JP2870029B2 - 自動変速機の変速点制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速点制御装置

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JP2870029B2
JP2870029B2 JP1206306A JP20630689A JP2870029B2 JP 2870029 B2 JP2870029 B2 JP 2870029B2 JP 1206306 A JP1206306 A JP 1206306A JP 20630689 A JP20630689 A JP 20630689A JP 2870029 B2 JP2870029 B2 JP 2870029B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、第2スロットルバルブの開閉制御によるエ
ンジン出力制御装置を搭載した車両における自動変速機
の変速点制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、第2スロットルバルブの開閉制御によるエンジ
ン出力制御装置しては、例えば、特開昭62−45944号公
報に記載されているような装置が知られている。
この従来装置は、車両加速時に駆動輪のタイヤと路面
との摩擦力が大きくなるように駆動輪の回転をエンジン
の出力制御(補助的に設けられた第2スロットルバルブ
の開閉制御)によって制御するようにしている。
また、自動変速機の変速点制御装置としては、例え
ば、「自動車工学全書9巻動力伝達装置」(昭和55年;
(株)山海堂発行)の238ページ〜245ページに記載され
ているような装置が知られている。
この従来装置は、車速センサとスロットル開度センサ
と、車速検出値及びスロットル開度検出値と車速及びス
ロットル開度に関する変速情報として予め設定されてい
る変速点特性とに基づいて決定した変速点を得るべく電
子制御により自動変速機の変速点制御を行なうようにし
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の第2スロットルバルブを有する
エンジン出力制御装置と自動変速機の変速点制御装置と
は、特開昭62−45944号公報にも何ら開示されていない
ように、互いにリンク関係を持たないものであった。
また、変速点制御装置は、第1スロットルバルブの開
度を検出する第1スロットル開度センサをスロットル開
度センサとし、第1スロットル開度検出値をもって変速
点制御のスロットル開度情報とされていたし、更に、車
速センサは自動変速機の出力軸部等に設けられる駆動輪
速センサを車速センサとし、駆動輪速検出値をもって変
速点制御の車速情報とされていた。
上記のように、第1スロットル開度検出値をもって変
速点制御のスロットル開度情報とされていた為、第2ス
ロットルバルブの開閉制御が行なわれるスリップ抑制制
御時には、第2スロットルバルブの開閉によりエンジン
出力が増減変動するにもかかわらず、第1スロットル開
度に基づく変速点の決定により、エンジンの実出力と変
速点とがアンマッチ(エンジン出力が相対的に高め)と
なってしまうという問題があった。
即ち、変速点特性は、スロットル開度情報をエンジン
出力情報と推定し、同一車速位置でみると低スロットル
開度側に比べ高スロットル開度では変速点が低変速点と
なる傾向に設定されている為、例えば、第1スロットル
開度が全開で一定の場合には、変速点としては低変速点
側で、駆動トルクとしては高トルク側となる変速点制御
が行なわれる。
そして、このエンジンの実出力と変速点とがアンマッ
チにより、変速ショックの発生や運転性の悪化や駆動輪
スリップの増大を引き起す。
また、上記問題を解決するため、エンジン出力制御時
には、第1スロットル開度検出値に代え、第2スロット
ル開度検出値を変速点制御のスロットル開度情報とする
案があるが、この時にセンサ信号による第2スロットル
開度検出値をそのまま用いた場合には、駆動輪スリップ
の発生状況の変化に応じて第2スロットルバルブの開閉
が繰り返されることで、第2スロットル開度検出値が大
きく変動し、この第2スロットル開度検出値の変動がそ
のまま変速点を決定するスロットル開度情報の変動とな
り、不要なアップシフトとダウンシフトとを繰り返すシ
フトハンチングが発生する。また、エンジン出力制御時
に第1スロットルバルブの開度を急減させた場合、第2
スロットルバルブの応答性が悪く、第2スロットル開度
検出値で変速点を決定すると、エンジン実出力と変速点
とがアンマッチする。
そして、この不要なシフトハンチングの発生により、
シフトソレノイド等の変速アクチュエータの頻繁な作動
によりアクチュエータ耐久性が劣化してしまうし、運転
性の不良を招く。
本発明は、上述のような問題に着目してなされたもの
で、タンデムスロットルを有するエンジン出力制御装置
を備えた自動変速機の変速点制御装置において、第2ス
ロットルバルブの開閉制御によるスリップ抑制制御時
に、エンジンの実出力と変速点とのアンマッチを防止す
ると共に、第2スロットルバルブの開閉制御によるスリ
ップ抑制制御時に、不要なシフトハンチングを防止する
ことを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために請求項1記載の自動変速機
の変速点制御装置では、第2スロットルバルブ開閉制御
によるスリップ制御装置時に変速点制御のスロットル開
度情報をエンジン出力対応情報とし、変速点制御のスロ
ットル開度情報として用いる第2スロットル開度検出値
を鈍化させた検出値とする手段とした。
即ち、第1図のクレーム対応図に示すように、アクセ
ルペダルaと連動する第1スロットルバルブbとは直列
にエンジンcの吸気通路dに設けられた第2スロットル
バルブeと、該第2スロットルバルブeのバルブアクチ
ュエータfに対し駆動輪gのスリップを抑制するべく第
2バルブ開閉指令信号(T)を出力するエンジン出力制
御回路hとを備えたエンジン出力制御装置iと、車速を
検出する車速センサjと、第1スロットルバルブbのバ
ルブ開度を検出する第1スロットル開度センサkと、車
速検出値VR及び第1スロットル開度検出値TH1と車速V
及びスロットル開度THに関する変速情報として予め設定
されている変速点特性lとに基づいて決定した変速点を
得るべく自動変速機mの変速アクチュエータnへ変速指
令信号(S)を出力する変速点制御回路oとを備えた変
速点制御装置pとを搭載した車両において、前記変速点
制御装置pの検出手段として、前記第2スロットルバル
ブeのバルブ開度を検出する第2スロットル開度センサ
qを追加し、前記変速点制御回路oは、前記エンジン出
力制御回路hから出力されるエンジン出力制御信号TCを
入力信号として取り込み、エンジン出力制御信号TCの入
力時には、第1スロットル開度検出値TH1に代え、第1
スロットル開度検出値TH1と第2スロットル開度検出値T
H2のうちいずれか小さい検出値を変速点制御のスロット
ル開度情報とするスロットル開度選択部rを有する回路
とし、前記スロットル開度選択部rにおいて、変速点制
御のスロットル開度情報として選択される第2スロット
ル開度検出値TH2は、検出値の鈍化処理により実検出値
変動を小さく抑えた第2スロットル開度鈍化検出値とし
た事を特徴とする。
(作 用) 請求項1記載の発明の作用を説明する。
駆動輪スリップが発生し、エンジン出力制御回路hか
ら第2バルブ開閉指令信号TCが出力される時には、変速
点制御回路oのスロット開度選択部rにおいて、このエ
ンジン出力制御信号TCを入力信号として取り込み、第1
スロットル開度センサkからの第1スロットル開度検出
値TH1と、第2スロットル開度センサqからの第2スロ
ットル開度検出値TH2との大きさ比較により小さい検出
値が選択される。そして、変速点制御回路oでは、車速
検出値VR及び第1スロットル開度検出値TH1と第2スロ
ットル開度検出値TH2のうちいずれか小さい検出値と、
車速V及びスロットル開度THに関する変速情報として予
め設定されている変速点特性lに基づいて決定した変速
点を得るべく自動変速機mの変速アクチュエータnへ出
力される変速指令信号(S)により変速点制御が行なわ
れる。
従って、エンジン出力制御時における変速点制御で
は、エンジンの実出力に対応するスロットル開度情報が
用いられる為、エンジンの実出力と変速点とのアンマッ
チが防止される。
そして、エンジン出力制御回路hから第2バルブ開閉
指令信号TCが出力される時の変速点制御において、変速
点制御のスロットル開度情報としてスロットル開度選択
部rで選択される第2スロットル開度検出値TH2は、検
出値の鈍化処理により実検出値変動を小さく抑えた第2
スロットル開度鈍化検出値とされることで、変速点を決
定するスロットル開度情報の変動が抑えられる為、不要
なアップシフトとダウンシフトとを繰り返すシフトハン
チングの発生が防止される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例の自動変速機の変速点制御装置Aが適応される
車両は、第2図に示すように、エンジン1、自動変速機
2、プロペラシャフト3、ディファレンシャル4、リヤ
ドライブシャフト5,6、後輪7,8、前輪9,10を備え、前記
エンジン1の吸気系にはエンジン出力制御装置Bが設け
られている。
エンジン出力制御装置Bは、アクセルペダル11と連動
する第1スロットルバルブ12とは直列にエンジン1の吸
気通路13に設けられた第2スロットルバルブ14と、該第
2スロットルバルブ14の開閉駆動を行なうスロットルモ
ータ15(バルブアクチュエータ)と、該スロットルモー
タ15に対し後輪7,8のスリップを抑制するべく第2バル
ブ開閉指令信号(T)を出力するエンジン出力制御回路
16とを備えている。
前記エンジン出力制御回路16は、内部回路として、入
力信号をデジタル信号等に変換する入力回路16aと、中
央演算処理装置としてのCPU16b(セントラル・プロセシ
ング・ユニット)と、RAMやROM等によるメモリ16cと、
所定のアナログ信号等に変換する出力回路16dとを備え
ている。
前記入力回路16aには、右前輪速センサ17からの右前
輪速検出値VFRと、左前輪速センサ18からの左前輪速検
出値VFLと、自動変速機2の出力軸部に設けられる車速
センサ19からの車速検出値VRと、第1スロットル開度セ
ンサ20からの第1スロットル開度検出値TH1と、第2ス
ロットル開度センサ21からの第2スロットル開度検出値
TH2が入力される。
前記出力回路16dからは、スロットルモータ15に対し
て第2バルブ開閉指令信号(T)が出力されると共に、
後述する変速点制御回路25に対してエンジン出力制御時
(FLAG・T=1)であるかエンジン出力非制御時(FLTA
G・T=0)であるかを示すエンジン出力制御信号FLAG
・Tが出力される。
前記変速点制御装置Aは、自動変速機2のコントロー
ルバルブユニット22に設けられた変速アクチュエータと
しての第1シフトソレノイド23及び第2シフトソレノイ
ド24と、両シフトソレノイド23,24に対し車速検出値VR
(または車速平均化検出値VRAVE)及び第1スロットル
開度検出値TH1(または第2スロットル開度平均化検出
値TH2AVE)と、車速V及びスロットル開度THに関する変
速情報として予め設定されている変速点特性26(第3
図)に基づいて決定した変速点を得るべく変速指令信号
(S1),(S2)を出力する変速点制御回路25とを備えて
いる。
前記変速点制御回路25は、内部回路として、入力信号
をデジタル信号等に変換する入力回路25aと、中央演算
処理装置としてのCPU25b(セントラル・プロセシング・
ユニット)と、RAMやROM等によるメモリ25cと、所定の
アナログ信号等に変換する出力回路25dとを備えてい
る。
前記入力回路25aには、自動変速機2の出力軸部に設
けられる車速センサ19からの車速検出値VRと、第1スロ
ットル開度センサ20からの第1スロットル開度検出値TH
1と、第2スロットル開度センサ21からの第2スロット
ル開度検出値TH2と、エンジン出力制御回路16からのエ
ンジン出力制御信号FLAG・Tが入力される。
前記変速点制御回路25には、車速センサ19からの車速
検出値VRを単位時間当たりで平均値化して車速平均化検
出値VRAVEとするプログラムや、第2スロットル開度セ
ンサ21からの第2スロットル開度検出値TH2を単位時間
当りで平均値化して第2スロットル開度平均化検出値TH
2AVEとするプログラムや、エンジン出力制御回路16から
のエンジン出力制御信号FLAG・Tが入力時に、第1スロ
ットル開度検出値TH1と第2スロットル開度検出値TH2
大きさを比較し、小さい値を選択するスロットル開度選
択プログラムが含まれている。
次に、作用を説明する。
まず、エンジン出力制御回路16での制御作動の流れを
第4図に示すフローチャート図により説明する。
ステップ100では、右前輪速検出値VFRと左前輪速検出
値VFLと車速検出値VRと第1スロットル開度検出値TH1
第2スロットル開度検出値TH2とが読み込まれる。
ステップ101では、右前輪速検出値VFRと左前輪速検出
値VFLとの平均値演算によって前輪速検出値VFが求めら
れる。
ステップ102では、駆動輪スリップ率Sが演算により
求められる。
ステップ103では、エンジン出力制御時か否かを示す
エンジン出力制御信号FLG・Tに基づいて非制御時(FLA
G・T=0)か制御時(FLAG・T=1)かが判断され
る。
ステップ103でFLAG・T=0の時には、ステップ104及
びステップ105へ進み、エンジン出力制御の開始条件が
判断される。即ち、スリップ率Sが設定値S2以上であり
(ステップ104)、第1スロットル開度検出値TH1が全閉
(THMIN)ではない(ステップ105)、という両条件を満
足した場合に、ステップ106へ進み、FLAG・T=0をFLA
G・T=1に書き換えることでエンジン出力制御が開始
される。
ステップ106でFLAG・T=1に書き換えられると以後
の制御起動時には、ステップ112においてFLAG・T=0
への書き換えがない限りステップ103からステップ107以
降へと進み、第2スロットルバルブ14を開閉制御するエ
ンジン出力制御が行なわれる。
ステップ107では、スリップ率Sのしきい値判別が行
なわれる。
即ち、ステップ107でS≧S2と判断されるとステップ1
08へ進み、スロットルモータ15に対し第2スロットルバ
ルブ14を閉方向に作動させるバルブ閉指令が出力され
る。
また、ステップ107でS1<S<S2と判断されるとステ
ップ109へ進み、スロットルモータ15に対しその時の第
2スロットルバルブ14を保持するバルブ保持指令が出力
される。
また、ステップ107でS≦S1と判断されるとステップ1
10へ進み、スロットルモータ15に対し第2スロットルバ
ルブ14を開方向に作動させるバルブ開指令が出力され
る。
そして、駆動輪スリップの発生が抑制され、第2スロ
ットルバルブ14のバルブ開度TH2が全開(THMAX)となる
と、ステップ111においてエンジン出力制御の終了条件
を満足し、ステップ112においてFLAG・T=1がFLAG・
T=0へ書き換えられる。
次に、変速点制御回路25での制御作動の流れを第5図
に示すフローチャート図により説明する。
ステップ200では、車速検出値VRと第1スロットル開
度検出値TH1と第2スロットル開度検出値TH2とエンジン
出力制御回路16からのエンジン出力制御信号FLAG・Tと
が読み込まれる。
ステップ201では、FLAG・T=1かどうか、即ち、エ
ンジン出力制御時であるかどうかの判断が行なわれる。
そして、ステップ201でFLAG・T=0の場合には、ス
テップ202へ進み、車速検出値VR及び第1スロットル開
度検出値TH1と、変速点特性26とによってその時の変速
点(変速位置)が決定され、ステップ203では、決定し
た変速点が得られるシフト信号が両シフトソレノイド2
3,24に出力される。
また、ステップ201でFLAG・T=1の場合には、ステ
ップ207へ進み、ステップ207では、車速検出値VRを単位
時間当りで平均値化して車速平均化検出値VRAVEを演算
し、次のステップ208では、第2スロットル開度検出値T
H2を単位時間当りで平均値化して第2スロットル開度平
均化検出値TH2AVEを演算する処理が行なわれる。
そして、ステップ204では、第1スロットル開度検出
値TH1と第2スロットル開度平均化検出値TH2AVEのうち
小さい値が選択される。
そして、第1スロットル開度検出値TH1が小さい場合
には、前記ステップ202→ステップ203へと進む。
一方、第2スロットル開度平均化検出値TH2AVEが小さ
い場合には、ステップ205へ進み、ステップ205では、車
速平均化検出値VRAVE及び第2スロットル開度平均化検
出値TH2AVEと、変速点特性26とによってその時の変速点
(変速位置)が決定され、ステップ206では、決定した
変速点が得られるシフト信号が両シフトソレノイド23,2
4に出力される。
尚、ステップ203と206とは同一の変速点特性26を利用
している。
次に、第6図により第1スロットルバルブ12を全閉か
ら全開にしての駆動輪スリップが発生する発進時のエン
ジン出力制御作動及び変速点制御作動について説明す
る。
(イ)エンジン出力制御作動 エンジン出力制御は、スリップ率Sが設定値S2を越え
る第6図の時間t0の時点から開始され、その後、第2ス
ロットル開度特性に示すように、バルブ閉→バルブ保持
→バルブ開→バルブ保持というサイクルを繰り返すこと
で、第6図の駆動輪特性(車速検出値VRの特性)に示す
ように、駆動輪の過大スリップが抑制される。
(ロ)変速点制御作動 例えば、エンジン出力制御時に、車速検出値VRと第
1スロットル開度検出値TH1を用いて変速点制御が行な
われる場合 第1スロットル開度検出値TH1をもって変速点制御の
スロットル開度情報とした場合には、第2スロットルバ
ルブ14の開閉により、第6図のエンジン出力特性の実線
で示すエンジン実出力が増減変動するにもかかわらず、
第6図のエンジン出力特性の点線で示すエンジン仮想出
力のようにエンジン出力が増大すると仮定して変速点が
決定される為、エンジン実出力と変速点とがアンマッ
チ、即ち、第6図の下から2段目のシフト信号特性に示
すように、変速点としては低変速点側で、駆動トルクと
しては高トルク側となる2速位置が多くあらわれる変速
点制御が行なわれる。
そして、このエンジン実出力と変速点とがアンマッチ
により、変速ショックの発生や運転性の悪化や駆動輪ス
リップの増大を引き起す。
また、この第1スロットル開度検出値TH1をもって変
速点制御のスロットル開度情報とした変速点制御の場合
には、第6図の車輪速特性に示すように、エンジン出力
制御により車速検出値VRが変動し、この変動幅が大きい
ことによりアップシストとダウンシフトの車速ヒステリ
シス量ΔVを越えてしまう。
この為、第6図の下から2段目のシフト信号特性に示
すように、時間t2の時点で2速から3速にアップシフト
し、その直後の時間t3の時点で3速から2速へダウンシ
フトし、更に時間t4の時点で再び2速から3速にアップ
シフトし、その直後の時間t5の時点で3速から2速へダ
ウンシフトするように、不要のシフトハンチングを起し
てしまう。
例えば、エンジン出力制御時に、車速検出値VRと第
2スロットル開度検出値TH2を用いて変速点制御が行な
われる場合 まず、エンジン出力制御時に、第1スロットル開度検
出値TH1に代え第2スロットル開度検出値TH2を用いて変
速点制御が行なわれることで、上記の場合のようなエ
ンジン実出力と変速点とのアンマッチは解消される。ま
た、その後第1スロットルバルブの開度が急減した時に
は、第2スロットルバルブの開度復帰に時間がかかるた
め、このときは第1スロットル開度検出値TH1により変
速点制御が行なわれる。
しかし、エンジン出力制御時には、第2スロットルバ
ルブ14が開閉制御されることにより、第6図の第2スロ
ットル開度特性に示すように、第2スロットル開度検出
値TH2が大きく変動し、また、第6図の車輪速特性に示
すように、車速検出値VRも大きく変動する。
従って、第3図の変速点特性上においては、第2スロ
ットル開度検出値TH2と車速検出値VRとがスロットル開
度変動幅THWAと車速変動幅VWAで囲まれる広い領域内を
移動して変速点が決められることになり、2速→3速シ
フトや3速→4速シフトや4速→3速シフト等のシフト
が行なわれることになり、不要のシフトハンチングを起
してしまう。
エンジン出力制御時に、車速平均化検出値VRAVE
第2スロットル開度平均化検出値TH2AVEを用いて変速点
制御が行なわれる場合 実施例のようにエンジン出力制御時、車速平均化検出
値VRAVEと第2スロットル開度平均化検出値TH2AVEを用
いて変速点制御を行なった場合には、車速検出値VRと第
2スロットル開度検出値TH2のそれぞれの値変動が小さ
く抑えられる為、第3図の変速点特性上においては、ス
ロットル開度変動幅THNAと車速変動幅VNAで囲まれる狭
い領域内を移動して変速点が決められることになり、第
6図中の最下段のシフト信号特性に示すように、時間t1
の時点で2速から3速にアップシフトするだけでその後
は3速位置が保持される。
従って、エンジン実出力に対応したスロットル開度情
報による変速点制御が行なわれ、エンジン実出力に最適
な変速点となる為、エンジン実出力と変速点とがアンマ
ッチである場合に生じる変速ショックや運転性の悪化や
駆動輪スリップの増大が防止される。
また、不要のシフトハンチングが防止され、シフトソ
レノイド23,24の頻繁な作動による耐久性劣化や運転性
の不良が防止される。
尚、走行中において加速した場合や高μ路から低μ路
へ侵入した場合等で、駆動輪スリップが発生した場合に
も同様となる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲における設計等があっても本発
明に含まれる。
例えば、実施例では、検出値を鈍化させる例として、
平均値化処理による例を示したが、フィルタ処理や制御
周期より長い時間で検出値を読み込む等、他の純化処理
を行なっても良い。
また、実施例では、エンジン出力制御時には、第2ス
ロットル開度検出値TH2だけでなく、車速検出値VRをも
鈍化させた値により変速点制御を行なう好ましい例を示
したが、第2スロットル開度検出値TH2のみを鈍化処理
し、車速検出値VRはそのまま用いた例であっても含まれ
るし、車速検出値VRに代え前輪速検出値VFを用いる様な
例も含まれる。
また、エンジン出力制御及び変速点制御の具体的な内
容に関しては実施例に限られない。
(発明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の本発明にあ
っては、タンデムスロットルを有するエンジン出力制御
装置を備えた自動変速機の変速点制御装置において、第
2スロットルバルブ開閉制御によるスリップ抑制制御時
に、変速点制御のスロットル開度情報を第1スロットル
開度検出値と第2スロットル開度検出値のうちいずれか
小さい検出値を変速点制御のスロットル開度情報とし、
変速点制御のスロットル開度情報として用いる第2スロ
ットル開度検出値を鈍化させた検出値とする手段とした
為、第2スロットルバルブの開閉制御によるスリップ抑
制制御時に、エンジンの実出力と変速点とのアンマッチ
を防止することが出来ると共に、第2スロットルバルブ
の開閉制御によるスリップ抑制制御時に、不要なシフト
ハンチングを防止することが出来るという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の変速点制御装置を示すク
レーム対応図、第2図は実施例の自動変速機の変速点制
御装置を示す全体図、第3図は実施例装置において設定
されている変速点特性図、第4図は実施例装置でのエン
ジン出力制御作動の流れを示すフローチャート図、第5
図は実施例装置での変速点制御作動の流れを示すフロー
チャート図、第6図は実施例装置での発進時におけるエ
ンジン出力制御と変速点制御を示すタイムチャート図で
ある。 a……アクセルペダル b……第1スロットルバルブ c……エンジン d……吸気通路 e……第2スロットルバルブ f……バルブアクチュエータ g……駆動輪 h……エンジン出力制御回路 i……エンジン出力制御装置 j……車速センサ k……第1スロットル開度センサ l……変速点特性 m……自動変速機 n……変速アクチュエータ o……変速点制御回路 p……変速点制御装置 q……第2スロットル開度センサ r……スロットル開度選択部 (T)……第2バルブ開閉指令信号 VR……車速検出値 TH1……第1スロットル開度検出値 TH2……第2スロットル開度検出値 (S)……変速指令信号 TC……エンジン出力制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B16H 59/00 - 61/12 B16H 61/16 - 61/24 B16H 63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 - 29/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセルペダルと連動する第1スロットル
    バルブとは直列にエンジンの吸気通路に設けられた第2
    スロットルバルブと、該第2スロットルバルブのバルブ
    アクチュエータに対し駆動輪のスリップを抑制するべく
    第2バルブ開閉指令信号を出力するエンジン出力制御回
    路とを備えたエンジン出力制御装置と、 車速を検出する車速センサと、前記第1スロットルバル
    ブのバルブ開度を検出する第1スロットル開度センサ
    と、車速検出値及び第1スロットル開度検出値と、車速
    及びスロットル開度に関する変速情報として予め設定さ
    れている変速点特性とに基づいて決定した変速点を得る
    べく自動変速機の変速アクチュエータへ変速指令信号を
    出力する変速点制御回路とを備えた変速点制御装置とを
    搭載した車両において、 前記変速点制御装置の検出手段として、前記第2スロッ
    トルバルブのバルブ開度を検出する第2スロットル開度
    センサを追加し、 前記変速点制御回路は、前記エンジン出力制御回路から
    出力されるエンジン出力制御信号を入力信号として取り
    込み、エンジン出力制御信号の入力時には、第1スロッ
    トル開度検出値に代え、第1スロットル開度検出値と第
    2スロットル開度検出値のうちいずれか小さい検出値を
    変速点制御のスロットル開度情報とするスロットル開度
    選択部を有する回路とし、前記スロットル開度選択部に
    おいて、変速点制御のスロットル開度情報として選択さ
    れる第2スロットル開度検出値は、検出値の鈍化処理に
    より実検出値変動を小さく抑えた第2スロットル開度鈍
    化検出値とした事を特徴とする自動変速機の変速点制御
    装置。
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