JP2877970B2 - 複合鋼板の製造方法 - Google Patents

複合鋼板の製造方法

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JP2877970B2
JP2877970B2 JP3016452A JP1645291A JP2877970B2 JP 2877970 B2 JP2877970 B2 JP 2877970B2 JP 3016452 A JP3016452 A JP 3016452A JP 1645291 A JP1645291 A JP 1645291A JP 2877970 B2 JP2877970 B2 JP 2877970B2
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正利 篠崎
博 細田
稔弘 関根
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い剥離強度を有せし
めると共に、現在の鋼板製造設備では困難であった薄物
・広幅の表皮材をも形成可能とした複合鋼板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に軽量鋼板や制振鋼板等の複合鋼板
を製造するには、先ず、貼り合わせ用素材である表皮材
を製造するのに、表皮材用素材を冷間圧延によってそれ
ぞれ所定の板厚とし、その後、必要に応じて焼鈍あるい
は焼鈍とめっきを施した表皮材を合成樹脂で貼り合わせ
て複合鋼板とする方法が採られている。但し、貼合せ後
の剥離強度を増すために圧延ロール表面を適当な粗度面
として表皮材の貼合せ面にロール粗度を転写する方法等
も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】樹脂と接着するスキン
鋼板(表皮材)の表面粗度は大きいほど剥離強度が高い
ことはよく知られている。しかし、上記のような通常の
表面粗度は中心線平均粗さRaで約1μmから大きいも
ので2〜3μm程度である。この粗度を、製品のプレス
加工等を向上するために、これ以上に大きくしようとす
ると必然的に圧延ロールの表面粗度を大きくする必要が
あるが、ロール表面粗度は短時間で磨耗してしまい、例
えば1本のロールで数千トンを圧延しようとしても実際
にはその1/10位になって生産性が低下し、実用上の
限界がある。すなわち、従来の方法では特に剥離強度の
高い複合鋼板は得られないといった問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の問題点にか
んがみてなされたものであって、表皮材用素材を重ね圧
延する等により、上記課題を解決することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、表皮材用素材を冷間圧延によってそれぞ
れ所定の板厚とし、必要に応じて焼鈍あるいは焼鈍とめ
っきを施した各表皮材を合成樹脂膜を介して貼着する複
合鋼板の製造方法において、冷間圧延に際しては前記表
皮材用素材である各鋼板を重ね圧延し、また貼着に際し
ては重ね圧延した各鋼板同士が接した面を合成樹脂膜を
介して貼着せしめる複合鋼板の製造方法としたものであ
る。
【0006】
【作用】この発明は、上記のように表皮材用素材を冷間
圧延の際に例えば2枚を重ねて圧延するために、素材で
ある鋼板同士が接する面において双方の鋼板の結晶粒が
互に相手の面内へめり込むことにより、双方の鋼板の圧
延接触面には結晶粒の大きさに応じた凹凸が形成され
る。この結晶粒の大きさは通常、数10μmないし10
0μm程度であるため、重ね圧延後、分離した各鋼板の
前記圧延接触面には数μmから数10μm程度の大き
さ、つまり従来に比べ数倍以上の大きい粗度が形成され
る。従って、この圧延接触面を樹脂膜を介して貼着せし
めると剥離強度が大きく難成形加工にも適した複合鋼板
が得られる。さらに、2枚の鋼板を重ねて1枚として圧
延するため、現在の鋼板製造設備による板厚と板幅の関
係を示す図3に見られるように、例えば圧延して0.4
mm厚とすれば板幅は1000mmが限度であるが、2枚を
重ねて0.8mmに圧延すれば、これを分離して各板厚が
0.4mmで板幅が1500mmのものが得られることにな
り、薄厚・広幅の複合鋼板の製造も可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面および表1を参照して説
明する。図1は本発明の製造方法のうち、冷間圧延から
焼鈍までの工程を(A)〜(D)で示し、次の貼着工程
を図2に示したものである。
【0008】先ず、2個の1重コイル1,2を用意し、
これを工程(A)に示すごとくペイオフリールにかけて
払い出すとともに各ロールを経て途中で重ね合わせ2重
コイル3として巻取る。次に、この2重コイル3を工程
(B)に示すごとくタンデムスタンド(図では3スタン
ド)により冷間圧延を行い、所定厚さの2重コイル4を
形成する。次いで、工程(C)においては、工程(A)
におけるペイオフリールと巻取りリールとを原理的に逆
転させることにより、冷延された2重コイル4を分離し
て2個の冷延された1重コイルとする。この分離した1
重コイル1,2の工程(B)において互いに接した面に
は、それぞれの鋼板の有する大きさが数10μmないし
100μm程度の結晶粒が互に相手の面内へめり込んで
従来の数倍以上の大きい粗度面が形成される。次に工程
(D)において、必要に応じ焼鈍又は焼鈍およびめっき
を連続して行ったコイル1,2をそれぞれ図2に示すN
o.1ペイオフリール及びNo.2ペイオフリールに装着
し、各コイルの表面粗度の大きい面(重ね圧延時、材料
同士が接した面…黒三角印で示す)が対向するごとく、
例えばコイル1を上出し、コイル2を下出しとして払い
出し、コイル1はNo.1ラインで、コイル2はNo.2ライ
ンでそれぞれ脱脂槽5で脱脂処理、クロメート処理槽6
でクロメート処理、コーターで樹脂膜を塗布された後、
乾燥炉8で溶剤を乾燥後、加圧冷却装置11に至る。N
o.1ラインとNo.2ラインとはここで合体して一つのラ
インとなり、コイル1とコイル2は樹脂を介して貼着加
圧された後、出側ルーパ12,シヤー13を経てオイラ
ー14により防錆油を塗布され、テンションリール15
に巻取られて製品となる。図中9は樹脂フィルム供給装
置であって、コータ7での樹脂塗布を行わない場合にラ
ミネート装置10を介して加圧冷却装置11において両
コイルを貼着する方法である。
【0009】
【表1】 表1は本発明による製造方法と発明外の例とを具体的な
実施データにより示したものである。表中、各例の発明
は本発明例,比較は発明外の比較例、貼合せ面の粗は重
ね圧延時、素材同士が接した粗面、品種の軽は軽量鋼
板、制は制振鋼板を示す。この表から複合鋼板としての
表面性状は本発明の方法によるものが良好であることが
明らかとなった。なお、TPS値は軽量鋼板においては
プレス成形時の剥離の点から25kg/mm以上であること
が好ましく、制振鋼板においてはプレス時のシワの発生
の点から15kg/25mm以上であることが望ましい。圧
延前素材はJIS深絞り用軟鋼板SPCE用の低炭素鋼
熱延コイルおよびそれを中間板厚まで冷間圧延した未焼
鈍コイルを使用した。
【0010】また、本発明においては2枚の鋼板を重ね
て1枚として冷延するため、現在の鋼板製造設備による
板厚と板幅を示す図3に見られるように、例えば1枚の
みを圧延して0.4mm厚とすれば、板幅は1000mmが
限度であるが、2枚を重ねて0.8mmに圧延すれば、こ
れを分離して各板厚が0.4mmで板幅が1500mmのも
のが得られることになる。本例においては0.4mm未満
の仕上げ板厚でも1100mm以上の広幅材が良好な状態
で得られた。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
剥離強度が高くなり、プレス成形による剥離やシワ発生
などの不具合がなくなるとともに、板厚が薄くかつ板幅
の広い複合鋼板が製造できるようになったので、自動車
パネルなどの難成形部品、あるいは鉄道車輛等の大型サ
イズ部品などにも適用可能となった。さらに騒音低減と
軽量化が達成でき、適用範囲を大幅に拡大できるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製造方法の工程順を(A)〜
(D)により示した図である。
【図2】本発明の方法により冷延した表皮材を貼着する
ライン構成図である。
【図3】制振鋼板の板厚と板幅の製造可能範囲を示す図
である。
【符号の説明】
1 表皮材用素材 2 表皮材用素材 15 複合鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 15/08 B21B 1/22 B32B 7/04 B32B 31/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮材用素材を冷間圧延によってそれぞ
    れ所定の板厚とし、必要に応じて焼鈍あるいは焼鈍とめ
    っきを施した各表皮材を合成樹脂膜を介して貼着する複
    合鋼板の製造方法において、冷間圧延に際しては前記表
    皮材用素材である各鋼板を重ね圧延し、また貼着に際し
    ては重ね圧延した各鋼板同士が接した面を合成樹脂膜を
    介して貼着せしめることを特徴とする複合鋼板の製造方
    法。
JP3016452A 1991-02-07 1991-02-07 複合鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JP2877970B2 (ja)

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JPH04255346A JPH04255346A (ja) 1992-09-10
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