JP2888087B2 - プロセスユニット - Google Patents

プロセスユニット

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JP2888087B2
JP2888087B2 JP5086551A JP8655193A JP2888087B2 JP 2888087 B2 JP2888087 B2 JP 2888087B2 JP 5086551 A JP5086551 A JP 5086551A JP 8655193 A JP8655193 A JP 8655193A JP 2888087 B2 JP2888087 B2 JP 2888087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を採用し
たプリンタ装置、複写機、ファクシミリ装置等の画像形
成装置における画像形成部の一部又は全部をユニット化
して装置本体に着脱自在に構成したプロセスユニットに
係り、更に詳しくは像担持体表面を帯電するブラシ帯電
器の清掃手段を備えたプロセスユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、一般の電子写真方式の画像形
成装置(ここでは一例としてプリンタ装置を示す)の全
体図である。この装置は、装置本体Mに挿脱自在で用紙
Pを積載収納する給紙カセット1、この給紙カセット1
から用紙を順次給送する給紙ロール2、給送されてきた
用紙上に画像情報に基づきトナー画像を形成する画像形
成部3、上記トナー画像を用紙に定着させる定着器4、
定着済みの用紙を収納する排紙トレイ5等を備えてお
り、しかも、装置本体Mは下部機体M1 と上部機体M2
とに分割され、一端部のヒンジ軸6を支点として上部機
体M2 が下部機体M 1 に対し開閉自在な構成となってい
る。また、上記画像形成部3は、矢印A方向に連続回転
可能な像担持体としての感光体ドラム10を備えると共
に、この感光体ドラム10の周囲に順次配設された画像
形成関与部材として、感光体ドラム10表面を一様に帯
電するブラシ帯電器11、帯電された感光体ドラム10
表面に画像情報に基づく露光を施して静電潜像を形成す
る光書き込みヘッド12、上記静電潜像をトナーで現像
してトナー画像を形成する現像器13、搬送されてきた
用紙上に上記トナー画像を転写する転写器14、感光体
ドラム10表面に残留した未転写のトナーを回収除去す
るクリーナ15等を備えている。そして、このような構
成からなる画像形成部3は、感光体ドラム10、ブラシ
帯電器11及びクリーナ15が1つのユニットU1 とし
て一体化されると共に、現像器13がもう1つのユニッ
トU2 として構成され、これら2つのユニットU1 、U
2 が図12に示すように上部機体M2 を開いた状態で下
部機体M1 の所定の装着部に対し略上下方向に着脱自在
としてある。
【0003】ここで、電子写真方式による画像形成装置
に使用される帯電器としては、コロナ放電により像担持
体(感光体ドラム10)の表面を帯電させるようにした
コロナ帯電器が従来から多く使用されているが、このコ
ロナ帯電器はコロナ放電を発生させるために数kV以上
の高電圧を必要とするばかりか、コロナ放電時に大量の
オゾンが発生して像担持体や周囲環境等に悪影響を与
え、しかも小型化が困難である等の欠点がある。そこ
で、最近では、比較的低圧(1kV程度)の電源で済
み、しかもオゾンの発生を防止することができ、更には
小型化も可能である等の理由から、図11に示したよう
なブラシ帯電器11が注目されている。このブラシ帯電
器11は、大略、導電性レーヨン等の導電性繊維からな
る多数のブラシ毛11aをブラシ基布に植設してなるブ
ラシ体を導電性両面接着テープ等で導電性基体11bに
一体的に固着した構成である。このような構成からなる
ブラシ帯電器11は、ブラシ毛11aの先端部を感光体
ドラム10周面にその幅方向に沿って接触するよう配設
され、不図示の高圧電源により基体11bを介してブラ
シ毛11aに所定電圧を印加することで、感光体ドラム
10表面に電荷を付与するものである。
【0004】ところが、このようなブラシ帯電器11
は、上述のような種々のメリットを有する反面、ブラシ
毛11aの先端が感光体ドラム10表面に常に接触して
いるため、ブラシ毛11a先端部が感光体ドラム10の
移動方向に沿って経時的に曲がる、いわゆる毛倒れ(倒
れ癖)が生じたり、また、ブラシ毛11a先端にトナー
や紙粉等の汚れが付着して導電性が低下したりし、その
結果、帯電が不安定になってしまうという問題があっ
た。更には、上記毛倒れを起こしたブラシ毛11aの一
部が光書き込みヘッド12の露光光路を遮って露光障害
を起こすという問題もあった。
【0005】そこで、ブラシ帯電器11の汚れ対策とし
て、従来、例えば図13に示すように、ブラシ帯電器1
1を装置本体M(図11)側に設けられたレール16に
沿って矢印B1 、B2 方向に抜き差し自在に支持する構
成とし、定期的にブラシ帯電器11を矢印B1 、B2
向へ手動で動かすことにより清掃したり、或いは装置外
へ矢印B1 方向に取り出して清掃又は交換するようにし
たものが提案されている。また、ブラシ帯電器11の毛
倒れ対策としては、図14に示すように、ブラシ帯電器
11の感光体ドラム10回転方向(矢印A方向)下流側
にブラシ毛11aを支える支え板17を設け、図中に破
線で示すような毛倒れを防止するようにしたものが提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の画像
形成装置、とりわけ小型機の場合、感光体ドラムやその
周囲に配設される画像形成関与部材の一部又は多数をひ
とまとめにして装置本体に着脱自在とするプロセスユニ
ット方式が主流である。図11で示せばユニットU1
2 がその例であり、あるいはこれら2つのユニットU
1 、U2 を1つのユニットとしてまとめたもの等もあ
る。従って、ブラシ帯電器も、図11に示したブラシ帯
電器11のようにユニットU1 に組み込むことが好まし
い(特開昭64-20570号公報参照)。しかしながら、図1
1に示すように単にブラシ帯電器11を組み込んだだけ
では、上述のようなトナー汚れの問題があり、ユニット
の寿命が著しく低下する。
【0007】そこで、トナー汚れ対策を考慮して、仮に
図13に示したような抜き差し自在に構成されたブラシ
帯電器11をユニットU1 に組み込めたとしても、感光
体ドラム10の軸方向(矢印B1 、B2 方向)に沿って
抜き差しする必要があるため、その抜き差し操作が可能
なだけの十分に広い場所を確保する必要があり、よって
メンテナンス操作性が悪いという問題がある。しかもこ
の場合、ユニットU1を装置本体Mに装着したままでブ
ラシ帯電器11を抜き差しできるようにするには、図1
1において図面手前に開閉扉等を新たに付加しなければ
ならず、装置本体を構成するにあたっての設計自由度が
小さくなってしまう。更に、このように開閉扉等を装置
本体に設けたとしても、ブラシ帯電器11の長さ分だけ
の十分な広さが上記軸方向に必要であることには何ら変
わりなく、依然として操作性が悪い。従って、図12に
示したようにユニットU1 を上下方向(用紙搬送面に交
差する方向)に着脱自在とする構成の装置には、上記の
ような抜き差し自在の構成のブラシ帯電器は適用し難い
といえる。
【0008】なお、帯電器の清掃に関して、従来のコロ
ナ帯電器の場合はそのコロナワイヤーに接触摺動させる
クリーナを設ける例が知られているが、ブラシ帯電器と
は根本的に構成が異なるため、この従来の清掃の考えを
適用することはできない。
【0009】一方、図14に示したように毛倒れ防止の
支え板17をブラシ帯電器と一体とするのは、ブラシ帯
電器を交換部品として見た場合にコストアップにつなが
り、好ましくない。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、メン
テナンス(交換・清掃)操作性の良好なブラシ帯電器を
一体化したコンパクトな構成のプロセスユニットを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、循環移動可能な像担持体と、導電性基体に
多数の導電性ブラシ毛が植設されたブラシ体を一体化し
てなり前記像担持体に前記導電性ブラシ毛を接触させて
帯電するブラシ帯電器と、を少なくとも有し画像形成装
置本体に着脱自在なプロセスユニットにおいて、前記ブ
ラシ帯電器に設けられた把持部と、前記ブラシ帯電器を
移動停止状態の前記像担持体に対して摺動自在に支持す
る支持部と該支持部に前記ブラシ帯電器を取りつけるた
めの開口部とを有するユニットケース本体と、前記ブラ
シ帯電器を前記把持部を介して摺動操作可能なスリット
を有し前記開口部を被覆する蓋部材と、を備えることを
特徴とする。
【0012】
【作用】ブラシ帯電器の清掃は、ブラシ帯電器に設けら
れた把持部を、蓋部材のスリットの範囲内で摺動操作す
るだけでよい。この操作により、ブラシ帯電器と像担持
体との間に付着していたトナーや紙粉等の汚れの層が壊
されて除去され、効果的な清掃が可能となる。
【0013】また、ブラシ帯電器のユニットケース本体
への着脱は、蓋部材を開放してユニットケース本体の開
口部を露出させた状態で、この開口部を介して支持部へ
の取り付け又は取り外しを行うといった簡単な操作で済
む。そして、図13に示したもののようにブラシ帯電器
をその長手方向に抜き差しするものでなく、上記長手方
向とは略交差する方向に着脱可能なので、その着脱操作
に広い場所は不要であり、しかも、画像形成装置本体に
対し上下方向に着脱自在なプロセスユニットに対しても
前述のような開閉扉等を設ける必要もなく容易に組み込
み可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1実施例のプロセ
スユニットU11及びその構成部品の斜視図であり、
(a)はブラシ帯電器を示し、(b)は蓋部材を開けて
ブラシ帯電器を取り出した状態を示し、(c)はブラシ
帯電器を装着し蓋部材を閉めた状態を示している。ま
た、図2はプロセスユニットU11のC−C断面図であ
り、図3はプロセスユニットU11のD−D断面図であっ
て、(a)は蓋部材を閉めた状態、(b)は蓋部材を開
けてブラシ帯電器を取り出した状態をそれぞれ示してい
る。
【0015】なお、本実施例のプロセスユニットU11
図4に示すような画像形成装置(ここでは一例としてプ
リンタ装置を示す)の装置本体Mの所定の装着部に対し
上下方向(矢印R方向)に着脱自在に構成されている。
ここに示した画像形成装置の構成はプロセユニットU11
の構成と上部機体M2 の開閉方向(ヒンジ軸6の位置)
を除き図11のものとほぼ同様なので、同一部材に同一
符号を付すことで詳細な説明は省略する。
【0016】本実施例のプロセスユニットU11は、大
略、図1及び図2に示すように、矢印A方向に回転可能
な像担持体としての感光体ドラム10と、その表面を帯
電させるブラシ帯電器19と、感光体ドラム10表面に
残留した未転写トナーを回収除去するクリーナ15と
を、ユニットケース本体20で一体的に支持した構成か
らなっている。ユニットケース本体20は、その上部に
ブラシ帯電器19の着脱用の開口部20aを有してお
り、この開口部20aは一端を支点に矢印E方向へ回動
自在に支持された蓋部材21によって開閉可能である。
ここで、蓋部材21は、図2に示すように、ユニットケ
ース本体20の係止部20bに蓋部材21の係止部21
aが係合することで閉成状態にロックされ、また、その
ロックを外すことで図中に一点鎖線で示すように開成可
能となる。
【0017】感光体ドラム10は、詳しくは図3(a)
に示すように、ユニットケース本体20の側壁部に軸2
2、23により矢印A方向へ回動自在に支持されてお
り、その一端(図では右端)にドラムギア24が設けら
れ、このギア24に装置本体M側の駆動源からの駆動力
が伝達されることにより感光体ドラム10が矢印A方向
に回転する。
【0018】ブラシ帯電器19は、図1(a)及び図2
に示すように、多数の導電性ブラシ毛19aをブラシ基
布に植設してなるブラシ体を略L字形断面形状の導電性
基体19bに固着した構成を有している。上記基体19
bは図3(a)に示すようにブラシ毛19aの植設領域
よりも矢印B方向に或る程度長めに設けてあり、その両
端部19b1 、19b2 がユニットケース本体20の側
壁部の支持部25、26によって矢印B方向に摺動自在
に支持されることにより、ブラシ帯電器19の全体がブ
ラシ毛19aの先端部を回転停止状態の感光体ドラム1
0周面にその軸方向(矢印B方向)に沿って接触した状
態のまま同方向に摺動自在となっている。ここで、2つ
の支持部25、26間の距離と基体19bの長さとの寸
法関係は、ブラシ帯電器19を矢印B方向へ所定距離以
上移動させることで基体19bと支持部25、26の一
方との嵌合が外れるが、上記所定距離以下の移動では外
れないように設定されている。
【0019】また、ユニットケース本体20には、図3
に示すように、装置本体Mから電源供給を受けるための
電源供給部27と、この電源供給部27から延びて上記
基体19bの一端部19b2 と圧接触する接続子28と
が設けられており、ユニットU11の装置本体Mへの装着
時には装置本体M側の不図示の高圧電源からの所定電圧
が電源供給部27、接続子28及び基体19bを介して
ブラシ毛19aに印加されることで、感光体ドラム10
表面に電荷が付与される。
【0020】更に、ブラシ帯電器19の基体19bの所
定部位(本例ではやや片側寄り)には上方へ向けて突出
した絶縁性の把持部29が一体化して設けられ、それと
共に、蓋部材21には上記把持部29と対応する位置に
把持部29の幅wよりも若干広い幅dのスリット21b
が設けられ、蓋部材21を閉じた状態で図1(c)、図
2、図3(a)等に示すように把持部29がスリット2
1bを介してユニット外へ突出する構成である。ここ
で、図3(a)に示すように、把持部29の幅wとスリ
ット21bの幅dとは、把持部29をスリット21b内
で矢印B方向に例えば3mm程度動かすることができ、し
かもこの移動範囲内では基体19bと支持部25、26
との嵌合が外れることのないよう、上記幅の差(d−
w)が設定されている。そして、把持部29がスリット
21b内のどの位置にあっても帯電性能に問題がないよ
う、少なくともブラシ毛19aの移動範囲L1 よりもそ
の両端から上記の差(d−w)だけ狭い範囲内に有効帯
電幅L2 が設定され、この有効帯電幅L2 以内に例えば
現像幅等が設定されている。また、ブラシ帯電器19が
上記移動範囲内のどの位置にあろうとも、基体19bへ
の接続子28の接触圧が一定となるように構成されるこ
とで、ブラシ帯電器19へ常に安定した給電が行われる
ようになっている。
【0021】以上の構成において、感光体ドラム10が
静止状態にある時に、蓋部材21を閉じたままスリット
21bの範囲内で把持部29を手動で矢印B方向に摺動
する操作を数回繰り返すことで、ブラシ毛19a先端部
と感光体ドラム10表面との間に付着しているトナーや
紙粉等の汚れの層を壊して除去することができるので、
効果的なブラシ清掃が可能となる。
【0022】また、ブラシ帯電器19をユニットU11
装着するには、図3(b)に示すように、蓋部材21を
開放した状態のまま、まず矢印F1 で示すようにブラシ
帯電器19を傾けた状態でその基体19bの左端部19
1 をユニットケース本体20の開口部20aを介して
支持部25へ十分に差し込み、続いて矢印F2 で示すよ
うにブラシ帯電器19の全体をユニットケース本体20
内に収納して水平状態にし、この状態のまま矢印F3
示すようにブラシ帯電器19の全体を摺動させて基体1
9bの右端部19b2 を支持部26へ差し込み、基体1
9bの両端部19b1 、19b2 がそれぞれ支持部2
5、26で支持された状態とする。最後に蓋部材21を
閉じて、把持部29がスリット21bを介して突出した
状態とすることで、ブラシ帯電器19の装着が完了す
る。一方、この状態から蓋部材21を開放し、上記装着
時とは逆の順序で矢印F4 、F5 、F6 に従って操作す
ることにより、ブラシ帯電器19をユニットU11から取
り外すことが可能である。なお、装着時にはブラシ帯電
器19の右端部19b2 を先に支持部26へ差し込むよ
う装着してもよいことは勿論であり、また、これと逆順
序の操作で取り外してよいことも勿論である。
【0023】以上では主にブラシ帯電器19の汚れ防止
対策について述べたが、その一方で、本実施例は毛倒れ
防止のための構造をも備えている。すなわち、図5に示
すように、蓋部材21に設けられた露光用の開口部21
cにおける感光体ドラム10の回転方向(矢印A方向)
上流側の端辺を感光体ドラム10へ向けて突出させた形
状とすることで、この部分がブラシ毛19aの上記回転
方向下流側を支える押圧部30を構成し、これにより毛
倒れ防止を図っている。上記押圧部30は、図5(b)
に示すように、その中央部30aで両端部30bよりも
下方へふくらむような凸形状に形成されており、この理
由は以下の通りである。
【0024】すなわち、押圧部30として、例えば図6
(c)に示すように単に平坦な形状からなる突出部分を
設けただけでは、実際に感光体ドラム10が回転した場
合に図6(d)に示すように下流へなぎ倒されるブラシ
毛19aによって蓋部材21が上方(矢印G方向)に持
ち上げられて反り上がってしまい、その結果、特に押圧
部30の中央部30aにおいてブラシ毛19aの押さえ
が不十分となり、毛倒れが生じて帯電むらが発生するば
かりか、その倒れたブラシ毛部分が露光用開口部21c
内へはみ出して光路干渉等の障害が発生してしまう。こ
れは、押圧部30を蓋部材21の開口部21cの端辺に
設けたための新たに生じた問題であり、プラスチック等
でできた蓋部材21の中央部がどうしても強度上弱くな
るなることに起因する。かといって、蓋部材21の全体
を厚くして強度的に強くすることは、コストや重量等の
点で問題がある。そこで、本実施例では、駆動状態で蓋
部材21が或る程度反り上がってもブラシ毛の押さえ効
果が低下しないよう、図6(a)に示すように、押圧部
30をその中央部30aで感光体ドラム10側へ向けて
ふくらむ凸形状(中央部30aの厚さをT1 、両端部3
0bの厚さをT2 とすると、T1 >T2 )としてある。
このようにすることにより、図6(b)に示すように駆
動時に下流側へなぎ倒されたブラシ毛部分によって蓋部
材21が上方へ持ち上げられて反り上がった状態で、押
圧部30がブラシ毛全体を均一かつ十分に押さえること
ができるので、ブラシ毛19aが毛倒れなく長手方向で
揃った状態が得られ、帯電ムラや光路干渉の発生を有効
に防止することができる。
【0025】なお、押圧部30の他の例として、図7に
示すように中央部30aでブラシ帯電器19側へ向けて
ふくらむ凸形状(中央部30aの幅をT3 、両端部30
bの幅をT4 とすると、T3 >T4 )とすることによっ
ても、同様な毛倒れ防止効果が得られる。また、押圧部
30を蓋部材21と一体成形する代わりに、開口部21
cの端辺にマイラーシートやウレタンシート等の別部材
を一体的に取り付けるようにしてもよい。
【0026】従って、本実施例のプロセスユニットU11
によれば、ユニットU11自体を装置本体Mに装着したま
までブラシ帯電器19を図3(b)に示したように操作
するだけで、ユニットU11の着脱方向(図4の矢印R方
向)と略同じ上下方向にブラシ帯電器19を着脱できる
ので、図13に示した従来のもののようにブラシ帯電器
19の着脱時に感光体ドラム10の軸方向に広い空間を
設けておく必要は一切なくなり、メンテナンス操作性を
著しく向上させることができる。しかも、装置本体Mに
ブラシ帯電器19の抜き差し用の開閉扉等を新たに付加
する必要もないため、装置本体を構成するにあたっての
設計自由度が大きくなる。
【0027】更に、本実施例によれば、図5や図7に示
したように蓋部材21と一体的に毛倒れ防止用の押圧部
30を設けたので、図14に示した従来の支え板17の
ようにブラシ帯電器自体に設けたものと違い、ブラシ帯
電器19を交換部品として見た場合のコストアップや製
造工程の煩雑さを解消できる。
【0028】次に、図8〜図10は本発明の第2実施例
のプロセスユニットU21を示す図であり、それぞれ前記
実施例における図1〜図3に対応した図である。なお、
前記実施例のものとの同一構成の部材には同一符号を付
してある。本実施例のプロセスユニットU21も、図4に
示した画像形成装置の装置本体Mの所定の装着部に対し
上下方向(矢印R方向)に着脱自在に構成されているも
のとする。
【0029】前記第1実施例ではブラシ帯電器19を感
光体ドラム10の移動方向(回転方向)と交差する軸方
向に摺動自在に構成したが、本実施例は上記移動方向に
沿って摺動させるべく回動自在に支持するようにしたも
のであり、詳しくは以下の構成からなる。
【0030】まず図8(a)に示すように、本実施例に
おけるブラシ帯電器31は、前記第1実施例におけるブ
ラシ帯電器19と比べやや厚めのアルミニウム製の角状
板からなる導電性基体31bに、毛足をやや長めに形成
した多数の導電性ブラシ毛31aを植設した構成を有
し、上記基体31bの両端部にそれぞれ軸31c、31
dを形成してあり、また、基体31bの所定部位には軸
状の把持部32が設けられている。しかも、ブラシ帯電
器31のブラシ幅(感光体ドラム10の回転方向の長
さ)を前記実施例と比べて狭くすることで、感光体ドラ
ム10に対する接触圧を軽減してある。
【0031】上記ブラシ帯電器31を支持するユニット
ケース本体33は前記実施例のユニットケース本体20
とほぼ同一構成だが、図10に示すように、上記軸31
c、31dを支持部34、35で回動自在に嵌着支持す
る構成となっている。なお、ブラシ毛31aの毛足を上
記のようにやや長めにしたことに伴い、支持部34、3
5の高さ方向の位置もやや高めに設定してある。また、
図10(a)に示すように、支持部34、35に嵌着さ
れた状態のブラシ帯電器31を接続子28側へ押圧付勢
するバネ36が、軸31cの端部と当接する位置に設け
られている。ただし、バネ36でブラシ帯電器31を付
勢しても軸31cが支持部34から抜けない構成となっ
ている。
【0032】ユニットケース本体33に図9に示すよう
に回動自在に支持された蓋部材37も前記実施例の蓋部
材21とほぼ同一構成だが、そこに設けられたスリット
37bは前記実施例のスリット21bと異なり、図8
(b)に示すように感光体ドラム10の回転方向に沿っ
たスリット部分37b1 と感光体ドラム10の軸方向に
沿ったスリット部分37b2 とからなる略L字状に形成
されている。蓋部材37をユニットケース本体33に閉
じた状態で、ブラシ帯電器31の把持部32が上記スリ
ット37bを介して蓋部材37の外方に突出されるわけ
であるが、通常の駆動時は、ブラシ帯電器31が上記バ
ネ36で付勢されることにより把持部32は上記軸方向
に沿ったスリット部分37b2 内の所定位置(図8
(c)、図10(a)に示す位置)に位置決めされる。
また、ユニットケース本体33には、図9に示すよう
に、把持部32が上記回転方向に沿ったスリット部分3
7b1 内にある時にこの把持部32をスリット部分37
2 へ向けて付勢するバネ38が設けられている。
【0033】更に、図8(b)や図9(a)に示すよう
に、蓋部材37の露光用開口部37aの近傍に、ブラシ
毛31aの上記回転方向下流側を支える押圧部39が一
体化(一体成形か、あるいは別部材を一体的に取り付け
てもよい)されている。この押圧部39は、図9(b)
に示すように、その下部がブラシ毛31aを押さえる毛
倒れ防止用の押さえ部分39aであり、上部がブラシ毛
31aの清掃用のくし歯状部分39bとなっている。
【0034】以上の構成において、感光体ドラム10が
静止状態にある時に、図9に示すように、蓋部材37を
閉じたままスリット部分37b1 に沿って把持部32を
手動で矢印J方向に動かす操作を数回繰り返すと、その
操作に伴いブラシ帯電器31が軸31c、31dを中心
に一定角度範囲内で回動し、その際、ブラシ毛31a先
端部と感光体ドラム10表面との間に付着しているトナ
ーや紙粉等の汚れの層を壊して除去することができる。
しかも、本実施例では、ブラシ帯電器31が図9(a)
中に二点鎖線で示す状態から実線で示す状態へ戻る際
に、毛倒れ防止部材である押圧部39のくし歯状部分3
9bがブラシ毛31aをくしで梳くよう作用するので、
ブラシ毛31aに付着した汚れを一層効果的に清掃する
ことができる。また、このように簡単にブラシ毛31a
を清掃可能なため、ブラシ幅をより小さくできる等の効
果もある。
【0035】また、上記の清掃操作が終了して把持部3
2から手を離すと、把持部32は図9(a)に示したバ
ネ38によりスリット部分37b2 へ向けて付勢され、
更に図10に示したバネ36によって接続子28側へ付
勢されて、自動的に所定位置(図8(c)、図10
(a)に示す位置)に戻ってくるので、非常に操作性が
良い。
【0036】更に、本実施例におけるブラシ帯電器31
の着脱は、前記第1実施例と同様に略上下方向に行うこ
とができるので、前記第1実施例と同様にメンテナンス
操作性を著しく向上できるという効果が得られる。ま
た、ブラシ帯電器31を交換部品として見た場合のコス
トアップや製造工程の煩雑さを解消できるという効果
も、前記実施例と同様に得られる。
【0037】なお、以上の実施例では感光体ドラム、ブ
ラシ帯電器及びクリーナを一体的に構成したプロセスユ
ニットについて述べたが、これに更に他の画像形成関与
部材(例えば現像器)を一体化したものについても本発
明は同様に適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ブラシ帯電器をプロセ
ユニットに容易に組み込むことができ、しかもブラシ帯
電器のメンテナンス操作性が良好で、かつ安価でコンパ
クトな画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプロセスユニットU11
びその構成部品の斜視図であり、(a)はブラシ帯電器
19を示し、(b)は蓋部材21を開けてブラシ帯電器
19を取り出した状態を示し、(c)はブラシ帯電器1
9を装着し蓋部材21を閉めた状態を示している。
【図2】プロセスユニットU11のC−C断面図である。
【図3】プロセスユニットU11のD−D断面図であり、
(a)は蓋部材21を閉めた状態、(b)は蓋部材21
を開けてブラシ帯電器19を取り出した状態をそれぞれ
示している。
【図4】プロセスユニットU11を装着した画像形成装置
の全体構成図である。
【図5】プロセスユニットU11に設けられた押圧部30
を示す図であり、(a)は押圧部30及びその近傍の断
面図、(b)は蓋部材21における押圧部30及びその
近傍の斜視図である。
【図6】押圧部30を凸形状とした理由を説明するため
の斜視図であり、(a)は凸形状とした押圧部30を示
し、(b)は上記凸形状の押圧部30が持ち上がった場
合のブラシ毛19aの状態を示し、(c)は平坦形状と
した押圧部30を示し、(d)は上記平坦形状の押圧部
30が持ち上がった場合のブラシ毛19aの状態を示し
ている。
【図7】押圧部30の他の例を示す図であり、(a)は
押圧部30及びその近傍の断面図、(b)は斜視図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例のプロセスユニットU21
びその構成部品の斜視図であり、(a)はブラシ帯電器
31を示し、(b)は蓋部材37を開けてブラシ帯電器
31を取り出した状態を示し、(c)はブラシ帯電器3
1を装着し蓋部材37を閉めた状態を示している。
【図9】(a)はプロセスユニットU21のH−H断面図
であり、(b)は押圧部39の斜視図である。
【図10】プロセスユニットU21のI−I断面図であっ
て、(a)は蓋部材37を閉めた状態、(b)は蓋部材
37を開けてブラシ帯電器31を取り出した状態をそれ
ぞれ示している。
【図11】一般の電子写真方式の画像形成装置の全体図で
ある。
【図12】図11に示した画像形成装置からユニット
1 、U2 を取り出した状態を示す斜視図である。
【図13】感光体ドラム10とブラシ帯電器11の配置関
係を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はブラシ帯
電器11として抜き差し自在に構成されたものの構成を
詳細に示す断面図である。
【図14】毛倒れ防止用の支え板17を備えたブラシ帯電
器11の断面図である。
【符号の説明】
3 画像形成部 10 感光体ドラム 19 ブラシ帯電器 19a ブラシ毛 19b 基体 20 ユニットケース本体 20a 開口部 21 蓋部材 21b スリット 21c 開口部 25、26 支持部 29 把持部 30 押圧部 31 ブラシ帯電器 31a ブラシ毛 31b 基体 31c、31d 軸 32 把持部 33 ユニットケース本体 34、35 支持部 36 バネ 37 蓋部材 37a 開口部 37b スリット 38 バネ 39 押圧部 M 画像形成装置本体 U11、U21 プロセスユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−20579(JP,A) 特開 平3−126979(JP,A) 特開 平4−289876(JP,A) 特開 平4−289877(JP,A) 特開 昭63−221366(JP,A) 特開 平3−130787(JP,A) 特開 平4−19674(JP,A) 特開 平4−277769(JP,A) 特開 平4−366864(JP,A) 特開 平5−188668(JP,A) 特開 平5−273834(JP,A) 特開 平5−307311(JP,A) 特開 平5−341588(JP,A) 特開 昭63−292166(JP,A) 特開 昭60−233661(JP,A) 実開 昭60−70846(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/18 G03G 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環移動可能な像担持体と、導電性基体に
    多数の導電性ブラシ毛が植設されたブラシ体を一体化し
    てなり前記像担持体に前記導電性ブラシ毛を接触させて
    帯電するブラシ帯電器と、を少なくとも有し画像形成装
    置本体に着脱自在なプロセスユニットにおいて、 前記ブラシ帯電器に設けられた把持部と、 前記ブラシ帯電器を、移動停止状態の前記像担持体に対
    して摺動自在に支持する支持部と、該支持部に前記ブラ
    シ帯電器を取りつけるための開口部とを有するユニット
    ケース本体と、 前記ブラシ帯電器を前記把持部を介して摺動操作可能な
    スリットを有し前記開口部を被覆する蓋部材と、を備え
    ることを特徴とするプロセスユニット。
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