JP2859473B2 - 光磁気記録方法 - Google Patents

光磁気記録方法

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JP2859473B2 JP27241491A JP27241491A JP2859473B2 JP 2859473 B2 JP2859473 B2 JP 2859473B2 JP 27241491 A JP27241491 A JP 27241491A JP 27241491 A JP27241491 A JP 27241491A JP 2859473 B2 JP2859473 B2 JP 2859473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク等の光
磁気メモリー素子に光変調記録によるオーバーライトを
行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスク等の光磁気メモリ
ー素子は、情報の書き換え可能な高密度・大容量のメモ
リー素子として注目されている。中でも、情報の書き換
えに際して情報の消去を必要としない、いわゆるオーバ
ーライトができる光磁気メモリー素子の必要性は年々高
まっている。
【0003】上記オーバーライトの方法としては、磁界
変調記録と、交換結合膜を利用した光変調記録が考えら
れている。
【0004】磁界変調記録によるオーバーライトでは、
一定強度の光ビームを光磁気メモリー素子の所定の記録
領域に照射しながら、磁気ヘッドから記録情報に応じて
反転する磁界をその記録領域に印加することにより情報
を記録している。この磁気ヘッドには、高周波の強磁界
を発生できるように、ハードディスク装置等で採用され
ているスライダーを備えた浮上型の磁気ヘッドが用いら
れている。
【0005】光変調記録によるオーバーライトでは、1
987年度応用物理学会春期予稿集の第721頁、講演
番号28p−ZL−3に記載されているように、ガラス
基板上に磁性体からなるメモリー層と補助層を積層した
二層構造の交換結合膜からなる光磁気メモリー素子が使
用されている。オーバーライトを行う場合、まず、初期
化用磁石により補助層の磁化を一方向に揃える。それか
ら、補助磁石によりメモリー層の所定の記録領域に前記
方向とは逆方向に磁界を印加しながら、情報に応じて光
強度が強弱に変化する光ビームをその記録領域に照射す
ることにより、情報を記録している。
【0006】また、第13回日本応用磁気学会学術講演
概要集(1989年)の第192頁、講演番号28p−
ZL−3には、ガラス基板上に磁性体からなる初期化
層、制御層、記録補助層、情報記録層を積層した四層構
造の交換結合膜からなる光磁気メモリー素子が紹介され
ている。初期化層の磁化は予め一方向に揃えられてお
り、動作時に反転されることはない。オーバーライトを
行う場合、補助磁石により情報記録層の所定の記録領域
に前記方向とは逆方向に磁界を印加しながら、情報に応
じて光強度が強弱に変化する光ビームをその記録領域に
照射することにより、情報を記録している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の磁界
変調記録によるオーバーライトでは、磁気ヘッドが浮上
を開始する時、磁気ヘッドを搭載したスライダーは光磁
気メモリー素子上を滑走するため、光磁気メモリー素子
に傷が付いたり、磁気ヘッドがクラッシュすることがあ
るという問題点を有している。すなわち、光磁気メモリ
ー素子の大きな特徴である非接触による情報の記録・再
生が犠牲になっている。
【0008】また、二層構造の交換結合膜からなる光磁
気メモリー素子を使用した光変調記録によるオーバーラ
イトでは、初期化のために、数kOeの磁界を発生する
大きな初期化用磁石を必要とするという問題点を有して
いる。
【0009】四層構造の交換結合膜からなる光磁気メモ
リー素子を使用した光変調記録によるオーバーライトで
は、予め初期化層の初期化を行っておけば、それ以降、
新たに初期化する必要はないが、製造時、各層の保磁力
とキュリー温度が所定値になるように制御することが困
難であるという問題点を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁気記録
方法は、上記の課題を解決するために、基板上に情報を
記録する垂直磁化膜が形成され、記録トラックの方向に
駆動されている光磁気メモリー素子に、一定の大きさの
外部磁界を前記垂直磁化膜に対して垂直方向に印加しな
がら、長円形の断面を有し情報に応じて光強度を強弱に
変調した光ビームを、その長円形の長軸が記録トラック
とほぼ平行になるように照射し、垂直磁化膜に光強度が
強の光ビームを照射しながら走査することで、光ビーム
が照射されている領域の磁化を一旦消失させることによ
って上記領域の磁化の方向を外部磁界の方向に向かせ、
上記走査中に光強度とすることで、隣接する走査後
の領域の磁化により生じる反磁界によって磁化の方向
外部磁界の方向とは反対方向の領域を垂直磁化膜に形成
することにより、情報の書き換えを行うことを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、光ビームの光強度が強の
とき、光ビームが照射されている垂直磁化膜の領域は、
温度上昇により保磁力が低下するので、磁化は外部磁界
の方向を向く。一方、光ビームの光強度が弱のとき、光
ビームが照射されている垂直磁化膜の領域は、温度低下
により磁化が増大するので、この磁化は光ビームが照射
されている領域に隣接する領域の磁化より生じる外部磁
界の方向とは反対向きの反磁界と強く相互作用し、反磁
界の方向に向く。これにより、初期化用磁石を用いるこ
となく、光変調記録によるオーバーライトを実現でき
る。
【0012】しかも、光ビームの断面は長円形になって
おり、その長軸を記録トラックとほぼ平行になるように
したので、光ビームが照射されている垂直磁化膜の領域
の駆動方向側の領域の磁化は、これに隣接する領域の磁
化より生じる外部磁界の方向とは反対向きの反磁界と強
く相互作用するが、光ビームが照射されている垂直磁化
膜の領域の反駆動方向側の領域の磁化より生じる反磁界
の影響をあまり受けない。これにより、安定した光変調
記録によるオーバーライトを実現できる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図7に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0014】本実施例で使用する光磁気メモリー素子と
しての光磁気ディスクは、図5に示すように、円盤状の
光透過性のある基板1上に光磁気記録媒体層2を設けた
構成になっている。通常、基板1の光磁気記録媒体層2
側には、光ビーム5を案内するためのガイドトラック
(図示されていない)が形成されている。
【0015】上記の光磁気記録媒体層2は、例えば、第
1の誘電体膜、磁性体からなる垂直磁化膜、第2の誘電
体膜を基板1側から順次積層した三層構造になってい
る。第1および第2の誘電体膜は、垂直磁化膜を保護す
る働きをする。また、第1の誘電体膜は、磁気カー効果
を強調する働きもする。なお、第2の誘電体膜上にさら
に反射膜を設けた四層反射膜構造にしてもよい。
【0016】三層構造の光磁気記録媒体層2を有する光
磁気ディスクは、具体的には例えば、ポリカーボネイト
からなる基板1上に、第1の誘電体膜としてAlNを8
0nm、垂直磁化膜としてDy20Fe56Co24を100
nm、第2の誘電体膜としてAlNを80nm、順次形
成することにより得られる。この垂直磁化膜の室温にお
ける保磁力は5kOe、キュリー温度は200℃であっ
た。
【0017】また、四層反射膜構造の光磁気記録媒体層
2を有する光磁気ディスクは、具体的には例えば、ポリ
カーボネイトからなる基板1上に、第1の誘電体膜とし
てAlNを80nm、垂直磁化膜としてDy20Fe56
24を20nm、第2の誘電体膜としてAlNを25n
m、反射膜としてAlを50nm、順次形成することに
より得られる。
【0018】本実施例で使用する光磁気記録再生装置と
しての光磁気ディスク装置(図5)は、基本的には、光
磁気ディスクの基板1側に配置された光学ヘッド3と、
光磁気ディスクの光磁気記録媒体層2側に光学ヘッド3
に対向して配置された電磁石6から構成されている。
【0019】光学ヘッド3は、半導体レーザー等の光源
を有しており、光源からの出射光を集光し、光磁気記録
媒体層2に光ビーム5を照射する対物レンズ4を備えて
いる。光ビーム5の断面形状は長円形になっている。
【0020】電磁石6は、円柱状の磁気コア7と、磁気
コア7に巻回されたコイル8から構成されており、光ビ
ーム5が照射されている光磁気記録媒体層2に一定の大
きさの外部磁界Hexを光磁気記録媒体層2に対して垂直
方向に印加できるようになっている。
【0021】上記の構成において、オーバーライト、す
なわち、重ね書きによる情報の書き換えを行うとき、所
定方向に回転駆動されている光磁気ディスクに電磁石6
より一定の大きさの外部磁界Hexを光磁気記録媒体層2
に対して垂直方向(下向き)に印加しながら、情報に応
じて光強度を強弱に変調した光ビーム5を照射する。
【0022】光ビーム5は、図2に示すように、光磁気
ディスクの記録トラック21上に長円形の光スポット2
2を形成する。長円形の長軸は記録トラック21の方向
とほぼ平行になるように設定されている。
【0023】光ビーム5の光強度を図3の(a)に示す
ように変化させた場合のオーバーライト動作について説
明する。ここで、縦軸は光強度を示しており、横軸は時
間を示している。
【0024】(a)のように光ビーム5の光強度を変化
させたときの光磁気記録媒体層2における垂直磁化膜の
磁化の様子を同図の(b)に示す。磁化の方向は上向
き、または、下向きの矢印で示されている。また、光磁
気記録媒体層2のトラック方向の位置と、その位置に照
射される光ビーム5の光強度が対応するように図示され
ている。
【0025】光ビーム5の光強度が消去パワーレベルP
E (ハイレベル)にあるとき、垂直磁化膜の磁化の方向
は外部磁界Hexの方向、すなわち、下向きになる。これ
に対して、光ビーム5の光強度がゼロ(ローレベル)に
されると、磁化の方向は前記下向きの磁化により生じる
反磁界(破線で示されている)の方向、すなわち、上向
きになる。
【0026】本実施例では、光スポット22の長軸を記
録トラック21とほぼ平行になるようにしたので、図1
に示すように、光ビーム5が照射されている光磁気記録
媒体層2における垂直磁化膜の領域23(斜線で示され
ている)の回転方向側の領域23aの磁化は、これに隣
接する領域24aの磁化より生じる外部磁界Hexの方向
とは反対向きの反磁界(破線で示されている)と強く相
互作用するが、光ビーム5が照射されている垂直磁化膜
の領域23の反回転方向側の領域23bに隣接する領域
24bは領域23aから離れているので、領域23aの
磁化は領域24bの磁化より生じる反磁界の影響をあま
り受けない。
【0027】ところで、情報の記録は、光ビーム5が照
射されている領域23の全体に対して行われるのではな
く、回転方向側の領域23aで行われる。そして、この
領域23aは、上記のように、領域24bの磁化より生
じる反磁界の影響をあまり受けない。これにより、領域
24bの磁化が上向きの場合に、領域23aにおける上
向きの反磁界が弱められることがなくなるので、安定し
た光変調記録によるオーバーライトを実現できる。
【0028】これに対し、図6および図7の比較例に示
すように、記録トラック21上の光スポット23が円形
の場合、光ビーム5が照射されている光磁気記録媒体層
2における垂直磁化膜の領域25(斜線で示されてい
る)には、回転方向側に隣接する領域26aの磁化より
生じる外部磁界Hexの方向とは反対向きの反磁界(破線
で示されている)が印加されるだけでなく、反回転方向
側に隣接する領域26bの磁化より生じる反磁界も同等
に印加される。このため、領域25の上向きの反磁界が
弱められることがあり、光変調記録によるオーバーライ
トの信頼性が損なわれる。
【0029】このように、長円形の断面を有する光ビー
ム5を用いて、長軸を記録トラック21とほぼ平行にす
ることにより、安定した光変調記録によるオーバーライ
トを実現できる。
【0030】また、上記の光磁気記録媒体層2の垂直磁
化膜は、交換結合膜ではなく単層膜であるので、その保
磁力およびキュリー温度の許容範囲が広い。このため、
光磁気ディスクの製造が容易である。
【0031】さらに、電磁石6は一定の外部磁界Hexを
印加するだけであるので、光磁気ディスクにあまり近づ
ける必要がない。このため、非接触で光磁気ディスクの
記録・再生を行える。
【0032】上記のオーバーライト動作について、図4
に基づいて、さらに詳しく説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0033】光ビーム5の光強度を、(a)のように変
化させた場合を考える。光ビーム5の光強度は、初め、
消去パワーレベルPE (ハイレベル)にあり、時刻t2
に記録パワーレベルPL (ローレベル)に下がり、時刻
3 に再び消去パワーレベルPE に戻るとする。なお、
消去パワーレベルPE とは垂直磁化膜をキュリー温度以
上に昇温できるレーザーパワーであり、記録パワーレベ
ルPL とは垂直磁化膜をキュリー温度にまで昇温できな
いレーザーパワーであり、通常ゼロである。
【0034】このように光ビーム5の光強度を変化させ
たときの光磁気記録媒体層2における垂直磁化膜の磁化
の様子を同図の(b)〜(f)に示す。なお、磁化の方
向は上向き、または、下向きの矢印で示されていると共
に、光磁気記録媒体層2のトラック方向の位置と、その
位置に照射される光ビーム5の光強度とが対応するよう
に図示されている。
【0035】時刻t1 では、光ビーム5の光強度は消去
パワーレベルPE にあるので、光ビーム5が照射されて
いる垂直磁化膜の領域11はキュリー温度以上に昇温さ
れている(斜線はキュリー温度以上であることを示して
いる)。このため、領域11の磁化は消失している。領
域11の両側の領域12・12はキュリー温度よりも低
いために磁化を有するが、高温であるため、その大きさ
は小さい。領域12の磁化の方向は、領域12よりもさ
らに外側にある領域13の磁化(外部磁界Hexの方向、
すなわち、下向き)により生じる反磁界(破線で示され
ている)の方向、すなわち、外部磁界Hexの方向とは反
対の上向きになっている。
【0036】時刻t2 になるまで、光ビーム5の光強度
は消去パワーレベルPE にあるので、光磁気ディスクの
回転に伴ってキュリー温度以上に昇温されている領域1
1は(c)のように右に移動し、この移動に伴って下向
きの磁化を有する領域13も右に広がっていく。これ
は、光ビーム5の光強度が消去パワーレベルPE にある
とき、磁化の方向は外部磁界Hexの方向に揃っていくた
めである。
【0037】時刻t2 で光ビーム5の光強度が記録パワ
ーレベルPL に下げられると、領域11・12の温度は
急激に低下する。これにより、領域12の磁化が大きく
なるので、領域13の磁化により生じる反磁界との相互
作用が大きくなる。このために上向きの磁化を有する領
域12が増大して、(d)に示すように、領域12a・
12aが形成される。また、領域12aの上向きの磁化
により生じる反磁界により下向きの磁化を有する領域1
4が形成される。
【0038】時刻t3 で再び光ビーム5の光強度が消去
パワーレベルPE に上げられると、(e)に示すように
光ビーム5が照射されている領域11はキュリー温度以
上に昇温され、この領域11の磁化は消失する。また、
これに伴って、領域14も減少して、領域14bにな
る。
【0039】時刻t4 では、キュリー温度以上に昇温さ
れている領域11が(f)のように右に移動し、この移
動に伴って下向きの磁化を有する領域14bが右に広が
って領域14aになる。これは、前述のように、光ビー
ム5の光強度が消去パワーレベルPE にあるとき、磁化
の方向は外部磁界Hexの方向に揃っていくためである。
【0040】以上のようにして、記録パワーレベルPL
の光ビーム5の照射により、光磁気記録媒体層2の垂直
磁化膜に外部磁界Hexとは反対方向の上向きの磁化を有
する領域12aを形成できる。
【0041】長円形の断面を有する光ビーム5は、半導
体レーザーの出射光をそのまま用いると得られる。ま
た、プリズムでビーム形状を整形してもよい。さらにま
た、1984年度応用物理学会秋季予稿集の第55頁、
講演番号13p−E−4に記載されているように、A/
O(Acoustic/Optic)変調器を複数の異なる周波数で駆
動することにより擬似的に長円形の光ビーム5を形成し
てもよい。
【0042】長円形の長軸と単軸の比は、基本的には1
を越えればよく、この比が大きくなるほど、領域23a
(図1)は領域24bの磁化より生じる反磁界の影響が
小さくなる。
【0043】以上の実施例では、光磁気メモリー素子の
一例として、光磁気ディスクを挙げて説明したが、光磁
気カードや光磁気テープ等にも応用できる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る光磁気記録方法は、以上の
ように、基板上に情報を記録する垂直磁化膜が形成さ
れ、記録トラックの方向に駆動されている光磁気メモリ
ー素子に、一定の大きさの外部磁界を前記垂直磁化膜に
対して垂直方向に印加しながら、長円形の断面を有し情
報に応じて光強度を強弱に変調した光ビームを、その長
円形の長軸が記録トラックとほぼ平行になるように照射
し、垂直磁化膜に光強度が強の光ビームを照射しながら
走査することで、光ビームが照射されている領域の磁化
を一旦消失させることによって上記領域の磁化の方向を
外部磁界の方向に向かせ、上記走査中に光強度とす
ることで、隣接する走査後の領域の磁化により生じる反
磁界によって磁化の方向外部磁界の方向とは反対方向
の領域を垂直磁化膜に形成することにより、情報の書き
換えを行う方法であるので、初期化用磁石を用いること
なく、安定した光変調記録によるオーバーライトを実現
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気記録方法を示すものであり、光
ビームに照射されている領域に印加される反磁界を示す
説明図である。
【図2】長円形の断面を有する光ビームにより形成され
た光スポットと、記録トラックとの関係を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の光磁気記録方法の基本を示す説明図で
あり、(a)は光ビームの光強度の時間変化を示してお
り、(b)は垂直磁化膜の磁化の様子を示している。
【図4】光磁気記録方法の詳細を示す説明図であり、
(a)は光ビームの光強度の時間変化を示しており、
(b)ないし(f)は垂直磁化膜の磁化の様子を時間経
過を追って示している。
【図5】光磁気ディスク装置の概略の構成図である。
【図6】図1に対する比較例を示すものであり、光ビー
ムに照射されている領域に印加される反磁界を示す説明
図である。
【図7】図2に対する比較例を示すものであり、円形の
断面を有する光ビームによる光スポットと記録トラック
との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 光磁気記録媒体層 5 光ビーム 6 電磁石 11 領域 12 領域 12a 領域 13 領域 14 領域 14a 領域 14b 領域 21 記録トラック 23 領域 23a 部分 23b 部分 24a 領域 24b 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 理伸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−127347(JP,A) 特開 平2−177039(JP,A) 特開 昭57−24046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 586 G11B 11/10 551

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に情報を記録する垂直磁化膜が形成
    され、記録トラックの方向に駆動されている光磁気メモ
    リー素子に、一定の大きさの外部磁界を前記垂直磁化膜
    に対して垂直方向に印加しながら、長円形の断面を有し
    情報に応じて光強度を強弱に変調した光ビームを、その
    長円形の長軸が記録トラックとほぼ平行になるように照
    射し、垂直磁化膜に光強度が強の光ビームを照射しなが
    ら走査することで、光ビームが照射されている領域の
    化を一旦消失させることによって上記領域の磁化の方向
    を外部磁界の方向に向かせ、上記走査中に光強度
    することで、隣接する走査後の領域の磁化により生じる
    反磁界によって磁化の方向外部磁界の方向とは反対方
    の領域を垂直磁化膜に形成することにより、情報の書
    き換えを行うことを特徴とする光磁気記録方法。
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