JP2872809B2 - モノシアロガングリオシドgm▲下1▼またはその誘導体を含有する,パーキンソン病の治療に適する医薬組成物 - Google Patents

モノシアロガングリオシドgm▲下1▼またはその誘導体を含有する,パーキンソン病の治療に適する医薬組成物

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JP2872809B2 JP5515350A JP51535093A JP2872809B2 JP 2872809 B2 JP2872809 B2 JP 2872809B2 JP 5515350 A JP5515350 A JP 5515350A JP 51535093 A JP51535093 A JP 51535093A JP 2872809 B2 JP2872809 B2 JP 2872809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、モノシアロガングリオシドGM1またはその
誘導体を含有する、パーキンソン病の治療に適する医薬
組成物に関する。
先行技術 パーキンソン病は神経変性性の疾患で、高い発症率を
有し(米国では100、000人につき20人)、一般的には45
才以上の人間に発症する。
パーキンソン病はドーパミン作動性欠乏によって特徴
づけられ、これは一連のニューロン異変をもたらし、そ
の結果、運動不能症、筋肉の硬直、および振せんが起こ
る。
総体的症状は、黒質および緻密層部におけるDA(ドー
パミン)産生ニューロンの変性により、線条体のドーパ
ミン作動性神経支配の最低85%が失われると発現すると
考えられている(Kish S.J.ら,The New England J.of M
ed.,318,876,1988)。
パーキンソン病の薬理学的治療が25年以上も研究され
てきたが、この疾患が特にドーパミン作動系の緩慢で進
行性の変性ゆえにいまだに重大な問題であることは強調
されるべきである(McGeer P.L.ら,Ann.Neurol.,24,57
4,1988)。
公知のように、L−ドーパと末梢デカルボキシラーゼ
阻害剤(カルビドパまたはベンセラジド)やモノアミン
オキシダーゼ阻害剤(Shoulson I.ら,“Effect of Dep
renyl on the progression of disability in early Pa
rkinson′s disease",The New England J.of Med.,16,1
364−1371,1989)の併用に基づく治療、並びに長期作用
性直接ドーパミン作動性アゴニスト(ペルゴリド、カベ
ルゴリン)に基づく治療は、初期症例の大多数において
臨床状態を相当改善し、またいくつかの症例においては
症状の完全な制御をもたらしている。
しかし、治療後数年たつと(すなわち最低2〜3年か
ら一般には最大10年またはそれ以上)、臨床的には主と
して種々の振せんおよび運動障害により特徴づけられる
諸症状がほとんどの患者(80〜90%)にまた現われる。
この動的振せん[特にオンオフ(on−off)現象]お
よび過剰な筋活動は、治療によって病気がおさまり数年
間安寧に過ごした後に悪化状態に逆戻りする患者をひど
く狼狽させ、彼/彼女が十分な家族生活、社会生活およ
び職業生活を享受するのを妨げる。
パーキンソン病の治療が直面する主な問題、すなわち
病勢悪化期、を解決するために、現在臨床的実践ではレ
ボドーパとベンゼラジドまたはカルビドーパの併用に基
づく徐放性組成物、長期作用性直接ドーパミン作動性ア
ゴニスト(ペルゴリド、カベルゴリン)および注射法
(リスリドおよびアポモルフィンの皮下注射)を採用し
ている。しかし、現在にいたるまでいかなる治療も、こ
の病気の進行期に起こるすべての合併症の根本にある異
変の進行を遅くする、または止めるのに有効であるとは
実証されていない。
公知のように、L−ドーパとそのヒドロキシル化され
た代謝物(TOPA)は神経毒性作用を生じ、患者の能力を
損なう神経変性性病状の進行を悪化させる可能性がある
(Only J.W.ら,“Excitotoxicity of L−dopa and 6−
OH−dopa:implications for Parkinson′s and Hunting
ton′s diseases",Exp.Neurol.,108,268−272,1990;Res
enberg P.A.ら、“2,4,5−Trihydroxyphenyl alanine i
n solution forms a non−N−methyl−D−aspartate
glutamatergic agonist and neurotoxin",Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA,88,4865−4869,1991;Newcomer T.A.ら,“D
etection of TOPA(6−OH−DOPA)and TOPA quinone b
y HPLC reveals a spontaneous DOPA to TOPA conversi
on in aqueous solutions",Excitatory Amino Acids:Ex
cito−toxicity Ip.83)。
パーキンソン病の進行を遅くするまたは抑制すること
によりこの病気の進展を緩和することが可能な新しい薬
理学的治療法を開発するために、動物を用いた実験的研
究がいくつかなされた。それらは特にパーキンソン病に
おいて細胞の死、とりわけ黒質細胞の死、を引き起こす
神経生物学的メカニズムの同定を目的とするものであっ
た。
パーキンソン病の症状と酷似した神経病理学的および
神経薬理学的症状を作り出すことができる毒性物質であ
るメチルフェニルテトラヒドロピリジン(MPTP)を用い
て得た情報は非常に重要なものである(Langston J.W.,
“MPTP and Parkinson′s disease",Trends in Neurosc
iences,8,2,79−83,1985)。
MPTPの神経毒性は、モノアミンオキシダーゼBの触媒
作用により、酸化してMPP+イオンになることに起因する
とされていた。MPP+はドーパミン作動性細胞末端によっ
て積極的に取り込まれ、NADH依存性基質のミトコンドリ
アでの酸化に対して抑制作用を及ぼす。これは、黒質お
よび緻密層部のドーパミン作動性ニューロンの喪失、お
よび線条体を神経支配するドーパミン作動性線維の喪失
に帰着し、その結果生化学的および行動的欠陥をもたら
す。
ガングリオシド類、すなわちニューロン膜に存在する
複合シアログリコスフィンゴ脂質(Ando S.,“Ganglios
ides in the nervous system",Neuroch.Inst.,5,507−5
37,1983)が、いくつかの急性疾患障害実験モデルの中
枢神経系において神経病的経過を改善することも知られ
ている。この結果に基づき、GM1は臨床に適用され、大
脳虚血発作の治療(U.S.4,940,694 dated 10th July,19
90;Argentino C.ら,“GM1 ganglioside therapy in ac
ute ischemic stroke",Stroke,20,1143−1149,1989)お
よび外傷性脊髄損傷の治療(1991年12月23日付特許出願
PD 91 000234;Geisler F.H.,“Recovery of mortor fun
ction after spinal−cord injury−a randomized plac
ebo−controlled trial with GM1 ganglioside",The Ne
w England J.of Med.,324,1829−1838,1991)がなされ
た。
GM1の内部エステル誘導体(AGF2)と、低用量で迅速
に作用するその治療効果、特に急性虚血モデルに対する
治療効果もまた公知である(Cahn R.ら,“Influence o
f monosialoganglioside inner ester on neurologic r
ecovery after global cerebral ischemia in monkey
s",Stroke 20,652−656,1989)。
さらに、GM1エステル誘導体がその前駆体であるGM1
り薬物速度論的に有利であることはすでに記述されてい
る(Bellato P.ら,“Disposition of exogenous triti
um labelled GM1 lactone in the rat",Neurochem.,pp.
1−6,1991;EP patent 85401291.1)。
要旨 驚くべきことに、モノシアロガングリオシド(G
M1)、その内部エステル誘導体(AGF2)、そのメチルエ
ステル(AGF4)およびN−ジクロロアセチルリソGM1
りなる群から選ばれた化合物は、L−ドーパによる長期
治療によって誘発される神経変性を防止または回復させ
るために、慢性パーキンソン病の治療に効果的に使用し
得ることが判明した。
事実、上記の化合物は、TOPA等のL−ドーパ代謝物の
神経毒性に対し中和作用を及ぼすのである。
よって、本発明はパーキンソン病の治療に有効な医薬
組成物の製造における上記化合物の使用、および当該治
療方法に関するものである。
発明の詳細な説明 モノシアロガングリオシドGM1、その内部エステル誘
導体AGF2、およびそのメチルエステルAGF4を用いたパー
キンソン病の治療の特徴および有利な点を、以下にサル
を使ったテストおよび試験管テストに言及しながらより
詳細に説明する。
上記の実験的テストは、本発明の化合物をパーキンソ
ン病の治療に有効に使用し得ることを示した。
また、上記化合物およびN−ジクロロアセチルリソGM
1(LIGA20)は、パーキンソン病の治療に使用される他
の医薬品、たとえばL−ドーパやBDNF(脳由来神経栄養
因子)などと有利に併用し得ることが判明した。
これから報告する実験は、特に以下のことを示した: −MPTP(1−メチル−4−フェニル−1、2、3、6−
テトラヒドロピリジン)投与により誘発された深刻なパ
ーキンソン病の全症状を示すサルを、GM1、その誘導体A
GF2およびAGF4で治療すると、パーキンソン病に特徴的
な運動障害諸症状から有意に回復し(運動不能症および
筋肉硬直のほぼ完全な治癒)、また同時に認識欠陥から
も回復した。
−GM1、その誘導体AGF2、AGF4およびLIGA20は、ドーパ
ミン作動性中脳ニューロンおよび小脳ニューロンの培養
物において、TOPA(L−ドーパ酸化物)によって誘発さ
れる神経毒性を防止した。
GM1を用いた生体実験を、リスザル15匹(雄または
雌)およびマカクザル4匹を使って実施した。
サルの筋肉内に塩酸ケタミン5mg/kgを注射して麻酔し
た後、MPTP生理食塩水溶液を以下のように投与した: −0.35mg/kg/用量、静脈注射(マカクザル) −2mg/kg/用量、筋肉注射(リスザル) パーキンソン病運動障害の全症状、すなわち運動不能
症、刺激への反応欠如、および登ること・自律的に食べ
ること・毛づくろいができない、が完全に出現するまで
MPTPを3日ごとに投与した。最後のMPTP投与から48〜60
時間のうちに最低30ポイント(図1の説明中に定義され
ている)が獲得されなければならなかった。次に、2種
類のサルを無作為に2つの治療グループ、すなわちGM1
による治療グループと生理食塩水による治療グループに
分けた。
MPTPの投与回数と最初の全症状評価は、両グループに
ついて同一であった。
GM1を長期にわたって以下の投与量で筋肉内に投与し
た: −マカクザルには15mg/kg/日 −リスザルには30mg/kg/日。
対照グループには生理食塩水水を投与した。
実験第1週には、サルは集中的食物療法も受けた。
サルの神経学的および行動的機能の記録は調査開始の
1〜2週間前からスタートし、調査の全期間を通して継
続した。
特に以下の機能を記録した:全般的活動、登る能力、
移行/歩きぶり、上下肢の動き、細かい運動能力、運動
緩徐/運動不能症、運動異状症(ジスキネジー)/失調
症(ジストニー)、姿勢、振せん、バランス、毛づくろ
い能力、運動中の突然のすくみ、及び食べる能力。
マカクザルの試験では、顔の表情変化および防御反応
も調べた。
リスザルの試験は単純な運動機能(例えば深い容器の
中にいれた食物をつかむ)に関するもので、反応時間の
測定と手足の機能的使用の評価を目的としたものであっ
た。具体的には、サルは直径9.5mmの窪みをもつプレキ
シガラス製プラットフォームからレーズンをつかみ取る
訓練を受けた。つかみ取り開始までに要した時間と6分
の制限時間内につかんだレーズンの数を記録した。上記
の試験はすべて1日の最初の食事の前に実施した。
マカクザルの行動的および神経学的機能の試験も行な
った。マカクザルにもまた物体をつかむ訓練をしたが、
これはMPTPを投与されたサルの運動および認識機能の指
標となることが実証されたものである(Taylor J.R.ら,
Brain,113,617,1990)。
つかみ取り試験はDiamond A.,“The development and
neural bases of higher cognitive functions",Annal
s of the New York Academy of Sciences,vol.608,A.Di
amond Ed.(The New York Academy of Sciences,New Yo
rk,637−676,1990)にしたがって実施した。
要約すると、サルは檻の外に腕を伸ばして、左右に動
きまた回転するプラットフォームに固定された、片側が
開いているプレキシガラス製の箱(15cm×15cm××5c
m)から食物(レーズンまたはリンゴ)をつかみ取るよ
う訓練された。
箱の開いた側はサルの正面にくることも左側か右側に
くることもあった。各実験は30回のテストからなった。
次の事柄が記録された:成功した腕伸ばし(最初の試み
で食物をつかんだ)、正しい腕伸ばし(いろいろ試みて
から食物をつかんだ)、および「障害」への腕伸ばし
(すなわち、開いている側に届くまで箱の回りに腕を伸
ばすのではなく、閉まっている側に伸ばす)。5分以内
に全く食物がつかめない場合は、そのテストは「反応な
し」と判定された。
ドーパミン(DA)とその代謝物、例えばホモバニリン
酸(HVA)や3,4−ジヒドロフェニル酢酸(DOPAC)など
を測定するため、死後、線条体組織の神経化学的検査を
行なった。DAとその代謝物の線条体におけるレベルは、
電気化学的検出器を用いた高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)により定量した(Schneider J.S.,Brain Res.,
24,534,1990)。
さらに、MPTPを投与したリスザル(6匹)に、AGF2と
AGF420mg/1g/日の用量で6週間筋肉内投与した後の運動
行動を評価する目的で、予備テストを実施した(実験条
件および運動指数評価は上述のものと同じ)。
行動および神経学的テストの結果、ならびに神経免疫
組織化学的検査の結果を以下に報告する。
行動的・神経学的テストは次のことを示した: −MPTP投与は深刻なパーキンソン病の全症状を引き起こ
す:運動行動の変化(図1参照)および顕著な認識欠陥
(図2参照)。
−6〜8週間の調査の終了時には、GM1の長期間投与は
パーキンソン病の全症状を、ほとんど完全に(86〜89
%)回復した運動行動にまで戻すことができる。GM1
効果は3〜4週間治療した時点ですでに明らかである
(図1参照)。同様の結果が、リスザルを用いた予備テ
ストでも、AFG2とAFG4の投与の後に得られた[第6週に
おける運動行動平均ポイント:生理食塩水=40(2
匹);AGF2=7(2匹);AGF4=9(2匹)]。
−GM1は、運動認識欠陥の回復にも効果がある(「物体
つかみ取り」テストにより決定される−図2参照)。
ここで図1および図2を詳細に検討する。図1はMPTP
およびGM1が運動行動に及ぼした影響を示す。リスザル
の行動/運動ポイント(A)およびマカクザルのそれ
(B)は縦軸に示してある。棒は平均ポイント[±標準
偏差(S.D.)]を表わす;正常ポイントは0で、MPTPポ
イントは最後のMPTP注射の後であってGM1と生理食塩水
の投与が始まる前に記録されたポイントである。治療開
始後3〜4週間以内にGM1で治療したサルは、生理食塩
水で治療したサルに比較すると、改善された運動機能を
示すようになった。調査終了時には、GM1で治療したサ
ルはほぼ正常な行動を示したが、生理食塩水で治療した
サルは深刻なパーキンソン病全症状を示した[*p<0.
01(A);*P<0.05(B),マン−ウィットニー(Ma
nn−Whitney)テスト]。
図1/Cは、リスザルの食物つかみ取りテストにおける
反応開始時間を示す。正常なサルは食物容器を見るとす
ぐ反応を開始した。MPTP投与後の初期状態では、すべて
のサルが反応開始に遅れを示した。しかし、治療後3週
間以内に、GM1で治療したサルは、生理食塩水で治療し
たサルよりも先に反応を開始するようになった(*p<
0.005)。調査終了時には、前者はほどんどすぐに反応
を開始したが、後者はまだ運動不能症的で運動緩徐的で
あった(*p<0.002)。
図1/Dは、テスト中につかみ取られた食物の百分率を
示す。正常なリスザルは、100%の食物をつかみ取るこ
とに成功した。MPTP投与の直後には、すべてのサルが危
機にさらされ、約15%の食物しかつかみ取れなかった。
治療開始3週間目にGM1で治療したサルは、生理食塩水
で治療したサルに比較すると、より大量の食物をつかみ
取るようになった。調査終了時には、前者は100%の食
物をつかみ取ったが、後者は25%の食物をつかみ取るだ
けであった(*p<0.05)。
図2は、MPTPおよびGM1が「物体つかみ取り」テスト
においてマカクザルに及ぼした影響を示す。
図2/Aは、正しい反応(物体が結果的にサルによって
つかみ取られる)の百分率を、図2/Bは成功した試み
(最初の試みで食物がつかみ取られる)の百分率を示
す。若干の訓練の後、正常なサルはこの課題をほぼ完全
にこなせるようになった。何ら深刻な運動障害を引き起
こさない低用量MPTPの実験的な長期間投与においては、
サルがこの課題をこなすのは非常に困難であった。
対照的に、GM1で治療したパーキンソン病のサルは調
査終了時に上記の課題をほぼ完全にこなすことができ
た。他方、生理食塩水で治療したパーキンソン病のサル
は、主として深刻な運動障害が原因で、これをこなすこ
とが非常に困難であった。
図2/Cは、反応阻害の徴候である「障害」への試み
(箱のしまっている側に腕を伸ばす)を示す。治療の初
期段階では、GM1で治療したサルも(彼らが実際に反応
を示したテストの中で)この種の試みを数回行なった。
神経免疫組織化学的検査は以下のことを示した: −MPTP投与は、検査した種々の線条体サブ領域における
ドーパミンおよびその代謝物のレベルを著しく低下させ
る(表1参照)。
−GM1を使用した長期治療は、ドーパミンおよびその代
謝物(HVAおよびDOPAC)のレベルを有意に上昇させ(表
1参照)、この上昇は神経脱落のより少ない領域、例え
ば腹側正中領域においてより高い。
以下に記述するように、ニューロン培養物に及ぼすTO
PAの神経毒性作用に対するGM1、AGF2、AGF4およびLIGA2
0の保護作用に関する研究を行なった。
公知のように、ドーパミンの天然に存在する前駆体で
あるL−ドーパに基づく治療は、パーキンソン病の全症
状に幾分効果的な作用をもたらしはするが、長期的には
副作用を生じる。実際、L−ドーパおよびその代謝物、
例えば6−ヒドロキシ−ドーパ(TOPA)もまたニューロ
ンに対して毒性となりうるもので、そのため患者の能力
を損なう神経変性性の病状進行を悪化させる。
本出願人が実施したテストは、ガングリオシド類が、
L−ドーパのヒドロキシル化した代謝物によって引き起
こされる神経毒性の予防および/または抑制に効果的で
あることを明らかにした。
それゆえ、この結果は該化合物をパーキンソン病の治
療に適用することによってもたらされる非常に有利な点
を示すものである。したがって患者は、パーキンソン
病、特にL−ドーパ等のドーパミン作動性医薬品で治療
された患者に見られる神経の変性を予防および/または
抑制するという利点を提供する、ガングリオシドとL−
ドーパの組み合わせによる治療を受けることができる。
テストは、2種類のニューロン培養物、すなわち中脳
ドーパミン作動性ニューロンと小脳ニューロンについて
実施した。
中脳ニューロン培養物はDal Tosoらにしたがって(Da
l Tosoら,“Development and survival of neurons in
dissociated fetal messencephalic serum−free cell
cultures:I.Effects of cell density and of an adul
t mammalian striatal−derived neuronotrophic facto
r(SDNF)",J.Neurosci.,8(3)733−745,1988)、日
齢14.5〜15日のラットの胎児の中脳被蓋より調製した。
ニューロン(0.75×106)をポリ−L−オルニチン基
質上に12穴(それぞれ直径25mm)の群としてプレートし
た。
培養物は、培地を変えずに、第4日から6日のあいだ
に使用した。
顆粒細胞培養物はSkaperら(Skaper S.D.ら,“Cultu
re and use of primary and clonal neural cells",Met
hods in Neurosciences,Ed,by P.M.Conn,Vol.2,pp.17−
33,Academic Press,Orlando,1990)にしたがって、日齢
4日のラットの小脳から得て、ポリ−L−リシン基質を
塗布したプレート上で培養(3×106細胞)した。
24時間後に、非ニューロンの増殖を抑制するため、シ
トシンアラビノシド(10μM)を添加した。小脳顆粒細
胞は、培地を変えずに10〜12日後に使用した。
細胞は、TOPAとともに40分間(100μM急性暴露)ま
たは24時間(10μM長期暴露)インキュベートした。
GM1、AGF2、AGF4(100μM)およびLIGA20(1〜30μ
M)による処理は、以下のように行なった: −TOPAとの急性インキュベーションの前に、2時間の前
処理 −TOPAとの急性インキュベーションの前に、LIGA20のみ
による共処理 −TOPAとの(100μM2時間)インキュベーションの前お
よび/またはTOPAとの(100μM24時間)長期インキュベ
ーションの間における共処理あり/なしの前処理 TOPAの細胞毒性は細胞生残率の評価により決定した。
より詳細には、以下の方法で決定した: −中脳ドーパミン作動性ニューロンについては、Berger
らが記述するTH蛍光抗体法(チロシンヒドロキシラーゼ
特異性)(Berger B.ら,“Long−term development of
mesencephalic dopaminergic neurons of mouse embry
os in dissociated primary culture":morphological a
nd histochemical characteristics",Neurosci.,7,193
−205,1982) −Mosmannが記述する小脳ニューロンのMTT比色分析(Mo
smann T.,“Rapid colorimetric assay for cellular g
rowth and survival:application to proliferation an
d cytotoxicity assays",J.Immunol.Meth.,65,55−63,1
983)。
細胞毒性は細胞生残率(%)で表わしている。
2つの試験(3回の繰り返し実験による)は、ダンカ
ン試験(Duncan′s test)にしたがって統計的に分析し
た。その要約を以下に報告する: −GM1(100μM×24時間)は、毒性レベルのTOPAに暴露
された(10μM×24時間、共インキュベーション)中脳
ドーパミン作動性ニューロンに対し、神経保護効果を奏
する。
−TH免疫陽性ニューロンは、TOPAとGM1の共インキュベ
ーションにかけても無傷のままである(表2参照)。
−また、GM1誘導体(AGF2およびAGF4)は、TOPAによっ
て引き起される神経毒性に対し保護的効果を奏する(表
2参照)。
−GM1は、TOPAへの急性または長期暴露(100μM×40分
または10μM×24時間)後の小脳ニューロンに対して保
護的作用を及ぼす。
特に、細胞が組み合わせ処理、すなわち前処理および
共処理(TOPAの不在下で100μMGM1×2時間+10μMTOP
Aの存在化で100μMGM1×24時間)を受けていると、長
期インキュベーションの後、GM1は更に効果を発揮する
(表3参照)。
−さらにLIGA20は、共処理において、小脳顆粒細胞をTO
PAの急性毒性(ED50・9μM)から保護するのに用量依
存的に効果的である。共処理のこのような条件下では、
200μMまでのGM1は効果がない(図3参照)。
図3には、TOPAによって誘発される培養小脳顆粒細胞
の死に対するLIGA20の用量依存的保護効果が示されてい
る。細胞は、100μMのTOPAおよび1〜30μMのLIGA20
または200μMのGM1に同時にロック液中で45分間暴露し
(24℃)、洗浄して、もとの培地へ戻した。24時間後
に、MTT法により生残率を評価した。平均値±S.E.M.
(n=9,3実験)。TOPA(□),LIGA20(●)、GM
1(○)。
−LIGA20(30μM)による共処理は、急性毒性レベルの
TOPAに暴露された(100μM×45分)中脳ドーパミン作
動性ニューロンに対し、神経保護的効果を奏するが、他
方、GM1(200μM)は共処理に用いるだけでは効果がな
い(表4参照)。
表4:中脳細胞培養物におけるTOPAによって誘発されるド
ーパミン作動性ニューロンの喪失に対する、LIGA20およ
びGM1の保護的効果 5DIVの培養物を、30μMのLIGA20または200μMのGM1
とともに、100μMのTOPAを含有するロック液中で45分
間インキュベートし(22℃)、十分洗浄し、もとの培地
に戻した。ある場合には、細胞をロック液中で200μM
のGM1によって2時間処理し(37℃)、洗浄し、その後
上記のようにTOPAに暴露した。すべての培養物は、TOPA
への暴露終了の24時間後に、TH免疫細胞学用に処理さ
れ、TH+細胞数を計測した。平均値±S.E.M.(n=8、
4実験)。対照(100%)=偽薬品で洗浄したTOPAに暴
露していない姉妹培養物。
表2:TOPAによって誘発される中脳ドーパミン作動性ニュ
ーロンへの神経毒性に対するGM1およびその誘導体(AGF
2ならびにAGF4)の効果 血清を含まない中脳細胞を5日間培養し、次にこれを
GM1、AGF2、AGF4(100μM)、およびTOPA(10μM)と
ともに24時間インキュベートした。固定化およびチロシ
ンヒドロキシラーゼ抗体による免疫染色の後、TH+ニュ
ーロンの数を計測した。数値は3回の測定による平均値
(±S.D.)である。
表3:TOPAによって誘発される小脳顆粒細胞への神経毒性
に対するGM1の効果 11日目の試験管内顆粒細胞を上記のようにインキュベ
ートした。TOPAへの40分暴露においては、GM1(100μ
M)を2時間の前処理にのみ使用した。TOPAへの24時間
暴露においては、GM1(100μM)を2時間の前処理にの
み、または2時間の前処理およびTOPAとの共処理に使用
した。数値は、対応の対照培養物を100%ととして表わ
しており、それぞれ3回繰り返し測定して得た2個の定
量の平均値(±S.D.)である。
(a)=p<0.01vsアゴニスト単独 (b)=p<0.05vsGM1前処理群 L−ドーパの存在下または不在下で、GM1、AGF2、お
よびAGF4をBDNF(脳由来神経栄養因子)と併用して、中
脳ドーパミン作動性ニューロンの研究を行なった。G
M1、AGF2、およびAGF4のBDNFとの併用は、中脳ドーパミ
ン作動性ニューロンをTOPAによる神経毒性から保護する
上で相乗効果を有することが判明した。この相乗効果
は、GM1、AGF2、およびAGF4(1〜10μM)ならびにBDN
F(1ng/ml)が極めて低い濃度、つまり個々の濃度にお
いては全く神経保護作用がないような濃度においても、
かなり認められる。特にある実験で中脳ドーパミン作動
性ニューロンを1ng/mlのBDNFおよび10μMのGM1と一緒
にしたところ、TOPAによって誘発された毒性障害から生
き残ったニューロン数は、飽和濃度(50ng/ml)のBDNF
を単独で使用して得たニューロン生残数と有意差がなか
った。これらの結果から、GM1とその誘導体AGF2、AGF4
およびLIGA20は、TOPAによって引き起こされる毒性から
神経細胞を保護するという結論に達した。この効果は、
中脳ニューロン(ドーパミン作動性のものも、そうでな
いものも)についてばかりでなく他の神経集団、例えば
小脳ニューロンについても明らかである。これらの結果
は、常用のドーパミン作動性医薬品(L−ドーパ等)で
治療されているパーキンソン病患者に、GM1及びその誘
導体を適用する新しい治療方法を予言する。特にGM1
導体であるLIGA20は、GM1自体またはその誘導体AGF2及
びAGF4より強力でかつより即効性であり、共処理のみに
使用しても効果的で、経口使用の可能性を示唆してい
る。
ガングリオシド+L−ドーパおよび/またはBDNFを併
用する新しい治療は、L−ドーパによる長期治療がもた
らす神経変性を予防しおよび/または回復させるという
大きな利点を提供する。
したがって、モノガングリオシドGM1、その内部エス
テル誘導体AGF2、およびそのメチルエステル誘導体AGF4
は、薬学上許容される賦形剤および希釈剤と混合され
た、薬学上有効な量の上記化合物を含有する、パーキン
ソン病の治療に適した医薬組成物の製造に使用すること
できる。
さらに、上記の化合物およびN−ジクロロアセチルリ
ソGM1(LIGA20)は,パーキンソン病の全症状を緩和し
ドーパミン作動性機能を回復するための医薬品またはそ
の組み合わせとの併用治療にも活用し得る。特に便利な
のは、上記化合物とL−ドーパと併用し、かつBDNFまた
は他のデカルボキシラーゼまたはモノアミンオキシダー
ゼ阻害剤も共に使用することである。
本発明による医薬組成物は、1回の投与量あたり10か
ら200mgの有効成分を、1種類またはそれ以上の薬学上
許容される賦形剤または希釈剤と共に含有することがで
き、上述のように経口的または非経口的に(すなわち筋
肉内、静脈内または皮下への注射により)ヒトに投与す
ることができる。
投与されるべき有効成分の量は、所望の効果および投
与方法によって左右されるであろう。非経口的注入の場
合は、有効成分の投与量は0.1〜30mg/kg/日の範囲とな
ろう。経口投与の場合は、0.5〜150mg/kg/日の範囲とな
ろう。
本発明にしたがって調製された医薬組成物を以下に例
として示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
ケース1 2mlバイアル1個が下記のものを含有する: −モノシアロガングリオシド(GM1)ナトリウム塩 20.00mg −二塩基リン酸ナトリウム12H2O 6.00mg −一塩基リン酸ナトリウム2H2O 0.50mg −塩化ナトリウム 16.00mg −注射用水 適量 ケース2 2mlバイアル1個が下記のものを含有する: −モノシアロガングリオシド(GM1)ナトリウム塩 40.00mg −二塩基リン酸ナトリウム12H2O 6.00mg −一塩基リン酸ナトリウム2H2O 0.50mg −塩化ナトリウム 16.00mg −注射用水 適量 ケース3 5mlバイアル1個が下記のものを含有する: −モノシアロガングリオシド(GM1)ナトリウム塩 100.00mg −二塩基リン酸ナトリウム12H2O 15.00mg −一塩基リン酸ナトリウム2H2O 1.25mg −塩化ナトリウム 40.00mg −注射用水 適量 ケース4 2mlアンプル1個が下記のものを含有する: −GM1メチルエステル 5.00mg −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のpH6のクエン酸緩衝液 適量 ケース5 2mlアンプル1個が下記のものを含有する: −GM1メチルエステル 50.00mg −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のpH6のクエン酸緩衝液 適量 ケース6 4mlバイアル1個が下記のものを含有する: −GM1メチルエステル 100.00mg −塩化ナトリウム 32.00mg −非発熱性蒸留水中のpH6のクエン酸緩衝液 適量 ケース7 2mlバイアル1個が下記のものを含有する: −N−ジクロロアセチルリソGM1 5.00mg −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のpH6のクエン酸緩衝液 2.00mlまで ケース8 2個のバイアルに調製する医薬組成物 このケースに記載する組成物は、2個のバイアルに調製
される。片方のバイアルは薬学上許容される賦形剤であ
るグリシンまたはマンニトールと混合した凍結乾燥粉末
形態の有効成分(重量で10%〜90%)を含有する。他方
のバイアルは溶剤として塩化ナトリウム溶液およびクエ
ン酸緩衝液を含有する。システム6のバイアルが有効成
分のみを含有する時は、その粉末は注射用水または他の
溶剤(例:第三級ブタノール)を用いて凍結乾燥する
か、または滅菌粉末を無菌条件下で直接分割して得られ
る。
システムNo.1 a.2mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 5.00mg −グリシン 30.00mg b.2mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.2 a.3mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 5.00mg −マンニトール 40.00mg b.2mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.3 a.3mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 50.00mg −マンニトール 20.00mg b.3mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 24.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.4 a.5mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 100.00mg −グリシン 50.00mg b.4mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 32.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.5 a.5mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 100.00mg −マンニトール 40.00mg b.4mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 32.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.6 a.5mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−モノシアロガングリオシド(GM1)内部エステル 100.00mg b.4mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −一塩基リン酸ナトリウム2H2O 1.00mg −二塩基リン酸ナトリウム12H2O 12.00mg −マンニトール 160.00mg −注射用水 適量 システムNo.7 a.2mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−GM1メチルエステル 5.00mg −グリシン 30.00mg b.2mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 16.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.8 a.5mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−GM1メチルエステル 150.00mg −グリシン 50.00mg b.4mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 32.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量 システムNo.9 a.3mlの凍結乾燥粉末バイアル1個が下記のものを含有
する。
−GM1メチルエステル 50.00mg −グリシン 25.00mg b.3mlの溶剤アンプル1個が下記のものを含有する: −塩化ナトリウム 24.00mg −非発熱性蒸留水中のクエン酸緩衝液 適量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 45/00 C07H 15/10 // C07H 15/10 A61K 37/24 (72)発明者 スケイパー,ステファン ドレイク イタリア国 アイ―36100 ヴィセンザ 203/イー,リヴィエラ ベリカ (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/70 A61K 31/165 A61K 31/18 A61K 31/19 A61K 38/18 A61K 45/00 C07H 15/10 CA(STN) MEDLINE(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーキンソン病の治療において、L−ドー
    パを用いた長期治療がもたらす神経毒性作用によって誘
    発されるニューロン変性を防止または回復させるための
    医薬組成物の製造に、モノシアロガングリオシドGM1
    たはその誘導体を有効成分として使用する方法であっ
    て、該誘導体が、内部エステルAGF2、メチルエステルAG
    F4およびN−ジクロロアセチルリソGM1からなる群より
    選ばれるものである前記使用方法。
  2. 【請求項2】該医薬組成物が、薬学的に許容される賦形
    剤および希釈剤と混合された、治療上有効な量の該有効
    成分を含有する、請求項1に記載の使用方法。
  3. 【請求項3】薬学的に許容される賦形剤および希釈剤と
    混合された、薬学的に有効な量のモノシアロガングリオ
    シドGM1またはその誘導体を含有する、パーキンソン病
    の治療においてL−ドーパを用いた長期治療がもたらす
    神経毒性作用によって誘発されるニューロン変性を防止
    または回復させるための医薬組成物であって、該誘導体
    が、内部エステルAGF2、メチルエステルAGF4およびN−
    ジクロロアセチルリソGM1からなる群より選ばれるもの
    である前記医薬組成物。
  4. 【請求項4】経口薬品として調製される請求項3に記載
    の医薬組成物。
  5. 【請求項5】非経口薬品として調製される請求項3に記
    載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】該組成物が、パーキンソン病の全症状の緩
    和とドーパミン作動性機能の回復のために用いられる医
    薬品または医薬品の組み合わせと併用される、請求項3
    に記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】該組成物が、L−ドーパ、BDNF、およびそ
    れらとデカルボキシラーゼまたはモノアミンオキシダー
    ゼ阻害剤の組み合わせからなる群より選ばれる医薬品と
    併用される、請求項3に記載の医薬組成物。
JP5515350A 1992-03-13 1993-03-12 モノシアロガングリオシドgm▲下1▼またはその誘導体を含有する,パーキンソン病の治療に適する医薬組成物 Expired - Fee Related JP2872809B2 (ja)

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