JP2878436B2 - 間仕切りパネルの取り付け構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は天井パネルと床パネルとの間に立設される間
仕切りパネルの取り付け構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、複数枚の天井パネルにて構成されるシステム天
井と複数枚の床パネルにて構成されるフリーアクセスフ
ロアとの間に間仕切りパネルを立設して間仕切りを行う
ことがある。この場合、従来にあっては、天井パネル、
床パネル、間仕切りパネルのモジュールを意識的に同一
にすることは行われておらず、各パネルは別々のモジュ
ールで設置されていた。

［発明が解決しようとする課題］ このため、従来にあっては、間仕切りパネルを天井パ
ネルと床パネルとの間に立設する場合には、複数枚の天
井パネルにて構成される天井面または複数枚の床パネル
にて構成される床面に墨出し等によって間仕切りパネル
を設置する位置だしを行う必要があり、そして、間仕切
りパネルは垂直に立設する必要があることから、天井面
または床面に設けられた取り付け位置を下げ振り器具等
によって点多または床面のいずれかにトレースする作業
が必要であり、間仕切りパネルの取り付け及び施工後の
位置変え時には取付け作業に手間がかかるという問題が
あった。また、床パネルの目地に沿って間仕切りパネル
を設置するような場合、間仕切りパネルの上端が天井パ
ネルに設置された照明器具や感知器等の設備器具に当た
ることとなって床パネルの目地に合わせて取り付けを行
うことができないような場合があり、また、天井パネル
に目地に合わせて配置するような場合、床パネルに設置
された配線器具等の設備器具に当たることとなって天井
パネルの目地に合わせて取り付けを行うことができない
ような場合がある。

本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、
その目的とするところは取り付けを手間取ることなく容
易に行うことができる間仕切りパネルの取り付け構造を
提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明における間仕切り
パネルの取り付け構造は、同一形状に形成された天井パ
ネル１と床パネル２とをそれぞれ同一モジュールにて天
井部分と床部分とに設置し、上端及び下端の短辺3aが天
井パネル１の対向辺間の寸法イ及び床パネル２の対向辺
間の寸法ロと同一モジュールに形成された間仕切りパネ
ル３を天井パネル１と床パネル２との間にわたって立設
したものである。

［作用］ しかして、間仕切りパネル３は上下端の短辺3aをそれ
ぞれ天井パネル１と床パネル２とに当接するようにして
天井パネル１と床パネル２との間にわたって立設され
る。ここで、天井パネル１と床パネル２とは同一形状に
形成されていると共に同一モジュールで天井部分と床部
分とに設置されており、また、間仕切りパネル３は上端
及び下端の短辺3aが天井パネル１の対向辺間の寸法イ及
び床パネル２の対向辺間の寸法ロと同一モジュールに形
成されていることで、間仕切りパネル３は短辺3aを上下
で対向する床パネル２の目地または天井パネル１の目地
に合わせて配置することで垂直状態で天井パネル１と床
パネル２との間に立設されることとなる。

［実施例］ 以下、本発明を図示された実施例に基づいて詳述す
る。

第１図に示されるように間仕切りパネル３は複数枚の
天井パネル１にて構成されたシステム天井と、複数枚の
床パネル２にて構成されたフリーアクセスフロアとの間
にわたって立設されるものである。天井パネル１と床パ
ネル２とは同一形状に形成してあり、それぞれ同一モジ
ュールにて天井部分と床部分とに設置してある。つま
り、各天井パネル１と床パネル２とは上下で相対向する
位置に配置されるようにしてあり、隣り合う天井パネル
１同士及び隣り合う床パネル２同士の間に形成される目
地1a,2aが上下で相対向する位置に配置されるようにな
っている。４は天井パネル１に取り付けられた照明器具
であり、５は天井パネル１に取り付けられた煙感知器の
ような感知器である。６は床パネル２に取り付けられた
配線器具である。間仕切パネル３は上端及び下端の短辺
3aの寸法ハが天井パネル１の対向辺間の寸法イ及び床パ
ネル２の対向辺間の寸法ロと同一モジュールに形成して
ある。隣り合う天井パネル１を支持すると共に天井パネ
ル１の目地1aに配置される逆Ｔ字状の支持金具７には第
４図に示されるようなパネル保持具８を取り付けてあ
り、パネル保持具８には断面コ字状の天井レール９を取
り付けてある。そして、第３図に示されるように天井レ
ール９に間仕切りパネル３の上部を固定してある。

しかして、間仕切りパネル３は第１図、第２図に示さ
れるように上端の短辺3aを天井パネル１の目地1aに合わ
せると共に下端の短辺3aを天井パネル１の目地1aと上下
で相対向する床パネル２の目地2aに合わせることで垂直
状態で立設されるものであり、取り付け時に垂直状態を
だすための墨出し等の位置決め作業を行うような必要が
なく、上下で相対向する天井パネル１の目地1aと床パネ
ル２の目地2aに上下の短辺3aを合わすだけで簡単に垂直
状態で立設することができるものである。また、目地1
a,2aに合わせて立設することができることによって天井
パネル１に設けられた照明器具４等の設置器具を横切る
ようなことがなく、また、床パネル２に設けられる配線
器具６等の設備器具を横切るようなことがないものであ
り、取り付け作業を手間取ることなく容易に行うことが
できるものである。

［発明の効果］ 本発明の間仕切りパネルの取り付け構造は叙述のよう
に同一形状に形成された天井パネルと床パネルとをそれ
ぞれ同一モジュールにて天井部分と床部分とに設置し、
上端及び下端の短辺が天井パネルの対向辺間の寸法及び
床パネルの対向辺間の寸法と同一モジュールに形成され
た間仕切りパネルを天井パネルと床パネルとの間に立設
してあるので、間仕切りネルは短辺を上下で対向する床
パネルの目地と天井パネルの目地に合わせて配置するこ
とで垂直状態で天井パネルと床パネルとの間に立設させ
ることとなり、墨出しのような位置決めのための作業を
行う必要がなく、取り付け作業を手間取ることなく容易
に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は同上の他
の方向から見た斜視図、第３図は同上の間仕切りパネル
の取り付け状態を示す部分断面図、第４図は同上の取り
付け金具の斜視図であって、１は天井パネル、イは対向
辺間の寸法、２は床パネル、ロは対向辺間の寸法、３は
間仕切りパネル、3aは短辺である。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天井パネルと床パネルとの間にわたって立
   設される間仕切りパネルの取り付け構造において、同一
   形状に形成された天井パネルと床パネルとをそれぞれ同
   一モジュールにて天井部分と床部分とに設置し、上端及
   び下端の短辺が天井パネルの対向辺間の寸法及び床パネ
   ルの対向辺間の寸法と同一モジュールに形成された間仕
   切りパネルを天井パネルと床パネルとの間にわたって立
   設して成ることを特徴とする間仕切りパネルの取り付け
   構造。