JP2871651B2

JP2871651B2 - 高速データ無線通信システム

Info

Publication number: JP2871651B2
Application number: JP9119764A
Authority: JP
Inventors: 英樹重松
Original assignee: Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1997-05-09
Filing date: 1997-05-09
Publication date: 1999-03-17
Anticipated expiration: 2017-05-09
Also published as: JPH10308749A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システムに
関し、特にＡＴＭ（非同期転送モード）を用いた高速デ
ータ無線通信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＡＴＭを用いた高速データ無線通
信システムにおいては、仮想チャネル（以下、ＶＣと記
述する）個別の伝送品質の保証を実現するために、ＡＴ
Ｍ基地局およびＡＴＭ移動端末局にＶＣごとに伝送品質
保証回路を実装していた。

【０００３】図４は、従来例における高速データ無線通
信システムの構成を示すブロック図である。図４に示し
た高速データ無線通信システムは、ＡＴＭ移動端末局５
００と、ＡＴＭ基地局６００と、ＡＴＭスイッチ（以
下、ＡＴＭＳＷと記述する）３００と、ＡＴＭネットワ
ーク４００とを有する構成となっている。また、ＡＴＭ
移動端末局５００は、複数のシーケンシャル番号（以
下、ＳＮと記述する）付与部５１と、複数のセル送信バ
ッファ５２と、ＶＣ多重部５３と、受信コントローラ５
４と、複数のＳＮ除去部５５と、複数のセル受信バッフ
ァ５６と、複数のセル損失検出部５７と、ＶＣ分離部５
８とを備える構成となっている。さらに、ＡＴＭ基地局
６００は、受信コントローラ６１と、ＶＣ分離部６２
と、複数のセル損失検出部６３と、複数のセル受信バッ
ファ６４と、複数のＳＮ除去部６５と、ＶＣ多重部６６
と、ＡＴＭ移動端末局多重部６７と、ＶＣ多重部６８
と、複数のセル送信バッファ６９と、複数のＳＮ付与部
７０と、ＶＣ分離部７１と、ＡＴＭ移動端末局分離部７
２とを備える構成となっている。図４においては図示し
ていないが、１つのＡＴＭ基地局６００に対して複数の
ＡＴＭ移動端末局５００が存在する。

【０００４】図４においては、ＳＮ付与部５１、セル送
信バッファ５２、セル損失検出部６３、セル受信バッフ
ァ６４、ＳＮ除去部６５および受信コントローラ６１
と、ＳＮ付与部７０、セル送信バッファ６９、セル損失
検出部５７、セル受信バッファ５６、ＳＮ除去部５５お
よび受信コントローラ５４とが、ＶＣごとの伝送品質保
証回路に相当する。このような構成におけるＡＴＭセル
の流れについて、以下に説明する。

【０００５】［１］ＡＴＭ移動端末局５００からＡＴＭ
基地局６００へのＡＴＭセルの流れについての説明ＡＴＭ移動端末局５００において、入力されたＡＴＭセ
ルは、ＳＮ付与部５１でＳＮが付与されて、セル送信バ
ッファ５２に一旦蓄えられる。セル送信バッファ５２か
ら読み出された無線ＡＴＭセルは、ＶＣ多重部５３で多
重されて、ＡＴＭ基地局６００に無線伝送される。

【０００６】ＡＴＭ基地局６００において、ＡＴＭ移動
端末局５００から伝送された無線ＡＴＭセルは、ＶＣ分
離部６２で分離されて、ＳＮによってセル損失を検出す
るセル損失検出部６３を経由して、セル受信バッファ６
４に一旦蓄えられる。セル受信バッファ６４から読み出
された無線ＡＴＭセルは、ＳＮ除去部６５でＳＮが除去
されてＡＴＭセル化された後、ＶＣ分離部６６で一旦分
離される。ＶＣ分離部６６で分離されたＡＴＭセルは、
ＡＴＭ移動端末局多重部６７で他のＡＴＭ移動端末局か
ら伝送されたＡＴＭセルと多重され、ＡＴＭＳＷ３００
を経由してＡＴＭネットワーク４００に送信される。

【０００７】ＡＴＭ基地局６００の受信コントローラ６
１は、セル損失検出部６３からセル損失情報を入手し
て、ＡＴＭ移動端末局５００のセル送信バッファ５２
に、損失したセルの再送要求を行う。再送要求を受けた
セル送信バッファ５２からは、再送要求された無線ＡＴ
Ｍセルが通常のセルと同様に読み出され、ＶＣ多重部５
３で多重されて、ＡＴＭ基地局６００に無線伝送され
る。また、受信コントローラ６１は、再送要求セル待ち
に伴って、セルの順序がＶＣごとに保証されるように、
セル受信バッファ６４の読み出しタイミングを制御す
る。さらに、受信コントローラ６１は、ＶＣごとの遅延
許容時間を勘案して、未到着セルがあってもセル受信バ
ッファ６４からの読み出しを行うとともに、セル送信バ
ッファ５２への再送要求を諦め、再送を諦めたセルのＳ
Ｎをセル損失検出部６３内の未到着ＳＮレジスタ（不図
示）からクリアする。

【０００８】このようにして、ＡＴＭ移動端末局５００
からＡＴＭ基地局６００に、ＶＣごとに伝送品質が管理
されたＡＴＭセルを伝搬することができる。

【０００９】［２］ＡＴＭ基地局６００からＡＴＭ移動
端末局５００へのＡＴＭセルの流れについての説明ＡＴＭ基地局６００において、ＡＴＭネットワーク４０
０からＡＴＭＳＷ３００を経由して到着したＡＴＭセル
は、対向するＡＴＭ移動端末局ごとにＡＴＭ移動端末局
分離部７２で分離される。ＡＴＭ移動端末局分離部７２
で分離されたＡＴＭセルは、ＶＣ分離部７１でＶＣごと
に分離され、ＳＮ付与部７０でＶＣごとにＳＮが付与さ
れ、セル送信バッファ６９に一旦蓄えられる。セル送信
バッファ６９から読み出された無線ＡＴＭセルは、ＶＣ
多重部６８で多重されて、ＡＴＭ移動端末局５００に無
線伝送される。

【００１０】ＡＴＭ移動端末局５００において、ＡＴＭ
基地局６００から送られてきた無線ＡＴＭセルは、ＶＣ
分離部５８でＶＣごとに分離される。ＶＣ分離部５８で
分離された無線ＡＴＭセルは、ＳＮによってセル損失を
検出するセル損失検出部５７を経由して、セル受信バッ
ファ５６に一旦蓄えられる。セル受信バッファ５６から
読み出された無線ＡＴＭセルは、ＳＮ除去部５５でＳＮ
が除去されてＡＴＭセル化される。

【００１１】ＡＴＭ移動端末局５００の受信コントロー
ラ５４は、セル損失検出部５７からセル損失情報を入手
し、セル送信バッファ６９に、損失したセルの再送要求
を行う。再送要求を受けたセル送信バッファ６９から
は、再送要求された無線ＡＴＭセルが通常のセルと同様
に読み出され、ＶＣ多重部６８で多重されて、ＡＴＭ移
動端末局５００に無線伝送される。また、受信コントロ
ーラ５４は、再送要求セル待ちに伴って、ＶＣごとにＡ
ＴＭセルの順序が保証されるように、セル受信バッファ
５６の読み出しタイミングを制御する。さらに、受信コ
ントローラ５４は、ＶＣごとの遅延許容時間を勘案し
て、未到着セルがあってもセル受信バッファ５６からの
読み出しを行うとともに、セル送信バッファ６９への再
送要求を諦め、再送を諦めたセルのＳＮをセル損失検出
部５７内の未到着ＳＮレジスタ（不図示）からクリアす
る。

【００１２】このようにして、ＡＴＭ基地局６００から
ＡＴＭ移動端末局５００に、ＶＣごとに伝送品質管理さ
れたＡＴＭセルを伝搬することができる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、ＡＴＭ移動端末局が、ＶＣ個別に伝送品質保証回路
を持つ必要があり、ＡＴＭ基地局数と比較して圧倒的に
数の多いＡＴＭ移動端末局の製品価格の抑制、消費電力
の抑制、消費電力の低下による連続使用時間の増大およ
び連続使用時間の増大による利便性の向上の障害となる
という問題点がある。

【００１４】このような点に鑑み本発明は、ＡＴＭ移動
端末局の製品価格を抑制し、消費電力を低下させ、連続
使用時間を増大させ、利便性を向上させることを目的と
する。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明の高速データ無線
通信システムは、ＡＴＭ移動端末局とＡＴＭ基地局との
間でＡＴＭセルの無線伝送を行う高速データ無線通信シ
ステムであって、該ＡＴＭ移動端末局の無線送信側の第
１のシーケンシャル番号付与手段が、シーケンシャル番
号を、送信する該ＡＴＭセル単位に、該ＡＴＭ移動端末
局ごとに個別に、該ＡＴＭ移動端末局に存在する複数の
仮想チャネルに依存せずに一律に付与し、該第１のシー
ケンシャル番号付与手段が、該シーケンシャル番号と該
仮想チャネルとの対応情報を示す第１の対応リストを備
え、該第１の対応リストを該ＡＴＭ基地局が備える受信
コントローラに送信し、該受信コントローラが、該ＡＴ
Ｍ移動端末局から該ＡＴＭ基地局への無線伝送時に損失
した該ＡＴＭセルの再送信時に、該第１の対応リストを
用いて、該ＡＴＭ基地局が備える第１のセル受信バッフ
ァに蓄えられている該ＡＴＭセルの読み出しタイミング
を、該仮想チャネル単位ではなく一律に該シーケンシャ
ル番号で管理して制御し、同一仮想チャネル内での該Ａ
ＴＭセルの順序を保存し、該ＡＴＭ基地局の無線送信側
の第２のシーケンシャル番号付与手段が、該シーケンシ
ャル番号を、送信する該ＡＴＭセル単位に、該ＡＴＭ移
動端末局ごとに個別に、該ＡＴＭ移動端末局に存在する
複数の該仮想チャネルに依存せずに一律に付与し、該第
２のシーケンシャル番号付与手段が、該シーケンシャル
番号と該仮想チャネルとの対応情報を示す第２の対応リ
ストを備え、該第２の対応リストを該ＡＴＭ基地局が備
える送信コントローラに送信し、該送信コントローラ
が、該ＡＴＭ基地局から該ＡＴＭ移動端末局への無線伝
送時に損失した該ＡＴＭセルの再送信時に、該第２の対
応リストを用いて、該ＡＴＭ移動端末局が備える第２の
セル受信バッファに蓄えられている該ＡＴＭセルの読み
出しタイミングを、該仮想チャネル単位ではなく一律に
該シーケンシャル番号で管理して制御し、同一仮想チャ
ネル内での該ＡＴＭセルの順序を保存し、該ＡＴＭ基地
局が、該ＡＴＭ移動端末局と該ＡＴＭ基地局との間の無
線区間における再送信の制御をすべて行う。このよう
に、該ＡＴＭ基地局が該ＡＴＭ移動端末局を制御するの
で、該ＡＴＭ移動端末局が該仮想チャネルを意識するこ
となく該仮想チャネル単位の伝送品質を保証することが
可能となる。

【００１６】上記本発明の高速データ無線通信システム
は、前記ＡＴＭ移動端末局と前記ＡＴＭ基地局との間で
前記ＡＴＭセルを無線伝送するときには、該ＡＴＭセル
のヘッダフィールドを削除して前記仮想チャネルを削除
し、前記シーケンシャル番号のみを該ＡＴＭセルに搭載
する。このようにして、無線区間におけるＡＴＭセルの
伝送効率を向上させることが可能となる。

【００１７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１８】図１は、本発明の一実施の形態における高
速データ無線通信システムの構成を示すブロック図であ
る。図２は、本発明の一実施の形態におけるＳＮとＶＣ
との対応リストを示す図である。図３は、本発明の一実
施の形態における無線ＡＴＭセルフォーマットを示す図
である。

【００１９】図１に示した高速データ無線通信システム
は、ＡＴＭ移動端末局１００と、ＡＴＭ基地局２００
と、ＡＴＭＳＷ３００と、ＡＴＭネットワーク４００と
を有する構成となっている。また、ＡＴＭ移動端末局１
００は、ＶＣ多重部１１と、ＳＮ付与部１２と、セル送
信バッファ１３と、ＶＣ分離部１４と、ＳＮ除去部１５
と、セル受信バッファ１６と、セル損失検出部１７とを
備える構成となっている。さらに、ＡＴＭ基地局２００
は、受信コントローラ２１と、セル損失検出部２２と、
セル受信バッファ２３と、ＳＮ除去部２４と、ＡＴＭ移
動端末局多重部２５と、送信コントローラ２６と、セル
送信バッファ２７と、ＳＮ付与部２８と、ＡＴＭ移動端
末局分離部２９とを備える構成となっている。図１にお
いては図示していないが、１つのＡＴＭ基地局２００に
対して複数のＡＴＭ移動端末局１００が存在する。この
ような構成におけるＡＴＭセルの流れについて、以下に
説明する。

【００２０】［１］ＡＴＭ移動端末局１００からＡＴＭ
基地局２００へのＡＴＭセルの流れについての説明ＡＴＭ移動端末局１００において、ＶＣ多重部１１は、
入力されたＡＴＭセルをＶＣごとに多重する。ＳＮ付与
部１２は、多重されたＡＴＭセルに、ＶＣによらず一律
にＳＮを付与する。ＳＮが付与された無線ＡＴＭセル
は、セル送信バッファ１３に一旦蓄えられる。セル送信
バッファ１３から読み出された無線ＡＴＭセルは、ＡＴ
Ｍ基地局２００に無線伝送される。

【００２１】ＡＴＭ基地局２００において、ＡＴＭ移動
端末局１００から受信した無線ＡＴＭセルは、ＳＮによ
ってセル損失を検出するセル損失検出部２２を経由し
て、セル受信バッファ部２３に一時的に蓄えられる。受
信バッファ２３から読み出された無線ＡＴＭセルは、受
信コントローラ２１の制御の下に、ＳＮ除去部２４にお
いて、ＡＴＭ移動端末局１００からＡＴＭ基地局２００
へのＡＴＭセルの無線伝送時に削除されたＳＮに対応す
るＶＣ等のＡＴＭヘッダフィールドが付与されて、ＡＴ
Ｍフォーマットに変換される。ＳＮ除去部２４でＳＮが
除去されたＡＴＭセルは、ＡＴＭ移動端末局多重部２５
で他のＡＴＭ移動端末局から伝送されたＡＴＭセルと多
重され、ＡＴＭＳＷ３００を経由してＡＴＭネットワー
ク４００に送信される。

【００２２】ＡＴＭ移動端末局１００のＳＮ付与部１２
は、ＳＮ付与の際に図２に示したＳＮとＶＣとの対応リ
ストを作成し、対応リストに記載されているＳＮが付与
された無線ＡＴＭセルの送信に先立って、受信コントロ
ーラ２１に通知する。また、ＳＮ付与部１２は、無線伝
送に不要なＳＮに対応するＶＣ等のＡＴＭヘッダフィー
ルドの削除を行い、図３に示した無線ＡＴＭセルフォー
マットに加工する。

【００２３】ＡＴＭ基地局２００の受信コントローラ２
１は、セル損失検出部２２からセル損失情報を入手し
て、損失したセルの再送要求をセル送信バッファ１３に
行う。受信コントローラ２１からの再送要求によって、
再送要求された無線ＡＴＭセルがセル送信バッファ１３
から読み出され、ＡＴＭ基地局２００に無線伝送され
る。セル送信バッファ１３は、再送要求情報で指定され
た今後再送が不要で解放しても良いバッファを解放す
る。

【００２４】また、受信コントローラ２１は、再送要求
されて再度送信される無線ＡＴＭセルの受信に際し、同
一ＶＣ内でセルの順序が保証されるように、セル受信バ
ッファ２３の読み出しタイミングを制御する。さらに、
受信コントローラ２１は、ＶＣごとに遅延許容時間を勘
案して、ＡＴＭ移動端末局１００とＡＴＭ基地局２００
との間で遅延許容時間を満足できるように、セル損失に
よって未到着セルがあってもセル受信バッファ２３から
の読み出しを行うとともに、セル送信バッファ１３への
再送要求を諦め、再送を諦めたセルのＳＮをセル損失検
出部２２内の未到着レジスタ（不図示）からクリアす
る。

【００２５】ここで、受信コントローラ２１とＡＴＭ移
動端末局１００との間の制御情報が正しく伝達されない
場合の動作について説明する。

【００２６】ＳＮ付与部１２から受信コントローラ２１
に通知されるＳＮとＶＣとの対応リストには、強力な誤
り訂正が可能な符号が付加されている。しかし、受信コ
ントローラ２１でこの対応リストが誤り訂正をすること
ができなかった場合には、受信コントローラ２１が管理
しているＳＮに対応するＶＣが不明となり、ＡＴＭ基地
局２００が受信した無線ＡＴＭセルに対応するＶＣが不
明となる。このため、ＶＣ不明のＳＮが付与されたセル
は、セル受信バッファ２３から読み出されずに廃棄され
る。また、受信コントローラ２１からセル送信バッファ
１３への再送要求にも、強力な誤り訂正が可能な符号が
付加されている。しかし、再送要求で誤り訂正をするこ
とができなかった場合には、前回の再送指示と同様の再
送指示があったものとして再送を行う。

【００２７】したがって、受信コントローラ２１がＳＮ
付与部１２から通知されたＳＮとＶＣとの対応リストを
持つことによって、ＡＴＭ移動端末局１００の送信側は
ＶＣごとの無線区間の伝送品質保証に関して、ＶＣ数に
依存する余分な回路を何ら持つ必要がない。このように
して、ＡＴＭ移動端末局１００からＡＴＭ基地局２００
に、ＶＣごとに伝送品質が管理されたＡＴＭセルを無線
伝送で伝搬することができる。

【００２８】［２］ＡＴＭ基地局２００からＡＴＭ移動
端末局１００へのＡＴＭセルの流れについての説明ＡＴＭ基地局２００において、ＡＴＭネットワーク４０
０からＡＴＭＳＷ３００を経由して到着したＡＴＭセル
は、ＡＴＭ移動端末局分離部２９で対向するＡＴＭ移動
端末局ごとに分離され、ＳＮ付与部２８でＶＣによらず
一律にＳＮが付与され、セル送信バッファ２７に一旦蓄
えられる。セル送信バッファ２７から読み出された無線
ＡＴＭセルは、ＡＴＭ移動端末局１００に無線伝送され
る。

【００２９】ＡＴＭ移動端末局１００において、ＡＴＭ
基地局２００から送られてきた無線ＡＴＭセルは、ＳＮ
によってセル損失を検出するセル損失検出部１７を経由
して、セル受信バッファ１６に一旦蓄えられる。セル受
信バッファ１６から読み出された無線ＡＴＭセルは、送
信コントローラ２６の制御の下に、ＳＮ除去部１５に伝
送されて、ＡＴＭ基地局２００からＡＴＭ移動端末局１
００へのＡＴＭセルの無線伝送時に削除されたＳＮに対
応するＶＣ等のＡＴＭヘッダフィールドが付与されて、
ＡＴＭフォーマットに変換される。ＳＮ除去部１５でＳ
Ｎが除去されたＡＴＭセルは、ＶＣ分離部１４でＶＣご
とに分離される。

【００３０】ＡＴＭ基地局２００のＳＮ付与部２８は、
ＳＮ付与の際に図２に示したＳＮとＶＣとの対応リスト
を作成し、送信コントローラ２６に通知する。また、Ｓ
Ｎ付与部２８は、ＶＣ等の無線伝送に不要なフィールド
の削除を行い、図３に示した無線ＡＴＭセルフォーマッ
トに加工する。

【００３１】送信コントローラ２６は、セル損失検出部
１７からセル損失情報を入手して、セル送信バッファ２
７に再送要求を行う。送信コントローラ２６からの再送
要求によって、再送要求された無線ＡＴＭセルがセル送
信バッファ２７から読み出され、ＡＴＭ移動端末局１０
０に無線伝送される。セル送信バッファ２７は、再送要
求情報で指定された今後再送が不要で解放しても良いバ
ッファを解放する。

【００３２】また、送信コントローラ２６は、再送要求
されて再度送信されるセルの受信に際し、同一ＶＣ内で
セルの順序が保証されるように、セル受信バッファ１６
の読み出しタイミングを制御する。さらに、送信コント
ローラ２６は、ＶＣごとに遅延許容時間を勘案して、Ａ
ＴＭ移動端末局１００とＡＴＭ基地局２００との間で遅
延許容時間を満足できるように、セル損失によって未到
着セルがあってもセル受信バッファ１６からの読み出し
を行うとともに、セル送信バッファ２７への再送要求を
諦め、再送を諦めたセルのＳＮをセル損失検出部１７内
の未到着レジスタ（不図示）からクリアする。

【００３３】ここで、送信コントローラ２６とＡＴＭ移
動端末局１００との間の制御情報が正しく伝達されない
場合の動作について説明する。

【００３４】セル損失検出部１７から通知されるセル損
失情報には、強力な誤り訂正が可能な符号が付加されて
いる。しかし、送信コントローラ２６がセル損失情報の
誤り訂正をすることができなかった場合には、セル送信
バッファ２７に何も指示を与えない。したがって、セル
送信バッファ２７からセルが再送されないし、バッファ
の解放もされない。また、送信コントローラ２６からの
セル受信バッファ１６のバッファ読み出し制御情報に
も、強力な誤り訂正が可能な符号が付加されている。し
かし、ＡＴＭ移動端末局１００側がバッファ読み出し制
御情報の誤り訂正をすることができなかった場合には、
セル受信バッファ１６からは何も読み出されない。次の
機会に次のバッファ読み取り制御情報の誤り訂正をする
ことができた場合には、このバッファ読み取り制御によ
って指定されたＳＮのセルが読み出され、バッファ読み
取り制御情報と同時に送られるＳＮに対応するＶＣ情報
によって、ＳＮ除去部１５で無線伝送時に削除されたＳ
Ｎに対応するＶＣ等のＡＴＭヘッダフィールドが付与さ
れ、ＡＴＭフォーマットに変換される。

【００３５】したがって、送信コントローラ２６がＳＮ
付与部２８から通知されたＳＮとＶＣとの対応リストを
持つことによって、ＡＴＭ移動端末局１００の受信側は
ＶＣごとの無線区間の伝送品質保証に関して、ＶＣ数に
依存する余分な回路を何ら持つ必要がない。このように
して、ＡＴＭ基地局２００からＡＴＭ移動端末局１００
に、ＶＣごとに伝送品質が管理されたＡＴＭセルを無線
伝送で伝搬することができる。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、以下に示
す効果を有する。

【００３７】ＡＴＭ基地局が備える受信コントローラが
ＳＮ付与部から通知されたＳＮとＶＣとの対応リストを
持つことによって、ＡＴＭ移動端末局の送信側はＶＣご
との無線区間の伝送品質保証に関して、ＶＣ数に依存す
る余分な回路を何ら持つ必要がない。このようにして、
ＡＴＭ移動端末局からＡＴＭ基地局に、ＶＣごとに伝送
品質が管理されたＡＴＭセルを無線伝送で伝搬すること
ができる。

【００３８】また、ＡＴＭ基地局が備える送信コントロ
ーラがＳＮ付与部から通知されたＳＮとＶＣとの対応リ
ストを持つことによって、ＡＴＭ移動端末局の受信側は
ＶＣごとの無線区間の伝送品質保証に関して、ＶＣ数に
依存する余分な回路を何ら持つ必要がない。このように
して、ＡＴＭ基地局からＡＴＭ移動端末局に、ＶＣごと
に伝送品質が管理されたＡＴＭセルを無線伝送で伝搬す
ることができる。

【００３９】すなわち、ＡＴＭ基地局がＡＴＭ移動端末
局を制御することによって、ＡＴＭ移動端末局がＶＣを
意識することなく、ＶＣ単位の伝送品質を保証すること
ができる。

【００４０】さらに、無線ＡＴＭセルのヘッダフィール
ドを削除してＶＣを削除し、ＳＮのみを無線ＡＴＭセル
に搭載することによって、ＡＴＭ移動端末局とＡＴＭ基
地局との間の無線区間におけるＡＴＭセルの伝送効率を
向上させることができる。

【００４１】このようにして、ＡＴＭ移動端末局の製品
価格を抑制し、消費電力を低下させ、連続使用時間を増
大させ、利便性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における高速データ無線
通信システムの構成を示すブロック図

【図２】本発明の一実施の形態におけるＳＮとＶＣとの
対応リストを示す図

【図３】本発明の一実施の形態における無線ＡＴＭセル
フォーマットを示す図

【図４】従来例における高速データ無線通信システムの
構成を示すブロック図

【符号の説明】

１００ＡＴＭ移動端末局１１ＶＣ多重部１２ＳＮ付与部１３セル送信バッファ１４ＶＣ分離部１５ＳＮ除去部１６セル受信バッファ１７セル損失検出部２００ＡＴＭ基地局２１受信コントローラ２２セル損失検出部２３セル受信バッファ２４ＳＮ除去部２５ＡＴＭ移動端末局多重部２６送信コントローラ２７セル送信バッファ２８ＳＮ付与部２９ＡＴＭ移動端末局分離部３００ＡＴＭＳＷ４００ＡＴＭネットワーク５００ＡＴＭ移動端末局５１ＳＮ付与部５２セル送信バッファ５３ＶＣ多重部５４受信コントローラ５５ＳＮ除去部５６セル受信バッファ５７セル損失検出部５８ＶＣ分離部６００ＡＴＭ基地局６１受信コントローラ６２ＶＣ分離部６３セル損失検出部６４セル受信バッファ６５ＳＮ除去部６６ＶＣ多重部６７ＡＴＭ移動端末局多重部６８ＶＣ多重部６９セル送信バッファ７０ＳＮ付与部７１ＶＣ分離部７２ＡＴＭ移動端末局分離部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ＡＴＭ移動端末局とＡＴＭ基地局との間
でＡＴＭセルの無線伝送を行う高速データ無線通信シス
テムにおいて、該ＡＴＭ移動端末局の無線送信側の第１のシーケンシャ
ル番号付与手段が、シーケンシャル番号を、送信する該
ＡＴＭセル単位に、該ＡＴＭ移動端末局ごとに個別に、
該ＡＴＭ移動端末局に存在する複数の仮想チャネルに依
存せずに一律に付与し、該第１のシーケンシャル番号付与手段が、該シーケンシ
ャル番号と該仮想チャネルとの対応情報を示す第１の対
応リストを備え、該第１の対応リストを該ＡＴＭ基地局
が備える受信コントローラに送信し、該受信コントローラが、該ＡＴＭ移動端末局から該ＡＴ
Ｍ基地局への無線伝送時に損失した該ＡＴＭセルの再送
信時に、該第１の対応リストを用いて、該ＡＴＭ基地局
が備える第１のセル受信バッファに蓄えられている該Ａ
ＴＭセルの読み出しタイミングを、該仮想チャネル単位
ではなく一律に該シーケンシャル番号で管理して制御
し、同一仮想チャネル内での該ＡＴＭセルの順序を保存
し、該ＡＴＭ基地局の無線送信側の第２のシーケンシャル番
号付与手段が、該シーケンシャル番号を、送信する該Ａ
ＴＭセル単位に、該ＡＴＭ移動端末局ごとに個別に、該
ＡＴＭ移動端末局に存在する複数の該仮想チャネルに依
存せずに一律に付与し、該第２のシーケンシャル番号付与手段が、該シーケンシ
ャル番号と該仮想チャネルとの対応情報を示す第２の対
応リストを備え、該第２の対応リストを該ＡＴＭ基地局
が備える送信コントローラに送信し、該送信コントローラが、該ＡＴＭ基地局から該ＡＴＭ移
動端末局への無線伝送時に損失した該ＡＴＭセルの再送
信時に、該第２の対応リストを用いて、該ＡＴＭ移動端
末局が備える第２のセル受信バッファに蓄えられている
該ＡＴＭセルの読み出しタイミングを、該仮想チャネル
単位ではなく一律に該シーケンシャル番号で管理して制
御し、同一仮想チャネル内での該ＡＴＭセルの順序を保
存し、該ＡＴＭ基地局が、該ＡＴＭ移動端末局と該ＡＴＭ基地
局との間の無線区間における再送信の制御をすべて行う
ことを特徴とする、高速データ無線通信システム。
【請求項２】前記ＡＴＭ移動端末局と前記ＡＴＭ基地
局との間で前記ＡＴＭセルを無線伝送するときには、該
ＡＴＭセルのヘッダフィールドを削除して前記仮想チャ
ネルを削除し、前記シーケンシャル番号のみを該ＡＴＭ
セルに搭載することを特徴とする、請求項１に記載の高
速データ無線通信システム。