JP2890430B2 - 背面投写型ディスプレイ用スクリーン - Google Patents

背面投写型ディスプレイ用スクリーン

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JP2890430B2
JP2890430B2 JP1001346A JP134689A JP2890430B2 JP 2890430 B2 JP2890430 B2 JP 2890430B2 JP 1001346 A JP1001346 A JP 1001346A JP 134689 A JP134689 A JP 134689A JP 2890430 B2 JP2890430 B2 JP 2890430B2
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JP
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screen
glass
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projection display
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JP1001346A
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常生 若林
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、背面投写型ディスプレイ用スクリーン、特
に近年需要が高まりつつある高解像度(ハイビジョン)
テレビ用として、大形画面を有する背面投写型ディスプ
レイ用スクリーンに関する。
[従来の技術] 従来テレビ用ディスプレイとしては、直視型CRT(い
わゆるブラウン管)が用いられてきたが、近年の高解像
度(ハイビジョン)方式の開発により、画像品質が向上
してきたため、従来では実用上不可能であった大形画面
表示が可能になった。ところが、このような大形画面を
直視型CRTで実現しようとすると、その重量・形状が著
しく増大すること、高価格になること、また電力消費も
増大すること等の理由から実用性には限界がある。
この点を解決する方法として、投写型ディスプレイが
開発されつつある。該ディスプレイは、CRT上の画面を
直視するのではなく、比較的小さい形状のCRT上の画像
を光源として大形スクリーンに投写することにより、小
型・軽量化を可能とするものである。この際、投写光源
を画面ディスプレイの前面に配置するか(前面投写型デ
ィスプレイ)、該ディスプレイの後方に配置するか(背
面投写型ディスプレイ)で2方式が提案されているが、
前面投写型ディスプレイは、光路設計が単純になるとい
う長所はあるものの、明るい室内では見にくいこと、ス
クリーンの正面(観客側)に投写装置がありスクリーン
上の画像を見るには邪魔になること、又この配置では、
機器全体がさほど小型にならない等の短所の方が大き
く、実用的ではない。逆に背面投写型ディスプレイは、
光路設計は複雑になるものの、明るい室内でも見やすい
上に、スクリーン前方は解放されており、又背面に光源
及び投写光学系をすべて収納できるため、大画面のディ
スプレイでありながら機器全体は極めて小型化すること
が可能になることから、現在実用化がすすめられつつあ
る。
背面投写型ディスプレイにおいては、光源である高品
質画像を明度・階調とも忠実に再現する必要から、使用
するスクリーンには高集光性及び散光性という相反する
特性が求められる。即ち、前者の高集光性は、高輝度の
結像を得るために必要であり、後者の散光性は投写画像
が広い視角から視認できるようにするためには必要であ
る。この要求を満たすため、レンチキュラ形状を有する
透明シートをフレネルレンズの前に配置する第2図に示
すような2枚構成のスクリーン、及び第3図に示すよう
な1種の素材で形成した前面がレンチキュラ形状、背面
がフレネルレンズ形状の一体型スクリーンが提案されて
いる。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら上述の従来技術における、2枚構成のス
クリーンにおいては迷光が多く、したがって鮮明な画像
がえられない。又、一体型スクリーンにおいては、2つ
の光学素子を1種の素材で形成するため特性上の犠牲が
大きくなる、という問題がある。
即ち、一般にフレネルレンズ部では、フレネル角を小
さくした方が、反射損失及び赤・緑・青各色間での透過
光量差が少なくなり、画像品質及び画面の高輝度化にそ
れぞれ有利にはたらき、又レンチキュラ部のピッチは細
密であればあるほど解像度が高くなる。ところがフレネ
ル角を小さくすることは、フレネルレンズ全体の焦点距
離を長くすることになり、投写距離の増大、即ち光源か
らスクリーンまでの光路が長くなることを意味し、ディ
スプレイ全体の大形化を招くことになる。この点につい
ては、フレネルレンズの素材として高屈折率のガラスを
用いて、小さいフレネル角であって大きな屈折角が得ら
れるため投写距離の短縮を図った一体型スクリーンも試
みられているが、このようなガラスは成形性・強度に乏
しいため前面のレンチキュラ形状を製造することが困難
になる。又細密なレンチキュラ形状を形成させることに
成功したとしてもガラス製では欠け落ちやすく実用性に
乏しい。
したがって、現状においては満足すべき性能を有する
背面投写型ディスプレイ用スクリーンは得られていな
い。
[課題を解決しようとする手段] 上述のように、従来の技術においては、高輝度・高解
像度・広視角性を有し、かつ実用上十分な耐久性を有す
る背面投写型ディスプレイ用スクリーンを工業的に大量
・安価に製造することは不可能であった。本発明はこの
ような従来技術の欠陥を解決するためになされたもので
ある。
即ち、本発明は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ウレタン樹脂またはポリオレフィン樹脂からなりか
つ一面がレンチキュラ形状を有するプラスチックシート
の背面と、屈折率1.55以上の高屈折率ガラスからなりか
つ一面がフレネルレンズ形状を有するガラス板の背面と
が接合され一体化され、前面側にプラスチックシート、
背面側にガラス板が配置されてなることを特徴とする背
面投与型ディスプレイ用スクリーンを提供するものであ
る。
本発明にかかる背面投写型ディスプレイ用スクリーン
を第1図に示すが、前面はレンチキュラ形状、背面はフ
レネルレンズ形状であって、前面部はプラスチックシー
トからなり、背面はガラス板からなり、該プラスチック
シートのレンチキュラ形状面に対する背面と該ガラス板
のフレネルレンズ形状面に対する背面とが接合され一体
化されてなることに特徴がある。したがって、形状のみ
をみれば、従来の一体型スクリーンに近似するが、上記
の如く構成されてなるという点において全く異なるもの
である。特に、複雑な形状と耐久性を要求される前面に
は成形性に優れるプラスチックを用い、高屈折率を要求
される背面部にはガラスを使用するものである。而し
て、本発明の特質を最も発揮し得るのは、背面部のガラ
スが高屈折率ガラスよりなることであり、特に屈折率が
1.55以上のガラスを用いる。これによって、焦点距離を
短かくすることが可能となり、小型化することが出来
る。かかるガラスの素材は、作花、境野、高橋編:『ガ
ラスハンドブック』(朝倉書店)p.71−p.84に記載され
ているものが応用できる。又、前面部に用いるプラスチ
ックシートのプラスチック素材はガラスとの接着性・透
明性・耐摩耗性を有することが重要であり、好適なプラ
スチックとして例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂を用いる。
本発明の背面投写型ディスプレイ用スクリーンを製造
するには従来公知の方法が採用できる。一面がレンチキ
ュラ形状を有するプラスチックシートは、例えば所望の
レンチキュラ形状に相当する鋳型を作り、これをプレス
型としてプラスチックシートの片面にレンチキュラ形状
を転写させることによって得ることができる。このプラ
スチックシートのレンチキュラ形状面の背面と、一面が
フレネルレンズ形状を有するガラス板のフレネルレンズ
形状面の背面とを接着剤によって貼り合せることによっ
てプラスチックシートとガラス板とを接合し背面投写型
ディスプレイ用スクリーンを得る方法がある。又、他の
例として、上記レンチキュラ用鋳型を一方に配置し、こ
のレンチキュラ形状面にフレネルレンズ形状面を有する
ガラス板のフレネルレンズ形状面に対する背面を相対す
るように併行して配置し、両者の側面周囲に粘着テープ
を巻回してキャビティを形成し、このキャビティにプラ
スチックシートに成形し得る重合性モノマーを注入した
後、熱又は光等によりモノマーを重合硬化せしめて、実
質的にプラスチックシートとガラスとが接合され一体化
された背面投写型ディスプレイ用スクリーンを得る方法
もある。
[実施例] 屈折率1.70のガラス(SF15)を素材として、ピッチが
0.35mmのフレネルレンズ形状を一面に形成した40インチ
サイズ・厚さ2mmのガラス板を製作し、このガラス板の
フレネルレンズ形状面の背面と0.5mmピッチのレンチキ
ュラ形状を一面に有するポリウレタン製シートのレンチ
キュラ形状面の背面とを熱圧着により接合し、一体化し
て背面投写型ディスプレイ用スクリーンを製作した。
この得られたスクリーンの投写距離は1.13mであっ
た。
[比較例] 屈折率1.49のアクリル樹脂を素材として用いて、後面
の形状がピッチ0.35mmのフレネルレンズであり、前面の
形状が0.5mmピッチのレンチキュラレンズである一体型
の40インチサイズのスクリーンを製作した。
このスクリーンの投写距離は1.62mであった。
[発明の効果] 本発明の背面投写型ディスプレイ用スクリーンは、画
像の視野を広げるための前面レンチキュラレンズ部には
プラスチックを用いることによって複雑な形状の成形を
容易にし、後面には高屈折率ガラス製のフレネルレンズ
を用いたことによって、ディスプレイの小型化が可能と
なるという効果がある。
特に、プラスチックとガラスとを接合して一体化して
いることによって、迷光が少なく、しかもスクリーン全
体の剛性を保ちつつ軽量化が達成されることから、将来
の普及が期待されるハイビジョンのような、少なくとも
50インチという大画面が必要な機器において有用である
という効果が認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の背面投写型ディスプレイ用スクリーン
の断面図、第2図は従来の2枚構成のスクリーンの断面
図、第3図は従来の一体型のスクリーンの断面図であ
り、図中、1,2はそれぞれ球状及び台形状のレンチキュ
ラレンズ形状面、3はフレネルレンズ形状面、4はプラ
スチック、5はガラスを示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウ
    レタン樹脂またはポリオレフィン樹脂からなりかつ一面
    がレンチキュラ形状を有するプラスチックシートの背面
    と、屈折率1.55以上の高屈折率ガラスからなりかつ一面
    がフレネルレンズ形状を有するガラス板の背面とが接合
    され一体化され、前面側にプラスチックシート、背面側
    にガラス板が配置されてなることを特徴とする背面投与
    型ディスプレイ用スクリーン。
  2. 【請求項2】ハイビジョンの画像が投写されることを特
    徴とする請求項1記載の背面投写型ディスプレイ用スク
    リーン。
  3. 【請求項3】40インチサイズ以上であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の背面投写型ディスプレイ用ス
    クリーン。
JP1001346A 1989-01-10 1989-01-10 背面投写型ディスプレイ用スクリーン Expired - Lifetime JP2890430B2 (ja)

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