JP2871298B2 - 安定化された過炭酸ソーダの製造法 - Google Patents

安定化された過炭酸ソーダの製造法

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JP2871298B2
JP2871298B2 JP4142022A JP14202292A JP2871298B2 JP 2871298 B2 JP2871298 B2 JP 2871298B2 JP 4142022 A JP4142022 A JP 4142022A JP 14202292 A JP14202292 A JP 14202292A JP 2871298 B2 JP2871298 B2 JP 2871298B2
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B15/00Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
    • C01B15/055Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof
    • C01B15/10Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof containing carbon
    • C01B15/106Stabilisation of the solid compounds, subsequent to the preparation or to the crystallisation, by additives or by coating

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定性、保存性に優れ
た過炭酸ソ−ダの製造法に関する。更に詳しくは、ゼオ
ライト配合無リン洗剤又は、ゼオライト配合洗浄剤に漂
白剤として好適に配合できる過炭酸ソ−ダを製造法に関
し、特定の被覆剤成分をスラリ−状態として、過炭酸ソ
−ダ粒子の表面を被覆処理することによって得ることが
出来る。
【0002】
【従来の技術】過炭酸ソ−ダは酸素系漂白剤、除菌剤又
は、酸化剤として周知のものであり、一般的には炭酸ソ
−ダと過酸化水素を作用させて製造されるもので、 一
般式:2Na2CO3・3H2O2で表される炭酸ソ−ダに過酸化水
素が付加したものである。過炭酸ソ−ダは塩素系漂白剤
に比べ常温で漂白力はややおちるものの、色柄物の漂白
にも使用できることと、生地を損なうことがないこと及
び黄変することがないこと等のため広く家庭用あるい
は、業務用の酸素系漂白剤として広く使用されている。
【0003】過炭酸ソ−ダが注目されるもう一つの理由
は、その分解生成物が全く無公害であり、排水汚染等の
公害問題を引き起こさない点にある。閉鎖系水域での環
境汚染問題から洗剤ビルダ−としては、合成ゼオライト
が使用され、低リン・無リン化洗剤が広く普及してい
る。しかしながら、このゼオライトを配合した洗剤及
び、洗浄剤中においては過炭酸ソ−ダは非常に不安定
で、ゼオライトによる触媒的分解作用によって急速に有
効酸素を失ってしまう。
【0004】過炭酸ソ−ダの他に酸素系漂白剤として
は、過ホウ酸ソ−ダが知られている。この過ホウ酸ソ−
ダはゼオライトを含有する洗剤とも比較的安定に配合す
ることができるが、その使用温度が高いため、洗濯等の
水仕事を低い温度で行う我が国においては、殆ど使用さ
れていない。使用温度が比較的高くない過炭酸ソ−ダを
洗剤中に配合することができれば、洗濯と同時に漂白も
行うことができ好都合であることから、ゼオライト配合
無リン洗剤又は、ゼオライト配合洗浄剤中での過炭酸ソ
−ダの貯蔵安定性を高める安定化技術の開発が強く望ま
れていた。
【0005】従来より過炭酸ソ−ダの安定化方法として
数多くの研究がなされており、種々の方法が提案されて
いる。漂白洗浄剤に配合する過酸化物の被覆造粒剤とし
て、芳香族炭化水素スルホン酸、アルキル芳香族ヒドロ
キシ炭化水素の酸化エチレン附加物硫酸エステル、脂肪
酸族高級アルコ−ル硫酸エステル、及び脂肪酸族高級ア
ルコ−ル酸化エチレン附加物硫酸エステルのマグネシウ
ム塩又は、アルカリ金属塩又は、カルシウム塩類を使用
することは公知である。
【0006】例えば特公昭第63-57362号及び、特公昭第
63-62442号公報には過酸化物の被覆造粒剤として芳香族
炭化水素スルホン酸、アルキル芳香族ヒドロキシ炭化水
素の酸化エチレン附加物硫酸エステル、脂肪酸族高級ア
ルコ−ル硫酸エステル、及び脂肪酸族高級アルコ−ル酸
化エチレン附加物硫酸エステルのマグネシウム塩又は、
アルカリ金属塩又は、カルシウム塩が開示されている。
さらに、上記特公昭第63-57362号及び、特公昭第63-624
42号公報では、第二成分としてアルカリ金属塩又は、ア
ルカリ土類金属塩の硫酸塩又は、塩酸塩を追加溶解した
複合被覆剤溶液を被覆処理することが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭第63-57362
号及び、特公昭第63-62442号公報等に記載されている方
法は、過炭酸ソ−ダの洗剤又は、洗浄剤中での貯蔵安定
性を飛躍的に改善するものであったが、過ホウ酸ソ−ダ
並みの安定性を得るには至っておらず不十分であった。
しかるに本発明者等は、過炭酸ソ−ダがゼオライト配合
無リン洗剤又は、ゼオライト配合洗浄剤中での貯蔵安定
性を過ホウ酸ソ−ダの貯蔵安定性と同等あるいは、それ
以上の安定性が得られる貯蔵安定性に優れた過炭酸ソ−
ダをより簡便で、より効果的に製造することを目的に鋭
意検討した結果、被覆方法を改良することでその目的が
達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は下記の
(A)群及び、(B)群よりそれぞれ少なくとも1種の被覆
剤を選び、これらを水分と共に混合してスラリ−状被覆
剤とし、該被覆剤で過炭酸ソ−ダの表面を被覆すること
を特徴とする安定な過炭酸ソ−ダの製造法に関する。 (A):芳香族炭化水素スルホン酸、アルキル芳香族ヒド
ロキシ炭化水素の酸化エチレン附加物硫酸エステル、脂
肪酸族高級アルコ−ル硫酸エステル、及び脂肪酸族高級
アルコ−ル酸化エチレン附加物硫酸エステルのマグネシ
ウム塩又は、アルカリ金属塩又は、カルシウム塩 (B):珪酸アルカリ塩、炭酸塩、重炭酸塩及び硫酸塩
【0009】本発明の被覆剤に使用し得る芳香族炭化水
素スルホン酸塩としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、キュメン、ナフタレン等のスルホ
ン酸のマグネシウム塩又は、アルカリ金属塩又は、カル
シウム塩又は、これらの化合物に界面活性を有すること
で知られる直鎖又は、分岐鎖のアルキルベンゼン又は、
ナフタレンのスルホン酸のマグネシウム塩又は、アルカ
リ金属塩又は、カルシウム塩を用いることができるが、
これらの炭化水素の側鎖のアルキル基としては、上記C
1、C2のアルキル基より、上記界面活性剤の側鎖のアル
キル基として通常用いられているC18程度迄の中間の炭
素数を有するもの、例えばC6のヘキシル基、C12のド
デシル基を有する化合物なども好ましく用いることが出
来る。
【0010】アルキル芳香族ヒドロキシ炭化水素の酸化
エチレン附加物硫酸エステル塩としては、炭素数C6
14程度のアルキル基の側鎖を有する芳香族ヒドロキシ
化合物の酸化エチレン附加物の硫酸エステル塩が好まし
く用いられ、例えばノニルフエノ−ルポリオキシエチレ
ンエ−テル又は、オクチルフエノ−ルポリオキシエチレ
ンエ−テルの硫酸エステルのマグネシウム塩又は、アル
カリ金属塩又は、カルシウム塩等を用いることが出来
る。更に、上記の他に、これらの化合物の芳香族核にス
ルホン酸基の置換したものを用いることができる。又、
ポリオキシエチレン基としては、通常の如く約2以上の
オキシエチレン単位を有するものが用いられる。
【0011】脂肪酸族高級アルコ−ル硫酸エステル塩と
しては、C6以上であって動植物油脂を原料とする天然
高級アルコ−ル並びにオキソ法、及びチ−グラ−法によ
る合成高級アルコ−ル及び、合成第2級アルコ−ルの何
れの化合物も、本発明に好ましく用いることができる。
脂肪酸族高級アルコ−ル酸化エチレン附加物硫酸エステ
ル塩としては、上記の脂肪酸族高級アルコ−ル硫酸エス
テル塩と同じく高級アルコ−ルのポリオキシエチレンエ
−テル硫酸エステルのマグネシウム塩又は、アルカリ金
属塩又は、カルシウム塩が用いられる。ポリオキシエチ
レン基としては、通常の如くC2以上の重合鎖のものが
用いられる。
【0012】(B)群の炭酸塩としては、例えば炭酸ソ−
ダ、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム
等があげられ、好ましくは炭酸ソ−ダであり、特に無水
塩が好ましい。重炭酸塩としては、例えば重炭酸ソ−
ダ、重炭酸カリウム等があげられ、好ましくは重炭酸ソ
ーダであり、特に無水塩が好ましい。硫酸塩としては、
例えば硫酸ソ−ダ、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、
硫酸カルシウム等があげられ、好ましくは硫酸ソーダ及
び、硫酸マグネシウムであり、特に無水塩が好ましい。
【0013】珪酸アルカリ塩は、Na2O・nSiO2(n=0.5〜
4,nはSiO2/Na2Oのモル比)で表されるもので、例えばオ
ルソケイ酸ソ−ダ(Na2O・SiO2・xH2O,n=0.5)、セスキケイ
酸ソ−ダ(3Na2O・2SiO2・xH2O,n=0.67)、メタケイ酸ソ−
ダ(Na2O・SiO2・xH2O,n=1)等の結晶性ケイ酸ソ−ダ、及
びNa2O・nSiO2(n=1〜4)の非結晶性ケイ酸ソ−ダ水溶液及
びこれを脱水したケイ酸ソ−ダ粉末などがあげられる。
【0014】本発明に使用し得る過炭酸ソ−ダの被覆剤
中には、エチレンジアミン四酢酸塩又は、ニトリロ三酢
酸塩等の金属イオン封鎖剤を含有せしめてもよい。含有
させる金属イオン封鎖剤の量は過炭酸ソ−ダに対して0.
01〜3重量%が好ましい。
【0015】(A)群の被覆剤と(B)群の被覆剤の配合割
合は、重量比で1/20〜20/1であり、全被覆剤の量は過炭
酸ソ−ダに対して0.1〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%である。
【0016】本発明の特徴は、これらの被覆剤をスラリ
ー化して過炭酸ソーダの表面に被覆処理することである
が、好ましいスラリーは、(A)群及び(B)群よりそれぞ
れ少なくても1種を含有する被覆剤が任意の温度におい
て溶解可能の量を越え、微細な固体粒子が水溶液と混在
しながら流動性を有している状態、あるいは上記組成の
未溶解の微細な固体粒子と温度変化、攪拌等の刺激ある
いは、経時変化等によって水溶液中の溶解成分の一部が
析出した、より微細な固体粒子とが混在し流動性を有し
ている状態である。
【0017】その際のスラリーの水含量は30〜90重量
%、好ましくは50〜70重量%である。被覆剤の水含量が
30重量%未満においては、多くの場合流動性が極端に低
下し、塊状になる場合もあり均一な添加が難しく、作業
性においても有利ではない。より良いスラリーを作るた
めには、被覆剤粉末の粒径は微細なほど良く平均粒径
は、10〜500μ、作業性から好ましくは50〜300μであ
る。 本発明のスラリー化には、溶媒である水と被覆剤
成分とを高速回転下における混練・せん断作用を利用
し、より微細な固体粒子を作製しているが、より均一で
微細な固体粒子を作製できればこの限りではない。
【0018】本発明で用いる過炭酸ソ−ダは、炭酸ソ−
ダと過酸化水素とを水性媒体中で反応生成させ、これを
濾過し乾燥させる湿式製法、或は乾燥気流中において炭
酸ソ−ダ水溶液と過酸化水素とを噴霧し反応させ、その
まま乾燥する乾式製法などの一般的製法で得られたもの
を使用し得る。これらの方法で得られる過炭酸ソ−ダに
は、種々の目的から反応時もしくは、濾過後もしくは、
乾燥後にケイ酸塩、有機キレ−ト剤、リン酸塩、ポリア
クリル酸塩、マグネシウム塩等が添加され過炭酸ソ−ダ
結晶粒子中に含有させてもよい。被覆過炭酸ソ−ダ粉末
の平均粒子径が100〜2000μ、好ましくは250〜1000μで
ある。
【0019】
【作用】本発明における作用機構についてはまだ明らか
ではないが、被覆剤を溶液にして過炭酸ソ−ダに被覆し
た際には、被覆剤溶液が過炭酸ソ−ダ表面の結晶間の隙
間から結晶内部に浸透する現象により結晶表面への被覆
効率が低下し、一方粉体のまま被覆した場合には、粉体
粒径の影響を受けやすいため被覆表面の被覆層にムラが
生じやすいが、本発明のように被覆剤をより微細な流動
性の良いスラリ−状として過炭酸ソ−ダ表面に展開させ
た場合には、被覆成分がより均一に、しかも効率的に過
炭酸ソ−ダ表面に被覆層を形成させ被覆過炭酸ソ−ダの
貯蔵安定性を飛躍的に向上させたものと推察される。
【0020】
【発明の効果】本発明における被覆方法での過炭酸ソ−
ダは、ゼオライト或いは、ゼオライト配合無リン洗剤中
に安定に配合することができるものであり、その程度は
過ホウ酸ソ−ダと同等の貯蔵安定性を得ることが出来
る。本発明方法によれば、洗剤及び洗浄剤に漂白剤とし
て安定に配合することができる過炭酸ソ−ダを得ること
が可能となり、本発明は産業上、極めて有利なものとな
る。更に、これまでの方法は、被覆剤成分を完全に溶解
させる必要があったため、被覆剤の添加量及び、溶媒の
量等において種々の制限があったが、本発明によれば、
これらの制限も全くないものである。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例をもって説明するが、
本発明はこれらに制限されることなく実施することがで
きる。 〔原料過炭酸ソ−ダ〕過酸化水素と炭酸ソ−ダを水溶液
中で反応させて得られた湿潤過炭酸ソ−ダを熱風乾燥
し、原料過炭酸ソ−ダを得た。
【0022】本発明で用いる各種試験法は、下記の通り
である。 〔対ゼオライト貯蔵安定性試験方法〕サンプルを各々1.
0g(被覆処理して得られた被覆過炭酸ソ−ダ0.90gに市
販ゼオライトを0.1g混合)ずつ50ml容プラスチック容器
に入れ、蓋(ピンホ−ル付き)をして50℃、70%RHの
条件に48時間放置した後、有効酸素残存率を次式により
求めた。尚、有効酸素の測定には0.1N過マンガン酸カリ
ウム滴定法を用いた。 有効酸素残存率(%)=保存後の有効酸素/保存前の有
効酸素×100 〔対洗剤貯蔵安定性試験方法〕サンプルを各々10g(市
販ゼオライト配合無リン洗剤に被覆処理して得られた被
覆過炭酸ソ−ダを10重量%混合)ずつ50ml容プラスチッ
ク容器に入れ、蓋をして40℃、80%RHの条件に14日間
放置した後、有効酸素残存率を次式により求めた。尚、
有効酸素の測定には0.1N過マンガン酸カリウム滴定法を
用いた。 有効酸素残存率(%)=保存後の有効酸素/保存前の有
効酸素×100
【0023】実施例 1〜6 過炭酸ソ−ダ4.5Kgを攪拌式混合機(バッチ式)に入れ、2
50rpmで攪拌を行いながら、水500gにキシレンスルホン
酸ソ−ダを過炭酸ソ−ダに対して5重量%(固形分)を
溶解させた水溶液に、表1に示した被覆剤(添加率:対
過炭酸ソ−ダ)を混練機に供給してスラリ−被覆剤を作
製し、攪拌式混合機に滴下し、3分間攪拌を続け、熱風
流動乾燥し被覆過炭酸ソ−ダを得た。得られた被覆過炭
酸ソ−ダについて対ゼオライト貯蔵安定性試験を行っ
た。得られた結果を表1に示す。
【0024】 (表1) 添加率 有効酸素 実施例 被覆剤 重量(%) 残存率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 ソーダ灰(平均粒径100μ) 3 89 2 ソーダ灰(平均粒径100μ) 5 92 3 重炭酸ソーダ(平均粒径100μ) 3 87 4 重炭酸ソーダ(平均粒径100μ) 5 91 5 硫酸ソーダ(平均粒径150μ) 5 88 6 硫酸マグネシウム(平均粒径100μ) 3 90
【0025】比較例 1〜4及び参考例1 過炭酸ソ−ダ4.5Kgを攪拌式混合機(バッチ式)に入れ、2
50rpmで攪拌を行いながら、水600gに表2に示した組成
の被覆剤を溶解させた水溶液を攪拌式混合機に滴下し、
3分間攪拌を続け、熱風流動乾燥し被覆過炭酸ソ−ダを
得た。尚、被覆剤の使用量は過炭酸ソ−ダに対する重量
%である。得られた被覆過炭酸ソ−ダについて対ゼオラ
イト貯蔵安定性試験を行った。得られた結果を表2に示
す。尚、参考例1に市販過ホウ酸ソ−ダ(インテロック
ス社製)の対ゼオライト貯蔵安定性試験結果を示した。
【0026】 (表2) 比較例 被覆剤 有効酸素 残存率(%) ─────────────────────────────────── 1 キシレンスルホン酸ソ−ダ、5%+ソ−ダ灰、5% 80 2 キシレンスルホン酸ソ−ダ、5%+粉末ケイ酸ソ−ダ、1% 77 3 キシレンスルホン酸ソ−ダ、5%+粉末ケイ酸ソ−ダ、1% 83 +ソ−ダ灰、5% 4 キシレンスルホン酸ソ−ダ、10% 82 参考例1(過ホウ酸ソ−ダの安定性) 90
【0027】比較例5〜9 過炭酸ソーダ4.5Kgを攪拌式混合機(バッチ式)に入れ、2
50rpmで攪拌を行うと同時に、水650gを添加し湿潤過炭
酸ソーダとした後、キシレンスルホン酸ソ−ダ(平均粒
径250μ)を5重量%及び、表3に示した組成の粉末被覆
剤を添加し、3分間攪拌を続け、熱風流動乾燥し被覆過
炭酸ソーダを得た。尚、被覆剤の使用量は過炭酸ソーダ
に対する重量%である。得られた被覆過炭酸ソーダにつ
いて対ゼオライト貯蔵安定性試験を行い、得られた結果
を表3に示した。尚、参考例1に市販過硼酸ソーダ(イ
ンテロクス社製)の対ゼオライト貯蔵安定性試験結果を
示した。
【0028】 (表3) 比較例 被覆剤 有効酸素 残存率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5 ソーダ灰、5%(平均粒径100μ) 80 6 重炭酸ソーダ、3%(平均粒径100μ) 80 7 粉末ケイ酸ソーダ、1%(平均粒径110μ) 77 8 粉末ケイ酸ソーダ、1%+ソーダ灰、5% 82 (平均粒径110μ) (平均粒径100μ) 9 粉末ケイ酸ソーダ、1%+硫酸マグネシウム、3% 78 (平均粒径110μ) (平均粒径100μ)
【0029】実施例 7〜9 過炭酸ソ−ダ4.5Kgを攪拌式混合機(バッチ式)に入れ、2
50rpmで攪拌を行いながら、水500gに表4に示した被覆
剤(添加率:対過炭酸ソ−ダ)を溶解させた水溶液に、
ソ−ダ灰(平均粒径100μ)を過炭酸ソ−ダに対して5重
量%を混練機に供給してスラリ−被覆剤を作製し、攪拌
式混合機に滴下し、3分間攪拌を続け、熱風流動乾燥し
被覆過炭酸ソ−ダを得た。得られた被覆過炭酸ソ−ダに
ついて対ゼオライト貯蔵安定性試験を行った。得られた
結果を表4に示す。
【0030】 (表4) 実施例 被覆剤 添加率 有効酸素 重量(%) 残存率(%) ─────────────────────────────────── 7 ベンゼンスルホン酸カリウム 5 87 8 キシレンスルホン酸マグネシウム 5 91 9 直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸 5 88 ナトリウム 10 椰子油高級アルコ−ルサルフエ−ト 5 88 ナトリウム 11 ポリオキシエチレンラウリル(3EO) 5 89 サルフエ−トナトリウム 12 ポリオキシエチレンノニ−ルフエノ−ル 5 87 エ−テル(3EO)サルフエ−トナトリウム
【0031】実施例 13〜23 過炭酸ソ−ダ4.5Kgを攪拌式混合機(バッチ式)に入れ、2
50rpmで攪拌を行いながら、水500gにキシレンスルホン
酸ソ−ダを過炭酸ソ−ダに対して5重量%を溶解させた
水溶液に、表5に示した被覆剤(添加率:対過炭酸ソ−
ダ)を混練機に供給してスラリ−被覆剤を作製し、攪拌
式混合機に滴下し、3分間攪拌を続け、熱風流動乾燥し
被覆過炭酸ソ−ダを得た。得られた被覆過炭酸ソ−ダに
ついて対ゼオライト貯蔵安定性試験を行った。得られた
結果を表5に示す。
【0032】 (表5) 実施例 被覆剤 添加率 有効酸素 重量(%) 残存率(%) ─────────────────────────────────── 13 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 1 87 14 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 3 90 15 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 5 93 16 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 10 94 17 ソ−ダ灰(平均粒径300μ) 3 89 18 ソ−ダ灰(平均粒径300μ) 5 91 19 重炭酸ソ−ダ(平均粒径100μ) 3 88 20 重炭酸ソ−ダ(平均粒径100μ) 5 90 21 硫酸マグネシウム(平均粒径100μ) 3 87 22 硫酸マグネシウム(平均粒径100μ) 5 89 23 粉末ケイ酸ソ−ダ(平均粒径110μ) 5 88
【0033】実施例 24〜28及び参考例2 過炭酸ソ−ダ100Kg/hの流量で攪拌式混合機(連続式)に
供給し、200rpmで攪拌を行いながら、キシレンスルホン
酸ソ−ダ200kgを水に溶解し全量を300リットルとした水溶液
を17L/hで、さらに表6に示した組成及び、流量の粉末
被覆剤を混練機に供給しスラリ−被覆剤を作製・滴下
し、被覆処理したものを熱風流動乾燥し、被覆過炭酸ソ
−ダを得た。これらの実施例によって得られた被覆過炭
酸ソ−ダの対洗剤貯蔵安定性を試験を行った。得られた
結果を表6に示す。尚、参考例2に市販過ホウ酸ソ−ダ
(インテロックス社製)を用いた時の安定性を示した。
【0034】 (表6) 実施例 被覆剤 添加率 有効酸素 重量(%) 残存率(%) ─────────────────────────────────── 24 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 3 89 25 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 5 92 26 重炭酸ソ−ダ(平均粒径100μ) 5 91 27 硫酸マグネシウム(平均粒径100μ) 3 90 28 粉末ケイ酸ソ−ダ(平均粒径110μ) 5 88 比較例2の被覆過炭酸ソ−ダ 78 比較例3の被覆過炭酸ソ−ダ 79 参考例2(過ホウ酸ソ−ダの安定性) 90
【0035】実施例 29〜32 過炭酸ソ−ダ100Kg/hの流量で攪拌式混合機(連続式)に
供給し、200rpmで攪拌を行いながら、混練機に水を7.0L
/hで、キシレンスルホン酸ソ−ダ7.0kg/h、さらに表7
に示した組成及び、流量の粉末被覆剤を供給しスラリ−
被覆剤を作製・滴下し、被覆処理したものを熱風流動乾
燥し、被覆過炭酸ソ−ダを得た。これらの実施例によっ
て得られた被覆過炭酸ソ−ダを実施例の条件で対洗剤貯
蔵安定性を試験した。得られた結果を表7に示す。
【0036】 (表7) 実施例 被覆剤 添加率 有効酸素 重量(%) 残存率(%) ─────────────────────────────────── 29 ソ−ダ灰(平均粒径100μ) 5 90 30 重炭酸ソ−ダ(平均粒径100μ) 5 88 31 硫酸マグネシウム(平均粒径100μ) 3 88 32 粉末ケイ酸ソ−ダ(平均粒径110μ) 5 87
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭63−57362(JP,B2) 特公 昭47−31839(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)群及び、(B)群よりそれぞれ少なく
    とも1種の被覆剤を選び、これらを水分と共に混合して
    水含量30〜90重量%のスラリ−状被覆剤とし、該被覆剤
    で過炭酸ソ−ダの表面を被覆することを特徴とする安定
    な過炭酸ソ−ダの製造法。 (A):芳香族炭化水素スルホン酸、アルキル芳香族ヒド
    ロキシ炭化水素の酸化エチレン附加物硫酸エステル、脂
    肪酸族高級アルコ−ル硫酸エステル、及び脂肪酸族高級
    アルコ−ル酸化エチレン附加物硫酸エステルのマグネシ
    ウム塩又は、アルカリ金属塩又は、カルシウム塩 (B):平均粒径が10〜500μである、珪酸アルカリ塩、
    炭酸塩、重炭酸塩及び硫酸塩
  2. 【請求項2】請求項1記載の(A)群の被覆剤と(B)群の
    被覆剤の配合割合は、重量比で1/20〜20/1であり、全被
    覆剤の量は過炭酸ソ−ダに対して 0.1〜30重量%である
    安定な過炭酸ソ−ダの製造法。
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