JP2884997B2 - 下水処理プラントの運転支援システム - Google Patents

下水処理プラントの運転支援システム

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JP2884997B2
JP2884997B2 JP5154803A JP15480393A JP2884997B2 JP 2884997 B2 JP2884997 B2 JP 2884997B2 JP 5154803 A JP5154803 A JP 5154803A JP 15480393 A JP15480393 A JP 15480393A JP 2884997 B2 JP2884997 B2 JP 2884997B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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  • Alarm Systems (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスを管理するオ
ペレータに対して支援を行う下水処理プラントの運転支
援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】浄水処理,下水処理などのプロセスで
は、プロセス状態を把握するため、各所に計測器を配置
している。この各所に配置されているオンライン計測器
は処理場全体を監視する上で、非常に重要な情報であ
る。これらプロセスでは、流入水質の変動や、台風降雨
などの外乱を受け、計測器も流入水質に従い変動する特
性を持っているため、計測器の故障率は他のプロセスよ
り多く発生している。特に、下水処理プロセスは微生物
反応を利用しているため、計測器の汚れなどの問題も他
のプロセスより深刻である。検出端の劣化や破損,異物
付着及び電気系統の故障など計測器の異常現象が頻繁に
発生しているため、処理場では、定期的に計測器の校正
・点検を実施し、信頼性の向上を努めている。そのため
に、計測器異常診断技術が多く提案されている。具体的
には、計測器の瞬間値や時系列値を基に、電気系統上
や、計測器保守上の上下限チェックと、変化速度チェッ
クと、パターンチェックなどの手法を利用して計測器ご
との異常診断を行い、異常と診断された計測器に対して
警報を出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】浄水処理プロセスや下
水処理プロセスでは、計測器が異常なデータ(例えば、
上限を越えている)を示したのは、計測機自身が故障や
不備によるものと、異常流入によるものと、運転操作に
よるものがあげられる。これらのプラントの反応が緩慢
であるため、計測器自身が故障や不備による異常に対し
てすぐ対応策をとらなくてもよいが、一方、異常流入や
運転操作による異常は、微生物にショックを与えるた
め、すぐ対応策をとらなければならない。従来の計測器
診断技術は、異常なデータを示す計測器を検知できた
が、この計測器自身が故障や不備による異常と、異常流
入による異常と、運転操作による異常を区別して検知す
ることができなかった。以上のような異常現象を同様な
ガイダンスが出されると、異常流入や運転操作による異
常を見逃して対応遅れなどの不都合を生じる。
【0004】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、オペ
レータの運転管理に必要な情報を正確かつ判断しやすい
形で、さらに、計測器異常と、流入水質異常と、運転上
に反映したものを分別してオペレータにガイダンスし、
その支援内容をオペレータにとって理解しやすく、ま
た、効率のよい運転管理に対応した下水処理のプラント
の運転支援システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る運転支援システムは、計測器自身の計
測データと同時に発生する他のプロセス測定データを用
いて各種の異常現象を判断するものである。
【0006】そして、異常現象を区別してガイダンスで
きる装置が、支援システム本体に、内蔵され、その診断
結果を表示できるモニタに接続されている構成である。
【0007】
【作用】本発明は、オペレータの運転管理に必要な情報
を正確かつ判断しやすい形で、さらに、計測器異常と、
流入水質異常と、運転上に反映したものを分別してオペ
レータにガイダンスし、その支援内容をオペレータにと
って理解しやすく、また、効率のよい運転管理に対応し
下水処理プラントの運転支援システムを提供すること
にある。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0009】本発明のプラント支援システムが適用され
る下水プラントと中央処理装置(CPU)で行う処理の
一例を図1に示す。
【0010】下水処理プラントは、通常、同様な処理を
行える複数系列から構成される。図1にa,b系の2つ
の系列を有するプラントの実施例を示す。
【0011】図1において、流入下水は最初沈殿池10
0a,100bにおいて大き塵埃などを沈降除去された
後に、エアレーションタンク110a,110bに流入
する。さらに、エアレーションタンク110a,110
bは最終沈殿池150a,150bから汚泥返送管16
0a,160bを介して返送汚泥(微生物)が供給され
る。エアレーションタンク110a,110bには、ブ
ロワ140a,140bから空気管130a,130b
を介して送気された空気が散気装置120a,120b
によって散気される。これにより、エアレーションタン
ク110a,110b内に供給された返送汚泥と汚水は
撹拌混合される。返送汚泥すなわち活性汚泥は、微生物
の凝集した粒径0.1〜1.0mm前後の塊(フロック)で、
数十種の微生物を含むが、大別すると凝集性微生物と糸
状性微生物とからなる。活性汚泥は、供給された空気中
の酸素を吸収して汚水中の有機物を分解して炭酸ガスと
水にする。有機物の一部は活性汚泥の菌体増殖に当てら
れる。活性汚泥と汚水の混合液は最終沈殿池150a,
150bに導かれ、ここで活性汚泥が重力沈降する。上
澄液は通常塩素殺菌処理した後に放流される。一方、沈
降汚泥の一部は汚泥返送管160a,160bから返送
汚泥としてエアレーションタンク110a,110bに
返送され、その他の沈降汚泥は汚泥排出管170a,1
70bから余剰汚泥としてプロセスから排出される。
【0012】下水流入水質計測器50は、流入下水量,
pH,SS,濁度などを計測する。最初沈殿池水質計測
器105a,105bは、pH,濁度,SS,汚泥界面
などを計測する。エアレーションタンク水質計測器11
5a,115bは、タンク内のDO濃度(溶存酸素濃
度),MLSS,pHなどを計測する。最終沈殿池水質
計測器155a,155bは、pH,汚泥界面を計測す
る。放流水質計測器60はpH,CODなどを計測して
いる。これら計測器は、一定の時間間隔で計測を行うと
ともに、その計測データをデータベース303へ送信さ
れる。
【0013】図1に示すプラントにおける計測器配置の
関係から、直列配置と並列配置に分類される。下水流入
水質計測器50と、a系の計測器(最初沈殿池水質計測
器105a,エアレーションタンク水質計測器115
a,最終沈殿池水質計測器155a)と、放流水質計測
器60は、直列配置である。同様に下水流入水質計測器
50と、b系の計測器と、放流水質計測器60も直列配
置の関係をもっている。一方、a系,b系の計測器は、
それぞれ並列配置の関係(例えば、最初沈殿池水質計測
器105a,105b)をもっている。
【0014】データベース303は、プラントから送信
された水質データと、制御装置500から送信された制御
情報を分別して保存する。制御装置500は、オペレー
タが設定した制御モードを実行するとともに、その制御
モードをデータベース303に送信する。
【0015】中央処理装置(CPU)200は、データ
ベース303のデータを参照し、計測器異常診断を行
い、その診断結果に基づいてガイダンスを決定し、モニ
タ(CRT)302に表示する。
【0016】ここで、本発明に係る中央処理装置(CP
U)200と周辺装置の構成図を図2に示す。
【0017】図2においてデータベース303には、プ
ラントの各所に配置されている計測器から送信された水
質情報と、制御装置500から送信された制御情報など
が格納されている。CPU200は、システムバス30
7を経由し、データベース303を参照し、計測器異常
診断を行い、その診断結果に基づいてガイダンスを決定
する。CPU200で行う処理に必要な情報,プログラ
ムなどは、主メモリ301やディスク304に格納され
る。CPU200からのガイダンスは、システムバスを
介してモニタ(CRT)302に表示される。通常、オ
ペレータは、モニタ302に表示される画面によってプ
ロセスを監視する。
【0018】一方、モニタ302へのガイダンスの表示
場所,表示項目,時刻,期間などの表示指定や変更は、
キーボード305またはマウス306によってモニタ3
02を参照しながら行われる。
【0019】次に、中央処理装置(CPU)200で行
う処理を図1を参照して説明する。データ収集部210
は、現在時刻から所定項目の計測器データを収集し、主
メモリ301に格納する。計測器ごとの異常診断部22
0では、各々の計測器のデータは、所定の範囲内にある
かどうかをチェックし、所定の範囲外である場合、異常
と判断し、その計測器名称を主メモリ301に格納す
る。前記所定範囲とは、例えば、計測器の上下限範囲が
あり、その範囲は計測器ごとに定義される。また、その
上下限値には、統計解析から得た値、または、経験的な
値がある。因果関係がある計測器項目の選択230は、
主メモリ301に格納されている異常と判断された計測
器について、その計測器自身の計測データと同時に発生
する関連ある他のプロセス測定データを選択する。因果
関係に基づく異常診断部240は、因果関係がある計測
器項目の選択230で選択された複数の計測データを基
に異常診断を行う。
【0020】因果関係に基づく異常診断部240で行う
処理の実施例を図5〜図7を参照して説明する。本発明
は、計測器自身の故障や不備による異常,異常流入によ
る異常,運転操作によるプロセス異常を区別して診断す
ることを目的としている。ここで、まず、pH計を具体
例とし、計測器自身の故障や不備による異常と、異常流
入による異常の区別方法について説明する。その実施例
を図5に示す。
【0021】図5(a)に、正常時のpH計のトレンド
グラフを示す。図5(b)に、異常時のpH計のトレン
ドグラフを示す。この場合、pH計のデータは所定の上
下限の範囲外となっている。図5(c)に、異常流入発
生時の複数pH計のトレンドグラフを示す。図1に示す
ような複数系列を有するプラントにおいて、例えば、p
Hの高い産業排水が下水プラントに流入すると、まず、
流入下水pH計50のデータは上限を越え、つぎに、最
初沈殿池の滞留時間を経て、並列配置している最初沈殿
池pH計105a,105bのデータは、同時に上限を
越えている。すなわち、直列配置されている流入下水p
H計50と最初沈殿池pH計105a、または、最初沈
殿池pH計105bは滞留時間を経て順番に異常を示
す。一方、並列配置されている最初沈殿池pH計105
aと最初沈殿池pH計105bは同時に異常を示す。そ
の実施例を図5(c)に示す。
【0022】ここで、図3に示すフローチャートを用い
て、図5に示す異常を検出する。まず、ステップ231
では、主メモリ301から異常と診断された計測器項目
を取り込む。図3に、“a系最初沈殿池pH計”は異常
と診断された実施例を示す。ステップ232では、a系
最初沈殿池pH計と関連ある他の計測器データを選択す
る。この実施例では、計測器の配置図から、流入下水p
H計とb系最初沈殿池pH計が選択される。ステップ2
41では、計測器の配置関係から直列か,並列かにより
分岐処理し、並列の場合、ステップ242を、直列の場
合、ステップ244を実行する。例えば、a系最初沈殿
池pH計とb系最初沈殿池pH計は、並列配置している
ため、ステップ242でそれらのデータを読込み、さら
に、ステップ243で、2つのデータは、同時に異常を
示しているかどうかをチェックし、「yes]の場合、
異常信号2(異常流入可能性あり)を、「no」の場
合、異常信号1(a系最初沈殿池pH計故障)をガイダ
ンス判定部250に送信する。一方、a系最初沈殿池p
H計と流入下水pH計は、直列配置であるため、ステッ
プ244で、それらのデータを読込み、さらに、ステッ
プ245で、2つのデータは、流入下水pH計,a系最
初沈殿池pH計の順に異常を示しているかどうかをチェ
ックし、「yes」の場合、異常信号2(異常流入可能
性あり)を、「no」の場合、異常信号1(a系最初沈
殿池pH計故障)をガイダンス判定部250に送信す
る。
【0023】図3,図5に示す異常診断方法は、下水プ
ロセスのpH計の外,濁度計,SS計,COD,浄水プ
ロセスのpH計,濁度計,アルカリ度計などの計測器診
断にも適用できる。
【0024】次に、空気量計とDO計を具体例とし、計
測器自身の故障や不備による異常と、運転操作によるプ
ロセス異常の区別方法について説明する。その実施例を
図6,図7に示す。
【0025】図1に示すように、活性汚泥は、エアレー
ションタンク110で、ブロワ140a,140bから
供給された酸素を吸収して有機物を分解して水と炭酸ガ
スにする。そのため、ブロワから供給する空気量と、エ
アレーションタンク110内の溶存酸素濃度(以下DOと
略す)と因果関係をもっている。通常、エアレーション
タンク110内の制御は、DO一定、または、空気量一
定の2通りがある。
【0026】まず、空気量一定の運転操作の実施例を図
6に示す。
【0027】図6(a)に、正常時の空気量計とDO計
のトレンドグラフを示す。空気量一定操作のため、空気
量計のデータは、所定の範囲内で小さく変動し、DO計
のデータは、流入水質の変動に従い、大きく変動する。
ここで、DO計のデータも、ある所定の範囲内にあるこ
とが望ましい。図6(b)に、空気量計は正常,DO計
は故障時のトレンドグラフを示す。この場合、空気量一
定操作にもかかわらず、DO計のデータの変動が見られ
ない。図6(c)に、空気量計が異常のトレンドグラフ
を示す。この場合、空気量一定操作にもかかわらず、空
気量計のデータは所定範囲を越えて変動している。図6
(d)に、運転操作によるDO計異常のトレンドグラフ
を示し。この場合、DO計のデータは、所定の範囲を越
えている。しかし、この異常現象は、DO計の異常によ
るものではなく、空気量の設定値、または、操作方法が
不適によるものである。このような激しいDOの変化
は、微生物の成長に悪い影響を与えるため、運転管理上
には望ましくない。そのため、この異常現象が発生する
と、すぐ対応しなければならない。対応方法としては、
空気量の設定値の変更、または、空気量一定操作からD
O一定操作へ変更するなどがある。
【0028】次に、DO一定の運転操作の実施例を図7
に示す。
【0029】図7(a)に、正常時のDO計と空気量計
のトレンドグラフを示す。DO一定操作のため、DO計
のデータは、所定の範囲内で小さく変動し、空気量計の
データは、流入水質の変動に従い、大きく変動する。こ
こで、空気量計のデータも、ある所定の範囲内にあるこ
とが望ましい。図7(b)に、DO計または空気量計は
異常時のトレンドグラフを示す。この場合、DO一定操
作にもかかわらず、DO計のデータが所定範囲を越えて
いる。図7(b)異常の原因としては、DO計が故障の
ため、正確なDO濃度が計測不可、または、散気装置
の目詰まりなどの異常が発生するため、所定の空気量を
供給することができない、と考えられる。図7(c)
に、運転操作による空気量計異常のトレンドグラフを示
す。この場合、空気量計のデータは、所定の範囲を越え
ている。これも、空気量計は異常ではなく、DOの設定
値、または、操作方法が不適による異常現象である。こ
の異常現象も図6(d)と同様に微生物の成長に悪い影
響を与えるため、運転管理上にも望ましくない。特に、
空気量を過剰供給すると、最終沈殿池での汚泥浮上,汚
泥解体,汚泥分散などの異常現象が発生しやすく、放流
水質の悪化を招くため、すぐ対応策をとらなければなら
ない。対応方法としては、DOの設定値の変更、また
は、DO一定操作から空気量一定操作へ変更するなどが
ある。
【0030】図6(d)と図7(c)の運転操作による
異常は、水質変動が大きい時、例えば、降雨,季節の変
わり目,年末年始など、特に発生しやすい。
【0031】ここで、図4に示すフローチャートを用い
て、図6,図7に示す異常を検出する。まず、ステップ
231では、主メモリ301から異常と診断された計測
器項目を取り込む。図4に、“b系エアレーションタン
クDO計”は異常と診断された実施例を示す。ステップ
232では、b系エアレーションタンクDO計と関連あ
る他の計測器を選択する。この実施例では、b系エアレ
ーションタンク空気量計が選択される。ステップ241
では、b系エアレーションタンクDO計,空気量計のデ
ータを読込む。ステップ242では、制御操作により分
岐処理を行い、空気量一定操作の場合、ステップ243
を、DO一定操作の場合、ステップ246を実行する。ス
テップ243では、空気量計のデータは所定の範囲内で
変動しているかにより分岐処理を行い、「no」の場
合、異常信号3(空気量計故障)をガイダンス判定部2
50に送信し、「yes]の場合、ステップ244を実
行する。ステップ244では、DO計のデータは変動し
ているかにより分岐処理し、「no」の場合、DO計の
変動がないため、異常信号4(DO計故障)をガイダン
ス判定部250に送信し、「yes」の場合、さらに、
ステップ245を実行する。ステップ245では、DO
のデータは、所定の範囲内にあるかどうかを判断し、
「no」の場合、異常信号5(運転操作によるDO計異
常)をガイダンス判定部250に送信する。一方、ステ
ップ246では、DO計のデータは所定の範囲内で変動
しているかにより分岐処理を行い、「no」の場合、異
常信号4(DO計故障)をガイダンス判定部250に送
信し、「yes]の場合、ステップ247を実行する。
ステップ247では、空気量計のデータは変動している
かにより分岐処理し、「no」の場合、空気量計の変動
がないため、異常信号3(空気量計故障)をガイダンス
判定部250に送信し、「yes」の場合、さらに、ス
テップ248を実行する。ステップ248では、空気量
のデータは、所定の範囲内にあるかどうかを判断し、
「no」の場合、異常信号6(運転操作による空気量計
異常)をガイダンス判定部250に送信する。
【0032】図4,図6,図7に示す異常診断方法は、
下水プロセスの空気量計とDO計の外,MLSS計と返
送汚泥計,水量と濁度,水量とpH,浄水プロセスの濁
度計と雨量計,pH計とアルカリ度計などの計測器診断
にも適用できる。
【0033】ガイダンス判定部250は、計測器ごとの
異常診断部220と因果関係に基づく異常診断部240
から送信された異常信号を基にガイダンス選定する。ガ
イダンス選定は、例えば、図3の異常信号2に対して、
“計測器異常ではなく、異常流入の可能性があり、原因
調査要”、異常信号1に対して“計測器異常,校正点検
要”、図4の異常信号6に対して、“計測器異常ではな
く、DOの設定値を調整要”などがある。ガイダンス判
定部250の結果は、表示編集部260に送信するとと
もに、データベース303に保存される。
【0034】表示編集部260は、ガイダンス決定部2
50から送信された信号とデータベース303のデータ
を参照し、モニタ(CRT)303に表示する。また、
表示編集部260はキーボード305またはマウス30
6を介して送信される信号、例えば、表示場所,表示項
目,時刻,期間などの表示指定や変更などを実行し、モ
ニタ302へガイダンスを表示する。
【0035】表示編集部260のガイダンスの実施例を
図8,図9に示す。
【0036】図3,図4の異常信号に基づいて、処理場
の計測器配置図にアラーム表示する例を図8に示す。例
えば、正常な計測器を白色,異常な計測器を赤色,異常
流入による異常を黄色,運転操作による異常を青色で表
示する。図8のガイダンスは、オペレータに正確なプロ
セス状態を提示することができる。
【0037】異常診断は、一定時間間隔で行い、その結
果をデータベースに保存する。さらに、キーボード30
5またはマウス306の指定により、一定期間の診断結
果の表示も可能である。図9に一定期間のガイダンス実
施例を示す。日付と時刻を指定されると、データベース
303をアクセスし、日付と時刻により、表示データを
検索し、検索結果をグラフ表示する。グラフには、指定
された計測器のトレンドデータと、異常と診断された期
間が表示される。異常期間は、グラフの上方に一点鎖線
で表示する。異常期間は、計測器自身の故障や不備によ
る異常,異常流入による異常,運転操作によるプロセス
異常を分別して、異なる線種で表示される。
【0038】以上の実施例で説明したように、オペレー
タはプラント状態判断に必要な情報を正確にかつ、一目
でわかり,使いやすい形で表示することができる。オペ
レータはこれらの情報を基にプラントの状態を正確に判
断できる。また、すぐに対応しなけばならない異常現象
もオンライン上で監視できるため、すばやく対応可能と
なる。なお、本発明は、下水処理プラントのみに適用さ
れるものではなく、計測器を用いたプロセスであれば、
例えば、浄水プロセス,化学反応プロセスなどのプロセ
スにも適用できる。
【0039】
【発明の効果】オペレータの判断に必要な情報を正確
に、かつ、効率よく提供することを実現し、オペレータ
にとって理解しやすく、オペレータの負担をより軽減す
ることができる。さらに、計測器データの信頼性が向上
し、計算機によるプラントの効率的な運転管理の実現が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を詳細に示した構成図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の動作説明用のフローチャートである。
【図4】本発明の動作説明用のフローチャートである。
【図5】本発明を説明するためのトレンドグラフであ
る。
【図6】本発明を説明するためのトレンドグラフであ
る。
【図7】本発明を説明するためのトレンドグラフであ
る。
【図8】本発明によるガイダンス表示の一例を示す図で
ある。
【図9】本発明によるガイダンス表示一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
100a,100b…流入下水は最初沈殿池、110
a,110b…エアレーションタンク、120a,12
0b…散気装置、130a,130b…空気管、140
a,140b…ブロワ、150a,150b…最終沈殿
池、160a,160b…汚泥返送管、200…中央処
理装置(CPU)、301…主メモリ、302…モニタ
(CRT)、303…データベース、304…ディス
ク、305…キーボード、306…マウス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 3/14 320 G06F 3/14 320C (72)発明者 山越 信義 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 渡辺 昭二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 大淵 美砂子 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 馬場 研二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平1−267799(JP,A) 特開 平2−146697(JP,A) 特開 平3−156508(JP,A) 特開 平4−92998(JP,A) 特開 平4−48217(JP,A) 特開 平1−209520(JP,A) 特開 昭54−121379(JP,A) 特開 平5−325073(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 31/00 B01J 19/00 C02F 3/12 G01D 21/00 G05B 23/02 301 G06F 3/14 320

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最初沈殿池,エアレーションタンクおよび
    最終沈殿池を含む処理系統を複数個有し、これら複数個
    の処理系統に対して共通の流入源から下水を導くように
    した下水処理プラントにおいて、前記複数個の処理系統
    に流入する流入下水の水質を計測する第1の水質計測手
    段と、前記複数個の処理系統毎の下水水質をそれぞれ計
    測する第2の水質計測手段と、前記第1の水質計測手段
    で計測した第1の計測値と前記第2の水質計測手段で計
    測した処理系統毎の第2の計測値を用いて第1と第2の
    計測値が順番に異常になったかあるいは前記処理系統毎
    の第2の計測値が同時に異常になったかによって流入下
    水の異常あるいは水質計測手段の異常を診断する異常診
    断手段と、前記第1あるいは第2の水質計測手段の計測
    値をトレンド表示する表示装置と、前記表示装置に前記
    計測値をトレンド表示させると共にトレンド表示に流入
    下水異常あるいは水質計測手段異常の期間を表示する表
    示編集手段とを具備することを特徴とする下水処理プラ
    ントの運転支援システム。
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