JP2879460B2 - 油圧クランプ - Google Patents

油圧クランプ

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JP2879460B2 JP8552590A JP8552590A JP2879460B2 JP 2879460 B2 JP2879460 B2 JP 2879460B2 JP 8552590 A JP8552590 A JP 8552590A JP 8552590 A JP8552590 A JP 8552590A JP 2879460 B2 JP2879460 B2 JP 2879460B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、工作機械の固定台等の固定側部材に被固定
物を押圧固定する油圧クランプのうちでも、クランプ具
を拡径・縮径移動させる形式の油圧クランプに関する。
《前提となる基本構造》 本発明が対象とする油圧クランプは、基本的な構造が
次のようになっているものに関する。
例えば、本発明者が先に提案した特開平1−123708号
公報(特願昭62−282665号・以下従来例1という)や
(特願昭62−335141号(以下先発明例2という)、又
は、本発明の実施例に対応する第1図から第8図に示す
ように、 油圧シリンダ4のシリンダ本体5の一端側から他端側
までの間に、クランプ作動油室15・油圧ピストン12及び
クランプ具27を順に設け、 クランプ具27は、少なくとも他端側に設けたクランプ
具出力部29が、油圧シリンダ4の軸心Aからの距離が異
なるクランプ可能進出位置Xとクランプ不能退避位置Y
とに拡縮移動可能に構成するとともに、クランプ可動進
出位置Xでは、油圧シリンダ4の軸心Aに沿って、一端
側のアンクランプ位置Uと他端側のクランプ位置Cとに
進退移動可能に構成し、 クランプ具27を、退避手段30でクランプ不能退避位置
Y側へ押圧するとともに、進出用傾斜カム31でクランプ
可能進出位置X側へ押出し可能に構成し、 クランプ具27は、進出用傾斜カム31でクランプ不能退
避位置Yからクランプ可能進出位置Xへ押し出された
後、油圧ピストン12の油圧力でアンクランプ位置Uから
クランプ位置Cへ推進されていくように構成したもので
ある。
《従来の技術》 上記の基本構造において、従来例1はクランプ具を縮
径移動させた後クランプ駆動させるものであり、先発明
例2はクランプ具を拡径移動させた後クランプ駆動させ
るものであるが、いずれの場合も、進出用傾斜カムをク
ランプ具に圧縮バネで弾圧接当させるだけにとどまって
おり、クランプ具のクランプ不能退避位置からクランプ
可能進出位置への拡縮移動をも油圧ピストンの油圧駆動
力で行なうように構成してあった。
《発明が解決しようとする課題》 ところで、拡縮移動形のクランプ具は、塵埃等の異物
が侵入したり錆びや潤滑不足を起こしたりすると、その
拡縮移動が円滑になされなくなる。
上記の従来技術では、クランプ具の拡縮移動操作とク
ランプ駆動操作との2つの操作が油圧ピストンの切れ目
のない動作で連続的になされるため、クランプ具が拡径
状態(又は縮径状態)や半開き状態になったままクラン
プ駆動されてしまうおそれがある。拡径状態(又は縮径
状態)のままクランプ駆動された場合にはクランプ・ミ
スが起こる。また、半開き状態のままクランプ駆動され
た場合には、クランプ具出力部とクランプ用受動部材と
の接当伝動部分が破損しやすくなるので、油圧クランプ
の寿命が短くなる。
本発明は、クランプ・ミスを防止するとともに、油圧
クランプの寿命を長期間にわたって良好に保つことを目
的とする。
《課題を解決するための手段》 本発明は、上記目的を達成するために、前記の基本構
造において、例えば、第1図から第8図、又は第9図若
しくは第10図に示すように、次の改良を加えたことを特
徴としている。
(請求項1の発明) シリンダ本体5の他端側にカム進出用流体圧シリンダ
45を付設し、流体圧シリンダ45の可動側部材46(49)を
進出用傾斜カム31に連携し、 上記のシリンダ可動側部材46(49)で進出用傾斜カム
31をクランプ不能退避位置Yからクランプ可能進出位置
Xへ進出駆動可能に構成したものである。
なお、上記の流体圧シリンダ45の可動側部材として
は、ピストン46又はピストン復帰バネ49などが考えられ
る。
(請求項2の発明) 上記の請求項1の構成において、次の構成を加えた。
カム進出用流体圧シリンダ45は、流体圧ピストン46の
一端側に流体圧作動室47を形成するとともに他端側に復
帰バネ室48を形成し、 流体圧作動室47の流体圧力で流体圧ピストン46を他端
側へ後退駆動にするのに対して、復帰バネ室48内の復帰
バネ49の弾圧力で進出用傾斜カム31を一端側へ進出駆動
するように構成したものである。
(請求項3の発明) 上記の請求項1又は2の構成において、次の構成を加
えた。
流体圧ピストン46にその進退位置を検出する検出手段
64を付設し、この検出手段64の出力信号を制御手段75の
入力部に連携し、 上記の制御手段75は、流体圧ピストン46が一端側へ進
出し終えた状態を検出手段64が検出することに基づい
て、油圧シリンダ4のクランプ作動油室15に接続される
油圧給排手段18の圧油供給を許容するように構成したも
のである。
また、上記の各発明の構成において、次の構成を加え
た。
クランプ具27を環状に並ぶ複数個のクランプ爪27aで
構成し、環状に並ぶ複数個の各クランプ爪27aに亘って
拡縮移動案内用周溝35を形成し、これら拡縮移動案内用
周溝35に亘って拡縮移動案内用リング34を径方向に摺動
自在に案内嵌合させた。
さらに、上記の各構成において、次の構成を加えた。
クランプ具27を、退避手段30で、油圧シリンダ4の軸
心Aから離れたクランプ不能退避位置Yへ拡径移動可能
にするとともに、同上クランプ具27を、進出用傾斜カム
31で、油圧シリンダ4の軸心Aに近づいたクランプ可能
進出位置Xへ縮径案内可能に構成した。また、この構成
において、クランプ用受動部材6の一端側を固定側部材
1に固定し、クランプ用受動部材6の他端側の受動部25
に対してシリンダ本体5を外嵌して着脱するように構成
した。
《作用》 本発明は、次のように作用する。
(請求項1の発明) 油圧クランプ3は、例えば第1図に示すように、
(a)図のアンクランプ状態から(c)図のクランプ状
態へ次の手順で切り換えられる。
(a)図のアンクランプ状態では、クランプ作動油室
15から圧油が排出されて、油圧ピストン12が一端側にア
ンクランプ駆動されるとともに、カム進出用流体圧シリ
ンダ45の可動側部材である流体圧ピストン46が他端側へ
後退駆動されて、クランプ具27が退避手段30でクランプ
不能退避位置Yに切換えられている。
次いで、上記のアンクランプ状態からシリンダ可動側
部材である流体圧ピストン46を一端側へ進出駆動させ
る。すると、(b)図に示すように、進出用傾斜カム31
が流体圧ピストン46(又はピストン復帰バネ49)を介し
て一端側へ駆動され、クランプ具27をクランプ可能進出
位置Yへ切換える。
その後、クランプ作動油室15へ圧油を供給する。する
と、(c)図に示すように、油圧ピストン12が他端側へ
クランプ駆動され、クランプ具27を(b)図のアンクラ
ンプ位置Uからクランプ位置Cへ切換えるのである。
上記のように、クランプ具27は、クランプ不能退避位
置Yからクランプ可能進出位置Xへの切換え操作とアン
クランプ位置Uからクランプ位置Cへの切換え操作との
2つの切換え操作を個別に行えるので、クランプ可能進
出位置Xに切換わったことを確認した後に油圧ピストン
12で油圧駆動することが可能となる。その結果、クラン
プ具27は、クランプ不能退避位置Yの拡径状態(又は縮
径状態)のままで油圧駆動させることを回避でき、クラ
ンプ・ミスを防止できる。また、クランプ具27は、半開
き状態で油圧駆動されることも回避できるので、クラン
プ用受動部材6との接当伝動部分の破損を防止でき、油
圧クランプ3の寿命を長期間にわたって良好に保てる。
(請求項2の発明) クランプ具27は、ピストン復帰バネ49の弾圧力でクラ
ンプ不能退避位置Yからクランプ可能進出位置Xへ強力
に切換えられるので、切換え時間が短くてすむうえ、そ
の切換え動作が確実である。
(請求項3の発明) クランプ具27は、クランプ不能退避位置Yからクラン
プ可能進出位置への切換えを自動的に検出してシーケン
シャルに駆動できるので、油圧シリンダ4の軸心Aとク
ランプ用受動部材6の軸心とのセッティング等にミスが
生じてクランプ具27がクランプ用受動部材6の受動部25
に片当たりした場合の油圧駆動を確実に回避できる。こ
のため、油圧クランプ3の寿命がさらに良好に保たれ
る。
《発明の効果》 本発明は、上記のように構成され作用することから次
の効果を奏する。
(請求項1の発明) クランプ具は、クランプ不能退避位置からクランプ可
能進出位置への切換え操作とアンクランプ位置からクラ
ンプ位置への切換え操作との2つの切換え操作を個別に
行えるので、クランプ可能進出位置に切換わったことを
確認した後に油圧ピストンで油圧駆動することが可能と
なる。その結果、クランプ具は、クランプ不能退避位置
の拡径状態(又は縮径状態)のままで油圧駆動されるこ
とを回避でき、クランプ・ミスを防止できる。また、ク
ランプ具は、半開き状態で油圧駆動されることも回避で
きるので、クランプ用受動部材との接当伝動部分の破損
を防止でき、油圧クランプの寿命を長期間にわたって良
好に保てる。
(請求項2の発明) クランプ具は、ピストン復帰バネの弾圧力でクランプ
不能退避位置からクランプ可能進出位置へ強力に切換え
られるので、切換え時間が短くてすむうえ、その切換え
動作が確実である。
(請求項3の発明) クランプ具は、クランプ不能退避位置からクランプ可
能進出位置への切換えを自動的に検出してシーケンシャ
ルに駆動できるので、クランプ具が片当たりした状態で
油圧駆動されるのを防止できる。このため、油圧クラン
プの寿命がさらに良好に保たれる。
《実施例》 以下、本発明の実施例を図面で説明する。
(第1実施例) 第1図から第8図は、第1実施例を示している。
第2図の全体図において、固定側部材である固定台1
の上面に、被固定物2が油圧クランプ3を介して固定さ
れる。この油圧クランプ3は、油圧シリンダ4の油圧力
で、クランプ用受動部材であるクランプロッド6を介し
て、油圧シリンダ4のシリンダ本体5の一端側(図上で
下端側)と固定台1との間に被固定物2を押圧固定する
ようになっている。被固定物2には、油圧シリンダ4の
軸心Aとほぼ同軸上に締結用貫通孔7を形成してある。
クランプロッド6は、その一端側(図上で下端側)の脚
ネジ部6aで固定台1にねじ止め固定されている。シリン
ダ本体5は、被固定物2の上面に複数のボルト8で取り
付けられている。
そして、クランプ操作時には、まず、被固定物2及び
シリンダ本体5を締結用操作装置(図示せず)でクラン
プロッド6に上側から外嵌させ、次いで、そのクランプ
ロッド6に後述のクランプ具27を係合させ、引き続い
て、油圧シリンダ4の油圧力でクランプロッド6に引上
げ力を加えて、シリンダ本体5に働く下向きの反力で被
固定物2を固定台1の上面に押圧固定するのである。
上記の油圧クランプ3の構造を第1図に基づいて説明
する。なお、第1図中の(a)図・(b)図・(c)図
は、それぞれアンクランプ状態・切換え過渡状態・クラ
ンプ状態を示している。
まず、油圧シリンダ4について説明すると、これは、
油圧駆動・空圧復帰式に構成されており、そのシリンダ
本体5は、シリンダ部分9と、このシリンダ部分9の上
部に気密状にねじ止め固定した蓋板10とからなる。シリ
ンダ部分9の下部内にピストン12が上下方向へ油密摺動
自在に挿入される。このピストン12の下面側から案内ロ
ッド13が突設される。これらピストン12と案内ロッド13
とに亘って、油圧シリンダ4の軸心Aとほぼ同軸上にロ
ッド用挿通孔14が貫通される。上記ピストン12の下側に
クランプ作動油室15が形成される。クランプ作動油室15
に連通する圧油給排口16には、前記第2図で示すよう
に、油圧源17の圧油が圧油給排手段である電磁式圧油給
排弁18・給排油路19・油圧ホース20・接続口金21を順に
経て供給される。給排油路19には、クランプ完了検出用
の圧力スイッチ22が設けられる。
また、クランプ用受動部材である前記クランプロッド
6は、シリンダ本体5内に挿通される挿通部24の上側に
受動部25を形成してなる。
次に、上記の受動部25に対してクランプ具27を係合又
は係合解除させる手段について、同上第1図(a)と第
3図から第8図で説明する。
クランプ具27は、上すぼまり状に形成されてピストン
12の上面に載置され、退避手段30で拡径側へ弾圧される
とともに、上すぼまり状の進出用傾斜カム31を上側から
接当させてある。
上記のクランプ具27は、3個に分割したクランプ爪27
a・27・27aからなり、その内周面内に上下方向へ延びる
ロッド用挿通路Dが形成される。各クランプ爪27aは拡
縮移動案内手段33でロッド用挿通路Dの径方向に拡大・
縮小変位自在に構成されている。即ち、ピストン12の上
面の周縁部に拡縮移動案内用リング34が配置される。各
クランプ爪27aの外周下部には、周方向へ延びる拡縮移
動案内用周溝35が形成され、この案内用周溝35が案内用
リング34の内周縁に径方向へ摺動自在に嵌合される。
前記の退避手段30は次のようになっている。クランプ
具27の隣接するクランプ爪27a・27aには接線方向へ延び
るバネ挿入穴38・38が向かい合わせに形成され、バネ挿
入穴38・38同士に位置決めピン39が挿入される。この位
置決めピン39の軸方向中央部を拡径して形成したばね受
座40と各バネ挿入穴38の底壁との間に、圧縮コイルバネ
からなる退避用バネ41がそれぞれ装着される。
前記の進出用傾斜カム31は筒状に形成されており、下
方へ向かうにつれて拡径する内周面でカム面43が構成さ
れている。
また、シリンダ本体5の上部内に、カム進出用の流体
圧シリンダである空圧シリンダ45が付設される。空圧シ
リンダ45は、単動バネ復帰式に構成され、その空圧ピス
トン46を進出用傾斜カム31に連携させてある。
即ち、前記の蓋板10内に、流体圧ピストンである空圧
ピストン46が上下方向へ気密摺動自在に挿入される。空
圧ピストン46の下側に、流体圧作動室である空圧作動室
47が形成されるとともに、上側に復帰バネ室48が形成さ
れる。復帰バネ室48には、内側バネ49aと外側バネ49bか
らなるピストン復帰バネ49が装着される。空圧ピストン
46から下向きに突設したピストンロッド51内に、前記の
進出用傾斜カム31が径方向へ移動自在に挿入される。そ
して、空圧作動室47の空気圧力で空圧ピストン46を上側
へ後退駆動するのに対して、復帰バネ49の弾圧力で空圧
ピストン46を介して進出用傾斜カム31を下側へ進出駆動
するようにしてある。
また、ピストンロッド51とシリンダ本体5のシリンダ
部分9との間の空圧作動室47内に、アンクランプ用ピス
トン52が内外のOリング53・54を介して上下方向へ気密
摺動自在に挿入される。このアンクランプ用ピストン52
の受圧断面積は、カム進出用の空圧ピストン46の受圧断
面積よりも大きくしてある。また、アンクランプ用ピス
トン52の下部に前記の拡縮移動案内用リング34を一体に
形成してある。そして、空圧作動室47に連通する圧縮空
気給排口57には、前記第2図で示すように、空圧源58の
圧縮空気が電磁式空圧給排弁59・給排気路60・空圧ホー
ス61を順に経て供給される。
さらに、空圧ピストン46の進退位置を検出する検出手
段64が設けられる。この検出手段64は、蓋板10の上面に
複数のボルト66で固定されたスイッチ箱65内に2個の近
接スイッチ67・68を設けてなり、空圧ピストン46が上向
きに突設した2個の被検出部70・71の高さ位置を各近接
スイッチ67・68で検出するようになっている。これら被
検出部70・71は、それぞれボルト72・73で空圧ピストン
46に固定される。そして、上記の検出手段64の出力信号
に基づいて、第2図に示すように、制御手段である電気
制御盤75で前記の圧油給排弁18及び空圧給排弁59を制御
操作するようになっている。
上記構成の油圧クランプ3の作動を、主として第1図
と第2図で説明する。
第1図(a)及び第2図で示すアンクランプ状態から
第1図(c)で示すクランプ状態への切換えは次の手順
でなされる。
第1図(a)及び第2図のアンクランプ状態に切り換
えるには、クランプ作動油室15から圧油を排出させると
ともに、空圧作動室47内へ圧縮空気を供給する。する
と、カム進出用空圧シリンダ45の空圧ピストン46が上昇
駆動されると同時に、アンクランプ用ピストン52が下降
駆動される。これにより、油圧ピストン12及びクランプ
具27が下死点位置に下降され、クランプ具27の各クラン
プ爪27aが退避手段30の退避用ばね41で案内用リング34
に沿って拡径移動し、クランプ不能退避位置Yへ切換え
られている(第5図及び第6図参照)。これにより、ロ
ッド用挿通路Dが開かれて、クランプ具27の内周面の口
径が受動部25の外径よりも大径になり、受動部25がロッ
ド用挿通路Dに対して挿抜自在になっている。上記のア
ンクランプ状態では、左側の近接スイッチ67が左側の被
検出部70の高さ位置を検出することによってクランプ具
27がクランプ不能退避位置Yにあることを検出し、その
検出後にクランプロッド2に対してシリンダ本体5を上
側から外嵌操作するのである。
クランプ駆動時には、まず、第1図(b)で示すよう
に、空圧作動室47内から圧縮空気を排出する。すると、
ピストン復帰バネ49の弾圧力で空圧ピストン46が進出用
傾斜カム31を下死点側へ下降駆動させ、クランプ具27が
退避用ばね41を縮小しながら案内用リング34に沿ってク
ランプ可能進出位置Xへ縮径移動する(第7図及び第8
図参照)。これにより、ロッド用挿通路Dが閉じられ
て、クランプ具6の出力部29がクランプロッド6の受動
部25の下面に対向する。この状態では、右側の近接スイ
ッチ68が右側の被検出部71の高さ位置を検出することに
よってクランプ具27がクランプ可能進出位置Xにあるこ
とが検出され、その検出後に、クランプ作動油室15への
圧油供給が許容されるのである。
そして、上記第1図(b)の状態からクランプ作動油
室15へ圧油を供給すると、第1図(c)のクランプ状態
に切換わる。即ち、クランプ作動油室15の油圧力で油圧
ピストン12がクランプストロークMだけ上昇駆動され
る。これにより、クランプ具27が、クランプ可能進出位
置Xに保たれた状態で、復帰ばね49の弾圧力に抗して下
死点側のアンクランプ位置Uから上死点側のクランプ位
置Cへ上昇駆動されて、クランプ具出力部29が受動部25
の下面に接当する。その結果、ピストン12の油圧押上げ
力がクランプ具27を介して受動部25に伝えられ、クラン
プロッド6が上向きにクランプ駆動される。この場合、
アンクランプ用ピストン52の上側空間には余裕ストロー
クNが形成されており、前記のクランプストロークMに
余裕ストロークNを加えた寸法が油圧ピストン12の許容
ストロークL(第1図(b)参照)となっている。
これに対し、第1図(c)で示すクランプ状態から第
1図(a)で示すアンクランプ状態への切換えは、上記
とは逆の手順でなされる。
即ち、第1図(c)のクランプ状態において、クラン
プ作動油室15から圧油を排出させ、その後、空圧作動室
47内に圧縮空気を供給する。すると、その空気圧で、第
1図(b)に示すように、大受圧面積のアンクランプ用
ピストン52が油圧ピストン12を下降駆動してクランプ具
27をクランプ位置Cからアンクランプ位置Uへ切換え、
これとほぼ同時に、第1図(a)に示すように、小受圧
面積のカム進出用空圧ピストン46が上昇駆動されて、ク
ランプ具27がクランプ可能進出位置Xからクランプ不能
退避位置Yへ切換わるのである。上記のアンクランプ用
ピストン52の下降駆動工程では、これに同行して下降す
る案内用リング34が各クランプ爪27aを進出用傾斜カム3
1から引き離す方向に下降駆動することにより、各クラ
ンプ爪27a・27a・27aの拡径移動が許容されるのであ
る。
この実施例によれば、クランプ具27は、クランプ不能
退避位置Yからクランプ可能進出位置Xに切換わるとき
に、軸心A上でほぼ均等に縮径することにより、クラン
プ具出力部29を受動部25の全周に亘って配置するので、
伝動不能な開口部が少なくてすみ、大きな伝動面積を確
保できる。従って、クランプ具27の伝動能力が大きくな
り、油圧クランプ3のクランプ能力が大きい。また、ク
ランプ具出力部29の伝動面積が大きいので、クランプ具
出力部29と受動部25との接当面の面圧が小さくなる。そ
のうえ、クランプ具出力部29は、受動部25の全周に亘っ
てほぼ均等に配置されるので、クランプロッド6に応力
集中や曲げ応力が発生しにくく、クランプロッド6の耐
久性が向上する。
第9図と第10図は、それぞれ別の実施例を示す第1図
(b)相当図で、上記の第1実施例とは異なる構成につ
いて説明してある。なお、第1実施例のものと同じ機能
の部材には原則として同じ符号を付けてある。
(第2実施例) 第9図は、第2実施例を示している。
この場合、空圧ピストンの進退位置の検出手段64は、
蓋板10内に設けられる。即ち、蓋板10内に上下摺動自在
に挿入した検出ロッド80が、バネ81でカム進出用の空圧
ピストン89の上面に弾圧接当される。検出ロッド80は、
バネ受け部84の下側に、クランプ具縮径検出用の落ち込
み溝82と、クランプ具拡径検出用の段上り部83とを上下
に形成してなる。上記の落ち込み溝82に臨ませて、クラ
ンプ具拡径検出用の近接スイッチ85とクランプ具縮径検
出用の近接スイッチ86とを上下に配置してある。
また、進出用傾斜カム88は、空圧シリンダ45の復帰バ
ネ49で下降駆動されるのに対して、空圧作動室47の空気
圧で空圧ピストン89介して上昇駆動されるようになって
いる。なお、空圧作動室47は、蓋板10内の給排気孔90を
介して給排気口57に連通される。
また、拡縮移動案内用リング92は、アンクランプ用ピ
ストン52とは別体に設けてある。
さらに、シリンダ本体5の下部には、アンクランプ検
出用の近接スイッチ94を設けてある。
なお、シリンダ本体5は、蓋板10の中央部に設けた接
続用メスネジ95を介して他の被固定物に固定できるよう
にしてある。
(第3実施例) 第10図は、第3実施例を示している。
この場合、油圧ピストン12は、前記の空圧復帰式に代
えて、バネ復帰式に構成される。即ち、シリンダ本体5
の上寄り部内に環状のバネ受け96が固設され、このバネ
受け96と拡縮移動案内用リング97との間にピストン復帰
バネ98が装着される。空圧作動室47は、バネ受け96内周
面のOリングで気密されている。
なお、上記の各実施例では、クランプロッド6を固定
側とするとともにシリンダ本体5を可動側にするとした
が、これに代えて、シリンダ本体5を固定側とするとと
もにクランプロッド6を可動側としてもよい。この場
合、クランプ用受動部材は、クランプロッド6に代え
て、射出成形機のスクリューシリンダやワークチャック
等の被固定物自体であってもよく、配管用の被接続パイ
プであってもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図から第10図は、本発明の実施例を示している。 第1図から第8図は、第1実施例を示し、 第1図は油圧クランプの作動説明図で、(a)図はアン
クランプ状態を示す図、(b)図は切換え過渡状態を示
す図、(c)図はクランプ状態を示す図、 第2図は、油圧クランプの使用状態を示す全体図、 第3図は、第1図(a)のIII−III線矢視断面図、 第4図は、クランプ具と退避手段を示す展開斜視図、 第5図は、クランプ具をクランプ不能退避位置に切り換
えた状態を示す平面図、 第6図は第5図のVI−VI線矢視断面図、 第7図は、クランプ具をクランプ可能進出位置に切り換
えた状態を示す平面図、 第8図は、第7図のVIII−VIII線矢視断面図である。 第9図と第10図は、それぞれ、第2実施例と第3実施例
とを示し、第1図(b)に相当する図である。 1……固定側部材(固定台)、4……油圧シリンダ、5
……シリンダ本体、6……クランプ用受動部材(クラン
プロッド)、12……油圧ピストン、14……ロッド挿通
孔、15……クランプ作動油室、18……圧油給排手段(電
磁式圧油給排弁)、25……受動部、27……クランプ具、
27a……クランプ爪、29……クランプ具出力部、30……
退避手段、31……進出用傾斜カム、34……拡縮移動案内
用リング、35……拡縮移動案内用周溝、45……流体圧シ
リンダ、46……流体圧ピストン(空圧ピストン)、47…
…流体圧作動室(空圧作動室)、48……復帰バネ室、49
……復帰バネ、64……検出手段、75……制御手段(電気
制御盤)、A……油圧シリンダ4の軸心、C……クラン
プ位置、D……挿通路、U……アンクランプ位置、X…
…クランプ可能進出位置、Y……クランプ不能退避位
置。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 3/06 F16B 2/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧シリンダ(4)のシリンダ本体(5)
    の一端側から他端側までの間に、クランプ作動油室(1
    5)・油圧ピストン(12)及びクランプ具(27)を順に
    設け、 クランプ具(27)は、少なくとも他端側に設けたクラン
    プ具出力部(29)が、油圧シリンダ(4)の軸心(A)
    からの距離が異なるクランプ可能進出位置(X)とクラ
    ンプ不能退避位置(Y)とに拡縮移動可能に構成すると
    ともに、クランプ可能進出位置(X)では、油圧シリン
    ダ(4)の軸心(A)に沿って、一端側のアンクランプ
    位置(U)と他端側のクランプ位置(C)とに進退移動
    可能に構成し、 クランプ具(27)を、退避手段(30)でクランプ不能退
    避位置(Y)側へ押圧するとともに、進出用傾斜カム
    (31)でクランプ可能進出位置(X)側へ押出し可能に
    構成し、 クランプ具(27)は、進出用傾斜カム(31)でクランプ
    不能退避位置(Y)からクランプ可能進出位置(X)へ
    押し出された後、油圧ピストン(12)の油圧力でアンク
    ランプ位置(U)からクランプ位置(C)へ推進されて
    いくように構成した、油圧クランプにおいて、 シリンダ本体(5)の他端側にカム進出用流体圧シリン
    ダ(45)を付設し、流体圧シリンダ(45)の可動側部材
    (46)(49)を進出用傾斜カム(31)に連携し、 上記のシリンダ可動側部材(46)(49)で進出用傾斜カ
    ム(31)をクランプ不能退避位置(Y)からクランプ可
    能進出位置(X)へ進出駆動可能に構成した、ことを特
    徴とする油圧クランプ。
  2. 【請求項2】カム進出用流体圧シリンダ(45)は、流体
    圧ピストン(46)の一端側に流体圧作動室(47)を形成
    するとともに他端側に復帰バネ室(48)を形成し、 流体圧作動室(47)の流体圧力で流体圧ピストン(46)
    を他端側へ後退駆動にするのに対して、復帰バネ室(4
    8)内の復帰バネ(49)の弾圧力で進出用傾斜カム(3
    1)を一端側へ進出駆動するように構成した、 請求項1に記載の油圧クランプ。
  3. 【請求項3】流体圧ピストン(46)にその進退位置を検
    出する検出手段(64)を付設し、この検出手段(64)の
    出力信号を制御手段(75)の入力部に連携し、 上記の制御手段(75)は、流体圧ピストン(46)が一端
    側へ進出し終えた状態を検出手段(64)が検出すること
    に基づいて、油圧シリンダ(4)のクランプ作動油室
    (15)に接続される圧油給排手段(18)の圧油供給を許
    容するように構成した、 請求項1又は2に記載の油圧クランプ。
  4. 【請求項4】クランプ具(27)を環状に並ぶ複数個のク
    ランプ爪(27a)で構成し、 環状に並ぶ複数個の各クランプ爪(27a)に亘って拡縮
    移動案内用周溝(35)を形成し、これら拡縮移動案内用
    周溝(35)に亘って拡縮移動案内用リング(34)を径方
    向に摺動自在に案内嵌合させた、 請求項1から3のいずれかに記載の油圧クランプ。
  5. 【請求項5】油圧シリンダ(4)の軸心(A)とほぼ同
    軸上で、ピストン(12)に挿通孔(14)を形成するとと
    もに、クランプ具(27)に挿通路(D)を形成し、挿通
    孔(14)及び挿通路(D)にクランプ用受動部材(6)
    をシリンダ本体(5)の一端側から他端側へ向けて順に
    挿通可能に構成し、クランプ用受動部材(6)の他端側
    を拡径して受動部(25)を形成し、 クランプ具(27)を、退避手段(30)で、油圧シリンダ
    (4)の軸心(A)から離れたクランプ不能退避位置
    (Y)へ拡径移動可能にするとともに、同上クランプ具
    (27)を、進出用傾斜カム(31)で、油圧シリンダ
    (4)の軸心(A)に近づいたクランプ可能進出位置
    (X)へ縮径案内可能に構成した、 請求項1から4のいずれかに記載の油圧クランプ。
  6. 【請求項6】クランプ用受動部材(6)の一端側を固定
    側部材(1)に固定し、クランプ用受動部材(6)の受
    動部(25)に対してシリンダ本体(5)を着脱させるよ
    うに構成した、 請求項5に記載の油圧クランプ。
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