JP2889296B2 - 耐火間仕切パネルおよび耐火間仕切壁の形成方法 - Google Patents

耐火間仕切パネルおよび耐火間仕切壁の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハニカムコアと発泡性防火塗料および特定
組成の耐火被覆組成物を用いた軽量でかつ強度や遮音性
に優れる耐火間仕切パネルに係り、さらにはそれら耐火
間仕切パネルを用いた耐火間仕切壁の形成方法に関する
ものである。
(従来技術) 従来、建築物の耐火間仕切壁には以下のような種別が
あった。
(1)現場打ちコンクリート 型枠を造り、そこにコンクリートを流しこんで硬化後
に脱型する。
(2)コンクリートブロック ブロックをモルタルを介して積み上げ、壁を形成す
る。
(3)成形板工法 ALC板や押し出し成形セメント板等を現場に持ち込ん
で固定する。
(4)軽量鉄骨下地工法(スタッド工法) スタッドと呼ばれる軽量型鋼を壁の芯材とし、両サイ
ドから壁材を貼るかまたは塗る。
a)湿式工法 スタッドにメタルラスを張り、その上からひる石プラ
スター、湿式ロックウール、モルタル等を塗付する。
b)乾式工法 スタッドに石膏ボード、ケイ酸カルシウムボード、フ
レキシブルボード等を貼る。
(5)ノンスタッド工法 壁としての強度をスタッドに頼ることなく、ボードの
組み合わせ、構造等で強度を付与し壁として構築する。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、現場打ちコンクリートは、 型枠とそれを組む専門工が必要であり手間がかかる。
硬化まで養生期間が必要であり工期がかかる。
壁としてみた場合、他の壁と比較して、単位面積あた
りの重量が重くなり、構造設計上の配慮が必要である。
層間変位に対する追従性が無いため、鉄骨構造による
高層ビルのような柔構造の建物に対しての適用はできな
い。
コンクリート流し込みの際、現場作業環境が汚れる。
等の問題がある。
また、コンクリートブロックは、 重量が重いため搬送作業が手間である。
層間変位に対する追従性が無いため、鉄骨構造による
高層ビルのような柔構造の建物に対しての適用はできな
い。
ブロック間の目地が出るので表面をモルタル等で仕上
げないと表面化粧ができない。
壁面貫通孔等の加工が難しい。
等の問題がある。
また、成形板工法は、コンクリートやブロックに比較
して軽量、断熱性に優れるが、 天井、壁、扉、窓、貫通配管等の取り合いや入隅、出
隅の加工が難しい。
目地処理を完全にしないと耐火性能が劣ったり遮音効
果が十分でなかったりする。
等の問題がある。
また、軽量鉄骨下地工法は、一般に軽量な壁として仕
上がり、層間変位にも追従する。さらに、湿式工法の場
合は、目地のない一体壁が形成されるため、目地部分に
おける遮音性や耐火性の低下の問題はない。また、複雑
な取り合いにおける加工性に優れ適応性がある。しかし
ながら、 湿式工法の場合は硬化まで養生期間が必要であり工期
がかかる。
湿式材料の塗付の際、現場作業環境が汚れる。
乾式工法の場合は複雑な取り合いの部分に対しては切
断等の加工が難しい。
目地処理を完全にしないと耐火性能が劣ったり遮音効
果が十分でなかったりする。
スタッドの併用のため金物工事と、耐火材の塗付もし
くは取り付けの2種類の業種による工事が必要となり、
工程管理が煩雑となる。
等の問題がある。
また、ノンスタッド工法は、上記の改良作として乾式
工法の長所を取り入れたもので、軽量鉄骨下地(スタッ
ド)の工事を不要とし、板材の組み合わせで壁を構築す
る工法である。しかしながら、この工法においては、薄
板を重ね合わせていく作業が主流となっており、作業性
の改善が要求されていた。
(問題点を解決するための方法) 本発明者らは以上のような問題点を解決するために鋭
意研究の結果、ハニカムコアと防火塗料と耐火被覆材を
複合させることにより、従来にない耐火性、遮音性に優
れた軽量の耐火間仕切パネルを発明し、また該パネルを
用いて一体成形された耐火間仕切壁を形成する方法を発
明した。
すなわち、水硬性セメント、合成樹脂エマルション、
水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材からなる混
合物および水を混練した混練物を表面材として、その間
に発泡性防火塗料を塗付または含浸させたハニカムコア
と一体にして、そのまま表面体を硬化させて成形した耐
火間仕切パネルである。
ここで、本発明に用いるハニカムコアとは、紙、金属
(例えば、アルミニウム、ステンレス、チタン等)、GR
Pの薄いシートを折り曲げハニカム構造にしたものを芯
材として用いるものであり、そのセルの構造は、六角形
状、円形状、リブ形状等、例えば、JIS A 6931に規定さ
れる種々の形状等であり、本発明の目的を達成できる全
ての材質、形状を包含する。
なお、パネルの補強をする意味で表面材の内部もしく
は表層部にメタルラスや、無機または有機性のネット、
シート、ペーパー、繊維等を併用してもよい。
以下実施例をもって本発明を説明する。
(実施例1) 第1図から第5図は本発明の耐火間仕切パネルの製造
方法を示す斜視図である。まず第1図のようなペーパー
ハニカムコアにJIS K 5661に規定する発泡性の防火塗料
を含浸させ乾燥した。次に、第2図のごとく作製しよう
とするパネルの大きさにした型枠に、水硬性セメント、
水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材からなる粉
体に合成樹脂エマルションおよび水を加えて混練した混
練物を流し込んだ。次に流し込んだ混練物が硬化、乾燥
する前に、その表面に型枠の大きさのメタルラスを置い
た。次にメタルラスの上に型枠の大きさにした先のハニ
カムコアを置き、第3図のごとくメタルラスと共に混練
物中に押し込んだ。さらに、第4図のごとくハニカムコ
アの上にメタルラスを置き、第5図のごとくその上から
先の混練物をハニカムコアに達するまでコテ塗りした。
これを硬化、乾燥させた後、型枠をとりはずした。完成
した耐火間仕切パネルの断面図を第6図に示した。
このような、耐火間仕切パネルは厚みに比較して軽量
であり、片面から加熱をすると表面材が裏面温度の上昇
を防ぐとともに、パネル内部の温度が上昇してきた場
合、防火塗料が発泡してさらに裏面温度の上昇を遅延さ
せることができた。
(実施例2) 実施例1の耐火間仕切パネルの製造において、第3図
の状態で硬化、乾燥させ型枠をとりはずした。このよう
なパネルを、型枠に水硬性セメント、合成樹脂エマルシ
ョン粉末、水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材
からなる粉体を水で混練した混練物を流し込み、さらに
その表面にガラス繊維製のネットを置いた上に第7図の
ごとく置いて押しつけた。硬化、乾燥後に型枠を取り外
すと実施例1と同様な耐火間仕切パネルが完成した。
(実施例3) 第8図のごとく、実施例1において耐火間仕切パネル
の、対面する一対の端部分には表面材を塗付しないよう
にして作製した。次に、このような耐火間仕切パネルを
建築物の間仕切壁を形成しようとする場所に第9図のご
とく並べ、床、及び天井部分をランナーを介して取り付
けた。次に、耐火間仕切パネルの継目部分でメタルラス
の端をかみあわせる。さらに、第10図のごとく水硬性セ
メント、合成樹脂エマルション、水酸化アルミニウム粉
末、炭酸塩、軽量骨材からなる粉体を水で混練した混練
物で、その上を塗り込んで平滑面に仕上げた。継目部分
の混練物が硬化、乾燥後は、壁全面が一体となった目地
のない耐火間仕切壁となった。
(効果) 本発明の耐火間仕切パネルは軽量でありながら壁とし
て要求される強度を有し、また、工場でパネルを作製す
る際に総厚を自由に設定できるため、石膏ボードやケイ
酸カルシウム板のように重ね貼り合わせていくような現
場での煩雑な工程をとることなく、1枚のみで耐火間仕
切壁を形成できる。その際、従来の耐火間仕切壁の形成
方法における乾式工法と湿式工法の両者の利点を活かし
簡便な方法で、目地のない耐火間仕切壁が形成できる。
特に目地は完全に無くなるため、従来の成形板工法に見
られるような、目地から生じる遮音性能の低下といった
欠点は完全に防ぐことができる。なおかつ、内部が中空
の防火塗料を含浸させたハニカムコアのため耐火間仕切
壁全体の厚みに対して表面材が占める厚みが少なくて
も、加熱時防火塗料が発泡して断熱性を維持するため全
体の耐火性能を低下させない効果がある。さらに表面に
塗装を施し意匠性を付与することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に使用する防火塗料を含浸したハニカ
ムコアである。第2図は、本発明の混練物を型枠に流し
込んだところである。第3図は、メタルラスとハニカム
コアを混練物中に押し込んだところである。第4図は、
さらにその上にメタルラスを置いたところである。第5
図は、さらにその上から混練物をコテ塗りしたところで
ある。第6図は、本発明の耐火間仕切パネルの断面図で
ある。第7図は、第3図の状態で硬化乾燥したパネル
を、型枠に流し込んだ混練物の上にガラス繊維製のネッ
トをおいて該ネットとともに混練物中に押し込むところ
である。第8図は本発明の耐火間仕切パネルの対面する
一対の端部には表面材を塗付しないようにして作製した
ものである。第9図は、本発明の耐火間仕切パネルを建
築物の耐火間仕切壁を形成する部位に並べたところであ
る。第10図は、本発明の耐火間仕切パネルを並べて形成
された耐火間仕切壁の継目目地部分に本発明混練物より
形成された成形板を挿入したところである。 a……ハニカムコア b……型枠 c……混練物 d……メタルラス e……ガラス繊維製のネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−91888(JP,A) 特開 昭50−67835(JP,A) 特開 昭61−77687(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/94

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性セメント、合成樹脂エマルション、
    水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材からなる混
    合物に水を加えて混練した混練物を表面材とし、該表面
    材の間に発泡性防火塗料を塗付または含浸させたハニカ
    ムコアが該混練物に押し込まれることにより挟まれたこ
    とを特徴とする耐火間仕切パネル。
  2. 【請求項2】水硬性セメント、合成樹脂エマルション、
    水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材からなる混
    合物に水を加えて混練した混練物を表面材とし、該表面
    材の間に発泡性防火塗料を塗付または含浸させたハニカ
    ムコアが該混練物に押し込まれることにより挟まれ、該
    ハニカムコアの部分のみが端部よりはみ出したことを特
    徴とする耐火間仕切パネルをつなぎ合わせ、該つなぎ目
    部分に該混練物を塗り込んで埋めることを特徴とする耐
    火間仕切壁の形成方法。
  3. 【請求項3】水硬性セメント、合成樹脂エマルション、
    水酸化アルミニウム粉末、炭酸塩、軽量骨材からなる混
    合物に水を加えて混練した混練物を表面材とし、該表面
    材の間に発泡性防火塗料を塗付または含浸させたハニカ
    ムコアを該混練物が硬化、乾燥する前に押し込むことに
    より挟むことを特徴とする耐火間仕切パネルの製造方
    法。
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