JP2876274B2 - 管埋設方法およびその装置 - Google Patents

管埋設方法およびその装置

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JP2876274B2
JP2876274B2 JP5098123A JP9812393A JP2876274B2 JP 2876274 B2 JP2876274 B2 JP 2876274B2 JP 5098123 A JP5098123 A JP 5098123A JP 9812393 A JP9812393 A JP 9812393A JP 2876274 B2 JP2876274 B2 JP 2876274B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管渠や電線を敷設する
際の管埋設方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は従来の開削方法によって掘削さ
れた溝内に管が敷設された状態を示す縦断面図、図25
はその斜視図である。この開削方法は、先ずカッターに
より舗装を切断し、切断した舗装をバケット型溝掘削機
のバケットの爪等により壊す。次いで、溝掘削予定位置
の両側にそれぞれ鋼矢板1を打設し、打設した鋼矢板1
間の地山をバケットにて掘削して溝2を形成し、掘削に
より生じた舗装部を含む残土をダンプにより処分する。
次に、腹起し材3、切梁4または親杭、横矢板により土
留支保を行い、掘削溝底部2aに配管支持用の砂袋5を
敷設し、砂袋5上に管6を設置する。この時、連続する
管6相互の溶接、検査、塗覆装を行う。その後、埋戻し
用砂により埋戻し、転圧し、一般舗装道路の場合、地表
面より約500mm程度の深さまで埋戻した時点で鋼矢
板1を引抜いて、その上に砕石を地表面より約50mm
程度の深さまで埋め、その砕石層の上に周囲の舗装面と
面一になるように約50mmの厚さ舗装する。
【0003】図26は推進機を用いた従来の非開削方法
の一例による配管過程を示す縦断面図、図27はこの非
開削方法に用いられる推進機を示す正面図である。この
非開削方法では、先ず発進側立坑11及び到達側立坑1
2を構築し、発進側立坑11内に推進機本体13を設置
する。次に、埋設すべき本管14と共に本管14内に収
容したオーガスクリュー15及び排土管16を推進させ
て、発進側立坑11から到達側立坑12に向け配管用の
穴17を開け、同時に本管14を配管する。発進側立坑
11から到達側立坑12まで穴17が貫通すると、本管
14内のオーガスクリュー15と排土管16を撤去し、
更に発進側立坑11内の推進機本体13を撤去する。そ
の後、発進側立坑11と到達側立坑12を埋戻す。
【0004】図28は推進機を用いた従来の非開削方法
の他の例による配管過程を示す縦断面図である。この非
開削方法では、埋設すべき本管14に先行して、先ずオ
ーガスクリュー15を収容したガイド管18を推進させ
て、発進側立坑11から到達側立坑12に向け配管用の
穴17を開ける。次いで、ガイド管18の最後端に連続
させて本管14を推進させつつ、穴17を貫通した最先
端に位置するガイド管18を順次撤去し、本管14を配
管していく。本管14の配管が完了すると発進側立坑1
1内の推進機本体13を撤去し、その後、発進側立坑1
1と到達側立坑12を埋戻す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
開削方法では、施工費が安いという利点を有するもの
の、工事機械が多く、工事占有帯(長さ)が大きくな
り、交差点や交通量の多い所では交通障害が生じるのを
避けられない。
【0006】また、従来の非開削方法では、基本的に発
進・到達の両立坑内での作業となるため、施工による交
通障害が少ないという利点を有するものの、開削方法に
比べ施工費が高いばかりでなく、施工能率も悪く、更に
推進機の機種にもよるが基本的に短区間の距離にしか適
用できない。
【0007】本発明は叙上の点に鑑み、施工費が安く、
施工による交通障害が少なく、施工能率が高く、長区間
の距離にも適用可能な管埋設方法およびその装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
る管埋設方法は、管埋設予定位置の両端にそれぞれ発進
側立坑と到達側立坑を構築し、各立坑内に坑口を設置す
る工程と、両立坑間に亘って円形部を底部とする鍵穴状
溝を掘削する工程と、掘削した鍵穴状溝の円形底部内に
それよりも上方の溝の幅寸法よりも大径の円形管を坑口
より配管する工程と、管が配管された鍵穴状溝を埋戻す
工程と、坑口を撤去した後、各立坑を埋戻す工程とから
なることを特徴としている。
【0009】また、本発明の第2の発明に係る管埋設方
法は、管埋設予定位置の両端にそれぞれ発進側立坑と到
達側立坑を構築し、各立坑内に坑口を設置する工程と、
両立坑間に亘って円形部を底部とする鍵穴状溝を掘削し
つつ、鍵穴状溝内を不透水膜で覆い、不透水膜内に水を
張って土留する工程と、不透水膜及び水により土留され
た鍵穴状溝の円形底部内に坑口より管を配管しつつ、配
管される管の容積に相当する量の水を鍵穴状溝より排水
する工程と、不透水膜及び水により土留されかつ配管さ
れた鍵穴状溝を埋戻しつつ、埋戻し材の供給量に相当す
る量の水を鍵穴状溝より排水する工程と、坑口を撤去し
た後、各立坑を埋戻す工程とからなることを特徴として
いる。
【0010】また、本発明の第3の発明に係る管埋設装
置は、建設機械に支持されたガイドに摺動可能に装着さ
れたフレームと、フレームの上下端に支持された一対の
スプロケットと、両スプロケット間に掛けられたチェー
ンと、チェーンの外周に取付けられた多数の第1のビッ
トと、半割状に2分割されて下部スプロケットの軸の両
端に分離されて取付けられた一対の半球状ドラムと、一
対の半球状ドラムの外周にそれぞれ放射状に取付けら
れ、前記第1のビットにて掘削される溝の底部に該溝の
幅寸法よりも大径の円形溝を掘削する多数の第2のビッ
トと、上部スプロケットの軸に接続されて、チェーン及
び半球状ドラムを同時に駆動する駆動装置とを備えたも
のである。
【0011】また、本発明の第4の発明に係る管埋設装
置は、ガイドに、第1及び第2のビットによって掘削し
た溝内に不透水膜を供給する不透水膜供給装置を設けた
ものである。
【0012】
【作用】本発明においては、管埋設予定位置の両端に構
築した発進側立坑と到達側立坑との間を、外周に多数の
ビットが取付けられた一対の半球状ドラムを有するチェ
ーン式溝掘削機により、円形部を底部とする鍵穴状溝を
掘削し、掘削した鍵穴状溝の円形底部内にそれよりも上
方の溝の幅寸法よりも大径の円形管を坑口より配管した
後、管が配管された鍵穴状溝と各立坑を埋戻すので、工
事機械が少なく、高能率に長区間の距離の溝掘削が行え
るとともに、配管は発進・到達の両立坑内での作業とな
り、地表面の開孔部(溝部)が少なくなるため交通障害
を少なくすることができる。
【0013】また、自立性のない地盤の場合は、鍵穴状
溝を掘削しつつ、チェーン式溝掘削機のガイドに設けた
不透水膜供給装置より鍵穴状溝内に不透水膜を供給し
て、不透水膜によって鍵穴状溝内を覆い、不透水膜内に
水を張って土留し、坑口より管を配管する際には、配管
される管の容積に相当する量の水を該鍵穴状溝より排水
し、埋戻しの際には、埋戻し材の供給量に相当する量の
水を該鍵穴状溝より排水するので、土留や埋戻しの作業
を高能率に行うことができ、工期の短縮化が図れ、施工
費を安くすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る管埋設方法お
よびこの方法に用いられる装置を図1乃至図14に基づ
いて説明する。図1は本実施例に係る管埋設装置である
チェーン式溝掘削機の全体構成を示す側面図、図2はそ
の正面図、図3乃至図14は本実施例に係る管埋設方法
の説明図である。図1及び図2において、21はクロー
ラ21a、ベースフレーム21b、及び動力21cより
なる建設機械、22は建設機械21のアーム23の先端
にピン24を介して取付けられたレール25及びレール
25上を摺動するスライドプレート26からなるスライ
ド機構、27はスライドプレート26に取付けられたガ
イド、28はガイド27に装着されたチェーン式掘削
機、29はスライド機構22の駆動部で、駆動部29を
駆動することによってスライドプレート26をレール方
向すなわち建設機械21の本体に対して横方向へ相対移
動させることができる。33はスライド機構22と共に
ガイド27及びチェーン式掘削機28をピン24を支点
に上下に回動させるための起伏シリンダ、34はチェー
ン式掘削機昇降駆動用のテレスコピックシリンダで、ボ
トム34aがガイド27側に、ピストンロッド34bが
チェーン式掘削機28の上端側にそれぞれ枢着されてお
り、その伸縮によってチェーン式掘削機28をガイド2
7に対して上下方向へ相対移動させる。
【0015】チェーン式掘削機28は、ガイド27に摺
動可能に装着されたフレーム35と、フレーム35の上
下端に支持された一対のスプロケット36,37と、各
スプロケット36,37間に掛けられたチェーン38
と、チェーン38の外周に取付けられた多数の第1のビ
ット39と、半割状に2分割されて下部スプロケット3
7の軸40の両端に分離されて取付けられた一対の半球
状ドラム41,42と、各半球状ドラム41,42の外
周にそれぞれ放射状に取付けられて、第1のビット39
で掘削される溝の底部にこの溝の幅寸法よりも大径の円
形溝を掘削する多数の第2のビット43と、上部スプロ
ケット36の軸に減速機44を介して接続されてチェー
ン38及び各半球状ドラム41,42を同時に駆動する
モータ45とを備えている。なお、第2のビット43
は、図1に示す如く、渦巻状に配置されている。
【0016】また、ガイド27の前面には、図18に示
す如く、不透水膜46のリール46aと、リール46a
より不透水膜46を引き出す一対の引出ローラ47とを
有する不透水膜供給装置48が一体に設けられており、
第1のビット39及び第2のビット43によって掘削し
た溝内に不透水膜46を供給して、溝内を不透水膜46
によって覆うことができるようになっている。
【0017】次に、自立性のある地盤における本実施例
に係る管埋設方法について図3乃至図14に基づき、図
1及び図2を参照しながら説明する。図3はこの管埋設
方法の第1の工程を説明するための発進側及び到達側の
各立坑を示す平面図、図4は図3のAーA線に沿う縦断
面図、図5はこの管埋設方法の第2の工程を説明するた
めの溝掘削過程を示す縦断面図、図6は各立坑間に溝が
掘削された状態を示す平面図、図7はこの管埋設方法の
第3の工程を説明するための配管過程を示す図6のCー
C線に沿う縦断面図、図8はこの管埋設方法の第4の工
程を説明するための溝の埋戻し過程を示す縦断面図、図
9は図5のBーB線に沿う縦断面図、図10は図7のD
ーD線に沿う縦断面図、図11は図8のEーE線に沿う
縦断面図、図12は埋戻し材の他の例を示す図11相当
図、図13はこの管埋設方法の第5の工程を説明するた
めの舗装が終了した状態を示す図11相当図、図14は
舗装が終了した状態の他の例を示す図12相当図であ
る。
【0018】まず、本発明の管埋設装置であるチェーン
式溝掘削機を用いて地山を掘削するにあたり、管埋設予
定位置の両端にそれぞれ発進側立坑51と到達側立坑5
2を構築し、各立坑51,52内に坑口53,54を設
置する(図3,図4)。次に、チェーン式溝掘削機28
のモータ45を駆動し、第1のビット39及び第2のビ
ット43により両立坑51,52間に亘って円形部55
aを底部とする鍵穴状溝55を掘削する(図5,図6,
図9)。この鍵穴状溝55の円形溝部は、その径寸法が
それよりも上方の矩形溝部の幅寸法よりも大きく、矩形
溝部と円形溝部との連通部がオーバーハングとなるが、
その円形形状のもつアーチアクションにより崩壊が防止
される。掘削により生じた舗装部を含む残土はダンプ5
6により処分する。次いで、掘削した鍵穴状溝55の円
形底部内に発進側立坑51側の坑口53より、前記矩形
溝部の幅寸法よりも大径の円形管57を挿入し、挿入し
た管57を、到達側立坑52内に設置したウインチ58
により引き込む(図7,図10)。この時、連続する管
57相互の溶接、検査、塗覆装を行う。その後、管57
が配管された鍵穴状溝55を、一般舗装道路の場合、地
表面より約500mm程度の深さまで、流動性があり硬
化する材料(以下、流動化土という)58により埋戻す
(図8,図11)。又は、図12に示す如く、管57と
円形部55aとの間の隙間のみに流動化土58を流し込
み、上層部は通常の埋戻し材(山砂)59を撒き出し、
転圧する。次いで、その上に、図13又は図14に示す
如く、砕石60を地表面より約50mm程度の深さまで
埋め、その砕石層の上に周囲の舗装面と面一になるよう
に約50mmの厚さ舗装61する。次いで、各立坑5
1,52内の坑口53,54と、到達側立坑52内のウ
インチ58を撤去した後、各立坑51,52を埋戻す。
なお、この実施例においては、管57を到達側立坑52
内に設置したウインチ58により鍵穴状溝55の円形底
部内に引き込むようにしたものを示したが、これを発進
側立坑51内に推進機を設置し、この推進機によって管
57を鍵穴状溝55の円形底部内に挿入するようにして
もよい。
【0019】以上は自立性のある地盤における本発明の
一実施例に係る管埋設方法についての説明であるが、次
に自立性のない地盤の場合の本発明の他の実施例に係る
管埋設方法について図15乃至図21に基づき、図1及
び図2を参照しながら説明する。この場合、第1の工程
により発進側立坑51と到達側立坑52が既に構築さ
れ、各立坑51,52内に坑口53,54が設置された
ものとし、第2の工程の溝掘削過程から説明する。図1
5はこの管埋設方法の第2の工程を説明するための溝掘
削過程及び不透水膜式土留過程を示す縦断面図、図16
はこの管埋設方法の第3の工程を説明するための配管過
程及び排水する過程を示す縦断面図、図17はこの管埋
設方法の第4の工程を説明するための溝の埋戻し過程を
示す縦断面図、図18は図15の溝掘削状態を示す平面
図、図19は図18の縦断面図、図20は図15のFー
F線に沿う縦断面図、図21は図16のGーG線に沿う
縦断面図である。
【0020】まず、本発明の管埋設装置であるチェーン
式溝掘削機28のモータ45を駆動し、第1のビット3
9及び第2のビット43により両立坑51,52間に亘
って円形部55aを底部とする鍵穴状溝55を掘削しつ
つ、鍵穴状溝内を不透水膜供給装置48から供給された
不透水膜46で覆い、不透水膜内に水を張って土留する
(図15,図18,図19,図20)。掘削により生じ
た舗装部を含む残土はダンプ56により処分する。次い
で、掘削されて不透水膜46及び水により土留された鍵
穴状溝55の円形底部内に発進側立坑51側の坑口53
より管57を挿入し、挿入した管57を、到達側立坑5
2内に設置したウインチ58により引き込みつつ、配管
される管57の容積に相当する量の水を鍵穴状溝55よ
り排水する(図16,図21)。この時、連続する管5
7相互の溶接、検査、塗覆装を行う。その後、不透水膜
46及び水により土留されかつ配管された鍵穴状溝55
を、流動化土58または流動化土58と山砂59により
埋戻しつつ、流動化土58または流動化土58と山砂5
9からなる埋戻し材の供給量に相当する量の水を鍵穴状
溝55より排水する(図17)。次いで、その上に砕石
を埋め、その砕石層の上に周囲の舗装面と面一になるよ
うに舗装する(図13,図14参照)。次いで、各立坑
51,52内の坑口53,54と、到達側立坑52内の
ウインチ58を撤去した後、各立坑51,52を埋戻
す。なお、この実施例においても鍵穴状溝55の円形底
部内への配管の手段として推進機を用いることができる
ことは言うまでもない。
【0021】このように、本発明の管埋設方法およびこ
の方法に用いられる装置であるチェーン式溝掘削機は、
自立性の有無にかかわらずどのような地盤にも即座に対
応でき、施工速度も速く、工期を短縮することが可能と
なって工事コストを低減することができる。また、従来
の開削方法のような舗装切断、布掘、会所、矢板打設、
腹起し材及び切梁による土留支保、矢板引抜き等の工事
が不要となり、工期を短縮することができる。また、掘
削により生ずる土量が従来の開削方法に比し1/3〜1
/4であるため、残土処分の土量や埋戻しの土量、及び
仮復旧の面積が従来の開削方法に比し1/3〜1/4で
済む。また、配管の際の連続する管相互の溶接を、発進
側立坑内の定位置にて行えるため、自動溶接が適用し易
くなる。また、作業員が掘削溝に入る必要がないため安
全性が向上する。また、管の埋設位置への吊り降ろしが
不要で、施工スペースを狭くすることが可能となるとと
もに、矢板の打ち抜きがないため、騒音振動を小さくす
ることができる。
【0022】本発明の管埋設方法と従来の開削方法にお
ける配管1m当たりのそれぞれの土木工事数量を具体的
数値により比較すると下表1のようになる。この場合の
施工条件は、図22及び図23に示すとおり、管口径7
50A、土被り2mとする。
【0023】
【表1】
【0024】また、本発明の管埋設方法と従来の開削方
法におけるそれぞれの工程に要する日数を具体的数値に
より比較すると下表2のようになる。この場合の施工条
件は、管口径750A、土被り2m、施工延長240
m、施工時間帯8:00〜17:00、他埋設物は無
し、配管線形は直線、土質は普通、作業休止時は常設作
業帯とする。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、従来の開削方法
では平均日進量が、 であったものが、本発明の管埋設方法では、 となり、工期の大幅な圧縮が達成できた。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、管
埋設予定位置の両端に構築した発進側立坑と到達側立坑
との間を、外周に多数のビットが取付けられた一対の半
球状ドラムを有するチェーン式溝掘削機により、円形部
を底部とする鍵穴状溝を掘削し、掘削した鍵穴状溝の円
形底部内に坑口より円形管を配管した後、管が配管され
た鍵穴状溝と各立坑を埋戻すようにしたので、工事機械
が少なく、高能率に長区間の距離の溝掘削が行えるとと
もに、配管は発進・到達の両立坑内での作業のみとな
り、地表面の開孔部(溝部)が少なくなり、交通障害を
少なくすることができる。更に、円形底部は、その円形
形状のもつアーチアクションにより崩壊を防止できるの
で、その径寸法を上方の矩形溝部の幅寸法よりも大きく
できて、矩形溝部の幅寸法よりも大径の管の溝側方から
の敷設が可能となる。更にまた、地表面の開孔部(溝
部)が少なくなる効果に加え、鍵穴状溝の円形底部が溝
側方より配管される管に沿う形状となっているため、土
工事量(掘削、残土処分、埋め戻し)を従来の開削方法
に比し大幅に削減することができる。更に、従来の開削
工法の利点と推進工法の利点を併せ持ち、内面の一部
(上面側)が開口した状態下にある円形底部内に管を配
管するため、地盤との間の摩擦抵抗が大幅に緩和され、
その分、配管時の推進力を低減することができるととも
に、配管距離、換言すれば発進・到達の両立坑間距離を
大幅に延長することができる。
【0028】また、本発明によれば、自立性のない地盤
の場合は、鍵穴状溝を掘削しつつ、チェーン式溝掘削機
のガイドに設けた不透水膜供給装置より鍵穴状溝内に不
透水膜を供給して、不透水膜によって鍵穴状溝内を覆
い、不透水膜内に水を張って土留し、坑口より管を配管
する際には、配管される管の容積に相当する量の水を該
鍵穴状溝より排水し、埋戻しの際には、埋戻し材の供給
量に相当する量の水を該鍵穴状溝より排水するようにし
たので、土留や埋戻しの作業を高能率に行うことがで
き、工期の短縮化が図れ、施工費を安くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る管埋設方法に用いられ
る装置であるチェーン式溝掘削機の全体構成を示す側面
図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る管埋設方法の第1の工
程を説明するための発進側及び到達側の各立坑を示す平
面図である。
【図4】図3のAーA線に沿う縦断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る管埋設方法の第2の工
程を説明するための溝掘削過程を示す縦断面図である。
【図6】各立坑間に溝が掘削された状態を示す平面図で
ある。
【図7】本発明の一実施例に係る管埋設方法の第3の工
程を説明するための配管過程を示す図6のCーC線に沿
う縦断面図である。
【図8】本発明の一実施例に係る管埋設方法の第4の工
程を説明するための溝の埋戻し過程を示す縦断面図であ
る。
【図9】図5のBーB線に沿う縦断面図である。
【図10】図7のDーD線に沿う縦断面図である。
【図11】図8のEーE線に沿う縦断面図である。
【図12】埋戻し材の他の例を示す図11相当図であ
る。
【図13】本発明の一実施例に係る管埋設方法の第5の
工程を説明するための舗装が終了した状態を示す図11
相当図である。
【図14】舗装が終了した状態の他の例を示す図12相
当図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る管埋設方法の第2
の工程を説明するための溝掘削過程及び不透水膜式土留
過程を示す縦断面図である。
【図16】本発明の他の実施例に係る管埋設方法の第3
の工程を説明するための配管過程及び排水する過程を示
す縦断面図である。
【図17】本発明の他の実施例に係る管埋設方法の第4
の工程を説明するための溝の埋戻し過程を示す縦断面図
である。
【図18】図15の溝掘削状態を示す平面図である。
【図19】図18の縦断面図である。
【図20】図15のFーF線に沿う縦断面図である。
【図21】図16のGーG線に沿う縦断面図である。
【図22】本発明の管埋設方法による土木工事数量を説
明するための説明図である。
【図23】従来の開削方法による土木工事数量を説明す
るための説明図である。
【図24】従来の開削方法によって掘削された溝内に管
が敷設された状態を示す縦断面図である。
【図25】図24の斜視図である。
【図26】従来の非開削方法の一例による配管過程を示
す縦断面図である。
【図27】図26の非開削方法に用いられる推進機を示
す正面図である。
【図28】従来の非開削方法の他の例による配管過程を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 建設機械 27 ガイド 28 チェーン式掘削機 35 フレーム 36 上部スプロケット 37 下部スプロケット 38 チェーン 39 第1のビット 40 下部スプロケットの軸 41,42 半球状ドラム 43 第2のビット 45 モータ(駆動装置) 46 不透水膜 48 不透水膜供給装置 51 発進側立坑 52 到達側立坑 53,54 坑口 55 鍵穴状溝 55a 円形部 57 管 58 流動化土(埋戻し材) 59 山砂(埋戻し材) 60 砕石 61 舗装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 弘 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日 本鋼管工事株式会社内 (56)参考文献 実公 昭56−23412(JP,Y2) 実公 昭58−6924(JP,Y2) 実公 昭39−17046(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 5/10 E02F 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管埋設予定位置の両端にそれぞれ発進側
    立坑と到達側立坑を構築し、各立坑内に坑口を設置する
    工程と、 両立坑間に亘って円形部を底部とする鍵穴状溝を掘削す
    る工程と、 掘削した鍵穴状溝の円形底部内にそれよりも上方の溝の
    幅寸法よりも大径の円形管を坑口より配管する工程と、 管が配管された鍵穴状溝を埋戻す工程と、 坑口を撤去した後、各立坑を埋戻す工程とからなる管埋
    設方法。
  2. 【請求項2】 管埋設予定位置の両端にそれぞれ発進側
    立坑と到達側立坑を構築し、各立坑内に坑口を設置する
    工程と、 両立坑間に亘って円形部を底部とする鍵穴状溝を掘削し
    つつ、該鍵穴状溝内を不透水膜で覆い、該不透水膜内に
    水を張って土留する工程と、 前記不透水膜及び水により土留された鍵穴状溝の円形底
    部内に坑口より管を配管しつつ、配管される管の容積に
    相当する量の水を該鍵穴状溝より排水する工程と、 不透水膜及び水により土留されかつ配管された鍵穴状溝
    を埋戻しつつ、埋戻し材の供給量に相当する量の水を該
    鍵穴状溝より排水する工程と、 坑口を撤去した後、各立坑を埋戻す工程とからなる管埋
    設方法。
  3. 【請求項3】 建設機械に支持されたガイドに摺動可能
    に装着されたフレームと、 該フレームの上下端に支持された一対のスプロケット
    と、 該両スプロケット間に掛けられたチェーンと、 該チェーンの外周に取付けられた多数の第1のビット
    と、 半割状に2分割されて前記下部スプロケットの軸の両端
    に分離されて取付けられた一対の半球状ドラムと、 該一対の半球状ドラムの外周にそれぞれ放射状に取付け
    られ、前記第1のビットにて掘削される溝の底部に該溝
    の幅寸法よりも大径の円形溝を掘削する多数の第2のビ
    ットと、 前記上部スプロケットの軸に接続されて、前記チェーン
    及び前記半球状ドラムを同時に駆動する駆動装置とを備
    えたことを特徴とする管埋設装置。
  4. 【請求項4】 ガイドに、第1及び第2のビットによっ
    て掘削した溝内に不透水膜を供給する不透水膜供給装置
    を設けたことを特徴とする請求項3記載の管埋設装置。
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