JP2857182B2 - スラッシュ靴の製造方法 - Google Patents

スラッシュ靴の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスラッシュ靴の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂製の靴の製造方法の一つとして、スラッシュ
成形による製造方法が知られている。スラッシュ成形に
よる靴の製造方法は、靴を安価に量産できる方法のた
め、種々の靴の製造に広く用いられている。
従来のスラッシュ成形による靴の構造は、一般に第3
図に示す如く、靴外皮11と、ライニング材12と、中底13
により構成されている。
この種の靴の製造方法として、靴外皮11をプラスチゾ
ル用の塩化ビニル樹脂を用いるスラッシュ成形で、一体
成形により形成する。そして靴外皮11とライニング材12
を、靴の上部と下部の縫着部14で、縫着により固定した
後、中底13を接着することにより、靴15を形成する方法
が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のスラッシュ成形法による靴は、第3図(a)に
示す如く、従来、ブーツ等の胛被の高い靴の場合、ライ
ニング材12が胛被の接地面に近い部分で弛みが生じて
も、外部より見えにくいため、あまり問題にならなかっ
た。
しかし、第3図(b)に示すように、胛被の低い短靴
を同じ製造方法により製造すると、ライニング材12の弛
みが、胛被が低いため外部より見えてしまい、製品イメ
ージを低下させると言う不具合があった。
また、スラッシュ成形による靴は、表面の立体感を出
すために、靴外皮の肉厚を厚くする必要があり、靴自体
の重量が重くなってしまい、本革の靴やキャンバス靴に
比べ、履き心地がわるいという欠点があった。
さらに、胛被の硬度を上げるために、外皮の厚みを厚
くした場合も、同様に靴自体の重量が重くなり、前記と
同様の問題が生じてしまう。
本発明は上記従来技術の欠点を解消したもので、靴外
皮内面のライニング部の弛みをなくし、外観的に優れた
商品イメージを有し、さらに軽量で履き心地の良好なス
ラッシュ靴の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ライニングの少なくとも履き口開口部から
接地面に到る胛被部外側に融点80℃〜130℃のホットメ
ルト型接着剤からなる接着剤層を設け、該ライニングの
接着剤層の上からスラッシュ成形による靴外皮を被せ、
ライニングの接着剤層を加熱して接着剤を加熱軟化溶融
させ、ライニングと靴外皮を接着により一体化すること
を特徴とするスラッシュ靴の製造方法、を要旨とする。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。第1
図に示す如く、予め、靴外皮1を公知のスラッシュ成形
により製造する。一方、第2図に示すようにライニング
3の少なくとも履き口開口部4から接地面5に到る胛被
部6に、ホットメルト型接着剤からなる接着剤層7を設
け、該接着剤層7が設けられたライニング3をラスト2
に吊り込む。次いで該ライニング3の上から上記スラッ
シュ成形により製造した靴外皮1を吊り込んで、ライニ
ング3のホットメルト型接着剤からなる接着剤層7の上
に靴外皮1を被せる。接着剤層7を加熱してホットメル
ト型接着剤を加熱軟化させ、ライニング3と靴外皮1を
圧着して一体化する。圧着終了後ラストより取り外しス
ラッシュ靴が得られる。
スラッシュ成形による靴外皮1の製造方法は、先ず、
本革で所望の靴を作り、靴原型とする。この靴原型表面
の微細で緻密な革の模様を得るために、電鋳法により金
型をとる。靴原型は、銀鏡法、真空蒸着法等で導体化し
た後、ニッケル、合金等を溶解した電鋳液に浸漬し、電
流を流し電鋳加工を行う。その後、靴原型と分離するこ
とにより、中空の内部表面に本革靴の表面と同様に、微
細で緻密な表面意匠を有する中空の金型を得る。
この中空金型の中に、塩化ビニルプラスチゾルを注入
し、100〜300℃の温度に加熱し、金属金型との接触部分
よりゾルを半ゲル化し、所定の厚みに成長せしめた後、
内部の未ゲル化ゾルを排出し、残った半ゲル化層を更に
加熱し、完全にゲル化させた後冷却し、原型と表面が同
様形状の靴外皮1を得ることができる。
ラスト2は、足型をした型枠で接着のための支持台と
して用いられ、内部に加熱装置を組み込むこともでき
る。
ライニング3は、素材として牛皮、馬皮、豚皮等の天
然皮革、編布、織布、不織布等の一般的布帛が用いられ
る。これらの素材を、縫合、熱融着等の方法で足型に形
成する。
接着剤層7はホットメルト型の接着剤を用いて設け
る。予め、ライニング生地にホットメルトのフィルムを
ラミネートしたもの、又は生地にホットメルト型接着剤
を塗布したものを原反とし、この原反を用いてライニン
グ3を製造する。ライニング3に接着剤層7を設ける部
位は、少なくとも胛被部6の履き口開口部4から接地面
5に到る部位になるようにする。さらに一体性を良くす
るために、ホットメルト型接着剤をライニング3の全面
に設け接着剤層7とすることもできる。接着方法は、ラ
イニング3を加熱したラスト2に吊り込み、ホットメル
トが軟化溶融しない乾燥状態のうちに、靴外皮1を被せ
た後に、ホットメルトを加熱軟化溶融させてライニング
3と靴外皮1を接着する。
ホットメルトを溶融させるための加熱方法は、ラスト
2を電気ヒーターにより加熱する内部加熱方法、又は高
周波加熱、オーブン内で加熱する外部加熱方法等が用い
られる。
接着剤の材質は、靴外皮1とライニング3両方の材質
に接着性を有するものが使用でき、融点80℃〜130℃
の、ポリエステル系、EVA系の、ホットメルト型接着剤
が用いられる。好ましくは、ポリエステル系の融点90℃
〜120℃の接着剤が望ましい。
靴外皮1とライニング2を、より強固に接合するため
の圧着方法は、靴全体を均等に圧接するエアーバック
法、液体圧着法等が用いられる。
〔実施例〕
以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
ホットメルト繊維を含むポリエステル製の不織布を素
材にライニングを製造し、ポリエステル系ホットメルト
接着剤をライニングの全面に塗布し、接着剤層を設け
た。
ラストを90〜95℃に加熱し、接着剤層を設けたライニ
ングを、ラストに吊り込み、速やかに靴外皮をライニン
グの上から吊り込んだ。
加熱した状態を2分間保ち、ホットメルト接着剤を溶
融させた後、外皮の外側からエアーバック法により圧着
した。
次に外皮の外側より、冷却ブロアーを用い、冷風を1
分間吹き付け、冷却した後、ラストより取り外し、靴を
得た。
〔発明の効果〕 以上説明した如く、本発明のスラッシュ靴の製造方法
は、靴外皮とライニングを直接接着するようにしたの
で、従来見られたライニングの弛みの問題を解消でき、
外観上の不具合がない優れた製品イメージを有する靴が
得られる。
さらに、靴外皮を薄くしても、十分な胛皮の硬度が得
られるため、靴自体を軽量化することができ、優れた履
き心地を有するスラッシュ靴が得られる。
更に本発明スラッシュ靴の製造方法は、接着剤層とし
て融点80℃〜130℃のホットメルト型接着剤からなる接
着剤層を用いたことより、ライニングと靴外皮を接着に
よ一体化する際に、溶剤系或いは水系等の接着剤を用い
た場合と比べ多くの利点がある。即ち、溶剤系或いは水
系等の接着剤を用いた場合には、溶剤等が揮発した状
態、つまり乾燥状態になったときは接着性を発現しない
故、接着剤層が未乾燥又は半乾燥の濡れた状態で、ライ
ニングに靴外皮を被せる作業を行う必要がある。これに
対し、本発明のホットメルト型接着剤を用いる方法で
は、接着剤が乾燥した状態でライニングに靴外皮を被せ
る作業を行うことができ、靴外皮とライニングとの接着
面同士を被せ作業に伴った接着定位置に至るまでのズリ
の過程を経過して一体化する作業に大きなメリットがあ
る。ライニングに靴外皮を被せる場合、ホットメルト型
接着剤は溶融しないかぎり接着性が発現しない為、被せ
る際の位置を修正するのが容易であるのに対し、溶剤系
或いは水系等の接着剤は、塗布後溶剤或いは水分の揮発
や浸込みにより接着性が発現して来る為、被せ作業や修
正がしにくい。また、ホットメルト型接着剤を用いてい
る為、ライニングの上からスプレー、刷毛、コーター等
で接着剤を塗布する作業が不要となり、作業工程が短縮
される。更にホットメルト型接着剤は、接着剤のシミ出
しが生じないといった効果が得られ、高品質のスラッシ
ュ靴が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の靴の斜視図、第2図は本発明の靴の製
造方法の説明図、第3図は従来の製造方法による靴の断
面図を示す。 1……靴外皮 2……ラスト 3……ライニング 4……履き口開口部 5……接地面 6……胛被 7……ホットメルト型接着剤からなる接着剤層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニングの少なくとも履き口開口部から
    接地面に到る胛被部外側に融点80℃〜130℃のホットメ
    ルト型接着剤からなる接着剤層を設け、該ライニングの
    接着剤層の上からスラッシュ成形による靴外皮を被せ、
    ライニングの接着剤層を加熱して接着剤を加熱軟化溶融
    させ、ライニングと靴外皮を接着により一体化すること
    を特徴とするスラッシュ靴の製造方法。
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