JP2856237B2 - 空調システム - Google Patents
空調システムInfo
- Publication number
- JP2856237B2 JP2856237B2 JP4356918A JP35691892A JP2856237B2 JP 2856237 B2 JP2856237 B2 JP 2856237B2 JP 4356918 A JP4356918 A JP 4356918A JP 35691892 A JP35691892 A JP 35691892A JP 2856237 B2 JP2856237 B2 JP 2856237B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- low
- temperature
- conditioning system
- blown
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の室内を空調する
ための空調システムに関し、特に低温冷熱源から送られ
る低温冷水によって空気を冷却し、この冷却された空気
を建物の室内に直接吹き出すようになされた空調システ
ムに関する。
ための空調システムに関し、特に低温冷熱源から送られ
る低温冷水によって空気を冷却し、この冷却された空気
を建物の室内に直接吹き出すようになされた空調システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般の空調システムにおいては、冷凍機
などの冷熱源から7℃前後の冷水を空調機に供給し、こ
の冷水によって空気を15〜16℃程度に冷却し、この
15〜16℃程度の空気を室内に吹き出している。この
空調システムの場合、吹出し空気温度と室内温度との差
(以下、吹出し空気温度差と称する)は、室内温度を2
6℃前後とすると約10degである。
などの冷熱源から7℃前後の冷水を空調機に供給し、こ
の冷水によって空気を15〜16℃程度に冷却し、この
15〜16℃程度の空気を室内に吹き出している。この
空調システムの場合、吹出し空気温度と室内温度との差
(以下、吹出し空気温度差と称する)は、室内温度を2
6℃前後とすると約10degである。
【0003】また、氷蓄熱などの低温冷熱源を用いた氷
蓄熱空調システムでは、低温冷熱源から送られる0〜4
℃の低温冷水を空調機に供給し、空気を15〜16℃程
度に冷却して室内に吹き出している。このように、従
来、いずれのシステムでも、室内に吹き出す空気の温度
は、室内環境の低下や吹出口での表面結露等の問題を生
じない15〜16℃程度に設定されていた。
蓄熱空調システムでは、低温冷熱源から送られる0〜4
℃の低温冷水を空調機に供給し、空気を15〜16℃程
度に冷却して室内に吹き出している。このように、従
来、いずれのシステムでも、室内に吹き出す空気の温度
は、室内環境の低下や吹出口での表面結露等の問題を生
じない15〜16℃程度に設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、イン
テリジェントビルなどの高度情報化ビルでは、OA化の
進展が目覚ましく、これに伴いOA機器などによる内部
発熱が増加している。しかしながら、従来の空調システ
ムでは、内部発熱の増大には送風量を増加させることで
対処せざるを得なかったため、送風量の増加により、フ
ァン・ダクトサイズが拡大し、設備費が増大するととも
に、ファン動力が増大するという問題があった。
テリジェントビルなどの高度情報化ビルでは、OA化の
進展が目覚ましく、これに伴いOA機器などによる内部
発熱が増加している。しかしながら、従来の空調システ
ムでは、内部発熱の増大には送風量を増加させることで
対処せざるを得なかったため、送風量の増加により、フ
ァン・ダクトサイズが拡大し、設備費が増大するととも
に、ファン動力が増大するという問題があった。
【0005】また、氷蓄熱空調システムにあっては、水
蓄熱方式のものに比較して冷熱蓄熱量が大きいため、蓄
熱槽容積の縮小化およびユニット化が可能であるなどの
メリットがある反面、設備費、動力費とも不利なのが現
状である。すなわち、これまで氷蓄熱空調システムは、
0〜4℃の低温冷水を供給できるという特長を持ちなが
ら、室内に吹き出す空気温度は従来空調レベルと同じ1
5〜16℃程度であるため、その特長が有効活用されて
いなかったのが現状である。
蓄熱方式のものに比較して冷熱蓄熱量が大きいため、蓄
熱槽容積の縮小化およびユニット化が可能であるなどの
メリットがある反面、設備費、動力費とも不利なのが現
状である。すなわち、これまで氷蓄熱空調システムは、
0〜4℃の低温冷水を供給できるという特長を持ちなが
ら、室内に吹き出す空気温度は従来空調レベルと同じ1
5〜16℃程度であるため、その特長が有効活用されて
いなかったのが現状である。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、設備費や動力費など
を増大させることなく、特に高度情報化ビルにおける内
部発熱の増加の問題に対処できる空調システムを提供す
ることにある。
であり、その目的とするところは、設備費や動力費など
を増大させることなく、特に高度情報化ビルにおける内
部発熱の増加の問題に対処できる空調システムを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の空調システム
は、低温冷水を4℃程度にして供給する低温冷熱源と、
この低温冷熱源から送られた低温冷水によって空気を1
2℃程度に冷却する空調機とからなるもので、斯かる空
調機では、空気を冷却する際に除湿を同時に行い、そし
てこの冷却除湿された空気を建物の天井吹出口から室内
へ直接吹き出すことで室内の空調を可能にしている。
は、低温冷水を4℃程度にして供給する低温冷熱源と、
この低温冷熱源から送られた低温冷水によって空気を1
2℃程度に冷却する空調機とからなるもので、斯かる空
調機では、空気を冷却する際に除湿を同時に行い、そし
てこの冷却除湿された空気を建物の天井吹出口から室内
へ直接吹き出すことで室内の空調を可能にしている。
【0008】
【作用】上記構成の空調機において、低温冷熱源から送
られる4℃程度の低温冷水によって空気を12℃程度に
冷却し同時に除湿することで効率よく冷温除湿風がつく
られ、しかも、この冷温除湿風は天井吹出口を介して室
内に直接吹き出される。このとき、空気が予め除湿され
ていることから、12℃程度の低温の冷風にも拘らず、
天井内はもとより吹出口での表面結露等の問題を生じる
ことがない。したがって、除湿された低温の冷風を天井
から直接吹き出すようにしたことにより、室内天井から
床方向へ冷風が流下しその為送風量を増加させなくて空
調効率は高まり、設備費や動力費などを増大させること
なく、高度情報化ビルにおける内部発熱の増加の問題に
対処できる。
られる4℃程度の低温冷水によって空気を12℃程度に
冷却し同時に除湿することで効率よく冷温除湿風がつく
られ、しかも、この冷温除湿風は天井吹出口を介して室
内に直接吹き出される。このとき、空気が予め除湿され
ていることから、12℃程度の低温の冷風にも拘らず、
天井内はもとより吹出口での表面結露等の問題を生じる
ことがない。したがって、除湿された低温の冷風を天井
から直接吹き出すようにしたことにより、室内天井から
床方向へ冷風が流下しその為送風量を増加させなくて空
調効率は高まり、設備費や動力費などを増大させること
なく、高度情報化ビルにおける内部発熱の増加の問題に
対処できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明による空調システムの一実
施例を示す構成図である。図1において、氷蓄熱槽など
の低温冷熱源1から供給される0〜4℃程度の低温冷水
は、冷水配管2を通して冷水循環ポンプ3によって空調
機4に直接送られる。空調機4は、その入口に空調機コ
イル5を、またこの空調機コイル5の後方に空調機ファ
ン6を装備している。なお、空調機ファン6を空調機コ
イル5の手前に配置する構成であっても良い。
に説明する。図1は、本発明による空調システムの一実
施例を示す構成図である。図1において、氷蓄熱槽など
の低温冷熱源1から供給される0〜4℃程度の低温冷水
は、冷水配管2を通して冷水循環ポンプ3によって空調
機4に直接送られる。空調機4は、その入口に空調機コ
イル5を、またこの空調機コイル5の後方に空調機ファ
ン6を装備している。なお、空調機ファン6を空調機コ
イル5の手前に配置する構成であっても良い。
【0010】この空調機コイル5においては、4℃程度
の低温冷水との熱交換により、コイル入口の空気を12
℃程度まで冷却する。この冷却の際には、除湿も同時に
行われる。空調機コイル5で冷却され、除湿された低温
冷風は、空調機ファン6によりダクト7を経由して送風
され、吹出口8より室内9に直接吹き出す。吹出口8と
しては、従来から一般的に用いられているアネモスタッ
ト・パン型などの拡散型吹出口やブリーズラインなどの
天井吹出口が用いられる。
の低温冷水との熱交換により、コイル入口の空気を12
℃程度まで冷却する。この冷却の際には、除湿も同時に
行われる。空調機コイル5で冷却され、除湿された低温
冷風は、空調機ファン6によりダクト7を経由して送風
され、吹出口8より室内9に直接吹き出す。吹出口8と
しては、従来から一般的に用いられているアネモスタッ
ト・パン型などの拡散型吹出口やブリーズラインなどの
天井吹出口が用いられる。
【0011】このように、低温冷熱源1からの0〜4℃
程度の低温冷水を空調機コイル5に直接供給し、この低
温冷水との熱交換によって空気冷却しつつ除湿すること
により5〜12℃程度の低温冷風をつくりだし、この低
温冷風を直接室内9に吹き出すようにしたことにより、
吹出し空気温度差が、従来の空調システムの場合の10
degから15〜20degに拡大する。ここで、室内
熱負荷が同じであるとすれば、吹出し空気温度差が従来
空調時の1.5〜2.0倍に拡大したことで、送風量を
50〜70%に低減できる。
程度の低温冷水を空調機コイル5に直接供給し、この低
温冷水との熱交換によって空気冷却しつつ除湿すること
により5〜12℃程度の低温冷風をつくりだし、この低
温冷風を直接室内9に吹き出すようにしたことにより、
吹出し空気温度差が、従来の空調システムの場合の10
degから15〜20degに拡大する。ここで、室内
熱負荷が同じであるとすれば、吹出し空気温度差が従来
空調時の1.5〜2.0倍に拡大したことで、送風量を
50〜70%に低減できる。
【0012】すなわち、送風量V〔m3 /h〕は、室内
顕熱負荷をQROOM〔kcal/h〕、吹出し空気温度差
をΔt〔deg〕とすると、次式で表される。
顕熱負荷をQROOM〔kcal/h〕、吹出し空気温度差
をΔt〔deg〕とすると、次式で表される。
【数1】V=QROOM/0.24×1.2×Δt ここで、0.24は空気の比熱〔kcal/kg℃〕、
1.2は空気の比重〔kg/m3 〕である。この式から
求められるように、送風量Vは、従来空調時の50〜7
0%で済むことになる。
1.2は空気の比重〔kg/m3 〕である。この式から
求められるように、送風量Vは、従来空調時の50〜7
0%で済むことになる。
【0013】換言すれば、高度情報化ビルなど内部発熱
が大きい場合、同じ空調効果を得るためには従来よりも
送風量を増加させなければならなく、これに伴い設備費
や動力費などの増大が強いられていたのに対し、本発明
による空調システムによれば、除湿された低温の冷風を
吹き出すようにしたことにより、送風量を増加させなく
ても良いので、設備費や動力費などを増大させることな
く、高度情報化ビルにおける内部発熱の増加の問題に対
処できるのである。
が大きい場合、同じ空調効果を得るためには従来よりも
送風量を増加させなければならなく、これに伴い設備費
や動力費などの増大が強いられていたのに対し、本発明
による空調システムによれば、除湿された低温の冷風を
吹き出すようにしたことにより、送風量を増加させなく
ても良いので、設備費や動力費などを増大させることな
く、高度情報化ビルにおける内部発熱の増加の問題に対
処できるのである。
【0014】なお、上記実施例では、0〜4℃程度の低
温冷水によって空気を5〜12℃程度に冷却するとした
が、この数値に限定されるものではなく、従来15〜1
6℃程度に冷却していたのに対し、14℃程度以下に冷
却することでそれ相応の効果を得ることができる。
温冷水によって空気を5〜12℃程度に冷却するとした
が、この数値に限定されるものではなく、従来15〜1
6℃程度に冷却していたのに対し、14℃程度以下に冷
却することでそれ相応の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
4℃程度の低温冷水を用いて空調機において空気を12
℃程度に冷却し同時に除湿するので空調機の作動効率が
高まるとともに、天井吹出口を介して低温除湿冷風を室
内に直接吹き出すのにもかかわらず天井内はもとより吹
出口周辺に結露を生じさせない。その上室内での空調効
率が向上する。従って、送風量を増加させなくても所望
の空調効果を得ることができるので、設備費や動力費な
どを増大させることなく、特に高度情報化ビルにおける
内部発熱の増加の問題に対処できるという効果がある。
4℃程度の低温冷水を用いて空調機において空気を12
℃程度に冷却し同時に除湿するので空調機の作動効率が
高まるとともに、天井吹出口を介して低温除湿冷風を室
内に直接吹き出すのにもかかわらず天井内はもとより吹
出口周辺に結露を生じさせない。その上室内での空調効
率が向上する。従って、送風量を増加させなくても所望
の空調効果を得ることができるので、設備費や動力費な
どを増大させることなく、特に高度情報化ビルにおける
内部発熱の増加の問題に対処できるという効果がある。
【図1】本発明による空調システムの一実施例を示す構
成図である。
成図である。
1 低温冷熱源 3 冷却循環ポンプ 4 空調機 5 空調機コイル 6 空調機ファン 7 ダクト 8 吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相楽 典泰 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 三浦 克弘 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 坪田 祐二 東京都調布市西つつじヶ丘二丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (72)発明者 高草 智 東京都調布市西つつじヶ丘二丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−141721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 5/00 102 K F25C 1/00 D
Claims (1)
- 【請求項1】 低温冷水を4℃程度にして供給する低温
冷熱源と、該低温冷熱源から送られた低温冷水によって
空気を12℃程度に冷却する空調機とからなり、 前記空調機においては、空気を冷却する際に除湿が同時
に行なわれるとともに、 冷却除湿された空気は建物の天井吹出口を介して室内に
直接吹き出されることを特徴とする空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356918A JP2856237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4356918A JP2856237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193916A JPH06193916A (ja) | 1994-07-15 |
JP2856237B2 true JP2856237B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=18451426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4356918A Expired - Lifetime JP2856237B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2856237B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05141721A (ja) * | 1991-11-21 | 1993-06-08 | Taikisha Ltd | 氷蓄熱式空調装置 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP4356918A patent/JP2856237B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06193916A (ja) | 1994-07-15 |
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