチャ
ネル割当て方式を実現するための制御局のチャネル割当
て方式を示す構成ブロック図である。
【0008】図31において、5は各チャネルを使用し
ている送信局としての子局の局番号(以下、送信局番号
と呼ぶ)及び受信局としての子局の局番号(以下、受信
局番号と呼ぶ)を管理するチャネル管理テーブル、6は
指定されたタイムスロット内の空チャネルを上記チャネ
ル管理テーブル5を用いて検索するタイムスロット内空
チャネル検索部、7は指定されたタイムスロットにおい
て指定された送信局の送信チャネル総数及び指定された
受信局の受信チャネル総数を上記チャネル管理テーブル
5を用いて調べる使用チャネル数計測部、8はタイムス
ロット内空チャネル検索部6へのタイムスロットの指定
や使用チャネル数計測部7への送信局及び受信局の指定
などチャネル割当て処理全体の制御を行う呼制御管理部
である。
【0009】次に、図31に示す従来の第1のチャネル
割当て方式を図32のフローチャートを参照して説明す
る。送信局番号iの送信局1i から受信局番号jの受信
局1j へ新たな呼(以下、新規呼と呼ぶ)が生起したと
すると、先ず、ステップs1において、呼制御管理部8
は割当て候補タイムスロットta としてタイムスロット
1 を選択してタイムスロット内空チャネル検索部6に
指定する。
【0010】次いで、ステップs2において、呼制御管
理部8は、タイムスロットt1 内に空チャネルがあり、
かつ送信局1i 及び受信局1j がそのタイムスロットt
1 内のどのチャネルもそれぞれ送信及び受信に使用して
いないか判断する。
【0011】先ず、タイムスロット内空チャネル検索部
6はチャネル管理テーブル5を用いてタイムスロットt
1 内の空チャネルを検索する。その結果、タイムスロッ
トt1 内に空チャネルが存在する場合、呼制御管理部8
は使用チャネル数計測部7にタイムスロットt1 と送信
局番号i及び受信局番号jを指定する。
【0012】これにより、使用チャネル数計測部7はチ
ャネル管理テーブル5を用いてタイムスロットt1 内で
送信局1i が使用している送信チャネル総数及び受信局
jが使用している受信チャネル総数を計測する。な
お、先に述べたように、ここでは各子局11 〜1L の1
タイムスロット内の許容送受信チャネル数を1としてい
るので、このステップs2において使用チャネル数計測
部7は送信局1i による送信の有無及び受信局1j によ
る受信の有無を調べることになる。その結果、送信局1
i がタイムスロットt1 内のどのチャネルも送信に使用
していなく、かつ受信局1j もタイムスロットt1 内の
どのチャネルも受信に使用していなと判断した場合に、
ステップs3に進む。
【0013】ステップs3において、呼制御管理部8
は、タイムスロットt1 内をキャリアf1 からfM へと
検索してタイムスロットt1 内の空チャネルを選択す
る。
【0014】次いで、ステップs4において、呼制御管
理部8は、新規呼の所要チャネル数を選択したか否かを
判断し、所要チャネル数が1であれば、ステップs5に
進み、先に選択した空チャネルを新規呼の使用チャネル
として割り当て、この新規呼を割り当てたチャネルに対
応するチャネル管理テーブル5内の要素位置に送信局番
号i及び受信局番号jを設定して、動作を終了する。
【0015】なお、上記ステップs2において、呼制御
管理部8は、タイムスロットt1 内に空チャネルが存在
しないと判断した場合、又は送信局1i がタイムスロッ
トt1 を既に送信に使用していると判断した場合あるい
は受信局1j がタイムスロットt1 を既に受信に使用し
ていると判断した場合には、ステップs6及びs7を介
して上述したステップs2に戻り、以降、割当て候補タ
イムスロットta としてタイムスロットt2 ,t3
…,tN の順に選択し、空チャネルが存在しかつ送信局
i 及び受信局1j がそれぞれ送信及び受信に使用して
いないタイムスロットが見つかるまで上述したタイムス
ロットt1 の場合と同様の処理を繰り返す。
【0016】また、新規呼の所要チャネル数が複数kで
あれば、ステップs4からs6及びs7を介してステッ
プs2に戻り、k個の空チャネルが選択されるまで、ス
テップs2〜s4、s6及びs7を繰り返す。
【0017】さらに、ステップs6において、全てのタ
イムスロットt1 〜tN を検索したか否かを判断し、検
索したと判断した場合は所要チャネル数k個分の空チャ
ネルを選択できない場合であり、動作を終了する。この
場合は呼損となる。
【0018】次に、従来の第1のチャネル割当て方式を
図33のチャネル管理テーブルの図を用いて具体的に説
明する。チャネル管理テーブル5は全タイムスロット数
Nと全チャネル数Mを用いたN×Mのマトリクス構造を
していて、その要素(n,m)はチャネル(tn
m )を使用する呼の送信局番号A及び受信局番号Bを
保持する。ここでは、送信局番号Aから受信局番号Bへ
の呼を(A→B)と表す。但し、(0→0)は空チャネ
ルを表す。
【0019】先ず、図33(a)のチャネル割当て状態
において、例えば送信局11 から受信局12 に所要チャ
ネル数が1チャネルの呼(1→2)が生起したとする。
呼制御管理部8は、チャネル割当て要求を受けると、タ
イムスロット内空チャネル検索部6にタイムスロットt
1 を指定する。
【0020】タイムスロット内空チャネル検索部6は、
チャネル管理テーブル7を用いてタイムスロットt1
の空チャネルを検索し、空チャネル(t1 ,fM )を見
出す。
【0021】次いで、呼制御管理部8は、使用チャネル
数計測部7にタイムスロットt1 と送信局番号1及び受
信局番号2を指定する。使用チャネル数計測部7は、チ
ャネル管理テーブル5を用いて、送信局11 がタイムス
ロットt1 内でチャネル(t1 ,f2 )を既に送信に使
用していることを見出す。従って、呼制御管理部8は、
タイムスロットt1 内の空チャネル(t1 ,fM )を選
択不可能と判断する。
【0022】次いで、呼制御管理部8はタイムスロット
2 について同様の処理を行う。呼制御管理部8は、タ
イムスロットt2 内で空チャネル(t2 ,f2 )及び
(t2,fM )を見出すが、受信局12 がチャネル(t
2 ,f1 )を既に受信に使用しているために、空チャネ
ル(t2 ,f2 )及び(t2 ,fM )を選択不可能と判
断する。
【0023】次いで、呼制御管理部8はタイムスロット
3 について同様の処理を行う。呼制御管理部8は、タ
イムスロットt3 内で空チャネル(t3 ,f2 )を見出
す。送信局11 及び受信局12 はタイムスロットt3
のどのチャネルもぞれぞれ送信及び受信に使用していな
いので、呼制御管理部8は空チャネル(t3 ,f2)を
呼(1→2)の割当てチャネルとして選択する。
【0024】呼(1→2)の所要チャネル数は1チャネ
ルであるから、呼制御管理部8は空チャネルの選択をこ
れで完了し、選択された空チャネル(t3 ,f2 )を図
33(b)に示すように呼(1→2)に割り当てる。
【0025】さらに、図33(b)の割当て状態のとき
に、所要チャネル数が4の呼(3→4)が生起したとす
る。呼制御管理部8は、タイムスロットt1 内で空チャ
ネル(t1 ,f3 )を選択し、タイムスロットt2 内で
空チャネル(t2 ,f2 )及び(t2 ,f3 )の内のど
ちらか一方を選択し、タイムスロットtN 内で空チャネ
ル(tN ,f1 )及び(tN ,fM )の内のどちらか一
方を選択し、所要チャネル数4チャネルの内の3チャネ
ルを選択することができるが残りの1チャネルを選択で
きず、呼損となる。
【0026】以上のように、従来の第1のチャネル割当
て方式は、先ず、タイムスロットを選択し、選択したタ
イムスロット内での空チャネルを選択することから、統
計的に若い番号のタイムスロットを頻繁に選択するの
で、空チャネルが番号の大きいタイムスロットに偏る傾
向がある。
【0027】従って、所要チャネル数が複数である呼
(以下、高速呼と呼ぶ)が生起した場合、所要チャネル
数に等しいタイムスロットから空チャネルを選択でき
ず、高速呼の呼損率が増大するという問題があった。次
に、この点が改善された従来の第2のチャネル割当て方
式を説明する。
【0028】図34は、例えば特開平2−44829号
公報に示された従来の第2のチャネル割当て方式を実現
するための制御局内のチャネル割当て方式を示す構成ブ
ロック図である。図34において、5、7及び8は従来
の第1のチャネル割当て方式の図31と同じであり、9
は呼制御管理部8により指定されたキャリア内での空チ
ャネルを検索するキャリア内空チャネル検索部である。
【0029】次に、従来の第2のチャネル割当て方式を
図35のフローチャートを参照して説明する。送信局1
i から受信局1j へ新規呼が生起したとすると、先ず、
ステップz1において、呼制御管理部8は割当て候補キ
ャリアfa としてキャリアf1 を選択してキャリア内空
チャネル検索部9に指定する。
【0030】次いで、ステップz2において、キャリア
内空チャネル検索部9は、チャネル管理テーブル5を用
いてキャリアf1 内で空チャネルがあるタイムスロット
を検索する。その結果、キャリアf1 内でタイムスロッ
トtb に空チャネル(tb ,f1 )が存在する場合、呼
制御管理部8は使用チャネル数計測部7にタイムスロッ
トtb と送信局番号i及び受信局番号jを指定する。
【0031】次いで、ステップz3において、使用チャ
ネル数計測部7は、チャネル管理テーブル5を用いて、
送信局1i によるタイムスロットtb 内での送信チャネ
ル総数及び受信局1j によるタイムスロットtb 内での
受信チャネル総数を計測する。なお、先に述べたよう
に、各子局11 〜1L の1タイムスロット内での許容送
受信チャネル数を1としているので、ステップz3で、
使用チャネル数計測部7は送信局1i の送信の有無及び
受信局1j の有無を調べている。
【0032】その結果、呼制御管理部8が、送信局1i
がタイムスロットt1 内のどのチャネルも送信に使用し
ていなく、かつ受信局1j もタイムスロットt1 内のど
のチャネルも受信に使用していないと判断した場合、ス
テップz4に進む。
【0033】ステップz4において、呼制御管理部8
は、空チャネル(tb ,f1 )を新規呼への割当てチャ
ネルとして選択する。
【0034】次いで、ステップz5において、呼制御管
理部8は、新規呼の所要チャネル数を選択したか否かを
判断し、所要チャネル数が1であれば、ステップz6に
進み、先に選択した空チャネルを新規呼の使用チャネル
として割り当て、新規呼を割りてたチャネルに対応する
チャネル管理テーブル5内の要素位置に送信局番号i及
び受信局番号jを設定して、動作を終了する。
【0035】なお、上記ステップz3において、呼制御
管理部8は、送信局1i がタイムスロットt1 を既に送
信に使用している場合又は受信局1j がタイムスロット
1を既に受信に使用している場合には、ステップz7
を介してステップz2に戻り、キャリアf1 について全
てのタイムスロットを検索するまでステップz2、z3
及びz7を繰り返す。そして、ステップz7において、
全てのキャリアf1 の全てのタイムスロットを検索した
と判断した場合にステップz8に進み、ステップz9を
介して上記ステップz2に戻り、以降、割当て候補キャ
リアfa としてキャリアf2 ,f3 ,…,fN の順に選
択し、送信局1i 及び受信局1j がそれぞれ送信及び受
信に使用していないタイムスロットが見つかるまで上述
したキャリアf1 の場合と同様の処理を繰り返す。
【0036】また、上記ステップz5において、新規呼
の所要チャネル数が複数kであれば、上記ステップz5
からステップz7、z8及びz9を介してステップz2
に戻りにおいて、k個の空チャネルが選択されるまで、
上記ステップz2〜z5及びz7〜z9を繰り返す。
【0037】さらに、ステップz8において、全てのタ
イムスロットt1 〜tN を検索したか否かを判断し、検
索したと判断した場合は所要チャネル数kに等しい数の
空チャネルを選択できない場合であり、動作を終了す
る。この場合は呼損である。
【0038】次に、従来の第2のチャネル割当て方式を
図33のチャネル管理テーブルの図を用いて具体的に説
明する。先ず、図33(a)に示すチャネル割当て状態
において、送信局11 から受信局12 に所要チャネル数
が1チャネルの呼(1→2)が生起したとする。呼制御
管理部8は、チャネル割当て要求を受けると、キャリア
内空チャネル検索部9にキャリアf1 を指定する。
【0039】キャリア内空チャネル検索部9は、チャネ
ル管理テーブル7を用いてキャリアf1 内の空チャネル
を検索し、空チャネル(tN ,f1 )を見出す。
【0040】次いで、呼制御管理部8は、使用チャネル
数計測部7にタイムスロットtN と送信局番号1及び受
信局番号2を指定する。使用チャネル数計測部7は、チ
ャネル管理テーブル5を用いて、送信局11 及び受信局
2 がタイムスロットtN 内のどのチャネルをもぞれぞ
れ送信及び受信に使用していないことを見出す。これに
より、呼制御管理部8は空チャネル(tN ,f1 )を呼
(1→2)の割当てチャネルとして選択する。
【0041】呼(1→2)の所要チャネル数は1チャネ
ルであるから、呼制御管理部8は空チャネルの選択をこ
れで完了し、選択された空チャネル(tN ,f1 )を図
33(c)に示すように呼(1→2)に割り当てる。
【0042】さらに、図33(c)の割当て状態のとき
に、所要チャネル数が4チャネルの呼(3→4)が生起
したとする。呼制御管理部8は、上述した場合と同様に
して、キャリアf2 内でタイムスロットt2 内の空チャ
ネル(t2 ,f2 )とタイムスロットt3 内の空チャネ
ル(t3 ,f2 )を選択し、キャリアfM 内ではタイム
スロットt1 内の空チャネル(t1 ,fM )とタイムス
ロットtN 内の空チャネル(tN ,fM )を選択し、所
要チャネル数4チャネルすべてを選択することができ
る。
【0043】以上のように、従来の第2のチャネル割当
て方式は、先ずキャリアを選択し、選択したキャリア内
での空チャネルを選択することから、各タイムスロット
内の空チャネル数が平均化され、高速呼に対してその所
要チャネル数分のタイムスロットから空チャネルが選択
され易いので、高速呼の呼損率が低減される。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチキャリア
ホッピングTDMAシステムにおけるチャネル割当て方
式は、以上のように構成されているので、第1のチャネ
ル割当て方式は、高速呼の呼損率が増大するのに対し
て、従来の第2のチャネル割当て方式は、第1のチャネ
ル割当て方式に比べて高速呼の呼損率の低減を図ること
ができる。
【0045】しかしながら、以下に説明するような場
合、従来の第1,第2のチャネル割当て方式はともに呼
損を生ずる。例えば、チャネル管理テーブルが図36
(a)に示す割当て状態にあるとき、図36(a)と、
先に示した図33(a)との相違点は、図33(a)で
チャネル(t3 ,f1 )に割り当てられていた呼(2→
3)が図36(a)ではチャネル(t3 ,f2 )に割り
当てられているという点であり、その他については同じ
である。図36(a)の割当て状態において、図33
(a)の例と同じく、送信局11から受信局12 へ新規
呼(1→2)が生起したとする。先ず、従来の第1のチ
ャネル割当て方式によれば、新規呼(1→2)は先に説
明した処理により、図36(b)に示すように、チャネ
ル(t3 ,f1 )に割り当てられる。一方、従来の第2
のチャネル割当て方式によっても、新規呼(1→2)は
先に説明した処理により、図36(b)に示すように、
チャネル(t3 ,f1 )に割当てられる。
【0046】さらに、図36(b)の割当て状態の場合
に、送信局13 から受信局14 への所要チャネル数が4
チャネルの新規呼(3→4)が生起したとする。この場
合、従来の第1のチャネル割当て方式によれば、タイム
スロットt1 内で空チャネル(t1 ,fM )が選択さ
れ、タイムスロットt2 内で空チャネル(t2 ,f2
及び(t3 ,fM )の内のどちらか一方が選択され、タ
イムスロットtN 内で空チャネル(tN ,f1 )及び
(tN ,fM )の内のどちらか一方が選択され、所要チ
ャネル数4チャネルのうちの3チャネルを選択すること
ができるが、残りの1チャネルを選択することができ
ず、呼損となる。一方、従来の第2のチャネル割当て方
式によれば、キャリアf1 内で空チャネル(tN
1 )を選択し、キャリアf2 内で空チャネル(t2
2 )を選択し、キャリアf M 内で空チャネル(t1
M )を選択し、所要チャネル数4チャネルの内の3チ
ャネルを選択することができるが、残りの1チャネルを
選択することができず、呼損となる。もし、次に生起す
る可能性のある呼の事を考慮して、他の割当可能な空き
チャネル、例えば図36(c)に示すように空きチャネ
ル(t N ,f 1 )を選択して新規呼(1→2)に割当て
ていれば、次に生起した所要チャネル数が4チャネルの
呼(3→4)は呼損とならずに割当可能であった。
【0047】このように、従来の第1のチャネル割当て
方式は若い番号のタイムスロットから順にキャリア方向
に検索して割当て可能な空チャネルを見出し、一方、従
来の第2のチャネル割当て方式は若い番号のキャリアか
ら順にタイムスロット方向に割当て可能な空チャネルを
見出す。そして、従来の第1と第2のチャネル割当て方
式は、ともに最初に検索して見出した割当て可能な空チ
ャネルを選択する。
【0048】以上のように、次に生起する呼が割当て不
可能になる割合を考慮せず、割当て可能な空チャネルを
見出した順に選択するので、より適切な割当て可能な空
チャネルを見落とすことがあり、高速呼の呼損率が増大
するいう一つ目の課題があった。
【0049】さらに、従来の第1と第2のチャネル割当
て方式は、子局間のトラヒック量に偏りがある場合に、
トラヒックの集中する局の呼損率が増加するという第2
の課題がある。上記の第2の課題を具体例を用いて以下
に説明する。
【0050】例えば、局1から局2へのトラヒック量が
その他のトラヒック量に比べて大きく、呼(1→2)の
生起する割合がその他の呼の生起する割合よりも大きい
場合を例にとり説明する。例えば、チャネル管理テーブ
ルが図22(a)に示す状態にあるとき、新規呼(3→
2)が生起したとする。先に説明した従来の2つのチャ
ネル割当て方式では、この新規呼(3→2)はいずれも
図22(b)に示すようにチャネル位置(t2 ,f1
に割り当てられる。次いで、図22(b)に示す状態に
あるとき、生起する割合の大きい呼(1→2)が生起し
たとしても呼(1→2)に対する割当て可能な空きチャ
ネルが無いために呼(1→2)は呼損となってしまう。
ここでもし、呼(1→2)が生起する可能性が高いとい
うことを考慮して、先の新規呼(3→2)を図22
(c)に示すようにチャネル位置(tN ,f2 )に割り
当てていれば、生起する可能性の高い呼(1→2)が生
起したとき、図22(c)に示すタイムスロットt2
のチャネル位置(t2 ,f1 )もしくは(t2 ,f3
のいずれかに割り当てることができる状態であった。即
ち、上記の例に示すように、呼(1→2)が生起する可
能性が高いにも拘らず次に生起する呼のことを考慮せず
チャネルを割り当てる従来のチャネル割当て方式では、
トラヒックが集中する局の呼損率が増加するという二つ
目の課題があった。
【0051】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたもので、所要チャネル数が1の低速呼と所要チャ
ネル数が複数の高速呼とを混在させる多元トラヒック運
用を行う場合、高速呼の呼損率の増加を抑えることがで
きるチャネル割当て方式を得ることを目的とする。
【0052】また、この発明は子局間のトラヒック量に
偏りがある場合にも、トラヒックの集中する局の呼損率
の増加を小さく抑えることができるチャネル割当て方式
を得ることを目的とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1に係るチャネル割当て方式
は、複数のキャリアを複数のタイムスロットに時分割し
て得られる複数チャネルを使用して、情報データを含む
バーストを送受信し相互に通信を行う複数の子局と、上
記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複数の子局の
中から新たに生起した新規呼を、割当て可能なタイムス
ロット内の空きチャネルに割り当てる制御局とを備えた
複数キャリアを用いる時分割多元接続システムにおい
て、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理
するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際に上記複
数のタイムスロットの中の1タイムスロット内で上記新
規呼の送信局が使用している送信チャネル総数及び上記
1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使用してい
る受信チャネル総数を計測する使用チャネル数計測手段
と、上記1タイムスロット内の空きチャネルを検索する
空きチャネル検索手段と、上記チャネル管理手段により
管理される上記複数チャネルの使用状態に基づいて、上
記新規呼が生起した時点での上記新規呼に対して可能な
割当てパターンを全て抽出する割当てパターン抽出手段
と、上記の抽出された全ての割当てパターンに対して割
当て可能な呼の総数を計測する割当て可能呼数計測手段
と、上記の計測された割当て可能な呼の総数が最も大き
い割当てパターンを選択し、その割当てパターンの通り
に新規呼を割り当てる呼制御管理手段とを備えるように
したものである。
【0054】また、この発明の請求項2に係るチャネル
割当て方式は、複数のキャリアを複数のタイムスロット
に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
ムにおいて、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状
態を管理するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際
に上記複数のタイムスロットの中の1タイムスロット内
で上記新規呼の送信局が使用している送信チャネル総数
及び上記1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使
用している受信チャネル総数を計測する使用チャネル数
計測手段と、上記1タイムスロット内の空きチャネルを
検索する空きチャネル検索手段と、上記チャネル管理手
段により管理される上記複数チャネルの使用状態に基づ
いて、新規呼が生起した時点で、割当て可能なタイムス
ロット内の空チャネルに割当て可能な呼数と、割当て可
能なタイムスロット内の空チャネルに新規呼を割り当て
たと仮定した状態で割当て可能な呼数とを計測し、上記
新規呼を上記割当て可能なタイムスロットに割り当てる
ことにより生じる割当て可能な呼数の減少数を計測する
割当て可能呼数の減少数計測手段と、上記割当て可能な
タイムスロットを上記割当て可能な呼数の減少数が少な
いものから順に選択し、選択した割当て可能なタイムス
ロット内の空チャネルに上記新規呼を割り当てる呼管理
制御手段とを備えるようにしたものである。
【0055】また、この発明の請求項3に係るチャネル
割当て方式は、請求項2記載のチャネル割当て方式にお
いて、割当て可能呼数の減少数計測手段が、割当て可能
呼数の減少数を上記割当て可能なタイムスロット内の使
用されているチャネル数と上記割当て可能なタイムスロ
ット内のチャネルを使用している子局数とに基づいて算
出するようにしたものである。
【0056】また、この発明の請求項4に係るチャネル
割当て方式は、複数のキャリアを複数のタイムスロット
に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
ムにおいて、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状
態を管理するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際
に上記複数のタイムスロットの中の1タイムスロット内
で上記新規呼の送信局が使用している送信チャネル総数
及び上記1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使
用している受信チャネル総数を計測する使用チャネル数
計測手段と、上記1タイムスロット内の空きチャネルを
検索する空きチャネル検索手段と、新規呼が生起した際
に上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャ
ネルの使用状態に基づいて、割当て可能なタイムスロッ
ト内の空チャネル数を計測する空チャネル数計測手段
と、上記の空チャネル数計測手段の計測結果に基づい
て、複数の空チャネルを有する割当て可能なタイムスロ
ットの内、空チャネル数が最も少ないものから順に選択
し、選択した複数の空チャネルを有する割当て可能なタ
イムスロット内の空チャネルを新規呼に割り当て、上記
新規呼の所要チャネル数分を上記複数の空チャネルを有
する割当て可能なタイムスロットに割り当てられない場
合、上記新規呼の不足するチャネル数分を空チャネル数
が1つである割当て可能なタイムスロットの空チャネル
に割り当てる呼制御管理手段とを備えるようにしたもの
である。
【0057】また、この発明の請求項5に係るチャネル
割当て方式は、複数のキャリアを複数のタイムスロット
に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
ムにおいて、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状
態を管理するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際
に上記複数のタイムスロットの中の1タイムスロット内
で上記新規呼の送信局が使用している送信チャネル総数
及び上記1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使
用している受信チャネル総数を計測する使用チャネル数
計測手段と、上記チャネル管理手段により管理される上
記複数チャネルの使用状態に基づき、上記使用チャネル
数計測手段を用いて割当て可能な空きチャネルが存在す
るタイムスロットを検索するタイムスロット内空きチャ
ネル検索手段と、上記タイムスロット内空きチャネル検
索手段によって検索された割当て可能なタイムスロット
内の空きチャネルに新規呼を割り当てた状態で、次に生
起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当て可
能なチャネル数を計測する割当て可能呼数計測手段と、
各子局からのチャネル割当て要求を監視して各局間のト
ラヒック量を計測するトラヒックパラメータ計測手段
と、上記の割当て可能呼数計測手段により計測された割
当て可能なチャネル数を上記トラヒックパラメータ計測
手段により計測されたトラヒック量に基づいて、重み付
けする重み付け割当て可能呼数生成手段と、 次に生起す
る可能性のある呼に対する割当て可能なチャネル数を、
上記重み付け割当て可能呼数生成手段によりそれぞれ重
み付けしてから割当て可能なチャネル数の総和を求め、
該割当て可能なチャネル数の総和が多い順にタイムスロ
ットを選択し、新規呼に該タイムスロット内の空きチャ
ネルを割り当てる呼制御管理手段とを備えるようにした
ものである。
【0058】また、この発明の請求項6に係るチャネル
割当て方式は、請求項5に記載されたチャネル割当て方
式において、呼の割当て可能なチャネル数に重み付けす
るための呼の重み付け係数を、その呼の同一送信局及び
同一受信局の呼の発生割合の総和として求め、この重み
付け係数により重み付けする重み付け割当て可能呼数生
成手段を備えるようにしたものである。
【0059】また、この発明の請求項7に係るチャネル
割当て方式は、複数のキャリアを複数のタイムスロット
に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
ムにおいて、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状
態を管理するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際
に上記複数のタイムスロットの中の1タイムスロット内
で上記新規呼の送信局が使用している送信チャネル総数
及び上記1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使
用している受信チャネル総数を計測する使用チャネル数
計測手段と、上記チャネル管理手段により管理される上
記複数チャネルの使用状態に基づき、上記使用チャネル
数計測手段を用いて割当て可能な空きチャネルが存在す
るタイムスロットを検索するタイムスロット内空きチャ
ネル検索手段と、上記タイムスロット内空きチャネル検
索手段によって検索された割当て可能なタイムスロット
内の空きチャネルに新規呼を割り当てた状態で、次に生
起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当て可
能なチャネル数を計測する割当て可能呼数計測手段と、
上記チャネル管理手段により管理されるチャネル管理テ
ーブルに接続されて各呼の呼量を計測する呼量計測手段
と、上記の呼量計測手段により計測された各呼の呼量に
基づいて求めた重み付け係数を用いて、重み付けする重
み付け割当て可能呼数生成手段と、 次に生起する可能性
のある呼に対する割当て可能なチャネル数を、上記重み
付け割当て可能呼数生成手段によりそれぞれ重み付けし
てから割当て可能なチャネル数の総和を求め、該割当て
可能なチャネル数の総和が多い順にタイムスロットを選
択し、新規呼に該タイムスロット内の空きチャネルを割
り当てる呼制御管理手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0060】また、この発明の請求項8に係るチャネル
割当て方式は、複数のキャリアを複数のタイムスロット
に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
ムにおいて、上記制御局が、上記複数チャネルの使用状
態を管理するチャネル管理手段と、新規呼が生起した際
に上記複数のタイムスロットの中の1タイムスロット内
で上記新規呼の送信局が使用している送信チャネル総数
及び上記1タイムスロット内の上記新規呼の受信局が使
用している受信チャネル総数を計測する使用チャネル数
計測手段と、上記チャネル管理手段により管理される上
記複数チャネルの使用状態に基づき、上記使用チャネル
数計測手段を用いて割当て可能な空きチャネルが存在す
るタイムスロットを検索するタイムスロット内空きチャ
ネル検索手段と、上記タイムスロット内空きチャネル検
索手段によって検索された割当て可能なタイムスロット
内の空きチャネルに新規呼を割り当てた状態で、次に生
起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当て可
能なチャネル数を計測する割当て可能呼数計測手段と、
予め設定した値を格納する重み付け係数格納テーブル
と、上記の重み付け係数格納テーブルに基づいて求めた
重み付け係数を用いて、重み付けする重み付け割当て可
能呼数生成手段と、 次に生起する可能性のある呼に対す
る割当て可能なチャネル数を、上記重み付け割当て可能
呼数生成手段によりそれぞれ重み付けしてから割当て可
能なチャネル数の総和を求め、該割当て可能なチャネル
数の総和が多い順にタイムスロットを選択し、新規呼に
該タイムスロット内の空きチャネルを割り当てる呼制御
管理手段とを備えるようにしたものである。
【0061】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1に
係るチャネル割当て方式では、割当てパターン抽出手段
によって、チャネル管理手段により管理される複数チャ
ネルの使用状態に基づき、新規呼が生起した場合に上記
新規呼に対して可能な割当てパターンを全て抽出し、そ
して、割当て可能呼数計測手段によって、上記の抽出さ
れた全ての割当てパターンに対して割当て可能な呼の総
数を計測することにより、上記の計測された割当て可能
な呼の総数が最も大きい割当てパターンを選択して、そ
の割当てパターン通りに新規呼に割り当てることができ
る。
【0062】また、この発明の請求項2に係るチャネル
割当て方式では、割当て可能呼数の減少数計測手段によ
って、チャネル管理手段により管理される複数チャネル
の使用状態に基づき、新規呼が生起した場合に割当て可
能なタイムスロット内の空チャネルの割当て可能な呼数
と、上記割当て可能なタイムスロット内の空チャネルを
新規呼に割り当てたと仮定した状態での割当て可能な呼
数とを計測し、上記新規呼を上記割当て可能なタイムス
ロットに割り当てることにより生じる割当て可能な呼数
の減少数を計測することができ、そして、呼管理制御手
段によって、上記割当て可能なタイムスロットを上記割
当て可能な呼数の減少数の少ないものから順に選択し、
選択した割当て可能なタイムスロット内の空チャネルを
上記新規呼に割り当てることができる。
【0063】さらに、この発明の請求項3に係るチャネ
ル割当て方式では、請求項2記載のチャネル割当て方式
の割当て可能呼数の減少数計測手段において、割当て可
能な呼数の減少数を上記割当て可能なタイムスロット内
の使用されているチャネル数と上記割当て可能なタイム
スロット内のチャネルを使用している子局数とに基づい
て算出することができる。
【0064】また、この発明の請求項4に係るチャネル
割当て方式では、空チャネル数計測手段によって、新規
呼が生起した際にチャネル管理手段により管理される複
数チャネルの使用状態に基づき、割当て可能なタイムス
ロット内の空チャネル数を計測することにより、上記の
空チャネル数計測手段の計測結果に基づき、複数の空チ
ャネルを有する割当て可能なタイムスロットの内、空チ
ャネル数が最も少ないものから順に選択し、選択した複
数の空チャネルを有する割当て可能なタイムスロット内
の空チャネルを新規呼に割り当てることができる。ま
た、上記新規呼に所要チャネル数に等しい数の空チャネ
ルを割り当てられない場合は、不足するチャネル数分だ
け空チャネル数が1である割当て可能なタイムスロット
内の空チャネルを割り当てることができる。
【0065】さらに、この発明の請求項5に係るチャネ
ル割当て方式では、割当て可能呼数計測手段によって、
割当て可能なタイムスロット内の空きチャネルを新規呼
に割り当てた状態で、次に生起する可能性のある全ての
呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を計測する
とともに、トラヒックパラメータ計測手段によって、各
子局からのチャネル割当て要求を監視して各局間のトラ
ヒック量を計測し、そして、重み付け割当て可能呼数生
成手段によって、上記の計測された割当て可能なチャネ
ル数を、上記の計測されたトラヒック量に基づいて重み
付けすることにより、次に生起する可能性のある呼に対
する割当て可能なチャネル数を、上記重み付け割当て可
能呼数生成手段によりそれぞれ重み付けしてから割当て
可能なチャネル数の総和を求め、該割当て可能なチャネ
ル数の総和が多い順にタイムスロットを選択し、新規呼
に該タイムスロット内の空きチャネルを割り当てること
ができる。
【0066】また、この発明の請求項6に係るチャネル
割当て方式では、請求項5に記載のチャネル割当て方式
の重み付け割当て可能呼数生成手段において、呼の割当
て可能なチャネル数に重み付けするための呼の重み付け
係数を、その呼の同一送信局及び同一受信局の呼の発生
割合の総和として求め、この重み付け係数により重み付
けすることができる。
【0067】また、この発明の請求項7に係るチャネル
割当て方式では、割当て可能呼数計測手段によって、タ
イムスロット内空きチャネル検索手段により検索された
割当て可能なタイムスロット内の空きチャネルを新規呼
に割り当てた状態で、次に生起する可能性のある全ての
呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を計測する
とともに、呼量計測手段によって、チャネル管理手段に
より管理されるチャネル管理テーブルに接続されて各呼
の呼量を計測し、そして、重み付け割当て可能呼数生成
手段によって、上記の計測された各呼の呼量に基づいて
定める重み付け係数を用いて重み付けすることにより、
次に生起する可能性のある呼に対する割当て可能なチャ
ネル数を、上記重み付け割当て可能呼数生成手段により
それぞれ重み付けしてから割当て可能なチャネル数の総
和を求め、該割当て可能なチャネル数の総和が多い順に
タイムスロットを選択し、新規呼に該タイムスロット内
の空きチャネルを割り当てることができる。
【0068】また、この発明の請求項8に係るチャネル
割当て方式では、割当て可能呼数計測手段によって、タ
イムスロット内空きチャネル検索手段により検索された
割当て可能なタイムスロット内の空きチャネルを新規呼
に割り当てた状態で、次に生起する可能性のある全ての
呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を計測する
とともに、重み付け係数格納テーブルに予め設定した値
を格納し、そして、重み付け割当て可能呼数生成手段に
よって、上記の重み付け係数格納テーブルから求めた重
み付け係数を用いて重み付けすることにより、次に生起
する可能性のある呼に対する割当て可能なチャネル数
を、上記重み付け割当て可能呼数生成手段によりそれぞ
れ重み付けしてから割当て可能なチャネル数の総和を求
め、該割当て可能なチャネル数の総和が多い順にタイム
スロットを選択し、新規呼に該タイムスロット内の空き
チャネルを割り当てることができる。
【0069】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を説明する。 実施例1.図1は、この発明のチャネル割当て方式を実
現するための制御局内のチャネル割当て方式の実施例1
を示す構成ブロック図である。図2は図1の動作を説明
するフローチャートである。図1において、5,6,
7,8は従来方式の図31の構成要素と同様で、それぞ
れチャネル管理手段としてのチャネル管理テーブル、空
きチャネル検索手段としてのタイムスロット内空きチャ
ネル検索部、使用チャネル数計測手段としての使用チャ
ネル数計測部、呼制御管理手段としての呼制御管理部で
あり、19は生起した新規呼に対して可能な割当てパタ
ーンを全て抽出する割当てパターン抽出手段としての割
当てパターン抽出部であり、20Aは上記割当てパター
ンの全てに対してそれぞれ割当て可能な呼の総数を計測
する割当て可能呼数計測手段としての割当て可能呼数計
測部である。
【0070】次に、実施例1によるチャネル割当て方式
を図2のフローチャートを参照して説明する。送信局1
i から受信局1j へ新規呼(i→j)が生起したとする
と、先ず、ステップw1において、呼制御管理部8は使
用チャネル数計測部7及びタイムスロット内空きチャネ
ル検索部6を用いて、新規呼(i→j)の割当て可能な
タイムスロット位置を検索した後、割当てパターン抽出
部19にて全ての可能な割当てパターンを抽出する。次
いで、ステップw2において、割当て可能呼数計測部2
0Aは抽出された全ての割当てパターンに対して、割当
て可能な呼の総数を計測する。次いで、ステップw3に
おいて、呼制御管理部8は計測された割当て可能な呼の
総数が最も大きい割当てパターンを選択して、この選択
されたパターンの通りに新規呼(i→j)を割り当て
て、割り当てたチャネル位置に対応するチャネル管理テ
ーブル5内の要素位置に送信局番号i及び受信局番号j
を設定して動作を終了する。
【0071】次に、この実施例1によるチャネル割当て
方式を従来例で用いた図36のチャネル管理テーブルを
用いて具体的に説明する。先ず、チャネル管理テーブル
が図36(a)のチャネル割当て状態において、送信局
1 から受信局12 に所要チャネル数が1チャネルの新
規呼(1→2)が生起したとする。呼制御管理部8は、
チャネル割当て要求を受けると、タイムスロット内空き
チャネル検索部6にタイムスロットt1 を指定する。タ
イムスロット内空きチャネル検索部6は、チャネル管理
テーブル5を用いてタイムスロットt1 内の空きチャネ
ルを検索し、空きチャネル(t1 ,fM )を見出だす。
【0072】次いで、呼制御管理部8は、使用チャネル
数計測部7にタイムスロットt1 と送信局番号1及び受
信局番号2を指定する。使用チャネル数計測部7は、チ
ャネル管理テーブル5を用いて、送信局11 がタイムス
ロットt1 内の空きチャネル(t1 ,f2 )を既に送信
に使用していることを見出だす。したがって、呼制御管
理部8はタイムスロットt1 内のチャネル(t1
M)を選択不可能と判断する。
【0073】次に、タイムスロットt2 について同様の
処理を行うと、タイムスロット内空きチャネル検索部6
は空きチャネル(t2 ,f2 )及び(t2 ,fM )を見
出だすが、タイムスロットt2 ではチャネル(t2 ,f
1 )が受信局12 により既に受信に使用されているの
で、呼制御管理部8はタイムスロットt2 内の空きチャ
ネル(t2 ,f2 )及び(t2 ,fM )を選択不可能と
判断する。次いで、上記と同様な処理をタイムスロット
3 について行う。呼制御管理部8はタイムスロットt
3 内の空きチャネル(t3 ,f1 )が新規呼(1→2)
に割当て可能であることを見出だす。呼制御管理部8は
割当てパターン抽出部19にタイムスロットt3 内の空
きチャネル(t3 ,f1 )が新規呼(1→2)に割当て
可能であることを通知する。更に、上記と同様な処理を
タイムスロットtN について行う。呼制御管理部8はタ
イムスロットtN 内の空きチャネル(tN ,f1 )及び
(tN ,f3 )は新規呼(1→2)に割当て可能である
ことを見出だす。呼制御管理部8は割当てパターン抽出
部19にタイムスロットtN 内の空きチャネル(tN
1 )及び(tN ,f3 )が新規呼(1→2)に割当て
可能であることを通知する。
【0074】以上の処理により、割当てパターン抽出部
19は新規呼に対する割当て可能な空きチャネルの存在
するタイムスロットがt3 及びtN の2つあること、さ
らに、タイムスロットt3 内の空きチャネル(t3 ,f
1 )と、タイムスロットtN内の空きチャネル(tN
1 )及び(tN ,f3 )が割当て可能な空きチャネル
であることを知る。次に、割当てパターン抽出部19は
タイムスロットt3 内の空きチャネル(t3 ,f1 )を
一つ目の割当てパターンとして選択し、新規呼(1→
2)をこの空きチャネルに割り当てたパターンを図36
(b)に示す通り作成する。次いで、割当てパターン抽
出部19はタイムスロットtN 内の空きチャネル
(tN ,f1 )を二つ目の割当てパターンとして選択
し、新規呼(1→2)をこの空きチャネルに割り当てた
パターンを図36(c)に示す通り作成する。ここで、
タイムスロットtN 内のもう一方の空きチャネル
(tN ,fM )を選択しても構わないが、ここでは(t
N ,f1 )を選択する例を示した。このように、上記例
では図36(b),図36(c)に示す合計2通りの割
当てパターンが存在する。
【0075】次に、割当て可能呼数計測部20Aは割当
てパターン抽出部19により作成された上記2つの割当
てパターンに対して、それぞれ割当て可能な呼の総数を
計測する。ここで、割当て可能な呼の総数を、例えば子
局数が5である場合について説明する。図3(b)は図
36(b)の割当てパターンに対する割当て可能な呼の
数をマトリクスにより表した図であり、例えば呼(3→
2)に対しては、図36(b)の2つのタイムスロット
1 及びtN 内の空きチャネルに同時に割り当てできる
から呼(3→2)に対する割当て可能な呼の数は2とな
図3(b)のマトリクスの3行2列の要素は2とな
る。割当て可能な呼の総数は、このマトリクスの要素の
数の総和である。したがって、図36(b)の割当てパ
ターンに対する割当て可能な呼の数の総数は33とな
る。同様に図36(c)の割当てパターンに対する割当
て可能な呼の数をマトリクスにより表すと図3(c)と
なり、割当て可能な呼の数の総数は36となる。次い
で、呼制御管理部8は、割当て可能呼数計測部20A
より計測された割当て可能な呼の総数が最も大きい割当
てパターンを選択するが、上記例では、割当てパターン
図36(c)の方が割当てパターン図36(b)より割
当て可能な呼の数の総数が大きいので図36(c)の割
当てパターンが選択される。
【0076】以上のように、従来の第1、第2のチャネ
ル割当て方式では選択されることのなかったチャネル位
置(tN ,f1 )を選択することができる。さらに、図
36(c)の割当て状態のときに、所要チャネル数が4
チャネルの呼(3→4)が生起したとしても、4箇所の
タイムスロットから所要チャネル数分全てを選択するこ
とができ、高速呼の呼損率を低減することができる。
【0077】実施例2.本実施例2は実施例1の処理を
簡単化して、実施例1と同様に高速呼の呼損率を低減す
るチャネル割当て方式である。すなわち実施例1では、
新規呼に対する可能な割当てパターンを全て抽出してい
たが、本実施例2では、各1タイムスロットに注目し
て、注目するタイムスロットに新規呼を割当てたと仮定
した場合に、上記タイムスロットにおける割当て可能な
呼の数の減少数を計測して、計測された減少数の最も少
ないタイムスロットから順にタイムスロットを選択し
て、選択されたタイムスロット内の空きチャネルを新規
呼に割り当てる方式である。本実施例2によれば、例え
ば新規呼が高速呼であって、同時に複数のチャネルを割
り当てることから可能なチャネル割当てパターンがタイ
ムスロット数よりも多くなる場合であっても、割当て可
能な呼の数の減少数の計測を行う回数は最大でもタイム
スロット数と等しいから、チャネル割当てに関わる処理
が簡単化されるという利点がある。
【0078】図4は、この発明の実施例2を示すブロッ
ク図である。同図において、5,6,7,8は従来方式
の図31と同様で、それぞれチャネル管理手段としての
チャネル管理テーブル、空チャネル検索手段としてのタ
イムスロット内空チャネル検索部、使用チャネル数計測
手段としての使用チャネル数計測部、呼制御管理手段と
しての呼制御管理部であり、21は呼制御管理部8によ
り指定されたタイムスロット内での空チャネルに新規呼
を割り当てたと仮定して、このときの割当て可能な呼の
数の減少数をチャネル管理テーブル5を用いて計測する
割当て可能呼数減少数計測手段としての割当て可能呼数
減少数計測部である。
【0079】次に、実施例2によるチャネル割当て動作
を図5のフローチャートを参照して説明する。送信局1
i から受信局1j へ新規呼が生起したとすると、先ず、
ステップu1において、呼制御管理部8は割当て候補タ
イムスロットtaとしてタイムスロットt1 を選択して
タイムスロット内空チャネル検索部6に指定する。
【0080】次いで、ステップu2において、タイムス
ロット内空チャネル検索部6は、チャネル管理テーブル
5を用いてタイムスロットt1 内で空チャネルがありか
つタイムスロットt1 内のどのチャネルをも送信局1i
及び受信局1j がそれぞれ送信及び受信に使用していな
いか否かを判断する。その際に、呼制御管理部8は、先
ず、タイムスロット内空チャネル検索部6にタイムスロ
ットt1 を指定する。タイムスロット内空チャネル検索
部6はチャネル管理テーブルを用いてタイムスロットt
1 内の空チャネルを検索する。
【0081】その結果、タイムスロットt1 内に空チャ
ネルが存在する場合には、呼制御管理部8は使用チャネ
ル数計測部7にタイムスロットt1 と送信局番号i及び
受信局番号jを指定する。これにより、使用チャネル数
計測部7は、チャネル管理テーブルを用いて、送信局1
i による送信チャネル総数及び受信局1j による受信チ
ャネル総数を計測する。
【0082】なお、先に述べたように、各子局11 〜1
L による1タイムスロット内での許容送受信チャネル数
を1チャネルとしているので、ステップu2では使用チ
ャネル数計測部7は送信局1i の送信の有無及び受信局
j の有無を調べる。その結果、呼制御管理部8は、送
信局1i がタイムスロットt1 内のどのチャネルをも送
信に使用していなく、かつ受信局1j もタイムスロット
1 内のどのチャネルをも受信に使用していないと判断
した場合に、ステップu3に進む。
【0083】次いで、ステップu3において、呼制御管
理部8は、タイムスロットt1 を割当て可能タイムスロ
ットとして選択し、割当て可能呼数減少数計測部21に
選択した割当て可能タイムスロットt1 と送信局番号i
及び受信局番号jを指定して、ステップu4に進む。
【0084】ステップu4において、割当て可能呼数減
少数計測部21は、チャネル管理テーブル5を用いて、
新規呼をタイムスロットt1 内の空チャネルに割り当て
たと仮定し、このときにタイムスロットt1 に割当てで
きなくなる呼の数を計測して、これを呼制御管理部8に
通知する。
【0085】ここで、呼の数は、例えば子局数が5であ
るマルチキャリアホッピングTDMAシステムにおいて
は、全部で(1→2)、(1→3)、…、(5→4)で
あり、合計4×5=20通り存在する。割当て可能な呼
数の減少数は、20通りの呼の内の新規呼を割り当てる
前の状態での割り当て可能な呼数と割り当てたと仮定し
たときの割当て可能な呼の数との差である。
【0086】ステップu5及びu9を介して、タイムス
ロットt2 ,t3 ,…,tN の順に同様にしてステップ
u2〜u4を繰り返し、割当て可能タイムスロット内の
空チャネルに新規呼を割り当てたと仮定したときに、そ
の割当て可能タイムスロットに割当てできなくなる呼の
数を計測して、これを呼制御管理部8に通知する。
【0087】次いで、ステップu5において、全てのタ
イムスロットについて検索したか否かを判断し、検索し
たと判断した場合にステップu6に進む。
【0088】ステップu6において、呼制御管理部8
は、割当て可能な呼の数の減少数が最小である割当て可
能タイムスロット内の空チャネルを選択する。
【0089】次いで、ステップu7において、呼制御管
理部8は、新規呼の所要チャネル数を選択したか否かを
判断し、所要チャネル数が1であれば、ステップu8に
進み、先に選択した空チャネルを新規呼の使用チャネル
として割り当て、新規呼を割りてたチャネルに対応する
チャネル管理テーブル5内の要素位置に送信局番号i及
び受信局番号jを設定して、動作を終了する。
【0090】なお、上記ステップu2において、タイム
スロットt1 内に空チャネルがない場合又は送信局1i
がタイムスロットt1 を既に送信に使用している場合又
は受信局1j がタイムスロットt1 を既に受信に使用し
ている場合には、ステップu5及びu9を介して上記ス
テップu2に戻り、以降、割当て候補タイムスロットt
a としてタイムスロットt2 ,t3 ,…,tN の順に選
択し、送信局1i 及び受信局1j がそれぞれ送信及び受
信に使用していないタイムスロットが見つかるまで上述
したタイムスロットt1 の場合と同様の処理を繰り返
す。
【0091】また、新規呼の所要チャネル数が複数kで
あれば、上記ステップu7からステップu10を介して
ステップu11に進み、割当て可能な呼の数の減少数が
次に少ない割当て可能タイムスロットを選択し、k個の
空チャネルが選択されるまで、上記ステップu7〜u1
1を繰り返す。即ち、割当て可能な呼の数の減少数が最
も少ないタイムスロットから、少ない順にk個のタイム
スロットを選択し、選択された割当て可能なタイムスロ
ット内の空チャネルに新規呼を割り当てる。
【0092】次いで、ステップu10において、全ての
タイムスロットt1 〜tN を検索したか否かを判断し、
検索したと判断した場合はk個の所要チャネルの内、空
チャネルに割当てられなかったものが存在する場合であ
り、動作を終了する。この場合は呼損となる。
【0093】次に、この実施例2によるチャネル割当て
方式を図36のチャネル管理テーブルの図を用いて具体
的に説明する。先ず、図36(a)のチャネル割当て状
態において、送信局11 から受信局12 に所要チャネル
数が1チャネルの呼(1→2)が生起したとする。呼制
御管理部8は、チャネル割当て要求を受けると、タイム
スロット内空チャネル検索部6にタイムスロットt1
指定する。タイムスロット内空チャネル検索部6は、チ
ャネル管理テーブルを用いてタイムスロットt1 内の空
チャネルを検索し、空チャネル(t1 ,fM )を見出
す。
【0094】次いで、呼制御管理部8は、使用チャネル
数計測部7にタイムスロットt1 と送信局番号1及び受
信局番号2を指定する。使用チャネル数計測部7は、チ
ャネル管理テーブル5を用いて、送信局11 がタイムス
ロットt1 のチャネル(t1 ,f2 )を既に送信に使
用していることを見出す。従って、呼制御管理部8は、
タイムスロットt1 内の空チャネル(t1 ,fM )を選
択不可能と判断する。
【0095】次に、タイムスロットt2 について同様の
処理を行い、タイムスロット内空チャネル検索部6は空
チャネル(t2 ,f2 )及び(t2 ,fM )を見出す
が、タイムスロットt2 内ではチャネル(t2 ,f1
が受信局12 により既に受信に使用されているので、呼
制御管理部8は空チャネル(t2 ,f2 )及び(t2
M )を選択不可能と判断する。
【0096】次いで、タイムスロットt3 についても同
様に処理を行い、タイムスロット内空チャネル検索部6
は空チャネル(t3 ,f1 )を見出す。呼制御管理部8
は、使用チャネル数計測部7に空チャネル(t3
1 )を指定し、使用チャネル数計測部7は送信局11
及び受信局12 がタイムスロットt3 内のどのチャネル
をもぞれぞれ送信及び受信に使用していないことを見出
す。これにより、呼制御管理部8は空チャネル(t3
1 )を呼(1→2)の割当てチャネルとして選択す
る。
【0097】次いで、呼制御管理部8は、割当て可能呼
数減少数計測部21にタイムスロットt3と送信番号1
及び受信番号2を指定する。割当て可能呼数減少数計測
部21は、チャネル管理テーブル5を用いて、新規呼
(1→2)を空チャネル(t3,f1 )に割り当てたと仮
定したときの割当て可能な呼の数の減少数を計測し、呼
制御管理部8に通知する。
【0098】ここで、例えば子局数が5である場合の割
当て可能呼数減少数計測部21による計測を図6につい
て説明する。先に述べたように、子局数が5の場合に
は、全部で4×5=20通りの呼が存在する。これを図
6(a)に示すように、呼(1→2)、(1→3)、
…、(5→4)と表す。
【0099】タイムスロットt3 では、図36(a)に
示すように、チャネル(t3 ,f2)が呼(2→3)に
使用され、チャネル(t3 ,fM )が呼(4→1)に使
用されている。各子局11 〜1L による1つのタイムス
ロット内での許容送受信チャネル数を1チャネルとして
いるので、タイムスロットt3 では子局12 及び14
送信局とした呼及び子局11 及び13 を受信局とした呼
は割当て不可能な呼であり、空チャネル(t3 ,f1
使用することができない。従って、タイムスロットt
3 において、空チャネル(t3 ,f1 )に新規呼(1→
2)を割り当てる前の割り当て可能な呼の数は図6
(a)に示すように、全部で8である。
【0100】図36(a)の空チャネル(t3 ,f1
に新規呼(1→2)を割り当てたと仮定すると、タイム
スロットt3 には空チャネルがなくなるために、いずれ
の呼も割当て不可能となり、タイムスロットt3 に割当
て可能な呼がなくなる。即ち、新規呼(1→2)を図3
6(a)の空チャネル(t3 ,f1 )に割り当てたと仮
定したときの割当て可能な呼の数は0である。
【0101】従って、割当て可能呼数減少数計測部21
は、新規呼(1→2)をタイムスロットt3 内の空チャ
ネル(t3 ,f1 )に割り当てたと仮定したときに割当
て可能な呼の数の減少数が8−0=8であることを見出
し、8という数字を呼制御管理部8に通知する。
【0102】次いで、呼制御管理部8は、タイムスロッ
ト内空チャネル検索部6にタイムスロットtN を指定す
る。呼制御管理部8は、タイムスロット内空チャネル検
索部6の検索結果からタイムスロットtN もまた割当て
可能タイムスロットであると判断して選択する。
【0103】次いで、呼制御管理部8は、割当て可能呼
数減少数計測部21にタイムスロットtN と送信局番号
1及び受信局番号2を指定する。タイムスロットtN
は、呼(4→3)に既に使用されているので、図7
(a)に示すように子局14 を送信局とした呼及び子局
3 を受信局とした呼は割当て不可能な呼となる。
【0104】従って、タイムスロットtN において、空
チャネルに新規呼(1→2)を割り当てる前の割り当て
可能な呼の数は図7(a)に示すように、全部で13で
ある。
【0105】図36(a)の空チャネル(t N ,f 1
新規呼(1→2)を割り当てたと仮定すると、図7
(a)での子局11 を送信局とする呼及び子局12 を受
信局とする呼は、図7(b)に示すように、割当て不可
能となり、タイムスロットtNに割当て可能な呼の数が
8に減少する。
【0106】従って、割当て可能呼数減少数計測部21
は、新規呼(1→2)をタイムスロットtN 内の空チャ
ネルに割り当てたと仮定したときに割当て可能な呼の数
の減少数が13−8=5であることを見出し、5という
数字を呼制御管理部8に通知する。
【0107】呼制御管理部8は、割当て可能な呼の減少
数が最も少ないタイムスロットtNを選択し、タイムス
ロットtN 内の空チャネル(tN ,f1 )を新規呼(1
→2)に割り当てるチャネルとして選択する。
【0108】新規呼(1→2)の所要チャネル数は1チ
ャネルであるから、呼制御管理部8は空チャネルの選択
をこれで完了し、図36(c)に示すように、選択した
空チャネル(tN ,f1 )を新規呼(1→2)に割り当
てる。このように、従来の第1及び第2のチャネル割当
て方式では選択されることのなかった空チャネル
(tN ,f1 )を選択することができる。
【0109】さらに、図36(c)の割当て状態のとき
に、所要チャネル数が4チャネルの呼(3→4)が生起
したしても、4箇所のタイムスロットから所要チャネル
数4チャネル分すべてを選択することができ、高速呼の
呼損率をかなり低減することができる。
【0110】ここで、図8に示す表の条件のもとにトラ
ヒックシミュレーションを行い、この実施例2と従来方
式の第1及び第2のチャネル割当て方式との高速呼の呼
量−呼損率特性を図9及び図10に示す。
【0111】図9は、子局数=32の場合であり、図1
0は子局数=4の場合である。図9及び図10におい
て、総等価帯域呼量とは、各子局の低速呼換算した呼量
の合計値である。また、実線はこの実施例2の特性を示
し、破線は従来の第1のチャネル割当て方式の特性を示
し、一点破線は従来の第2のチャネル割当て方式の特性
を示す。
【0112】図9から、子局数=32の場合では、従来
の第1のチャネル割当て方式よりも従来の第2のチャネ
ル割当て方式の方が呼損率が小さくなり、さらに、この
実施例2は、従来の第2のチャネル割当て方式よりも呼
損率を小さくできることがわかる。
【0113】図10から、子局数=4の場合では、従来
の第2のチャネル割当て方式による呼損率が従来の第1
のチャネル割当て方式による呼損率よりも大きくなり、
子局数=32の場合と逆転してしまう。また、この実施
例2による呼損率は、子局数=4の場合であっても、従
来方式の第1及び第2のチャネル割当て方式による呼損
率よりも小さい。従って、この実施例2は、子局数とい
うパラメータに依存することなく、呼損率の低減を実現
することができる。
【0114】この実施例2では、上述したように、新規
呼が生起した時点での割当て可能な呼の数と割当て可能
タイムスロット内の空チャネルに新規呼を割り当てたと
仮定した状態での割当て可能な呼の数とを計測し、新規
呼を割当て可能なタイムスロットに割り当てることによ
り生じる割当て可能な呼の数の減少数を計測し、割当て
可能な呼の数の減少数が最も少ないタイムスロットから
順に選択して、選択された割当て可能タイムスロット内
の空チャネルに新規呼を割り当てることから、新規呼を
割り当てることによって割り当てられなくなってしまう
呼の数をなるべく少なくするようなタイムスロットを優
先的に選択するので、その次に生起する可能性のある呼
が呼損となる確率を小さくすることができて、高速呼の
呼損率をかなり低減することができる。
【0115】なお、この実施例2では、従来の第1のチ
ャネル割当て方式のように、先ずタイムスロットを選択
し、そのタイムスロット内の空チャネルを選択している
が、従来の第2のチャネル割当て方式のように、先ずキ
ャリアを選択し、そのキャリア内の空チャネルを選択す
るようにしても同様の効果が得られる。
【0116】実施例3.上記の実施例2は、新規呼を割
り当てたと仮定したときの割当て可能な呼の数の減少数
を計測するものであるが、その計測を全ての呼の種類に
ついて行って割当て可能か否かを検索することが考えら
れる。比較的子局数が多い複数のキャリアを用いる時分
割多元接続システムに適用する場合には検索数が膨大に
なる。
【0117】例えば、子局数=100から構成される複
数のキャリアを用いる時分割多元接続システムの場合、
検索する呼の数は(1→2)、(1→3)、…、(10
0→99)の合計99×100となり、検索時間の増大
を招き、割当て処理に必要な時間が増大する。
【0118】そこで、この実施例3では、新規呼を割り
当てたと仮定したときに割当て可能な呼の数の減少数を
注目しているタイムスロットにおける使用チャネル数と
送信局番号及び受信局番号を用いた計算により求める。
【0119】図11は、例えば子局数=5の複数のキャ
リアを用いる時分割多元接続システムにおいて、送信局
番号及び受信局番号により構成した接続マトリクスであ
る。図11において、接続マトリクス中、“○”が記さ
れた要素は、その行に対応する送信局及び列に対応する
受信局により1チャネルが使用されているという割当て
状態を表し、“−”が記された要素はあり得ない送信局
と受信局の組み合わせ(送信局番号と受信局番号とが等
しい場合)を表し、斜線が記された要素は割当て不可能
な送信局と受信局の組み合わせ(子局14 を送信局とし
た場合の呼又は子局13 を受信局とした場合の呼)を表
す。
【0120】図11は、チャネル管理テーブルが図36
(a)の割当て状態にあるときのタイムスロットtN
注目している例であり、タイムスロットtN では使用チ
ャネル数=1で1つの呼(4→3)のみが使用されてい
るので、接続マトリクスの4行3列の位置に“○”が記
されている。図11の割当て状態において、割当て可能
な呼の数は、接続マトリクス中、“−”が記されていな
い白抜きの要素(割当て可能な送信局と受信局の組み合
わせ)の数に等しい。白抜きの要素の数は、“−”が記
されている要素を含めると全部で16存在する。 {(子局数)−(使用チャネル数)}2 =(5−1)2 =16
【0121】その中で、“−”の記されている要素は有
り得ない呼を表しているから除く必要がある。“−”の
記されている要素の総数は子局数に等しく5であり、斜
線が記された要素(割当て不可能な送信局と受信局の組
み合わせ)の中で、“−”が記されている要素の数は、
通信中の子局数(送信若しくは受信を行っている子局の
数)に等しく2であることから、白抜きの要素の中で
“−”が記されている要素の数は、(子局数)−(通信
中子局数)=5−2=3となる。
【0122】この数3を先に求めた“−”が記されてい
る要素を含む白抜きの要素の数16から除くことで、割
当て可能な呼の数が求められる。即ち、図11の割当て
状態では、割当て可能な呼数は、16−3=13であ
り、先に説明した図7(a)に示した数と一致する。ま
た、注目しているタイムスロットに空チャネルが存在し
ない場合は、割当て可能な呼の数は0である。
【0123】以上の計算をまとめると、下記の式1のよ
うになる。 空チャネルが存在する場合: 割当て可能な呼の数 ={(子局数)−(使用チャネル数)}2 −{(子局数)−(通信中子局数)} 空チャネルが存在しない場合: 割当て可能な呼の数=0 (1)
【0124】新規呼を割り当てたと仮定したときの割当
て可能な呼の数の減少数は、新規呼を割り当てる以前の
状態での上記の式1に基づいて計算した値から新規呼を
割り当てたと仮定した状態での上記の式1に基づいて計
算した値を減じることによって、求めることができる。
【0125】この実施例3では、以上説明したように、
新規呼を割り当てたと仮定した時の割当て可能な呼の数
を注目しているタイムスロット内での使用チャネル総数
と送信局番号及び受信局番号を用いて計算により求める
ことによって、全ての呼の種類について割当て可能か否
かを検索する必要がなく、短時間で割当て処理を行うこ
とができる。
【0126】実施例4.前記の実施例2では、割当て可
能な呼の数の減少数が最も少ないタイムスロットから割
当て可能な呼の数が少ない順に新規呼をタイムスロット
に割当てるが、新規呼が割り当てられることによって、
全てのチャネルが使用されることになるタイムスロッ
ト、即ち、空チャネルの数が1であって新規呼が割り当
てられると空チャネルがなくなるようなタイムスロット
は、新規呼に割り当てられにくいタイムスロットであ
る。
【0127】なぜなら、先に記述した図6の例から分か
るように、空チャネルが1つしかないタイムスロットに
新規呼を割り当てたと仮定した場合に、そのタイムスロ
ットでは空チャネルがなくなるので、それまで割当てが
可能であった全ての呼が割当て不可能となり、割当て可
能な呼の数の減少数が大きくなるからである。
【0128】さらに、前記実施例2では、空チャネルが
2つ以上であるタイムスロットが複数存在する場合に
は、それら複数のタイムスロットの中で、空チャネルの
数が多いものよりも空チャネルが少ないタイムスロット
を選択してそのタイムスロット内の空チャネルを新規呼
に割り当てる傾向がある。
【0129】例えば、チャネル管理テーブルが図12に
示す割当て状態のときに、所要チャネル数が1チャネル
である新規呼(1→2)が生起した場合、割当て可能な
タイムスロットは、空チャネル数が2であるタイムスロ
ットt1 と、空チャネル数が3がであるタイムスロット
2 である。
【0130】新規呼(1→2)をタイムスロットt1
割り当てたと仮定したときの割当て可能な呼の数の減少
数を上記の式1を用いて計算すると、新規呼(1→2)
を割り当てる前の状態での割当て可能な呼の数=(5−
2)2 −(5−4)=8であり、新規呼(1→2)を割
り当てたと仮定した状態での割当て可能な呼の数=(5
−3)2 −(5−5)=4となり、従って、新規呼(1
→2)をタイムスロットt1 に割り当てたと仮定したと
きの割当て可能な呼の数の減少数=8−4=4となる。
【0131】また、新規呼(1→2)をタイムスロット
2 に割り当てたと仮定したときの割当て可能な呼の数
の減少数を計算すると、新規呼(1→2)を割り当てる
前の状態での割当て可能な呼の数=(5−1)2 −(5
−2)=13であり、新規呼(1→2)を割り当てたと
仮定した状態での割当て可能な呼の数=(5−2)2
(5−4)=8となり、従って、新規呼(1→2)を割
り当てたと仮定したときの割当て可能な呼の数の減少数
=13−8=5となり、タイムスロットt1 に割り当て
たと仮定したときよりも大きい。
【0132】従って、空チャネル数が多いタイムスロッ
トt2 よりも空チャネル数が少ないタイムスロットt1
が選択されてタイムスロットt1 内の空チャネルに新規
呼(1→2)が割り当てられる。
【0133】以上のように、前記実施例2では、空チャ
ネル数が1であるタイムスロット内の空チャネルを割当
てにくく、空チャネルが複数であるタイムスロットが複
数存在する場合には、その中の空チャネル数が少ないタ
イムスロットを選択して、そのタイムスロット内の空チ
ャネルを新規呼に割り当てる傾向がある。
【0134】そこで、この実施例4では、空チャネルが
複数である割当て可能なタイムスロットの中で、空チャ
ネル数が最も少ないタイムスロットから順に選択して、
選択した割当て可能なタイムスロット内の空チャネルを
新規呼に割当て、新規呼の所要チャネル数分の空チャネ
ルを割り当てられない場合には、不足する所要チャネル
数分を空チャネルが1つである割当て可能なタイムスロ
ットから選択して、選択した割当て可能なタイムスロッ
ト内の空チャネルに割り当てる。
【0135】図13は、この発明の実施例4のチャネル
割当て方式を実現するための制御局内のチャネル割当て
装置を示す構成ブロック図である。同図において、5,
6,7,8は従来方式の図31と同様で、それぞれチャ
ネル管理手段としてのチャネル管理テーブル、空チャネ
ル検索手段としてのタイムスロット内空チャネル検索
部、使用チャネル数計測手段としての使用チャネル数計
測部、呼制御管理手段としての呼制御管理部であり、1
1は呼制御管理部8により指定されたタイムスロット内
での空チャネル数を計測する空チャネル数計測手段とし
ての空チャネル数計測部である。
【0136】次に、この実施例4によるチャネル割当て
方式を図14のフローチャートを参照して説明する。送
信局1i から受信局1j へ新規呼が生起したとすると、
先ず、ステップv1において、呼制御管理部8は割当て
候補タイムスロットta としてタイムスロットt1 を選
択してタイムスロット内空チャネル検索部6に指定す
る。
【0137】次いで、ステップv2において、タイムス
ロット内空チャネル検索部6は、チャネル管理テーブル
を用いてタイムスロットt1 内で空チャネルがあり、且
つ、タイムスロットt1 内のどのチャネルをも送信局1
i 及び受信局1j がそれぞれ送信及び受信に使用してい
ないか否かを判断する。
【0138】その際に、呼制御管理部8は、先ず、タイ
ムスロット内空チャネル検索部6にタイムスロットt1
を指定する。タイムスロット内空チャネル検索部6はチ
ャネル管理テーブルを用いてタイムスロットt1 内の空
チャネルを検索する。その結果、呼制御管理部8は、タ
イムスロットt1 内に空チャネルが存在する場合には、
呼制御管理部8は使用チャネル数計測部7にタイムスロ
ットt1 と送信局番号i及び受信局番号jを指定する。
【0139】これにより、使用チャネル数計測部7は、
チャネル管理テーブル5を用いて、送信局1i による送
信チャネル総数及び受信局1j による受信チャネル総数
を計測する。
【0140】なお、先に述べたように、各子局11 〜1
L の許容送受信チャネル数を1チャネルとしているの
で、ステップv2では使用チャネル数計測部7は送信局
i の送信の有無及び受信局1j の有無を調べる。その
結果、送信局1i がタイムスロットt1 内のどのチャネ
ルをも送信に使用していなく、かつ受信局1j もタイム
スロットt1 内のどのチャネルをも受信に使用していな
いと判断した場合に、ステップv3に進む。
【0141】次いで、ステップv3において、呼制御管
理部8は、タイムスロットt1 を割当て可能タイムスロ
ットとして選択し、空チャネル数計測部11にタイムス
ロットt1 を指定する。
【0142】次いで、ステップv4において、空チャネ
ル数計測部11は、タイムスロットt1 内の空チャネル
数を計測し、これを呼制御管理部8に通知する。
【0143】次いで、ステップv5及びv9を介してス
テップv2に戻り、タイムスロットt2 ,t3 ,…,t
N の順に同様にしてステップv2〜v5及びv9を繰り
返し、割当て可能タイムスロット内の空チャネル数を計
測して、これを呼制御管理部8に通知する。
【0144】ステップv5において、全てのタイムスロ
ットについて検索したか否かを判断し、検索したと判断
した場合にステップv6に進む。
【0145】ステップv6において、呼制御管理部8
は、空チャネル数が複数である割当て可能タイムスロッ
トのうち、空チャネル数が最小である割当て可能タイム
スロット内の空チャネルを選択する。
【0146】次いで、ステップv7において、呼制御管
理部8は、新規呼の所要チャネル数を選択したか否かを
判断し、所要チャネル数が1であれば、ステップv8に
進み、先に選択した空チャネル数が複数のタイムスロッ
トのうちの空チャネル数が最小である割当て可能タイム
スロット内の空チャネルを新規呼の使用チャネルとして
割り当て、新規呼を割りてたチャネルに対応するチャネ
ル管理テーブル内の要素位置に送信局番号i及び受信局
番号jを設定して、動作を終了する。
【0147】なお、上記ステップv2において、タイム
スロットt1 内に空チャネルがない場合又は送信局1i
がタイムスロットt1 を既に送信に使用している場合又
は受信局1j がタイムスロットt1 を既に受信に使用し
ている場合には、ステップv5及びv9を介して上記ス
テップv2に戻り、以降、割当て候補タイムスロットt
a としてタイムスロットt1 ,t3 ,…,tN の順に選
択し、送信局1i 及び受信局1j がそれぞれ送信及び受
信に使用していないタイムスロットが見つかるまで上述
したタイムスロットt1 の場合と同様の処理を繰り返
す。
【0148】また、新規呼の所要チャネル数が複数kで
あれば、呼制御管理部8は、上記ステップv7からステ
ップv10を介してステップv13に進み、空チャネル
数が次に少ない割当て可能タイムスロット内の空チャネ
ルを選択して上記ステップv7に戻る。
【0149】そして、ステップv7において、呼制御管
理部8は所要チャネル数k分の空チャネルを選択したと
判断したら、ステップv8に進み、選択した各空チャネ
ルを新規呼に割り当てて、動作を終了する。
【0150】また、上記ステップv7において呼制御管
理部8が所要チャネル数k分の空チャネルの選択を完了
していないと判断し、さらにステップv10において呼
制御管理部8が全ての割当て可能タイムスロットを検索
したと判断した場合には、ステップv11に進む。
【0151】ステップv11において、呼制御管理部8
は、空チャネル数が1である割当て可能タイムスロット
内の空チャネルを所要チャネル数kに不足する数だけ選
択する。
【0152】次いで、ステップv12において、呼制御
管理部8は、所要チャネル数kに等しい数の空チャネル
を選択したか否かを判断し、選択したと判断した場合に
はステップv8に進み、選択した各空チャネルの割当て
を行い、動作を終了する。
【0153】上記ステップv12において、所要チャネ
ル数kに等しい数の空チャネルを選択していないと判断
した場合は、k個の所要チャネルのうち空チャネルを割
当てられなかったものが存在する場合であり、動作を終
了する。この場合を呼損とする。
【0154】ここで、図8に示した表の条件をもとにト
ラヒックシミュレーションを行い、この実施例4と従来
方式の第1,第2のチャネル割当て方式との高速呼の呼
量−呼損率特性を図15,図16に示す。
【0155】図15は、子局数=32の場合であり、図
16は子局数=4の場合である。図15,図16におい
て、実線はこの実施例4の特性を示し、破線は従来方式
の第1のチャネル割当て方式の特性を示し、一点破線は
従来の第2のチャネル割当て方式の特性を示す。
【0156】図15から、この実施例4は、従来方式の
第1,第2のチャネル割当て方式に比べて呼損率を低減
できることが分かる。また、図16から、従来方式の第
1,第2のチャネル割当て方式では子局数=4の場合と
子局数=32の場合とで呼損率特性が逆転してしまう
が、この実施例4では、子局数に依存することなく小さ
な呼損率となる。
【0157】この実施例4では、上述したように、複数
の空チャネルを有する割当て可能タイムスロットのうち
空チャネル数が最も少ないものから順に選択して、選択
した複数の空チャネルを有する割当て可能タイムスロッ
ト内の空チャネルを上記新規呼に割り当て、上記新規呼
の所要チャネル数分を上記複数の空チャネルを有する割
当て可能タイムスロットに割り当てられない場合に、上
記新規呼の不足するチャネル数分を空チャネル数が1つ
である割当て可能タイムスロットの空チャネルに割り当
てることにより、空チャネル数が1であるタイムスロッ
トをなるべく選択しないようにして、空チャネルが複数
であるタイムスロットのうちの空チャネル数が少ないタ
イムスロットを優先的に選択しているので、空チャネル
数を計測するだけの簡単な処理で高速呼の呼損率を低減
することができる。
【0158】なお、この実施例4では、従来の第1のチ
ャネル割当て方式のように、先ずタイムスロットを選択
し、そのタイムスロット内の空チャネルを選択している
が、従来方式の第2のチャネル割当て方式のように、先
ずキャリアを選択し、そのキャリア内の空チャネルを選
択するようにしても同様の効果が得られる。
【0159】 実施例5. 図17は本発明によるチャネル割当て方式の制御局の実
施例5を示す構成ブロック図である。図において、チャ
ネル管理テーブル5、タイムスロット内空きチャネル検
索部6、使用チャネル数計測部7、呼制御管理部8は従
来方式における制御局内の構成要素と同様である。20
Bは割当て可能呼数計測部であり、生起した新規呼を指
定された空きチャネルに仮に割当て、その割当てた状態
において、次に生起する可能性ある全ての呼に対して
それぞれ割当て可能なチャネル数を計測して呼制御管理
部8に通知する。12はトラヒックパラメータ計測部
で、各子局間のトラヒック量を計測し、13は重み付割
当て可能呼数生成部であり、割当て可能呼数計測部20
Bにより計測された割当て可能なチャネル数を、トラヒ
ックパラメータ計測部12により計測されたトラヒック
量に基づいて重み付けする。
【0160】図18は図17に示す制御局のチャネル割
当てに係わる動作を説明するフローチャートである。以
下、図17,図18を参照して実施例5を説明する。先
ず、トラヒックパラメータ計測部12は、各子局からの
チャネル割当て要求を監視して、常に各局間のトラヒッ
ク量を計測している。ここで、送信局1i から受信局1
j へ新規呼が生起したとすると、ステップy1におい
て、呼制御管理部8は、先ず、割当て候補タイムスロッ
トta として、タイムスロットt1 を選択し、タイムス
ロット内空きチャネル検索部5に指定する。
【0161】次いで、ステップy2において、タイムス
ロット内空きチャネル検索部6は、チャネル管理テーブ
ル5を用いてt1 における空きチャネルを検索する。即
ち、タイムスロットt1 内で、どのチャネルも送信局1
i が送信に使用していないか、受信局1j が受信に使用
していないかを判断する。
【0162】次いで、ステップy3において、ステップ
y2の結果、t 1 内に空チャネルがあり、送信局i
送信に使用していず、受信局1j が受信に使用していな
い場合に、呼制御管理部8は、t1 を割当て可能タイム
スロットとして選択し、次いで、割当て可能呼数計測部
20Bに上記割当て可能タイムスロットt1 と、送信局
番号iおよび受信局番号jを指定する。
【0163】次いで、ステップy4において、割当て可
能呼数計測部20Bは、チャネル管理テーブル5を用い
て、新規呼をタイムスロットt1 内の空きチャネルに仮
に割り当て、この割当て状態において、次に生起する可
能性のある全ての呼に対して、それぞれ割当て可能なチ
ャネル数eijを計測して呼制御管理部8に通知する。
【0164】次いで、ステップy5において、呼制御管
理部8は、次に、トラヒックパラメータ計測部12に、
次に生起する可能性のある全ての呼の送信局番号iと、
受信局番号jを指示する。トラヒックパラメータ計測部
12は、指定された送信局番号iと受信局番号jに相当
する呼(i→j)に対して、その呼が発生する割合pij
を、計測された局間のトラヒックデータに基づいて求め
て呼制御管理部8に通知する。呼制御管理部8は、割当
て可能呼数計測部20Bにより計測された割当て可能な
チャネル数eijと、トラヒックパラメータ計測部12に
より計測された呼の発生割合pijを、重み付割当て可能
呼数生成部13に指定する。重み付割当て可能呼数生成
部13は、割当て可能なチャネル数eijを呼の発生割合
ijによって重み付けして呼制御管理部8に通知する
(即ち、pijijを生成する)。
【0165】次いで、ステップy6において、呼制御管
理部8は、重み付割当て可能呼数生成部13により生成
された重み付けされた割当て可能なチャネル数につい
て、その総和E=ΣΣpijij(all i,j)を求め
る。次いで、ステップy7、y11を介して、ステップ
y2〜y6を繰り返して、以上のt1 の処理をタイムス
ロットt2 ,t3 ,…,tN についても同様に行うこと
によって、呼制御管理部8は、割当て可能な各タイムス
ロットに対して、新規呼を該タイムスロット内の空きチ
ャネルに割り当てた状態における各呼の重み付けされた
割当て可能なチャネル数の総和Eを知る。
【0166】そして、ステップy8において、呼制御管
理部8は、重み付けされた割当て可能なチャネル数の総
和Eが最も多いタイムスロットtb を選択し、該タイム
スロット内の空きチャネルを新規呼に割り当てる。次い
で、ステップy9,y12,y13を介して、ステップ
y10において、新規呼の所要チャネル数がkチャネル
の場合には、重み付けした割当て可能なチャネル数の総
和Eが最も多いタイムスロットから多い順に、k個のタ
イムスロットを選択し、各タイムスロット内の空きチャ
ネルを新規呼に割り当てる。なお、k個のタイムスロッ
トが選択できない場合には呼損となる。
【0167】以上説明したこの実施例5のチャネル割当
て方式を、図22(a)に示すチャネル管理テーブルの
一例を用いて具体的に説明する。いま、局1から局2へ
の通信トラヒック量が大きく、呼(1→2)の発生する
割合が大きいとする。従来のチャネル割当て方式では、
チャネル管理テーブルが図22(a)に示される割当て
状態において、生起した新規呼(3→2)に対して、図
22(b)に示すように、チャネル位置(t2 ,f1
が割り当てられ、生起する割合の大きい呼(1→2)の
割当て可能なチャネル数が0となってしまう。
【0168】今、局1から局2への通信トラヒック量が
全体のトラヒック量の、例えば50%ある場合、即ち、
呼(1→2)の発生する割合が50%占める場合を考え
る。先ず、トラヒックパラメータ計測部12は、各子局
からのチャネル割当て要求を監視して、常に各局間のト
ラヒック量を計測しているので、呼(1→2)の発生す
る割合が50%であることを認識している。従って、ト
ラヒックパラメータ計測部12はp12として0.5とい
う値を保持している。 p12=0.5 (1) 呼(1→2)以外の呼(X→Y),(但し、X≠1,Y
≠2)は局数が4局の場合全部で11通りあり、それら
の呼の発生する割合の合計が残りの50%であるから、
その中の1つの呼が発生する割合は(50/11)%と
なる。
【0169】トラヒックパラメータ計測部12は、pXY
(但し、X≠1,Y≠2)として、0.5/11という
値を保持している。 上記のようにトラヒック量の偏りがあり、且つチャネル
管理テーブルが図22(a)に示される割当て状態にお
いて、送信局13 から受信局12 に対して所要チャネル
数が1チャネルの呼(3→2)が生起した場合、呼制御
管理部8は、タイムスロット内空きチャネル検索部6
に、タイムスロットt1 を指定する。タイムスロット内
空きチャネル検索部6は、チャネル管理テーブルを用い
ることによりチャネル(t1 ,fM )に空きチャネルを
見出す。次に、呼制御管理部8は使用チャネル数計測部
7にタイムスロットt1 、送信局番号1、受信局番号2
を指定する。
【0170】使用チャネル数計測部7はチャネル管理テ
ーブル5から受信局1 2 がt1 においてすでに受信に使
用していることを見出す。従って、呼制御管理部8はt
1 内の空きチャネルは選択不可能と判断する。次に、タ
イムスロットt2 について同様の処理を行うと、タイム
スロットt2では送信局13 が送信しておらず、かつ、
受信局12 も受信していないから空きチャネル(t2
1 )の存在するタイムスロットt2 が割当て可能タイ
ムスロットとして選択される。
【0171】呼制御管理部8は、割当て可能呼数計測部
20Bにタイムスロットt2 、送信局番号3、及び受信
局番号2を指示する。割当て可能呼数計測部20Bは、
チャネル管理テーブル5を用いて、新規呼(3→2)
図22(b)に示すようにタイムスロットt2 内の空き
チャネル(t2 ,f1 )に仮に割り当て、この割当て状
態において、次に生起する可能性のある全ての呼に対し
てそれぞれ割当て可能なチャネル数eijを計測し、図2
3に示すマトリクスを作成し、各呼に対する割当て可能
なチャネル数eijを呼制御管理部8に通知する。
【0172】次に、呼制御管理部8は、トラヒックパラ
メータ計測部12に、次に生起する可能性のある全ての
呼の送信局番号iと、受信局番号jを指示する。トラヒ
ックパラメータ計測部12は、指定された送信局番号i
と受信局番号jに相当する呼(i→j)に対して、その
呼が発生する割合pijを、計測された局間のトラヒック
データに基づいて求めて呼制御管理部8に通知する。こ
の例の場合、式1,式2に示した様に、p12=0.5,
XY=0.5/11(但し、X≠1,Y≠2)であるか
ら、トラヒックパラメータ計測部12は図19に示す様
な呼の発生割合を表すマトリクスを作成して呼制御管理
部8に通知する。
【0173】次いで、呼制御管理部8は、割当て可能呼
数計測部20Bにより計測された割当て可能なチャネル
数eijと、トラヒックパラメータ計測部12により計測
された呼の発生割合pijを、重み付割当て可能呼数生成
部13に指定する。重み付割当て可能呼数生成部13
は、重み付けされた割当て可能なチャネル数pijij
求めて呼制御管理部8に通知する。図20(a)は、重
み付割当て可能呼数生成部13によって求められた重み
付け割当て可能なチャネル数pijijを表すマトリクス
である。
【0174】呼制御管理部8は、重み付け割当て可能な
チャネル数pijijの総和Eを次のように求める。この
例の場合、 上記の処理と同様の処理を次のタイムスロットt2 に対
しても行うことにより、重み付割当て可能呼数生成部1
3は、図20(b)に示す様に重み付けされた割当て可
能なチャネル数pijijを生成して呼制御管理部8に通
知する。
【0175】呼制御管理部8は、重み付け割当て可能な
チャネル数pijijの総和Eを次のように求める。 E=ΣΣpijij(all i,j) =0.5+6×0.5/11+3×1/11 =23/22 (4) 以上の処理により、呼制御管理部8は割当て可能なタイ
ムスロットがt2 ,tN の2つあり、重み付け割当て可
能なチャネル数の総和Eの値は、新規呼にタイムスロッ
トt2 内の空きチャネルを割り当てる場合には、E=1
4/22であって、新規呼にタイムスロットtN 内の空
きチャネルを割り当てる場合には、E=23/22であ
ることを知る。
【0176】呼制御管理部8は、重み付けされた割当て
可能なチャネル数の総和Eの値が最も大きいタイムスロ
ット、即ち、tN を選択してtN 内の空きチャネル(t
N ,f2 )を新規呼に割り当てるチャネルとして選択す
る。新規呼の所要チャネル数は1チャネルであるから、
この時点で空きチャネルの選択は完了し、図22(c)
に示す様に空きチャネル(tN ,f2 )は新規呼(3→
2)に割り当てられる。上記の様に、本実施例5のチャ
ネル割当て方式によれば、従来のチャネル割当て方式で
は選択されることのなかった空きチャネル(tN
2 )を選択することができて、チャネル管理テーブル
5が図22()の状態において、発生する割合の大き
い呼(1→2)が生起したとしても、呼(1→2)に対
する割当て可能なチャネル数eijが0でないので、呼
(1→2)に空きチャネルを割り当てることができる。
【0177】図21はトラヒックシミュレーションによ
る、本実施例5の呼損率特性と従来のチャネル割当て方
式の呼損率特性とを対比した図である。なお、上記のシ
ミュレーションには図24に示すパラメータを用いてい
る。図21から、局間のトラヒック量に偏りがある場合
においても、本発明により、トラヒックの集中している
局の呼損率の増加を小さく抑えられることが分かる。
【0178】実施例6.本実施例6は、呼(X→Y)の
割当て可能なチャネル数eXYに重み付けするための係数
を、呼(X→Y)の発生確率pXYの代わりに送信局がX
で受信局がYである呼の発生確率の総和としたものであ
る。即ち、例えば、呼(1→2)に対する重み付け係数
12´は局数をLとし、次式により算出する。 p12´=p12+p13+p14+…+p1L +p32+p42+p52+…+pL2 本実施例6は、ある呼の発生確率が他の呼の発生確率に
比べて極端に小さい時にその呼の重み付け係数が小さく
なって、その呼の呼損率が他の呼に比べて顕著に増加す
る場合に有効である。
【0179】例えば、図26(a)に示すように、呼
(3→4)の発生確率が0.01でその他の呼の発生確
率が0.09の時、呼(3→4)のみ重み付け係数が他
の呼の重み付け係数の1/9と極端に小さく、呼(3→
4)のみ呼損率が顕著に増加するが、この様な場合に
は、本実施例6による重み付けを行うことにより、図2
6(b)に示す様に呼(3→4)の重み付け係数が極端
に小さくならず、呼(3→4)のみ呼損率が顕著に増加
することが回避される。
【0180】実施例7.本実施例7は、上記実施例5お
よび実施例6における各呼種の発生確率に基づき求めた
重み付け係数に代わり、各種呼の呼量に基づき求めた重
み付け係数を用いる様にしたものである。即ち、呼の発
生確率pijと呼量aijは比例関係にあるので、呼量aij
に基づき求めた重み付け係数を用いて、上記実施例5、
実施例6と同様の効果が得られる。図27はこの発明の
チャネル割当て方式の制御局の実施例7を示す構成ブロ
ック図である。各種呼の発生確率を計測するトラヒック
パラメータ計測部12の代わりに呼量計測部14があ
り、呼量計測部14はチャネル管理テーブル5に接続さ
れて各呼の呼量を計測する。ここで各呼の呼量はチャネ
ル管理テーブル5の情報即ち回線の接続状態をモニタし
て、その同時接続数を計測することで容易に推定でき
る。
【0181】実施例8.図28はこの発明のチャネル割
当て方式の制御局の実施例8を示す構成ブロック図であ
る。図17との差異は、図17におけるトラヒックパラ
メータ計測部12が図28では重み付け係数格納テーブ
ル15に変わっている点である。即ち、上記実施例5で
は、割当て可能なチャネル数eijを重み付けする値とし
て、トラヒックパラメータ計測部12により計測された
値を用いていた。
【0182】これに対し、本実施例8によるチャネル割
当て方式では、予め設定された値を重み付け係数格納テ
ーブル15に保持しておいて、割当て可能チャネル数e
ijを上記保持されている値により重み付けするようにし
たものであり、実施例5と同様に割当て可能なチャネル
数を重み付けしているので、トラヒックの集中している
局が送受信する呼の呼損率の増加を小さく抑えることが
できる。本実施例8は、各局のトラヒック量の大小が予
想されていてトラヒックパラメータを計測する必要のな
い場合などに有効で、トラヒックパラメータを計測する
必要がなくなるために、チャネル割当てに関わる処理を
簡単化できるという利点がある。
【0183】実施例9.図29はこの発明のチャネル割
当て方式の制御局の実施例9を示す構成ブロック図であ
る。図17との差異は、図17におけるトラヒックパラ
メータ計測部12が図29では重み付け係数格納テーブ
ル15に変わっている点であり、さらに、重み付け係数
入力部16が存在する点が図28と異なる。即ち、上記
実施例8では、トラヒックパラメータを計測せずに予め
設定されている重み付け係数を使用する構成とすること
により、チャネル割当てに関わる処理を簡単化できると
いう利点があったが、本実施例9では、外部から重み付
け係数を随時入力できる構成とし、トラヒックパラメー
タを計測せずによりチャネル割当てに関わる処理を簡単
化するとともに、トラヒック量の変動に対処することが
できるという利点がある。
【0184】
【発明の効果】以上のように、この請求項1に係る発明
によれば、割当てパターン抽出手段によって、チャネル
管理手段により管理される複数チャネルの使用状態に基
づき、新規呼が生起した場合に上記新規呼に対して可能
な割当てパターンを全て抽出し、そして、割当て可能呼
数計測手段によって、上記の抽出された全ての割当てパ
ターンに対して割当て可能な呼の総数を計測することに
より、上記の計測された割当て可能な呼の総数が最も大
きい割当てパターンを選択して、その割当てパターン通
りに新規呼に割り当てることができ、所要チャネル数が
1の低速呼と所要チャネル数が複数の高速呼とが混在す
る多元トラヒック運用において、高速呼の呼損率が増加
するのを抑えることのできるチャネル割当て方式を得る
ことができる。
【0185】この請求項2に係る発明によれば、割当て
可能呼数の減少数計測手段によって、チャネル管理手段
により管理される複数チャネルの使用状態に基づき、新
規呼が生起した場合に割当て可能なタイムスロット内の
空チャネルの割当て可能な呼数と、上記割当て可能なタ
イムスロット内の空チャネルを新規呼に割り当てたと仮
定した状態での割当て可能な呼数とを計測し、上記新規
呼を上記割当て可能なタイムスロットに割り当てること
により生じる割当て可能な呼数の減少数を計測すること
ができ、そして、呼管理制御手段によって、上記割当て
可能なタイムスロットを上記割当て可能な呼数の減少数
の少ないものから順に選択し、選択した割当て可能なタ
イムスロット内の空チャネルを上記新規呼に割り当てる
ことができ、所要チャネル数が1の低速呼と所要チャネ
ル数が複数の高速呼とが混在する多元トラヒック運用に
おいて、高速呼の呼損率が増加するのを抑えるとのでき
るチャネル割当て方式を得ることができる。
【0186】さらに、この請求項3に係る発明によれ
ば、請求項2記載のチャネル割当て方式の割当て可能呼
数の減少数計測手段において、割当て可能な呼数の減少
数を上記割当て可能なタイムスロット内の使用されてい
るチャネル数と上記割当て可能なタイムスロット内のチ
ャネルを使用している子局数とに基づいて算出すること
ができ、全ての呼の種類について割当て可能か否かを検
索する必要がなく、短時間に割当て処理を行い、高速呼
の呼損率を低減することができる。
【0187】また、この請求項4に係る発明によれば、
空チャネル数計測手段によって、新規呼が生起した際に
チャネル管理手段により管理される複数チャネルの使用
状態に基づき、割当て可能なタイムスロット内の空チャ
ネル数を計測することにより、上記の空チャネル数計測
手段の計測結果に基づき、複数の空チャネルを有する割
当て可能なタイムスロットの内、空チャネル数が最も少
ないものから順に選択し、選択した複数の空チャネルを
有する割当て可能なタイムスロット内の空チャネルを新
規呼に割り当てることができる。また、上記新規呼に所
要チャネル数に等しい数の空チャネルを割り当てられな
い場合は、不足するチャネル数分だけ空チャネル数が1
である割当て可能なタイムスロット内の空チャネルを割
り当てることができる。以上により、空チャネル数を計
測するだけの簡単な処理で高速呼の呼損率を低減するこ
とができるチャネル割当て方式を得ることができる。
【0188】この請求項5に係る発明によれば、割当て
可能呼数計測手段によって、割当て可能なタイムスロッ
ト内の空きチャネルを新規呼に割り当てた状態で、次に
生起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当て
可能なチャネル数を計測するとともに、トラヒックパラ
メータ計測手段によって、各子局からのチャネル割当て
要求を監視して各局間のトラヒック量を計測し、そし
て、重み付け割当て可能呼数生成手段によって、上記の
計測された割当て可能なチャネル数を、上記の計測され
たトラヒック量に基づいて重み付けすることにより、各
種呼の発生する割合に基づいて、次に生起する可能性の
ある呼に対する割当て可能なチャネル数を、上記重み付
け割当て可能呼数生成手段によりそれぞれ重み付けして
から割当て可能なチャネル数の総和を求め、該割当て可
能なチャネル数の総和が多い順にタイムスロットを選択
し、新規呼に該タイムスロット内の空きチャネルを割り
当てることができる。以上により、子局間のトラヒック
量に偏りがある場合にも、トラヒックの集中する局の呼
損率の増加を小さく抑えることができるチャネル割当て
方式を得ることができる。
【0189】この請求項6に係る発明によれば、請求項
5に記載のチャネル割当て方式の重み付け割当て可能呼
数生成手段において、呼の割当て可能なチャネル数に重
み付けするための呼の重み付け係数を、その呼の同一送
信局及び同一受信局の呼の発生割合の総和として求め、
この重み付け係数により重み付けすることができ、ある
呼の発生確率が他の呼の発生確率に比べて極端に小さい
とき、その呼の呼損率が他の呼に比べて顕著に増加する
のを抑えることができるチャネル割当て方式を得ること
ができる。
【0190】この請求項7に係る発明によれば、割当て
可能呼数計測手段によって、タイムスロット内空きチャ
ネル検索手段により検索された割当て可能なタイムスロ
ット内の空きチャネルを新規呼に割り当てた状態で、次
に生起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当
て可能なチャネル数を計測するとともに、呼量計測手段
によって、チャネル管理手段により管理されるチャネル
管理テーブルに接続されて各呼の呼量を計測し、そし
て、重み付け割当て可能呼数生成手段によって、上記の
計測された各呼の呼量に基づいて定める重み付け係数を
用いて重み付けすることにより、上記の計測された各種
呼の発生する割合に基づき、次に生起する可能性のある
呼に対する割当て可能なチャネル数を、上記重み付け割
当て可能呼数生成手段によりそれぞれ重み付けしてから
割当て可能なチャネル数の総和を求め、該割当て可能な
チャネル数の総和が多い順にタイムスロットを選択し、
新規呼に該タイムスロット内の空きチャネルを割り当て
ることができる。以上により、子局間のトラヒック量に
偏りがある場合にも、トラヒックの集中する局の呼損率
の増加を小さく抑えることができるチャネル割当て方式
を得ることができる。
【0191】この請求項8に係る発明によれば、割当て
可能呼数計測手段によって、タイムスロット内空きチャ
ネル検索手段により検索された割当て可能なタイムスロ
ット内の空きチャネルを新規呼に割り当てた状態で、次
に生起する可能性のある全ての呼に対してそれぞれ割当
て可能なチャネル数を計測するとともに、重み付け係数
格納テーブルに予め設定した値を格納し、そして、重み
付け割当て可能呼数生成手段によって、上記の重み付け
係数格納テーブルから求めた重み付け係数を用いて重み
付けすることにより、次に生起する可能性のある呼に対
する割当て可能なチャネル数を、上記重み付け割当て可
能呼数生成手段によりそれぞれ重み付けしてから割当て
可能なチャネル数の総和を求め、該割当て可能なチャネ
ル数の総和が多い順にタイムスロットを選択し、新規呼
に該タイムスロット内の空きチャネルを割り当てること
ができる。以上により、トラヒック量の大小が予想され
計測する必要のない場合、チャネル割当て処理を簡単に
でき、トラヒックの集中する局の呼損率の増加を小さく
抑えることができるチャネル割当て方式を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実施
例1を示す構成ブロック図である。
【図2】図1の動作の概要を説明するフローチャートで
ある。
【図3】図1の動作説明に用いる割当て可能なチャネル
数eijを示す図である。
【図4】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実施
例2を示す構成ブロック図である。
【図5】図4の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図4の動作説明に用いる割当て可能な呼の数を
示す図である。
【図7】図4の動作説明に用いる割当て可能な呼の数を
示す図である。
【図8】図9、図10の呼損率特性を求めるのに使用す
る条件を示す図表である。
【図9】この発明のチャネル割当て方式の実施例2の呼
損率特性図である。(子局数=32の場合)
【図10】この発明のチャネル割当て方式の実施例2の
呼損率特性図である。(子局数=4の場合)
【図11】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例3を説明する図である。
【図12】この発明の実施例4の動作を説明するチャネ
ル管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例4を示す構成ブロック図である。
【図14】この発明の実施例4の動作を説明するフロー
チャートである。
【図15】この発明のチャネル割当て方式の実施例4の
呼損率特性図である。(子局数=32の場合)
【図16】この発明のチャネル割当て方式の実施例4の
呼損率特性図である。 (子局数=4の場合)
【図17】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例5を示す構成ブロック図である。
【図18】図17の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図19】図17の動作説明に用いる各呼の発生割合p
ijを示す図である。
【図20】図17の動作説明に用いる重み付け割当て可
能なチャネル数pijijを示す図である。
【図21】この発明のチャネル割当て方式の実施例5の
呼損率特性図である。
【図22】図17の動作説明に用いるチャネル管理テー
ブルを示す図である。
【図23】図17の動作説明に用いる割当て可能なチャ
ネル数eijを示す図である。
【図24】図21の呼損率特性を求めるのに使用した条
件を示す図表である。
【図25】局間のトラヒック量に偏りがあるトラヒック
モデルを示す図である。
【図26】この発明のチャネル割当て方式の実施例6の
動作説明に用いる各呼の発生割合p ij と、重み付け係数
ij ´を示す図である。
【図27】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例7を示す構成ブロック図である。
【図28】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例8を示す構成ブロック図である。
【図29】この発明のチャネル割当て方式の制御局の実
施例9を示す構成ブロック図である。
【図30】マルチキャリアTDMA方式の衛星通信シス
テムを示す構成図である。
【図31】従来のチャネル割当て方式の制御局を示す構
成ブロック図である。
【図32】図31の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図33】従来のチャネル割当方式の図31,図34の
動作説明に用いるチャネル管理テーブルである。
【図34】従来の他のチャネル割当て方式の制御局を示
す構成ブロック図である。
【図35】図34の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図36】この発明のチャネル割当方式の図1,図4の
動作説明に用いるチャネル管理テーブルである。
【符号の説明】
1 ,12 ,…,1L 子局 2 制御局 3 衛星 4 データバースト 5 チャネル管理テーブル 6 タイムスロット内空チャネル検索部 7 使用チャネル数計測部 8 呼制御管理部 9 キャリア内空チャネル検索部 11 空チャネル数計測部 12 トラヒックパラメータ計測部 13 重み付割当て可能呼数生成部 14 呼量計測部 15 重み付け係数格納テーブル 16 重み付け係数入力部 19 割当てパターン抽出部 20 割当て可能呼数計測部 21 割当て可能呼数減少数計測部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記1タイムスロット内の空きチャネルを検索する空き
    チャネル検索手段と、 上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャネ
    ルの使用状態に基づいて、上記新規呼が生起した時点で
    の上記新規呼に対して可能な割当てパターンを全て抽出
    する割当てパターン抽出手段と、 上記の抽出された全ての割当てパターンに対して割当て
    可能な呼の総数を計測する割当て可能呼数計測手段と、 上記の計測された割当て可能な呼の総数が最も大きい割
    当てパターンを選択し、その割当てパターンの通りに新
    規呼を割り当てる呼制御管理手段とを備えることを特徴
    とするチャネル割当て方式。
  2. 【請求項2】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記1タイムスロット内の空きチャネルを検索する空き
    チャネル検索手段と、 上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャネ
    ルの使用状態に基づいて、新規呼が生起した時点で、割
    当て可能なタイムスロット内の空チャネルに割当て可能
    な呼数と、割当て可能なタイムスロット内の空チャネル
    に新規呼を割り当てたと仮定した状態で割当て可能な呼
    数とを計測し、上記新規呼を上記割当て可能なタイムス
    ロットに割り当てることにより生じる割当て可能な呼数
    の減少数を計測する割当て可能呼数の減少数計測手段
    と、 上記割当て可能なタイムスロットを上記割当て可能な呼
    数の減少数が少ないものから順に選択し、選択した割当
    て可能なタイムスロット内の空チャネルに上記新規呼を
    割り当てる呼管理制御手段とを備えることを特徴とする
    チャネル割当て方式。
  3. 【請求項3】 割当て可能呼数の減少数計測手段が、割
    当て可能呼数の減少数を上記割当て可能なタイムスロッ
    ト内の使用されているチャネル数と上記割当て可能なタ
    イムスロット内のチャネルを使用している子局数とに基
    づいて算出することを特徴とする請求項2記載のチャネ
    ル割当て方式。
  4. 【請求項4】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記1タイムスロット内の空きチャネルを検索する空き
    チャネル検索手段と、 新規呼が生起した際に上記チャネル管理手段により管理
    される上記複数チャネルの使用状態に基づいて、割当て
    可能なタイムスロット内の空チャネル数を計測する空チ
    ャネル数計測手段と、 上記の空チャネル数計測手段の計測結果に基づいて、複
    数の空チャネルを有する割当て可能なタイムスロットの
    内、空チャネル数が最も少ないものから順に選択し、選
    択した複数の空チャネルを有する割当て可能なタイムス
    ロット内の空チャネルを新規呼に割り当て、上記新規呼
    の所要チャネル数分を上記複数の空チャネルを有する割
    当て可能なタイムスロットに割り当てられない場合、上
    記新規呼の不足するチャネル数分を空チャネル数が1つ
    である割当て可能なタイムスロットの空チャネルに割り
    当てる呼制御管理手段とを備えたことを特徴とするチャ
    ネル割当て方式。
  5. 【請求項5】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャネ
    ルの使用状態に基づき、上記使用チャネル数計測手段を
    用いて割当て可能な空きチャネルが存在するタイムスロ
    ットを検索するタイムスロット内空きチャネル検索手段
    と、 上記タイムスロット内空きチャネル検索手段によって検
    索された割当て可能なタイムスロット内の空きチャネル
    に新規呼を割り当てた状態で、次に生起する可能性のあ
    る全ての呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を
    計測する割当て可能呼数計測手段と、 各子局からのチャネル割当て要求を監視して各局間のト
    ラヒック量を計測するトラヒックパラメータ計測手段
    と、 上記の割当て可能呼数計測手段により計測された割当て
    可能なチャネル数を上記トラヒックパラメータ計測手段
    により計測されたトラヒック量に基づいて、重み付けす
    る重み付け割当て可能呼数生成手段と、 次に 生起する可能性のある呼に対する割当て可能なチャ
    ネル数を、上記重み付け割当て可能呼数生成手段により
    それぞれ重み付けしてから割当て可能なチャネル数の総
    和を求め、該割当て可能なチャネル数の総和が多い順に
    タイムスロットを選択し、新規呼に該タイムスロット内
    の空きチャネルを割り当てる呼制御管理手段とを備える
    ことを特徴とするチャネル割当て方式。
  6. 【請求項6】 呼の割当て可能なチャネル数に重み付け
    するための呼の重み付け係数を、その呼の同一送信局及
    び同一受信局の呼の発生割合の総和として求め、この重
    み付け係数により重み付けする重み付け割当て可能呼数
    生成手段を備えることを特徴とする請求項5記載のチャ
    ネル割当て方式。
  7. 【請求項7】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャネ
    ルの使用状態に基づき、上記使用チャネル数計測手段を
    用いて割当て可能な空きチャネルが存在するタイムスロ
    ットを検索するタイムスロット内空きチャネル検索手段
    と、 上記タイムスロット内空きチャネル検索手段によって検
    索された割当て可能なタイムスロット内の空きチャネル
    に新規呼を割り当てた状態で、次に生起する可能性のあ
    る全ての呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を
    計測する割当て可能呼数計測手段と、 上記チャネル管理手段により管理されるチャネル管理テ
    ーブルに接続されて各呼の呼量を計測する呼量計測手段
    と、 上記の呼量計測手段により計測された各呼の呼量に基づ
    いて求めた重み付け係数を用いて、重み付けする重み付
    け割当て可能呼数生成手段と、 次に 生起する可能性のある呼に対する割当て可能なチャ
    ネル数を、上記重み付け割当て可能呼数生成手段により
    それぞれ重み付けしてから割当て可能なチャネル数の総
    和を求め、該割当て可能なチャネル数の総和が多い順に
    タイムスロットを選択し、新規呼に該タイムスロット内
    の空きチャネルを割り当てる呼制御管理手段とを備える
    ことを特徴とするチャネル割当て方式。
  8. 【請求項8】 複数のキャリアを複数のタイムスロット
    に時分割して得られる複数チャネルを使用して、情報デ
    ータを含むバーストを送受信し相互に通信を行う複数の
    子局と、上記複数チャネルの使用状態を管理し、上記複
    数の子局の中から新たに生起した新規呼を、割当て可能
    なタイムスロット内の空きチャネルに割り当てる制御局
    とを備えた複数キャリアを用いる時分割多元接続システ
    ムにおいて、 上記制御局が、上記複数チャネルの使用状態を管理する
    チャネル管理手段と、 新規呼が生起した際に上記複数のタイムスロットの中の
    1タイムスロット内で上記新規呼の送信局が使用してい
    る送信チャネル総数及び上記1タイムスロット内の上記
    新規呼の受信局が使用している受信チャネル総数を計測
    する使用チャネル数計測手段と、 上記チャネル管理手段により管理される上記複数チャネ
    ルの使用状態に基づき、上記使用チャネル数計測手段を
    用いて割当て可能な空きチャネルが存在するタイムスロ
    ットを検索するタイムスロット内空きチャネル検索手段
    と、 上記タイムスロット内空きチャネル検索手段によって検
    索された割当て可能なタイムスロット内の空きチャネル
    に新規呼を割り当てた状態で、次に生起する可能性のあ
    る全ての呼に対してそれぞれ割当て可能なチャネル数を
    計測する割当て可能呼数計測手段と、 予め設定した値を格納する重み付け係数格納テーブル
    と、 上記の重み付け係数格納テーブルに基づいて求めた重み
    付け係数を用いて、重み付けする重み付け割当て可能呼
    数生成手段と、 次に 生起する可能性のある呼に対する割当て可能なチャ
    ネル数を、上記重み付け割当て可能呼数生成手段により
    それぞれ重み付けしてから割当て可能なチャネル数の総
    和を求め、該割当て可能なチャネル数の総和が多い順に
    タイムスロットを選択し、新規呼に該タイムスロット内
    の空きチャネルを割り当てる呼制御管理手段とを備える
    ことを特徴とするチャネル割当て方式。
JP4240807A 1992-02-27 1992-09-09 チャネル割当て方式 Expired - Fee Related JP2890993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4240807A JP2890993B2 (ja) 1992-02-27 1992-09-09 チャネル割当て方式

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-41526 1992-02-27
JP4152692 1992-02-27
JP4240807A JP2890993B2 (ja) 1992-02-27 1992-09-09 チャネル割当て方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05327644A JPH05327644A (ja) 1993-12-10
JP2890993B2 true JP2890993B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=12610847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4240807A Expired - Fee Related JP2890993B2 (ja) 1992-02-27 1992-09-09 チャネル割当て方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2890993B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05327644A (ja) 1993-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8200255B2 (en) Allocation of radio resources in a CDMA2000 cellular system
US7031720B2 (en) Pre-emptive bandwidth allocation by dynamic positioning
RU2129761C1 (ru) Способ распределения частот между базовыми станциями системы мобильной радиосвязи
JP4707912B2 (ja) Cdmaシステムにおける異なるデータレートへのコード分配の方法、装置及びコンピュータプログラム
KR20010014121A (ko) 합성 다중 슬롯 서비스를 위한 채널 할당
JPS6324331B2 (ja)
WO1998029992A9 (en) Method and system for bandwidth allocation for multimedia services under aggregate traffic conditions
JPS6291027A (ja) デマンド割当て通信方式
KR100733176B1 (ko) 채널 코드의 동적인 배정 방법
KR100819988B1 (ko) 확산 코드를 할당하는 방법 및 장치
Andrews et al. Dynamic bandwidth allocation algorithms for high-speed data wireless networks
US6385188B1 (en) Method for sharing channels between base station sectors and frequency assignments in code division multiple access system
KR100428744B1 (ko) 통신 시스템 및 그 자원 할당 방법
CN111405540A (zh) 一种用于紧急业务的信道分配方法
JP2890993B2 (ja) チャネル割当て方式
Karol et al. A protocol for fast resource assignment in wireless PCS
Balyan et al. An efficient multi code assignment scheme to reduce call establishment delay for WCDMA networks
WO1998037703A2 (en) Channel allocation in radio band
Sekine et al. Hybrid OVSF code assignment scheme in W-CDMA
JP3883406B2 (ja) 通信システムおよびそのリソース割り当て方法並びに通信制御装置
JPH11331928A (ja) 無線通信システム、無線通信システムにおける無線資源割当て方法並びに移動通信システムの基地局及び移動機
KR100447059B1 (ko) 무선통신시스템에서 제어국의 트래픽 핸들링 처리 블럭할당 방법
KR100365722B1 (ko) 이동통신 시스템에서 하향링크 채널화코드 할당 방법
JP2591877B2 (ja) チャネル割当方式
JPH11234732A (ja) 無線通信チャネル割当方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees