JP2878162B2 - フィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置 - Google Patents

フィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置

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JP2878162B2
JP2878162B2 JP7296610A JP29661095A JP2878162B2 JP 2878162 B2 JP2878162 B2 JP 2878162B2 JP 7296610 A JP7296610 A JP 7296610A JP 29661095 A JP29661095 A JP 29661095A JP 2878162 B2 JP2878162 B2 JP 2878162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路トンネル換気装置
などに装備される大規模濾過式除塵装置などのフィルタ
メディアの自動再生機能を備える除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの換気用などに使用されている
濾材であるフィルタメディアは、時間が経過すると、目
詰りを起こし、濾過機能を失うので、その目詰りを起こ
したフィルタメディアは、清掃して再生し、またはフィ
ルタメディアを新しいものと交換する必要がある。
【0003】フィルタメディアを濾過のために取付けた
状態のままで清掃する先行技術は、たとえば特公平6−
16809などに開示されている。この先行技術では、
フィルタメディアの形状をロール状として、ロールの搬
送経路の一部に洗浄装置を設け、フィルタメディアの一
部を密閉し、高圧空気を吹きつけてフィルタメディアの
表面に付着したダストを吹き飛ばし、吹き飛ばされたダ
ストを吸引して清掃する構成が開示されている。
【0004】フィルタメディアを取付けたまま洗浄する
先行技術は、高圧空気でダストを吹き飛ばす方法によっ
ているため、内部に入り込んだダストの除去は困難であ
る。また、油脂分が混入してフィルタメディア表面に付
着しているダストに対しても、充分な清掃はできない。
また、フィルタの近傍に洗浄装置を設けねばならず、設
置場所に制限がある。さらに、大面積のフィルタメディ
アを実現することが困難である。
【0005】フィルタメディアを新しいものと交換する
他の先行技術では、フィルタメディアを分割・平板状と
して取付台から人手で抜出して洗浄・再生し、再使用す
る方法が主として行われている。
【0006】この従来からの除塵装置では、油脂分が付
着するフィルタメディアの洗浄や再生を自動的に行うこ
とが困難であり、結局は人手に頼ってフィルタメディア
を抜出し、洗浄装置まで搬出し、洗浄したフィルタメデ
ィアを再び取付台の所定位置まで戻す必要がある。この
ようなフィルタメディアは、道路トンネルの換気用除塵
装置などでは、トンネル内の交通量が少ない深夜などに
換気用送風機を停止して交換作業を行う必要がある。多
くのフィルタメディアを同時に交換するため多数の人員
を要するが、確保の困難に加え、作業環境も悪く、作業
者の健康上の問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人手
によらず自動的にフィルタメディアを洗浄し、再生する
ことができるフィルタメディアの自動再生機構を備える
除塵装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、気体流通路内
に設置され、気体中に含まれるダストを濾過するフィル
タメディアの自動再生機能を備える除塵装置であって、
隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
配列される複数のフィルタブロックと、気体流通路を横
断して配置され、複数の気体通過孔を有し、各気体通過
孔に個別的に対応してフィルタブロックを着脱可能にか
つ隣接して支持する支持枠と、支持枠の側部に配置さ
れ、フィルタブロックを洗浄する洗浄装置と、支持枠に
関して気体流方向の下流側および上流側のいずれか一方
側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロックを、支持
枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱したフィル
タブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを含み、支
持枠は、複数の縦支持部材と複数の横支持部材とが、行
列状の複数の気体通過孔を形成するように交差して構成
され、フィルタブロックは、気体流方向に軸線を有する
筒状のケーシングと、ケーシングの上部で支持枠寄りの
位置に固定され、気体流方向に垂直な横断方向に延びる
係止ピンとを備え、フィルタメディアは、このケーシン
グ内に、気体流通路を横断して延びて、取付けられ、さ
らに、支持枠に関して前記一方側の端面に、係止フック
が気体流方向に沿って突設され、この係止フックは、支
持枠に近づくにつれて下方になるように傾斜して、係止
ピンを乗載して係止する係止部を有し、ケーシングの支
持枠側の外周部の端面は、ケーシングの支持枠への装着
状態で縦支持部材の左右の幅と横支持部材の上下の幅内
にあり、上下のケーシングの間隔は、係止ピンの下面が
係止フックの上面よりも上方に変位可能に選ばれること
を特徴とするフィルタメディアの自動再生機能を備える
除塵装置である。本発明に従えば、複数の各フィルタブ
ロックを構成する濾材であるフィルタメディアは、隣接
するもの同志をV字状の平面配置となるように対向さ
せ、全体として気体流通路を横断するように配列されて
いる。したがって気体流通路を流通するダストである粉
塵を含む空気である気体は、フィルタメディアを通過し
て濾過される。フィルタメディアは、V字状に配置され
ているので、気体が通過する表面積は、全体として気体
流通路の断面積よりも大きくすることができる。したが
って比較的小形で長時間にわたり大量のダストの捕集が
可能である。支持枠の気体通過孔に臨んで装着されてい
るフィルタブロックは、搬送装置によって支持枠から離
脱され、洗浄装置まで搬送され、洗浄装置によって洗浄
される。洗浄されたフィルタメディアを備えるフィルタ
ブロックは、搬送装置によって、元の支持枠の気体通過
孔に臨んで戻され、こうしてフィルタメディアが再生し
て使用される。また本発明に従えば、洗浄装置は、支持
枠の側部に配置されており、したがって搬送装置によっ
て支持枠と洗浄装置との間でフィルタブロックを容易に
搬送し、迅速に運搬作業を行うことができる。フィルタ
メディア単体の目詰り時に、フィルタブロック単位でフ
ィルタメディアを洗浄することができる。このフィルタ
ブロックを上下左右に配置するとともに、各フィルタブ
ロックがそれぞれ気体流方向の前または後方向に移動可
能に支持する支持枠を構成し、この支持枠の側方にフィ
ルタメディアを洗浄する洗浄装置を配置し、フィルタ支
持枠の気体上流側または下流側に配してフィルタブロッ
クを抜出して洗浄装置まで運び、また元の位置にまで戻
すための搬送装置を備えることによって、自動的にフィ
ルタメディアの洗浄が可能となる。
【0009】本発明に従えば、支持枠は複数の気体通過
孔が行列状に形成されるようにして縦支持部材と横支持
部材とが交差して構成され、フィルタブロックは、気体
流方向に軸線を有する筒状のケーシング内にフィルタメ
ディアが取付けられており、このように構成されたフィ
ルタブロックのケーシングの上部には、気体流方向に垂
直な横断方向に延びる係止ピンが備えられており、この
係止ピンによって、支持枠の搬送装置が配置されている
一方側の端面に突設されている係止フックの傾斜した係
止部に乗載して係止される。こうしてフィルタブロック
を支持枠から着脱可能とすることができる。このよう
に、フィルタブロックの配置に引っかけ方式を採用する
ことにより、フィルタブロックの自重を利用して良好に
一、二次間のシールができる。さらに本発明に従えば、
ケーシングの支持枠側の外周部の端面は、支持枠の縦支
持部材と横支持部材との幅の内方にあり、これによって
上下および左右に隣接するケーシング間をダストを含む
気体が通過して漏れることを防ぐことができる。また本
発明に従えば、上下のケーシングの間隔は、係止ピンの
下面が係止フックの上面よりも上方に変位可能な値に選
ばれ、これによってケーシングを上方に変位して係止ピ
ンが係止フックから上方に位置してフィルタブロックを
取外すことができる。また本発明は、係止フックの係止
部が水平面に対して成す角度θは、係止ピンの乗載状態
で、フィルタブロックが支持枠側へすべって移動する値
に選ばれることを特徴とする。本発明に従えば、係止部
の水平面に対して成す角度θを比較的大きくして、係止
ピンの乗載状態でフィルタブロックが支持枠側へすべっ
て移動する値に選び、これによってフィルタブロックの
ケーシングの支持枠側の端面を支持枠にぴったりと接面
して、汚染気体が漏洩することを防ぐことができる。
【0010】また本発明は、搬送装置は、支持枠に沿っ
て走行する台車と、支持枠に向って突出して延びるフォ
ークと、台車に設けられ、フォークを、上下および気体
流方向前後に移動するように駆動する移動用駆動手段と
を備え、フィルタブロックのケーシングの上部または内
部または下部に、気体流方向に支持枠と反対側で開口し
た左右一対のフォーク挿入空間を形成するフォーク挿入
体が固定されることを特徴とする。本発明に従えば、フ
ィルタブロックのケーシングの上部または内部または下
部にフォーク挿入体が固定されて形成されたフォーク挿
入空間に、搬送装置のフォークが挿入され、このフォー
クが移動用駆動手段によって上下方向に移動され、これ
によって係止ピンを係止フックから上方に変位し、また
フィルタブロックを気体流方向の前後に移動してフィル
タブロックを支持枠から離脱し、また支持枠に装着する
ことができる。搬送装置は、フィルタブロックを持上げ
引出して、支持枠から離脱し、または装着するフォーク
機構を有し、たとえばレール上を走行することによりフ
ィルタブロックを洗浄装置まで搬送できる。搬送装置の
フォークが、逆L型、L型のいずれにもなるよう回転で
きることにより、移動用駆動手段の上下の変位量を小さ
くして、上段、下段のあらゆるフィルタブロックの出入
れが容易に可能となる。
【0011】また本発明は、係止ピンは、フォーク挿入
体と気体流方向に垂直な横断方向に同一であって、かつ
気体流方向にフォーク挿入体よりも支持枠寄りに配置さ
れることを特徴とする。本発明に従えば、係止ピンは、
フォーク挿入体と気体流方向に垂直な横断方向に同一に
配置される。換言すると気体流方向から見たとき係止ピ
ンは、フォーク挿入体と前後に重なる位置に配置されて
いる。したがってケーシングにおける係止ピンの取付場
所が、支障を来すことがなく、後述の第1案内部材をケ
ーシングの上部に取付けることが容易であり、また押し
棒の一端部がフィルタブロックに当接することを正確に
行うことができるようになる。
【0012】また本発明は、ケーシングの上部に、上下
に延びかつ支持枠に近づくにつれて左右の間隔が小さく
または大きく変化する一対の第1案内面を有する第1案
内部材が固定され、支持枠に、案内部材の各第1案内面
に摺接して案内する一対の第2案内面を有する第2案内
部材が固定されることを特徴とする。本発明に従えば、
フィルタブロックを支持枠に正確な位置決めとして装着
して係止フックに係止ピンが確実に係止することを可能
にするために、支持枠に近づくにつれて左右の間隔が小
さく変化する一対の第1案内面を有する第1案内部材が
ケーシングの上部に固定され、支持枠には、この第1案
内部材の外周面である第1案内面に摺接して案内する一
対の第2案内面が形成され、こうしてフィルタブロック
の支持枠への装着時の位置決めを正確に行うことができ
る。本発明に従えば、第1案内面は上下に伸びており、
したがってケーシングの係止ピンを係止フックに係止す
るために下降変位したときにおいても、位置決め状態が
確保される。第1案内面は、支持枠に近づくにつれて左
右の間隔が大きく変化するように構成されてもよく、こ
のときには支持枠に固定される第2案内部材の第2案内
面は、第1案内部材の相互に対向する内周面である第1
案内面に摺接するように構成される。フィルタブロック
に搬送装置のフォーク挿入のための口を設けるとともに
挿入用ガイドを設けることによりフィルタブロックの引
出し、搬送等が容易となる。
【0013】また本発明は、気体流方向に、支持枠に関
して他方側に、支持枠の各気体通過孔に個別的に対応し
て設けられる開閉手段と、フィルタブロックの支持枠へ
の装着に連動して開閉手段を開き、フィルタブロックの
支持枠からの離脱に連動して開閉手段を閉じる連動手段
とを含むことを特徴とする。本発明に従えば、支持枠か
ら、洗浄のためにフィルタブロックを離脱したとき、そ
の離脱したフィルタブロックに対向する気体通過孔を閉
じてダストを含む気体が下流側に流れることを防ぐため
に、気体流方向で支持枠に関して搬送装置とは反対側で
ある他方側に設けられ、連動手段によってフィルタブロ
ックの支持枠への装着時には開閉手段による気体通過孔
を開き、またフィルタブロックを支持体から離脱したと
きには開閉手段が気体通過孔を閉じるように構成する。
こうして搬送手段は、支持枠からのフィルタブロックの
着脱作業を行うだけで、自動的に気体通過孔の開閉動作
が自動的に行われることになる。支持枠には、フィルタ
ブロック抜出し後に穴があき、上流側と下流側とが貫通
してしまうのを防ぐため、自動的に穴部である気体通過
孔を閉鎖するシャッタ機構を設けることによりファン運
転中においてもフィルタメディアの洗浄が可能となる。
【0014】また本発明は、(a)開閉手段は、(a
1)可撓性を有するシャッタと、(a2)案内体であっ
て、シャッタの両側部を、気体通過孔の両側方で上下に
案内する縦案内部と、この縦案内部の上部に連なり気体
流方向に、支持枠に関してフィルタブロックとは反対側
に突出して延び、シャッタの両側部を案内する横案内部
とを有する案内体と、(a3)シャッタの閉じている状
態で長手方向の下部になる端部に連結され、シャッタの
閉じる方向に力を作用する重錘とを備え、 (b)連動手段は、(b1)支持枠に気体流方向に変位
自在に設けられ、一端部がフィルタブロックに当接して
気体流方向に押されて変位する押し棒と、(b2)シャ
ッタの閉じている状態で横案内部に案内されている部分
に立設され、押し棒の他端部によって気体流方向に押さ
れる突片とを備えることを特徴とする。本発明に従え
ば、フィルタブロックが支持枠に装着されている状態で
は、連動手段の押し棒の一端部がフィルタブロックに当
接して押し棒を搬送装置とは反対側の他方側に押す。こ
れによって押し棒の他端部は、可撓性シャッタに立設さ
れている突片に当接して、シャッタは案内体の横案内部
に案内される。したがってシャッタは気体通過孔を全開
状態とする。また本発明に従えば、フィルタブロックが
支持枠から離脱されると、重錘の重力によってシャッタ
は横案内部から縦案内部に移動して気体通過孔を閉じ
る。このとき押し棒の前記一端部はフィルタブロックが
離脱していることによって、そのフィルタブロックには
当接せず、押し棒はシャッタの気体通過孔の閉じる動作
に伴って支持枠に関して搬送装置側である一方側に変位
する。
【0015】また本発明は、開閉手段は、横断方向に延
びる水平な軸線まわりに揺動自在であり、自然状態では
垂下して気体通過孔を閉じる板状シャッタを備え、連動
手段は、押し棒に気体流方向に変位自在に設けられ、一
端部がフィルタブロックに当接して気体流方向に押され
て変位する押し棒と、押し棒の他端部によって板状シャ
ッタが気体流方向に押されて気体通過孔を開くことを特
徴とする。本発明に従えば、フィルタブロックを支持枠
から離脱したときに気体通過孔を閉じてダストを含む気
体が下流側に漏れて流れることを防ぐための他の構成で
は、板状シャッタが気体流通路の横断方向に延びる水平
な軸線まわりに揺動自在に設けられ、自然状態ではその
板状シャッタの自重によって垂下して気体通過孔を閉
じ、これによってフィルタブロックが支持枠から離脱し
た状態では、気体通過孔が閉じられたままに保たれる。
フィルタブロックが支持枠に装着された状態では、押し
棒はフィルタブロックのたとえばケーシングに当接する
押し棒が支持枠に関して搬送装置とは反対側の他方側に
移動して板状シャッタが前記軸線まわりに揺動されて気
体通過孔を開く。
【0016】また本発明は、搬送装置は、気体流方向に
直交する方向に延び、一端部がフォークの基端部にピン
結合されるアームと、アームの他端部を、気体流方向に
平行な角変位駆動軸線まわりに約180度、角変位駆動
する角変位駆動源と、アームとともに平行四辺形リンク
を構成するリンクであって、そのリンクの一端部がフォ
ークの基端部に、前記アームからずれた位置でピン結合
され、リンクの他端部が角変位駆動源の角変位駆動軸線
からずれた位置でピン結合されるリンクとを備え、アー
ムとリンクとは、角変位駆動軸線に平行な方向にずれて
配置されることを特徴とする。本発明に従えば、搬送装
置のフォークは、アームと、リンクとを含む平行四辺形
リンクによってそのフォークの姿勢を保ったままでその
フォークを角変位駆動源の角変位駆動軸線の下方と上方
とに変位し、こうしてフィルタブロックの上下を反転す
ることなく、上下の姿勢を保ったままで上下に変位する
ことができる。したがって支持枠の比較的上方に装着さ
れているフィルタブロックを支持枠に着脱するにあたっ
ては、フォークを角変位駆動軸線よりも上方に位置し、
こうして角変位駆動源の上下の変位量をできるだけ少な
くし、しかも高い位置にあるフィルタブロックを支持枠
に着脱することが容易である。また本発明に従えば、支
持枠の比較的上部に装着されているフィルタブロックを
上述のようにして支持枠から離脱した後、角変位駆動源
によってアームを角変位してフォークを角変位駆動軸線
の下方に位置し、これによって後述の洗浄装置の洗浄槽
に貯留されている洗浄液にフィルタブロックを浸漬する
作業を容易に行うことができる。支持枠の比較的下部に
装着されているフィルタブロックを支持枠に着脱する際
には、角変位駆動源によるアームは、フォークが角変位
駆動軸線よりも下方に位置する姿勢とし、フォークを前
記下部にあるフィルタブロックのフォーク挿入空間に挿
入することが容易であり、こうしてフォークが角変位駆
動源の角変位駆動軸線よりも下方にある姿勢でフォーク
によってフィルタブロックを支持枠から離脱した状態を
保ったままで、後述の洗浄装置の洗浄槽に貯留された洗
浄液にフィルタブロックを容易に浸漬することができ
る。アームとリンクとは、角変位駆動軸線に平行な方
向、すなわち気体流方向の前後に、ずれて配置され、こ
れによってアームの角変位駆動源による移動領域内にお
いてそのアームにリンクが衝突することなく、前述のよ
うにアームを約180度、角変位駆動することができ
る。
【0017】また本発明は、移動用駆動手段は、台車に
設けられ、上下に延びる昇降用案内レールと、昇降用案
内レールに沿って上下に移動する昇降体と、台車に設け
られ、昇降体を昇降駆動する昇降用駆動手段と、昇降体
に設けられ、気体流方向前後に延びる前後用案内棒と、
前後用案内棒に沿って気体流方向前後に移動し、角変位
駆動源が搭載される移動体と、昇降体に設けられ、移動
体を前後駆動する前後用駆動手段とを含むことを特徴と
する。本発明に従えば、角変位駆動源が搭載される移動
体は、昇降体に設けられた前後用案内棒によって気体流
方向前後に前後用駆動手段によって駆動されることがで
き、昇降体は、台車に上下に延びて設けられる昇降用案
内レールに沿って昇降用駆動手段の動力で昇降駆動され
る。したがってこの昇降用駆動手段と前後用駆動手段と
の制御によって、フィルタブロックを支持枠に着脱する
ことができる。
【0018】また本発明は、気体流通路の途中で、支持
枠に関して気体流方向の下流側または上流側に気体を流
通させるファンが設けられ、支持枠には、フィルタブロ
ックが装着される気体通過孔の周辺に、バイパス孔が形
成され、バイパス孔を開閉する扉が設けられることを特
徴とする。本発明に従えば、支持枠には、フィルタブロ
ックが装着される気体通過孔の周辺でバイパス孔が形成
され、このバイパス孔は扉によって開閉可能であり、し
たがってフィルタメディアがダストによって目詰りを生
じて、フィルタブロックの気体流方向上流側と下流側と
の間の差圧が大きくなったときには、この扉を開き、こ
れによって気体を圧送するファンが損傷することを防
ぐ。また火災発生時において支持枠およびフィルタブロ
ックよりも気体流方向上流側で火災発生時に消火のため
に水を噴射したとき、フィルタブロックのフィルタメデ
ィアは目詰りを生じやすい状態となる。このとき扉を開
いてバイパス孔を経て気体が流過しやすくし、このよう
な緊急時においてもファンのストールなどによる損傷を
防ぐことができる。フィルタ支持枠の周辺の仕切り壁に
予め定める火災等の緊急時にのみ開放されてフィルタメ
ディアをバイパスさせて気体を流通させ、通常時には閉
鎖されているバイパス扉が設けられていることにより、
火災時の消火による水分等により、フィルタメディアが
目詰りすることにより、差圧が大きくなり、ファンがス
トールする等悪影響が出るのを防ぐことができる。
【0019】また本発明は、扉は、支持枠に、横断方向
に延びる揺動軸線まわりに揺動自在に設けられ、扉の前
記揺動軸線とは反対側が、索条によって、支持枠寄りに
変位され、または支持枠から遠去かるように変位される
ことを特徴とする。また本発明は、バイパス孔は複数個
形成され、各バイパス孔毎に扉が設けられ、複数の扉に
共通に単一の索条が用いられて扉が一斉に開閉されるこ
とを特徴とする。本発明に従えば、バイパス孔を開閉す
る扉は、支持枠に、横断方向に延びるたとえば水平な揺
動軸線まわりに揺動自在に設けられ、1または複数の扉
は、単一本の索条によって開閉操作することができる。
これによって構成が簡略化ししかも操作性が良好であ
る。この索条は、たとえばウインチなどの巻胴によって
巻取り、または巻ほどき、こうして扉の開閉動作を遠隔
で行わせることができる。
【0020】また本発明は、支持枠の洗浄装置が配置さ
れる前記側部は、扉によって開閉可能な収納室であるこ
とを特徴とする。洗浄装置は、支持枠における横断方向
の側部に設けられ、この洗浄装置がダストによって汚損
することを防ぐために、その側部に設けられかつ扉によ
って開閉可能な収納室に収納しておく。搬送装置によっ
て、洗浄すべきフィルタブロックが搬送されてきたとき
には扉が開かれ、搬送装置によってそのフィルタブロッ
クが洗浄装置にもたらされ、また洗浄後に清浄化されて
再生されたフィルタブロックは、収納室の扉が開かれて
搬送装置によって支持枠の希望する位置に装着されて戻
される。洗浄装置に搬送装置も収納できる開閉扉付収納
室を設けることにより、洗浄しないときに洗浄装置およ
び搬送装置が煤塵等により汚染されるのを防止できる。
【0021】また本発明は、洗浄装置は、洗浄液が貯留
され、上方に開放し、フィルタブロックが浸漬される洗
浄槽と、洗浄液に臨んで設けられる超音波振動子とを含
むことを特徴とする。本発明に従えば、フィルタメディ
アは超音波洗浄されるので、フィルタメディアの表面お
よび内部まで強固に付着したダストなどの汚れ成分を充
分にかつ迅速に除去することができる。洗浄装置として
超音波を用いることにより、完全に近い再生が可能であ
る。
【0022】また本発明は、洗浄槽の上方にノズルが配
置され、このノズルは、フィルタブロックの軸線方向端
部に向けて乾燥用圧縮空気を噴射することを特徴とす
る。また本発明は、乾燥用圧縮空気は、2〜3気圧であ
って、加熱手段によって昇温されていることを特徴とす
る。本発明に従えば、洗浄槽の上方に配置されたノズル
から、フィルタブロックの軸線方向端部に向けて、した
がってフィルタメディアに向けて、たとえば2〜3気圧
であって昇温された乾燥用圧縮空気を噴射し、これによ
って洗浄槽の洗浄液に浸漬されて洗浄されたフィルタブ
ロックのフィルタメディアを、その上昇時に直ちに乾燥
させることが可能である。この乾燥用圧縮空気が、上述
のように2〜3気圧に選ばれる理由は、圧力が大きくな
りすぎると噴射される圧縮空気によってフィルタメディ
アが損傷されるおそれが生じるためである。この乾燥用
圧縮空気は、加熱手段によって昇温され、たとえば50
〜80℃に選ばれ、これによってフィルタブロック、し
たがってケーシングおよびフィルタメディアの乾燥を短
時間に能率よく行うことができる。洗浄後、数気圧の圧
力の空気または温風をノズルを介してフィルタメディア
に吹付けることにより乾燥させることができる。
【0023】また本発明は、洗浄槽には、洗浄液を自動
的に補給する洗浄液補給手段が設けられ、さらに、洗浄
槽からの洗浄水を、清浄化された水とケーキとに分離し
て処理する排水処理装置が設けられることを特徴とす
る。本発明に従えば、洗浄液を洗浄液補給手段によって
補給して洗浄液が減少することを防ぎ、また洗浄槽の汚
損した洗浄水は、排水処理装置によって捕捉されたダス
トをケーキとして分離し、また清浄化された水を得、こ
うして得た清浄化された水は、再使用することが可能で
ある。また、洗浄後の洗浄水はそのままでは河川等に流
すことができないため、専用の排水処理装置を設けるこ
とにより、河川放流が可能になる。
【0024】また本発明は、気体流方向の支持枠に関し
て上流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段と、
差圧検出手段の出力に応答し、差圧が予め定める再生の
ための基準値以上になると、搬送装置によって、フィル
タブロックを支持枠から離脱して洗浄装置によって洗浄
し、フィルタブロックの洗浄後に、搬送装置によって支
持枠に装着して戻す動作を、複数の各フィルタブロック
毎に繰返す制御手段とを含むことを特徴とする。本発明
に従えば、フィルタブロックが装着されている支持枠の
上流側と下流側との差圧を差圧検出手段によって検出
し、こうして検出された差圧が予め定める基準値以上に
なったときに搬送装置を動作させてフィルタブロックの
搬送および洗浄を複数の各フィルタブロック毎に繰返し
て行う。このフィルタメディアの再生動作は、ダストを
含む気体の濾過する動作の継続中に行うことができる。
したがって長期間にわたってダストを含む気体の除塵動
作を継続することが自動的に可能になる。支持枠に差込
まれているフィルタメディアの上流側と下流側との間
で、気体圧力の差圧を検知する差圧検知装置を設けるこ
とにより、差圧検知装置からの出力に応答して検知され
た圧力が予め定める再生のための基準以上になった場合
にフィルタメディアの再生を開始することができる。
【0025】また本発明は、フォークの基端部付近にフ
ィルタブロックを検出するセンサが設けられ、制御手段
は、センサによってフィルタブロックが検出されている
状態であるときにのみ、フィルタブロックを支持枠と洗
浄装置との間で搬送する動作を行うことを特徴とする。
本発明に従えば、フィルタブロックのフィルタ挿入口に
フォークが確実に挿入されてフィルタブロックが搬送装
置に把持されたことは、フォークの基端部に設けられた
センサによって検出され、これによって搬送装置による
フィルタブロックの搬送動作が開始され、また何らかの
事故によってフィルタブロックのフォーク挿入体からフ
ォークが離脱したときには、そのことがセンサによって
検出され、搬送装置による搬送動作が停止される。こう
して事故が拡大することは防がれる。
【0026】また本発明は、フィルタブロックには、金
属製被検出片が固定され、センサは、被検出片に近接し
て渦電流を発生してインダクタンスが変化する構成を有
することを特徴とする。本発明に従えば、フォークにフ
ィルタ挿入体に確実に挿入されている状態では、センサ
とフィルタブロックに固定されている金属製被検出片と
が近接し、これによって被検出片には渦電流が発生し、
センサのインダクタンスの変化がレベル弁別されてフィ
ルタブロックが搬送装置に正確に確実に把持されている
ことが判断され、またフィルタブロックがフォークから
把持されなくなったときには、金属製被検出片とセンサ
との距離が大きくなり、このことがインダクタンスの変
化をもたらして事故の発生が検出されることになる。こ
のような渦電流の原理を利用したセンサは、たとえば光
学的な構成を有するセンサに比べてダストによって汚損
されて誤動作することはなく、またフォークおよびフィ
ルタブロックとともに洗浄装置の洗浄槽に貯留されてい
る洗浄液に一次的に浸漬されても、故障が生じるおそれ
はない。このようなセンサは、たとえば合成樹脂被覆層
によって被覆され、シールを確実に行うことが容易であ
り、信頼性に優れている。搬送装置のフォーク前端にフ
ィルタブロックの所在を検出するセンサを有することに
より、万が一、搬送途中でフィルタブロックを落下させ
る等のトラブルがあった場合の検出が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の実施の一
形態であるフィルタメディア66の自動再生機能を備え
る除塵装置の構成を示す。図1はその発明の実施の一形
態の概略的な構成を示す系統図であり、図2はその除塵
装置の全体の構成を示す斜視図であり、図3は簡略化し
た側面図であり、図4は簡略化した平面図である。これ
らの図面を参照して、排気トンネル30は、たとえば道
路トンネル55(後述の図7参照)などの換気のため
に、その道路トンネル55内の汚染された空気を清浄化
して大気中に排出するために設けられる。排気トンネル
30は、気体流通路を構成する。道路トンネル55内の
空気は、自動車の排気ガス中に含まれる煤煙などで汚れ
ているので、フィルタメディア66を有するフィルタ6
8によって除塵して清浄化する。フィルタ68の下流側
には排風機であるファン2が配置され、このファン2を
駆動して空気の流れを発生し、道路トンネル55からの
空気を排気トンネル30に導入する。
【0028】フィルタ68からファン2までの構成要素
は、排気トンネル30の水平部分30aに設けられ、案
内板3によって空気流の方向が水平方向から上方に変え
られ、清浄化された空気は排気トンネル30の鉛直部3
0bに流れる。鉛直部30b内には、消音器4が設けら
れ、大気中に排出される空気流の風切り音および道路ト
ンネルなどにおける騒音が、排気ガスとともに大気中に
出ていくのを防ぐ。
【0029】排気トンネル30の入口には、道路トンネ
ル55の側壁などに開口する吸気口5が設けられ、排気
トンネル30の出口には、大気中に上方に開口する排気
口6が設けられる。吸気口5とフィルタ68との間に
は、たとえば火災発生時などに水を噴射するノズル31
が設けられ、火災時のガス温度を下げる機能を果す。排
気トンネル30の水平部30aには、その水平部30a
を横断する支持枠32が配置される。
【0030】支持枠32には、フィルタ68を備える複
数のフィルタブロック33が着脱可能に支持される。気
体流方向34のフィルタ68よりも下流側において、支
持枠32の両側部には、フィルタブロック33を洗浄す
る洗浄装置235,236が配置される。支持枠32、
したがってフィルタ68に関して、気体流方向34の下
流側に搬送装置35が設けられる。搬送装置35は、支
持枠32に沿って水平部30aを横切って走行する。搬
送装置35は、フィルタブロック33を支持枠32に装
着し、および支持枠32から離脱する。支持枠32から
離脱したフィルタブロック33は、搬送装置35によっ
て洗浄装置235または236に搬送される。洗浄装置
235,236で超音波洗浄されて再生されたフィルタ
ブロック33は、搬送装置35によって搬送されて支持
枠32の元の装着場所に装着されて戻される。
【0031】洗浄装置235の洗浄槽38には、洗浄液
39が貯留されており、上方に開放し、汚染されたフィ
ルタブロック33が搬送装置35で搬送されて浸漬され
る。この洗浄槽38には、洗浄液39を自動的に補給す
る洗浄液補給手段40から、管路41を介して洗浄液3
9が補給される。排水処理装置42では、管路43を介
して洗浄槽38からの汚染された洗浄液39が供給さ
れ、原水槽44にて一旦貯蔵された後、媒塵などが沈殿
層45で沈殿され、こうして得られたケーキ46は運搬
具47によって排出され、また清浄化された水は管路4
8から放流され、または管路49から洗浄液補給手段4
0に戻されて再使用される。こうして清浄化された空気
は鉛直部30bから大気放散される。洗浄装置235,
236は水平部30a内において気体流方向34の左右
にそれぞれ配置される。
【0032】図5は支持枠32および搬送装置35など
の構成を気体流方向34の下流側から見た簡略化した斜
視図であり、図6はその支持枠32および搬送装置35
などを水平部30a内で下流側から見た正面図である。
搬送装置35は、水平部30aを横断方向に支持枠32
に沿って配置された一対のレール52によって案内され
て走行する台車56を有し、この台車56は駆動源12
2を有し、レール52上を自走することができる。この
搬送装置35によって、前述のように支持枠32に着脱
可能に設けられたフィルタブロック33を着脱して搬送
し、洗浄装置235または236にもたらして洗浄を行
うことができる。支持枠32の上部には、横断方向に隣
接して配置されたバイパス孔53を開閉する扉54が設
けられる。
【0033】図7は、図1〜図6に示される本発明の実
施の一形態の動作を簡略化して示す系統図である。道路
トンネルは参照符55で示され、その汚染された空気は
排気トンネル30の水平部30aに導かれ、フィルタブ
ロック33で除塵され、その除塵率は、たとえば70%
であり、こうして清浄化された空気がファン2によって
排出される。フィルタブロック33に関連して、前述の
ように支持枠32および搬送装置35が設けられ、さら
に洗浄装置235,236が設けられるとともに、その
排水処理装置42が設けられる。図7においてバイパス
孔53は単一個だけが図解の便宜のために示されている
けれども、このバイパス孔53は、前述のように水平部
30aを横断方向に隣接して複数個設けられる。各バイ
パス孔53毎に、扉54が開閉可能に設けられる。した
がって道路トンネル55内での火災発生時などの緊急時
には、火災時のガス温度を下げるためにノズル31(図
2参照)から水が放散され、このときフィルタブロック
33が水滴などによって容易に目詰りを生じることを防
ぐために、扉54が図7に示されるように開かれ、バイ
パス孔53から空気が通過排出される。
【0034】図8は支持枠32にフィルタブロック33
が装着された状態を示す縦断面図であり、図9はその支
持枠32にフィルタブロック33が装着された状態を示
す水平断面図であり、図10は支持枠32にフィルタブ
ロック33が装着および離脱された状態を示す気体流方
向34の下流側から見た正面図である。これらの図面を
参照して、支持枠32は鉛直に延びる複数の縦支持部材
57と、水平に延びる横支持部材58とが相互に直角に
交差し、これによって行列状の複数の気体通過孔59を
形成するように構成される。縦支持部材57および横支
持部材58は軸線に直角な断面が矩形、たとえば正方形
であって中空の筒状に形成される。
【0035】図11はフィルタブロック33の斜視図で
あり、図12はそのフィルタブロック33の側面図であ
り、図13はフィルタブロック33の気体流方向34下
流側から見た正面図であり、図14はフィルタブロック
33の気体流方向34の上流側から見た背面図である。
さらに図15はフィルタブロック33の平面図であり、
図16はそのフィルタブロック33の水平断面図であ
る。これらの図面を参照して、フィルタブロック33は
気体流方向34に軸線を有する筒状のケーシング61を
有する。ケーシング61は両側壁62,63と底板64
と上板65とから成る。フィルタメディア66は、この
ケーシング61内に、排気トンネル30の水平部30a
を横断して延びて取付けられる。フィルタメディア66
は、矩形の枠体67によってその外周部が固定されて支
持され、こうしてフィルタメディア66と枠体67とに
よってフィルタ68が構成される。フィルタメディア6
6は、たとえばポリエステルやポリプロピレンなどの合
成樹脂から成る不織布であってもよく、またはガラス繊
維などから成る不織布であってもよい。ケーシング61
の上部を構成する上板65には、支持枠32寄りの位置
に係止ピン69が固定される。この係止ピン69は気体
流方向34に垂直な方向に延び、すなわち排気トンネル
30の水平部30aの横断方向に延びる。フィルタブロ
ック33は、気体流方向34に平行な軸線を通る鉛直面
に関して左右対称に構成される。
【0036】フィルタ68は、図16に明らかに示され
るように、大略的にM字状に配置され、これによって隣
接するフィルタメディア66同志を水平面内でV字状の
平面配置となるように対向させ、全体として排気トンネ
ル30の水平部分30aを横断するように配列されてい
る。この実施形態では合計4枚のフィルタ68が用いら
れる。底板64には、洗浄後の排水のために排水孔70
が形成される。
【0037】支持枠32を構成する横支持部材58の気
体流方向34下流側の端面には、係止フック81の基端
部が突設され、この係止フック81は気体流方向34に
沿って下流側に延びて突設される。
【0038】図17は、係止フック81付近の拡大断面
図である。係止フック81は、係止部72を有する。こ
の係止部72は、支持枠32に近づくにつれて、すなわ
ち気体流方向34の上流側(図17の左方)になるにつ
れて、下方になるように傾斜する。この係止部72上に
は、係止ピン69が乗載して係止することができる。係
止部72の支持枠32寄りの基端部73は、その係止部
72から上方に延びる。また係止部72の支持枠32と
は反対側(図17の右方)の部分は上方に***した部分
74が形成され、係止ピン69が係止部72から不所望
に脱落することを防ぐ。
【0039】係止部72の水平面に対して成す角度θ
は、係止ピン69が係止部72に乗載した状態で、フィ
ルタブロック33の自重でそのフィルタブロック33が
支持枠32側(図17の左方)へすべって移動する値に
選ばれ、たとえばθ=16度であってもよい。これによ
ってケーシング61の支持枠32側の端面75は、支持
枠32の縦支持部材57および横支持部材58の端面に
当接し、粉塵を含む気体が漏洩して下流側に流れること
を防ぐことができる。本発明の実施の他の形態では、係
止部72の水平面に対して成す角度θは、もっと小さく
選ばれ、係止部72上で係止ピン69がすべることがな
いようにされてもよい。
【0040】係止ピン69が係止フック81の係止部7
2上に乗載して係止している状態で、フィルタブロック
33のケーシング61の端面75を形成する側壁62,
63の少なくとも一部は縦支持部材57の左右の幅W1
(図9参照)内にあり、また底板64と上板65の少な
くとも一部は、横支持部材58の上下の幅W2(図10
参照)内にある。ケーシング61の端面75が接面する
縦支持部材57および横支持部材58には、フィルタブ
ロック33が係止部72に乗載されたときに、端面75
と支持枠32との間隔を防ぎ、シールするシール材78
が貼着される。このシール材78は、たとえばウレタン
ゴムまたはブチルゴムなどから成る。これによって上流
側からの粉塵を含む気体は、気体通過孔59を経てケー
シング61内に確実に導かれて、漏れることがなく、し
たがってフィルタメディア66によって濾過される。
【0041】支持枠32にフィルタブロック33を着脱
可能にするために、すなわち係止ピン69と係止フック
81との係止状態および係止の離脱状態が可能となるよ
うに、下のフィルタブロック33の上部76と上のフィ
ルタブロック33aの底板64aの下面との間隔d1
は、係止ピン69の下面が係止フック81の***部74
の上面82よりも間隔d2だけ上方となる参照符69a
に変位することが可能なように選ばれる。このためのフ
ィルタブロック33の搬送装置35による上下のリフト
量Lfは、たとえば15mmに選ばれてもよい。
【0042】図11に示されるようにフィルタブロック
33の上板65の上には、大略的に四角筒状のフォーク
挿入体84が固定される。フォーク挿入体84は、左右
に間隔をあけて一対設けられ、フォーク挿入空間85を
それぞれ形成する。このフォーク挿入空間85は、気体
流方向34に支持枠32と反対側(この実施形態では下
流側)で開口する。この実施形態ではフォーク挿入体8
4は係止ピン69よりも上方にあり、フィルタブロック
33の上部76は、その上に隣接するフィルタブロック
33aの底板64aの下面との間で、フィルタブロック
33,33aの支持枠32への装着状態で、間隔d1を
成す。
【0043】係止ピン69は、フォーク挿入体84と気
体流方向34に垂直な横断方向(図9の左右方向)に同
一であって、かつ気体流方向34にフォーク挿入体84
よりも支持枠32寄り(図9の上方)に配置される。各
係止ピン69は、その両端付近で上板65に立設され、
フォーク挿入体84に連なるブラケット86に固定され
る。こうしてフィルタブロック33の上板65上のフォ
ーク挿入体84と係止ピン69との場所の取合いの問題
が解決される。
【0044】ケーシング61の上板65上には、フォー
ク挿入体84の外側方に、対を成す第1案内部材87が
立設される。この第1案内部材87は、矩形板状であ
り、したがって上下に延び、しかも図9に明らかに示さ
れるように支持枠32に近づくにつれて(すなわち図9
の上方になるにつれて)、左右の間隔が小さくなるよう
に傾斜されており、これらの第1案内部材87の外側面
は、一対の第1案内面88を形成する。
【0045】支持枠の縦支持部材57と横支持部材58
とにわたって、前記第1案内部材87の第1案内面88
をそれぞれ案内する第2案内面89を有する第2案内部
材90が固定される。第2案内面89は、支持枠32に
近づくにつれて左右の間隔は小さく変化され、その第2
案内面89は、第1案内部材87の第1案内面88に摺
接して案内する。これによってフィルタブロック33の
支持枠32への左右の位置決めを正確に行うことができ
る。したがって係止ピン69が係止フック81に確実に
係止されることは可能となり、フィルタブロック33の
不所望な落下が防がれる。第2案内部材90は、平板状
であって、水平に延びる。この第2案内部材90は、第
1案内部材87の案内の働きを果す他に、支持枠32の
強度を向上するリブの働きをも果す。
【0046】フィルタブロック33のケーシング61に
装着されているフィルタメディア66と枠体67とから
なるフィルタ68は、単一枚ずつケーシング61から取
外すことができる。したがってフィルタ68が個別的に
損傷した場合、その損傷したフィルタ68だけを交換す
ることができる。
【0047】図18は支持枠32の気体流方向34より
も上流側から見た開閉手段95の斜視図であり、図19
はその開閉手段95の縦断面図であり、図20はその開
閉手段95の水平断面図である。これらの図面を参照し
て、気体通過孔59に個別的に対応して開閉手段95
が、支持枠32に関して搬送装置35が設けられた一方
側とは反対側の他方側(気体流34の上流側)に設けら
れる。この開閉手段95は、連動手段96によって、フ
ィルタブロック33が支持枠32に装着されたとき、気
体通過孔59を開かせ、またフィルタブロック33が支
持枠32からの離脱に連動して気体通過孔59を閉じ
る。したがって洗浄のためにフィルタブロック33が搬
送装置35によって取外された状態で、気体通過孔59
が開放したままの状態となることがなく、粉塵を含む汚
染された気体が下流側に流れることを防ぐことができ
る。
【0048】開閉手段95は、可撓性を有する帆布など
から成るシャッタ97と、このシャッタを案内する案内
体98と、このシャッタ97に連結される重錘99と、
フィルタブロック33の装着に連動してシャッタ97を
開ける連動手段96とを備える。案内体98は、縦案内
部100と横案内部101とを有する。縦案内部100
は水平断面が大略的にU字状に形成された溝形鋼の形状
を有し、それらの開口端が対向して、縦支持部材57に
固定される。これらの一対の縦案内部100は、シャッ
タ97両側部を気体通過孔59の両側方で上下に案内
し、また気体通過孔59の幅方向(図19の紙面に対し
て垂直方向)に延びる重錘99の両側部が縦案内部10
0の溝内に嵌まり込んで上下に昇降するように案内され
る。
【0049】横案内部101は、縦案内部100の上部
に滑らかに弯曲して連なり、気体流方向34の上流側
(図19および図20の左方)に、支持枠32に関して
フィルタブロック33とは反対側に突出して延びる。こ
の横案内部101は、シャッタ97の両側部を案内す
る。
【0050】図21は、一方の横案内部101付近の縦
断面図である。横案内部101は、大略的にC字状の軸
線に直角な断面を有し、溝形鋼状の形状を有する。この
横案内部101のウエブ103に連なるフランジ102
には、車輪104が回転自在に設けられ、この車輪10
4には、支持棒105が相互に回転自在に設けられる。
支持棒105は、横案内部101に沿って多数本併置さ
れる。シャッタ97は、気体通過孔59を開いている状
態で、その大部分が支持棒105上に乗載している。こ
のシャッタ97が気体通過孔59を開いている図19の
状態では、重錘99は縦案内部100の上端部付近にあ
り、シャッタ97の閉じている状態では、縦案内部10
0の下端部付近にある。重錘99の自重によって、シャ
ッタ97は、気体通過孔59を閉じる方向に力を作用す
る。シャッタ97が気体通過孔59を閉じた状態は、図
22に示されている。
【0051】図22は、気体流方向34の上流側から支
持枠32を見た正面図である。連動手段96は、押し棒
108および突片111を有する。支持枠32を構成す
る横支持部材58には、案内孔107が形成され、この
案内孔107には気体流方向34に沿って延びる押し棒
108がその長手方向に変位自在に設けられて案内され
る。押し棒108の一端部109(図19参照)は、フ
ィルタブロック33の上板65の支持枠32寄りに立設
されて固定された作動片110に当接することができ
る。シャッタ97には突片111が立設される。この突
片111は、シャッタ97が気体通過孔59を閉じてい
る状態で図19の参照符111aで示される位置にあ
る。したがって押し棒108の他端部112が突片11
1に当接することによって、突片111は気体流方向3
4の逆方向(すなわち図19の左方、上流側)に変位
し、これによってシャッタ97が横案内部101に支持
棒105上で案内され、気体通過孔59が開かれること
になる。このようにフィルタブロック33が支持枠32
に装着されるとき、作動片110は、押し棒108を押
圧してシャッタ97を開くように移動して連動する。ま
たフィルタブロック33が支持枠32から離脱されると
き、重錘99の重力によってシャッタ97は縦案内部1
00に沿って下降し、気体通過孔59を閉じた状態とな
る。このとき押し棒108は突片111が参照符111
aで示される位置となってフィルタブロック33側(図
19の右方)に変位した状態に保たれる。したがって洗
浄後のフィルタブロック33が支持枠32に装着される
とき、再びフィルタブロック33の装着動作に連動して
押し棒108がシャッタ97を開くように変位させるこ
とができる。
【0052】図23は支持枠32、フィルタブロック3
3および搬送装置35を示す一部の斜視図であり、図2
4は支持枠32、フィルタブロック33および搬送装置
35を示す側面図である。支持枠32は、排気トンネル
30の床115上に固定された基台116上に立設さ
れ、支柱117および梁118,119などによって保
持される。基台116には、支持枠32に沿って一対の
レール52が固定されている。このレール52上でレー
ル52に案内される搬送装置35の台車56が駆動源1
22によって自走して往復移動することができる。
【0053】図25は搬送装置35の側面図であり、図
26はその搬送装置35の平面図であり、図27は搬送
装置35のフィルタブロック33側から見た正面図であ
る。台車56は台車本体123上に柱124および連結
部材125,126が連結されて大略的に枠状の構造体
を構成する。レール52には、車輪127が乗載して案
内される。
【0054】台車121の両側部には、連結部材125
側に固定されて上下に延びる昇降用案内レール128が
固定される。昇降体129は昇降用案内レール128に
沿って上下に移動することができる。昇降用案内レール
128は、台車121の両側部にそれぞれ対を成して設
けられる。台車56には、昇降用駆動手段130が設け
られ、昇降体129を昇降駆動する。この昇降用駆動手
段130は、台車本体123とその上方の連結部材12
5との間に設けられたスプロケットホイル131,13
2間に巻掛けられたチェーン133と、台車本体123
に搭載されてスプロケットホイル131を駆動する駆動
源134とを含み、チェーン133の上下に延びる一方
の張架部分は、昇降体129に連結される。昇降体12
9には、気体流方向34の前後(図25の左右方向)に
延びる前後用案内棒136が対を成して固定される。前
後用案内棒136に沿って移動体137が気体流方向3
4の前後に移動することができる。昇降体129には、
前後用駆動手段140が設けられ、これによって次に移
動体137を前後方向(図25および図26の左右方
向、図27の紙面に垂直方向)に駆動する。前後用駆動
手段140は昇降体129の前後方向に配置された一対
のスプロケットホイルに無端状チェーンが巻掛けられ、
その水平な一方の張架部分に移動体137が連結される
構成であってもよく、または移動体137に固定された
ラックを、モータによって駆動するピニオンによって駆
動する構成であってもよく、その他の構成によって実現
されてもよい。
【0055】フィルタブロック33の上部に固定されて
いるフォーク挿入体84のフォーク挿入空間85にそれ
ぞれ挿入されるフォーク141は、フォーク連結部14
2によってフォーク141の基端部が固定されている。
このフォーク141は、上下および気体流方向34の前
後に移動するように、前述の昇降体129および移動体
137によって実現される移動用駆動手段143によっ
て上下および前後に駆動される。
【0056】フォーク141の連結部142にはアーム
145の一端部がピン146によってピン結合される。
このアーム145は気体流方向34(図27の紙面に垂
直方向)に直交する方向(図27の動作状態では上下方
向)に延びる。アーム145の他端部は、駆動軸147
に固定され、この駆動軸147は角変位駆動源148に
よって図27の反時計方向149およびその逆の時計方
向に約180度角変位駆動する。リンク150は、アー
ム145とともに平行四辺形リンク155を構成する。
リンク150の一端部は、フォーク連結部142にピン
151によってピン結合される。このピン151は、ア
ーム145のためのピン146からずれた位置に配置さ
れる。リンク150の他端部は、角変位駆動源148の
駆動軸147の軸線からずれた位置でピン152によっ
て角変位駆動源148が取付けられた移動体137にピ
ン結合される。この平行四辺形リンク155が構成され
たままで、アーム145が駆動軸147の軸線まわりに
約180度角変位することを可能にするために、リンク
150は、アーム145の角変位軌跡の移動範囲からず
れて、その駆動軸147の軸線に平行に図27の背後
側、すなわち図26の右方にずれて配置される。
【0057】図28は、アーム145およびリンク15
0を含む平行四辺形リンク155の動作を説明するため
の簡略化した正面図である。フォーク141は、水平面
内で延びた姿勢を保ったままで、平行四辺形リンク15
5の働きによって駆動軸147が回転するとき、図28
の仮想線で示されるように変位することができる。こう
してフォーク141によって把持されたフィルタブロッ
ク33は、上下が逆転されることなく、その上下関係が
支持枠32に装着された姿勢を保ったままで、昇降され
ることができる。したがって前述の図25に関連して述
べたようにフィルタブロック33a,33bが下方に配
置されているときには、フォーク141は駆動軸147
よりも下方に位置した状態で、フォーク挿入体84のフ
ォーク挿入空間85内にフォーク141を挿入して支持
枠32への着脱が可能である。このようにフォーク14
1が駆動軸147よりも下方に位置することによって、
昇降体129の下方変位の下限値を高くすることができ
る。また図29に示されるように上方に配置されるフィ
ルタブロック33c,33dをフォーク141によって
把持するときには、フォーク141が駆動軸147より
も上方にある姿勢とし、これによって昇降体129の昇
降変位の上限値を低くすることができる。このようにし
てフォーク141が平行四辺形リンク155によって駆
動軸147の上下に約180度角変位することができる
ようにし、昇降体129の昇降変位量を小さくして、移
動用駆動手段143の構成を小形化することができると
いう優れた効果が達成される。
【0058】フォーク141を駆動軸147の上方に変
位して比較的上方に位置するフィルタブロック33c,
33dを図29のように把持して支持枠32に着脱する
場合には、支持枠32から離脱したフィルタブロック3
3c,33dを、図29の状態から、前後用駆動手段1
40によってフォーク141を支持枠32から遠去かる
ように気体流方向34の下流側に変位してそのフォーク
141によって把持しているフィルタブロック33c,
33dを、他のフィルタブロック33と台車121との
間に配置し、そこで角変位駆動源148の働きによって
駆動軸147を図27の矢符149の逆方向である時計
方向に角変位する。こうしてフォーク141によって把
持したフィルタブロック33cまたは33dを駆動軸1
47よりも下方の位置とし、この状態で洗浄装置23
5,236の洗浄槽38に容易に浸漬することができる
ようになる。
【0059】図30は、支持枠32の上部に設けられた
仕切壁154の複数の各バイパス孔53毎に個別的に設
けられた扉54を部分的に開いた状態を示す斜視図であ
る。扉54は板状であり、支持枠32の上部、したがっ
て仕切壁154に、ヒンジ153によって揺動自在に設
けられる。ヒンジ153の揺動軸線は、気体流方向34
に垂直な横断方向に平行である。ヒンジ153は、扉5
4の下部に設けられる。
【0060】扉54の上部にはプーリ156,157が
設けられる。またバイパス孔53を形成する仕切壁15
4にはプーリ158,159が設けられる。単一本の索
条160は、これらのプーリ156〜158を経て、さ
らに案内プーリ159を経て、ウインチ161の巻胴1
62に巻取られ、または巻ほどかれる。こうして単一本
の索条160によって扉54の開閉を行うことができ
る。
【0061】図31は扉54によってバイパス孔53が
閉じられた状態を示し、図32はその扉54によってバ
イパス孔53が開かれた状態を示す。複数の扉54は、
共通の単一本の索条160によって同時に開閉駆動する
ことができ、これによって構成が簡略化されるという優
れた効果が達成される。特に排気トンネル内は、作業者
にとって極めて悪環境下なので、構成を単純化し、故障
の発生を防ぐことが重要であり、本発明は好適に実施さ
れることができる。
【0062】索条160をウインチ161によって引っ
張ることによって、扉54の上部が支持枠32、したが
って仕切壁154寄りにヒンジ153のヒンジ軸線まわ
りに角変位してバイパス孔53を閉じることができる。
ウインチ161から索条160を供給して巻ほどくこと
によって、扉54の自重によってその上部が支持枠3
2、したがって仕切壁154から矢符163で示される
ように離間してバイパス孔53が開かれる。
【0063】図5および図6を再び参照して、洗浄装置
235は、支持枠32の一方の側部(図5および図6の
左方)に、開閉可能な扉164で形成される収納室16
5に設けられる。搬送手段35によってフィルタブロッ
ク33が搬送されるとき、扉164は開かれ、収納室1
65において搬送装置35によって把持されたフィルタ
ブロック33は、洗浄装置235によって洗浄される。
全フィルタブロック33を洗浄完了し、搬送装置35
が、洗浄の終了したフィルタブロック33を収納室16
5から搬出した後には、扉164を閉じておく。これに
よって粉塵が収納室165内に入り込むことを可及的に
防いで、洗浄装置235およびその洗浄液39が汚損す
ることを防ぐ。もう1つの洗浄装置236に関してもま
た、扉166によって開閉可能な収納室170が同様に
設けられる。搬送装置35は、支持枠32に装着されて
いるフィルタブロック33を、その装着位置から近い洗
浄装置235または236に運搬して洗浄を行わせる。
これによって運転時間の短縮を図る。
【0064】また、洗浄装置235,236に搬送装置
35も収納できる開閉扉付収納室を設けることによっ
て、洗浄しないときに洗浄装置および搬送装置35が媒
塵等により汚染されるのを防止するようにしてもよい。
【0065】図33は、洗浄装置235の斜視図であ
る。洗浄槽38にはフィルタブロック33が上方から浸
漬されるために上方に開放している。洗浄槽38内の洗
浄液39に臨んで、超音波振動子167が設けられる。
超音波振動子167は、フィルタブロック33のケーシ
ング61の気体流方向34に沿う軸線の一方側に配置さ
れ、フィルタメディア66に付着している粉塵を除去す
る。汚染された洗浄液39は洗浄槽38の下端に設けら
れる排水口210から図1に示す管路43を介して排水
処理装置42に送られる。
【0066】洗浄槽38の上方には乾燥用圧縮空気を噴
射するノズル169が配置される。このノズル169は
フィルタブロック33の軸線方向端部に向けて乾燥用圧
縮空気を噴射する。ノズル169は、このフィルタブロ
ック33の幅方向に延びる細長いスリット孔を有する。
こうして洗浄槽38から、洗浄後に上昇されるフィルタ
ブロック33にスリット孔からの乾燥用圧縮空気が噴射
され、水滴が飛ばされるとともにフィルタメディア66
が乾燥される。したがって洗浄後にフィルタブロック3
3を直ちに使用することができ、水滴の付着によるフィ
ルタメディア66の目詰りが生じるおそれをなくすこと
ができる。このノズル169には、圧縮空気源171か
らたとえば2〜3気圧の圧縮空気が圧送され、電気ヒー
タなどの加熱手段172において昇温され、こうして昇
温された圧縮空気がスリット孔からフィルタメディア6
6に噴射されて乾燥作業が行われる。これらのノズル6
9、圧縮空気源171および加熱手段172から乾燥装
置197は構成される。
【0067】収納室165,167には、排気トンネル
30における空気を下流側に導くことができる開口17
5,176が設けられ、昇降して巻上げ可能なシャッタ
177,178によって開閉することができる。このシ
ャッタ177,178は、駆動手段179,180によ
って開閉駆動制御される。
【0068】図34は、図1〜図33に示される本発明
の実施の一形態の電気的構成を示すブロック図である。
気体流方向34の支持枠32に関して上流側と下流側と
の差圧を検出するために図2に示されるように上流側の
圧力検出素子185と下流側の圧力検出素子186とが
設けられる。こうしてフィルタブロック33の上流側と
下流側との差圧が、これらの圧力検出素子185,18
6の検出出力によって検出することができる。マイクロ
コンピュータなどによって実現される制御手段である処
理回路188は、圧力検出素子185,186の出力に
応答し、上流側と下流側の差圧が予め定める再生のため
の基準値以上になると、搬送装置35によって、フィル
タブロック33を支持枠32から離脱して洗浄装置23
5,236に搬送して洗浄し、フィルタブロック33の
洗浄後には、搬送装置35によって支持枠32に装着し
て戻す。
【0069】図26に示されるようにフォーク141の
基端部には、渦電流を発生してインダクタンスが変化す
るための渦電流センサ187が設けられる。図11に示
されるように、フィルタブロック33の上板65には、
搬送装置35寄りにステンレス鋼などの金属製被検出片
191が立設されて固定される。フォーク141によっ
てフィルタブロック33が把持された状態では、このセ
ンサ187は被検出片191にごく近接し、これによっ
て被検出片191に渦電流を発生してセンサ187のイ
ンダクタンスが変化し、処理回路188はこのインダク
タンスの変化によって、フォーク141はフィルタブロ
ック33を把持したことを検出する。
【0070】この搬送装置35によるフィルタブロック
33の搬送途中で、センサ187が被検出片191から
離間したときには、フィルタブロック33がフォーク1
41から離脱して落下した事故が発生したことを検出す
ることができる。
【0071】この渦電流センサ187は、その全体を合
成樹脂製被覆層で被覆して水密性を向上し、断線などの
故障が発生を防ぐことができる。したがってフォーク1
41とともにフィルタブロック33が洗浄装置235,
236において洗浄槽38の洗浄液39に浸漬されたと
きにおいて、このセンサ187の水による故障を防ぐこ
とができる。さらにまたこのセンサ187を用いること
によって粉塵の多い悪環境下においても、被検出片19
1の確実な検出が可能である。
【0072】図35は処理回路188の動作を説明する
ためのフローチャートであり、これによってフィルタメ
ディア66の自動再生機能が達成される。ステップa1
で圧力検出素子185,186による出力によって差圧
を検出し、その差圧がステップa2において基準値であ
るたとえば40mmAqを超えているか否かが判断さ
れ、超えていれば、次のステップa3に移り、予め設定
されている時間に到達したとき、洗浄装置235,23
6の稼動を開始する。ステップa4で搬送装置35は支
持枠32の予め定めるフィルタブロック33の位置へ移
動する。ステップa5においてフィルタブロック33を
搬送装置35にフォーク141を用いて搭載し、洗浄装
置235または236へステップa6で移動する。ステ
ップa7では、洗浄装置235または236においてフ
ィルタブロック33の洗浄を行う。その後ステップa8
では、搬送装置によって洗浄装置235,236からフ
ィルタブロックが上昇され、乾燥装置197のノズル1
69からの乾燥用圧縮空気によって乾燥動作が行われ
る。ステップa9では、このようにしてフィルタブロッ
ク33におけるフィルタ付着水が除去される。ステップ
a10では搬送装置35によってフィルタブロック33
が支持枠32へ移動されて運搬され、ステップa11に
おいて搬送装置35によってフィルタブロック33が支
持枠32に装着される。ステップa12において洗浄予
定のフィルタブロック33がすべて処理されたかどうか
が判断され、未処理であれば次のステップa13に移
り、システム作動終了時間が経過したかどうかが判断さ
れ、その時間が経過していなければ次のステップa14
において搬送装置35が次のフィルタブロック33の位
置へ移動してステップa5に戻り、このようにして複数
の各フィルタブロック33が順次的に搬送洗浄される。
こうしてすべてのフィルタブロック33の洗浄が終了す
ると、ステップa12からステップa15に移り、本発
明のシステムの作動が停止し、ステップa16で一連の
動作を終了する。
【0073】図36は、処理回路188の他の動作を示
すフローチャートである。圧力検出素子185,186
によるフィルタブロック33の上流側と下流側との差圧
が異常に高くなったときには、この図36の動作が行わ
れる。ステップb1からステップb2に移り、数秒間の
タイマ設定値に従って間欠的に差圧を検出する。ステッ
プb3では、圧力検出素子185,186によって検出
される差圧がたとえば45mmAqである基準値以上に
なっているかが判断され、基準値以上であれば、次のス
テップb4に移り、ウインチ161を駆動させてバイパ
ス孔53の扉54を開く。扉54の開放とともに、収納
室165,167におけるシャッタ177,178も同
様にして開閉動作が行われる。ステップb5では搬送装
置35を停止し、次のステップb6では洗浄装置23
5,236および乾燥装置197を停止する。ステップ
b7では、表示手段198によって異常事態の発生を表
示し、ステップb8において動作を終了する。
【0074】図37は、火災検出手段196(図2参
照)によって火災を検知したときの処理回路188によ
る動作を説明するフローチャートである。ステップc1
からステップc2に移り、火災検出手段196がフィル
タブロック33よりも上流側の排気トンネル30におい
て火炎または煙を検出すると、ステップc2で数秒のタ
イマ設定が行われ、次のステップc3において火災の異
常状態が引続き検出されているかどうかが判断され、異
常状態が継続していれば、ステップc4に移る。ステッ
プc4〜ステップc8は、前述の図36に関連して述べ
たステップb5〜b9にそれぞれ対応しており、同様な
動作が行われる。
【0075】図37におけるステップc3において火災
発生でないものと判断されれば、ステップc9に移り、
現状維持を行い、扉54の開放は行わない。扉54の開
放とともに、収納室165,167におけるシャッタ1
77,178も同様にして開閉動作が行われる。
【0076】図38は、前述の図18〜図22に示され
るフィルタブロック33の支持枠32への着脱に連動し
て気体通過孔59を開閉する開閉手段95とは異なる他
の開閉手段200を有する実施の他の形態を示す縦断面
図である。なお、図18〜図22に示される開閉手段9
5に対応する構成には、同様の参照符号を付す。扉20
1は、支持枠32の横支持部材58に、横断方向(図3
8の紙面に垂直方向)に延びる揺動軸線202まわりに
ヒンジ205によって揺動自在に設けられる。扉201
は自然状態では図38に示されるように垂下して気体通
過孔59を閉じている。連動手段204は、押し棒10
8が横支持部材58の案内孔107に挿通されて案内さ
れ、気体流方向34に変位自在に設けられる。この押し
棒108の一端部109は、フィルタブロック33の作
動片110によって図38の左方に変位される。押し棒
108の他端部112には揺動軸線202に平行な回転
軸線206を有する車輪207が回転自在に設けられ
る。これによって押し棒108の他端部112は、車輪
207によって扉201の下面を押して矢符203のよ
うに角変位して気体通過孔59を開く。扉201は剛性
であって板状のシャッタを構成する。その他の構成は前
述の実施の形態と同様である。
【0077】図39は、本発明の実施のさらに他のフィ
ルタブロック33の簡略化した水平断面図である。この
実施の形態においてフィルタブロック33のフィルタ6
8は前述の実施の形態のM字状(図16参照)に配列さ
れるだけでなく、図39(1)のようにW字状に配置さ
れてもよく、また図39(2)に示されるように湾曲し
て配置されていてもよく、さらにその他の形態で配置さ
れていてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタメディアを備
えるフィルタブロックを支持枠から着脱し、搬送装置に
よって洗浄装置に搬送して自動的にフィルタメディアを
洗浄し、洗浄後に再生されたフィルタメディアを備える
フィルタブロックは、支持枠のもとの位置に装着され
る。こうして作業者が人手で取扱うことが困難である大
重量、大表面積のフィルタメディアを用いることができ
るとともに、このフィルタメディアは、V字状の平面配
置となるように対向しており、したがって気体が通過す
る表面積は、気体流通路の断面積よりも大きくし、処理
風景を大きくとることができるとともに、フィルタメデ
ィアの再生に必要な作業時間を減少することができる。
こうしてフィルタメディアの自動洗浄を行い、省力化が
可能である。このようにフィルタメディアの再生作業を
すべて自動化することが可能であるので、たとえばトン
ネルの維持管理費用を大幅に低減することができ、省エ
ネルギ化と省労働化を図ることができる。
【0079】また本発明に従えば、フィルタブロックの
ケーシングの上部に固定される係止ピンを、支持枠の係
止フックの係止部に係止するようにし、これによってフ
ィルタブロックの支持枠への装着および離脱を容易に行
うことができる。
【0080】また本発明に従えば、係止フックの係止部
が水平面に対して成す角度θを、比較的大きくしてフィ
ルタブロックが支持体側へすべって移動する値に選ぶよ
うにしたので、ダストを含む気体が漏洩して下流側に流
れることを防ぐことができる。
【0081】本発明によれば、平板状の単1枚のフィル
タを1枚ずつ洗浄するのではなく、少なくともV字状に
対向配置されたフィルタメディアを備えるフィルタブロ
ック毎に洗浄を行うので、フィルタメディアの搬送およ
び洗浄のための時間の短縮を図ることができる。
【0082】本発明によれば搬送装置はフォークを備
え、これによってフィルタブロックのケーシングの把持
を行うようにし、自動化が容易である。
【0083】また係止ピンは、フォーク挿入体と気体流
方向に垂直な横断方向に同一であり、しかも気体流方向
にフォーク挿入体よりも支持枠寄りに配置され、このケ
ーシングの上部には第1案内面を有する第1案内部材が
設けられ、また連動手段の押し棒を押す作動片である部
分、さらにはフォークによってフィルタブロックが把持
されていることを検出するセンサが検出すべき金属製被
検出片のケーシング上部への取付けを容易に行うことが
でき、取付場所の取合いの問題がなくなる。
【0084】また本発明によれば、第1および第2案内
部材によってケーシング、したがってフィルタブロック
の支持枠への装着、すなわち係止ピンと係止フックとの
係止状態を正確に行うことができ、フィルタブロックが
支持枠から不所望に脱落することはない。
【0085】本発明によれば、開閉手段によって、支持
枠からフィルタブロックが洗浄のために離脱されたとき
に開いた状態となっている気体通過孔を、閉じるように
し、したがってダストを含む気体がその気体通過孔を通
過して下流側に流れることを防ぐことができる。フィル
タブロックを支持枠から取外した状態で、開閉手段で支
持枠の気体通過孔を閉じるように連動するようにしたの
で、ファンの運転中において、フィルタメディアの洗浄
が可能である。
【0086】しかもこの開閉手段は、フィルタブロック
の支持枠への装着時には開閉手段は気体通過孔を開き、
このようなフィルタブロックの支持枠への着脱に連動し
て開閉手段の開閉動作が行われる。
【0087】この開閉手段は、可撓性シャッタに重錘を
設け、その重錘の重力によって閉じるように構成し、フ
ィルタブロックの装着時に押し棒によってシャッタが気
体通過孔を開くようにして連動手段を構成し、こうして
構成の簡略化を図ることができる。
【0088】本発明によれば、開閉手段は、板状シャッ
タが揺動するように構成し、このような構成によっても
またその板状シャッタの重力を利用して気体通過孔を閉
じ、構成の簡略化を図ることができる。
【0089】本発明によれば、フォークを平行四辺形リ
ンクによって約180度角変位してフィルタブロック
を、その上下の姿勢を保ったままで昇降することがで
き、したがって支持枠の比較的上部に装着されるフィル
タブロックを円滑に搬送装置で着脱搬送し、洗浄装置の
洗浄槽の洗浄液に浸漬することが容易である。
【0090】このような平行四辺形リンクのアームを駆
動する角変位駆動手段は、移動体に搭載されており、こ
の移動体は昇降体に設けられた前後用案内棒に沿って気
体流方向前後に変位可能であり、昇降体は台車に設けら
れた昇降用案内レールによって昇降変位され、さらにこ
の台車は気体流通路を横断して配置される支持枠に沿っ
て走行することができ、このようにして移動体は直交3
軸の各軸に沿って変位可能である構成となり、支持枠の
あらゆる装着場所にフィルタブロックを着脱可能とする
ことができる。
【0091】さらに本発明によれば、支持枠の気体通過
孔の周辺にバイパス孔を設けて扉で開閉することができ
るようにしたので、フィルタブロックの上流側と下流側
との差圧の増大時において、また火災時の排煙に対して
も、自動的に対応することができる。こうしてフィルタ
メディアの損傷を防ぎ、またファンのストールによる事
故を防ぐことができる。
【0092】バイパス孔を開閉する扉は横断方向に延び
るたとえば水平な揺動軸線まわりに揺動自在に設けら
れ、索条によって開閉操作することができ、したがって
その開閉動作を容易に行うことができる。
【0093】また本発明によれば、複数のバイパス孔が
設けられ、各バイパス孔毎に扉が設けられた構成におい
て、単一の索条を用いて複数の扉を共通に一斉に開閉す
ることができ、その開閉のための構成の簡略化を図るこ
とが容易であるとともに、構成が簡単であり、また故障
のおそれがなく、信頼性が増す。
【0094】本発明によれば、支持枠の洗浄装置が配置
される収納室は扉によって開閉可能であり、したがって
気体のダストによって洗浄装置が汚損されるおそれがな
く、フィルタメディアの洗浄を確実に行うことができ
る。このフィルタメディアの洗浄は超音波を用いてお
り、したがってたとえばエアブロー式の構成に比べて再
生効率が高く、再生後のフィルタメディアが充分に清浄
化される。
【0095】また本発明によれば、フィルタメディアを
完全に清浄することができるので、最初から最適なメッ
シュのフィルタメディアを装備することができ、安定し
た濾過機能を維持することができる。もしも仮に、洗浄
が充分に行えないと、設計時に要求されるよりも粗い目
のメッシュのフィルタを装備して、将来目詰りする状態
に備えなければならないので、濾過機能が安定しない。
本発明は、この問題を解決する。
【0096】さらに本発明によれば、フィルタメディア
の取扱いを専用化された装置で行うので、フィルタ洗浄
時のフィルタの損耗がほとんどなく、フィルタメディア
を繰返し再生使用可能な回数が大幅に延長されて省資源
が達成される。
【0097】本発明によれば、洗浄槽の上方に、たとえ
ば2〜3気圧の昇温された乾燥用圧縮空気を噴射するノ
ズルを設け、これによって洗浄されたフィルタブロック
のフィルタメディアを、直ちに効率よく乾燥することが
できる。
【0098】さらに本発明によれば、洗浄槽に洗浄液を
自動的に補給し、また汚損した洗浄水を排水処理装置で
清浄化された水とに分離するようにしたので、長期間に
わたり洗浄動作を自動化することができる。このように
洗浄動作を自動化することによって、作業者の悪環境下
での健康問題が解決される。
【0099】さらに本発明によれば、フォークの基端部
付近フィルタブロックを検出するセンサを設けてこのフ
ィルタブロックがフォークで確実に把持されたときに搬
送装置によるフィルタブロックが搬送動作を行うように
したので、事故が防がれるとともに、フォークからフィ
ルタブロックから脱落したときにおいも、直ちにその搬
送動作を停止し、事故の拡大を防ぐことができる。
【0100】本発明によれば、このフィルタブロックを
検出するセンサは、渦電流の原理を用いた構成を有し、
したがってたとえば光学的構成に比べてダスト中での動
作が確実であるとともに、たとえば合成樹脂製被覆層で
水密性を確保して損傷することを防ぎ、フィルタブロッ
クがフォークおよびセンサとともに洗浄装置の洗浄液に
浸漬されても、故障を生じるおそれがなくなる。これに
よって自動化洗浄動作の信頼性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な構成を示す系
統図である。
【図2】その除塵装置の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】除塵装置の簡略化した側面図である。
【図4】除塵装置の簡略化した平面図である。
【図5】支持枠32および搬送装置35などの構成を気
体流方向34の下流側から見た簡略化した斜視図であ
る。
【図6】支持枠32および搬送装置35などを水平部3
0a内で下流側から見た簡略化した正面図である。
【図7】図1〜図6に示される本発明の実施の一態様の
動作を簡略化して示す系統図である。
【図8】支持枠32にフィルタブロック33が装着され
た状態を示す縦断面図である。
【図9】支持枠32にフィルタブロック33が装着され
た状態を示す水平断面図である。
【図10】支持枠32にフィルタブロック33が装着お
よび離脱された状態を示す気体流方向34の下流側から
見た正面図である。
【図11】フィルタブロック33の斜視図である。
【図12】フィルタブロック33の側面図である。
【図13】フィルタブロック33の気体流方向34下流
側から見た正面図である。
【図14】フィルタブロック33の気体流方向34の上
流側から見た背面図である。
【図15】フィルタブロック33の平面図である。
【図16】フィルタブロック33の水平断面図である。
【図17】係止フック81の付近の拡大断面図である。
【図18】支持枠32の気体流方向34よりも上流側か
ら見た開閉手段95の斜視図である。
【図19】開閉手段95の縦断面図である。
【図20】開閉手段95の水平断面図である。
【図21】一方の横案内部101付近の縦断面図であ
る。
【図22】気体流方向34の上流側から支持枠32を見
た開閉手段95を示す正面図である。
【図23】支持枠32、フィルタブロック33および搬
送装置35を示す一部の斜視図である。
【図24】支持枠32、フィルタブロック33および搬
送装置35を示す側面図である。
【図25】搬送装置35の側面図である。
【図26】搬送装置35の平面図である。
【図27】搬送装置35のフィルタブロック33側から
見た正面図である。
【図28】アーム145およびリンク150を含む平行
四辺形リンク155の動作を説明するための簡略化した
正面図である。
【図29】上方に配置されるフィルタブロック33c,
33dをフォーク141によって把持する状態を示す側
面図である。
【図30】支持枠32の上部に設けられた仕切壁154
の複数の各バイパス孔53毎に個別的に設けられた扉5
4を部分的に開いた状態を示す斜視図である。
【図31】扉54によってバイパス孔53が閉じられた
状態を示す斜視図である。
【図32】扉54によってバイパス孔53が開かれた状
態を示す斜視図である。
【図33】洗浄装置235の斜視図である。
【図34】図1〜図33に示される本発明の実施の一形
態の電気的構成を示すブロック図である。
【図35】処理回路188の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図36】処理回路188の他の動作を説明するための
フローチャートである。
【図37】火災検出手段196によって火災を検知した
ときの処理回路188による動作を説明するフローチャ
ートである。
【図38】開閉手段200を有する本発明の実施の他の
形態を示す縦断面図である。
【図39】本発明の実施のさらに他の形態のフィルタブ
ロック33の簡略化した水平断面図である。
【符号の説明】
2 ファン 3 案内板 4 消音器 5 吸気口 6 排気口 30 排気トンネル 31 ノズル 32 支持枠 33 フィルタブロック 34 気体流方向 35 搬送装置 38 洗浄槽 39 洗浄液 40 洗浄液補給手段 41,43,48,49 管路 42 排水処理装置 44 原水槽 45 沈殿槽 46 ケーキ 47 運搬具 52 レール 53 バイパス孔 54,164,166,201 扉 55 道路トンネル 56 台車 57 縦支持部材 58 横支持部材 59 気体通過孔 61 ケーシング 62,63 側壁 64 底板 65 上板 66 フィルタメディア 67 枠体 68 フィルタ 69 係止ピン 70 排水孔 72 係止部 73 基端部 74 上方に***した部分 75 端面 76 フィルタブロックの上部 78 シール材 81 係止フック 82 上面 84 フォーク挿入体 85 フォーク挿入空間 86 ブラケット 87 第1案内部材 88 第1案内面 89 第2案内面 90 第2案内部材 95,200 開閉手段 96 連動手段 97,177,178 シャッタ 98 案内体 99 重錘 100 縦案内部 101 横案内部 102 フランジ 103 ウエブ 104,127,207 車輪 105 支持棒 107 案内孔 108 押し棒 109 一端部 110 作動片 111 突片 112 押し棒の他端部 115 床 116 基台 117 支柱 118,119 梁 122,134 駆動源 123 台車本体 124 柱 125,126 連結部材 128 昇降用案内レール 129 昇降体 130 昇降用駆動手段 131,132 スプロケットホイール 133 チェーン 136 前後用案内棒 137 移動体 140 前後用駆動手段 141 フォーク 142 フォーク連結部 143 移動用駆動手段 145 アーム 146,151,152 ピン 147 駆動軸 148 角変位駆動源 149 反時計方向 150 リンク 153,205 ヒンジ 154 仕切板 155 平行四辺形リンク 156,157,158,159 プーリ 160 索条 161 ウインチ 162 巻胴 163,203 矢符 165,170 収納室 167 超音波振動子 169 ノズル 171 圧縮空気源 172 加熱手段 175,176 開口 179,180 駆動手段 185,186 圧力検出素子 187 渦電流センサ 188 処理回路 191 金属性被検出片 196 火災検出手段 197 乾燥装置 198 表示手段 210 排水口 204 連動手段 202 揺動軸線 206 回転軸線 235,236 洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 喜久治 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 畠中 信吾 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 政本 憲一 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 実開 平4−14117(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 46/00 - 46/54

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体流通路内に設置され、気体中に含ま
    れるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機能
    を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを
    含み、 支持枠は、複数の縦支持部材と複数の横支持部材とが、
    行列状の複数の気体通過孔を形成するように交差して構
    成され、 フィルタブロックは、 気体流方向に軸線を有する筒状のケーシングと、 ケーシングの上部で支持枠寄りの位置に固定され、気体
    流方向に垂直な横断方向に延びる係止ピンとを備え、 フィルタメディアは、このケーシング内に、気体流通路
    を横断して延びて、取付けられ、さらに、 支持枠に関して前記一方側の端面に、係止フックが気体
    流方向に沿って突設され、 この係止フックは、支持枠に近づくにつれて下方になる
    ように傾斜して、係止ピンを乗載して係止する係止部を
    有し、 ケーシングの支持枠側の外周部の端面は、ケーシングの
    支持枠への装着状態で縦支持部材の左右の幅と横支持部
    材の上下の幅内にあり、 上下のケーシングの間隔は、係止ピンの下面が係止フッ
    クの上面よりも上方に変位可能に選ばれることを特徴と
    するフィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装
    置。
  2. 【請求項2】 係止フックの係止部が水平面に対して成
    す角度θは、係止ピンの乗載状態で、フィルタブロック
    が支持枠側へすべって移動する値に選ばれることを特徴
    とする請求項1記載のフィルタメディアの自動再生機能
    を備える除塵装置。
  3. 【請求項3】 搬送装置は、 支持枠に沿って走行する台車と、 支持枠に向って突出して延びるフォークと、 台車に設けられ、フォークを、上下および気体流方向前
    後に移動するように駆動する移動用駆動手段とを備え、 フィルタブロックのケーシングの上部または内部または
    下部に、気体流方向に支持枠と反対側で開口した左右一
    対のフォーク挿入空間を形成するフォーク挿入体が固定
    されることを特徴とする請求項1記載のフィルタメディ
    アの自動再生機能を備える除塵装置。
  4. 【請求項4】 係止ピンは、 フォーク挿入体と気体流方向に垂直な横断方向に同一で
    あって、かつ気体流方向にフォーク挿入体よりも支持枠
    寄りに配置されることを特徴とする請求項3記載のフィ
    ルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  5. 【請求項5】 気体流通路内に設置され、気体中に含ま
    れるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機能
    を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを
    含み、 ケーシングの上部に、上下に延びかつ支持枠に近づくに
    つれて左右の間隔が小さくまたは大きく変化する一対の
    第1案内面を有する第1案内部材が固定され、支持枠
    に、案内部材の各第1案内面に摺接して案内する一対の
    第2案内面を有する第2案内部材が固定されることを特
    徴とするフィルタメディアの自動再生機能を備える除塵
    装置。
  6. 【請求項6】 気体流通路内に設置され、気体中に含ま
    れるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機能
    を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置と、 気体流方向に、支持枠に関して他方側に、支持枠の各気
    体通過孔に個別的に対応して設けられる開閉手段と、 フィルタブロックの支持枠への装着に連動して開閉手段
    を開き、フィルタブロックの支持枠からの離脱に連動し
    て開閉手段を閉じる連動手段とを含むことを特徴とする
    フィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  7. 【請求項7】 (a)開閉手段は、 (a1)可撓性を有するシャッタと、 (a2)案内体であって、 シャッタの両側部を、気体通過孔の両側方で上下に案内
    する縦案内部と、この縦案内部の上部に連なり気体流方
    向に、支持枠に関してフィルタブロックとは反対側に突
    出して延び、シャッタの両側部を案内する横案内部とを
    有する案内体と、 (a3)シャッタの閉じている状態で長手方向の下部に
    なる端部に連結され、シャッタの閉じる方向に力を作用
    する重錘とを備え、 (b)連動手段は、 (b1)支持枠に気体流方向に変位自在に設けられ、一
    端部がフィルタブロックに当接して気体流方向に押され
    て変位する押し棒と、 (b2)シャッタの閉じている状態で横案内部に案内さ
    れている部分に立設され、押し棒の他端部によって気体
    流方向に押される突片とを備えることを特徴とする請求
    項6記載のフィルタメディアの自動再生機能を備える除
    塵装置。
  8. 【請求項8】 開閉手段は、横断方向に延びる水平な軸
    線まわりに揺動自在であり、自然状態では垂下して気体
    通過孔を閉じる板状シャッタを備え、 連動手段は、押し棒に気体流方向に変位自在に設けら
    れ、一端部がフィルタブロックに当接して気体流方向に
    押されて変位する押し棒と、 押し棒の他端部によって板状シャッタが気体流方向に押
    されて気体通過孔を開くことを特徴とする請求項6記載
    のフィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  9. 【請求項9】 搬送装置は、 気体流方向に直交する方向に延び、一端部がフォークの
    基端部にピン結合されるアームと、 アームの他端部を、気体流方向に平行な角変位駆動軸線
    まわりに約180度、角変位駆動する角変位駆動源と、 アームとともに平行四辺形リンクを構成するリンクであ
    って、そのリンクの一端部がフォークの基端部に、前記
    アームからずれた位置でピン結合され、リンクの他端部
    が角変位駆動源の角変位駆動軸線からずれた位置でピン
    結合されるリンクとを備え、 アームとリンクとは、角変位駆動軸線に平行な方向にず
    れて配置されることを特徴とする請求項3記載のフィル
    タメディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  10. 【請求項10】 移動用駆動手段は、 台車に設けられ、上下に延びる昇降用案内レールと、 昇降用案内レールに沿って上下に移動する昇降体と、 台車に設けられ、昇降体を昇降駆動する昇降用駆動手段
    と、 昇降体に設けられ、気体流方向前後に延びる前後用案内
    棒と、 前後用案内棒に沿って気体流方向前後に移動し、角変位
    駆動源が搭載される移動体と、昇降体に設けられ、移動
    体を前後駆動する前後用駆動手段とを含むことを特徴と
    する請求項9記載のフィルタメディアの自動再生機能を
    備える除塵装置。
  11. 【請求項11】 気体流通路内に設置され、気体中に含
    まれるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機
    能を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを
    含み、 気体流通路の途中で、支持枠に関して気体流方向の下流
    側または上流側に気体を流通させるファンが設けられ、 支持枠には、フィルタブロックが装着される気体通過孔
    の周辺に、バイパス孔が形成され、 バイパス孔を開閉する扉が設けられることを特徴とする
    フィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  12. 【請求項12】 扉は、支持枠に、横断方向に延びる揺
    動軸線まわりに揺動自在に設けられ、 扉の前記揺動軸線とは反対側が、索条によって、支持枠
    寄りに変位され、または支持枠から遠去かるように変位
    されることを特徴とする請求項11記載のフィルタメデ
    ィアの自動再生機能を備える除塵装置。
  13. 【請求項13】 バイパス孔は複数個形成され、 各バイパス孔毎に扉が設けられ、 複数の扉に共通に単一の索条が用いられて扉が一斉に開
    閉されることを特徴とする請求項12記載のフィルタメ
    ディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  14. 【請求項14】 気体流通路内に設置され、気体中に含
    まれるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機
    能を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを
    含み、 支持枠の洗浄装置が配置される前記側部は、扉によって
    開閉可能な収納室であることを特徴とするフィルタメデ
    ィアの自動再生機能を備える除塵装置。
  15. 【請求項15】 気体流通路内に設置され、気体中に含
    まれるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機
    能を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置とを
    含み、 洗浄装置は、 洗浄液が貯留され、上方に開放し、フィルタブロックが
    浸漬される洗浄槽と、洗浄液に臨んで設けられる超音波
    振動子とを含むことを特徴とするフィルタメディアの自
    動再生機能を備える除塵装置。
  16. 【請求項16】 洗浄槽の上方にノズルが配置され、こ
    のノズルは、フィルタブロックの軸線方向端部に向けて
    乾燥用圧縮空気を噴射することを特徴とする請求項15
    記載のフィルタメディアの自動再生機能を備える除塵装
    置。
  17. 【請求項17】 乾燥用圧縮空気は、2〜3気圧であっ
    て、加熱手段によって昇温されていることを特徴とする
    請求項16記載のフィルタメディアの自動再生機能を備
    える除塵装置。
  18. 【請求項18】 洗浄槽には、洗浄液を自動的に補給す
    る洗浄液補給手段が設けられ、さらに、 洗浄槽からの洗浄水を、清浄化された水とケーキとに分
    離して処理する排水処理装置が設けられることを特徴と
    する請求項15記載のフィルタメディアの自動再生機能
    を備える除塵装置。
  19. 【請求項19】 気体流通路内に設置され、気体中に含
    まれるダストを濾過するフィルタメディアの自動再生機
    能を備える除塵装置であって、 隣接するフィルタメディア同志をV字状の配置となるよ
    うに対向させ、全体として気体流通路を横断するように
    配列される複数のフィルタブロックと、 気体流通路を横断して配置され、複数の気体通過孔を有
    し、各気体通過孔に個別的に対応してフィルタブロック
    を着脱可能にかつ隣接して支持する支持枠と、 支持枠の側部に配置され、フィルタブロックを洗浄する
    洗浄装置と、 支持枠に関して気体流方向の下流側および上流側のいず
    れか一方側で支持枠に沿って走行し、フィルタブロック
    を、支持枠に装着し、および支持枠から離脱し、離脱し
    たフィルタブロックを洗浄装置に搬送する搬送装置と、 気体流方向の支持枠に関して上流側と下流側との差圧を
    検出する差圧検出手段と、 差圧検出手段の出力に応答し、差圧が予め定める再生の
    ための基準値以上になると、搬送装置によって、フィル
    タブロックを支持枠から離脱して洗浄装置によって洗浄
    し、フィルタブロックの洗浄後に、搬送装置によって支
    持枠に装着して戻す動作を、複数の各フィルタブロック
    毎に繰返す制御手段とを含むことを特徴とするフィルタ
    メディアの自動再生機能を備える除塵装置。
  20. 【請求項20】 フォークの基端部付近にフィルタブロ
    ックを検出するセンサが設けられ、 制御手段は、センサによってフィルタブロックが検出さ
    れている状態であるときにのみ、フィルタブロックを支
    持枠と洗浄装置との間で搬送する動作を行うことを特徴
    とする請求項19記載のフィルタメディアの自動再生機
    能を備える除塵装置。
  21. 【請求項21】 フィルタブロックには、金属製被検出
    片が固定され、 センサは、被検出片に近接して渦電流を発生してインダ
    クタンスが変化する構成を有することを特徴とする請求
    項20記載のフィルタメディアの自動再生機能を備える
    除塵装置。
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