JP2875932B2 - 原子炉の制御棒制御装置 - Google Patents

原子炉の制御棒制御装置

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JP2875932B2
JP2875932B2 JP5007324A JP732493A JP2875932B2 JP 2875932 B2 JP2875932 B2 JP 2875932B2 JP 5007324 A JP5007324 A JP 5007324A JP 732493 A JP732493 A JP 732493A JP 2875932 B2 JP2875932 B2 JP 2875932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉内に中性子源を挿
入して原子炉運転を行う原子炉の制御棒制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントの起動時においては、炉
心内に挿入されている制御棒を順次、徐々に引抜いて原
子炉の出力を上昇させるが、この操作はこれまで運転員
によって行われている。この場合、運転員は原子炉内に
急激な反応度を与えないようにするために、中性子束n
及び炉周期Tなどを監視しながら制御棒を1本ずつ操作
している。なお、nとTの関係は次式で表わすことがで
き、また、以後1/Tを中性子束変化率と称する。
【0003】
【数1】
【0004】ところが、近年、運転の省力化や起動時間
の短縮などを目的として、複数の制御棒に対して、その
操作を自動化することが要望されている。制御棒操作を
自動化することは例えば、特開昭63−286793号公報に記
載されている。この先行文献には、原子炉を未臨界状態
から臨界状態にする場合に、制御棒の引抜き総量と前回
操作した制御棒の引抜き量と炉周期をもとに、この制御
棒の次の引抜き量を決定し、この情報に従って制御棒を
操作することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】原子力プラントにおい
ては、最初に臨界にする第1サイクルにおいて新燃料ば
かりが炉内に装荷されているため最初の核***反応をさ
せるための中性子源を設置する。第2サイクル以降は第
1サイクルあるいはそれ以降のサイクルで使用した燃料
が中性子源の機能も果たすため、この中性子源は炉外に
取り出される。第1サイクルにおいては、この中性子源
は複数個設置され、かつ操作する制御棒は複数ある。こ
のため、複数の中性子源に対してその近傍の制御棒を同
時に連続的に引抜くことがある。この様な場合に、局所
的ではあるが炉周期を不必要に短くしスクラムに到ると
いう問題が生じる。
【0006】本発明の目的は原子炉内に中性子源を挿入
して運転している状態において、炉周期を安定に保ちな
がら操作時間を短縮して制御棒操作の可能な原子炉の制
御棒制御装置を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】原子炉内に中性子源を挿
入して運転している状態には中性子源の近傍に配置して
いる制御棒を中性子源による中性子束変化率が小さくな
るような移動速度にする。換言すると、中性子検出器に
対する中性子束の単位時間当りの測定量を低下させる移
動速度で制御棒を引抜くようにする。
【0008】
【作用】中性子源による中性子束変化率(炉出力変化
率)を小さくなるようにするので、炉周期を安定に保
ち、かつ起動時間の短縮を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による実施例を図面を用いて説
明する。
【0010】図1に本発明の一実施例を示す。
【0011】原子炉圧力容器27内に原子炉の出力制御
する制御棒25A〜25Nが配置されており、これらの
制御棒25A〜25Nは制御棒駆動源24A〜24Nに
よって位置を調整される。制御棒駆動源24A〜24N
としては水圧によって制御棒位置を調整する水圧駆動源
や、モータの回転量を直線運動に変換して制御棒位置を
調整するモータ駆動源等がある。制御棒25A〜24N
の位置は対応する位置検出手段26A〜26Nによって
それぞれ検出される。
【0012】制御棒制御装置21は、制御棒25A〜2
5Nの位置を制御する。制御棒制御装置21は、操作シ
ーケンス判定手段3,操作シーケンス記憶手段5及び制
御棒駆動手段8から構成されている。
【0013】操作シーケンス判定手段3は、図2に示す
ように、まず、図示しない出力制御装置から与えられる
引抜信号1及び挿入信号2から成る操作信号13を入力
し(ステップS1)、ステップS2で操作信号13が存
在しているか否か判定する。なお、原子炉起動時には制
御棒の引抜操作が主体であるから、引抜信号1の場合つ
いて説明する。
【0014】引抜信号1が存在する場合には、該引抜信
号1を操作シーケンス記憶手段5に出力する(ステップ
S5)。操作シーケンス記憶手段5には操作シーケンス
作成手段12によって、プラントの運転サイクルに応じ
た制御棒の操作に係わる情報、つまり操作シーケンス情
報が格納されている。
【0015】さて、原子力プラント運転の第1サイクル
においては、炉内に新燃料のみが装荷されているため、
最初の核***反応をさせるために中性子源70が装置さ
れている。この中性子源70の配置を中性子検出器71
〜73及び制御棒25と関連付けて示すと図3のように
なる。図3に示すように、中性子源70の周囲には制御
棒25が配置されている。中性子源70に隣接している
制御棒25を連続的に引抜くと中性子源があることによ
り中性子の変化率が大きくなる。つまり、炉周期が短く
なることになる。第1サイクルにおいては、中性子源7
0の近傍の制御棒(図3では中性子源に隣接している4
本の制御棒)の操作にあたっては、図4に示すように、
中性子源の近傍位置を通過するときにはステップ的に操
作する。図4において、制御棒25が全挿入されている
位置P0から中性子源70の上方向に設けている第1の
位置P1までは制御棒25を連続的に操作し、第1の位
置P1から中性子源70の下方向に設けている第2の位
置P2までは制御棒25をステップ的に複数回操作す
る。そして、第2の位置P2から制御棒の全引抜位置P
3までは連続的に引抜くようにする。
【0016】このような操作を指定した操作シーケンス
は図5に示す様に構成している。図5においては、操作
シーケンス中の制御棒引抜シーケンスを制御棒座標と共
に示している。中性子源70の近傍に設置した制御棒2
5の操作は、その制御棒1本のみを駆動するのではな
く、制御棒座標に示す様に複数の制御棒グループとして
駆動する。これは、プラントの起動時間の短縮や省力化
のためである。例えば、制御棒グループ番号が1と示さ
れている。制御棒本数は26本あり、このグループの制
御棒が最初に駆動される。制御棒の駆動に関する情報は
制御棒引抜シーケンスとして示している。引抜シーケン
ス中の駆動情報は、制御棒操作リミット,ガイドパター
ン及び引抜番号からなっている。駆動情報のうちの制御
棒操作リミットとは制御棒の操作目標位置を示す情報
で、ガイドパターンとは制御棒を連続的に操作すると
か、ステップ的に操作するとかを示す情報であり、引抜
順番は制御棒の引抜きの順番を示す情報である。なお、
制御棒グループ番号とは、制御棒座標に示すように、ど
の制御棒か示す情報である。
【0017】プラント運転の第1サイクルにおいては、
図5に示すように、まず制御棒グループ番号1の総ての
制御棒25を例えばポジション18まで連続的に引抜
く。次に、この制御棒25をポジション22までステッ
プ的に引抜き、その後、この制御棒25をポジション4
8まで連続的に引抜くようにする。ここで、ポジション
18が図4の位置P1に、ポジション22が図4中の位
置P2に、またポジション48が図4中の位置48に対
応している。次に制御棒グループ番号2の制御棒を操作
するが、この操作も前述した制御棒グループ番号1と同
様に行われる。以下、図5の引抜シーケンスに従って制
御棒が引抜かれる。
【0018】以上述べた操作シーケンスの情報は、シミ
ュレータ等を用いてあらかじめ操作シーケンス作成手段
12で作成され、第1サイクル用操作シーケンス情報記憶
手段12に格納されている。なお、ステップ的な操作と
連続的な操作の違いを図6に示す。ステップ操作とは、
目標とする位置まで駆動と停止を繰り返して制御棒を駆
動するが、駆動においては、一定の加速率で速度を上昇
し、定格速度V2 で一定期間制御棒を駆動し、一定の減
速率で速度を下降し、停止後一定期間△T2 経過したの
ち、再び起動する方法であり、制御棒が駆動している期
間は△T1 になる。一方、連続的操作は図6に示すよう
に一定の加速率で速度を上昇し、定格速度V1で一定期
間制御棒を駆動し、その後一定の減速率で速度を下降
し、時刻t0からt2 の期間で制御棒を駆動する方法で
あり、ステップ操作のように、目標位置までの駆動期間
中に停止操作を行うことはない。
【0019】これに対して、第2サイクルの操作シーケ
ンスにおいては、図7に示すように、制御棒グループ番
号1〜4の制御棒は連続的に操作するように設定してい
る。これは、第2サイクル以降は、第1サイクルあるい
はそれ以降の運転サイクルで使用した燃料が中性子源の
機能も果たすため、第1サイクルで用いた中性子源は炉
外に取り出されるためである。従って、第2サイクル以
降は起動時間を第1サイクル以降に比べ短絡することが
可能である。なお、第2サイクルに中性子源を挿入する
場合もあるが、この場合には本発明の第1サイクルとし
て取扱うようにする。第2サイクル以降の操作シーケン
ス情報は各々の運転サイクルに対応して事前にシミュレ
ータ等を用いて操作シーケンス作成手段12によって作
成され、第2サイクル用操作シーケンス情報記憶手段1
2 ,…第lサイクル用操作シーケンス情報記憶手段1
l に運転サイクル毎に記憶される。
【0020】さて、図2において、操作シーケンス記憶
手段5は各々の運転サイクルに対応した操作シーケンス
情報11を操作シーケンス作成手段12から取り込み格
納している(ステップS6)。そこで、操作シーケンス
判定手段3から操作信号が操作シーケンス要求信号4と
して操作シーケンス記憶手段5に与えられれば、操作シ
ーケンス記憶手段5は操作すべき制御棒グループの操作
シーケンス情報6を操作シーケンス判定手段3に出力す
る。例えば、第1サイクルにおいて、操作シーケンス判
定手段3から最初の引抜信号が操作シーケンス要求信号
4として操作シーケンス記憶手段5に与えられると、図
5に示す引抜順番1に係る操作シーケンス情報6が操作
シーケンス判定手段3に返送される。この操作シーケン
ス情報に従った制御棒操作が完了し、さらに引抜信号1
が操作シーケンス判定手段3に与えられていれば、操作
シーケンス判定手段3は2番目の引抜信号を操作シーケ
ンス要求信号4として操作シーケンス記憶手段5に出力
する。この結果、操作シーケンス記憶手段5は、この入
力信号に対応して、図5の引抜順番2に係る操作シーケ
ンス情報6を操作シーケンス判定手段3に出力する。
【0021】操作シーケンス判定手段3がこのようにし
て操作シーケンス情報6を操作シーケンス記憶手段5か
ら取り込むと、図2に示すように中性子源近傍の制御棒
の操作がある場合にはCRT30にその旨を出力する
(ステップS7)と共にこの情報を制御棒駆動手段8に
出力する(ステップS8)。このCRT表示により、運
転員はこの時の制御棒操作を注意して監視できる。その
後、操作シーケンス判定手段3は操作信号を取り込み
(ステップS9)、これが最初に取り込んだ操作信号と
一致するか否か判定し(ステップS10)、一致する場
合には、制御棒位置情報10を取り込んで(ステップS
11)、この値が操作シーケンス記憶手段5から取り込
んだ操作シーケンス情報6中の操作リミット位置と一致
するか否か判定する(ステップS12)。一致する場合
には、変数F1 を“0”にした後に制御棒駆動手段8に
制御棒の駆動を停止させるための停止信号出力して(ス
テップS15)、この操作シーケンス情報に係る処理を
終了する。制御棒位置と操作リミット位置が一致しない
場合には、操作信号の取込みとこの取り込んだ信号をも
とに最初に取り込んだ操作信号がまだ存在する否かを判
定する(ステップS10)。以下、上述の処理を実施す
る。ここで、最初に取り込んだ操作信号がまだ存在して
いる場合には、変数F1 を“1”にした後に制御棒の駆
動を停止すべく停止信号を制御棒駆動手段8に出力す
る。これは、何らかの要因で制御操作を停止したい時の
ためであり、操作信号を無くす(具体的には論理“0”
にする)ことにより行える。この場合、この制御棒はま
だ目標位置まで達していないため、その後この制御棒の
操作を実施した後に、次の操作シーケンス情報に従って
制御棒を操作する必要がある。そこで、再度引抜信号1
が入力された時に、変数F1 が“1”になっていれば、
前回の操作シーケンス情報と停止信号の解除(例えば、
停止信号を“0”にする)を制御棒駆動手段8に出力す
る。ここで、変数Fi はF1 とF2 があり、F1 とは引
抜信号に関する変数で、F2 とは挿入信号に関する変数
である。
【0022】以上、制御棒駆動手段8の動作について図
8を用いて説明する。図8に示すように、制御棒駆動手
段8はステップS20において停止信号14,操作信号
13、及び操作シーケンス情報7を取り込み、まず停止
信号14が存在(停止信号が“1”で存在、“0”でな
し)するか否かを判断する(ステップS21)。停止信
号14が存在していなければ、取り込んだ操作シーケン
ス情報7にもとづく制御棒の駆動方向が操作信号13と
一致するか否か判断する(ステップS22)。一致して
いる場合には、操作シーケンス情報に従って該当制御棒
を操作リミット位置まで、ガイドパターンで示される操
作モードで駆動する(ステップS22)。その後、制御棒
位置情報10を取り込んで、該当制御棒の位置が目標と
する操作リミット位置に達するか否かを判断する(ステ
ップS24)。一致しない場合にはステップS21に戻
り上述した処理を繰り返し、該当制御棒の位置が目標の
操作リミット位置に達した場合には、ステップS27に
移行して制御棒駆動を停止して、該操作シーケンス情報
に係わる制御棒駆動を完了する。
【0023】操作シーケンス情報7にもとづく制御棒の
駆動方向と操作信号が一致しない場合にはステップS2
5で操作信号13が存在しているか否か判断し、存在し
ていない場合にはステップS27に移り制御棒の駆動を
停止して処理を完了する。一方、操作信号が存在してい
る場合シーケンス情報にもとづく制御棒の駆動方向と今
回取り込んだ操作信号13で示される操作方向とが互い
に逆になっていることであるから、この場合には、その
旨を示すアラームメッセージ出力して(ステップS2
6)、その後制御棒の駆動を停止して処理を完了する。
【0024】以上述べた様に、プラント運転の第1サイ
クルにおいては、設置される中性子源の近傍の制御棒を
含む複数の制御棒を操作する場合には、制御棒が中性子
源を通過する時には制御棒をステップ的に操作し、それ
以外では連続的に操作することにより原子炉の炉周期を
安定に維持しながら制御棒操作に係る操作時間を短縮す
ることができる。
【0025】図9に本発明の他の実施例を示す。図2の
実施例における操作シーケンス判定手段は最初に取り込
んだ操作信号が存在しない場合に、F=“1”にして制
御棒の駆動を停止するための停止信号を制御棒駆動手段
に出力している。これは、例えば、制御棒操作時に炉周
期が短くなり、予め定めた値に至った場合に制御棒操作
を一時的に停止させ、かつその後の制御棒操作も実行可
能となる様にするために設けている処理である。この処
理の内容については、既に説明した通りである。図9は
炉周期の監視を含めた実施例である。
【0026】図9が図1と異なる部分は制御棒制御装置
21に印加する操作信号13を中性子検出器141〜1
Mと制御棒位置情報10をもとにして処理する部分を
付加した点である。中性子検出器141〜14Mは図3の
中性子源利用域モニタ(SRM)検出器に相当するが、近
年ではこの検出器と中間領域モニタ(IRM)検出器を
一体化した起動領域モニタ(SRNM)検出器が開発さ
れており、この検出器であったりしてもよい。
【0027】中性子信号処理手段15は中性子束変化率
処理手段151 と逆増倍率判定手段152 から成るが、
中性子束変化率処理手段151 は数式1に示したように
中性子束の変化率及び炉周期を判定する。一方、逆増倍
率判定手段152 は周知の逆増倍率係数法の原理に従っ
て、制御棒位置情報10と中性子束の値を基にして制御
棒の操作量を判定する。なお、逆増倍係数法の原理につ
いては例えば参考文献(伏見康治:原子炉,共立出版,
1972年)に記載されている。
【0028】操作信号出力判定手段16は中性子信号処
理装置の出力結果に従って、制御棒の位置が所定の値と
なるまで操作信号13を出力する。プラント起動時に
は、操作信号13としては引抜信号1が出力されること
になる。
【0029】この様にして制御棒の操作信号は作成され
るが、例えば、制御棒引抜き中に中性子束変化率処理手
段151 で判定される炉周期が短くなり、予め定めた第
1の値になったとすると、中性子信号処理手段15は引
抜信号の出力を停止すべく、引抜阻止信号17をAND
ゲート18に出力する。引抜阻止信号17は論理“0”
が引抜阻止に対応しているため、この場合には、AND
ゲート18の出力が“0”になり、引抜信号1は出力さ
れないことになる。つまり、引抜信号が論理“0”にな
る。この結果、制御棒制御装置21内の操作シーケンス
判定手段3は、制御棒駆動手段8が制御棒を引抜中に引
抜信号が存在しなくなるため、図2のFi =“1”とす
る処理を実行し、制御棒駆動手段8に停止信号を出力す
る。その後、中性子信号処理手段15は炉周期が長くな
り、予め定めた第2の値よりも長くなった時に、引抜阻
止信号を解除すると共に制御棒の引抜量を算出し、結果
を操作信号出力判定手段16に出力する。操作信号出力
判定手段16はこの算出結果に従い、再び引抜信号を出
力する。操作シケーンス判定手段3は再び引抜信号を入
力するとF=“1”となっているので、図2に示すよう
に、今までの操作シーケンス情報と停止信号の解除を制
御棒駆動手段8に出力する。制御棒駆動手段8は、操作
シーケンス情報に従い、この情報中に示される操作リミ
ット位置まで制御棒25を引抜き操作を実行する。
【0030】以上のように、炉周期が予め定めた値より
も短くなった場合には、引抜信号の出力を阻止すること
により、制御棒の操作を停止させることができ、かつ炉
周期が長くなった時点で引抜信号出力の阻止を解除する
ことにより、炉周期が短くなるに従って制御棒の実質的
な引抜速度を低くして引抜途中であった制御棒を目標位
置まで自動的に引抜くことが可能である。
【0031】なお、上述の実施例はステップ操作を行う
例を示したが、中性子源近傍において低速で連続移動す
るようにしてもよいのは勿論のことである。
【0032】
【発明の効果】本発明は原子炉プラント運転の第1サイ
クルのように中性子源を挿入して運転している状態にお
いては、設置される中性子源の近傍の制御棒を含む複数
の制御棒を操作する場合には、制御棒が中性子源を通過
する時には制御棒をステップ的に操作し、それ以外では
連続的に操作することにより原子炉の炉周期を安定に維
持しながら制御棒操作を可能な限り短縮できる。
【0033】また、本発明は制御棒引抜中に、炉周期を
監視し、炉周期が予め定めた第1の値に達した時には操
作シーケンス判定手段に入力する引抜信号を阻止し、炉
周期が該第1の値より長くかつ予め定めた第2の値以上
になった時には、操作シーケンス判定手段に入力する引
抜信号の阻止を解除することにより、操作シーケンス判
定手段の出力信号を入力する制御棒駆動手段は操作を停
止した制御棒に対し、停止位置から再度該制御棒を既に
入力済みの操作シーケンス情報に従って引抜くことによ
り、プラントのより一層の安定性を確保した状態での制
御棒引抜が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御棒制御システムの
構成図である。
【図2】操作シーケンス判定手段の処理フロー図であ
る。
【図3】中性子源と中性子検出器及び制御棒の配置関係
を示す図である。
【図4】中性子源近傍の制御棒の引抜モードと中性子源
位置との関係を示す図である。
【図5】制御棒座標と第1サイクルの制御棒の引抜シー
ケンスである。
【図6】ステップ的操作と連続的操作の違いを示す図で
ある。
【図7】制御棒座標と第2サイクルの制御棒の引抜シー
ケンスである。
【図8】制御棒駆動手段の処理フロー図である。
【図9】本発明の他の一実施例である制御棒制御システ
ムの構成図である。
【符号の説明】
1…引抜信号、2…挿入信号、3…操作シーケンス判定
手段、5…操作シーケンス記憶手段、6,7…操作シー
ケンス情報、8…制御棒駆動手段、12…操作シーケン
ス作製手段、121 …第1サイクル用操作シーケンス情
報記憶手段、122 …第2サイクル用操作シーケンス情
報記憶手段、12l …第lサイクル用操作シーケンス情
報記憶の手段、14…停止信号、15…中性子信号処理
手段、17…引抜阻止信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−158389(JP,A) 特開 昭50−146796(JP,A) 特開 昭54−53792(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21C 7/08 G21C 7/34

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、原子炉内に中性子源を挿入して運転している
    状態には前記中性子源の近傍に配置している複数の制御
    棒の移動速度を前記中性子源による中性子束の変化率が
    小さくなるような速度にすることを特徴とする原子炉の
    制御棒制御装置。
  2. 【請求項2】原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、中性子源の近傍に配置された複数の制御棒
    作する場合には予め定めたステップ幅で間欠的に移動
    操作させ平均移動速度を低くすることを特徴とする原子
    炉の制御棒制御装置。
  3. 【請求項3】原子炉内に配置した制御棒を操作ものにお
    いて、原子炉内に中性子源を挿入して運転している状態
    において前記中性子源の近傍に配置している制御棒を引
    抜く場合には、中性子を検出する中性子検出器に対する
    中性子束の単位時間当りの測定量を低下させる移動速度
    で引抜くことを特徴とする原子炉の制御棒制御装置。
  4. 【請求項4】 原子炉内に配置した制御棒を操作ものにお
    いて、原子炉内に中性子源を挿入して運転している状態
    において前記中性子源の近傍に配置している制御棒を引
    抜く場合には、その間に前記中性子源が位置している第
    1の位置と第2の位置を予め定め前記第1の位置までは
    連続的に引抜き、前記第1の位置から前記第2の位置ま
    では間欠的に引抜くことを特徴とする原子炉の制御棒制
    御装置。
  5. 【請求項5】原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、制御棒の位置座標,操作順序,操作量及び
    テップ操作と連続操作の操作モードからなる操作シーケ
    ンス情報を入力して記憶する操作シーケンス記憶手段
    と、入力される操作信号に従い該当する操作シーケンス
    情報を前記操作シーケンス記憶手段から取り出す操作シ
    ーケンス判定手段と、前記操作シーケンス情報内に中性
    子源近傍の制御棒が含まれている際には前記ステップ操
    作の操作モードに従って制御棒を操作する制御棒駆動手
    段とを具備した原子炉の制御棒制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記操作シーケンス記
    憶手段は、原子炉内に中性子源を挿入して運転している
    状態においては前記中性子源の近傍に配置された複数の
    制御棒の操作モードはステップ操作と連続操作が制御棒
    位置に対応して割り付けられた操作シーケンス情報を入
    力して記憶し、原子炉内に中性子源を挿入しないで運転
    している状態においては、操作モードが連続操作である
    操作シーケンス情報を入力して記憶することを特徴とす
    る原子炉の制御棒制御装置。
  7. 【請求項7】 原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、原子炉内に中性子源を挿入して運転している
    状態において前記中性子源の近傍に配置している複数の
    制御棒を引抜く際には、前記中性子源の近傍の制御棒の
    先端が前記中性子源近傍の所定領域内を通過する時に制
    御棒をステップ的に操作することを特徴とする原子炉の
    制御棒制御装置。
  8. 【請求項8】 原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、原子炉運転の各サイクルにおいて操作シーケ
    ンス作成手段によって予め作成された各々のサイクル毎
    の操作シーケンス情報を記憶するサイクル毎の操作シー
    ケンス情報記憶手段から操作シーケンス情報を取り込ん
    で記憶する操作シーケンス記憶手段と、入力される操作
    信号に従い該当する操作シーケンス情報を前記操作シー
    ケンス記憶手段から取り出す操作シーケンス判定手段
    と、前記操作シーケンス情報に従って制御棒を操作する
    制御棒駆動手段とを具備し、前記操作シーケンス情報は
    原子炉内に中性子源を挿入して運転する状態においては
    前記中性子源の近傍に配置された複数の制御棒について
    当該制御棒が前記中性子源近傍の所定領域内を通過する
    時にステップ的操作とし、原子炉内に中性子源を挿入せ
    ずに運転する状態においては前記中性子源近傍の所定領
    域内を通過するとき該制御棒と同一座標にも連続的操作
    とすることを特徴とする原子炉の制御棒制御装置。
  9. 【請求項9】 原子炉内に配置した制御棒を操作するもの
    において、制御棒を操作する際に、中性子源から予め定
    めた原子炉の高さ方向と径方向の距離の範囲内に制御棒
    の先端がある場合には、該当する制御棒の時間的に平均
    した移動速度を制御棒の先端が該範囲外にある場合より
    遅くして操作することを特徴とする原子炉の制御棒制御
    装置。
  10. 【請求項10】 原子炉内に配置した制御棒を操作するも
    のにおいて、中性子源の近傍に配置している複数の制御
    棒を操作する際に前記中性子源から予め定めた高さ方向
    と径方向の距離の範囲内に制御棒の先端がある場合には
    該制御棒グループの時間的に平均した移動速度を制御棒
    の先端が、該範囲外にある場合より遅くして操作するこ
    とを特徴とする原子炉の制御棒制御装置。
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