JP2867498B2 - 歯科矯正用ブラケットキャップ - Google Patents

歯科矯正用ブラケットキャップ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は歯科矯正用のブラケットキャップに関するも
のであり、特にブラケットキャップにウイングを設ける
ことにより、矯正すべき歯牙に一層適切な方向へ有効な
力を加えることのできる歯科矯正用ブラケットに関する
ものである。
[従来の技術] 歯列や歯牙の咬合等の不正を矯正するための矯正装置
において、ブラケットが使用される。
ブラケットは、ワイヤーの曲げやねじりによって生じ
る弾性力を矯正したい歯牙に加えるために、歯牙の表面
に固着させて使用するものであって、従来から金属、プ
ラスチックあるいはセラミック等で構成され、通常は第
6図(a)に斜視図を示すように、基盤1に取り付けら
れたブラケット本体2には溝部3を設け、該溝部3にワ
イヤーを保持させ、第7図に歯牙矯正中の歯牙15,15付
近の正面図を示すように、隣接する歯牙に取り付けたブ
ラケット2とにわたって共通に張架したワイヤー12を緊
縛することによって生じる弾性力により、前記のような
矯正を行うものである。さらに、ブラケットの前記溝部
3に保持されたワイヤー12が該溝部3から離脱するのを
防止するため、第6図(b)に第6図(a)の右側面図
を示すように、極細金属線から成る結紮線13によって結
紮するのが通常であった。
しかるに、上記のように該結紮線13でワイヤー12とブ
ラケット2とを結紮することについては、結紮作業やそ
の着脱が困難であること、口腔内を傷つる危険があるこ
と等の種々の問題点があるため、本願発明者は先に結紮
線に代わるものとしてブラケットの表面を覆う形状のブ
ラケットキャップに関する発明・出願をした。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者が出願した上記ブラケットキャップは、ブラ
ケットの表面を覆い、かつワイヤーを保持するものであ
って、着脱が容易であることや、口腔内を傷つけるおそ
れがないこと等の長所を有するものであるが、更に進ん
で下記のごとき改善を図ることが期待された。例えば
前記先願発明のブラケットでは、ウイングがないので、
エラスティックやコイルスプリング等を使用することが
できず、歯牙の回転やトルク等の移動力を必要とする症
例に対応することが困難であった点に対する改善。従
来技術によるブラケットでは、ウイングを有してはいる
ものの、ウイングのみを着脱することができないため、
矯正治療の進行状態によって歯牙に新たな別の力を加え
る必要が生じた場合には、別途用意した新たなブラケッ
トに付け換えなければならず、その際にデボンディング
操作による歯牙への損傷が避けられなかった点に対する
改善。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は上記のような問題を解決するためになされた
ものであって、前記ブラケットキャップについて、ブラ
ケットのワイヤー保持用溝部に対して横方向に突出する
ウイングを設けたことを特徴とする歯科矯正用ブラケッ
トキャップを提供するものであって、該ウイングによっ
て、矯正すべき歯牙に、より適切な方向及び強さの矯正
力を加えることができるようにしたものである。
また上記本発明においては、少なくとも表面の色彩が
歯牙の色彩に近似したものとすることは好ましく、素材
を弾性体材料とすることも好ましい。
さらに、キャップに備えたブラケットとの係合要素
は、ブラケットのワイヤー保持用溝部と平行方向に挿入
する形状とし、かつキャップがブラケットを覆った位置
において前記方向への移動を阻止するストッパーを設け
たものとすることも好ましく、またキャップの周囲4辺
にブラケットと係合する要素を設けることも好ましい。
以上によって、本発明の歯科矯正用ブラケットキャッ
プを使用すれば、安全でかつワイヤーの離脱を防止でき
ると共に、歯列矯正時に整列不正の歯牙を移動するに当
たって、個々の歯牙に回転やトルクなどの複雑かつ適正
な力を加えることができ、また矯正治療の進行に従って
当該歯牙に逐次別の方向への力を加えることが、デボン
ディング操作をすることなしに可能になる。
さらに該ブラケットキャップの色彩を歯牙に近い色彩
とすることにより、一層審美的にも優れた機能を付与す
ることができる。
なお、「歯牙に近い色彩」とは、通常歯冠色、白色又
は無色あるいは淡色透明を意味する。
[実施例] 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
(第1実施例) 本実施例で用いる歯科矯正用ブラケットは、第1図
(b)に斜視図を示すように、下部に基盤1を備えたブ
ラケット本体2は、ワイヤー(図示なし)を保持すべき
溝部3を有している。そして、該ブラケットはブラケッ
ト本体2のステム部4の両側に凹部5,5を、前記溝部3
に平行の方向に設け、またその上面部には4個の小陥部
6,6・・を備えている。
上記ブラケットを覆うべきブラケットキャップは第1
図(a)に斜視図を示すように、その両端部に、ブラケ
ット2と係合するための係合要素として、前記ブラケッ
ト2の凹部5,5と係合する形状の突起8,8をブラケット2
の溝部3と平行になる方向に備えており、またキャップ
7の側面はワイヤーを貫通させるための切欠部9となっ
ている。
すなわち、前記ブラケット2の凹部5,5とキャップ7
の突起8,8は、共にブラケット2の溝部3と平行に設
け、キャップ7をブラケット2に被せるときは、ブラケ
ット2の溝部3と平行な方向から差し込んで、キャップ
7の突起8,8をブラケット2に設けた前記凹部5,5と係合
するように構成してある。
したがってキャップ7はブラケット2に係合しても、
係合力が弱い場合は溝部3の方向には比較的自由に摺動
可能となるので、本例においてはキャップ7がブラケッ
ト2を覆った位置で前記方向への摺動を阻止するように
ストッパー10,10…を、図示のように小さな突起として
構成し、キャップ7の内側適所に4個設け、前記位置に
おいて、ブラケット2に設けた小陥部6,6と嵌合してキ
ャップ7がこれ以上前記方向へ摺動しないように構成し
てある。
そして、該キャップ7は前記ブラケット2の表面、す
なわちこれを装着したときに歯牙の前面に見える面のほ
ぼ全体を覆う形状に構成されている。
さて、本発明のブラケットキャップにおいては、第1
図(a)に斜視図を示すように、前記ブラケット2にお
いてワイヤーを保持すべき溝部3に対して横方向に突出
する形状に、ウィング11aをキャップ7と一体に設けて
ある。ウィング11aを設けるには、キャップの成形時に
これと一体に成形してもよいし、キャップ7の本体成形
時にウィング11aを溶接し、又は接着剤等によって取り
付けてもよい。
ウィング11aの取り付け位置は、なるべくキャップ7
の表面(図示上)に近い方が、これに加える力を有効に
歯牙に及ぼす上で好ましいが、本発明はこれに限らず、
キャップ7の根元(図示下)付近等いずれに設けても、
その方向が前記のように溝部3に対して横方向に突出す
るものであればよい。
本発明のキャップを使用するに当たっては、第7図で
説明したように、まずブラケット2の基盤1(又はこれ
に代わる帯環:図示せず)を歯牙15の表面に接着剤等で
固着することによってブラケット2を歯牙15の表面に固
着させ、次いで隣接する歯牙のブラケットと共通に前記
溝部3にワイヤー12を保持させて緊縛した後、第1図
(a)以下で説明した各係合要素によって、ブラケット
とキャップとを係合させることにより、第1図(c)に
上面図を示し、かつ同図(d)に側面図を示すように、
キャップ7はブラケット2の表面を覆って保持されるこ
とになる。
本発明においては、後記のようにブラケットと係合し
たキャップに設けたウィング11aに、エラスティック等
の補助装置を取り付けて使用することができる。
なお、キャップ7を構成する素材は、金属(合金を含
む)、プラスチックあるいはセラミック等各種の素材か
ら選択してよい。
そして、後記のように弾性のある素材で構成する必要
のある場合を除いては、必ずしも弾性素材を使用する必
要もない。
またキャップ7の少なくとも表面部分、すなわち第1
図(a)で上面に相当する、歯牙に装着して開口したと
きに顔の正面から見えるキャップの表面部分は、歯牙に
近似した色彩に構成してあるため、矯正装置装着者が口
を開けた際に、ブラケットは目立つことが少なくなる。
キャップの表面を歯牙の色彩と似た色彩に構成するた
めには、そのような色彩を呈する素材を選択するか、又
はキャップの素材に顔料を混合して色相を調整してもよ
いし、またキャップの表面に、所望の色彩の、薄い皮膜
を貼りつけ、あるいは顔料を混入した接着剤を塗布する
等、各種の方法の中から適宜選択してよい。
(第2実施例) 第2図各図は本発明における第1図とは別の実施例を
示す。
この例の場合にも、キャップ7の表面付近に、ブラケ
ットの溝部3に対して横向き方向に突出するウィング11
aを設けている点では前記第1図に示す実施例と同様で
ある。
しかし、第2図(b)に示すように、ブラケット2に
は前記のようなキャップ7の係合要素である突起部8,8
…に係合すべき凹部5,5…が、ブラケット2の周囲4辺
に形成されている。
これに対応して第2図(a)にキャップ7の斜視図を
示し、かつ第2図(c)に第2図(a)のA−A′線断
面図を、第2図(d)に同図(a)B−B′線断面図を
示すように、キャップ7にも4辺に前記凹部5,5…に係
合すべき突起8,8…を設けてある。
またワイヤー12を貫通させるために切欠部9を穿設し
てある等も前記第1実施例と同様である。
この実施例の場合には、このキャップ7をブラケット
2に装着するために、弾性のある金属素材で構成し、キ
ャップ7をブラケット2の正面から強く押し込んで前記
弾性による一時的変形を利用してキャップ7はの係合用
突起8,8をブラケットの凹部5,5に嵌合させるようにして
いる。
なお、本発明の実施にあたっては、ブラケット2を弾
性のある素材で構成してもよい。
また本発明のキャップ7をブラケット2に一層容易に
取り付けるために、キャップ7は図示上下方向の4つの
稜線に沿って切れ目(図示しない)を入れたものとする
ことができる。そして、この切れ目によってキャップ7
の開口部(図示下)を拡大させて前記同様にキャップ7
の係合要素とブラケット2の係合要素とを係合させた後
に、キャップ7の4周下縁部をかしめて固定する等適宜
の取付け手段を採用する。
(第3実施例) 第3図各図はさらに別の実施例を示すものであり、第
3図(b)に斜視図を示すように、ブラケット本体2は
台形状に構成されている。また、第3図(a)に斜視図
を、同図(c)及び同図(d)に第3図(a)のA−
A′線断面図及び同図B−B′線断面図を示すように、
キャップ7が前記台形状に構成したブラケット2の表面
のほぼ全体を覆う形状に形成され、かつキャップ7には
台形状のブラケット2の凹部5,5…に係合すべき係合要
素たる突起8,8が突設されている。そしてまた第2実施
例のものと同様に、ブラケット2の溝部3に保持される
ワイヤー(図示なし)を貫通させるための切欠部9を有
している。
(他の実施例) 本発明において、キャップに設けるウィングは前記各
実施例に示すように1個に限らず、第4図にブラケット
にワイヤーを取り付けてキャップを被せた状態の正面図
を示すように、ウィングは溝部の横方向へ向かって11
a、11bの2個を取り付けて構成してもよい。また第5図
はウィングを、11a、11b、11c、11dの4個取り付けた例
を示す、第4図同様の図面であるが、このように、ウィ
ングは前記のような歯科矯正の目的に従って数多く設け
てもよい。
なお、第1図ないし第5図各図を通じ、ブラケット及
びキャップの形状を目立たせるために、各稜線を明確に
記載したが、実施に当たっては、これらの稜線は角を落
とし、丸みを帯びた形状に構成することが望ましい。
本発明は前記各実施例のみに限定されるべき理由はな
いことは言うまでもなく、例えばキャップ7に設ける係
合要素は突起に限らず、これを穴又は凹部として構成
し、それに係合する突起をブラケットの方に設けてお
く、あるいはキャップ7の適宜箇所にビス又は弾性のあ
る楔を取り付け、これをブラケット2に穿設した受け穴
に挿入して係合する等の手段を用いて実施してもよい。
このように本発明のキャップ7をブラケットに対して
良好に係合し得るようになすため、ブラケットの形状・
構造に変化を加え、例えばブラケット側部にキャップの
係合要素と良好な係合関係を成立させる凹凸部等を形成
することも好ましい。
キャップ7に取り付けるストッパー10についても、前
記実施例においては図示のように小突起を設けている
が、ストッパーの構成は必ずしもこれに限らず、バネに
よって突出する機構等を採用してもよいし、またキャッ
プの方に小陥部を、ブラケットの方に小突起を設けても
よい。
ストッパーの位置もキャップの内側に限らず、キャッ
プの両側部分にブラケットを挟む位置に設けてもよく、
この場合にはブラケットキャップの小陥部分6の必要が
なくなる。
さらに、本発明のブラケットキャップには形状記憶合
金、形状記憶合成樹脂あるいは熱収縮性合成樹脂等の素
材を用いることも有効である。
また、実施例では歯牙の前庭側にブラケットを装着す
るものだけを例に挙げたが、これに限らず歯牙の舌側に
装着するブラケットのキャップにも本発明を実施できる
ことも言うまでもない。
もちろん、ブラケットの基盤1の代わりに帯環を用い
るものについても同様である。
[発明の効果] 本発明は前記のように、歯科矯正用ブラケットに係合
してその表面を覆うキャップにおいて、ブラケットのワ
イヤー保持用溝部に対して横方向に突出するウィングを
設けたから、該ウィングにエラスティックを掛ける等の
方法により、矯正すべき歯牙に回転、トルク等、方向や
強さを微妙にコントロールした力を加えることができ、
従来のブラケットの溝部に張架したワイヤーだけでは得
られなかった適切な力を適切な方向で歯牙に加えること
ができるので、歯牙に対する矯正能力を飛躍的に向上さ
せる装置となった。
また、本願発明のウィングは前記のようにブラケット
に係合するキャップに取り付けたから、治療の進行にし
たがって、歯牙に新たに別の力を加える必要が生じた場
合においても、別の形状のウィングを備えたキャップに
取り替えることにより、また別の所望の方向及び強さの
力を加えることができるから、その都度別のタイプのブ
ラケットに取り替える必要がなく、処置時間が短縮でき
るだけでなく、治療効果も格段に向上するものとなっ
た。また、前記ウィングはブラケットに設けた溝部に対
して横向き方向に設けたから、該溝部に張架するワイヤ
ーとはほぼ直角に近い角度をなすことにより、ワイヤー
だけでは加えられないような方向への力を加えることが
できると共に、ワイヤーとの力の合成によって、あらゆ
る方向への力を加えることができることとなる。
しかも、前記のように、ブラケットと係合するための
係合要素を有する歯科矯正用ブラケットのキャップであ
るから、キャップは係合要素によってブラケットと確実
に係合すると共に、該キャップが前記従来の結紮線に代
わってワイヤーの離脱を防止するものとなる。
そして、ワイヤーの調整時等においては熟練者でなく
てもキャップを容易に着脱することができ、処置時間も
短縮できると共に、結紮線の切断片が矯正中の患者咽頭
に飛び込むような危険を防止できる。
またキャップの4辺に係合要素を設けたものにあって
は、キャップにかかる各方向からの力によってもキャッ
プが容易に離脱することがないと共に、前記のようにキ
ャップに設けたウィングに前記のようなねじれ等の微妙
な強さの力を掛けたときにも、その力を確実にブラケッ
トを介して歯牙に力を伝達することになる。
さらに弾性体材料で構成したキャップにあっては、一
層着脱が容易であるので、前記のような治療の進行に従
って歯牙に加える力を変更することも容易になり、しか
も容易に離脱しない構造に構成することができる。
またキャップにはワイヤーを貫通させる切欠部を設け
たから、ワイヤーはキャップによって締めつけられるこ
とはなく、そのためワイヤーの引っ張り力がブラケット
に遮られることなく、隣接する歯牙以外の歯牙に伝達さ
れる。
そしてまた、キャップを容易に着脱又は交換できるか
ら、衛生的にも審美的にも優れていると共に、キャップ
を別の形状のものと交換することによって、歯牙に加え
る力を調整することもできる。
さらにまたキャップがブラケットの表面のほぼ全体を
覆う形状に構成したから、ブラケットは本発明のキャッ
プに覆われ、治療中の人が口を開けたときにも、ブラケ
ットが直接見えないので審美的に優れていると共に唇触
覚に優れ、該キャップの色彩を歯牙に近似の色彩とした
場合には、キャップ自体も目立つことがなく、全体とし
て矯正装置装着者の審美性向上に大いに寄与するものと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明を実施せる歯科矯正用ブラケット
キャップの斜視図、第1図(b)は同ブラケットの斜視
図、第1図(c)はブラケットにワイヤー及びキャップ
を取り付けた状態を示す上面図、第1図(d)は第1図
(c)の側面図、第2図(a)は別の実施例におけるブ
ラケットキャップの斜視図、第2図(b)は同ブラケッ
トの斜視図、第2図(c)は第2図(a)のA−A′線
断面図、第2図(d)は第2図(a)のB−B′線断面
図、第3図(a)は第3実施例におけるブラケットキャ
ップの斜視図、第3図(b)は同ブラケットの斜視図、
第3図(c)は第3図(a)のA−A′線断面図、第3
図(d)は第3図(a)のB−B′線断面図、第4図、
第5図はそれぞれ本発明の他の実施例を示す第1図
(c)同様の図面、第6図(a)は従来のブラケットの
斜視図、第6図(b)は第6図(a)の右側面図、第7
図は歯牙にブラケットを用いて矯正を行っている状態を
示す歯牙付近の正面図をそれぞれ示す。 1:ブラケットの基盤、2:ブラケット、 3:溝部、4:ブラケットのステム部、 5:ブラケットの凹部、6:小陥部、 7:キャップ、8:係合要素たる突起、 9:切欠部、10:ストッパー、 11a〜11d:ウィング、12:ワイヤー、 13:結紮線、14:結紮端部、15:歯牙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61C 7/00 A61C 7/14 A61C 7/28

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯科矯正用ブラケットと係合してその表面
    を覆う形状のキャップにおいて、前記ブラケットのワイ
    ヤー保持用溝部に対して横方向に突出するウイングを設
    けたことを特徴とする歯科矯正用ブラケットキャップ。
  2. 【請求項2】歯科矯正用ワイヤーを貫通させる切欠部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の歯科矯正用ブラ
    ケットキャップ。
  3. 【請求項3】少なくとも表面の色彩が歯牙の色彩に近似
    したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    歯科矯正用ブラケットキャップ。
  4. 【請求項4】素材が弾性体材料であることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の歯科矯正用ブラケ
    ットキャップ。
  5. 【請求項5】キャップには、ブラケットのワイヤー保持
    用溝部と平行方向に挿入する形状の係合要素を備え、か
    つキャップがブラケットを覆った位置において前記方向
    への移動を阻止するストッパーを設けてなることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の歯科矯正用
    ブラケットキャップ。
  6. 【請求項6】キャップの周囲4辺にブラケットと係合す
    る要素を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の歯科矯正用ブラケットキャップ。
  7. 【請求項7】歯科矯正用ブラケット側部に、請求項1な
    いし6のいずれかに記載の歯科矯正用ブラケットキャッ
    プの係合要素と係合する凹凸部を設けたことを特徴とす
    る歯科矯正用ブラケット。
  8. 【請求項8】請求項1ないし6のいずれかに記載の歯科
    矯正用ブラケットキャップと、請求項7記載の歯科矯正
    用ブラケットと、ワイヤーとの組み合わせからなる歯科
    矯正装置。
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