JP2869410B1 - 活性汚泥処理におけるバルキング防止方法 - Google Patents

活性汚泥処理におけるバルキング防止方法

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Abstract

【要約】 【課題】 下水や産業排水やゴミ埋め立て地浸出水等の
有機物含有排水の活性汚泥処理における活性汚泥処理に
おけるバルキング防止方法を提供すること。 【解決手段】 有機物含有排水を曝気槽と沈殿槽を含む
処理装置により活性汚泥処理するに際し、返送汚泥を第
一汚泥曝気槽で所定の溶存酸素濃度になるまで曝気した
後、混和槽で殺菌用薬品を添加したうえ−定時間攪拌
し、次いで第二汚泥曝気槽で−定時間曝気してから前記
曝気槽へ返送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水や産業排水や
ゴミ埋め立て地浸出水等の有機物含有排水の活性汚泥処
理におけるバルキング防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、活性汚泥処理におけるバルキ
ング防止方法としては、嫌気・好気法や最初沈殿池バイ
パス法や薬品処理法などが知られている。これらのう
ち、嫌気・好気法は活性汚泥処理設備を新設する場合は
有利な方法であるが、設備が既設の場合は改造費用が高
くつくという問題点があり、また最初沈殿池バイパス法
は固形物を含む排水処理におけるバルキング防止には有
効であるが、固形物を含まない場合のバルキング防止に
は効果がないという問題点があった。
【0003】また薬品処理法は、図5に示されるよう
に、沈殿槽で分離された返送汚泥に次亜塩素酸ナトリウ
ム等の薬品を直接添加して、糸状微生物を殺すことによ
りフィラメントを切断してバルキングの発生を防止する
方法で、如何なる場合にも適用でき最も利用されている
が、バルキング原因生物を薬品により殺す方法であるた
め、その死骸であるSSが処理水に混入してしまうとい
う問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、バルキング防止のための薬品
処理により死滅した糸状微生物の死骸(SS)が処理水
に混入することを防いで系外へ流出するのを確実に防止
することができるとともに、薬品の使用量も低減して経
済的に汚泥処理をすることができる活性汚泥処理におけ
るバルキング防止方法を提供することを目的として完成
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の活性汚泥処理におけるバルキング
防止方法は、有機物含有排水を曝気槽と沈殿槽を含む処
理装置により活性汚泥処理するに際し、返送汚泥を第一
汚泥曝気槽で所定の溶存酸素濃度になるまで曝気した
後、混和槽で殺菌用薬品を添加したうえ−定時間攪拌
し、次いで第二汚泥曝気槽で−定時間曝気してから前記
曝気槽へ返送することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図1は、本発明の処理工
程の概略フロー図を示すものであり、図中1は曝気槽、
2は沈殿槽で、該沈殿槽2では排水が固液分離されて処
理水は系外へ、また活性汚泥は一部が余剰汚泥として系
外へ排出され残りが返送汚泥とされる点は従来のこの種
の活性汚泥処理と基本的に同じである。
【0007】そして、本発明では返送汚泥にバルキング
防止処理を施すために第一汚泥曝気槽3と混和槽4と第
二汚泥曝気槽5とが順次設けられ、返送汚泥を第一汚泥
曝気槽3で所定の溶存酸素濃度(DO)になるまで曝気
した後、混和槽4で殺菌用薬品を添加したうえ−定時間
攪拌し、次いで第二汚泥曝気槽5で−定時間曝気してか
ら前記曝気槽1へ返送するようにした点に特徴を有して
いる。
【0008】即ち、活性汚泥がバルキングを起こしてい
ると、活性汚泥の沈降性を表す指標であるSVI(slud
ge volume index )が200以上となり、沈殿槽2にお
ける活性汚泥の濃縮が妨げられて返送汚泥の濃度が低い
ものになってしまうため、曝気槽1で所定のMLSS濃
度を確保しようとした場合、返送率が高くなる。更に、
バルキングが激しい場合には返送率を高めても、所定の
MLSS濃度が得られない事態が発生することとなる。
このバルキングの発生原因は、活性汚泥中にType 021N
、Sphaerotilus等の糸状微生物が多量に存在するため
であり、従来の薬品処理法では、この糸状微生物を殺す
ために返送汚泥に、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系
酸化剤やオゾンや過酸化水素などを直接添加していた。
しかしながら、この方法では糸状微生物の死骸が処理水
に混入してしまうので、一時的にせよ、処理水SSが増
加することになる。
【0009】そこで本発明では、第一汚泥曝気槽3で返
送汚泥を所定の溶存酸素濃度になるまで曝気する。これ
は固液分離を行う沈殿槽2において、沈殿を行う際に汚
泥が嫌気的になり、酸化剤である次亜塩素酸ナトリウム
などの薬品を添加したときに酸化剤を消費して殺菌に廻
る酸化剤が少なくなるので、これを防止するためであ
る。図2は、第1汚泥曝気槽3の溶存酸素濃度であるD
Oと混和槽4の出口の返送汚泥SVIとの関係を示すグ
ラフであるが、このグラフから溶存酸素濃度としては、
2mg/lより少ないと薬品削減の効果が薄れ、一方、5
mg/lより多くても曝気動力がかかるだけで、それ以上
の薬品削減効果は期待できないことが判り、2〜5mg/
lの範囲が好ましい。
【0010】次に、第一汚泥曝気槽3で曝気された返送
汚泥は混和槽4へ入る。ここでは、糸状微生物殺菌のた
めの薬品を添加して、糸状微生物を殺菌する。殺菌のた
めの薬品は、塩素系酸化剤、オゾン、過酸化水素、市販
のバルキング防止剤などがあり、塩素系酸化剤の場合、
有効塩素として10〜20mg/l程度を添加する。ただ
し、この薬品添加率は返送汚泥濃度、糸状微生物量によ
り変化し、また前段にある第一汚泥曝気槽3の出口の溶
存酸素濃度によっても変化する。
【0011】なお、本発明では薬品の添加量が多すぎる
と活性汚泥を殺してしまうおそれがあり20mg/l程度
が上限である。これは、第一汚泥曝気槽3において汚泥
の嫌気状態が解消されており、かつ混和槽4において攪
拌されつつ薬品が添加されるので、汚泥と薬品との混合
が十分効率的に行われるからである。この結果、従来の
薬品の添加量が20〜30mg/l程度であったのに比べ
て薬品の使用量を大幅に低減できることとなる。また、
図3は混和槽4における反応時間と混和槽4の出口の返
送汚泥SVIの関係を示すグラフであるが、このグラフ
から15分未満の反応時間では殺菌が不十分でSVIが
あまり低下せず、また60分より長くてもそれ以上のS
VIの低下は期待できないことが判り、混和槽4での反
応時間は約15〜60分必要である。
【0012】次に、混和槽4から出た返送汚泥は、第二
汚泥曝気槽5へ入る。この第二汚泥曝気槽5では、曝気
によってフロック形成菌の活性を取り戻すとともに、死
んだ糸状微生物の死骸をフロック形成菌により処理し
て、返送汚泥が水処理系に返送されたときの処理水への
悪影響(SSの混入)を防止する。なお、図4は第2汚
泥曝気槽5における曝気時間と出口の返送汚泥上澄水S
Sの関係を示すグラフであるが、このグラフから曝気時
間が3時間未満の場合は十分活性汚泥の活性が取り戻せ
ないため返送汚泥上澄水にSSが残留し、また8時間を
超えてもそれ以上のSS除去効果は期待できないことが
判り、第2汚泥曝気槽5での曝気時間は3〜8時間程度
が好ましい。このように、薬品処理等によりSVIが低
下するとともに活性を取り戻した返送汚泥は、その後、
原水とともに水処理系の曝気槽1へ入り、通常の処理が
行われ連続的に処理されることとなる。
【0013】
【実施例】表1に示す条件に基づき有機物含有排水の活
性汚泥処理を連続処理で行った結果、従来の薬品添加法
による処理に比べ、本発明では処理水中のSSが大幅に
低減しているばかりか、第二汚泥曝気槽5で活性汚泥の
活性が回復しているためにCOD、BODの処理性も向
上していることが確認され、バルキングの発生防止に有
効であることが判った。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明はバルキング防止のための薬品処理により死滅した糸
状微生物の死骸(SS)が処理水に混入することを防い
で系外へ流出するのを確実に防止することができるとと
もに、薬品の使用量も低減して経済的に汚泥処理をする
ことができるものである。また、薬品添加量を低下させ
て連続的に処理を行えば、バルキングのない安定した処
理が継続できるという利点もある。よって本発明は従来
の問題点を一掃した活性汚泥処理におけるバルキング防
止方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す処理工程の概略フロ
ー図である。
【図2】第1汚泥曝気槽DOと混和槽出口返送汚泥SV
Iの関係を示すグラフである。
【図3】混和槽反応時間と混和槽出口返送汚泥SVIの
関係を示すグラフである。
【図4】第2汚泥曝気槽における曝気時間と出口返送汚
泥上澄水SSの関係を示すグラフである。
【図5】従来例を示す処理工程の概略フロー図である。
【符号の説明】
1 曝気槽、2 沈殿槽、3 第1汚泥曝気槽、4 混
和槽、5 第2汚泥曝気槽。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物含有排水を曝気槽と沈殿槽を含む
    処理装置により活性汚泥処理するに際し、返送汚泥を第
    一汚泥曝気槽で所定の溶存酸素濃度になるまで曝気した
    後、混和槽で殺菌用薬品を添加したうえ−定時間攪拌
    し、次いで第二汚泥曝気槽で−定時間曝気してから前記
    曝気槽へ返送することを特徴とする活性汚泥処理におけ
    るバルキング防止方法。
  2. 【請求項2】 返送汚泥を溶存酸素濃度が第一汚泥曝気
    槽で2〜5mg/lになるまで曝気する請求項1に記載の
    活性汚泥処理におけるバルキング防止方法。
  3. 【請求項3】 混和槽における攪拌時間が15〜60分
    である請求項1または2に記載の活性汚泥処理における
    バルキング防止方法。
  4. 【請求項4】 第二汚泥曝気槽における曝気時間が3〜
    8時間である請求項1または2または3記載の活性汚泥
    処理におけるバルキング防止方法。
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