JP2877311B2 - クリーニングブレードおよびその製造方法 - Google Patents

クリーニングブレードおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2877311B2
JP2877311B2 JP3691088A JP3691088A JP2877311B2 JP 2877311 B2 JP2877311 B2 JP 2877311B2 JP 3691088 A JP3691088 A JP 3691088A JP 3691088 A JP3691088 A JP 3691088A JP 2877311 B2 JP2877311 B2 JP 2877311B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prepolymer
cleaning blade
blade
surface energy
low surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3691088A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01211790A (ja
Inventor
典之 ▲やなぎ▼井
政弘 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3691088A priority Critical patent/JP2877311B2/ja
Priority to US07/309,861 priority patent/US5080976A/en
Priority to DE8989102694T priority patent/DE68906286T2/de
Priority to EP19890102694 priority patent/EP0329144B1/en
Publication of JPH01211790A publication Critical patent/JPH01211790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2877311B2 publication Critical patent/JP2877311B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences
    • C08G77/458Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences containing polyurethane sequences
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/0005Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium
    • G03G21/0011Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge for removing solid developer or debris from the electrographic recording medium using a blade; Details of cleaning blades, e.g. blade shape, layer forming
    • G03G21/0017Details relating to the internal structure or chemical composition of the blades
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31551Of polyamidoester [polyurethane, polyisocyanate, polycarbamate, etc.]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブレードに関し、特には電子写真感光体表
面を摺擦して表面に残留したトナーを清掃除去するクリ
ーニングブレードに関する。
〔従来の技術〕
ブレードは、ゴム弾性体からなる板状の成形品であ
り、例えば、表面に対して物理的に接触移動させて平坦
な表面に付着した異物を製造除去するために使用されて
いる。
一方、電子写真複写機やレーザービームプリンターに
組み込まれている電子写真感光体においては、表面のク
リーニング性という問題は非常に重要であり、クリーニ
ング方法の1つとしてウレタンゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴム等の
高分子弾性体からなるブレードをクリーニングブレード
として電子写真感光体に当接して感光体上の残留トナー
を清掃除去している。
ゴムブレードで感光体上の残留トナーをクリーニング
する場合、通常ゴムは摩擦計数が高く、しかも摩耗が激
しいので、無理に使用すると急速に、かつ不均一に摩耗
し、クリーニング不良が起きたり、また、極端な場合に
は感光体表面に傷がついたりする。
このような点を改良して、耐久性、潤滑性、クリーニ
ング性を向上させるために、ウレタンゴム等の高分子弾
性体中にシリコーンオイル等の低表面エネルギーで潤滑
性のある化合物を含有させる工夫がなされてきた。
例えば、特開昭57−37385号公報に記載されているよ
うにウレタンゴムが架橋するシリコーンオイルを添加し
てクリーニングブレードを形成したり、特開昭59−1596
7号公報に記載されているように、金型表面にシリコー
ンオイルを塗布しておき、その金型内にウレタンを注入
し、反応させてクリーニングブレードを形成する。また
特開昭57−128376号公報、特開昭57−201276号公報、特
開昭57−201277号公報に記載されているように、ポリエ
ステルと有機イソシアネートを混合し反応させてプレポ
リマーを生成し、生成したプレポリマーに硬化剤と、シ
リコーンオイルやポリシロキサンオイルや変成ポリシロ
キサンオイルなどの低表面エネルギー化合物を混合して
加熱硬化させてクリーニングブレードを成形する。ま
た、特開昭59−5259号公報に記載されているように、シ
リコーンオイルとイソシアネートを反応させることによ
り得られるプレポリマーをウレタンからなるクリーニン
グブレード形成材料に塗布し加熱することにより反応さ
せてクリーニングブレードを成形する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の方法で成形された低表面エネル
ギー化合物を含有する高分子弾性体からなるブレードで
クリーニングを行うと、電子写真プロセスの繰り返し耐
久の進行に伴うブレードと感光体表面の摺擦により、ブ
レードエツジ部が不均一に摩耗してしまう。このため残
留トナーのクリーニング効果が大幅に低下してしまい、
十分な耐久性が得られないという問題点があった。
また、近年複写機あるいはレーザービームプリンター
の高速化に伴い、耐刷枚数10万枚にも耐えうる高耐久、
高寿命の感光体が開発されている。このような感光体は
アモルフアスシリコン等の無機材料から構成されてお
り、その表面硬度は非常に硬い(アモルフアスシリコン
ドラムの場合、ビツカース硬度1500〜2000Kg/mm2)。こ
のような高耐久、高寿命の感光体に従来のブレードを適
用すると、耐久性の点で不十分であり、何回も交換しな
ければならないという問題点があり、高耐久、高寿命の
感光体に対応できる高耐久のブレードが望まれているの
が現状である。
本発明者の検討によれば、このようなブレードエツジ
部の不均一な摩耗や耐久性の問題は、ブレードの不均一
性に基づくものである。すなわち、従来の方法で成形さ
れた低表面エネルギー化合物であるシリコーンオイルを
含有する高分子弾性体からなるブレードでは、未反応物
のシリコーンオイルあるいはその硬化物が高分子弾性体
中に大きな粒子状で存在している。この粒子の大きさは
トナー粒子径(10μm前後)と同等、あるいはそれ以上
の大きさのため、感光体表面の摺擦によって、高分子弾
性体中の粒子成分が欠落し、この欠落部分をトナーが通
り抜けてしまい、前述のような問題点を引き起こしてい
ると考えられる。
本発明の目的は、シリコーンオイルなどの低表面エネ
ルギー化合物が高分子弾性体中に均一な状態で存在する
ブレードおよびその製造方法を提供することである。
また、本発明の目的は、耐久性、潤滑性、クリーニン
グ性のすぐれたブレードおよびその製造方法を提供する
ことである。
さらに、本発明の目的は、電子写真プロセスの繰り返
し使用によってエツジ部の不均一な摩耗がなく、しかも
残留トナー清掃除去能力のすぐれた、高耐久の電子写真
感光体用のクリーニングブレードを提供することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は低表面エネルギー化合物を含有す
る高分子弾性体からなるブレードにおいて、低表面エネ
ルギー化合物が高分子弾性体中に、平均粒子径1μm以
下の1次粒子でまたは相溶状態で存在していることを特
徴とするブレードである。
また、本発明は高分子弾性体中に低表面エネルギー化
合物を含有するブレードの製造方法において、高分子弾
性体プレポリマーと、該高分子弾性体プレポリマーと反
応しうる活性基を有する低表面エネルギー化合物とを、
該高分子弾性体プレポリマーまたは該低表面エネルギー
化合物の少なくとも一方が溶解しうる溶媒中で反応させ
ることにより得られるプレポリマーを硬化させて成形す
ることを特徴とするブレードの製造方法である。
また、本発明はポリウレタンプレポリマーとシリコー
ンオイルを溶媒中で反応させることにより生成されるシ
リコーン変性プレポリマーを硬化させて成形したことを
特徴とするブレードである。
また、本発明はポリウレタンプレポリマーとシリコー
ンオイルを溶媒中に溶解させ、反応させることにより生
成されるシリコーン変性プレポリマーを硬化させること
を特徴とするブレードの製造方法である。
また、本発明は電子写真感光体表面を摺擦して感光体
表面を清掃する低表面エネルギーを化合物を含有する高
分子弾性体からなる電子写真感光体用クリーニングブレ
ードにおいて、低表面エネルギー化合物が高分子弾性体
中に、平均粒子径1μm以下の1次粒子でまたは相溶状
態で存在していることを特徴とする電子写真感光体用ク
リーニングブレードである。
また、本発明は電子写真感光体表面を摺擦して感光体
表面を清掃する電子写真感光体用クリーニングブレード
において、ポリウレタンプレポリマーとシリコーンオイ
ルを溶媒中で反応させることにより生成されるシリコー
ン変性プレポリマーを硬化させて成形したことを特徴と
する電子写真感光体用クリーニングブレードである。
また、本発明は電子写真感光体表面を摺擦して感光体
表面を清掃する電子写真感光体用クリーニングブレード
において、ポリウレタンプレポリマーとシリコーンオイ
ルを溶媒中に溶解させ、反応させることにより生成され
るシリコーン変性プレポリマーを硬化させることを特徴
とする電子写真感光体用クリーニングブレードの製造方
法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るブレードは、平均粒子径1μm以下の1
次粒子で好ましくは相溶状態で低表面エネルギー化合物
が存在している。この状態は、低表面エネルギー化合物
が高分子弾性体プレポリマーとほぼ完全に反応している
状態である。すなわち、高分子弾性体中には低表面エネ
ルギー化合物が不均一な大きな粒子状としては存在して
いず、低表面エネルギー化合物が高分子弾性体プレポリ
マーと反応して均一な状態で存在している。このため、
感光体上の残留トナーをクリーニングする際に、ブレー
ドと感光体表面の摺擦により従来のようにブレードの不
均一部分である低表面エネルギー化合物の粒子成分が欠
落するということがなくなり、エツジ部が常に均一に摩
耗する。したがって、清掃除去能力が飛躍的に向上し、
常に良好なクリーニング効果が得られる。
また、本発明のブレードにおいては、低表面エネルギ
ー化合物が大きな粒子状として存在していず、その分、
高分子弾性体プレポリマーとほぼ完全に反応している状
態であるので、従来のブレードに比べて、高分子弾性体
中の低表面エネルギー化合物濃度の割合が高くなってい
る。このため低表面エネルギー化合物の滑性が効率的に
利用できるので、繰り返し使用における耐摩耗性も向上
する。
本発明に係るブレードにおいては、高分子弾性体中の
低表面エネルギー化合物の存在状態は、400倍の倍率を
もった顕微鏡でブレード片を観測し、100μm×100μm
の単位面積における粒子状の低表面エネルギー化合物を
任意に10コ選択し、その10コの粒子径の数平均を平均粒
子径としたものであり、相溶状態とは低表面エネルギー
化合物が高分子弾性体形成材料と化学的に一体となるよ
うに結合しており、ほぼ完全に均一反応しており粒子状
の低表面エネルギー化合物が実質的に観測できない状態
のことを意味する。
本発明における高分子弾性体は、ウレタンゴム、各種
ジエン系ゴム、熱可塑性エラストマー等のゴム弾性を示
す高分子であり、機械的強度、耐摩耗性、耐オゾン性、
低表面エネルギー化合物との反応性の点から、特にはウ
レタンゴムが好ましい。
本発明における低表面エネルギー化合物は、高分子弾
性体プレポリマーと反応しうる水酸基、アミノ基、カル
ボキシル基等の活性基を1分子中に1個以上有する潤滑
剤であり、油状の液体潤滑剤が好ましい。このような低
表面エネルギー化合物としては、シリコーン化合物、フ
ツ素化合物、およびその複合体が挙げられ、例えば以下
の構造式に示されるものである。
これらの中でも、滑性、反応性の点から特には変性ポ
リシロキサンオイル等のシリコーンオイルが好ましい。
本発明に係るブレードの製造方法は、高分子弾性体形
成材料と、この高分子弾性体プレポリマーと反応しうる
活性基を有する低表面エネルギー化合物とを反応させる
際に、高分子弾性体プレポリマーまたは低表面エネルギ
ー化合物の少なくとも一方が溶解しうる溶媒を用いるこ
とを特徴としている。
以下、高分子弾性体としてウレタンゴムを用いた場合
の製造方法を説明するが、この場合、ポリウレタンプレ
ポリマーとシリコーンオイルを溶媒中で反応させること
により生成されるシリコーン変性プレポリマーを硬化さ
せて成形している。具体的には以下のとおりである。
すなわち、まず、エチレングリコールとアジピン酸を
反応させて縮合ポリエステルを生成する。この縮合ポリ
エステルに過剰のジイソシアネートを加え反応させて、
ポリウレタンプレポリマーを生成する。このポリウレタ
ンプレポリマーと低表面エネルギー化合物であるシリコ
ーンオイルを溶媒であるモノクロロベンゼンに混合し、
撹拌、溶解させて、加熱、反応させる。なお、この場
合、ポリウレタンプレポリマーあるいはシリコーンオイ
ルをモノクロロベンゼンに一端溶解させて、この溶液に
シリコーンオイルあるいはポリウレタンプレポリマーを
混合、溶解させてもよい。
次に反応終了後、減圧下でモノクロロベンゼンを除去
し、シリコーン変性プレポリマーを生成する。ただし、
この場合、モノクロロベンゼン中で縮合ポリエステルと
ジイソシアネートとシリコーンオイルを同時に反応させ
てシリコーン変性プレポリマーを生成してもよい。
次に、このシリコーン変性プレポリマーに、硬化剤で
ある1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパンを
加え、加熱硬化させて所望のブレードを成形する。
ここで溶媒は、互いに不溶な二種の原料(シリコーン
オイルとポリウレタンレポリマー)とを溶媒和すること
により同種原料同志の凝集を妨げ、均一な溶液とする作
用をもつ。均一溶液中では原料は分子単位で存在し反応
を行い、ポリマーを形成する。反応後は互いにポリマー
の一部であるので溶媒を除去した後でも凝集等は起さ
ず、完全に均一なシリコーン変性プレポリマーとなる。
一方溶媒を用いない場合、変性シリコーンオイルは凝集
を起こし、プレポリマー中に油滴状に存在する。このオ
イルが粒子状のままプレポリマー中のイソシアネートと
反応するため、シリコーン成分が粒子状に偏在し、不均
一な構造となる。
このような本発明の方法により成形されたブレード
は、大きな粒子状の低表面エネルギー化合物が存在しな
くなり、均一なブレードが成形できる。また、一方のみ
を溶解しうるような溶媒であっても従来の方法に比べて
均一な反応に近付き、また溶液の粘度が低下するので、
低表面エネルギー化合物が平均粒子径1μm以下の1次
粒子としては存在し、残留トナー等のクリーニングに対
しても十分に効果を示す。
本発明に使用できる溶媒は、溶解度パラメーターが高
分子弾性体プレポリマーあるいは低表面エネルギー化合
物の近傍に位置するもの、もしくは高分子弾性体プレポ
リマーと低表面エネルギー化合物との間に位置するもの
が好ましい。その量は溶解性によるが、粒子径を1μm
以下に制御するために高分子弾性体プレポリマーと低表
面エネルギー化合物の合計量100重量部に対して50〜100
0重量部が適当である。そしてこの溶媒量を変える事に
より低表面エネルギー化合物の粒子径を制御することが
可能となる。
硬化剤としては、1,4−ブタンジオール、トリメチロ
ールプロパン、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロー
ルエタン、イソプロパノールアミン、ジクロロアニリン
等が使用できる。
また、必要に応じて、反応触媒としてテトラエチレン
ジアミン、2−エチルヘキシルイミダゾール、ジブチル
チンジラウレートあるいは消泡剤などの添加剤を加えて
もよい。
本発明における低表面エネルギー化合物の含有量は、
高分子弾性体プレポリマー100重量部に対して、一般的
には3〜200重量部、好ましくは5〜30重量部である。
ブレードの硬さはJISAスケール50〜90度の範囲である
ことが好ましい。
本発明に係るブレードは、均一摩耗性かつ耐摩耗性を
有しているため、電子写真感光体用クリーニングブレー
ドのみならず、オフセツト印刷ドラム用、ロールコータ
ー用のクリーニングブレードあるいは、その他の種々の
用途に適用することができる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて具体的に説明する。
脱水した上記ポリエステルにジフエニルメタンジイソ
シアネートを反応させ、ポリウレタンプレポリマーを生
成した。これをクロロベンゼンに溶解させた後、シリコ
ーンオイルを投入し、80度、4時間反応させ、その後減
圧下でクロロベンゼンを除去し、シリコーン変性プレポ
リマーを生成した。次に硬化剤である1,4−ブタンジオ
ール、トリメチロールプロパンを混合し加熱硬化を行
い、ポリウレタン成分とシリコーンオイル成分が完全に
相溶した透明のブレードを成形した(参考写真1)。こ
のブレードの硬度はJISAスケール66度であった。
実施例2 溶媒であるクロロベンゼンの量を300重量部とする以
外は実施例1と同様にしてブレードを成形した。このブ
レード中には、シリコーンオイル硬化物が平均粒子径0.
2μmの1次粒子として存在しており、ブレードは半透
明であった。また、このブレードの硬度は65度であっ
た。
実施例3 溶媒であるクロロベンゼンの量を150重量部とする以
外は実施例1と同様にしてブレードを成形した。このブ
レード中には、シリコーンオイル硬化物が平均粒子径1.
0μmの1次粒子として存在しており、ブレードは半透
明であった。また、このブレードの硬度は63度であっ
た。
脱水した上記ポリエステルにジフエニルメタンジイソ
シアネートを反応させ、ポリウレタンプレポリマーを生
成した。このプレポリマーを予めフツ素化合物を溶解し
たモノクロロベンゼンに投入し、80度、4時間反応さ
せ、その後減圧下でクロロベンゼンを除去し、フツ素変
性プレポリマーを生成した。次に硬化剤である14−ブタ
ンジオール、トリメチロールプロパンを混合し加熱硬化
を行い、ポリウレタン成分とフツ素化合物成分が完全に
相溶した透明のブレードを成形した。このブレードの硬
度は67度であった。
実施例5 重量部 ・ブチレングリコールとアジピン酸の縮合ポリエステ
ル(分子量1500) 100 ・ジフエニルメタン−4,4−ジイソシアネート 50.6 ・低表面エネルギー化合物トーレシリコン(株) SF
−8427 18.0 ・溶媒:脱水塩化メチレン 400 ・硬化剤 1,6−ヘキサンジオール 7.0 トリメチロールエタン 3.0 ポリエステルとジイソシアネート、シリコーンオイ
ル、溶媒を同時に混合し、40℃、24hr反応させ、その後
減圧下で塩化メチレンを除去し、シリコーン変性プレポ
リマーを得た。次に硬化剤である1,6−ヘキサンジオー
ルとトリメチロールエタンを混合し、加熱硬化を行い透
明なブレードを得た。このブレードの硬度はJISAスケー
ル63度であった。
ポリエステルとジイソシアネートとを反応させ、ポリ
ウレタンプレポリマーを生成した。これにフロロシリコ
ーンオイルを投入し、60℃、8時間撹拌反応させ、フロ
ロシリコーン変性プレポリマーを合成した。これに硬化
剤である1,4−ブタンジオールとトリメチロールロパン
を混合し加熱硬化を行い透明なブレードを得た。このブ
レードの硬度はJISA63度であった。
比較例1 ・エチレングリコールとアジビン酸 重量部 の縮合ポリエステル 分子量1500 100 ・ジフエニルメタンジイソシアネート 50.6 ・シリコーンオイル ト−レシリコーン(株)SF−8427 18.0 ・1,4−ブタンジオール 6.5 ・トリメチロールプロパン 3.5 脱水した上記ポリエステルにジフエニルメタンジイソ
シアネートを反応させ、ポリウレタンプレポリマーを生
成した。このプレポリマーにシリコーンオイルを撹拌混
合し、80度、4時間反応させ、シリコーン変性プレポリ
マーを生成した。次に硬化剤である1,4−ブタンジオー
ル、トリメチロールプロパンを混合し加熱硬化を行い、
ブレードを成形した。このブレード中には、シリコーン
オイル硬化物が平均粒子径10μmの1次粒子として存在
しており、ブレードは乳白色であった(参考写真2)。
このブレードの硬度は62度であった。
比較例2 ・エチレングリコールとアジビン酸 重量部 の縮合ポリエステル 分子量1500 100 ・ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネート 43.1 ・1,4−ブタンジオール 5.6 ・トリメチロールプロパン 3.0 脱水した上記ポリエステルにジフエニルメタンジイソ
シアネートを反応させ、ポリウレタンプレポリマーを生
成し、そこに硬化剤である1,4−ブタンジオールとトリ
メチロールプロパンを混合し加熱硬化を行いブレードを
成形した。このブレードの硬度はJISA65度であった。
以上により成形したブレードを、感光体としてアモル
フアスシリコンドラムを使用した電子写真複写機(キヤ
ノン製NP−7550)を取り付け、コピーを行い、クリーニ
ング性、摩耗性を評価した。その結果を第1表に示す。
第1表の結果からも明らかなように、本発明に係るブ
レードは、エツジ部の摩耗は非常に少なく、かつ不均一
な摩耗に伴う黒スジ等の画像不良は認められず、良好な
クリーニング性を示した。一方、低表面エネルギー化合
物の平均粒子径が10μmである比較例1のブレードは、
粒子成分の欠落等によりブレードエツジ部の不均一な摩
耗凹がみられて画像不良が発生し、クリーニング性の低
いものであった。また、耐久による摩耗も著しいものだ
った。また比較例2のように、低表面エネルギー化合物
を含有しないブレードは、耐久摩耗性の点で著しく劣る
ものであった。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、低表面エネルギー化
合物が高分子弾性体中に均一な状態で存在するブレード
を得ることができる。また、不均一な摩耗がなく、良好
なクリーニング性を半永久的に維持でき、しかも長期使
用における耐摩耗性も向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−144684(JP,A) 特開 昭57−37385(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/00 318

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低表面エネルギー化合物を含有する高分子
    弾性体からなるクリーニングブレードにおいて、該高分
    子弾性体が、高分子弾性体プレポリマーと低表面エネル
    ギー化合物との反応物であるプレポリマーの硬化物であ
    り、該低表面エネルギー化合物が高分子弾性体中に平均
    粒子径1μm以下の1次粒子または相溶状態で存在して
    いることを特徴とするクリーニングブレード。
  2. 【請求項2】高分子弾性体プレポリマーがポリウレタン
    プレポリマーである請求項1記載のクリーニングブレー
    ド。
  3. 【請求項3】高分子弾性体中に低表面エネルギー化合物
    を含有するクリーニングブレードの製造方法において、
    高分子弾性体プレポリマーと、該高分子弾性体プレポリ
    マーと反応しうる活性基を有する低表面エネルギー化合
    物とを、該高分子弾性体プレポリマーまたは該低表面エ
    ネルギー化合物の少なくとも一方が溶解しうる溶媒中で
    反応させることにより得られるプレポリマーを硬化させ
    て成形することを特徴とするクリーニングブレードの製
    造方法。
  4. 【請求項4】ポリウレタンプレポリマーとシリコンオイ
    ルを溶媒中で反応させることにより生成されるシリコー
    ン変性プレポリマーを硬化させて成形したことを特徴と
    するクリーニングブレード。
  5. 【請求項5】ポリウレタンプレポリマーとシリコーンオ
    イルを溶媒中に溶解させ、反応させることにより生成さ
    れるシリコーン変性プレポリマーを硬化させることを特
    徴とするクリーニングブレードの製造方法。
  6. 【請求項6】電子写真感光体表面を摺擦して感光体表面
    を清掃する低表面エネルギーを化合物を含有する高分子
    弾性体からなる電子写真感光体用クリーニングブレード
    において、該高分子弾性体が、高分子弾性体プレポリマ
    ーと低表面エネルギー化合物との反応物であるプレポリ
    マーの硬化物であり、該低表面エネルギー化合物が高分
    子弾性体中に、平均粒子径1μm以下の1次粒子でまた
    は相溶状態で存在していることを特徴とする電子写真感
    光体用クリーニングブレード。
  7. 【請求項7】電子写真感光体表面を摺擦して感光体表面
    を清掃する電子写真感光体用クリーニングブレードにお
    いて、ポリウレタンプレポリマーとシリコーンオイルを
    溶媒中で反応させることにより生成されるシリコーン変
    性プレポリマーを硬化させて成形したことを特徴とする
    電子写真感光体用クリーニングブレード。
  8. 【請求項8】電子写真感光体表面を摺擦して感光体表面
    を清掃する電子写真感光体用クリーニングブレードにお
    いて、ポリウレタンプレポリマーとシリコーンオイルを
    溶媒中に溶解させ、反応させることにより生成されるシ
    リコーン変性プレポリマーを硬化させることを特徴とす
    る電子写真感光体用クリーニングブレードの製造方法。
JP3691088A 1988-02-19 1988-02-19 クリーニングブレードおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP2877311B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3691088A JP2877311B2 (ja) 1988-02-19 1988-02-19 クリーニングブレードおよびその製造方法
US07/309,861 US5080976A (en) 1988-02-19 1989-02-14 Blade and method for preparation thereof
DE8989102694T DE68906286T2 (de) 1988-02-19 1989-02-16 Abstreifblatt und verfahren zur herstellung desselben.
EP19890102694 EP0329144B1 (en) 1988-02-19 1989-02-16 Blade and method for preparation thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3691088A JP2877311B2 (ja) 1988-02-19 1988-02-19 クリーニングブレードおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01211790A JPH01211790A (ja) 1989-08-24
JP2877311B2 true JP2877311B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=12482931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3691088A Expired - Fee Related JP2877311B2 (ja) 1988-02-19 1988-02-19 クリーニングブレードおよびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5080976A (ja)
EP (1) EP0329144B1 (ja)
JP (1) JP2877311B2 (ja)
DE (1) DE68906286T2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2962843B2 (ja) * 1990-06-07 1999-10-12 キヤノン株式会社 クリーニングブレード及びこれを用いた装置
US5138395A (en) * 1990-12-17 1992-08-11 Xerox Corporation Internally lubricated cleaning blade
US5157098A (en) * 1991-09-30 1992-10-20 Xerox Corporation Cleaning apparatus made of polyurethane
DE69434644T2 (de) * 1993-04-30 2006-12-21 Canon K.K. Reinigungsklinge, Verfahrenskartusche, die diese enthält, und elektrophotographisches Gerät, welches diese einsetzt
JP3015240B2 (ja) * 1993-12-22 2000-03-06 キヤノン株式会社 現像剤量規制部材およびそれを用いた現像装置
US5866667A (en) * 1996-02-15 1999-02-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Method of producing cleaning blade and composition employed therein

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4098742A (en) * 1977-01-24 1978-07-04 Ciba-Geigy Corporation Fluorine and silicone containing polymers
US4247196A (en) * 1978-04-26 1981-01-27 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Cleaning device for use in electrophotographic copying machines
JPS5737385A (en) * 1980-08-15 1982-03-01 Fuji Xerox Co Ltd Cleaning blade of copying machine
JPS61144684A (ja) * 1984-12-18 1986-07-02 Tokai Rubber Ind Ltd 電子写真複写機用クリ−ニングブレ−ド
JPH0737385A (ja) * 1993-07-22 1995-02-07 Oki Electric Ind Co Ltd 内部電源用降圧回路
JPH07128376A (ja) * 1993-11-08 1995-05-19 Kyoto Seiko Denki Kk 電気機器用異常検出装置
JP3167073B2 (ja) * 1993-12-28 2001-05-14 キヤノン株式会社 電子源及び画像形成装置の製造方法
JPH07201277A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Canon Inc 電子放出素子及びそれを用いた画像形成装置の製造方法
JPH095259A (ja) * 1995-06-21 1997-01-10 Kirin Techno Syst:Kk プラスチックボトル検査装置
JPH0915967A (ja) * 1995-06-27 1997-01-17 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE68906286T2 (de) 1993-08-26
DE68906286D1 (de) 1993-06-09
JPH01211790A (ja) 1989-08-24
US5080976A (en) 1992-01-14
EP0329144A2 (en) 1989-08-23
EP0329144A3 (en) 1990-02-07
EP0329144B1 (en) 1993-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101349888B (zh) 电子照相设备用刮板及其生产方法
JP5986472B2 (ja) 電子写真用部材
CN101617277A (zh) 电子照相装置用清洁刮板及其制造方法
US20060216526A1 (en) Cleaning blade and electrophotographic apparatus
JP4227909B2 (ja) クリーニングブレードの製造方法、該製造方法で製造されたクリーニングブレードおよび該クリーニングブレードを組み込んでなる電子写真装置
JP2877311B2 (ja) クリーニングブレードおよびその製造方法
EP0535875B1 (en) Cleaning apparatus
JP3426688B2 (ja) 導電性ポリウレタンエラストマー組成物
JP3539027B2 (ja) 弾性材料及び該弾性材料を用いた弾性ローラ
JP2009204875A (ja) 電子写真機器用現像ロール
WO2017170988A1 (ja) クリーニングブレード
JPH05278045A (ja) 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法
JP3814361B2 (ja) 電子写真装置の現像ローラおよび現像装置
JP3209847B2 (ja) ポリウレタン樹脂組成物、帯電部材及び電子写真装置
WO2022097526A1 (ja) 電子写真用クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置
JP2003082058A (ja) ポリウレタン及び電子写真装置用ブレード
JP3390789B2 (ja) 電子写真装置用クリーニングブレード
JP2001183952A (ja) クリーニングブレード
US20230418206A1 (en) Image forming apparatus
WO2024090429A1 (ja) 電子写真部材、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP3715759B2 (ja) クリーニングブレード及び画像形成装置
JP2001100512A (ja) 現像ローラ及びその製法
JP2002023463A (ja) 電子写真装置用導電性部材
JPH11265134A (ja) クリーニングブレード部材
JPH07219311A (ja) 電子写真装置用導電部材

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees