JP2863499B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JP2863499B2
JP2863499B2 JP8255633A JP25563396A JP2863499B2 JP 2863499 B2 JP2863499 B2 JP 2863499B2 JP 8255633 A JP8255633 A JP 8255633A JP 25563396 A JP25563396 A JP 25563396A JP 2863499 B2 JP2863499 B2 JP 2863499B2
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drum
rotary
rotor
rotating
stator
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敏彰 田渕
恭二 春日
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、VTR、R−D
AT等に用いられる回転ヘッド装置に関するものであ
り、特に、回転ドラムを回転駆動させるためのモータの
回転子を回転ドラムに内蔵した構造の回転ヘッド装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の回転ヘッド装置の一例
の断面図である。回転ヘッド装置は、回転ドラム1、固
定ドラム9、モータ7および回転軸13を備えている。
【0003】回転軸13は、ボールベアリング15によ
って回転自在に保持されている。ボールベアリング15
の外輪は、熱ばめおよび接着によって、固定ドラム9に
取付けられている。
【0004】固定ドラム9と対向する位置には、回転ド
ラム1が配置されている。回転軸13には、ディスク3
が取付けられている。ディスク3に回転ドラム1が取付
けネジ2によって取付けられている。回転ドラム1の端
面には、磁気ヘッド11が取付けられている。磁気ヘッ
ド11を回転させて、磁気テープ(図示せず)の走査を
行なう。
【0005】ディスク3には、ロータリートランスのロ
ータ5aが取付けられている。固定ドラム9には、ロー
タリートランスのステータ5bが取付けられている。ロ
ータリートランスのロータ5aとロータリートランスの
ステータ5bとは対向している。ロータリートランスの
ロータ5aとロータリートランスのステータ5bとの間
には、所定のエアギャップが設けられている。ロータリ
ートランスは、磁気ヘッド11へ電気信号を送り、また
は磁気ヘッド11から電気信号を受ける。このロータリ
ートランスは、平板式である。
【0006】回転軸13の一方の端部には、回転ドラム
1が配置されている。回転軸13の他方の端部には、モ
ータ7が配置されている。モータ7によって、回転軸1
3を回転駆動させる。回転軸13の回転によって回転す
る部材は、回転ドラム1、ロータリートランスのロータ
5a、ディスク3および磁気ヘッド11である。
【0007】図14に示す回転ヘッド装置の問題点を以
下説明する。最近の回転ヘッド装置の小型化により、回
転軸13が細くなる傾向にある。回転軸13が細いと、
モータ7で回転軸13を回転駆動させた際に、回転軸1
3が捩れることがある。回転軸13が捩れることによ
り、ジッターが発生する。ジッターは、テレビ画面の歪
みという形で表れる。
【0008】この問題を解決するものとして、特開平2
−9013号公報に開示された回転ヘッド装置がある。
図15は、特開平2−9013号公報に開示された回転
ヘッド装置の断面図である。回転ヘッド装置は、回転ド
ラム17、固定ドラム29および固定軸31を備えてい
る。
【0009】固定軸31は、ボールベアリング41に通
されている。ボールベアリング41の外輪27には、デ
ィスク43が取付けられている。図16に示すように、
固定軸31を固定ドラム29に設けられた穴部45に圧
入することにより、固定軸31を固定ドラム29に取付
けている。
【0010】図15に示すように、回転ドラム17は、
固定ドラム29と対向するように配置されている。回転
ドラム17は、取付けネジ30によって、ディスク43
に取付けられている。ヘッドベース34は、回転ドラム
17の端面に、取付けネジ36によって取付けられてい
る。ヘッドベース34の先端部には、ヘッドチップ35
が取付けられている。ヘッドベース34とヘッドチップ
35とで、磁気ヘッドを構成している。
【0011】固定軸31には、アースリング39が取付
けられている。モータの固定子25は、取付けネジ24
によって、アースリング39に取付けられている。ヨー
ク23は、取付けネジ26によって、回転ドラム17に
取付けられている。ヨーク23には、磁石21が取付け
られている。ヨーク23と磁石21とで、モータの回転
子を構成している。回転ドラム17には、回転ヨーク1
9が取付けられている。
【0012】ヨーク23には、アースブラシ37が取付
けられている。アースブラシ37は、アースリング39
と接触している。回転ドラム17が回転すると、アース
ブラシ37はアースリング39に接触しながら、アース
リング39の周りを回転する。アースブラシ37によっ
て、回転ドラム17のアースを行なう。
【0013】固定ドラム29には、ロータリートランス
のステータ33aが取付けられている。回転ドラム17
には、ロータリートランスのロータ33bが取付けられ
ている。ロータリートランスのステータ33aとロータ
リートランスのロータ33bとは、対向している。ロー
タリートランスのステータ33aとロータリートランス
のロータ33bとの間には、所定のエアギャップが設け
られている。
【0014】図15に示す回転ヘッド装置において、回
転する部品は、回転ドラム17、回転ヨーク19、磁石
21、ヨーク23、ロータリートランスのロータ33
b、ヘッドベース34、ヘッドチップ35、アースブラ
シ37、ボールベアリング41およびディスク43であ
る。
【0015】図15に示す回転ヘッド装置においては、
回転ドラム17を回転駆動させるためのモータの回転子
(ヨーク23、磁石21)は、回転ドラム17に取付け
られている。このため、固定軸31が細くても、固定軸
31に捩りは生じない。
【0016】図17は、図14および図15に示す従来
の回転ヘッド装置に備えられた磁気ヘッドの断面図であ
る。磁気ヘッド46は、ヘッドベース34とヘッドチッ
プ35とを備えている。ヘッドベース34は、取付ネジ
36によって、回転ドラム17に取付けられている。回
転ドラム17の端面とヘッドベース34の裏面28とが
接触している。ヘッドベース34の裏面28には、ヘッ
ドチップ35が取付けられている。ヘッドベース34の
表面32には、端子板38が取付けられている。
【0017】ヘッドチップ35には、コイル42が巻か
れている。コイル42は、モールド材44によって固定
される。コイル42は、端子板38と電気的に接続され
ている。端子板38は、ロータリートランス(図示せ
ず)に電気的に接続されている。高さ調整ネジ40によ
って、ヘッドベース34を撓ますことにより、ヘッドチ
ップ35の高さを調整する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す回転ヘッ
ド装置の問題点を、以下述べる。
【0019】(1) 固定軸31を、圧入技術により、
固定ドラム29に取付けている。このため、ロータリー
トランスのロータ33bとロータリートランスのステー
タ33aとの間のエアギャップを正確にとるのが難しか
った。
【0020】ディスク43の加工は、ディスク43を回
転させることにより行なう。固定軸31を固定ドラム2
9に取付けた後は、ディスク43の加工が出来なくな
る。したがって、固定軸31を固定ドラム29に取付け
る前に、ディスク43の加工を行なう必要がある。この
場合、例えば、固定軸31が傾いた状態で固定ドラム2
9に取付けられると、回転ドラム17は傾いた状態でし
か取付けられなくなる。 (2) 回転ドラムを回転駆動させるためのモータの固
定子は、リング形状をし、駆動コイルが設けられてい
た。外部配線と駆動コイルとの電気的接続は、コイル形
成部に設けられた接続部で行なっていた。したがって、
接続部付近にある駆動コイルは、他の駆動コイルより小
さかったので、接続部付近にある駆動コイルから発生す
る磁束は、他の駆動コイルから発生する磁束より少なか
った。このため、モータを効率よく回転させることがで
きず、消費電力が多くなっていた。この発明は係る従来
の問題点を解決するために成されたものである。
【0021】この発明の目的は、組立て精度の向上を図
ることができ、かつ、駆動コイルから発生する磁束をす
べて同じにすることができる構造を備えた回転ヘッド装
置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の回転ヘッド装置
は、磁気ヘッドを回転させて磁気テープを走査する、回
転ヘッド装置であって、磁気ヘッドが取付けられた回転
ドラムと、回転ドラムに対向して配置され、底面部分と
その外周に形成された円筒状の立ち上げ部分からなる
定ドラムと、回転ドラムに取付けられた、回転ドラムを
回転駆動させるモータの回転子と、リング形状をし、そ
の表面が回転子と対向するように、固定ドラムに取付け
られた固定子と、固定子に設けられ、それぞれ同一の大
きさに形成された複数の駆動コイルと、回転子との間で
固定子を挟み込むように、回転ドラムに取り付けられた
回転ヨークと、を備え、固定子の外周部分であって固定
ドラムの立ち上げ部分に対応する位置に、駆動コイルへ
の電気的な接続部の形成された突起部が形成されてお
り、回転ヨークの外周側に位置する固定ドラムの立ち上
げ部分に、内外周を貫通する切欠き部が形成されてお
り、接続部と電気的に接続して固定ドラムの下方へと配
線するリード配線部材が、固定ドラムの最外周から突出
しないように、固定ドラムの立ち上げ部分に形成された
切欠き部に嵌設されているものである。
【0023】以下に、本発明の作用を説明する。
【0024】
【0025】
【0026】また、駆動コイルと外部配線との接続を、
モータの固定子外周に設けられた突起部と、固定ドラム
に嵌込まれたリード配線部材とで行っている。このた
め、駆動コイルがすべて同じ大きさとすることができ、
安定したモータの駆動を実現できる。さらに、固定ドラ
ムの外周から突出しないようにリード配線部材を配して
いるため回転ヘッド装置の小型化を実現できる
【0027】
【実施の形態】図1は、この発明に従った回転ヘッド装
置の一実施の形態の断面図である。回転ヘッド装置は、
回転ドラム51、固定ドラム53、ボールベアリング6
3および回転軸61を備えている。
【0028】ボールベアリング63は、回転軸61を回
転自在に保持している。固定ドラム53は、ボールベア
リング63の外輪65を固定している。熱ばめおよび接
着によって、外輪65は固定ドラム53に固定される。
固定ドラム53は、Vベース55に取付けられている。
Vベース55は、メカニズムシャシ57に取付けられて
いる。メカニズムシャシ57には、アースブラシ59が
取付けられている。アースブラシ59は、回転軸61の
端面と接触している。
【0029】回転軸61には、ディスク82が取付けら
れている。ディスク82には、回転ドラム51が取付け
られている。この発明に従った回転ヘッド装置の一実施
の形態においては、ロータリトランスを同軸型にしてい
る。ロータリトランスのロータ79は、回転ドラム51
に取付けられている。ロータリトランスのステータ81
は、固定ドラム53に取付けられている。ロータリート
ランスは、磁気ヘッドへ電気信号を送り、または磁気ヘ
ッドから電気信号を受ける。回転ドラム51には、磁気
ヘッド77が取付けられている。
【0030】モータの回転子75は、ヨーク73および
磁石71からなる。モータの回転子75は、取付けネジ
76によって、回転ドラム51に取付けられている。ロ
ータリトランスのロータ79の端面のところには、回転
ヨーク67がある。回転ヨーク67は、磁石71からの
吸引力によって、ロータリトランスのロータ79に固定
される。
【0031】モータの固定子69は、取付けネジ70に
よって、固定ドラム53に取付けられている。(モータ
の固定子69の取付状態は図11でさらに説明する。)
モータの固定子69は、モータの回転子75と対向して
いる。
【0032】図1において回転するのは、回転ドラム5
1、回転軸61、回転ヨーク67、モータの回転子7
5、磁気ヘッド77、ロータリトランスのロータ79お
よびディスク82である。
【0033】ボールベアリング63の外輪65と固定ド
ラム53との固定は、熱ばめ技術および接着技術を用い
ている。したがって、圧入技術を用いて固定した場合に
比べ、モータの回転子75とモータの固定子69とのエ
アギャップの量を正確にすることができる。
【0034】また、固定ドラム53にボールベアリング
63を固定した後も、ディスク82の加工をすることが
できるので、回転ドラム51を精度よく取付けることが
できる。
【0035】また、回転ドラム51を回転駆動させるた
めのモータの回転子75は、回転ドラム51に取付けら
れているので、捩り共振をなくすことができ、回転精度
を向上させることができる。
【0036】また、ロータリトランスは同軸型なので、
平板型に比べ、コア対向面積のばらつきがない。コア対
向面積が一様なので、ロータリトランスの伝送特性は、
どのチャンネルも同じになる。ロータリトランスの伝送
特性がどのチャンネルも同じなので、記録再生アンプな
どの特性調整が不要となる。
【0037】また、ロータリートランスは同軸型なの
で、ロータリートランスの厚みを薄く加工しても、加工
の際に反ることはない。
【0038】また、アースブラシ59は、回転軸61の
端面と接触している。このため、図15に示す回転ヘッ
ド装置に比べ、回転ドラム51の回転精度を向上させる
ことができる。
【0039】図2は、この発明の従った回転ヘッド装置
の一実施の形態に備えられた磁気ヘッドの断面図であ
る。磁気ヘッド77は、ヘッドベース91とヘッドチッ
プ83とを備えている。ヘッドベース91は、取付けネ
ジ93によって、回転ドラム51に取付けられている。
回転ドラム51の端面とヘッドベース91の裏面88と
が接触している。ヘッドベース91の表面86には、ヘ
ッドチップ83と端子板89が取付けられてる。
【0040】ヘッドチップ83には、コイル101が巻
かれている。コイル101は、モールド材85によって
固定される。コイル101は、端子板89と電気的に接
続されている。端子板89は、ロータリトランス(図示
せず)に電気的に接続されている。高さ調整ネジ95に
よって、ヘッドベース91を撓ますことにより、ヘッド
チップ83の高さを調整する。
【0041】ヘッドチップ83の先端からヘッドベース
91の端部までの距離L1 は、ヘッドチップ83をヘッ
ドベース91の表面86に取付けた場合、ヘッドチップ
83をヘッドベース91の裏面88に取付けた場合に比
べ、短くすることができる。図3は、この発明に従った
回転ヘッド装置の一実施の形態に備えられた磁気ヘッド
の平面図である。図3に示すように、ヘッドベース91
には、取付穴97および切欠き部99が設けられてい
る。図2に示す取付けネジ93を、取付穴97に通すこ
とにより、回転ドラム51にヘッドベース91を固定す
る。ヘッドベース91には、ヘッドチップ83が取付け
られている。ヘッドチップ83には、コイル101が巻
かれている。
【0042】図3に示すヘッドベース91に端子板10
5を取付けたものが図4である。コイル101は、端子
板105にある第1接続部107と電気的に接続されて
いる。端子板105の第2接続部109は、ロータリト
ランスと電気的に接続しているリードピン(図示せず)
と電気的に接続されている。
【0043】先ほど説明したように、ヘッドチップ83
の高さは、ヘッドベース91を撓ませることにより行な
っている。ところで、はりの撓みの式は以下のように表
わされる。
【0044】 d2 y/dx2 =M/EI=12Pl/Ebh3 M…曲げモーメント E…縦弾性係数 I…断面2次モーメント P…高さ調整ネジから印加される力 l…ヘッドベース91の固定部からPの作用点までの距
離(1は、図面では小文字筆記体エルで表わされてい
る) b…ヘッドベース91の横幅 h…ヘッドベース91の厚み Pの値を小さくし、かつ所望の撓みを得る方法として、
lの値を大きくすること、bの値を小さくすること、h
の値を小さくすることがある。
【0045】しかし、lの値を大きくすると、図2に示
すL1 の値が大きくなり好ましくない。hの値は、ヘッ
ドベース91の強度および製作性の観点から、0.8m
m程度が限界である。したがって、この発明ではbの値
を小さくしている。ヘッドベース91には、端子板10
5を取付ける必要があるので、ヘッドベース91の横幅
全部を小さくすることはできない。このため、この発明
では、切欠き部99を設けることにより、端子板105
を取付ける必要性と横幅bを小さくする必要性とを満足
している。なお、切欠きの代わりに貫通孔を設けてもよ
い。
【0046】図5は、この発明に従った回転ヘッド装置
の一実施の形態に備えられたモータの断面図である。図
6は、図5に示すモータの平面図である。図7は、図5
に示すモータの固定子69の平面図である。図8は、図
5に示すモータの固定子69を支持するシールドリング
111の平面図である。図9は、図8に示すシールドリ
ング111を矢印A方向から切断した状態の断面図であ
る。
【0047】図5に示すように、モータの回転子75
は、ヨーク73に磁石71を取付けたものである。ヨー
ク73に設けられた取付けボス113と図1に示す回転
ドラム51とを、取付けネジ76で固定することによ
り、回転ドラム51にモータの回転子75を取付けてい
る。
【0048】図5に示すように、モータの固定子69
は、シールドリング111に取付けられている。シール
ドリング111は、モータの固定子69の平面度を維持
する働きをする。
【0049】図5および図7に示すように、モータの固
定子69には、突起部121が設けられている。図7に
示すように、突起部121には、接続穴123が設けら
れている。モータの固定子69はリング形状をしてい
る。モータの固定子69には、複数個の駆動コイル11
9が設けられている。駆動コイル119とリード配線部
材115に設けられた接続ピン117(図5参照)との
電気的接続は、突起部121で行なう。
【0050】図7に示す接続穴123を、モータの固定
子69の駆動コイル119形成部に設けると、その部分
に位置する駆動コイル119は他の部分に位置する駆動
コイル119より小さくなる。このため、接続穴のとこ
ろにある駆動コイル119から発生する磁束は、他の部
分にある駆動コイル119から発生する磁束より少なか
った。このため、モータを効率よく回転させることがで
きず、消費電力が多くなるこの発明は、駆動コイル11
9の大きさはすべて同じなので、このようなことは起こ
らない。
【0051】図8に示すように、シールドリング111
には、ステータ固定部131が設けられている。ステー
タ固定部131のまわりには、立上げ部127が設けら
れている。図7に示す突起部121に対応する部分に
は、立上げ部127は設けられていない。シールドリン
グ111には、固定ネジ穴125が設けられている。固
定ネジ穴125に、図1に示す取付けネジ70を取付け
ることにより、シールドリング111を固定ドラム53
に固定する。シールドリング111は、パーマロイなど
の磁性材料でできている。
【0052】図10は、図7に示すモータの固定子69
の取付け状態を説明するための斜視図である。固定ドラ
ム53の外周には段差が設けられており、そこがリード
部135となっている。リード部135で磁気テープの
走行を規制する。この発明に従った回転ヘッド装置の一
実施の形態においては、固定ドラム53の外周面のう
ち、磁気テープが巻き付かない部分に切欠き部133を
設け、切欠き部133に接続ピン117が取付けられた
リード配線部材115を嵌込んでいる。
【0053】図11は、この発明に従った回転ヘッド装
置の一実施の形態に備えられたモータの拡大断面図あ
る。ボールベアリング63は、回転軸61を回転自在に
保持している。固定ドラム53で、ボールベアリング6
3の外輪65を固定している。シールドリング111
は、取付けネジ70によって、固定ドラム53に取付け
られている。シールドリング111で、モータの固定子
69を支持している。モータの固定子69と固定ドラム
53との間には、シールドリング111に設けられた立
上げ部127がある。
【0054】回転軸61には、ディスク82が取付けら
れている。ディスク82には、回転ドラム51が取付け
られている。回転ドラム51には、ロータリトランスの
ロータ79が取付けられている。固定ドラム53には、
ロータリトランスのステータ81が取付けられている。
【0055】モータの回転子75は、ヨーク73に磁石
71を取付けたものからなる。ヨーク73に設けられた
取付ボス113に取付けネジ76を嵌込むことにより、
モータの回転子75を回転ドラム51に取付ける。
【0056】回転ヨーク67には、第1位置決め面13
7および第2位置決め面139が設けられている。回転
ヨーク67のスラスト方向の位置決めは、第1位置決め
面137と磁石71の吸引力とで行なっている。回転ヨ
ーク67のラジアル方向の位置決めは、第2位置決め面
139で行なっている。
【0057】回転ヘッド装置の小型化により、固定ドラ
ム53の外周部の肉厚は薄くなる傾向にある。現在、固
定ドラム53の外周部の肉厚が、約0.6mm程度のも
のがある。一方、少ない電力でモータトルクを上げるに
は、モータは回転軸61からできるだけ離れた位置に設
けることが望ましい。モータを回転軸61から離した位
置に設けると、磁気テープとモータとの距離は短くな
り、磁気テープはモータの磁力の影響を受ける。この発
明に従った回転ヘッド装置の一実施の形態においては、
モータの固定子69と固定ドラム53の外周との間に、
磁性部材からなる立上げ部127がある。したがって、
磁気テープにモータの固定子69の磁力の影響を及ぼさ
ないようにすることができる。立上げ部127の厚み
は、0.1mm以上あれば、磁気遮蔽の効果が期待でき
る。立上げ部127をさらに上まで延ばすと、モータの
回転子75の磁力を遮蔽することができる。
【0058】図11に示すように、この発明に従った回
転ヘッド装置の一実施の形態においては、回転ヨーク6
7の位置決めとして、ロータリトランスのロータ79と
磁石71からの吸引力とを用いて行なっている。ロータ
リトランスは、研摩加工で加工するので、高精度に加工
することができる。ロータリトランスのロータ79を回
転ヨーク67の位置決めの基準として用いているので、
回転ヨーク67を正確に配置することができる。また、
回転ヨーク67の取付けは、磁石71からの吸引力で行
なっているので、簡単に回転ヨーク67をロータリトラ
ンスのロータ79に取付けすることができる。
【0059】図12は、この発明に従った回転ヘッド装
置の一実施の形態に備えられたロータリトランスのロー
タの取付け状態を説明するための断面図である。図13
は、この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の形態に
備えられたロータリトランスのロータの取付け状態を説
明するための平面図である。図12に示すように、回転
ドラム51に設けられた基準面143によって、ロータ
リトランスのロータ79のスラスト方向の位置決めをし
ている。ロータリトランスのロータ79の外周には、段
差が設けられている。ロータリトランスのロータ79の
外周には、緩衝部材145が接着剤で固定されている。
緩衝部材145の位置決めは、ロータリトランスのロー
タ79の外周面に設けられた段差によって行なってい
る。
【0060】板バネ147で緩衝部材145を押さえる
ことにより、回転ドラム51にロータリトランスのロー
タ79を取付けている。板バネ147は、取付けネジ1
49によって、回転ドラム51に取付けられる。
【0061】緩衝部材145には、リードピン151が
取付けられている。リードピン151の一方の端部とロ
ータリトランスのロータ79の配線との結線部153
は、回転ドラム51に設けられた貫通孔157内にあ
る。リードピン151の他方の端部は、端子板89と電
気的に接続されている。
【0062】図13に示すように、緩衝部材145に
は、凹部155が設けられている。板バネ147を凹部
155に嵌込むことにより、板バネ147を取付けネジ
149で取付ける際の板バネ147の回転を防いでい
る。
【0063】図12および図13に示すように、この発
明に従った回転ヘッド装置の一実施の形態においては、
ロータリトランスのロータ79の回転ドラム51への取
付けを、板バネ147で行なっている。したがって、ロ
ータリトランスのロータ79の取換えが可能となる。板
バネ147とロータリトランスのロータ79との間に緩
衝部材145を設けたのは、次の理由からである。ロー
タリトランスのロータ79は、脆性材料であるフェライ
トで出来ている。したがって、板バネ147で直接ロー
タリトランスのロータ79を押圧すると、ロータリトラ
ンスのロータ79が破損する恐れがあるからである。緩
衝部材145の材料としては、樹脂等の柔らかい部材が
好ましい。
【0064】また、図12に示すように、この発明に従
った回転ヘッド装置の一実施の形態においては、リード
ピン151の一方の端部とロータリトランスのロータ7
9との結線を、回転ドラム51に設けられた貫通孔15
7で行なっているため、結線部153の半田付が容易に
なる。リードピン151の他方の端部は、ロータリトラ
ンスのロータ79を回転ドラム51に取付けると、端子
板89と接触するようにされている。なお、板バネ14
7で直接ロータリトランスのロータ79を押さえても、
ロータリトランスのロータ79が破損しない場合は、緩
衝部材145を設けなくてもよい。
【0065】
【効果】本発明の回転ヘッド装置によれば、モータの固
定子に取付けされる駆動コイルの大きさがすべて同じで
あるため、モータの回転効率を高めることができ、低消
費電力化を図れるさらに、駆動コイルを同じ大きさに
するために設けた突起部に対応して、固定ドラムに切欠
きを形成し、その切欠きを用いてリード配線を行ってい
るため、固定ドラムの外周からの上記突起部の突出がな
くなり、小型化を実現できる
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の形
態の断面図である。
【図2】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の形
態に備えられた磁気ヘッドの断面図である。
【図3】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の形
態に備えられた磁気ヘッドの平面図である。
【図4】図3に示す磁気ヘッドに端子板を取付けた状態
の平面図である。
【図5】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の形
態に備えられたモータの断面図である。
【図6】図5に示すモータの平面図である。
【図7】図5に示すモータの固定子の平面図である。
【図8】図5に示すモータの固定子を支持するシールド
リングの平面図である。
【図9】図8に示すシールドリングを矢印A方向から切
断した状態の断面図である。
【図10】図7に示すモータの固定子の取付け状態を説
明するための斜視図である。
【図11】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の
形態に備えられたモータの拡大断面図である。
【図12】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の
形態に備えられたロータリートランスのロータの取付け
状態を説明するための断面図である。
【図13】この発明に従った回転ヘッド装置の一実施の
形態に備えられたロータリートランスのロータの取付け
状態を説明するための平面図である。
【図14】従来の回転ヘッド装置の一例の断面図であ
る。
【図15】特開平2−9013号公報に開示された回転
ヘッド装置の断面図である。
【図16】図15に示す固定軸を固定ドラムに固定する
のを説明するための断面図である。
【図17】図14および図15に示す従来の回転ヘッド
装置に備えられた磁気ヘッドの断面図てある。
【符号の説明】
51 回転ドラム 53 固定ドラム 59 アースブラシ 61 回転軸 63 ボールベアリング 65 外輪 67 回転ヨーク 69 モータの固定子 75 モータの回転子 77 磁気ヘッド 79 ロータリートランスのロータ 81 ロータリートランスのステータ 83 ヘッドチップ 86 表面 88 裏面 91 ヘッドベース 95 高さ調整ネジ 99 切欠部 119 駆動コイル 121 突起部 123 接続穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−184713(JP,A) 特開 昭62−58412(JP,A) 特開 平1−189018(JP,A) 特開 昭61−104418(JP,A) 特開 昭64−62810(JP,A) 特開 平1−98112(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを回転させて磁気テープを走
    査する、回転ヘッド装置であって、 前記磁気ヘッドが取付けられた回転ドラムと、 該回転ドラムに対向して配置され、底面部分とその外周
    に形成された円筒状の立ち上げ部分からなる固定ドラム
    と、 前記回転ドラムに取付けられた、前記回転ドラムを回転
    駆動させるモータの回転子と、 リング形状をし、その表面が前記回転子と対向するよう
    に、前記固定ドラムに取付けられた固定子と、 前記固定子に設けられ、それぞれ同一の大きさに形成さ
    れた複数の駆動コイルと、 前記回転子との間で前記固定子を挟み込むように、前記
    回転ドラムに取り付けられた回転ヨークと、を備え、 前記固定子の外周部分であって前記固定ドラムの前記立
    ち上げ部分に対応する位置に、前記駆動コイルへの電気
    的な接続部の形成された突起部が形成されており、 前記回転ヨークの外周側に位置する前記固定ドラムの立
    ち上げ部分に、内外周を貫通する切欠き部が形成されて
    おり前記接続部と電気的に接続して前記固定ドラムの下方へ
    と配線する リード配線部材が、前記固定ドラムの最外周
    から突出しないように、前記固定ドラムの立ち上げ部分
    に形成された前記切欠き部に嵌設されていることを特徴
    とする回転ヘッド装置。
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JPS61118111U (ja) * 1984-12-29 1986-07-25
JPS6258412A (ja) * 1985-09-09 1987-03-14 Hitachi Ltd 回転ヘツド装置
JPH01189018A (ja) * 1988-01-22 1989-07-28 Toshiba Corp 回転シリンダ装置

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