JP2888074B2 - 磁気抵抗素子 - Google Patents
磁気抵抗素子Info
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- JP2888074B2 JP2888074B2 JP5009980A JP998093A JP2888074B2 JP 2888074 B2 JP2888074 B2 JP 2888074B2 JP 5009980 A JP5009980 A JP 5009980A JP 998093 A JP998093 A JP 998093A JP 2888074 B2 JP2888074 B2 JP 2888074B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、直線変位検出装置，
回転角度検出装置などに使用する磁気抵抗素子に関する
ものである。
回転角度検出装置などに使用する磁気抵抗素子に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の磁気抵抗素子を、例えば図２に示
す４素子の磁気抵抗素子について説明する。図におい
て、１ａ〜１ｄは磁気抵抗素子の蛇行パターンであり、
１ａ，１ｄの蛇行パターンは同一の感磁方向を有し、１
ｂ，１ｃの蛇行パターンは蛇行パターン１ａ，１ｄに垂
直な感磁方向を有している。このような構成の磁気抵抗
素子の蛇行パターン１ａ〜１ｄに、それぞれに対して長
手方向に対して角度をもって磁界を印加すると、その角
度に応じて各蛇行パターン１ａ〜１ｄの抵抗値を小さく
することができる。
す４素子の磁気抵抗素子について説明する。図におい
て、１ａ〜１ｄは磁気抵抗素子の蛇行パターンであり、
１ａ，１ｄの蛇行パターンは同一の感磁方向を有し、１
ｂ，１ｃの蛇行パターンは蛇行パターン１ａ，１ｄに垂
直な感磁方向を有している。このような構成の磁気抵抗
素子の蛇行パターン１ａ〜１ｄに、それぞれに対して長
手方向に対して角度をもって磁界を印加すると、その角
度に応じて各蛇行パターン１ａ〜１ｄの抵抗値を小さく
することができる。
【０００３】図２に示す磁気抵抗素子を用いた磁気式回
転角度検出装置を、図３の回路図により説明する。図に
おいて、１は図２の磁気抵抗素子、２ａ〜２ｈはオペア
ンプ、３は抵抗体、４はコンデンサ、５はＬＴＲ、６は
マグネット、７はこれら（２〜６）を含めた主回路、８
は主回路７と同様の構成をもつ補助回路である。このよ
うな構成の磁気式回転角度検出装置において、マグネッ
ト６の部分が回転すると、磁気抵抗素子１の位置に印加
される磁界の角度が変化する。蛇行パターン１ａ，１ｄ
と蛇行パターン１ｂ，１ｃとは互いに垂直でそれらが取
る抵抗値は異なるため、Ｖｓ１とＶｓ２，Ｖｓ３とＶｓ
４の間に、マグネット６の回転角度に応じた電位差が生
じる。この電位差をオペアンプ２ｂ〜２ｄによって増幅
し、マグネット６の回転角度として主回路７，補助回路
８よりそれぞれ検出する。
転角度検出装置を、図３の回路図により説明する。図に
おいて、１は図２の磁気抵抗素子、２ａ〜２ｈはオペア
ンプ、３は抵抗体、４はコンデンサ、５はＬＴＲ、６は
マグネット、７はこれら（２〜６）を含めた主回路、８
は主回路７と同様の構成をもつ補助回路である。このよ
うな構成の磁気式回転角度検出装置において、マグネッ
ト６の部分が回転すると、磁気抵抗素子１の位置に印加
される磁界の角度が変化する。蛇行パターン１ａ，１ｄ
と蛇行パターン１ｂ，１ｃとは互いに垂直でそれらが取
る抵抗値は異なるため、Ｖｓ１とＶｓ２，Ｖｓ３とＶｓ
４の間に、マグネット６の回転角度に応じた電位差が生
じる。この電位差をオペアンプ２ｂ〜２ｄによって増幅
し、マグネット６の回転角度として主回路７，補助回路
８よりそれぞれ検出する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気抵抗素子は
図２に示すように各蛇行パターン１ａ〜１ｄが構成され
ているので、磁気抵抗素子の周囲温度に片寄りのある場
合、離れた位置にある蛇行パターン１ａ〜１ｄの間にわ
ずかな温度差を生じる。蛇行パターン（磁気抵抗素子）
１ａ〜１ｄは温度特性を持っているために抵抗値に変化
を生じるし、また周囲磁界も均一とは限らず局部的に磁
界方向に差を生じることもあるので、この場合にも磁気
抵抗素子の各蛇行パターン１ａ〜１ｄの抵抗値に差を生
じる。そのために図３の検出回路を用いて検出した場
合、各蛇行パターン１ａ〜１ｄの間での周囲環境が均一
の状態であれば、主回路７と補助回路８の出力は同様の
ものとなるが、上記のような要因で蛇行パターン１ａと
１ｄ，蛇行パターン１ｂと１ｃの抵抗値に差が生じる
と、主回路７と補助回路８の出力は異なったものとな
り、このことにより誤検出を生じるという恐れがある。
図２に示すように各蛇行パターン１ａ〜１ｄが構成され
ているので、磁気抵抗素子の周囲温度に片寄りのある場
合、離れた位置にある蛇行パターン１ａ〜１ｄの間にわ
ずかな温度差を生じる。蛇行パターン（磁気抵抗素子）
１ａ〜１ｄは温度特性を持っているために抵抗値に変化
を生じるし、また周囲磁界も均一とは限らず局部的に磁
界方向に差を生じることもあるので、この場合にも磁気
抵抗素子の各蛇行パターン１ａ〜１ｄの抵抗値に差を生
じる。そのために図３の検出回路を用いて検出した場
合、各蛇行パターン１ａ〜１ｄの間での周囲環境が均一
の状態であれば、主回路７と補助回路８の出力は同様の
ものとなるが、上記のような要因で蛇行パターン１ａと
１ｄ，蛇行パターン１ｂと１ｃの抵抗値に差が生じる
と、主回路７と補助回路８の出力は異なったものとな
り、このことにより誤検出を生じるという恐れがある。
【０００５】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、少なくとも同一の感磁方向をも
つ蛇行パターン（磁気抵抗素子）の周囲温度や磁界方向
をほぼ同じのものとすることにより誤検出を防止できる
信頼性の高い磁気抵抗素子を得ることを目的とする。
ためになされたもので、少なくとも同一の感磁方向をも
つ蛇行パターン（磁気抵抗素子）の周囲温度や磁界方向
をほぼ同じのものとすることにより誤検出を防止できる
信頼性の高い磁気抵抗素子を得ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気抵抗
素子は、互いに直角の感磁方向を有する二つの素子が左
右対称に蛇行パターンに配置され、この蛇行パターンに
入り組んだ別の蛇行パターンで別の二つの素子が左右対
称に配置されることによって、これらの位置的な差を小
さくしたものである。
素子は、互いに直角の感磁方向を有する二つの素子が左
右対称に蛇行パターンに配置され、この蛇行パターンに
入り組んだ別の蛇行パターンで別の二つの素子が左右対
称に配置されることによって、これらの位置的な差を小
さくしたものである。
【０００７】
【作用】この発明においては、同一の感磁方向の入り組
んだ二つの蛇行パターンでは位置的な差が少ないため、
この同一感磁方向の二つの蛇行パターンでは温度，磁
界，歪などの外的要因を均一に受けることができる。
んだ二つの蛇行パターンでは位置的な差が少ないため、
この同一感磁方向の二つの蛇行パターンでは温度，磁
界，歪などの外的要因を均一に受けることができる。
【０００８】
【実施例】この発明の一実施例を図１について説明す
る。図において、１Ａ〜１Ｄは磁気抵抗素子の蛇行パタ
ーンであり、１Ａ，１Ｄの蛇行パターンは同一の感磁方
向をもちかつ互いに入り組んだ構造をし、１Ｂ，１Ｃの
蛇行パターンは蛇行パターン１Ａ，１Ｄに垂直な感磁方
向をもちかつ互いに入り組んだ構造をしている。
る。図において、１Ａ〜１Ｄは磁気抵抗素子の蛇行パタ
ーンであり、１Ａ，１Ｄの蛇行パターンは同一の感磁方
向をもちかつ互いに入り組んだ構造をし、１Ｂ，１Ｃの
蛇行パターンは蛇行パターン１Ａ，１Ｄに垂直な感磁方
向をもちかつ互いに入り組んだ構造をしている。
【０００９】従来と同様に図３の検出回路で用いた場
合、局所的に温度，磁界，歪などの外環境が異なったと
しても、蛇行パターン１Ａと１Ｄ，１Ｂと１Ｃは基板の
同一区域に形成されているため、抵抗値変化は同レベル
であり、主回路７と補助回路８に同等の出力を得ること
ができる。
合、局所的に温度，磁界，歪などの外環境が異なったと
しても、蛇行パターン１Ａと１Ｄ，１Ｂと１Ｃは基板の
同一区域に形成されているため、抵抗値変化は同レベル
であり、主回路７と補助回路８に同等の出力を得ること
ができる。
【００１０】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば互いに
直角の感磁方向を有する二つの素子が左右対称に蛇行パ
ターンに配置され、この蛇行パターンに入り組んだ別の
蛇行パターンで別の二つの素子が左右対称に配置される
ように構成したので、局所的な外的要因があってもそれ
ぞれの蛇行パターンの受ける影響を同様のものに保て、
誤検出が防止できるという効果が得られる。
直角の感磁方向を有する二つの素子が左右対称に蛇行パ
ターンに配置され、この蛇行パターンに入り組んだ別の
蛇行パターンで別の二つの素子が左右対称に配置される
ように構成したので、局所的な外的要因があってもそれ
ぞれの蛇行パターンの受ける影響を同様のものに保て、
誤検出が防止できるという効果が得られる。
【図１】 この発明の一実施例を示す磁気抵抗素子の蛇
行パターン配列の図である。
行パターン配列の図である。
【図２】 従来の磁気抵抗素子の蛇行パターン配列を示
す図である。
す図である。
【図３】 図２の磁気抵抗素子を利用した回転角度検出
装置を示す回路図である。
装置を示す回路図である。
１Ａ 磁気抵抗素子（蛇行パターン） １Ｂ 磁気抵抗素子（蛇行パターン） １Ｃ 磁気抵抗素子（蛇行パターン） １Ｄ 磁気抵抗素子（蛇行パターン） ２ａ オペアンプ ２ｂ オペアンプ ２ｃ オペアンプ ２ｄ オペアンプ ２ｅ オペアンプ ２ｆ オペアンプ ２ｇ オペアンプ ２ｈ オペアンプ ３ 抵抗体 ４ コンデンサ ５ ＬＴＲ ６ マグネット ７ 主回路 ８ 補助回路
Claims (1)
- 【請求項１】 互いに直角の感磁方向を有する二つの素
子が左右対称に蛇行パターンに配列され、前記蛇行パタ
ーンに入り組んだ別の蛇行パターンで別の素子が左右対
称に配置されていることを特徴とする磁気抵抗素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5009980A JP2888074B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 磁気抵抗素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5009980A JP2888074B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 磁気抵抗素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06224488A JPH06224488A (ja) | 1994-08-12 |
| JP2888074B2 true JP2888074B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=11735053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5009980A Expired - Fee Related JP2888074B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 磁気抵抗素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2888074B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1124271B8 (en) | 1998-08-07 | 2007-09-19 | Asahi Kasei EMD Corporation | Magnetic sensor and method for fabricating the same |
| JP3506078B2 (ja) | 1999-11-25 | 2004-03-15 | 株式会社デンソー | 回転検出装置 |
| WO2003032410A1 (fr) | 2001-10-01 | 2003-04-17 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Dispositif a effet hall et capteur magnetique |
| US7388268B2 (en) | 2002-01-15 | 2008-06-17 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Compound semiconductor multilayer structure, hall device, and hall device manufacturing method |
| CN101331385B (zh) | 2005-12-16 | 2011-11-30 | 旭化成电子材料元件株式会社 | 位置检测装置 |
| JP6127271B2 (ja) * | 2013-09-19 | 2017-05-17 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 巨大磁気抵抗素子 |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP5009980A patent/JP2888074B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06224488A (ja) | 1994-08-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219 Year of fee payment: 9 |
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