JP2859607B1 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JP2859607B1
JP2859607B1 JP2505398A JP2505398A JP2859607B1 JP 2859607 B1 JP2859607 B1 JP 2859607B1 JP 2505398 A JP2505398 A JP 2505398A JP 2505398 A JP2505398 A JP 2505398A JP 2859607 B1 JP2859607 B1 JP 2859607B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
plate
game
front frame
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2505398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11206994A (ja
Inventor
邦夫 松元
Original Assignee
株式会社藤商事
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社藤商事 filed Critical 株式会社藤商事
Priority to JP2505398A priority Critical patent/JP2859607B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2859607B1 publication Critical patent/JP2859607B1/ja
Publication of JPH11206994A publication Critical patent/JPH11206994A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 上皿の満杯状態の時に球払い出し手段から払
い出される後続の遊技球を前枠の前側を経由して下皿に
案内する構成を採用し、構造が簡単で容易且つ安価に実
施できると共に、前枠の孔加工等による強度の低下を防
止できる弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 前枠2 の前側に、発射手段16側に供給す
るための遊技球を貯留する上皿10と、余剰球を貯留する
下皿13とを設け、遊技球を上皿に払い出す球払い出し手
段を前枠2 の裏側に設け、前枠2 の裏側で球払い出し手
段と上皿との間に、上皿10側の遊技球が満杯状態の時に
球払い出し手段35からの後続の遊技球を下皿13側に案内
する球案内通路41,58 を設け、球払い出し手段35からの
後続の遊技球を下皿13に案内する球案内通路58を前枠2
の前側に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機は、特公平4
−68956号公報に記載のように、遊技盤の大入賞手
段等に遊技球が入賞した時に球払い出し手段が作動し
て、この球払い出し手段により規定数の遊技球を賞球と
して球払い出し通路、溢流部を介して上皿に払い出すと
共に、上皿側の遊技球が満杯状態の時に、球払い出し手
段により払い出される後続の遊技球を溢流部から溢流球
通路側に溢流させて、その溢流球を合流シュートを介し
て下皿に案内し、この下皿に余剰球として貯留するよう
にしている。即ち、従来の弾球遊技機では、遊技盤を下
側から支持する支持板の裏側に溢流部と溢流球通路とを
設ける一方、前枠の下部の裏側に、溢流球をファール球
等と合流させて受ける合流シュートを夫々設け、溢流部
で溢流球通路側に溢流した溢流球を合流シュートで受け
た後、この合流シュートから前枠の開口を介してその前
側の下皿に案内する構成を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機で
は、溢流球通路からの溢流球を一旦前枠の裏側で合流シ
ュートに集め、この合流シュートから前枠の開口を経て
下皿に案内する構成を採用しているため、前枠の下部に
合流シュートと下皿とを連通させる開口が必要不可欠で
あり、前枠の製作時にその下部に開口を形成する必要が
ある。また従来の弾球遊技機では、前枠の下部の裏側
に、前枠から後方に突出する合流シュートがあり、この
合流シュートの上側に溢流球通路を配置しているため、
前枠の裏側下部の構造が複雑であるばかりでなく、前枠
から溢流球通路、合流シュート等が裏側に大きく突出す
ることになり、この前枠の裏側の空間を有効に利用でき
ない欠点がある。
【0004】即ち、最近の弾球遊技機では、制御手段を
各制御機能別に複数個に分割し、その各制御機能別の集
積回路チップ等を別々の回路基板に実装して収納ケース
に収納し、この収納ケース入りの回路基板を前枠の裏側
の適当箇所に着脱自在に配置する傾向にある。この場
合、前枠の裏側の裏機構板等には、球払い出し手段、そ
の他の多数の機構部品を高密度で集中的に配置して装着
しているため、比較的装着部品の少ない裏機構板の下部
側を除いて、その他の箇所に各回路基板を配置すること
は非常に困難である。
【0005】しかし、前枠の下部の裏側の略中央部分
に、後方に突出する合流シュートがあり、この合流シュ
ートの上側に溢流球通路を配置しているため、従来の弾
球遊技機では、装着部品が比較的少ないとは言えども、
裏機構板の下部側を平坦状に構成して、その部分に収納
ケース入りの複数個の回路基板を個別に装着することは
困難であり、前枠の裏側の空間を回路基板等の装着用と
して有効に利用できない欠点がある。本発明は、かかる
従来の課題に鑑み、上皿の満杯状態の時に球払い出し手
段から払い出される後続の遊技球を前枠の前側を経由し
て下皿に案内する構成を採用し、構造が簡単で容易且つ
安価に実施できると共に、前枠の孔加工等による強度の
低下を防止でき、しかも前枠の裏側を有効に利用できる
弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前枠2 の前側
に、発射手段16側に供給するための遊技球を貯留する上
皿10と、余剰球を貯留する下皿13とを設け、遊技球を上
皿10に払い出す球払い出し手段35を前枠2 の裏側に設
け、前枠2 の裏側で球払い出し手段35と上皿10との間
に、上皿10側の遊技球が満杯状態の時に球払い出し手段
35からの後続の遊技球を下皿13側に案内する球案内通路
41,50,58を設けた弾球遊技機において、球払い出し手段
35からの後続の遊技球を下皿13に案内する球案内通路58
を前枠2 の前側に設けている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳述する。図面はパチンコ機等の弾球遊技機
を示し、図1、図2及び図3において、1 は外枠、2 は
前枠で、外枠1 の前側に上下一対のヒンジ3 を介して開
閉自在に枢着されている。4 はガラス扉、5 は前面板
で、これらは前枠2 の窓孔6 に対応して上下に配置さ
れ、図外のヒンジにより開閉自在に枢支されている。7
は遊技盤で、前枠2 の窓孔6 に対応するように、前枠2
の裏側の遊技盤装着枠8 に裏側から着脱自在に装着さ
れ、窓孔6 の下部側で前枠2 の裏側に装着された支持板
9 により下側から支持されている。10は発射用の遊技球
を貯留する上皿で、前面板5 の前側に装着され且つ上皿
カバー11により覆われている。12は下皿ユニットで、下
皿13と灰皿14と下部化粧カバー15とを備え、前面板5 の
下側で前枠2 の前側下部に装着されている。
【0008】16は発射手段で、下部化粧カバー15の右側
で前枠2 の前側に装着された発射ハンドル17、支持板9
の前側に装着された発射レール18、前枠2 の裏側に配置
された発射モータ19及び打撃槌20等を備え、発射ハンド
ル17を操作した時に、発射モータ19により打撃槌20が作
動して、前面板5 の裏側に装着された図外の球送り手段
により発射レール18上に1個づつ供給される遊技球を遊
技盤7 のガイドレール21側に発射させるようになってい
る。遊技盤7 には、図3に示すように、発射手段16によ
り発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に
装着され、そのガイドレール21の内側の遊技領域に天入
球口22、液晶表示手段23、入賞手段24,25 、始動用開閉
入賞手段26、大入賞手段27等の各遊技部品が配置され、
また大入賞手段27の下側中央にアウト球口28が形成され
ている。
【0009】液晶表示手段23は複数個、例えば3個の図
柄表示部を備えた変動図柄表示手段を兼用しており、始
動用開閉入賞手段26に遊技球が入賞した時に各図柄表示
部の表示図柄が所定時間変動し、その変動後の停止図柄
が所定の大当たり図柄となった時に、大入賞手段27が所
定回数開閉する等、遊技者に対して有利な利益状態を発
生させるようになっている。遊技盤装着枠8 は門形状で
あって、前枠2 の窓孔6 に沿って前枠2 の裏側に固定さ
れ、この遊技盤装着枠8 の下端部間に、前面板5 の裏側
に対応するように支持板9 が前枠2 の裏側に固定されて
いる。遊技盤装着枠8 には、遊技盤7 を裏側から押圧し
て固定するように裏機構板29が上下一対のヒンジ30によ
り開閉自在に枢着され、また裏機構板29は4個の締結レ
バー31により遊技盤装着枠8 に締結されている。
【0010】上皿10には、図9に示すように、その右端
側で球送り手段の近傍に球抜き孔72と、この球抜き孔72
を開閉する開閉板73と、開閉板73を開放した時に球抜き
孔72に下側から連通する球抜き通路74が設けられてい
る。開閉板73は左右摺動自在に設けられ、その右端側が
揺動アーム75を介して球抜き操作手段76に連動連結され
ている。開閉板73、揺動アーム75は上皿10の取り付け板
77の裏側で前面板5 との間に配置され、また揺動アーム
75は取り付け板77に支軸78を介して左右揺動自在に枢支
され、バネ79により開閉板73を常時閉状態に閉じるよう
に付勢されている。球抜き操作手段76は上皿カバー11の
右端側に左右方向に摺動自在に配置され、その摘まみ部
80を左右方向に操作して開閉板73を左右に摺動させるよ
うになっている。球抜き通路74は上皿カバー11内で中央
側に屈曲し、その開口端74a が後述の屈曲通路部の側面
に対抗するように配置されている。
【0011】裏機構板29の裏側には、図2に示すように
その中央部に開口32が形成され、この開口32の上側に賞
球タンク33とタンクレール34が、左右一側に球払い出し
手段35が、下側に球払い出し通路36が夫々設けられてお
り、遊技球が大入賞手段27等に入賞した時に、賞球タン
ク33内の遊技球をタンクレール34を経て球払い出し手段
35により賞球として払い出し、その賞球を球払い出し通
路36を経て上皿10等に案内するようになっている。遊技
盤7 の裏側には、その液晶表示手段23、大入賞手段27等
の遊技部品を裏側から覆う裏カバー37と、大入賞手段27
等に入賞して遊技盤7 の裏側に通過した遊技球を貯留す
る集球タンク38とが装着され、これらは裏機構板29を閉
じた時にその開口32に嵌合するように上下に配置されて
いる。
【0012】支持板9 には、図4乃至図8に示すよう
に、左側に突出部39と溢流球導出口40とが一体に形成さ
れ、また前側の左側から中央部側に亘って第1球案内通
路41が、中央部に第2球案内通路42が、右側に発射レー
ル18が夫々装着されている。突出部39は支持板9 の前側
から上方に突出しており、この突出部39に、ガイドレー
ル21の始端側を受けるレール受け部43と賞球導出通路44
とが一体に設けられている。賞球導出通路44は、図4、
図5及び図8に示すように前端側に賞球導出口45を備
え、前面板5 を閉じた時にその賞球導出口45が前面板5
側の賞球導入通路46の後端側の賞球導入口47に嵌合して
連通し、球払い出し手段35から払い出された賞球を上皿
10側に導出するようになっている。溢流球導出口40は突
出部39の賞球導出通路44の下側で支持板9 に形成されて
おり、溢流部48から溢流球通路50を経由して案内される
溢流球を支持板9 の前側に案内するようになっている。
【0013】裏機構板29には、図5及び図7に示すよう
に、賞球導出通路44と溢流球導出口40とに対応して賞球
落下通路49と溢流球通路50とが上下に設けられている。
賞球落下通路49と溢流球通路50は、溢流部48の溢流板51
を介して上下に区画され、この溢流板51の上側が賞球落
下通路49となり、溢流板51の後側から下側が溢流球通路
50となっている。賞球落下通路49は溢流板51の後ろ上方
に配置された球落下板52を有し、球払い出し通路36から
の遊技球が溢流板51上に落下するようになっている。溢
流部48は、図5に示すように、上皿10から賞球導入通路
46及び賞球導出通路44側の遊技球が満杯状態の時に、球
落下板52から落下する遊技球を溢流板51の後端側から溢
流球通路50側に溢流させるように構成されている。な
お、球払い出し通路36は、裏機構板29とその裏側に装着
された通路板53とにより構成され、また賞球落下通路49
及び溢流球通路50は裏側から通路板53により塞がれてい
る。
【0014】発射レール18は支持板9 の右前側に装着さ
れ、レール受け部43との間に第2球案内通路42が上下方
向に配置されている。第2球案内通路42は、図4、図6
乃至図8に示すように、発射レール18及びガイドレール
21側からのファール球を受け入れるファール球受け口54
を上端に備え、そのファール球受け口54は発射レール18
の延長線上から若干下がった位置に設けられている。第
1球案内通路41は、図4及び図8に示すように支持板9
の前面に左上がり状に傾斜して装着され、左端側に上向
きに開口する球受け口55が設けられている。球受け口55
は、前面板5 を開けた時に賞球導出通路44の賞球導出口
45及び賞球導入通路46の賞球導入口47から零れ出た零れ
球と、溢流球導出口40から出る溢流球とを受け入れるよ
うに、賞球導出通路44の賞球導出口45と溢流球導出口40
との下側に配置されている。
【0015】第1球案内通路41は図6、図7及び図8に
示すように中央部側で前方に屈曲する屈曲通路部56を有
し、この屈曲通路部56で第1球案内通路41側の零れ球及
び溢流球と、第2球案内通路42側のファール球とが合流
するように、その裏側に第2球案内通路42の下端側が連
通されている。屈曲通路部56は左右方向に長い横長状で
あって、前面板5 の下部の切り欠き部57を経て前枠2 及
び前面板5 の前側に突出し、前枠2 の前側の第3球案内
通路58に連通されている。屈曲通路部56にはその第1球
案内通路41と反対側に、球抜き通路74の開口端74a と連
通する連通口56a が形成され、球抜き通路74からの遊技
球が連通口56a から屈曲通路部56内に入るようになって
いる。なお、第1球案内通路41は支持板9 の前側に固定
された通路本体60と、この通路本体60の前側に装着され
た通路カバー61とにより構成されており、これらはネジ
等により支持板9 に着脱自在に固定されている。第2球
案内通路42は、支持板9 とその前側に固定された通路ケ
ース59とより構成されている。第1球案内通路41及び第
2球案内通路42は、前面板5 を閉じた状態では第1球案
内通路41の屈曲通路部56の下部側を除いて前面板5 及び
上皿カバー11により前側から覆われている。
【0016】下皿ユニット12は、図4乃至図6に示すよ
うに、強度部材としての骨格体62と、骨格体62を覆う横
長矩形状の下部化粧カバー15とを備え、その骨格体62と
前枠2 との間に当て板63が介在されている。骨格体62に
は、余剰球を貯留する下皿13とコ字状の灰皿支持部(図
示省略)とが一体に形成され、その灰皿支持部に灰皿14
が前後に回動自在に枢支されている。下部化粧カバー15
は、下皿13を取り囲む下皿カバー64と、この下皿カバー
64の右側に形成された張り出し部66a とを有し、下皿カ
バー64には下皿13の開口に対応する開口部71が形成され
ている。下部化粧カバー15と当て板63との間には、下皿
13の範囲内に対応してその左右方向の略中央部に第3球
案内通路58が上下方向に形成され、屈曲通路部56からの
零れ球、溢流球及びファール球を第3球案内通路58を介
して下皿13内に案内するように構成されている。
【0017】第3球案内通路58は、図6及び図7に示す
ように、当て板63に形成された凹部65と、下部化粧カバ
ー15に一体に形成され且つ凹部65に前側から嵌合する通
路カバー部66とにより構成されている。通路カバー部66
は下部化粧カバー15から若干前側に突出すると共に、下
端側が前枠2 に沿って下方に突出し、その下端部に、零
れ球等を当て板63側に向かって後方に案内する屈曲案内
部67が設けられている。当て板63には、第3球案内通路
58から落下する零れ球等を受けて下皿13へと前側に案内
する球受け凹部68が形成されている。なお、球受け凹部
68は、下皿13側が広がる前広がり状に構成されている。
上記構成の弾球遊技機において、上皿10に遊技球を入れ
た状態で発射手段16の発射ハンドル17を操作すると、発
射モータ19が作動して発射レール18上の遊技球を順次遊
技盤7 の上部側へと発射すると共に、この発射手段16の
発射動作に連動して球送り手段が作動し、上皿10の遊技
球を発射レール18上へと供給する。
【0018】発射手段16により発射された遊技球は、発
射レール18からガイドレール21を経て遊技盤7 の上側に
案内された後、遊技釘等に衝突しながら遊技盤7 に沿っ
て下方に落下する。そして、この遊技球は、遊技盤7 に
沿って落下する間に大入賞手段27等に入賞し、また入賞
しない遊技球はアウト球口28から遊技盤7 の裏側に案内
されて回収される。発射手段16による遊技球の打撃不足
等の発射ミスが発生すると、そのファール球は発射レー
ル18又はガイドレール21からファール球受け口54内に落
下し、このファール球受け口54から第2球案内通路42を
経て第3球案内通路58側へと案内され、この第3球案内
通路58に沿って下方に落下して球受け凹部68から下皿13
内へと案内され、この下皿13に貯留される。
【0019】大入賞手段27等に入賞した遊技球は、遊技
盤7 の裏側に通過して集球タンク38に一旦貯留された
後、この集球タンク38の下部側から順次1個づつ回収さ
れて行く。そして、この集球タンク38からの遊技球の回
収に連動して球払い出し手段35が作動し、賞球タンク33
からタンクレール34を経て供給される遊技球を賞球とし
て規定数づつ払い出す。球払い出し手段35により払い出
された賞球は、球払い出し通路36、賞球落下通路49を経
て球落下板52から溢流部48の溢流板51上に落下した後、
賞球導出通路44、賞球導入通路46を介して上皿10側へと
案内される。上皿10内に遊技球が充満して賞球導入通路
46から賞球導出通路44側まで満杯状態になると、球落下
板52から溢流部48の溢流板51上に落下した遊技球は、溢
流板51の後端側から下方に溢流する。そして、この溢流
板51から溢流した溢流球は、溢流球通路50から支持板9
の溢流球導出口40を経て球受け口55側に案内され、この
球受け口55から第1球案内通路41及び第3球案内通路58
を経て下皿13へと案内される。
【0020】球送り手段の点検等に際しては、前面板5
をヒンジ回りに前側に開放する。この場合、上皿10内の
遊技球が賞球導入通路46から賞球導出通路44側にわたっ
て満杯状態であれば、前面板5 を開放した時に、前面板
5 側の賞球導入通路46の後端が支持板9 側の賞球導出通
路44の前端から外れ、賞球導入通路46の後端の賞球導入
口47と賞球導出通路44の前端の賞球導出口45との間に間
隙から賞球が零れ球となって零れ出る。そして、この零
れ球は球受け口55内に落下し、この球受け口55から第1
球案内通路41、第3球案内通路58を経て下皿13へと案内
され、下皿13内に集められる。上皿10内の遊技球を抜き
取る場合には、摘まみ部80をバネ79に抗して右方向に操
作すると、揺動アーム75が時計方向に回動して開閉板73
が球抜き孔72を開放する。このため上皿10内の遊技球は
球抜き孔72から球抜き通路74、連通口56a を介して屈曲
通路部56内に入り、この屈曲通路部56から第3球案内通
路58を経て下皿13へと案内されて行く。
【0021】この実施形態では、上皿10から抜き取った
遊技球、前面板5 を開けた時の零れ球、溢流部48から溢
流した溢流球、及び発射ミス等によるファール球を前枠
2 の前側の第3球案内通路58を経て下皿13に案内できる
ので、従来の前枠2 の裏側の合流シュートを設け、この
合流シュートから前枠2 の開口を経て下皿13に案内する
場合に比較して、前枠2 の下部に開口を形成する必要が
なく、前枠2 の下部側の加工が容易であると共に、前枠
2 の下部側の強度を容易に確保できる。また従来のよう
に零れ球、ファール球を支持板9 の前側から一旦前枠2
の裏側に戻して、その後に前枠2 の開口から下皿13側に
案内する必要がなく、支持板9の前側の第1球案内通路4
1、第2球案内通路42から前枠2 の前側の第3球案内通
路58を経て下皿13に直接案内しているため、前枠2 の裏
側下部の各機構部材の構造が簡単になり、部品点数の削
減と相俟って製作コストを大幅に低減できる。
【0022】しかも従来のように前枠2 の裏側に合流シ
ュート等を設ける必要がなく、前枠2 の裏側の各機構部
材の構造が簡単になるため、前枠2 の裏側の各機構部
材、例えば支持板9 、裏機構板29等の構造を単純化でき
る。このため、制御手段を各制御機能別に複数個の回路
基板に分割し、その各回路基板を収納ケースに収納した
状態で前枠2 の裏側の下部近傍で支持板9 、裏機構板29
等に装着する場合にも、その装着位置を各回路基板の制
御機能に応じて自在に選択でき、前枠2 の裏側の空間を
有効に利用できる。支持板9 に賞球導出口45と溢流球導
出口40とを上下に設け、この賞球導出口45と溢流球導出
口40との下側に第1球案内通路41の球受け口55を設けて
いるので、零れ球用と溢流球用とに第1球案内通路41を
兼用でき、個別に通路を設ける場合に比べて構造を簡単
にできる。また支持板9 の前側に第1球案内通路41と第
2球案内通路42とを設けているから、支持板9 と前面板
5 との間の空間を有効に利用できると同時に、前面板5
で第1球案内通路41と第2球案内通路42とを前側から覆
うことができ、これらが前側に露出することがない。
【0023】しかも第1球案内通路41を支持板9 の前側
に傾斜状に設け、この第1球案内通路41の下部側に第2
球案内通路42と球抜き通路74とを連通させているので、
零れ球、溢流球及びファール球等の全ての遊技球を合流
させて第3球案内通路58に案内でき、第3球案内通路58
を個別に設ける必要がない。第1球案内通路41の下部に
屈曲通路部56があり、この屈曲通路部56を前面板5の切
り欠き部57から前側に突出させて第3球案内通路58の上
端側に連通させているので、前面板5 に大きな加工を施
す必要がなく、また屈曲通路部56は上皿カバー11でその
殆どを容易に覆うことができる。
【0024】第3球案内通路58は下部化粧カバー15と当
て板63との間に形成し、前後方向の寸法に比較して左右
方向に長い矩形筒状の断面形状になっているので、十分
な通路断面積を容易に確保できると共に、前側への突出
量を小さくできる。しかも、第3球案内通路58は下皿13
の左右方向の幅内の中央部分に上下方向に配置している
ので、第3球案内通路58自体の構造を単純化できると共
に、屈曲通路部56からの零れ球、溢流球等を速やかに下
皿13へと案内できる。また第3球案内通路58はその下端
側の屈曲案内部67で上方から落下する遊技球を若干前枠
2 側に屈曲させて球受け凹部68側に案内し、その球受け
凹部68で受けた後に下皿13側に案内する構造であるた
め、第3球案内通路58から落下する遊技球が下皿13内で
飛び跳ねたり、或いは遊技者が下皿13内の遊技球を手で
掴んで取り出す時に、第3球案内通路58から落下する遊
技球で遊技者の手を直接叩くようなこともない。
【0025】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、実施形態では、第1球案内通路41を零れ球用と溢流
球用とに兼用するようにしているが、零れ球用と溢流球
用とに個別に通路を設けても良い。また零れ球、溢流球
は、下皿13の左側に別の通路を設けて、その通路を経て
下皿13内に案内するようにしても良い。上皿10から抜き
取った遊技球は、下皿13にその右側から案内するように
しても良い。実施形態では、上皿10の満杯時に溢流部48
で後続の遊技球を溢流させて、その溢流球を溢流球通路
50を経て第1球案内通路41側に案内するようにしている
が、溢流部48と溢流球通路50とに代替して通路切り換え
手段と球案内通路とを設け、上皿10の満杯時に通路切り
換え手段の切り換えにより球案内通路から第1球案内通
路41側に案内するようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】本発明では、前枠2 の前側に、発射手段
16側に供給するための遊技球を貯留する上皿10と、余剰
球を貯留する下皿13とを設け、遊技球を上皿10に払い出
す球払い出し手段35を前枠2 の裏側に設け、前枠2 の裏
側で球払い出し手段35と上皿10との間に、上皿10側の遊
技球が満杯状態の時に球払い出し手段35からの後続の遊
技球を下皿13側に案内する球案内通路41,50,58を設けた
弾球遊技機において、球払い出し手段35からの後続の遊
技球を下皿13に案内する球案内通路58を前枠2 の前側に
設けているので、前枠2 の前側を経由して後続の遊技球
を下皿13に案内でき、従来に比べて構造が簡単で容易且
つ安価に実施できると共に、前枠2 の孔加工等による強
度の低下を防止でき、しかも前枠2 の裏側を有効に利用
できる。
【0027】また前枠2 の前側に開閉自在に枢着され且
つ上皿10が設けられた前面板5 と、この前面板5 の裏側
で前枠2 に固定され且つ遊技盤7 を下側から支持する支
持板9 との間に、上皿10側の遊技球が満杯状態の時に球
払い出し手段35からの後続の遊技球を前枠2 の前側の球
案内通路58側に案内する球案内通路41を設けているの
で、支持板9 と前面板5 との間の空間を有効に利用で
き、前枠2 の前側の球案内通路58に遊技球を円滑に案内
できる。しかも、支持板9 の裏側に、上皿10側の遊技球
が満杯状態の時に球払い出し手段35からの後続の遊技球
を溢流させる溢流部48と、この溢流部48から溢流した遊
技球を支持板9 の前側の球案内通路41に案内する溢流球
通路50を設けているので、支持板9 の裏側で遊技球の溢
流処理ができ、構造を簡単にできる。
【0028】更に前枠2 の下部を前面から覆う化粧カバ
ー15に、下皿13に遊技球を案内する球案内通路58を設け
ているので、化粧カバー15と球案内通路58とを意匠的に
調和させることができる。また支持板9 に、球払い出し
手段35からの遊技球を上皿10に案内する球導出口45と、
溢流球通路50に連通する溢流球導出口40とを上下に設
け、これら導出口40,45 の下側に球案内通路41の球受け
口55を設けているので、両導出口40,45 からの遊技球を
球案内通路41を経て下皿13に案内できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の斜視図
である。
【図2】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の背面図
である。
【図3】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の前面板
を取り外した状態の正面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の下部側
の一部破断正面図である。
【図5】図4のA−A線拡大断面図である。
【図6】図4のB−B線拡大断面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の下部側
の一部破断平面図である。
【図8】本発明の一実施形態を示す球案内通路部分の斜
視図である。
【図9】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の下部側
の一部破断正面図である。
【符合の説明】
2 前枠 5 前面板 9 支持板 10 上皿 13 下皿 15 化粧カバー 16 発射手段 35 球払い出し手段 41,50,58 球案内通路 40 溢流球導出口 45 球導出口 48 溢流部 55 球受け口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前枠(2) の前側に、発射手段(16)側に供
    給するための遊技球を貯留する上皿(10)と、余剰球を貯
    留する下皿(13)とを設け、遊技球を上皿(10)に払い出す
    球払い出し手段(35)を前枠(2) の裏側に設け、前枠(2)
    の裏側で球払い出し手段(35)と上皿(10)との間に、上皿
    (10)側の遊技球が満杯状態の時に球払い出し手段(35)か
    らの後続の遊技球を下皿(13)側に案内する球案内通路(4
    1)(50)(58)を設けた弾球遊技機において、球払い出し手
    段(35)からの後続の遊技球を下皿(13)に案内する球案内
    通路(58)を前枠(2) の前側に設けたことを特徴とする弾
    球遊技機。
  2. 【請求項2】 前枠(2) の前側に開閉自在に枢着され且
    つ上皿(10)が設けられた前面板(5) と、この前面板(5)
    の裏側で前枠(2) に固定され且つ遊技盤(7)を下側から
    支持する支持板(9) との間に、上皿(10)側の遊技球が満
    杯状態の時に球払い出し手段(35)からの後続の遊技球を
    前枠(2) の前側の球案内通路(58)側に案内する球案内通
    路(41)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球
    遊技機。
  3. 【請求項3】 支持板(9) の裏側に、上皿(10)側の遊技
    球が満杯状態の時に球払い出し手段(35)からの後続の遊
    技球を溢流させる溢流部(48)と、この溢流部(48)から溢
    流した遊技球を支持板(9) の前側の球案内通路(41)に案
    内する溢流球通路(50)を設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前枠(2) の下部を前面から覆う化粧カバ
    ー(15)に、下皿(13)に遊技球を案内する球案内通路(58)
    を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3の何れか
    に記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 支持板(9) に、球払い出し手段(35)から
    の遊技球を上皿(10)に案内する球導出口(45)と、溢流球
    通路(50)に連通する溢流球導出口(40)とを上下に設け、
    これら導出口(40)(45)の下側に球案内通路(41)の球受け
    口(55)を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載
    の弾球遊技機。
JP2505398A 1998-01-21 1998-01-21 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP2859607B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2505398A JP2859607B1 (ja) 1998-01-21 1998-01-21 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2505398A JP2859607B1 (ja) 1998-01-21 1998-01-21 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2859607B1 true JP2859607B1 (ja) 1999-02-17
JPH11206994A JPH11206994A (ja) 1999-08-03

Family

ID=12155189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2505398A Expired - Fee Related JP2859607B1 (ja) 1998-01-21 1998-01-21 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2859607B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11206994A (ja) 1999-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3155521B2 (ja) 弾球遊技機
JP2859607B1 (ja) 弾球遊技機
JP4009544B2 (ja) 弾球遊技機の球こぼれ防止装置
JP2001112922A (ja) 球スロ式遊技機
JP2000245934A (ja) 弾球遊技機
JP3088639B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP4131548B2 (ja) スロットマシン
JP2859606B1 (ja) 弾球遊技機
JP4761283B2 (ja) 弾球遊技機
JPH0715583Y2 (ja) パチンコ機のアウト玉誘導通路
JP3851503B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3604097B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP2974240B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP3905481B2 (ja) 弾球遊技機の球こぼれ防止装置
JP2002126181A (ja) 組み合わせ遊技機
JP3088638B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP2002177491A (ja) 弾球遊技機
JP2966319B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP2003019313A (ja) パチンコ遊技機
JP2001170315A (ja) パチンコ遊技機
JP3088637B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP2003024597A (ja) 遊技機
JP2002224407A (ja) 弾球遊技機
JP3646874B2 (ja) 弾球遊技機
JP3879683B2 (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091204

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101204

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111204

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111204

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees