JP2889993B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 車両の傾斜変化を検出して警報を出す車両用盗難防止
装置において、傾斜角センサ及び増幅素子の温度ドリフ
トによるオフセットの影響を少なくすることを目的と
し、 傾斜変化を算出する初期値を所定時間毎に更新する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、車両の傾斜変化を検出して警報を出す車両
用盗難防止装置に関する。
〔従来の技術〕
車両に搭載した傾斜角センサで該車両の傾斜角を検出
し、該センサの出力を処理する処理器で駐車中の傾斜変
化を算出すると共に、該傾斜変化が所定のしきい値を越
えたときは警報を出す車両用盗難防止装置がある。この
装置は車両をジャッキアップして車両本体或いは車輪等
を盗難する行為を未然に防止する上で有用である。
直流的な車両用盗難防止装置は駐車開始時のセンサ出
力を初期値として記憶し、以後のセンサ出力との差(傾
斜変化に相当)が所定のしきい値を越えたときに警報を
出す。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した車両用盗難防止装置が屋外の大幅な温度変化
の影響を受けると、傾斜角センサのオフセットや該セン
サの出力を受けるDCアンプの入力オフセットがDC増幅さ
れて大きな誤差となるため、誤動作する(誤警報を出
す)ことがある。
本発明は車両用盗難防止装置における傾斜角センサや
増幅素子の温度ドリフトによるオフセットの影響を少な
くすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、車両に搭載した傾斜角センサで該車両の傾
斜角を検出し、該センサの出力を処理する処理器で駐車
中の傾斜変化を算出すると共に、該傾斜変化が所定のし
きい値を越えたときは警報を出す車両用盗難防止装置に
おいて、傾斜変化を所定のしきい値と比較する判定系を
複数系統設定し、各判定系は傾斜変化を算出する初期値
を所定時間毎に更新するとともに、各々初期値更新時期
を異ならせたことを特徴とするものである。
〔作用〕
傾斜変化を算出する初期値を所定時間毎に更新する
と、オフセットの温度ドリフトによる変化分が長期間累
積されることがなくなり、実際には車両の傾斜角が変化
していないのに警報を出すという誤動作を未然に防止で
きる。
また判定系を複数系統設け、各々の初期値更新時期を
異ならせると、1つの判定系では検出できない出力変化
を他の判定系で検出し、一層確実な傾斜角変化の検出が
可能になる。
〔実施例〕
第1図は本発明の概略構成図で、10は車両の傾斜角を
重力加速度等から検出する傾斜角センサ、20は該センサ
の微小出力をDC増幅するアンプ、30は該アンプ出力から
振動等による雑音成分を除去するフィルタ、40は該フィ
ルタ出力をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、50
は該A/Dコンバータの出力を取込んで傾斜変化検出処理
をする処理器(マイクロコンピュータ使用)である。
第2図は本発明の動作説明図で、VNは傾斜角センサ10
の出力である。このセンサ出力VNは車両の傾斜角を示
す。傾斜変化は或る時点の傾斜角(これを初期値と呼
ぶ)と現在の傾斜角との差として算出される。一般に初
期値はシステムスタート時のセンサ出力VNの値であり、
図の例ではVA1がこれに相当する。本発明ではこの初期
値(一般項をVAとする)を一定時間(図の例では60s)
毎に更新する。スタートから60s後のVNの値はVA2であ
り、更にその60s後のVNの値はVA3であるから、この初期
値VAはVA1,VA2,VA3,……と更新されてセンサ出力VNの変
化に追従しようとする。
センサ出力VNの変化には、車両の傾斜変化と温度ドリ
フトによるオフセット変化に起因するものとがある。前
者はジャッキアップにより30s程度で大きく変化するの
に対し、後者は極めて緩やかなものであるから、例えば
60s毎に初期値を更新すると、温度ドリフトの影響を避
けながら盗難に結びつく車両の傾斜変化を検出できる。
例えば第2図の例で実線を温度ドリフトによるもの、
破線をジャッキアップによるものとする。そして警報を
出すしきい値をVRとした場合、温度ドリフトによる出力
変化の最大値(VA2−VA1),(VA3−VA2),……では警
報が出ないように設定しておく。この様にしてもジャッ
キアップによる出力変化(VN1−VA1)があり、これがし
きい値VRを越えた場合は警報がでる。
ところで1系統の初期値更新方式では、初期値VAを更
新する直前の出力変化、例えば(VN1−VA1)がVR未満で
あると、初期値をVA1からVN1に更新することにより出力
変化がゼロになってしまうため、直前の出力変化(VN1
−VA1)がVRに近く、しばらくすればVRを越える場合で
もこれを検出できないことがある。
この点を解決するには初期値更新時期の異なる複数系
統の判定系を導入すればよい。第2図のVB,VCは他の判
定系の初期値であり、VBはVAから20s遅れてVB1,VB2,VB3
のように更新され、またVCはVBから20s遅れてVC1,VC2
ように更新される。このように複数の判定系を導入する
と、1つの判定系で検出できない大きな出力変化を他の
判定系で検出できる。例えばVAで検出できない出力変化
(VN1−VA1)<VRをVBによって20s後に(VN2−VB1)>V
Rとして検出できる。
各判定系の初期値更新は60s毎に行うが、しきい値VR
との比較では全ての系が常に行う必要はなく、各系が20
sずつずれて順番に行えば足りる。つまり、VA→VB→VC
→VA→VB→という順序である。但し、VB、VCが記憶され
ないスタートから40sまではVAだけで判定する。
第3図はこの場合の処理を示すフローチャートであ
る。ここではタイミングカウンタTと2種類のフラグ
FB,FCを用い、また初期値VA,VB,VCは更新時のセンサ出
力VNを記憶するメモリとして示してある。
先ずステップS1のイニシャライズ処理でVAにスタート
時のVNを書込み、またTに2をセットすると共に、FB,F
Cを0にクリアする。次にステップS2で本ルーチンのイ
ンターバル時間を20sに設定する。そしてステップS3でF
Cの値を調べる。このFCはVCに最初にVNが書込まれるの
で(スタートから40s)は0にあるので、この間はステ
ップS4を実行する。このステップS4は初期値VAで傾斜変
化を検出するものであり、ここで|VN−VA|>VRとなれば
ステップS5で警報を出す。しかし、ステップS3,S4をい
ずれもN(ノー)で通過したらステップS6でTをデクリ
メント(DEC)する。Tの初期値は2であるから初めて
ステップS6を通るとT=1になる。従ってステップS6で
T=2かと判定すれば結果はNであるので、ステップS8
へ移る。ここでT=1かと判定すれば決定はY(イエ
ス)であるので、ステップS9へ移る。このステップS9で
はFB=0かを判定する。スタートして20sしか経過して
いなければFB=0であるのでステップS10でVB=VNを書
込み、次のステップS11でFBに1をセットしてからステ
ップS2へ戻る。
このステップS2で次の20s(スタートから40s)が経過
するとステップS3からステップS4を通ってS6へ移り、T
を更にデクリメントして0にする。この結果、ステップ
S7,S8を経てステップS12へ移り、Tを3にしてからステ
ップS13へ入る。ここでFCを調べる。初めはFC=0であ
るからステップS14でVCにVNを書込み、ステップS15でFC
を1にセットしてステップS2へ戻る。
更にステップS2で次の20s(スタートから60s)が経過
すると、ステップS3から直接ステップS6へ入り、ここで
T=2にデクリメントする。この結果ステップS7からス
テップS16へ移り、VAによる出力変化判定を行う。この
判定でVRより小という結果になればステップS17でVA
更新を行い、ステップS2へ戻る。
更にこのステップS2で次の20s(スタートから80s)が
経過すると、ステップS6でT=1にデクリメントするの
で、ステップS9へ入り、ここでNと判定されるためステ
ップS18においてVBによる出力変化判定が行われる。こ
の判定でVRより小という結果になればステップS10でVB
を更新してステップS2へ戻る。
このステップS2で次の20s(スタートから100s)が経
過すると、ステップS6でT=0にデクリメントするの
で、ステップS12へ入り、更にステップS13からステップ
S19へ入るため、VCによる出力変化判定が行われる。こ
の判定でVRより小という結果になればステップS14でVC
を更新してステップS2へ戻る。
以下同様にして20s毎にVAによる判定および更新、VB
による判定および更新、VCによる判定および更新を行
い、ステップS16,S18,S19のいずれかでVRより大という
結果が得られたらステップS5で警報を出す。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、車両の傾斜変化を
検出して警報を出す車両用盗難防止装置において、傾斜
角センサ及び増幅素子の温度ドリフトによるオフセット
の影響を少なくすることができる。
また、1つの判定系では検出できない出力変化を他の
判定系で検出し、一層確実な傾斜角変化の検出が可能に
なるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成図、 第2図は本発明の動作説明図、 第3図は本発明の処理を示すフローチャートである。 図において、10は傾斜角センサ、20はDCアンプ、50は処
理器である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 25/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載した傾斜角センサで該車両の傾
    斜角を検出し、該センサの出力を処理する処理器で駐車
    中の傾斜変化を算出すると共に、該傾斜変化が所定のし
    きい値を越えたときは警報を出す車両用盗難防止装置に
    おいて、 傾斜変化を所定のしきい値と比較する判定系を複数系統
    設定し、各判定系は傾斜変化を算出する初期値を所定時
    間毎に更新するとともに、各々初期値更新時期を異なら
    せたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
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