JP2857204B2 - 気体／液体接触塔用の液体導出装置 - Google Patents

気体／液体接触塔用の液体導出装置

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    • B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01D—SEPARATION
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    • B01D3/16—Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid
    • B01D3/18—Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with horizontal bubble plates
    • B01D3/20—Bubble caps; Risers for vapour; Discharge pipes for liquid
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は複数の平行で等間隔に配列された樋の水平層
からなり、樋は流体が集合樋に流れるように接続され、
集合樋は流体出口と連結されていることからなる気体／
液体接触搭用の液体導出装置に関する。このような気体
／液体接触搭用の液体導出装置はしばしば抽出トレイま
たは煙突トレイと呼ばれる。
従来の技術 このような気体／液体接触搭用の液体導出装置は蒸留
搭のような気体／液体接触搭において搭から液体を取り
出すのに使用される。
蒸留搭において通常気体／液体接触搭用の液体導出装
置は蒸留搭の入口と入口より上部に備えられた接触装置
との間に設けられ、そこで接触装置は噴射部，充填材を
備えた部または接触トレイを備えた部である。通常の操
作中では供給原料中の蒸気部分は気体／液体接触搭用の
液体導出装置の隣接する樋間の空間を通って上方に移動
し接触装置で液体と接触する。蒸気部分から同伴液体を
除去しおよび／または凝縮性成分を凝縮する目的で搭内
に液体が導入される。液体は樋に集められて集合樋内に
流れる。ここから液体は流体出口を通って搭から取り出
される。
樋中の液体温度は樋を通過する蒸気温度より低い。そ
れで樋の壁の外面は蒸気より冷たい。従って樋の壁の外
面で凝縮がはじまる。凝縮した液体は蒸留搭の低部の方
に落下し、搭底出口から取り出される。これが生産には
損失となる。搭底出口からの液体は通常さらに処理され
ることはなく単に燃料として使用されるため特に減圧蒸
留ではこの損失は大きい。さらに、供給原料を高い入口
温度で供給しようとする傾向がある。1989年２月10日出
願の英国特許出願第8903007.6号に記載の減圧蒸留装置
を用いることによりこのような供給原料の入口が高温度
となる。
発明の目的 本発明の目的はこの生産の損失を減少することであ
る。
発明の概要 この目的のために、本発明の気体／液体接触搭用の液
体導出装置は、複数の平行で等間隔に配列された樋の水
平層からなり、樋は流体が集合樋に流れるように接続さ
れ、集合樋は流体出口と連結され、樋の壁には断熱手段
が設けられていることを特徴とするものである。
実施例 図面を参照し実施例でさらに詳しく本発明を説明す
る。
減圧蒸留搭１は、供給入口３、搭底出口５および搭頂
出口（図示せず）を備えた円筒状ハウジング２よりな
る。
ハウジング２には、所定の構造またはランダム配列の
充填物の接触装置９からなる同伴飛まつ除去装置および
ノズル14を備えた液体噴射装置12が設けられている。
さらにハウジングには本発明の気体／液体接触搭用の
液体導出装置が設けられている。気体／液体接触搭用の
液体導出装置は壁18を有する複数の平行に等間隔に配列
の樋17の水平層からなる。樋17は流体が側壁20を備えた
集合樋19に流れるように接続されている。集合樋は流体
出口22と連結している。各樋17は第１縦部17′と第２縦
部17″とからなり、縦部17′および17″の搭１の内壁面
側の端部は閉じられており（第２図参照）、さらに開放
端部は集合樋19の側壁20を越えて延びている。
樋17の壁18には、樋17内に第２の壁25が備えられて断
熱手段となっている。
気体／液体接触搭用の液体導出装置はさらに樋17の上
部に設けられた第２の樋26の層からなる。第２樋26は平
行樋17と食い違いになるように配置されている。第２の
樋26には、その側壁に配置されてあって第２の樋26の底
壁からさらに下に延びるしずくよけ30が設けられてい
る。各第２の樋26は２つの縦部（図示せず）からなり、
縦部から集合樋19にその側壁20を通り抜けて流出する。
通常操作では、供給原料は供給入口３から導入され、
上昇蒸気は搭頂出口（図示せず）から抜き出され、搭頂
出口は真空ポンプ（図示せず）と連結されて搭１内を所
定の大気圧以下に保持する。供給原料の蒸気部分は隣接
する樋17間の空間を通り抜けて上方に移動し、同伴飛ま
つ除去部の接触装置９内で液体噴射装置12から噴射され
た液体と接触し、そのため同伴された液体が蒸気部分か
ら除去される。液体は樋26および17に集められ、集合樋
19内に流入し、流体出口22から搭外に流出する。
供給原料の液体部分は搭１の下部内に滴下し搭底出口
５から取り出される。
同伴飛まつ除去装置を通過した蒸気部分は凝縮部（図
示せず）を通りそこで凝縮性成分は蒸気部分から再除去
される。これらの凝縮性部分は取出し装置（図示せず）
を経て搭から取り出される。
直径8.4mを有する減圧蒸留搭を用いて２つの実験を行
なった。搭は第１図に示すような樋を備え、樋の各層は
幅0.3mおよび高さ0.2mの樋15個を有し、隣接する樋間の
間隔は0.2m、上下２層間の間隔は0.15mであった。第１
の実験では本発明の気体／液体接触搭用の液体導出装置
が搭に設けられたが、第２の実験では断熱手段を有しな
い樋が設けられた。
両実験とも減圧蒸留搭の圧力は20mmHgに保持された。
供給入口３に温度390℃で50重量％蒸気を含む炭化水素
含有原料の200M/T（M/Tは単位時間当りの単位質量を意
味する表示）を供給し、温度290℃の液体噴射装置12に2
0mmHgで290℃の沸点を有する液体10M/Tが供給され（搭
中で液体の50重量％が蒸発する）、また液体出口22を経
て搭から取り出される液体6M/Tが供給原料に付加される
ので搭には206M/Tが導入される。
本発明による第１の実験では搭底出口から液体100M/T
が取り出され、同伴飛まつ除去部からは蒸気110M/Tが上
方に通過した。
第２の実験では搭底出口５から液体105M/Tが取り出さ
れ、同伴飛まつ除去部からは蒸気105M/Tのみが上方に移
行した。この場合液体5M/Tが断熱手段を持たない樋の外
部表面で凝縮することが分かった。
つまり本実験から、本発明の気体／液体接触搭用の液
体導出装置を用いることによりさらに５％の蒸気がより
多く同伴飛まつ除去装置を通過し製品として取り出され
る。
樋17には参照番号50の点線で示したはねよけ板および
第２の樋26には参照番号51の点線で示したはねよけ板を
設けることができる。
低い圧力低下が必要条件である利用においては、樋の
幅は20から35cmおよび樋層の正味の自由領域は0.3から
0.5である。
同伴飛まつ除去部以下に配置の気体／液体接触搭用の
液体導出装置にとっては、接触装置へと上方に流れるガ
スが均一に分布することが必要で、樋および第２の樋の
幅は５から10cmで、樋層および第２の樋層の正味の自由
領域は0.2から0.3である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の気体／液体接触搭用の液体導出装置を
備えた減圧蒸留搭の低端部の縦断面概略図を示し、第２
図は第１図のII-II断面図を示す。 １……減圧蒸留搭、２……ハウジング、３……供給入
口、５……搭底出口、９……接触装置、12……噴射装
置、14……ノズル、17……樋、17′……樋の第１縦部、
17″……樋の第２縦部、18,25……壁、19……集合樋、2
0……側壁、22……流体出口、26……第２樋、30……し
ずくよけ、50,51……はねよけ板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーテル・ヤン・ホエーク オランダ国、ザ・ハーグ・2596・ハー・ エル、カレル・フアン・ビユランドトラ ーン・30 (56)参考文献 特公 昭53−47295（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B01D 3/00 - 3/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】複数の平行で等間隔に配列された樋の水平
    層からなり、樋は流体が集合樋に流れるように接続さ
    れ、集合樋は流体出口と連結され、樋の壁には断熱手段
    が設けられていることを特徴する気体／液体接触搭用の
    液体導出装置。
  2. 【請求項２】断熱手段が、樋内に設けられた第２の壁か
    らなることを特徴とする請求項１に記載の気体／液体接
    触搭用の液体導出装置。
  3. 【請求項３】気体／液体接触搭用の液体導出装置がさら
    に、平行樋の上部に設けられ且つ平行樋と食い違いに配
    列された第２の樋層を含むことを特徴とする請求項１ま
    たは２に記載の気体／液体接触搭用の液体導出装置。
  4. 【請求項４】第２の樋の側壁下部に設けられ且つ第２の
    樋の底部壁より下に延びたしずくよけが、第２の樋に設
    けられていることを特徴とする請求項３に記載の気体／
    液体接触搭用の液体導出装置。
  5. 【請求項５】樋の幅が20から35cmであり、且つ樋層の正
    味の自由領域が0.3から0.5であることを特徴とする請求
    項１から４のいずれか一項に記載の気体／液体接触搭用
    の液体導出装置。
  6. 【請求項６】樋および第２の樋の幅が５から10cmであ
    り、且つ樋層および第２の樋層の正味の自由領域が0.2
    から0.3であることを特徴とする請求項３または４に記
    載の気体／液体接触搭用の液体導出装置。
  7. 【請求項７】樋および第２の樋にはねよけ板が設けられ
    ていることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項
    に記載の気体／液体接触搭用の液体導出装置。
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