JP2887738B2 - 耐火間仕切壁 - Google Patents
耐火間仕切壁Info
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- JP2887738B2 JP2887738B2 JP25927495A JP25927495A JP2887738B2 JP 2887738 B2 JP2887738 B2 JP 2887738B2 JP 25927495 A JP25927495 A JP 25927495A JP 25927495 A JP25927495 A JP 25927495A JP 2887738 B2 JP2887738 B2 JP 2887738B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種建築物におけ
る耐火間仕切壁に係るもので、特に一方向から施工され
る耐火間仕切壁の改良に関する。
る耐火間仕切壁に係るもので、特に一方向から施工され
る耐火間仕切壁の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】乾式の耐火間仕切壁としては、図４に示
すように、珪酸カルシウム板、石膏ボード等の表面板１
を上下ランナー（図示してない）に固定された断面チャ
ンネル型の鋼製スタッド２の両側からビス等の締付具３
により取付けた構造のものが一般的である。しかし、耐
火間仕切壁の片側にしか充分な作業空間がない場合に
は、上記のような構造の間仕切壁の構築は困難である。
すように、珪酸カルシウム板、石膏ボード等の表面板１
を上下ランナー（図示してない）に固定された断面チャ
ンネル型の鋼製スタッド２の両側からビス等の締付具３
により取付けた構造のものが一般的である。しかし、耐
火間仕切壁の片側にしか充分な作業空間がない場合に
は、上記のような構造の間仕切壁の構築は困難である。
【０００３】上記のような問題を解消する構築法とし
て、例えば、特開昭６２−２０６１４０号公報には、図
５に示すように、断面Ｚ型の鋼製スタッド４を上下ラン
ナー（図示してない）に固定し、パネル５，６を同一方
向からビス等の締付具７により取付ける構造の耐火間仕
切壁が開示されている。
て、例えば、特開昭６２−２０６１４０号公報には、図
５に示すように、断面Ｚ型の鋼製スタッド４を上下ラン
ナー（図示してない）に固定し、パネル５，６を同一方
向からビス等の締付具７により取付ける構造の耐火間仕
切壁が開示されている。
【０００４】また、特開平５−２９５８１７号公報に
は、図６（イ），（ロ）に示すように、方形板の上下両
側縁にランナー用接合用スペース８ａ，８ｂを残して第
１リブ９を縦にして固着し、さらにこの第１リブ９の両
端部に第２リブ１０ａ，１０ｂを横にして固着して成る
リブ付きパネル８を用い、第２リブ１０ａ，１０ｂを上
下ランナー１１ａ，１１ｂにビス等の締付具１２により
固定したあと、別に用意した建築用パネル１３を上下ラ
ンナー１１ａ，１１ｂにビス等の締付具１４により固定
した構造の耐火間仕切壁が開示されている。
は、図６（イ），（ロ）に示すように、方形板の上下両
側縁にランナー用接合用スペース８ａ，８ｂを残して第
１リブ９を縦にして固着し、さらにこの第１リブ９の両
端部に第２リブ１０ａ，１０ｂを横にして固着して成る
リブ付きパネル８を用い、第２リブ１０ａ，１０ｂを上
下ランナー１１ａ，１１ｂにビス等の締付具１２により
固定したあと、別に用意した建築用パネル１３を上下ラ
ンナー１１ａ，１１ｂにビス等の締付具１４により固定
した構造の耐火間仕切壁が開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記に挙げた構造の耐
火間仕切壁は、同一方向からの施工が可能ではあるもの
の、施工性の点で難点がある。即ち、前者の構造の場
合、Ｚ型スタッド４と上下ランナー（図示してない）か
ら下地を構成したあと、パネル５をスタッド４側から固
定する作業の作業性に難点がある。一方、後者の構造の
場合、第２リブ１０ａを上部ランナー１１ａの下面に固
定する作業の作業性に難点がある。このため、後者の構
造の場合、リブ９はパネルの端部にしか設けられていな
いため、リブによるパネルの剛性化が弱く、間仕切壁の
強度が不足する場合がある。このため、同一方向からの
施工性が可能で、しかも充分な強度を有し、施工性の改
善された耐火間仕切壁の開発が強く望まれている。
火間仕切壁は、同一方向からの施工が可能ではあるもの
の、施工性の点で難点がある。即ち、前者の構造の場
合、Ｚ型スタッド４と上下ランナー（図示してない）か
ら下地を構成したあと、パネル５をスタッド４側から固
定する作業の作業性に難点がある。一方、後者の構造の
場合、第２リブ１０ａを上部ランナー１１ａの下面に固
定する作業の作業性に難点がある。このため、後者の構
造の場合、リブ９はパネルの端部にしか設けられていな
いため、リブによるパネルの剛性化が弱く、間仕切壁の
強度が不足する場合がある。このため、同一方向からの
施工性が可能で、しかも充分な強度を有し、施工性の改
善された耐火間仕切壁の開発が強く望まれている。
【０００６】本発明は、耐火パネルの上下ランナーへの
取付け作業が行ない易く、かつ強度が確保される耐火間
仕切壁を提供することを主たる目的としている。
取付け作業が行ない易く、かつ強度が確保される耐火間
仕切壁を提供することを主たる目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の耐火間仕切壁
は、方形板の上下両側縁に、上下ランナーへの取付け用
スペースを残して補強リブを取付けて構成した耐火パネ
ルを、前記補強リブの存するパネル面側のスペース部分
から上下ランナーに締付具により固定し、同一方向から
別の耐火パネルを前記補強リブに締付具により固定して
構成したことを要旨としている。
は、方形板の上下両側縁に、上下ランナーへの取付け用
スペースを残して補強リブを取付けて構成した耐火パネ
ルを、前記補強リブの存するパネル面側のスペース部分
から上下ランナーに締付具により固定し、同一方向から
別の耐火パネルを前記補強リブに締付具により固定して
構成したことを要旨としている。
【０００８】前記耐火パネルには、珪酸カルシウム板、
石膏ボード等の建築用パネルが使用される。補強リブ
は、軽量で高強度であることからリップ溝形鋼材の使用
が好ましいが、耐火ボードと同種材料の断面角形のもの
でもよく、特に制限されるものではない。また、補強リ
ブは、耐火パネルに複数本を並列に取付けるのが、補強
効果の点で好ましい。
石膏ボード等の建築用パネルが使用される。補強リブ
は、軽量で高強度であることからリップ溝形鋼材の使用
が好ましいが、耐火ボードと同種材料の断面角形のもの
でもよく、特に制限されるものではない。また、補強リ
ブは、耐火パネルに複数本を並列に取付けるのが、補強
効果の点で好ましい。
【０００９】上記構成の耐火間仕切壁によれば、補強リ
ブを設けたパネルの上下ランナーへの取付け作業が行な
い易く、従来技術に比べ施工性が大幅に改善される。さ
らに、補強リブとは別に耐火パネルの一側端部にその一
部が外側にはみ出すように耐火板を取付けた耐火パネル
の使用によれば、前記耐火板により耐火パネルの継ぎ目
から熱が伝わるのを防止することができる。
ブを設けたパネルの上下ランナーへの取付け作業が行な
い易く、従来技術に比べ施工性が大幅に改善される。さ
らに、補強リブとは別に耐火パネルの一側端部にその一
部が外側にはみ出すように耐火板を取付けた耐火パネル
の使用によれば、前記耐火板により耐火パネルの継ぎ目
から熱が伝わるのを防止することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１〜図２に示すように、珪酸カ
ルシウム板などの建築用耐火パネル１５として、方形板
の上下両側縁に、上下ランナー１８，１９への取付け用
スペース１５ａ，１５ｂを残してリップ溝形鋼の補強リ
ブ１６を複数本取付けた補強リブ付き耐火パネルを用
い、この耐火パネル１５を補強リブの存するパネル面側
のスペース１５ａ，１５ｂの部位から上下ランナー１
８，１９にビス２０により固定し、同一方向から別に用
意した下張り板２２および上張り板２３よりなる耐火パ
ネルをビス２４により前記補強リブ１６に固定して構成
する。
ルシウム板などの建築用耐火パネル１５として、方形板
の上下両側縁に、上下ランナー１８，１９への取付け用
スペース１５ａ，１５ｂを残してリップ溝形鋼の補強リ
ブ１６を複数本取付けた補強リブ付き耐火パネルを用
い、この耐火パネル１５を補強リブの存するパネル面側
のスペース１５ａ，１５ｂの部位から上下ランナー１
８，１９にビス２０により固定し、同一方向から別に用
意した下張り板２２および上張り板２３よりなる耐火パ
ネルをビス２４により前記補強リブ１６に固定して構成
する。
【００１１】
【実施例】図１〜図３に、本発明の一実施例を示す。図
面において、１５は珪酸カルシウム板製の耐火パネルで
あり、この耐火パネル１５には、その上下両側縁に、後
記する上下ランナー１８，１９への取付け用スペース１
５ａ，１５ｂを残して２本の補強リブ１６，１６が、縦
向きで並列状に配設され、タッピングまたは接着剤等に
より取付けられている。この実施例では、前記補強リブ
１６として、間仕切壁のスタッドとして広く用いられて
いるリップ溝形鋼が使用されている。また、耐火パネル
１５の一側縁には、後記する目的のため、パネルと同種
材料の耐火板１７がその一部がはみ出すように縦向きに
配設され、タッピングまたは接着剤等により取付けられ
ている。
面において、１５は珪酸カルシウム板製の耐火パネルで
あり、この耐火パネル１５には、その上下両側縁に、後
記する上下ランナー１８，１９への取付け用スペース１
５ａ，１５ｂを残して２本の補強リブ１６，１６が、縦
向きで並列状に配設され、タッピングまたは接着剤等に
より取付けられている。この実施例では、前記補強リブ
１６として、間仕切壁のスタッドとして広く用いられて
いるリップ溝形鋼が使用されている。また、耐火パネル
１５の一側縁には、後記する目的のため、パネルと同種
材料の耐火板１７がその一部がはみ出すように縦向きに
配設され、タッピングまたは接着剤等により取付けられ
ている。
【００１２】上記のようにして、補強リブ１６と耐火板
１７を取付けた耐火パネル１５は、図１に示すように、
補強リブ１６の存するパネル面側のスペース１５ａ，１
５ｂの部分から、断面Ｌ字形の上下ランナー１８，１９
にビス２０により固定する。その場合、上下ランナー１
８，１９の耐火パネル１５に対向する面に、珪酸カルシ
ウム板などの裏打材２１を固着しておき、ビス止めの強
化に役立たせるのが望ましい。また、断面Ｌ字形の上下
ランナー１８，１９を用いているため、ビス２０による
パネル１５の固定作業が行ない易い。
１７を取付けた耐火パネル１５は、図１に示すように、
補強リブ１６の存するパネル面側のスペース１５ａ，１
５ｂの部分から、断面Ｌ字形の上下ランナー１８，１９
にビス２０により固定する。その場合、上下ランナー１
８，１９の耐火パネル１５に対向する面に、珪酸カルシ
ウム板などの裏打材２１を固着しておき、ビス止めの強
化に役立たせるのが望ましい。また、断面Ｌ字形の上下
ランナー１８，１９を用いているため、ビス２０による
パネル１５の固定作業が行ない易い。
【００１３】次に、石膏ボード製の下張り板２２および
珪酸カルシウム板製の上張り板２３からなる耐火パネル
をビス２４により補強リブ１６に固定することによって
耐火間仕切壁が完成する。また、耐火パネル１５と前記
下張り板２２との間の空間には、必要に応じてロックウ
ールなどの吸音・断熱材２５が充填される。
珪酸カルシウム板製の上張り板２３からなる耐火パネル
をビス２４により補強リブ１６に固定することによって
耐火間仕切壁が完成する。また、耐火パネル１５と前記
下張り板２２との間の空間には、必要に応じてロックウ
ールなどの吸音・断熱材２５が充填される。
【００１４】前記耐火板１７は耐火パネル１５の継ぎ目
から熱が伝わるのを防止するために設けられたものであ
るが、前記吸音・断熱材２５を用いる場合には必ずしも
必要ではない。
から熱が伝わるのを防止するために設けられたものであ
るが、前記吸音・断熱材２５を用いる場合には必ずしも
必要ではない。
【００１５】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に補強リブ
を取付けた耐火パネルの上下ランナーへの取付け作業が
行ない易く、従来技術に比べ施工性が大幅に改善され
る。また、前記補強リブは耐火パネルの任意の位置に必
要に応じて複数取付けることができるため、間仕切壁の
強度が確保される。さらに補強リブとは別に、一側端に
その一部が外側にはみ出すように珪酸カルシウム板など
の耐火板を取付けた耐火パネルを使用した構造によれ
ば、耐火パネルの継ぎ目が伝わるのを防止することがで
きる。
を取付けた耐火パネルの上下ランナーへの取付け作業が
行ない易く、従来技術に比べ施工性が大幅に改善され
る。また、前記補強リブは耐火パネルの任意の位置に必
要に応じて複数取付けることができるため、間仕切壁の
強度が確保される。さらに補強リブとは別に、一側端に
その一部が外側にはみ出すように珪酸カルシウム板など
の耐火板を取付けた耐火パネルを使用した構造によれ
ば、耐火パネルの継ぎ目が伝わるのを防止することがで
きる。
【図１】本発明の一実施例を示す耐火間仕切壁の縦断面
図である。
図である。
【図２】耐火パネルの正面図である。
【図３】耐火間仕切壁の横断面図である。
【図４】従来の耐火間仕切壁の横断面図である。
【図５】従来の別の耐火間仕切壁の横断面図である。
【図６】従来の別の耐火間仕切壁を示したもので、
（イ）は耐火パネルの正面図、（ロ）は縦断面図であ
る。
（イ）は耐火パネルの正面図、（ロ）は縦断面図であ
る。
１ 表面板 ２ チャンネル型スタッド ３ 締付具 ４ 断面Ｚ型スタッド ５，６ パネル ７ 締付具 ８ａ，８ｂ ランナー用接合用スペース ９ 第１リブ １０ａ，１０ｂ 第２リブ １１ａ，１１ｂ 上下ランナー １２ 締付具 １３ パネル １４ 締付具 １５ 耐火パネル １５ａ，１５ｂ 上下ランナーへの取付け用スペース １６ 補強リブ １７ 耐火板 １８，１９ 上下ランナー ２０ ビス ２１ 裏打材 ２２ 下張り板 ２３ 上張り板 ２４ ビス ２５ 吸音・断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂倉 正年 静岡県浜松市上島５−５−７−290 (56)参考文献 特開 昭53−107114（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−154342（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−82105（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 2/74 551 E04B 2/82 501 E04B 2/82 511
Claims (3)
- 【請求項１】 方形板の上下両側縁に、上下ランナーへ
の取付け用スペースを残して補強リブを取付けて構成し
た耐火パネルを、前記補強リブの存するパネル面側のス
ペース部分から上下ランナーに締付具により固定し、同
一方向から別の耐火パネルを前記補強リブに締付具によ
り固定して構成したことを特徴とする耐火間仕切壁。 - 【請求項２】 前記補強リブに、リップ溝形鋼を用いた
請求項１に記載の耐火間仕切壁。 - 【請求項３】 前記補強リブを有する耐火パネルの一側
縁に、耐火板がその一部がはみ出すように取付けられて
いる請求項１または請求項２に記載の耐火間仕切壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25927495A JP2887738B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 耐火間仕切壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25927495A JP2887738B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 耐火間仕切壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0978726A JPH0978726A (ja) | 1997-03-25 |
| JP2887738B2 true JP2887738B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=17331823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25927495A Expired - Fee Related JP2887738B2 (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 耐火間仕切壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2887738B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7735539B2 (en) | 2007-12-28 | 2010-06-15 | Nohara Guard System Co. Ltd. | Fire-resistant smoke-suppressant device |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP25927495A patent/JP2887738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0978726A (ja) | 1997-03-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |