JP2877551B2 - 浄油装置 - Google Patents
浄油装置Info
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Description
油になどの油に混入している金属粉、砂、ダストなどの
有害な異物粒子を油中から除去する浄油装置に関するも
のである。
様々な種類の機械潤滑油、機械加工油などの油が用いら
れている。通常、これらの油の中には機械の内部摩耗や
機械加工に伴い発生する金属粉、機械周辺の環境から侵
入してくる砂やダスト、また加工油において工具摩耗に
より混入してくる砥粒などの異物粒子が含まれている。
これらの油中異物粒子は、機械潤滑油においては機械の
突発故障原因になると同時に機械寿命を著しく縮め、機
械加工油においては製品表面の疵発生や表面清浄度の低
下をもたらす。
るため、従来から網目、隙間、孔などのふるい効果を利
用していたメッシュ型フィルターによる浄油が行われて
いる。メッシュ型フィルターの代表的なものとして、図
1に例示するようなペーパープリーツ型と呼ばれる表面
濾過型のフィルターがある。これは、油を通すようにた
くさんの細かい穴を持つ外筒1と内筒2の間に、ひだ状
に折られた濾紙3を挟み込んだ構造をしており、外筒1
から内筒2は油を流したときに、油中異物を濾紙3上に
捕獲するようになっている。
って様々な濾過精度のものがある。高精度のものは大径
から小径までよく異物粒子を除去するが、設置後早い時
期に目詰まりを起こし、メンテナンスコスト、フィルタ
ーコストともに高いものとなる。また、低精度のもの
は、メンテナンス周期は長いものの機器の突発故障防
止、寿命延長には何ら寄与しない。
イプの浄油装置がある。この吸着型浄油装置に利用され
る吸着力としては静電気力、化学的吸着力、磁気引力な
どがあり、中でも図2に例示するような静電気力を利用
した静電浄油装置が有名である。これは、電極4に静電
場をかけ集塵板5を電気的に分極させて、静電場により
帯電した異物粒子を集塵板5の上に捕獲するものであ
る。このような吸着型浄油装置は、目詰まりがなくメン
テナンス周期が長いという面でメッシュ型フィルターに
比べ有利であるが、静電浄油機では高効率に異物を除去
するため高電圧を用いており、油中に少量でも水分が含
まれていると短絡して運転が続けられなくなる。また、
化学的吸着型浄油装置ではエレメントとして用いられる
珪藻土などの吸着材が漏れ出して新たな異物となること
が多く、それがなくても効率が低くあまり有用ではな
い。
なるフィルターメディアとそれに磁場を与える着磁装置
とから構成されるが、従来の装置は磁性フィルターメデ
ィアにステンレスワイヤーを用い、着磁装置に電磁石を
用いていることから、非常に高価であり、また磁性粒子
しか除去しないことから適用箇所は限定され、機械潤滑
油の浄油にはほとんど用いられることはない。従って、
機械潤滑油や機械加工油中の有害な異物粒子を低コスト
高効率で除去し、しかもメンテナンス周期の長い浄油装
置が求められている。
や機械加工油中の有害な異物粒子を低コスト高効率で除
去し、機械の突発故障防止、長寿命化、製品品質向上を
図ると共に、メンテナンス周期が長くランニングコスト
の低い浄油装置を提供することを目的とする。
成するために以下の構成を要旨とする。すなわち、機械
潤滑油、機械加工油などの油に混入している異物粒子を
除去する浄油装置において、前段に、アモルファス合金
細線からなるフィルターメディアと永久磁石からなるフ
ィルター着磁装置とにより構成されている磁気分離フィ
ルターを設け、その後段に、メッシュ勾配型深層フィル
ターを設けたことを特徴とする浄油装置からなる。
おいて用いられる機械潤滑油、機械加工油などの油の中
には、機械の内部摩耗や機械加工に伴い発生する金属
粉、機械周辺の環境から侵入してくる砂やダスト、また
加工油において工具摩耗により混入してくる砥粒などの
異物粒子が含まれている。これらの油中異物粒子が、機
械潤滑油においては機械の突発故障原因になると同時に
機械寿命を著しく縮め、機械加工油においては製品表面
の疵発生や表面清浄度の低下をもたらし有害となること
は前述した通りである。
80%の比較的小径の強磁性粒子と20〜30%の比較
的大径の非磁性粒子とから構成されていることに着目
し、前段に設けた磁気分離フィルターで強磁性粒子を吸
着除去し、後段に設けたメシュ勾配型深層フィルターに
より非磁性粒子を捕獲する構成となっている。このメシ
ュ勾配型深層フィルターは、メッシュ型フィルターの中
でも特に異物捕獲容量が大きく長寿命高精度なものであ
る。この組み合わせにより、小径粒子により目詰りし易
いメッシュ型フィルターの異物除去の負荷を磁気分離フ
ィルターにより大きく低減することによって、高精度の
メッシュ型フィルターを長期間フィルター交換なしに用
いることが可能となる。
示すものであり、入口から流入してきた機械油はポンプ
6によって、まず磁気分離フィルター7に流入する。こ
こで油中の強磁性粒子は除去され、次にメッシュ勾配型
深層フィルター8において非磁性粒子が除去され、浄化
された油は出口から出て機器へ戻される。
である。フィルターを安価高性能なものとするため、磁
化率の高い強磁性アモルファス合金細線9と安価な永久
磁石10とから構成されることを特徴としており、永久
磁石10により強く磁化されたアモルファス合金細線9
は高効率で油中の磁性粒子を吸着除去する。また、この
アモルファス合金細線は保磁力が低く、磁場を外したと
きの残留磁化が少ないため、除去した磁性粒子を洗い出
し易く、同時に高強度・高耐蝕性であるため何度でもフ
ィルターメディアとして再使用可能である。
は、図5に示すように外層11から内層12までが網目
状の樹脂や天然繊維などからなるフィルターエレメント
13により構成されており、さらに外層11は太い繊維
径と大きな網目、内層12は細い繊維径と小さく高精度
な網目によって構成されている。外層から内層に向かっ
て網目径は漸次細かくなり、この網目によって非磁性粒
子を大きなものから小さなものまで効率良く捕獲除去す
る。このフィルターの特徴は外層11から内層12まで
の深層で異物を粒径別に除去するため、異物捕獲容量が
大きく長寿命高精度なことである。
ス切替え装置の油圧作動油を本発明の浄油装置によって
浄化し、従来の表面濾過型フィルターによる浄油能力と
の比較を行った。図6は、油圧作動油100cc中に含ま
れる異物粒子量の経時変化を示したものである。
濾過型フィルターにより浄油が行われていたが、油中異
物量は40mg/100mlより下がることはなかった。し
かし、本発明による浄油装置を用いて浄油を実施したと
ころ、油中異物量を5mg/100ml以下に抑えることに
成功した。加えて、本発明による浄油装置はフィルター
交換などのメンテナンスなしに、3年以上変わらぬ高性
能を維持しており、従来、浄油の概念において二律背反
した問題であった、高い濾過精度と長いメンテナンス周
期の両立という課題を見事に解決している。
ることにより、機械潤滑油、機械加工油中の有害な異物
粒子を高効率に、しかも長期間メンテナンスフリーで除
去することが可能であり、安価に機械の突発故障防止、
長寿命化、製品品質向上を実現できる。これは安定した
生産を低コストで続けなければならない製造業にとって
きわめて大きい効果である。
図である。
る。
気分離フィルターの一例を示す説明図である。
ッシュ型フィルターの一例を示す説明図である。
方法の効果の比較を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 機械潤滑油、機械加工油などの油に混入
している異物粒子を除去する浄油装置において、前段
に、アモルファス合金細線からなるフィルターメディア
と永久磁石からなるフィルター着磁装置とにより構成さ
れている磁気分離フィルターを設け、その後段に、メッ
シュ勾配型深層フィルターを設けたことを特徴とする浄
油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11718891A JP2877551B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 浄油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11718891A JP2877551B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 浄油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04349908A JPH04349908A (ja) | 1992-12-04 |
JP2877551B2 true JP2877551B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=14705586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11718891A Expired - Lifetime JP2877551B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 浄油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2877551B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3149079B2 (ja) * | 1997-04-25 | 2001-03-26 | ヤマハ発動機株式会社 | 加工液の浄化装置 |
JP4240566B2 (ja) * | 1998-04-01 | 2009-03-18 | ヤマハ発動機株式会社 | クーラント浄化システム |
JP2012176382A (ja) | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 磁気分離フィルター装置 |
CN106111327A (zh) * | 2016-06-22 | 2016-11-16 | 中船黄埔文冲船舶有限公司 | 一种可加热的油净化装置 |
CN110013703A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-07-16 | 天津博顿电子有限公司 | 一种适用于汽车热管理***的介质过滤器 |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP11718891A patent/JP2877551B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04349908A (ja) | 1992-12-04 |
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