JP2873834B2 - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

放射線画像情報記録読取装置

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JP2873834B2 JP1220019A JP22001989A JP2873834B2 JP 2873834 B2 JP2873834 B2 JP 2873834B2 JP 1220019 A JP1220019 A JP 1220019A JP 22001989 A JP22001989 A JP 22001989A JP 2873834 B2 JP2873834 B2 JP 2873834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、輝尽性蛍光体に放射線画像情報を記録し、
かつ該記録した画像情報を励起走査して読み取るように
した放射線画像情報記録読取装置に関し、詳しくは輝尽
性蛍光体が装置内で反復再使用される放射線画像情報記
録読取装置に関する。
〔発明の背景〕
輝尽性蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線等)を照射すると、この放射線のエネルギーの一部
が蛍光体に蓄積記録され、その後その蛍光体に励起光を
照射すると、蓄積されていたエネルギーに応じて蛍光体
が輝尽発光する。
放射線画像変換パネルは、このような特性を持つ輝尽
性蛍光体層を有するパネル(以下、特別の場合を除き単
にパネルと称する)であり、人体等の放射線(X線)画
像を潜像として記録可能であり、この潜像部分をレーザ
光等の励起光で照射すれば、その潜像の濃度に対応した
強度の輝尽発光が起こる。従って、その輝尽発光光をフ
ォトマル(光電子増倍管)等の光検出機で検出して適宜
処理すれば、記録されていた放射線画像を得ることが可
能である。この最終的画像は、ハードコピーとして再生
されてもよいし、CRT上に再生されてもよい。
上記の如くパネルは最終的に画像情報を記録せず、最
終的な記録媒体に画像を与えるために一時的に画像情報
を蓄積するものであるから、最終画像を与えた像で潜像
は消去され、再使用される。
従来の放射線画像情報記録読取方法のうち、前記パネ
ルを専用カセッテに収納して通常のスクリーン−フィル
ム法と同様に撮影を行った後、該カセッテからパネルを
取り出して読取装置に送り込む方法(カセッテタイプ)
が最も一般的であるが、この方法は撮影から画像データ
取得までに長時間を要する欠点がある。
その欠点を補うために、特開昭63−121834号にはパネ
ルを装置本体に固定的に配置し、かつ上記パネルの放射
線画像の励起、読み取り、及び残像消去を行う励起・読
取・消去ユニットを一体化して上記パネル面に対して往
復移動可能に設けて、該ユニットにより上記パネルに対
する主走査及び副走査を行うように構成したことを特徴
とする放射線画像情報記録読取装置が開示されている。
これによれば装置は著しく小型化され、又、放射線照射
直後に読取を行うことが可能であるので、画像データが
即時に入手できる利点を持つ。しかし、一方、撮影→読
取→消去のサイクルが完全に終了しないと次の撮影を行
えないので、連続撮影に不適であるという欠点を持つ。
ここで連続撮影とは、同一被写体、同一部位に対して
短時間の間隔をおいて2回以上の放射線照射を続けて行
うことをいう。
又、特開昭58−200269号には、 支持体、 この支持体上に固定された少なくとも1つの放射線画
像を蓄積記録しうる蓄積性蛍光体層からなる記録体、 この記録体に被写体を通して放射線を照射することに
より、この記録体上に被写体の放射線透過画像を蓄積記
録する画像記録部、 前記放射線画像が蓄積記録された記録体を走査する励
起光を発する励起光源と、この励起光により走査された
記録体から発せられた輝尽発光光を読み取って画像信号
を得る光電読取手段とを有する画像読取部、 前記支持体と、前記画像読取部とを相対的に繰返し移
動させて、支持体上の前記記録体を前記読取部に対して
相対的に循環移動させる手段、及び 前記画像読取部において画像読取が行なわれた後の記
録体に画像記録がなされるのに先行して、この記録体上
の残存放射線エネルギーを放出させる消去手段を備えた
ことを特徴とする放射線画像情報記録読取装置 が開示されている。この発明も、放射線照射直後の読取
開始を可能にするものである。その実施態様としては、
記録体を平面状の支持体に固定し、該支持体を回転移動
あるいは往復移動させる方法と、エンドレスベルトの支
持体を用いる方法とが述べられている。
いずれも、実現可能な主な実施態様として示されてい
る態様では、記録体の移動が励起光の副走査を兼ねてい
るので、読取動作中に別の画像の撮影を行うことができ
ず、撮影サイクルタイムの短縮及び連続撮影の目的に不
適である。
又、前者の場合には、実施例の図面から明らかなよう
に装置の大きさが著しく大きくなり非実用的である。後
者の場合には、ベルトあるいはドラムの回転機構を含む
ために装置の小型化が困難である。特に、エンドレスベ
ルトの支持体を用いた場合には、回転のたびに輝尽性蛍
光体層に曲げの力が加わるため、輝尽性蛍光体層の損傷
が起こり易く、画質に悪影響を与える。
以上述べたように、従来の放射線画像情報記録読取装
置においては、撮影サイクルタイムの短縮、画像データ
の即時入手、及び連続撮影の総てを可能にし、かつ装置
の小型化を実現することは不可能であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、撮影サイクルタイムの短縮、画像デ
ータの即時取得、同一患者の連続撮影可能、パネルの損
傷減少化ならびに全体の小型化が実現された放射線画像
情報記録読取装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
このために本発明は、輝尽性蛍光体層を有する複数の
放射線画像変換パネルと、 放射線源から照射された放射線を、前記パネルに照射
して放射線画像情報を蓄積記録する撮影部と、該パネル
を励起光で走査して前記放射線画像情報を光電的に読み
取る読取手段を具備する読取部と、を有する放射線画像
情報記録読取装置において、放射線照射後に前記パネル
を撮影部から読取部へと移動させ、読取後に前記パネル
を読取部から撮影部へと移動させるように構成し、かつ
前記撮影部及び読取部内に撮影中又は読取中のパネル以
外のパネルを一時的に収容する第1及び第2のパネル待
機スペースを設け、前記放射線源と該第1のパネル待機
スペースの間に撮影時の前記パネルを配置し、前記読取
手段と該第2の待機スペースの間に読取時の前記パネル
を配置するとともに、前記パネルの撮影部から読取部へ
の移動及び前記読取部から撮影部への移動を、前記パネ
ル面に対して垂直もしくは平行な方向で行う構成とし
た。
本発明の装置は第1図に概略的に示される放射線画像
変換方法に用いられる。
すなわち、第1図において、11は放射線発生装置、12
は被写体、13はパネル、14は輝尽励起光源、15は該変換
パネルより放射された輝尽蛍光を検出する光電変換装
置、16は15で検出された信号を画像として再生する装
置、17は再生された画像を表示する装置、18は輝尽励起
光と輝尽蛍光とを分離し、輝尽蛍光のみを透過させるフ
ィルタである。尚15以降は13からの光情報を何らかの形
で画像として再生できるものであればよく、上記に限定
されるものではない。
第1図に示されるように、放射線発生装置11からの放
射線は被写体12を通して変換パネル13に入射する。この
入射した放射線はパネル13の輝尽層に吸収され、そのエ
ネルギーが蓄積され、放射線透過像の蓄積像が形成され
る。
次にこの蓄積像を輝尽励起光源14からの輝尽励起光で
励起して輝尽発光として放出せしめる。放射される輝尽
発光の強弱は蓄積された放射線エネルギー量に比例する
ので、この光信号を例えば光電子増倍管等の光電変換装
置15で光電変換し、画像再生装置16によって画像として
再生し画像表示装置17によって表示することにより、被
写体の放射線透過像を観察することができる。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に詳しく説明する。
第2図は、その放射線画像情報記録読取装置の一実施
態様を示す構成図であり、胸部X線撮影に適用した場合
である。
制御されたX線が被写体Mに向けて照射され、放射線
画像情報記録読取装置1内のフレーム(a位置にある)
に固定されたパネル2に被写体MのX線透過分布に従っ
たエネルギーを輝尽性蛍光体層に蓄積する。
照射を受けた2は移動を開始し、パネル待機スペース
bを経てcに到り、励起・読取・消去ユニット3の整形
された光ビームからの励起光によって励起される。パネ
ル2をフレームから取り外すことなく反復使用するた
め、残存潜像を消去する必要があり、この消去はユニッ
ト3内に光ビーム発生装置と共に設けられた消去ランプ
(例えばハロゲンランプ)によって行われる。再使用可
能の状態となったパネル2はパネル待機スペースdを経
てaの位置に移動し、再び撮影可能状態となる。第2図
において、撮影開始時にaとc又はaとdにパネルを配
置すれば、撮影サイクルタイムを短縮し、同一被写体を
連続撮影することも可能である。
第3図は撮影部と読取部がパネル照射面と同じ側に設
けられた構成であり、2枚のパネルは撮影開始時にaと
b又はaとcに配置されて用いられる。パネル支持体が
放射線不透過性であれば、aとdにパネルを配すること
もできる。この構成において、パネルの移動はa→b→
c→d→aであるが、勿論a→d→c→b→aと移動さ
せることもでき、放射線不透過性支持体を有するパネル
を3枚配置することも可能である。
第4図は撮影部を二つ有する構成であり、パネルはa
→b→c→d→e→f→c→d→aとループ状に移動す
る。
この構成の特長は、別々の被写体の(1)撮影前の位
置決め(2)撮影(3)読取を同時に行うことが可能で
あり、集団検診など他数の被写体を取り扱う場合に有利
である。
第3図及び第4図のように、励起・読取・消去ユニッ
トをパネルに対してX線発生源と同じ側に配置した装置
は、パネル支持体のX線吸収に起因する画質の低下を防
ぐことができるので好ましい。
本発明において、パネルの移動はパネルを単独に搬送
させることにより実現してもよいし、パネルを予めパネ
ル保持手段に固定し、該パネル保持手段ごと搬送しても
よい。前者の場合には、パネルがある程度の剛性を有す
ることが必要である。
パネル又はパネル保持手段を搬送する手段の1例を第
5図により簡単に説明する。
第5図は、ローラ群51,52及びベルトコンベア群53か
らなる搬送手段の一部を示し、ローラ群はパネルをパネ
ル面に平行な方向に、ベルトコンベア群はパネル面に垂
直な方向に移動させる働きを持つ。ベルトコンベア群53
は、その全体が上下方向に移動可能である。
第5図において、先ずパネルはローラ群51上を右から
左へと移動する。その際、ベルトコンベア群53はベルト
がパネル下端に触れない程度まで下がった位置にある。
パネルが所定の位置まで移動すると、ベルトコンベア群
53が上方に移動し、パネル下端を押し上げる。パネルは
53のベルトの動きに従って手前から奥へと移動する。パ
ネル下端がローラ群52の上方まで移動すると、ベルトコ
ンベア群53は再び下方へ移動し、パネルはローラ群52上
を左から右へと移動する。
第5図のような搬送手段を幾つか組み合わせることに
より、本発明のパネルの移動が実現される。
第5図のような手段に加えて、パネルの移動を促すガ
イドレールやガイドレバー等を組み合わせてもよい。
第6図は、パネル4を一時的に固定配置し、励起・読
取・消去ユニット30を移動可能に設けた機構部分を示す
図である。21は装置5の本体の外枠を構成するフレーム
である。22はパネル搬送部材を表す。読取開始から終了
までの間は、パネルは4の位置に固定される。
励起・読取・消去ユニット30は、その全体が移動板31
に固定状態で構成されている。この移動板31には雌ねじ
体(図示せず)が固定され、この雌ねじ体はフレーム21
に取り付けたモータ25により回転する雌ねじ棒26に螺合
している。27はガイド棒である。従って、モータ25を駆
動することにより、移動板31は矢印Y方向あるいはそれ
と反対方向に移動可能である。
この移動板31には光ビーム発生部6が搭載(第6図で
は図示せず)され、そこからのビームはビーム径を整形
(拡張)するビームエキスパンダ等の光学系(図示せ
ず)を経由してガルバノメータミラーやポリゴンミラー
等(図ではガルバノミラーを示す。)の走査器7で反射
されて走査光となって、ピント調整用のfθレンズ等の
集光レンズ32を通り、反射鏡71〜73で光路を変更されて
励起光81となる。
パネル4は上記励起・読取・消去ユニット30の移動範
囲の第6図において左方に一時的に固定されており、上
記励起光81がこのパネル4の上に走査線80となって走査
される。
ここで、光ビーム発生部6から反射鏡71までの励起光
光路は、同一平面上にあり、かつパネル4と平行になる
ように構成されているが、このようにすることにより、
装置の組み立てや位置精度を必要とする光ビームの光路
調整作業等を容易に行うこともでき、更に装置をコンパ
クトにすることも可能となる。
フォトマル10は移動板31に固定され、そのフォトマル
10に輝尽発光光を伝達する集光体8の集光端面8aが走査
線80の近傍に位置しその走査線80と平行に並んでいる。
9は集光体8から導入された光のうち輝尽発光波長領
域の光のみを通過させるフィルタである。
さて、この装置5では、パネル4上のX方向(第6図
の図面の紙面に垂直な方向)の主走査は、光ビーム発生
部6から出射したビームが走査器7で振られ(走査さ
れ)、集光レンズ32でパネル4の面に対してピントを合
わせられることにより行われる。
一方、Y方向の副走査は、本実施例ではパネル4が一
時的に固定され、移動板31のY方向への移動、つまり励
起・読取・消去ユニット30自体の移動により行われる。
従って、パネル4上を励起光81で二次元的に走査する
ことができ、その励起光81で走査された部分において潜
像の濃度に対応する輝尽発光光が発生すると、その発光
が集光体8で集光されてフォトマル10に導かれ、そこで
検出され電気信号となる。そして、この電気信号を主走
査及び副走査と同期して処理することにより、パネル4
上に潜像として記録されていた画像を再生することがで
きるのである。
本発明の装置では、上記のように励起・読取・消去ユ
ニット30を一体的に構成しているので、各部分の相互の
位置ずれ(狂い)が少なくなり、より安定した画像読取
が可能となる。
更に、上記例では反射鏡71〜73によって光路を曲げて
いるが、このようにすれば走査器7とパネル4上の走査
線80との間の実質的光路長さを変化させずに、扇状の走
査光の占有する空間を小さくできるので、このような反
射鏡を複数枚光路内に挿入すれば、装置の小型化に大き
く寄与する。
又、第6図において、励起光81はパネル4に対して斜
め下方向から入射している。もし、パネル4に対して励
起光が垂直方向から入射した場合は、パネル4面での反
射により励起光が直接光ビーム発生部6まで戻ってしま
い、光ビームパワーの変動につながる恐れがある。
励起・読取・消去ユニット30を移動させる機構では、
コンパクト、軽量、安価という点で光ビーム発生部6と
しては、レーザ光源、特に半導体レーザを使用すること
が好ましいが、半導体レーザの活性領域に反射光が入射
すると、レーザ発振モードが変化して、光ビームパワー
が大きく変動し、画像読取に対して悪い影響を及ぼす。
そこで本実施例では、上記したように励起光81をパネル
4に対して斜めの方向から入射することにした。
又、本実施例では、第6図において集光体8の入射端
面を、パネル4に対してほぼ平行に配置している。この
ような構成をとると、パネル4上に発生する輝尽発光光
の集光効率が最も高くなって、S/N比の高い読取画像情
報を得ることができる。
ところで、パネル4を反復して使用できるようにする
ためには、読み取った後でも残っている潜像を消去する
必要がある。この消去はパネル4に強力な光を照射する
ことにより行うことができるので、第6図に示すよう
に、消去ランプ33を集光体8とほぼ平行に設け、このラ
ンプ33を移動板31に固定すればよい。又、このランプ33
は、そこからの光を効率良くパネル4に対して照射する
ために、反射板34で覆い、且つ必要時にのみパネル4に
対面するように、パネル4との間にシャッタ35を介在さ
せている。
消去ランプ33の取付位置としては、パネル4に近けれ
ば消費電力も少なく、ランプ33自体の小型・軽量化も可
能となる。又、第6図に示すように集光体8と消去ラン
プ33との間に励起光81を通すことにより、デットスペー
スが少なくなり、装置5そのものを大幅にコンパクト化
することが可能となる。ここで使用する消去ランプ33と
しては、ハロゲンランプがある。
なお、集光体8と消去ランプ33をユニット30内で一体
化しているので、画像読取を行いながらその読取を完了
した部分を順次消去することが可能であるが、消去ラン
プ33の光が集光体8に入射したり、現在読取中の走査線
80を照射すると大きなノイズとなってフォトマル10で検
知されるという問題が発生する。
そこで、これを防止するためには矢印Yの向きへの副
走査時に読み取りを行い、その反対の向きへの戻り時に
消去を行うというプロセスを採用することが好ましい。
又、このランプ33による消去時の光によってフォトマ
ル10の光電面が劣化することを抑えるために、走査線80
からフォトマル10に至る光路に、遮光手段36を設けるこ
とが好ましい。このようにすれば、フォトマル10へのラ
ンプ光を遮断することが可能となり、その寿命を長くす
ることが可能となる上に、次回の読み取りの支障が減少
される。
この場合の遮光手段36として用いられる遮光板は、輝
尽発光光を透過させ励起光を減衰させるフィルタ9と差
し換える機構としてもよい。
遮光手段36としては、液晶シャッタを用いることもで
きる。更に、この遮光手段36は、消去ランプ光を遮光す
ると共に、撮影時の放射線も遮断できることが好まし
く、この場合は材質として鉛板等を付加したものが好適
である。
ところで、上記のようにユニット30を移動する構造と
し、放射線照射時に照射野内の規定場所にそのユニット
30を移動させることにより、放射線検出器の代わりに使
用することができ、このようにすれば、新たに放射線検
出器を設けることもなく、又、本来の読み取りに先立つ
先読み等も行う必要がない。
即ち、励起・読取ユニット30内のフォトマル10等の光
検出器を放射線検出器として兼用することができ、放射
線照射時に発生する放射線、瞬時発光、瞬時残光等を利
用して、放射線量が規定量に達した時、放射線照射を
停止させる信号を発生させ、パネル4への放射線量変動
を防止して画像記録条件を安定化させることができ、
パネル4への放射線受量を正確に検出・計測し、輝尽発
光の読取ゲインを調整することができる。
又、移動する励起・読取ユニット30上には、電流/電
圧変換器、増幅器及びA/D変換器を搭載する方が、ノイ
ズの影響を受け易いアナログ信号でなくデジタル信号に
より、そこから出力できる点から好ましい。
本発明の装置は複数のパネルを有しているので、撮影
サイクルタイムの短縮が可能である。又、消去済・撮影
前、あるいは撮影済・読取前のパネルを一時的に収容す
るためのパネル待機スペースを設けているので、2〜3
枚程度の連続撮影が容易に達成できる。更に撮影部と読
取部とが結合されているので、撮影後即時に画像データ
を得ることが可能である。
本発明において、読取時にはパネルは一時的に固定さ
れており、励起・読取・消去ユニットの往復移動のみで
読取が行われるので、前記ユニットの励起光副走査方向
の移動及びパネルの固定位置の精度に留意すればよく、
パネルの搬送に関しては要求される精度は比較的低い。
本発明において、パネルの移動はパネル面に垂直ある
いは平行な方向への直線的移動のみであり、回転移動を
含まないので、装置全体の小型化を図れると共に搬送機
構が単純化される。又、パネルの移動中に、搬送手段あ
るいは前記パネル保持手段と接触するのはパネルの端面
及び/又は端面に極く近い辺縁の部分に限られるので、
パネルの損傷が軽減され、パネル表面の傷等が画像上の
ノイズとして現れることがない。
本発明は特に胸部あるいは腹部X線撮影用の立位又は
臥位用の装置とするのが好ましい。臥位用の場合には、
読取部が患者の脚部の下に位置するような構成とする
と、装置の占有体積が縮小されるので好ましい。
本発明のパネル2に用いられる輝尽性蛍光体は、最初
の光もしくは高エネルギー放射線が照射された後に、光
的、熱的、機械的、化学的又は電気的等の刺激(輝尽励
起)により、最初の光もしくは高エネルギー放射線の照
射量に対応した輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用的
な面から好ましくは500nm以上の輝尽励起光によって輝
尽発光を示す蛍光体である。該輝尽性蛍光体としては、
例えば特開昭48−80487号に記載される。BaSO4:AX、特
開昭48−80489号に記載されるSrSO4:AX、特開昭53−392
77号のLi2B4O7:Cu,Ag等、特開昭54−47883号のLi2O・
(B2O2)x:Cu及びLi2O・(B2O2)x:Cu,Ag等、米国特許
3,859,527号のSrS:Ce,Sm、SrS:Eu,Sm、La2O2S:Eu,Sm及
び(Zn,Cd)S:Mnで表される蛍光体、特開昭55−12142号
に記載されるZnS:Cu,Pb蛍光体、一般式BaO・xAl2O3:Eu
で表されるアルミン酸バリウム蛍光体、一般式MIIO・
xSiO2:Aで表されるアルカリ土類金属珪酸塩系蛍光体、
特開昭55−12143号に記載される一般式(Ba1−x−yMgx
Cay)FX:eEu2+で表されるアルカリ土類弗化ハロゲン化
物蛍光体、特開昭55−12144号に記載される一般式LnOX:
xAで表される蛍光体、特開昭55−12145号に記載される
一般式(Ba1xMIIx)FX:yAで表される蛍光体、特開昭55
−84389号に記載される一般式BaFX:xCe,yAで表される蛍
光体、特開昭55−160078号に記載される一般式MIIFX・
xA:yLnで表される希土類元素付活2価金属フルオロハラ
イド蛍光体、一般式ZnS:A、CdS:A、(Zn,Cd)S:A、ZnS:
A,X及びCdS:A,Xで表される蛍光体、特開昭59−38278号
に記載される下記一般式xM3(PO4・NX2:yA及びM
3(PO42:yAで表される蛍光体、下記一般式nReX3・mA
X′2:xEu及びnReX3・mAX′2:xEu,ySmで表される蛍光
体、及び下記一般式MX・aMIIX′・bMIIX″3:cA
で表されるアルカリハライド蛍光体及び特開昭61−2284
00号に記載の一般式MX:xBiで表されるビスマス付活
アルカリハライド蛍光体等が挙げられる。特にアルカリ
ハライド蛍光体は、蒸着,スパッタリング等の方法で輝
尽層を形成させ易く好ましい。
しかし、本発明に係る変換パネルに用いられる輝尽性
蛍光体は、前述の蛍光体に限られるものではなく、放射
線を照射した後輝尽励起光を照射した場合に輝尽発光を
示す蛍光体であればいかなる蛍光体であってもよい。
本発明の変換パネルは前記の輝尽性蛍光体の少なくと
も一種類を含む一つ若しくは二つ以上の輝尽層から成る
輝尽層群であってもよい。又、それぞれの輝尽層に含ま
れる輝尽性蛍光体は同一であってもよいが異なっていて
もよい。
本発明の輝尽層は塗布方法、気相堆積方法のいづれに
よってもよい。
本発明のパネルの輝尽層の層厚は、目的とする変換パ
ネルの放射線に対する感度、輝尽性蛍光体の種類等によ
って異なるが、結着剤を含有しない場合10μm〜1000μ
mの範囲、更に好ましくは20μm〜800μmの範囲から
選ばれるのが好ましく、結着剤を含有する場合で20μm
〜1000μmの範囲、更に好ましくは50μm〜500μmの
範囲から選ばれるのが好ましい。
本発明において使用される支持体としては各種高分子
材料、結晶化ガラスなどのガラス、セラミックス、金属
等が挙げられる。
高分子材料としては例えばセルロースアセテート、ポ
リエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーボネートな
どのフィルムが挙げられる。金属としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、クロム等の金属シート又は金属板あるいは
該金属酸化物の被覆層を有する金属シート又は金属板が
挙げられる。ガラスとしては化学的強化ガラスや結晶化
ガラスなどが挙げられる。又、セラミックスとしてはア
ルミナやジルコニアの焼結板などが挙げられる。気相堆
積法で輝尽層を形成する場合には結晶化ガラスが好まし
い。
又、これら支持体の層厚は用いる支持体の材質等によ
って異なるが、一般的には80μm〜5mmであり、取り扱
いが容易であるという点から、好ましくは200μm〜3mm
である。
これら支持体の表面は滑面であってもよいし、上層と
の接着性を向上させる目的でマット面としてもよい。
又、支持体の表面は凹凸面としてもよいし、個々に独立
した微小タイル状板を密に配置した表面構造としてもよ
い。
本発明の変換パネルにおいては、輝尽層を外部雰囲気
からの化学的刺激、特に水分から保護するために、輝尽
層上に更に少なくとも1以上の保護層を設けることがで
きる。
このような保護層を形成するものとしては、透光性が
よく、シート状に成形できるものを用いることができ
る。更に、保護層は輝尽励起光及び輝尽発光を効率よく
透過するために、広い波長範囲で高い透過率を示すもの
が好ましく、この透過率が80%以上のものが更に好まし
い。
このようなものとしては、例えば、石英、硼珪酸ガラ
ス、化学的強化ガラスなどの板ガラスや、PET、OPP、ポ
リ塩化ビニルなどの有機高分子化合物を挙げることがで
きる。ここで例えば、硼珪酸ガラスは330nm〜2.6μmの
波長範囲で80%以上の透過率を示し、石英ガラスでは更
に短波長においても高い透過率を示す。
保護層を形成するものとしては、透過率と共に防湿性
が優れていることから板ガラスが好ましい。
保護層の厚さは、実用上は10μm〜3mmであり、良好
な防湿性を得るためには100μm以上が好ましい。この
保護層の厚さが500μm以上の場合には耐久性、耐用性
に優れた変換パネルを得ることができ好ましい。
本発明の変換パネルにおいて、輝尽層と保護層との間
に保護層よりも低屈折率の層を設けてもよい。又、輝尽
層と前記低屈折率の層との間に、更に前記低屈折率の層
よりも高屈折率の層を設けてもよい。これらの保護層構
成によれば、画像の鮮鋭性を損なうことなく、耐用性を
向上させることができ好ましい。
又、保護層の表面に、MgF2等の反射防止層を設ける
と、輝尽励起光及び輝尽発光を効率よく透過するととも
に、鮮鋭性の低下を小さくする効果もあり好ましい。
保護層の屈折率は特に制限されないが、実用上は1.4
〜2.0の範囲が一般的である。
保護層は、必要に応じて2層以上を設けることができ
る。特に、特開昭62−15500号に開示されている互いに
吸湿性の異なる2層以上を組み合わせた構成は、防湿性
が高く好ましい。
本発明の変換パネルにおいては、保護層は支持体の役
割を兼ねることもできる。その場合は本発明でいう支持
体は実質的に輝尽層を支持する機能を発揮しなくてもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明の実施により以下のような効果が得られる。
(1)パネルを複数使用するので、撮影サイクルタイム
が短縮され、画像情報が即時に得られる。
(2)消去済・撮影前のパネル又は撮影済・読取前のパ
ネルをパネル待機スペースに一時的に収容できるので、
同一患者の連続撮影が可能になる。
(3)複雑な機構を持つ励起・読取・消去ユニットを一
体化し、読取時にはパネルを一時的に固定して該ユニッ
トを移動させるので、常に高品質のデータが得られ、か
つ装置のコンパクト化が可能である。
(4)パネルの移動が回転を伴わない平行移動だけなの
で、装置が小型化できパネルの損傷も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置を用いる放射線画像変換方法の説
明図である。 11……放射線発生装置、12……被写体 13……放射線画像変換パネル 14……輝尽励起光源、15……光電変換装置 16……放射線画像再生装置 17……放射線画像表示装置、18……フィルタ 第2図、第3図及び第4図は本発明の放射線画像情報記
録読取装置の、それぞれ一実施態様を示す構成図(俯瞰
図)である。 1……放射線画像情報記録読取装置 2……放射線画像変換パネル 3……励起・読取・消去ユニット M,M′……被写体(患者) a,b,c,d,e,f……パネルの移動位置 第5図はパネル又はパネル保持手段を搬送する手段の概
観図である。 51,52……ローラ群、53……ベルトコンベア群 第6図はパネルを一時的に固定配置し、励起・読取・消
去ユニットを移動可能に設けた機構部分の断面図であ
る。 4……放射線画像変換パネル、5……装置本体 7……走査器、8……集光体、8a……集光端面 9……フィルタ、10……フォトマル 21……フレーム、22……パネル搬送部材 25……モーター、26……雄ねじ棒 27……ガイド棒 30……励起・読取・消去ユニット 31……移動板、32……集光レンズ 33……消去ランプ、34……反射板 35……シャッタ、36……遮光手段 71,72,73……反射鏡 80……走査線、81……励起光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土野 久憲 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 審査官 末政 清滋 (56)参考文献 特開 昭61−200534(JP,A) 特開 昭63−175848(JP,A) 特開 昭61−95339(JP,A) 特開 昭61−107239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 42/02 A61B 6/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝尽性蛍光体層を有する複数の放射線画像
    変換パネルと、 放射線源から照射された放射線を、前記パネルに照射し
    て放射線画像情報を蓄積記録する撮影部と、 該パネルを励起光で走査して前記放射線画像情報を光電
    的に読み取る読取手段を具備する読取部と、を有する放
    射線画像情報記録読取装置において、 放射線照射後に前記パネルを撮影部から読取部へと移動
    させ、読取後に前記パネルを読取部から撮影部へと移動
    させるように構成し、 かつ前記撮影部及び読取部内に撮影中又は読取中のパネ
    ル以外のパネルを一時的に収容する第1及び第2のパネ
    ル待機スペースを設け、前記放射線源と該第1のパネル
    待機スペースの間に撮影時の前記パネルを配置し、前記
    読取手段と該第2の待機スペースの間に読取時の前記パ
    ネルを配置するとともに、前記パネルの撮影部から読取
    部への移動及び前記読取部から撮影部への移動を、前記
    パネル面に対して垂直もしくは平行な方向で行うことを
    特徴とする放射線画像情報記録読取装置。
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JPH0731371B2 (ja) * 1987-01-16 1995-04-10 富士写真フイルム株式会社 放射線画像情報記録読取装置

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