JP2870676B2 - チップ部品のプレス方法 - Google Patents

チップ部品のプレス方法

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JP2870676B2
JP2870676B2 JP7897992A JP7897992A JP2870676B2 JP 2870676 B2 JP2870676 B2 JP 2870676B2 JP 7897992 A JP7897992 A JP 7897992A JP 7897992 A JP7897992 A JP 7897992A JP 2870676 B2 JP2870676 B2 JP 2870676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップコンデンサやチッ
プ抵抗のようなチップ部品を保持プレートの保持穴に挿
入する作業、チップ部品が保持された保持プレートから
別の保持プレートへチップ部品を移し替える作業、およ
びチップ部品を保持プレートの保持穴から外部へ押し出
す作業のうち、少なくとも1つの作業を行うためのプレ
ス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のチップ部品の端部に電極を
同時に塗布するため、チップ部品を弾性的に保持する保
持プレートが用いられている(特公昭62−20685
号公報)。この保持プレートは、硬質基板の中心部に形
成された薄肉な平板部に多数の貫通穴を形成するととも
に、平板部で形成される凹部にゴム状弾性体を埋設し、
かつ弾性体の貫通穴部分に貫通した保持穴を形成したも
のである。このような保持プレートを用いてチップ部品
の両端部に外部電極を形成するには、例えば特開昭60
−109204号公報に開示されている方法が採られて
いる。
【0003】まず、上記構造の保持プレートの表面側
に、その保持穴と同じ配列で複数の貫通穴が形成された
ガイドプレートを載置し、このガイドプレートの貫通穴
に振込機を用いてチップ部品を1個ずつ挿入する。つぎ
に、各貫通穴に保持されたチップ部品を多数のプレスピ
ンによって下方向へ押圧して保持穴に押し込み、チップ
部品の上端部が保持プレートの表面側に突出した状態で
弾性保持する。つぎに、チップ部品を保持した保持プレ
ートを裏返しにし、下側へ突出したチップ部品の一部を
銀等の電極ペーストが塗布された電極塗布板上に押し当
てることにより、チップ部品の突出端に電極を塗布す
る。つぎに、チップ部品に塗布された電極の乾燥を行
い、電極の乾燥後、チップ部品を保持した保持プレート
の下側に一定厚みの枠状スペーサを介して別の保持プレ
ートを配置する。そして、上記と同様のプレスピンで上
記保持プレートから別の保持プレートへチップ部品を移
し替え、電極が形成されていないチップ部品の他端部を
突出させた状態に保持する。その後、上記と同様の操作
によりチップ部品の他端部に電極ペーストを塗布し、乾
燥させることにより、チップ部品の両端部に電極を形成
する。最後に、両端に電極が形成されたチップ部品を保
持した保持プレートを回収ケース上に載置し、上方から
プレスピンでチップ部品を保持穴から押し出すことによ
り、回収ケースに回収する。
【0004】ところで、ガイドプレートから保持プレー
トへチップ部品を挿入する際、保持プレートから別の保
持プレートへチップ部品を移し替える際、さらに保持プ
レートから回収ケースへチップ部品を押し出す際には、
多数のプレスピンを有するプレス装置が用いられる。特
公昭62−20685号公報にはプレス装置の一例が開
示されている。このプレス装置は、ハンドルの操作によ
って上下に昇降する上側プレートと、上側プレートの下
面側に突出するように配置された多数本のプレスピンと
を備えており、上側プレートの下方にはガイドプレート
と保持プレートと取出プレートとを重ねた状態で位置決
めする機構を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、量産性を高
めるため1枚の保持プレートには一般に数千個もの保持
穴が形成されている。しかし、保持プレートはその中央
部に薄肉な平板部を有し、その平板部に多数の貫通穴を
設けるとともに、この貫通穴を一部覆うようにゴム状弾
性体を埋設した構造であるため、厚み方向の剛性が低
い。このような保持プレートの数千もの保持穴にチップ
部品を同時に挿入あるいは移替えようとすると、保持プ
レートに掛かる負荷が非常に大きくなり、保持プレート
に変形や割れが発生し、保持プレートの寿命が短くなる
という問題があった。また、1回の操作で数千ものチッ
プ部品を同時にプレスしようとすると、プレスピンを保
持したピンヘッドにかかる反力も非常に大きい。そのた
め、ピンヘッドをプレスするための大きな推力が必要と
なり、装置が大型化するとともに、プレス回数の増加に
伴って装置にガタが発生し、精度低下を招きやすいとい
う問題がある。さらに、ピンヘッドは保持プレートのサ
イズに対応しているため、保持プレートのサイズが変更
された場合にはピンヘッドも変更しなければならない。
つまり、保持プレートの種類と同じ数のピンヘッドを用
意しなければならず、取替作業も面倒である欠点があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、プレス作業にお
ける保持プレートの負荷を軽減でき、かつピンヘッドに
対する反力を軽減できるチップ部品のプレス方法を提供
することにある。また、他の目的は、保持プレートのサ
イズが変更されてもピンヘッドを共通使用できるチップ
部品のプレス方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水平に支持され、一定配列ピッチで多数
の保持穴を形成した保持プレートと、上記保持穴と同一
配列ピッチの多数のプレスピンを持ち、水平に支持され
たピンヘッドとを備え、チップ部品を保持プレートの保
持穴に挿入する作業、チップ部品が保持された保持プレ
ートから別の保持プレートへチップ部品を移し替える作
業、およびチップ部品を保持プレートの保持穴から外部
へ押し出す作業のうち、少なくとも1つの作業を行うた
めのプレス装置において、上記ピンヘッドのプレスピン
配列部は保持プレートの保持穴配列部より小形に形成さ
れ、保持プレートとピンヘッドとを水平方向に所定距離
ずつ相対移動させるとともに、各水平移動毎に保持プレ
ートとピンヘッドとを対向方向に相対移動させることに
より、1枚の保持プレートに対して複数回プレスを行う
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】一例として保持プレートの保持穴にチップ部品
を上から挿入する場合の作用を説明する。まず保持プレ
ートの上面にガイドプレートを載置し、チップ部品をガ
イドプレートの貫通穴に収容した状態で、2枚のプレー
トを一体に支持台上にセットする。セット後、保持プレ
ートの保持穴配列部の一端側がピンヘッドの下方に対応
するように、保持プレートおよびガイドプレートを水平
移動させる。ここでピンヘッドを降下させてプレスピン
でチップ部品を保持プレートの保持穴に挿入する。ピン
ヘッドを上昇させた後、上記チップ部品が挿入された保
持穴配列部の隣りの領域がピンヘッドの下方に対応する
ように、保持プレートおよびガイドプレートを一定距離
だけ水平移動させる。水平移動後、再びピンヘッドを降
下させてプレスピンでチップ部品を保持プレートの保持
穴に挿入する。上記動作を繰り返すことにより、保持プ
レートの全ての保持穴にチップ部品が挿入される。
【0009】保持プレートの保持穴配列部の形状は方形
形状に限らず、円形、楕円形、その他いかなる形状であ
ってもよい。ただ、保持穴配列部を方形状とし、プレス
ピン配列部をその幅寸法が保持穴配列部の幅寸法と同一
で、奥行き寸法が保持穴配列部の幅寸法より小さい方形
状とすれば、保持プレートまたはピンヘッドを相対的に
奥行き方向に水平移動させるだけで全ての保持穴をプレ
スできる。そのため、水平移動を一方向に限定でき、移
動機構が簡単となるとともに、保持穴とプレスピンとの
位置精度を高くできるので、望ましい。また、保持穴配
列部とプレスピン配列部とを幅寸法が同一の方形状とし
た場合、プレスピン配列部の奥行き寸法が保持穴配列部
の奥行き寸法の1/2であれば、プレスピンを保持プレ
ートに対して2回プレスを行い、1/3であれば3回プ
レスを行えばよい。なお、1個の保持穴に2回プレス可
能であれば、保持穴配列部の奥行き寸法をプレスピン配
列部の奥行き寸法の整数倍とする必要はない。
【0010】保持プレートとピンヘッドの水平方向移動
および対向方向移動の方法としては、保持プレートまた
はピンヘッドの一方のみを移動させてもよく、両方を相
互に移動させてもよい。
【0011】
【実施例】図1は本発明にかかるプレス装置の第1実施
例を示し、チップ部品Cを保持プレートAの保持穴a1
に挿入する作業や、チップ部品が保持された保持プレー
トから別の保持プレートへチップ部品を移し替える作業
などに使用される。なお、保持プレートAの具体的構造
は特公平3−44404号公報に示されたものと同様で
ある。
【0012】本プレス装置は、水平位置に設置されたプ
レス装置本体1と、本体1上にガイドレール3および一
軸ユニット4を介して前後方向(図1の紙面に垂直な方
向)に移動自在に支持された可動テーブル2と、本体1
に対して上下動自在に支持されたプレスヘッド部5と、
プレスヘッド部5を上下に昇降させるプレス駆動部6と
で構成されている。
【0013】装置本体1には一対の昇降軸7が上下にス
ライド自在に支持されており、これら昇降軸7の上端部
には上記プレスヘッド部5が架け渡して取り付けられて
いる。昇降軸7の下端部はプレス駆動部を構成する昇降
シリンダ6のロッド6aに連結されており、昇降シリン
ダ6を駆動することによってプレスヘッド部5を水平状
態のまま上下に昇降させることができる。昇降軸7の途
中にはストッパ8が固定され、このストッパ8の下面を
本体1の上面に着脱可能に取り付けられたストッパ9の
上面に当接させることにより、プレスヘッド部5の下限
位置を設定できる。
【0014】プレスヘッド部5の中央部下面には図2に
示す構造のピンヘッド10が取り付けられている。ピン
ヘッド10は、プレスヘッド部5の下面に着脱可能に取
り付けられるバッキングプレート11と、バッキングプ
レート11の下側に固定されたピンプレート12と、ピ
ンプレート12の穴に摺動自在に挿通されたつば付のプ
レスピン13と、プレスピン13の先端部を案内するス
トリッパープレート14とを備えている。プレスピン1
3のつば部13aはピンプレート12で吊り下げ支持さ
れており、プレスピン13にプレス反力が作用すると、
つば部13aがバッキングプレート11の水平面11a
に当接する位置まで上昇する。バッキングプレート11
の四隅部にはガイド軸15が摺動自在に挿通されてお
り、その一端の頭部15aはプレスヘッド部5の逃げ穴
16に挿入され、他端部はストリッパープレート14に
止着されている。また、バッキングプレート11の両端
部中央にはバネ受け穴17が形成され、この穴に一端が
ストリッパープレート14に支持されたスプリング18
の他端部が保持されている。スプリング18の反発力に
よってストリッパープレート14は下方へ付勢され、ガ
イド軸15の頭部15aで抜け止めされている。
【0015】図3はテーブル2の移動機構を示す。ガイ
ドレール3は本体1の上面に前後方向に設置されてお
り、テーブル2の下面にはガイドレール3とスライド自
在に係合するスライドベアリング26が取り付けられて
いる。また、一軸ユニット4はボールネジ21とガイド
レール22とを備えており、このガイドレール22にス
ライド自在に係合するスライドベアリング23がテーブ
ル2の下面に取り付けられている。スライドベアリング
23にはボールネジ21と螺合するナット24が固定さ
れている。ボールネジ21は本体1に設置されたパルス
モータ25によって回転駆動される。そのため、パルス
モータ25を駆動すればテーブル2を水平に保ったまま
前後方向に移動でき、かつパルスモータ25に入力され
るパルス信号によってテーブル2の位置を任意に設定で
きる。なお、上記テーブル2の上面両側部には一対のセ
ットピン28が突設されており、保持プレートAの両側
部に形成されたセット穴a2 (図2参照)をセットピン
28に嵌合させることにより、保持プレートAをテーブ
ル2の一定位置にセットできるようになっている。
【0016】上記テーブル2は図3に示すようにセット
位置と第1作業位置と第2作業位置の3箇所で停止させ
ることができる。一方、ピンヘッド10は図3の斜線で
示す位置で昇降する。ピンヘッド10の幅寸法W1 は保
持プレートAの幅寸法W2 と同等で、奥行き寸法S
1 (テーブル移動方向の寸法)は保持プレートAの奥行
き寸法S2 の1/2に設定してある。
【0017】本プレス装置の使用に際しては、まずテー
ブル2をセット位置まで前進させ、テーブル2上に保持
プレートAをセットした後、テーブル2を第1作業位置
へ後退させ、ここで保持プレートAの奥側半分をプレス
する。つぎに、テーブル2を第2作業位置まで後退さ
せ、ここで保持プレートAの手前側半分をプレスしてい
る。2回のプレス作業が終了した後、再びテーブル2を
セット位置まで前進させ、保持プレートAを取り出すと
いう操作を行う。
【0018】このように分割プレスを行えば、1回のプ
レス作業で保持プレートAにかかる負荷を軽減でき、保
持プレートAの割れや変形を防止できるとともに、ピン
ヘッド10を駆動するための動力が小さくて済み、プレ
ス装置を小型化できるとともに、精度も向上させること
ができる。また、保持プレートAの奥行き寸法が変わっ
ても、保持穴a1 のピッチと幅方向寸法Wが一定であれ
ば、同じピンヘッドで対応できる。つまり、保持プレー
トAのサイズ変更に対するピンヘッド10の汎用性が高
くなる。なお、プレスピン13による保持プレートAへ
の2度押しが可能であれば、保持プレートAの奥行き寸
法S2 はピンヘッド10の奥行き寸法S1 の整数倍であ
る必要はなく、自由に変えることができる。
【0019】ここで、本発明にかかるプレス装置を用い
てチップ部品を保持プレートに挿入する動作を図2,図
4に従って説明する。まず、セット位置にあるテーブル
2上に保持プレートAとガイドプレートBとをセットす
る。この時、保持プレートAの穴a2 をセットピン28
に嵌合させることにより、保持プレートAをテーブル2
の所定位置にセットし、ガイドプレートBの下面に突設
したピンb1 を保持プレートAの穴a2 にセットピン2
8と対向させて嵌合することにより、保持プレートAに
対して位置決めする。チップ部品CはガイドプレートB
の貫通穴b2 に収納されており、その下面が保持プレー
トAの保持穴a1 上面で支持されている。なお、ガイド
プレートBの貫通穴b2の上端部はテーパ状に形成さ
れ、ガイドプレートBの下面側にはチップ部品Cの長さ
より浅い深さの凹所b3 が形成されている。この凹所b
3 はガイドプレートBを取り外す際のチップ部品Cとの
引っ掛かりを防止するためであり、必要に応じて設けら
れる。保持プレートAとガイドプレートBとをテーブル
2上にセットした後、テーブル2を第1作業位置までス
ライドさせると、図2のようにガイドプレートBの貫通
穴b2 の直上にプレスピン13が対応することになる。
【0020】ここで、昇降シリンダ6によりピンヘッド
10を降下させると、ストリッパープレート14がガイ
ドプレートBの上面に圧接してプレートA,Bの浮き上
がりを防止すると共にプレスピン13がガイドプレート
Bの貫通穴b2 に進入し、チップ部品Cを保持プレート
Aの保持穴a1 へ押し込む(図4参照)。プレスピン1
3はその先端がチップ部品Cに当たると、若干後退して
つば部13aがバッキングプレート11の水平面11a
に接触し、それ以後はバッキングプレート11によって
押される。チップ部品Cを所定位置まで押し込むと、ス
トッパ8がストッパ9と当接し、ピンヘッド10の下限
位置となる。その後、昇降シリンダ6によってピンヘッ
ド10を上昇させると、まず先にプレスピン13がピン
プレート12によって上昇し、やがてストリッパープレ
ート14がガイドプレートBから離れる。
【0021】第1作業位置における1回目のプレスを終
了した後、テーブル2を第2作業位置へ移動させ、ここ
で2回目のプレスを行う。2回のプレスが終了した後、
テーブル2はセット位置へ戻され、ガイドプレートBお
よび保持プレートAはテーブル2から外される。テーブ
ル2から外された保持プレートAは電極塗布装置へ運ば
れ、保持プレートAの保持穴a1 に弾性的に保持された
チップ部品の突出部には銀のような電極ペーストが塗布
される。この塗布方法としては、特公昭62−2068
5号公報のようにロールを使用してもよいし、特開昭6
0−109204号公報のように塗布板を使用してもよ
い。
【0022】次に、本プレス装置の移替え動作を図5,
図6に従って説明する。まず図5のように、セット位置
にあるテーブル2にチップ部品を保持していない保持プ
レートA’と、枠状のスペーサDと、一端に電極を形成
したチップ部品Cを下向きに保持した保持プレートAと
を重ねてセットする。スペーサDの上下面には保持プレ
ートA,A’の穴a2 ,a2 ’に嵌合するピンd1 ,d
2 が突設されているので、3者は正確に位置決めされ
る。下側の保持プレートA’の穴a2 ’をテーブル2の
セットピン28に嵌合させた状態で、テーブル2を第1
作業位置へ移動させる。ここで、上記の挿入作業と同様
に、プレスピン13によって上側の保持プレートAの保
持穴a1 から下側の保持プレートA’の保持穴a1 ’へ
チップ部品Cを移し替える(図6参照)。保持プレート
A’の半数の保持穴a1 ’にチップ部品Cを移し替えた
後、テーブル2を第2作業位置へ移動させ、同様の操作
によって残りの半数の保持穴a1 ’にチップ部品Cを移
し替える。上記のようにして移替えられたチップ部品C
は、保持プレートA’によって未だ電極が形成されてい
ない端部が外部に突出するように保持されるので、この
突出端部に所定の方法で電極ペーストが塗布される。
【0023】次に、本プレス装置の取出動作を図7に従
って説明する。まず、セット位置にあるテーブル2に取
出プレートEと保持プレートA’とを重ねてセットす
る。この場合には、テーブル2のセットピン28が取出
プレートEに設けられた穴e1 に嵌合され、取出プレー
トEの上面に突設されたピンe2が保持プレートA’の
穴a2 ’に嵌合されるので、取出プレートEと保持プレ
ートA’とがテーブル2の所定位置に正確に位置決めさ
れる。つぎに、テーブル2を第1作業位置へ移動させ、
挿入作業または移替え作業と同様に、プレスピン13に
よって保持プレートA’の半数の保持穴a1 ’に保持さ
れたチップ部品Cを下方へ押し出すと、チップ部品Cは
取出プレートEの凹所e3 に落下する。その後、テーブ
ル2を第2作業位置へ移動させ、残りの半数のチップ部
品Cを取出プレートEに落下させる。このようにして、
両端部に電極が形成されたチップ部品Cは取出プレート
Eに回収される。
【0024】図8は本発明にかかるプレス装置の第2実
施例を示す。この実施例では、装置本体30は上下にス
ライド自在な一対の昇降軸31を備え、昇降軸31の上
端部には押圧体32が架設され、この押圧体32の中央
部下面に凸部32aが一体に突設されている。昇降軸3
1の下端部は昇降シリンダ33のロッド33aに連結さ
れており、昇降シリンダ33を駆動することにより押圧
体32を水平に昇降させることができる。
【0025】装置本体30上には、枠状のテーブル34
がガイドレール35および一軸ユニット36によって前
後方向(図8の紙面と垂直な方向)に移動自在に支持さ
れている。テーブル34の中央の開口部34aは上記凸
部32aよりやや大きく形成されている。テーブル34
の下面側には複数本の支軸37を介して枠状の支持枠3
8が上下動自在に支持されており、支軸37に挿通され
たスプリング39によって支持枠38は常時上方、つま
りテーブル34の下面に接する方向に付勢されている。
支持枠38の中央の開口部38aはガイドプレートB’
や保持プレートAの外形よりやや小さく、後述するピン
ヘッド40の外形よりやや大きい。
【0026】ピンヘッド40は装置本体30の上面に水
平に設置されている。このピンヘッド40は図9に示す
ように、装置本体30の上面に着脱可能に取り付けられ
るバッキングプレート41と、バッキングプレート41
の上側に固定されたピンプレート42と、ピンプレート
42の穴に摺動自在に挿通されたつば付のプレスピン4
3と、プレスピン43の先端部を案内するストリッパー
プレート44とを備えている。プレスピン43のつば部
43aはピンプレート42で抜け止めされており、常時
つば部43aがバッキングプレート41の水平面41a
に当接した位置で支持されている。バッキングプレート
41の四隅部にはガイド軸45が摺動自在に挿通されて
おり、その下端の頭部45aは本体30の逃げ穴46に
挿入され、他端部はストリッパープレート44に止着さ
れている。ガイド軸45にはスプリング47が挿通さ
れ、スプリング47の反発力によってストリッパープレ
ート44は上方へ付勢され、ガイド軸45の頭部45a
で抜け止めされている。保持プレートAは第1実施例の
保持プレート(図2参照)と全く同様な構造を有してお
り、ガイドプレートB’は第1実施例におけるガイドプ
レートBと比べて、貫通穴b2 の代わりに有底状の収納
穴b4 を設け、凹所b3 の代わりにプレスピン43を挿
入し得る小孔b5 を設けた点で相違する他は同様であ
る。
【0027】ここで、上記構成のプレス装置を用いて、
保持プレートAの保持穴a1 にチップ部品Cを挿入する
作業を図9,図10に従って説明する。まず、セット位
置にあるテーブル34の支持枠38上にガイドプレート
B’と保持プレートAとを重ねてセットする。この際、
プレートB’,Aは図2に示す実施例と同様の手段によ
って一定位置に保持される。チップ部品Cはガイドプレ
ートB’の収納穴b4 に収納されている。保持プレート
AとガイドプレートB’とを支持枠38上にセットした
後、テーブル34を第1作業位置までスライドさせる
と、図9のようにガイドプレートB’の小孔b5 の直下
にプレスピン43が対応することになる。
【0028】ここで、昇降シリンダ33により押圧体3
2を降下させると、押圧体32の凸部32aが保持プレ
ートAの上面に当たって保持プレートAとガイドプレー
トB’と支持枠38とを一体に押し下げる。やがて、ガ
イドプレートB’の下面がストリッパープレート44の
上面に圧接すると、プレスピン43がガイドプレート
B’の小孔b5 を介して収納穴b4 に進入し、チップ部
品Cを保持プレートAの保持穴a1 へ押し込む(図10
参照)。プレスピン43のつば部43aはバッキングプ
レート41の水平面41aで支持されているので、押圧
体32の降下につれてチップ部品Cは所定位置まで押し
込まれ、押圧体32に設けたストッパ50と装置本体3
0上面に設けたストッパ51(図8参照)とが当接して
押圧体32の下限位置となる。その後、昇降シリンダ3
3によって押圧体32を上昇させると、スプリング3
9,47の反発力により支持枠38,プレートA,B’
およびストリッパープレート44が一体的に上昇し、や
がてプレスピン43がガイドプレートB’から引き抜か
れた後、ストリッパープレート44がガイドプレート
B’から離れ、さらに支持枠38がテーブル34に接触
した後は、凸部32aも保持プレートAから離れて図9
の状態となる。
【0029】第1作業位置における1回目のプレスを終
了した後、テーブル34を第2作業位置へ移動させ、こ
こで2回目のプレスを行う。2回のプレスが終了した
後、テーブル34はセット位置へ戻され、ガイドプレー
トB’および保持プレートAはテーブル34から外され
る。テーブル34から外された保持プレートAは電極塗
布装置へ運ばれる。
【0030】上記第2実施例では、ガイドプレートB’
の収納穴b4 の上端に形成されたテーパ面は、チップ部
品Cを保持した保持プレートAをガイドプレートB’か
ら取り外す際の逃げ部を兼ねるので、ガイドプレート
B’に第1実施例のような凹所b3 を設ける必要がな
く、しかも保持穴a2 への挿入時にチップ部品Cの倒れ
が発生しにくく、チップ部品Cを効率よく挿入できる利
点がある。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、保持プレートの保持穴配列部より小形のプレス
ピン配列部を有するピンヘッドで分割プレスを行うよう
にしたので、1回のプレスにかかる保持プレートの負荷
が少なくて済み、保持プレートの変形や割れを少なくで
きる。また、同時にピンヘッドに対する反力も軽減でき
るので、プレスピンの駆動機構を小型化できるととも
に、保持プレートの支持部や駆動機構の剛性をさほど高
くしなくても済む。さらに、本発明では保持プレートの
保持穴の配列ピッチが一定である限り、保持プレートの
サイズが変更されてもピンヘッドを共通使用できるた
め、汎用性が高くなり、取替回数も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプレス装置の第1実施例の概略
正面図である。
【図2】チップ部品の挿入作業におけるプレス装置の要
部の詳細断面図である。
【図3】プレス装置のテーブル移動機構の各動作位置を
示す平面図である。
【図4】挿入途中のプレス装置の要部の詳細断面図であ
る。
【図5】チップ部品の移替え作業におけるプレス装置の
拡大断面図である。
【図6】図5におけるプレス装置の移替え途中の拡大断
面図である。
【図7】チップ部品の取出作業におけるプレス装置の拡
大断面図である。
【図8】プレス装置の第2実施例の概略正面図である。
【図9】図8に示されたプレス装置の挿入作業における
要部の詳細断面図である。
【図10】挿入途中のプレス装置の要部の詳細断面図で
ある。
【符号の説明】
1 装置本体 2 テーブル 5 プレスヘッド部 6 昇降シリンダ 10 ピンヘッド 13 プレスピン A 保持プレート a1 保持穴 C チップ部品
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 13/00 H01G 17/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に支持され、一定配列ピッチで多数の
    保持穴を形成した保持プレートと、上記保持穴と同一配
    列ピッチの多数のプレスピンを持ち、水平に支持された
    ピンヘッドとを備え、 チップ部品を保持プレートの保持穴に挿入する作業、チ
    ップ部品が保持された保持プレートから別の保持プレー
    トへチップ部品を移し替える作業、およびチップ部品を
    保持プレートの保持穴から外部へ押し出す作業のうち、
    少なくとも1つの作業を行うためのプレス装置におい
    て、 上記ピンヘッドのプレスピン配列部は保持プレートの保
    持穴配列部より小形に形成され、 保持プレートとピンヘッドとを水平方向に所定距離ずつ
    相対移動させるとともに、各水平移動毎に保持プレート
    とピンヘッドとを対向方向に相対移動させることによ
    り、1枚の保持プレートに対して複数回プレスを行うこ
    とを特徴とするチップ部品のプレス方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のチップ部品のプレス方法
    において、 上記保持穴配列部を方形状とし、プレスピン配列部をそ
    の幅寸法が保持穴配列部の幅寸法と同一で、奥行き寸法
    が保持穴配列部の幅寸法より小さい方形状としたことを
    特徴とするチップ部品のプレス方法。
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