JP2889057B2 - ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機 - Google Patents
ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機Info
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- JP2889057B2 JP2889057B2 JP4220867A JP22086792A JP2889057B2 JP 2889057 B2 JP2889057 B2 JP 2889057B2 JP 4220867 A JP4220867 A JP 4220867A JP 22086792 A JP22086792 A JP 22086792A JP 2889057 B2 JP2889057 B2 JP 2889057B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F13/00—Common details of rotary presses or machines
- B41F13/02—Conveying or guiding webs through presses or machines
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H23/00—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs
- B65H23/02—Registering, tensioning, smoothing or guiding webs transversely
- B65H23/032—Controlling transverse register of web
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2406/00—Means using fluid
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 この発明は、印刷用のウェブ料
紙を印刷部の手前でその幅を調整する調幅装置及びこの
調幅装置を少なくとも１つ具備するとともに印刷部を複
数有し、複数の印刷部を順次通過するウェブ料紙に各印
刷部が印刷することによって印刷画像を調える平版輪転
印刷機及びウェブ料紙調幅方法に関する。
紙を印刷部の手前でその幅を調整する調幅装置及びこの
調幅装置を少なくとも１つ具備するとともに印刷部を複
数有し、複数の印刷部を順次通過するウェブ料紙に各印
刷部が印刷することによって印刷画像を調える平版輪転
印刷機及びウェブ料紙調幅方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】 多色刷用平版輪転印刷機は、たとえば
従来の多色刷用平版輪転印刷機の概略正面を表す図４に
示すような版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み合わせ
を２組、それぞれのブランケット胴ＢＣを圧接可能に上
下に配設して印刷部Ｐを構成するものが知られている。
この多色刷用平版輪転印刷機では、印刷部Ｐを４個横並
べに設置し、ウェブ料紙Ｗを略水平に走行せしめ、圧接
させたブランケット胴ＢＣ、ＢＣ間を順次通過させてウ
ェブ料紙Ｗの両面に印刷するものである。あるいは、他
の従来の多色刷用平版輪転印刷機を表す図５に示すよう
な版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み合わせを４組、
それぞれのブランケット胴ＢＣを共通圧胴ＩＣの周面に
共通圧胴ＩＣに対して圧接可能に配設してそれぞれ印刷
部Ｐとするものが知られている。この多色刷用平版輪転
印刷機では、ウェブ料紙Ｗを共通圧胴ＩＣの周面にめぐ
らせ、共通圧胴ＩＣの回転に連れて共通圧胴ＩＣとこれ
に圧接した各ブランケット胴ＢＣとの間を順次通過させ
て、ウェブ料紙Ｗの片面に印刷する。
従来の多色刷用平版輪転印刷機の概略正面を表す図４に
示すような版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み合わせ
を２組、それぞれのブランケット胴ＢＣを圧接可能に上
下に配設して印刷部Ｐを構成するものが知られている。
この多色刷用平版輪転印刷機では、印刷部Ｐを４個横並
べに設置し、ウェブ料紙Ｗを略水平に走行せしめ、圧接
させたブランケット胴ＢＣ、ＢＣ間を順次通過させてウ
ェブ料紙Ｗの両面に印刷するものである。あるいは、他
の従来の多色刷用平版輪転印刷機を表す図５に示すよう
な版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み合わせを４組、
それぞれのブランケット胴ＢＣを共通圧胴ＩＣの周面に
共通圧胴ＩＣに対して圧接可能に配設してそれぞれ印刷
部Ｐとするものが知られている。この多色刷用平版輪転
印刷機では、ウェブ料紙Ｗを共通圧胴ＩＣの周面にめぐ
らせ、共通圧胴ＩＣの回転に連れて共通圧胴ＩＣとこれ
に圧接した各ブランケット胴ＢＣとの間を順次通過させ
て、ウェブ料紙Ｗの片面に印刷する。
【０００３】更に近年において、例えば新聞印刷の多色
化が進められるようになって、多頁多色かつ大量印刷を
限られた設置スペース内で実施したいという要求が大き
くなり、更に他の従来の多色刷用平版輪転印刷機を表す
図６に示すような版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み
合わせを２組、それぞれのブランケット胴ＢＣを圧接可
能に左右に配設して印刷部Ｐとし、この印刷部Ｐを４個
重ねて設置するものが公開されている。この従来の多色
刷用平版輪転印刷機では、ウェブ料紙Ｗを略垂直に走行
せしめ、圧接させたブランケット胴ＢＣ、ＢＣ間を順次
通過させてウェブ料紙Ｗの両面に印刷するものである
(例えば、ＩＮＣＡ−ＦＩＥＪ ＲesearchＡssociation
(アイエヌシーエーーエフアイイージェー リサーチ
アソシエーション)発行のＩＦＲＡ Newspaper Techni
ques English Edition(アイエフアールエー ニュー
ズペーパー テクニクス イングリイッシュ エディシ
ョン)１９８８．ＡＰＲＩＬの６４頁乃至７３頁参照)。
化が進められるようになって、多頁多色かつ大量印刷を
限られた設置スペース内で実施したいという要求が大き
くなり、更に他の従来の多色刷用平版輪転印刷機を表す
図６に示すような版胴ＰＣとブランケット胴ＢＣの組み
合わせを２組、それぞれのブランケット胴ＢＣを圧接可
能に左右に配設して印刷部Ｐとし、この印刷部Ｐを４個
重ねて設置するものが公開されている。この従来の多色
刷用平版輪転印刷機では、ウェブ料紙Ｗを略垂直に走行
せしめ、圧接させたブランケット胴ＢＣ、ＢＣ間を順次
通過させてウェブ料紙Ｗの両面に印刷するものである
(例えば、ＩＮＣＡ−ＦＩＥＪ ＲesearchＡssociation
(アイエヌシーエーーエフアイイージェー リサーチ
アソシエーション)発行のＩＦＲＡ Newspaper Techni
ques English Edition(アイエフアールエー ニュー
ズペーパー テクニクス イングリイッシュ エディシ
ョン)１９８８．ＡＰＲＩＬの６４頁乃至７３頁参照)。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、ウェブ料
紙は、一般に、叩解処理したパルプ繊維を水中に分散し
た後脱水、乾燥し、繊維を水素結合によって相互に接着
したものである。そして、パルプ繊維が吸湿乃至吸水に
よって長さ方向に１パーセント弱程度、直径方向に２０
乃至３０パーセント程度寸法変化するので、ウェブ料紙
は吸湿乃至吸水によって幅方向及び長さ方向に拡大し、
特にウェブ料紙では、機械抄きによって多くの繊維がウ
ェブ料紙の長さ方向に配列しているので幅方向に大きく
拡大する。
紙は、一般に、叩解処理したパルプ繊維を水中に分散し
た後脱水、乾燥し、繊維を水素結合によって相互に接着
したものである。そして、パルプ繊維が吸湿乃至吸水に
よって長さ方向に１パーセント弱程度、直径方向に２０
乃至３０パーセント程度寸法変化するので、ウェブ料紙
は吸湿乃至吸水によって幅方向及び長さ方向に拡大し、
特にウェブ料紙では、機械抄きによって多くの繊維がウ
ェブ料紙の長さ方向に配列しているので幅方向に大きく
拡大する。
【０００５】そのため平版印刷、特に湿し水を使う平版
印刷では、ウェブ料紙は、印刷部を通過するときに画線
を印刷されるとともに水を付与されて拡大し、そこに印
刷された画線も拡大に連れて変形する。従って、湿し水
を使う２以上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順
次連続して画線を印刷する多色刷用平版輪転印刷機で
は、最初の印刷部で印刷された画線と２番目以後の印刷
部で印刷された画線とが整合せず、品質の良好な印刷物
が得られない課題を有した。
印刷では、ウェブ料紙は、印刷部を通過するときに画線
を印刷されるとともに水を付与されて拡大し、そこに印
刷された画線も拡大に連れて変形する。従って、湿し水
を使う２以上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順
次連続して画線を印刷する多色刷用平版輪転印刷機で
は、最初の印刷部で印刷された画線と２番目以後の印刷
部で印刷された画線とが整合せず、品質の良好な印刷物
が得られない課題を有した。
【０００６】この発明は、上記のような湿し水を使う２
以上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順次連続し
て画線を印刷する場合でも、吸湿乃至吸水によって生起
するウェブ料紙の拡大に起因する印刷画線のずれをなく
し、各印刷部によって印刷される画線がよく整合した、
品質の良好な印刷物を得ることを目的とするものであ
る。
以上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順次連続し
て画線を印刷する場合でも、吸湿乃至吸水によって生起
するウェブ料紙の拡大に起因する印刷画線のずれをなく
し、各印刷部によって印刷される画線がよく整合した、
品質の良好な印刷物を得ることを目的とするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】 この発明は、
【０００８】印刷部に向かって走行するウェブ料紙に向
かって流体を放出する流体放出手段をウェブ料紙の両面
にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一方の面に対応
する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の面に対応する
流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向において互い違
いに配設したことを特徴とするウェブ料紙調幅装置、
かって流体を放出する流体放出手段をウェブ料紙の両面
にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一方の面に対応
する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の面に対応する
流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向において互い違
いに配設したことを特徴とするウェブ料紙調幅装置、
【０００９】及び
【００１０】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする請
求項１に記載のウェブ料紙調幅装置、
対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする請
求項１に記載のウェブ料紙調幅装置、
【００１１】及び
【００１２】流体放出手段をエア−放出手段としたこと
を特徴とする請求項１又は請求項２に記載のウェブ料紙
調幅装置、
を特徴とする請求項１又は請求項２に記載のウェブ料紙
調幅装置、
【００１３】及び
【００１４】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又は放
出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とする請
求項１又は請求項２又は請求項３に記載のウェブ料紙調
幅装置、
対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又は放
出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とする請
求項１又は請求項２又は請求項３に記載のウェブ料紙調
幅装置、
【００１５】及び
【００１６】調節手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項４に記載のウェブ料紙調幅装
置、
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項４に記載のウェブ料紙調幅装
置、
【００１７】及び
【００１８】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退させる
進退手段を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項
２又は請求項３又は請求項４又は請求項５に記載のウェ
ブ料紙調幅装置、
対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退させる
進退手段を設けたことを特徴とする請求項１又は請求項
２又は請求項３又は請求項４又は請求項５に記載のウェ
ブ料紙調幅装置、
【００１９】及び
【００２０】進退手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項６に記載のウェブ料紙調幅装
置、
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項６に記載のウェブ料紙調幅装
置、
【００２１】及び
【００２２】ウェブ料紙の走行路に沿って複数の印刷部
を配設するとともに、印刷部の上流側に、走行するウェ
ブ料紙に向かって流体を放出する流体放出手段をウェブ
料紙の両面にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一方
の面に対応する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の面
に対応する流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向にお
いて互い違いに配設したことを特徴とする平版輪転印刷
機、
を配設するとともに、印刷部の上流側に、走行するウェ
ブ料紙に向かって流体を放出する流体放出手段をウェブ
料紙の両面にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一方
の面に対応する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の面
に対応する流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向にお
いて互い違いに配設したことを特徴とする平版輪転印刷
機、
【００２３】及び
【００２４】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする請
求項８に記載の平版輪転印刷機、
対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする請
求項８に記載の平版輪転印刷機、
【００２５】及び
【００２６】流体放出手段をエア−放出手段としたこと
を特徴とする請求項８または請求項９に記載の平版輪転
印刷機、
を特徴とする請求項８または請求項９に記載の平版輪転
印刷機、
【００２７】及び
【００２８】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又は放
出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とする請
求項８又は請求項９又は請求項１０に記載の平版輪転印
刷機、
対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又は放
出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とする請
求項８又は請求項９又は請求項１０に記載の平版輪転印
刷機、
【００２９】及び
【００３０】調節手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項１１に記載の平版輪転印刷
機、
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項１１に記載の平版輪転印刷
機、
【００３１】及び
【００３２】少なくともウェブ料紙の何れか一方の面に
対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退させる
進退手段を設けたことを特徴とする請求項８又は請求項
９又は請求項１０又は請求項１１又は請求項１２に記載
の平版輪転印刷機、
対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退させる
進退手段を設けたことを特徴とする請求項８又は請求項
９又は請求項１０又は請求項１１又は請求項１２に記載
の平版輪転印刷機、
【００３３】及び
【００３４】進退手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項１３に記載の平版輪転印刷
機、
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項１３に記載の平版輪転印刷
機、
【００３５】及び
【００３６】印刷部に向かって走行させたウェブ料紙の
両面に向かって、ウェブ料紙の幅方向に交互に流体を放
出してウェブ料紙の長手方向と略平行な波打ちを形成さ
せることを特徴とするウェブ料紙調幅方法、
両面に向かって、ウェブ料紙の幅方向に交互に流体を放
出してウェブ料紙の長手方向と略平行な波打ちを形成さ
せることを特徴とするウェブ料紙調幅方法、
【００３７】を提供する。
【００３８】
【作用】 この発明の構成によれば、印刷部に向かって
走行させたウェブ料紙の両面に、そのウェブ料紙両面の
幅方向に互い違いの位置関係にそれぞれ設けられた流体
放出手段から流体を放出すると、ウェブ料紙にその長手
方向と略平行な波打ちが発生し、料紙両側間が短縮され
た状態になる。
走行させたウェブ料紙の両面に、そのウェブ料紙両面の
幅方向に互い違いの位置関係にそれぞれ設けられた流体
放出手段から流体を放出すると、ウェブ料紙にその長手
方向と略平行な波打ちが発生し、料紙両側間が短縮され
た状態になる。
【００３９】ウェブ料紙は、料紙両側間が短縮された状
態で印刷部に達する。
態で印刷部に達する。
【００４０】印刷部に達したウェブ料紙は、波打ちによ
って短縮された料紙両側間が回復しきらない状態で、か
つウェブ料紙にしわのない状態で印刷部のニップを通過
し印刷が施される。
って短縮された料紙両側間が回復しきらない状態で、か
つウェブ料紙にしわのない状態で印刷部のニップを通過
し印刷が施される。
【００４１】波打ちによって短縮された料紙両側間が回
復しきらない状態で、かつウェブ料紙にしわが発生しな
い状態でウェブ料紙が印刷部のニップを通過できる理由
は明確ではないが、波打ち部が印刷部のニップを通過す
るときに、そこに目視で確認できない程度の聚合の発
生、例えば料紙を構成する繊維の集合乃至重なりの増加
が印圧によってプレスされて繊維の聚合となって安定す
る等の作用によるものと考えられる。
復しきらない状態で、かつウェブ料紙にしわが発生しな
い状態でウェブ料紙が印刷部のニップを通過できる理由
は明確ではないが、波打ち部が印刷部のニップを通過す
るときに、そこに目視で確認できない程度の聚合の発
生、例えば料紙を構成する繊維の集合乃至重なりの増加
が印圧によってプレスされて繊維の聚合となって安定す
る等の作用によるものと考えられる。
【００４２】そこで、先行の印刷で付与された湿し水を
吸水することによって次の印刷部に達する間に発生する
ウェブ料紙の幅方向の拡大を、次の印刷部に向かって走
行するウェブ料紙に適宜の波打ちを発生させて次の印刷
部のニップを通過するときの料紙両側間(即ちウェブ料
紙の幅方向)を縮小させて相殺することにより、複数の
印刷部でウェブ料紙に印刷される画線が整合し、印刷画
像が適正に調う。
吸水することによって次の印刷部に達する間に発生する
ウェブ料紙の幅方向の拡大を、次の印刷部に向かって走
行するウェブ料紙に適宜の波打ちを発生させて次の印刷
部のニップを通過するときの料紙両側間(即ちウェブ料
紙の幅方向)を縮小させて相殺することにより、複数の
印刷部でウェブ料紙に印刷される画線が整合し、印刷画
像が適正に調う。
【００４３】
【実施例】 次にこの発明の実施例を表す図１、図２に
従って説明する。
従って説明する。
【００４４】図１は、図２におけるウェブ料紙調幅装置
２０の概略構成を示す。
２０の概略構成を示す。
【００４５】この発明の実施例では、図３に図示される
ように又、従来の技術において説明し且つ図６に示した
多色刷用平版輪転印刷機と同様に、版胴ＰＣとブランケ
ット胴ＢＣの組み合わせを２組、それぞれのブランケッ
ト胴ＢＣを圧接可能に左右に配設して印刷部Ｐ１、Ｐ
２、Ｐ３、Ｐ４とし、これら印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、
Ｐ４を重ねて設置する。更に、図３はウェブ料紙Ｗの走
行方向において重ねられた印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ
４の中間の適宜の位置に、後に説明するウェブ料紙調幅
装置２０を設けた平版輪転印刷機を示す。
ように又、従来の技術において説明し且つ図６に示した
多色刷用平版輪転印刷機と同様に、版胴ＰＣとブランケ
ット胴ＢＣの組み合わせを２組、それぞれのブランケッ
ト胴ＢＣを圧接可能に左右に配設して印刷部Ｐ１、Ｐ
２、Ｐ３、Ｐ４とし、これら印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、
Ｐ４を重ねて設置する。更に、図３はウェブ料紙Ｗの走
行方向において重ねられた印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ
４の中間の適宜の位置に、後に説明するウェブ料紙調幅
装置２０を設けた平版輪転印刷機を示す。
【００４６】図３においてＩＮはインキ供給部、ＤＰは
湿し水供給部を示す。
湿し水供給部を示す。
【００４７】次に、図１に従いウェブ料紙調幅装置２０
について説明する。
について説明する。
【００４８】１ａ、１ｂ，１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆはウ
ェブ料紙Ｗを一方の面から流体、この実施例においては
圧縮エア−を放出する流体放出手段である。流体放出手
段１ａ、１ｂ，１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆは、ウェブ料紙
Ｗの両面の幅方向に亘って対向させて平行に設置された
流体搬送パイプ２、２の一方に、他方の流体搬送パイプ
２に対向させて複数個設けられる。１ｇ、１ｈ、１ｉ、
１ｊ、１ｋはウェブ料紙Ｗに他方の面から流体を放出す
る流体放出手段である。流体放出手段１ｇ、１ｈ、１
ｉ、１ｊ、１ｋは、一方の流体搬送パイプ２に対向さ
せ、かつ他方の流体搬送パイプ２に設けられた流体放出
手段１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆの各中間に向
けて複数個設けられる。すなわち、流体放出手段１ａ、
１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆと流体放出手段１ｇ、１
ｈ、１ｉ、１ｊ、１ｋはウェブ料紙Ｗ方向にずらせて設
置される。
ェブ料紙Ｗを一方の面から流体、この実施例においては
圧縮エア−を放出する流体放出手段である。流体放出手
段１ａ、１ｂ，１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆは、ウェブ料紙
Ｗの両面の幅方向に亘って対向させて平行に設置された
流体搬送パイプ２、２の一方に、他方の流体搬送パイプ
２に対向させて複数個設けられる。１ｇ、１ｈ、１ｉ、
１ｊ、１ｋはウェブ料紙Ｗに他方の面から流体を放出す
る流体放出手段である。流体放出手段１ｇ、１ｈ、１
ｉ、１ｊ、１ｋは、一方の流体搬送パイプ２に対向さ
せ、かつ他方の流体搬送パイプ２に設けられた流体放出
手段１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆの各中間に向
けて複数個設けられる。すなわち、流体放出手段１ａ、
１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆと流体放出手段１ｇ、１
ｈ、１ｉ、１ｊ、１ｋはウェブ料紙Ｗ方向にずらせて設
置される。
【００４９】３は進退手段１５の駆動部材でありこの実
施例ではモ−タ−からなる。４、５は歯車であり一方の
歯車４は駆動部材３に取付けられる。他方の歯車５には
ねじ付きガイド６が取付けられる。ねじ付きガイド６
は、近接する流体搬送パイプ２を支持するパイプ支持台
７ａを貫通し、遠方側の搬送パイプ２を支持するパイプ
支持台７ｂの雌ねじ（図示せず）に螺合する。
施例ではモ−タ−からなる。４、５は歯車であり一方の
歯車４は駆動部材３に取付けられる。他方の歯車５には
ねじ付きガイド６が取付けられる。ねじ付きガイド６
は、近接する流体搬送パイプ２を支持するパイプ支持台
７ａを貫通し、遠方側の搬送パイプ２を支持するパイプ
支持台７ｂの雌ねじ（図示せず）に螺合する。
【００５０】８は調整手段であり、流体放出手段１ａ、
１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆ、１ｇ、１ｈ、１ｉ、１
ｊ、１ｋに放出する流体の放出圧力又は放出流量を調整
する。この実施例では調整手段８はレギュレ−タ−８ａ
及びバルブ８ｂからなる。
１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆ、１ｇ、１ｈ、１ｉ、１
ｊ、１ｋに放出する流体の放出圧力又は放出流量を調整
する。この実施例では調整手段８はレギュレ−タ−８ａ
及びバルブ８ｂからなる。
【００５１】９は自動制御手段である。自動制御手段９
は、テンキー等の入力手段１０及びウェブ料紙Ｗの走行
速度に関連する情報(例えば印刷機を駆動するメインモ
ーター１２の回転速度)を得るための検出手段１１と連
係させるとともに、流体放出手段１ａ乃至１ｋのウェブ
料紙Ｗからの距離に関する情報（例えばねじ付きガイド
６の回動量）を検出するための検出手段１３ａ及び流体
放出手段１ａ乃至１ｋから放出される流体の放出圧力又
は放出流量に関係する情報（例えばレギュレ−タ−８ａ
及びバルブ８ｂの調整量）を検出するための検出手段１
３ｂと連係させ、更に、進退手段１５の駆動部材３及び
レギュレ−タ−８ａ、バルブ８ｂのそれぞれの調整部８
ａａ、８ｂｂと連係させて設ける。
は、テンキー等の入力手段１０及びウェブ料紙Ｗの走行
速度に関連する情報(例えば印刷機を駆動するメインモ
ーター１２の回転速度)を得るための検出手段１１と連
係させるとともに、流体放出手段１ａ乃至１ｋのウェブ
料紙Ｗからの距離に関する情報（例えばねじ付きガイド
６の回動量）を検出するための検出手段１３ａ及び流体
放出手段１ａ乃至１ｋから放出される流体の放出圧力又
は放出流量に関係する情報（例えばレギュレ−タ−８ａ
及びバルブ８ｂの調整量）を検出するための検出手段１
３ｂと連係させ、更に、進退手段１５の駆動部材３及び
レギュレ−タ−８ａ、バルブ８ｂのそれぞれの調整部８
ａａ、８ｂｂと連係させて設ける。
【００５２】自動制御手段９は、図示しない他のウェブ
料紙調幅装置の各手段、部材と同様に連係され、他のウ
ェブ料紙調幅装置の制御をも行うように設けられる。
料紙調幅装置の各手段、部材と同様に連係され、他のウ
ェブ料紙調幅装置の制御をも行うように設けられる。
【００５３】自動制御手段９と各手段との連係は無線手
段(図示せず)によって行ってもよい。
段(図示せず)によって行ってもよい。
【００５４】図１において、Ｐ、Ｐ′は平版輪転印刷機
における印刷部、ＢＣはブランケット胴を示す。
における印刷部、ＢＣはブランケット胴を示す。
【００５５】図２は自動制御手段９を省略した他のウェ
ブ料紙調幅装置２０の概略構成を示す。この実施例で
は、進退手段１５は、流体圧シリンダ−である駆動部材
３’とガイド６’で構成されている。
ブ料紙調幅装置２０の概略構成を示す。この実施例で
は、進退手段１５は、流体圧シリンダ−である駆動部材
３’とガイド６’で構成されている。
【００５６】以上の実施例の構成において、ウェブ料紙
Ｗを図３の印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４を順次連続し
て通過するよう、かつ途中のウェブ料紙調幅装置２０の
流体放出口１ａ乃至１ｆと流体放出口１ｇ乃至１ｋとの
間を通過するように紙通しする。
Ｗを図３の印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４を順次連続し
て通過するよう、かつ途中のウェブ料紙調幅装置２０の
流体放出口１ａ乃至１ｆと流体放出口１ｇ乃至１ｋとの
間を通過するように紙通しする。
【００５７】続いて又は前もって、自動制御手段９に、
入力手段１０を介して印刷に使用するウェブ料紙Ｗの銘
柄情報を入力する。自動制御手段９は、入力された銘柄
情報に基づいて、検出手段１３ａからの情報を参照しつ
つ進退手段１５に作動信号を出力してこれを進退作動さ
せ、流体放出手段１ａ乃至１ｋをウェブ料紙Ｗの銘柄毎
にあらかじめ設定した初期位置となるように制御し、更
に検出手段１３ｂからの情報を参照しつつ、調整手段８
をウェブ料紙Ｗの銘柄毎にあらかじめ設定した初期放出
圧力、初期放出流量となるよう、即ち初期状態となるよ
うに制御する。
入力手段１０を介して印刷に使用するウェブ料紙Ｗの銘
柄情報を入力する。自動制御手段９は、入力された銘柄
情報に基づいて、検出手段１３ａからの情報を参照しつ
つ進退手段１５に作動信号を出力してこれを進退作動さ
せ、流体放出手段１ａ乃至１ｋをウェブ料紙Ｗの銘柄毎
にあらかじめ設定した初期位置となるように制御し、更
に検出手段１３ｂからの情報を参照しつつ、調整手段８
をウェブ料紙Ｗの銘柄毎にあらかじめ設定した初期放出
圧力、初期放出流量となるよう、即ち初期状態となるよ
うに制御する。
【００５８】次に、輪転印刷機を始動してウェブ料紙Ｗ
を走行させるとともに、各印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ
４を印刷作動させる。
を走行させるとともに、各印刷部Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３、Ｐ
４を印刷作動させる。
【００５９】輪転印刷機が始動すると、検出手段１１が
メインモーター１２の回転速度(即ちウェブ料紙Ｗの走
行速度に関する速度)を検出し、その情報を自動制御手
段９に入力する。自動制御手段９は、メインモーター１
２の回転速度、即ちウェブ料紙Ｗの走行速度に応じて、
初期位置にある流体放出手段１ａ乃至１ｋの位置を適宜
の位置に変更調整する。または／および、初期状態にあ
る調整手段８を調整して、流体の放出圧力、放出流量を
適宜に変更調整する。
メインモーター１２の回転速度(即ちウェブ料紙Ｗの走
行速度に関する速度)を検出し、その情報を自動制御手
段９に入力する。自動制御手段９は、メインモーター１
２の回転速度、即ちウェブ料紙Ｗの走行速度に応じて、
初期位置にある流体放出手段１ａ乃至１ｋの位置を適宜
の位置に変更調整する。または／および、初期状態にあ
る調整手段８を調整して、流体の放出圧力、放出流量を
適宜に変更調整する。
【００６０】輪転印刷機の作動によって走行するウェブ
料紙Ｗは、まず先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)に至
り、先行の画線を印刷されるとともに、版面の非画線部
から、ブランケット胴ＢＣのブランケット面を介して湿
し水を付与される。湿し水を付与されたウェブ料紙Ｗ
は、経時とともに繊維が給水して幅方向に拡大しつつ、
先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)から次の印刷部Ｐ′
（Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４）に向かって走行させられる。ウェ
ブ料紙Ｗは途中でウェブ料紙調幅装置２０を通過させら
れ、このとき、流体放出手段１ａ乃至１ｋによって両面
から互い違いに圧縮エア−が放出され、波打ちＷＡを形
成させられ、料紙両側間の距離が実際のウェブ料紙Ｗの
幅寸法よりｌ１、ｌ２だけ短縮させられてｌとなる。
料紙Ｗは、まず先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)に至
り、先行の画線を印刷されるとともに、版面の非画線部
から、ブランケット胴ＢＣのブランケット面を介して湿
し水を付与される。湿し水を付与されたウェブ料紙Ｗ
は、経時とともに繊維が給水して幅方向に拡大しつつ、
先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)から次の印刷部Ｐ′
（Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４）に向かって走行させられる。ウェ
ブ料紙Ｗは途中でウェブ料紙調幅装置２０を通過させら
れ、このとき、流体放出手段１ａ乃至１ｋによって両面
から互い違いに圧縮エア−が放出され、波打ちＷＡを形
成させられ、料紙両側間の距離が実際のウェブ料紙Ｗの
幅寸法よりｌ１、ｌ２だけ短縮させられてｌとなる。
【００６１】料紙両側間の距離が短縮されたウェブ料紙
Ｗは、ウェブ料紙調幅装置２０を通過して次の印刷部
Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)に至る間に、波打ちが徐々に解
消して短縮された料紙両側間の距離が実際のウェブ料紙
Ｗの幅寸法に近付く。しかし、料紙両側間の距離が実際
のウェブ料紙Ｗの幅寸法と等しくなりきる前に、次の印
刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)に至り、料紙両側間の距離
が、先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)で付与された湿
し水を吸水して幅方向に拡大した分を相殺するだけ実際
のウェブ料紙Ｗの幅寸法より短縮された状態で、かつそ
の両面に目視できるしわ等の瑕疵の発生のない状態で印
圧を加えられ、次の画線を先行の画線と整合した状態で
印刷される。同時に先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)
と同様に、版面の非画線部からブランケット胴ＢＣのブ
ランケット面を介して湿し水を付与される。
Ｗは、ウェブ料紙調幅装置２０を通過して次の印刷部
Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)に至る間に、波打ちが徐々に解
消して短縮された料紙両側間の距離が実際のウェブ料紙
Ｗの幅寸法に近付く。しかし、料紙両側間の距離が実際
のウェブ料紙Ｗの幅寸法と等しくなりきる前に、次の印
刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)に至り、料紙両側間の距離
が、先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)で付与された湿
し水を吸水して幅方向に拡大した分を相殺するだけ実際
のウェブ料紙Ｗの幅寸法より短縮された状態で、かつそ
の両面に目視できるしわ等の瑕疵の発生のない状態で印
圧を加えられ、次の画線を先行の画線と整合した状態で
印刷される。同時に先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)
と同様に、版面の非画線部からブランケット胴ＢＣのブ
ランケット面を介して湿し水を付与される。
【００６２】次の印刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)で再び
湿し水を付与されたウェブ料紙Ｗは、先行の印刷部Ｐ
(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)を通過した後次の印刷部Ｐ′(Ｐ
２、Ｐ３、Ｐ４)で次の画線を印刷されるまでと同様の
作用乃至挙動を示す。
湿し水を付与されたウェブ料紙Ｗは、先行の印刷部Ｐ
(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)を通過した後次の印刷部Ｐ′(Ｐ
２、Ｐ３、Ｐ４)で次の画線を印刷されるまでと同様の
作用乃至挙動を示す。
【００６３】前記したようにウェブ料紙Ｗの走行速度に
応じて流体放出手段１ａ乃至１ｋの位置や、流体の放出
圧力、放出流量を変更調整するのは、ウェブ料紙Ｗの吸
水による幅方向の拡大量が経時とともに大きくなるのに
対応させて、ウェブ料紙Ｗの走行速度が遅いときに、ウ
ェブ料紙調幅装置２０による調幅量を大きくするためで
ある。
応じて流体放出手段１ａ乃至１ｋの位置や、流体の放出
圧力、放出流量を変更調整するのは、ウェブ料紙Ｗの吸
水による幅方向の拡大量が経時とともに大きくなるのに
対応させて、ウェブ料紙Ｗの走行速度が遅いときに、ウ
ェブ料紙調幅装置２０による調幅量を大きくするためで
ある。
【００６４】以上の通り、ウェブ料紙調幅装置２０によ
るウェブ料紙Ｗの先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)乃
至次の印刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)間の調幅量を適正
に定めることによって、次の印刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、
Ｐ４)で印刷されるときのウェブ料紙Ｗの幅寸法を、先
行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)で印刷されたときのウ
ェブ料紙Ｗの幅寸法と同じにすることができ、印刷部Ｐ
１を通過した後、その都度ウェブ料紙調幅装置２０を経
て順次印刷部Ｐ２乃至印刷部Ｐ４を走行通過するウェブ
料紙Ｗに、印刷部Ｐ２乃至印刷部Ｐ４によって、二番目
乃至四番目の画線を、先に印刷された画線と整合した状
態に印刷することが可能となる。
るウェブ料紙Ｗの先行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)乃
至次の印刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、Ｐ４)間の調幅量を適正
に定めることによって、次の印刷部Ｐ′(Ｐ２、Ｐ３、
Ｐ４)で印刷されるときのウェブ料紙Ｗの幅寸法を、先
行の印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)で印刷されたときのウ
ェブ料紙Ｗの幅寸法と同じにすることができ、印刷部Ｐ
１を通過した後、その都度ウェブ料紙調幅装置２０を経
て順次印刷部Ｐ２乃至印刷部Ｐ４を走行通過するウェブ
料紙Ｗに、印刷部Ｐ２乃至印刷部Ｐ４によって、二番目
乃至四番目の画線を、先に印刷された画線と整合した状
態に印刷することが可能となる。
【００６５】出願人によるテストでは、図３に示すよう
にＰ１とＰ２間、Ｐ２とＰ３間、Ｐ３とＰ４間のそれぞ
れにウェブ料紙調整装置２０を設け、新聞巻取紙Ａ巻
(１６２６ｍｍ幅)を使用して印刷した結果、ウェブ料紙
調幅装置２０を設けずに印刷したときに、ウェブ料紙Ｗ
が吸水して生じた幅方向の拡大によって生じた、印刷部
Ｐ１乃至印刷部Ｐ４の画線のずれをなくすことができ
た。ちなみに、巻取紙の銘柄によって幅方向の拡大量が
相違するが、ウェブ料紙調幅装置２０を使用した印刷で
は、ウェブ料紙調幅装置２０を使用しない印刷では発生
していた印刷部Ｐ１と印刷部Ｐ４との印刷画線のずれ約
２mm(新聞巻取紙Ａ巻使用)を解消することができた。
にＰ１とＰ２間、Ｐ２とＰ３間、Ｐ３とＰ４間のそれぞ
れにウェブ料紙調整装置２０を設け、新聞巻取紙Ａ巻
(１６２６ｍｍ幅)を使用して印刷した結果、ウェブ料紙
調幅装置２０を設けずに印刷したときに、ウェブ料紙Ｗ
が吸水して生じた幅方向の拡大によって生じた、印刷部
Ｐ１乃至印刷部Ｐ４の画線のずれをなくすことができ
た。ちなみに、巻取紙の銘柄によって幅方向の拡大量が
相違するが、ウェブ料紙調幅装置２０を使用した印刷で
は、ウェブ料紙調幅装置２０を使用しない印刷では発生
していた印刷部Ｐ１と印刷部Ｐ４との印刷画線のずれ約
２mm(新聞巻取紙Ａ巻使用)を解消することができた。
【００６６】自動制御手段９を設けない構成において
は、自動制御手段９による調整をマニュアル操作によっ
て行うことは勿論である。
は、自動制御手段９による調整をマニュアル操作によっ
て行うことは勿論である。
【００６７】この発明は、以上記載の実施例のみに限定
されるものではなく、例えばウェブ料紙調幅装置２０に
おける流体放出手段１a乃至１kは別の形態によって構成
して良く、その設置数も適宜に定めて良い。また、入力
手段１０によって自動制御手段９に与える情報として、
印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)においてウェブ料紙Ｗに付
与される湿し水に関係する情報、即ちその印刷部Ｐ(Ｐ
１、Ｐ２、Ｐ３)における刷版の画線比率(又は非画線比
率)を入力するように構成し、この情報に基づいて自動
制御手段９による各調整を行い得る構成としても良い。
要は、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改変を含む
ものである。
されるものではなく、例えばウェブ料紙調幅装置２０に
おける流体放出手段１a乃至１kは別の形態によって構成
して良く、その設置数も適宜に定めて良い。また、入力
手段１０によって自動制御手段９に与える情報として、
印刷部Ｐ(Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３)においてウェブ料紙Ｗに付
与される湿し水に関係する情報、即ちその印刷部Ｐ(Ｐ
１、Ｐ２、Ｐ３)における刷版の画線比率(又は非画線比
率)を入力するように構成し、この情報に基づいて自動
制御手段９による各調整を行い得る構成としても良い。
要は、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改変を含む
ものである。
【００６８】
【効果】 この発明の実施によって、湿し水を使う２以
上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順次連続して
印刷する場合でも、先行の印刷部から次の印刷部に至る
間にウェブ料紙の幅寸法を調整し、ウェブ料紙の吸水に
よる幅方向の拡大を相殺するようにしたので、印刷走行
中に印刷部で印刷と同時に付与される湿し水を吸水する
ことによって生起するウェブ料紙の幅方向の拡大に起因
する、先に印刷された印刷画線とそれ以後の印刷画線の
ずれをなくすことができる。しかもウェブ料紙に非接触
でありながら波打ちを形成することが可能となる。従っ
て品質の良好な印刷物を得ることができるようになっ
た。
上の平版印刷部によって同一ウェブ料紙に順次連続して
印刷する場合でも、先行の印刷部から次の印刷部に至る
間にウェブ料紙の幅寸法を調整し、ウェブ料紙の吸水に
よる幅方向の拡大を相殺するようにしたので、印刷走行
中に印刷部で印刷と同時に付与される湿し水を吸水する
ことによって生起するウェブ料紙の幅方向の拡大に起因
する、先に印刷された印刷画線とそれ以後の印刷画線の
ずれをなくすことができる。しかもウェブ料紙に非接触
でありながら波打ちを形成することが可能となる。従っ
て品質の良好な印刷物を得ることができるようになっ
た。
【図１】 この発明のウェブ料紙調幅装置の実施例の概
略構成を示す斜視図
略構成を示す斜視図
【図２】 この発明のウェブ料紙調幅装置の他の実施例
の概略構成を示す斜視図
の概略構成を示す斜視図
【図３】この発明のウェブ料紙調幅装置を有する平版輪
転印刷機の概略構成を示す斜視図
転印刷機の概略構成を示す斜視図
【図４】 従来の平版輪転印刷機を示す図
【図５】 従来の平版輪転印刷機を示す図
【図６】 従来の平版輪転印刷機を示す図
１ａ 流体放出手段 １ｂ 流体放出手段 １ｃ 流体放出手段 １ｄ 流体放出手段 １ｅ 流体放出手段 １ｆ 流体放出手段 １ｇ 流体放出手段 １ｈ 流体放出手段 １ｉ 流体放出手段 １ｊ 流体放出手段 １ｋ 流体放出手段 ２ 流体搬送パイプ ３、３’駆動部材 ４ 歯車 ５ 歯車 ６ ねじ付きガイド ６’ ガイド ７ａ パイプ支持台 ７ｂ パイプ支持台 ８ 調整手段 ８ａ レギュレ−タ− ８ｂ バルブ ８ａａ、８ｂｂ 調整部 ９ 自動制御手段 １０ 入力手段 １１ 検出手段 １２ メインモーター １３ａ、１３ｂ 検出手段 １５ 進退手段 ２０ ウェブ料紙調幅装置 Ｐ 印刷部 Ｐ′ 印刷部 Ｐ１ 印刷部 Ｐ２ 印刷部 Ｐ３ 印刷部 Ｐ４ 印刷部 ＰＣ 版胴 ＢＣ ブランケット胴 ＩＣ 圧胴(共通圧胴) ＩＮ インキ供給部 ＤＰ 湿し水供給部 Ｗ ウェブ料紙 ＷＡ ウェブ料紙に形成された波打ち ｌ 波打ちが形成された状態の料紙両側間の距離 ｌ１ 料紙両側間の距離の短縮量 ｌ２ 料紙両側間の距離の短縮量
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41F 33/06 B41F 7/02 B41F 13/02 B41F 23/00 B65H 23/025
Claims (15)
- 【請求項１】 印刷部に向かって走行するウェブ料紙に
向かって流体を放出する流体放出手段をウェブ料紙の両
面にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一方の面に対
応する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の面に対応す
る流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向において互い
違いに配設したことを特徴とするウェブ料紙調幅装置。 - 【請求項２】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の面
に対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする
請求項１に記載のウェブ料紙調幅装置。 - 【請求項３】 流体放出手段をエア−放出手段としたこ
とを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のウェブ料
紙調幅装置。 - 【請求項４】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の面
に対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又は
放出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とする
請求項１又は請求項２又は請求項３に記載のウェブ料紙
調幅装置。 - 【請求項５】 調節手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項４に記載のウェブ料紙調幅装
置。 - 【請求項６】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の面
に対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退させ
る進退手段を設けたことを特徴とする請求項１又は請求
項２又は請求項３又は請求項４又は請求項５に記載のウ
ェブ料紙調幅装置。 - 【請求項７】 進退手段を自動制御手段と連係させて設
け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙の
走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作す
ることを特徴とする請求項６に記載のウェブ料紙調幅装
置。 - 【請求項８】 ウェブ料紙の走行路に沿って複数の印刷
部を配設するとともに、印刷部の上流側に、走行するウ
ェブ料紙に向かって流体を放出する流体放出手段をウェ
ブ料紙の両面にそれぞれ対応させ、かつウェブ料紙の一
方の面に対応する流体放出手段と、ウェブ料紙の他方の
面に対応する流体放出手段とを、ウェブ料紙の幅方向に
おいて互い違いに配設したことを特徴とする平版輪転印
刷機。 - 【請求項９】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の面
に対応する流体放出手段を複数設けたことを特徴とする
請求項８に記載の平版輪転印刷機。 - 【請求項１０】 流体放出手段をエア−放出手段とした
ことを特徴とする請求項８または請求項９に記載の平版
輪転印刷機。 - 【請求項１１】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の
面に対応する流体放出手段の放出する流体の放出圧力又
は放出流量を調節する調節手段を設けたことを特徴とす
る請求項８又は請求項９又は請求項１０に記載の平版輪
転印刷機。 - 【請求項１２】 調節手段を自動制御手段と連係させて
設け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙
の走行速度に関する情報に基づいて調節手段を自動操作
することを特徴とする請求項１１に記載の平版輪転印刷
機。 - 【請求項１３】 少なくともウェブ料紙の何れか一方の
面に対応する流体放出手段をウェブ料紙に対して進退さ
せる進退手段を設けたことを特徴とする請求項８又は請
求項９又は請求項１０又は請求項１１又は請求項１２に
記載の平版輪転印刷機。 - 【請求項１４】 進退手段を自動制御手段と連係させて
設け、少なくともウェブ料紙の銘柄情報又はウェブ料紙
の走行速度に関する情報に基づいて進退手段を自動操作
することを特徴とする請求項１３に記載の平版輪転印刷
機。 - 【請求項１５】 印刷部に向かって走行させたウェブ料
紙の両面に向かって、ウェブ料紙の幅方向に交互に流体
を放出してウェブ料紙の長手方向と略平行な波打ちを形
成させることを特徴とするウェブ料紙調幅方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4220867A JP2889057B2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機 |
| US08/380,155 US5619921A (en) | 1992-07-28 | 1995-01-30 | Width adjusting device and method for a paper web |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4220867A JP2889057B2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0789062A JPH0789062A (ja) | 1995-04-04 |
| JP2889057B2 true JP2889057B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=16757791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4220867A Expired - Lifetime JP2889057B2 (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5619921A (ja) |
| JP (1) | JP2889057B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08454B2 (ja) * | 1992-10-23 | 1996-01-10 | 株式会社東京機械製作所 | ウェブ料紙の調幅方法及び調幅装置及び調幅装置を有する平版輪転印刷機 |
| DE19732330C2 (de) * | 1997-07-28 | 2001-04-19 | Koenig & Bauer Ag | Antrieb für eine Druckeinheit |
| JP2000221736A (ja) * | 1999-02-03 | 2000-08-11 | Fujitsu Ltd | 画像形成装置 |
| US6651556B2 (en) * | 1999-04-30 | 2003-11-25 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Dual-web offset printing press and method for printing dual webs |
| US7222571B2 (en) * | 2004-04-22 | 2007-05-29 | Bradley Susen | Fan-out control assembly |
| JP5331603B2 (ja) * | 2009-07-16 | 2013-10-30 | 三菱重工印刷紙工機械株式会社 | 幅見当調整装置及び印刷機 |
| US11534804B2 (en) * | 2019-07-31 | 2022-12-27 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods to clean a continuous substrate |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3147898A (en) * | 1962-07-10 | 1964-09-08 | William F Huck | Transverse web control devices |
| US3711960A (en) * | 1971-08-26 | 1973-01-23 | Overly Inc | Web dryer |
| US3964656A (en) * | 1975-04-14 | 1976-06-22 | Tec Systems, Inc. | Air bar assembly for web handling apparatus |
| US3982327A (en) * | 1975-05-01 | 1976-09-28 | Midland-Ross Corporation | Air-dispensing web-floating apparatus |
| DE3513319A1 (de) * | 1985-04-13 | 1986-10-23 | Grafotec Kotterer GmbH, 8901 Diedorf | Vorrichtung zur korrektur des bedruckstoff-seitenregisters |
| GB8611722D0 (en) * | 1986-05-14 | 1986-06-25 | Drg Uk Ltd | Processing paper & other webs |
| US4696230A (en) * | 1986-09-25 | 1987-09-29 | Barkley Corporation | Adjustable bustle-forming apparatus for maintaining registration of multicolor images on printing webs |
| JPH0749347B2 (ja) * | 1991-12-26 | 1995-05-31 | 株式会社東京機械製作所 | ウェブ料紙調幅装置及びウェブ料紙調幅方法及びウェブ料紙調幅装置を有する平版輪転印刷機 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP4220867A patent/JP2889057B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-01-30 US US08/380,155 patent/US5619921A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5619921A (en) | 1997-04-15 |
| JPH0789062A (ja) | 1995-04-04 |
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