JP2852746B2 - 連続衝撃発生装置 - Google Patents

連続衝撃発生装置

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JP2852746B2 JP63034798A JP3479888A JP2852746B2 JP 2852746 B2 JP2852746 B2 JP 2852746B2 JP 63034798 A JP63034798 A JP 63034798A JP 3479888 A JP3479888 A JP 3479888A JP 2852746 B2 JP2852746 B2 JP 2852746B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、連続衝撃発生装置に関し、詳しくは、本
体振動が殆ど生ずることなく、しかも無重力状態であっ
ても対象物に対して連続的な衝撃を効率的に与えること
ができるように構成されたものに関する。
【従来の技術】
道路工事や建築現場などにおいてコンクリートや固ま
ったアスファルトを破砕するために使用されるブレーカ
には、連続衝撃発生装置が適用されており、この連続衝
撃発生装置には、大きく分類して次の2つのタイプがあ
る。 その第一のタイプは、圧搾空気発生装置で発生させた
圧搾空気を圧力ホースを介してブレーカ本体に導入し、
圧搾空気の膨脹力によって本体内に組込まれたピストン
を上下駆動し、これによって本体下部に支持したチゼル
などの撃打作業体のシャンクを連続的に叩くように構成
されたものである。 その第二のタイプは、本願の発明者によって提供され
たものであって、本体内にクランク機構によって往復駆
動される可動シリンダを内装するとともにこの可動シリ
ンダ内にエアクッションを介して自由ピストンを摺動自
由に内挿し、可動シリンダの上下往復運動に従動してエ
アクッションによって加速されながら上下動する自由ピ
ストンによって本体下部に支持された撃打作業体のシャ
ンクを連続的に叩くようにしたものである(たとえば特
開昭61−100380号公報参照)。この場合、動力源は、本
体に可撓性回転伝動軸によって連結された別体のもので
あったり、本体に一体に装備されたものであったりす
る。
【発明が解決しようとする問題点】
上記第一のタイプの従来例は、相当大きな重量をも
ち、かつ燃料消費率の高い圧搾空気発生装置を必須とし
ており、かつこれを長い圧力ホースを介して本体に連結
しなければならないため、エネルギ効率が非常に悪いと
ともに、作業範囲も限定されるとう問題があった。 また、上記第二のタイプの従来例は、エネルギをいっ
たん圧搾空気に変換する必要がない分、エネルギ効率は
第一の従来例より良いが更に次のような問題がある。 すなわち、クランク機構を介して可動シリンダを往復
動させているので、可動シリンダそれ自体の慣性力に起
因する本体の振動を低減することができない。また、本
体は、可動シリンダ自体が高速で往復し、かつ振動を発
生することに耐えるに十分な堅牢なものとする必要があ
り、そのため本体の重量が非常に重くなる。 さらに、一定の質量をもつ可動シリンダないし自由ピ
ストンを往復動させるのであるから、その慣性質量が障
害となって衝撃の周波数を一定以上に高くすることがで
きない。 加えて、可動シリンダにエアクッションを介して自由
ピストンを装填しているため、最適な撃打タイミングを
得るためには可動シリンダと自由ピストンの寸法および
重量比率を慎重に設定せねばならず、設計が困難、かつ
複雑である。また、部品点数が多いためにコストダウン
には限界がある。 さらに、可動シリンダは本体シリンダ内で、自由ピス
トンは可動シリンダ内でそれぞれ摺動しているため、そ
の摩擦熱によって装置全体が異常昇温するおそれがあ
る。そのために潤滑等の万全の対策を講じておく必要が
ある。 以上のような問題に加えて、今後、宇宙空間での建設
および破壊作業に衝撃発生装置が利用されることが予測
されるが、上記の従来例では、可動シリンダ内にエアク
ッションを介して自由ピストンが往復移動可能に装填さ
れるようになっていることから、大気の存在しない真空
空間での使用は不可能であるし、自由ピストンの重量と
エアクッションのバランスによって適当な打撃力を得る
ようにしていることから、装置を上向きにして使用した
り、あるいは無重量状態で使用したりすることができな
い問題がある。そして何よりも、従来の衝撃装置は、宇
宙空間に持ち出すには重量がありすぎる。 この発明は、上記の従来の問題を一挙に解決し、軽量
であるとともに部品点数がきわめて少なく、作動時での
本体の振動が少なく、摩擦熱による昇温の心配がなく、
衝撃周波数を思うように上げることができ、しかも無重
量状態であっても問題なく使用することができる連続衝
撃発生装置を提供することをその目的とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、この発明では、次の技術
的手段を講じている。 すなち、本発明の連続衝撃発生装置は、ケーシング内
に支軸を中心として回転可能に支持されており、動力源
によって回転駆動させられる回転部材と、この回転部材
に遊び動可能に支持された円柱状撃打体と、上記ケーシ
ングに軸方向往復移動可能に支持され、上記回転部材が
回転しているとき、上記撃打体の軸方向中間部外周面に
よって頂部に衝撃を繰り返し与えられる撃打作業体とを
備える連続衝撃発生装置であって、 上記回転部材は、上記支軸の軸線方向に所定間隔を隔
てて配置された一対のフランジ部を備えるとともに、各
フランジ部には、上記円柱状撃打体の両端部を拘束する
保持孔が形成されており、 上記各保持孔は、上記円柱状撃打体の直径と対応した
最大幅で上記支軸の半径方向に延びる同一形状の長穴状
となっているとともに、半径方向内方側円筒内面部と、
半径方向外方側円筒内面部とを備えており、かつ各円筒
内面部の曲率半径が上記円柱状撃打体の円筒外面の曲率
半径と対応させられていることにより、上記円柱状撃打
体は、その両端部が上記保持孔に拘束されて、上記支軸
の半径方向に一定距離遊び動可能であるとともに、自由
回転可能に支持されていることを特徴とする。 なお、上記撃打作業体の頂部に平坦面を設けるととも
に、この撃打作業体の軸心方向を、上記回転部材の支軸
の軸線と直交する平面内にあって、かつ、上記回転部材
が回転しているときの上記打撃体の円筒外面の移動軌跡
が上記撃打作業体の頂部の平坦面と干渉しうるように設
定すると、後記するように、撃打作業体は、連続衝撃発
生時に撃打体からの遠心力をより効果的に衝撃力として
受けることができ、撃打作業体の頂部の摩耗、損傷を最
小限に抑制することができる。
【作用および効果】
回転部材を回転させると、これに遊びをもって支持さ
れた撃打体は、遠心力によってその遊び範囲において回
転部材の半径方向外方に押し付けられる。遠心力は回転
数が大きいほど大きくなる。撃打作業体の頂部は上記撃
打体の移動軌跡と干渉しうるように配置されているか
ら、撃打作業体はその頂部に対する上記撃打体の衝突お
よび上記遠心力によって軸方向の衝撃力を受ける。 撃打体は、撃打作業体に衝突するとき衝撃反発力を受
けるが、この反発力は撃打体自体が回転部材に対して遊
びをもって支持されていることによって吸収され、回転
部材ないし装置本体には衝撃振動はほとんど伝わらな
い。また、上記反発力が回転部材の回転抵抗として作用
することもない。 とくに、本発明では、円柱状の撃打体を、その両端部
において、回転部材が有する一対のフランジ部に設けた
保持孔に遊嵌保持しており、しかも、この保持孔は、と
くに、円筒内面部の曲率半径が上記円柱状撃打体の曲率
半径と対応した、上記支軸の半径方向に長い長穴状とし
ている。したがって、円柱状の撃打体は、上記回転部材
に対して遊び動するが、その挙動は、回転部材に対して
相対的に回転(自転)しうることと、回転部材の半径方
向へ移動しうることとに限定される。すなわち、回転部
材の周方向への相対移動は規制される。保持孔と円柱状
撃打体との間には当然に潤滑がなされるが、通常状態に
おいて撃打体の外周と保持孔の円筒内面部の曲率が一致
しているために、不要な踊り動なく、撃打作業体の頂部
に衝突したときの反力によって撃打体には滑らかな回転
が与えられながら、長穴が許す範囲において遠心力に抗
して回転部材の半径方向に退避動する。しかも撃打体は
その両端部のみが回転部材に支持されているので、それ
自体の回転抵抗も少なくなる。これらのことは、回転部
材に対する制動作用を抑制するし、不要な振動や摩擦熱
が発生することを防止する。 回転部材に撃打体を1個支持する場合には、回転部材
が1回転する毎に撃打作業体に対して1回の衝撃を与え
ることができるが、撃打体を含めた回転部材の重心とそ
の回転中心を一致させておけば、従来例のように慣性質
量による回転数の限界は実質的になく、所望の回転数で
回転部材を回転させて、所望の衝撃周波数を得ることも
できる。また、回転部材に複数の撃打体を支持しておけ
ば、それだけ撃打周波数を上げることも簡単にできる。 そして、本発明の衝撃発生装置は、実質的に遠心力に
よって撃打作業体に対し衝撃を与えるように構成してい
るので、たとえ無重量状態であっても、撃打体に一定以
上の質量があるかぎり、問題なく衝撃を得ることができ
る。 また、従来例のように往復摺動部分が少ないので、摩
擦熱による装置の昇温も少なく、また、潤滑も簡単であ
る。 そして、基本的に、回転部材と、撃打体と、撃打作業
体を備えておればよいので、部品点数が極めて少なく、
かつ、装置を著しく軽量化することも可能である。 以上により、軽量であるとともに部品点数がきわめて
少なく、作動時での本体の振動が少なく、摩擦熱による
昇温の心配がなく、衝撃周波数を思うように上げること
ができ、しかも無重量状態であっても問題なく使用する
ことができる連続衝撃発生装置が達成される。
【実施例の説明】
以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明
する。 第1図および第2図に示すように、略円筒状のケーシ
ング1の内部には、略円板状の回転部材2が回転可能に
支持されている。 回転部材2は、軸方向に一定の厚みをもち、その軸方
向両端部に大径フランジ部2a,2bを、中間部に小径部2c
をもつ。そして両端にそれぞれ突設された支軸3,4が、
上記ケーシング1の各側壁1a,1bに開けた支孔5,6にベア
リング7,8を介して回転可能に支持されている。上記支
軸4は、可撓性の伝動軸9を介して外部の図示しない動
力源につながれており、動力源を駆動することにより、
上記回転部材2が回転させられる。 なお、上記動力源としては、電動モータやガソリンエ
ンジンなど、回転出力を得ることができるものであれば
どのようなものであってもよい。また、図示例において
上記回転部材2は、外部の動力源に対して伝動軸9を介
してつなげられているが、ケーシング1の適部に動力源
(図示略)を直接取付け、その出力軸と上記支軸4とを
直接またはベルト等を介して間接に連結してもよい。 第2図に表れているように、回転部材2には、その中
心軸と平行な円形の保持孔10が開けられ、この保持孔10
内に、その内径よりやや小径の外径を有する円柱状の撃
打体11が遊挿されている。すなわちこの撃打体11は、保
持孔10の内壁とのすきまが許すかぎりにおいて保持孔内
で遊動可能であり、かつ自由回転可能である。上記保持
孔10の回転部材の半径方向最外部は、上記小径部2cの外
周よりさらに外方に位置するようにしてあり、したがっ
てこの保持孔10は、小径部2cにおいてその周面に開口し
ている。これにより上記撃打体11の外周は、上記小径部
2cの周面の開口12から若干突出させられている。 上記回転部材2を回転させると、撃打体11は、遠心力
によって保持孔10における回転部材の半径方向外方の内
壁に押し付けられる。なお、図面において符号13は、保
持孔10とこれに遊挿される撃打体11とのすきまによって
生じるアンバランスを補正し、回転中の回転部材(撃打
体を含む)の重心と回転中心とを一致させるためのバラ
ンス穴である。 一方、ケーシング1の周壁1cの適部には、ボス14が設
けられる。このボス14は、上記回転部材2の半径方向に
のびてケーシング1の内部空間につながる支持孔15を有
し、この支持孔15に撃打作業体16のシャンク部16aが一
定距離往復移動可能に支持される。すなわち、上記シャ
ンク部16aの側壁には軸方向一定長さの凹部17が設けら
れ、かつボス部14に上記凹部17を横方向に通るストッパ
ピン18を通挿保持されている。これにより、上記凹部17
の下端17aがストッパピン18に当接する最上動位置か
ら、凹部17の上端17bがストッパピン18に当接する最下
動位置までの一定距離に撃打作業体16の往復移動距離が
規制される。この連続衝撃発生装置をブレーカとして使
用する場合、上記撃打作業体16の先端は、たとえば楔状
の尖端形状とされる。 上記撃打作業体16がその移動行程の上端にあるときの
シャンク部16aの頂部の位置は、第2図に示すように、
撃打体11の最外周部の移動軌跡とわずかに干渉するよう
に設定される。シャンク部16aの頂部は、丸みを帯びた
形状とし、耐摩耗表面処理を施こしておくと好適であ
る。 以上の構成において、撃打作業体16を対象物に押し付
けると、この撃打作業体16のシャンク部16aは移動行程
の最上端に位置する。そして動力源を駆動して回転部材
2を回転させると、上記撃打作業体16のシャンク部16a
の頂部が撃打体11の移動軌跡とわずかに干渉するように
位置していることから、遠心力によって保持孔10の内壁
に押しつけられた円柱状撃打体11の周面が上記シャンク
部16bの頂面に衝突し、撃打体11に作用する遠心力とあ
いまって、撃打作業体16に軸方向の衝撃力を与える。こ
の衝撃力は、回転部材2の回転数が大きいほど強くな
る。 撃打体11は、撃打作業体16に衝突した瞬間、衝撃反発
力を受けるが、この撃打体11は保持孔10内で遊動できる
ようになっていることから、若干保持孔10の内周面を転
がるにとどまり、すぐに遠心力によって保持孔10の最外
方面に押しつけられた状態に戻る。このようにして、撃
打体11が撃打作業体16から受ける衝撃反発力は、撃打体
11自体が保持孔10内で遊動することによって吸収され、
上記衝撃反発力が回転部材2を介して本体ケーシング1
に伝達されることはほとんどない。 また、撃打体11は、上記シャンク部16aの頂面に衝突
した瞬間に、第2図に示すように回転部材2の回転方向
と逆方向に回転することができる。したがって、撃打体
11とシャンク部16aの頂部とが擦り合うことが少なく、
摩擦熱の発生もほとんどなく、さらに、回転部材2ない
しはケーシング1に作用する衝撃反発力を消失させるこ
とができる。 一方、撃打作業体16が対象物に付き当てられていない
ときには、そのシャンク部16aの頂部は上記撃打体11の
移動軌跡と干渉しなくなるので、撃打体11を含めた回転
部材2の回転バランスがとれているかぎり、本体ケーシ
ング1に全く振動が発生しない。 本例では、回転部材2が1回転するごとに撃打作業体
16に1回の軸方向衝撃を与えることができるが、往復運
動させることによる慣性質量の問題がないので、回転部
材2の回転数を所望のように上昇させ、従来例では考え
られなかったような高周波数の衝撃を得ることも可能で
ある。また、本例では、回転部材2に1個の保持孔を設
け、これに1個の撃打体を遊装しているが、回転部材2
に等間隔に複数個の保持孔を設け、これらにそれぞれ撃
打体を遊装すれば、さらに、衝撃周波数を上げることが
できる。 そして、往復摺動する部分がきわめて少ないことによ
り、摺動摩擦熱による機体の昇温が極力抑制され、そし
て、潤滑も簡単である。 また、本発明の連続衝撃発生装置は、基本的に回転体
に保持された撃打体に作用する遠心力を利用しているの
で、重力に関係なく使用することができる。すんわち、
撃打作業体16を上向きにして使用したりすることもでき
るし、また、無重量状態であっても、撃打体に一定の質
量がある限り、問題なく、連続衝撃を得ることができ
る。 本発明の技術思想に基づき、さらに、以下のような展
開が可能である。 第3図および第4図は第二の実施例を示す。 この例では、回転部材2を単なる円柱形とするととも
にその外周部にU字状に切り欠いた保持溝19を形成し、
この保持溝19とケーシング1の内周壁1c′とが協働して
撃打体11を保持する保持空間10′を構成するようにして
いる。この場合の衝撃作用は上記第一の実施例と同様で
あるが、回転部材2が回転しているとき撃打体11はケー
シングの内周壁1c′を転動する恰好で移動するから、撃
打体11が撃打作業体16のシャンク部16aの頂部に衝突す
るとき、両者間にすべりが殆ど発生せず、撃打作業体16
のシャンク部の寿命が延長される。 以上の実施例では、撃打体11は円柱状に構成したが、
この撃打体の形状はとくに問われない。 すなわち、第5図に示す第三の実施例のように、上記
撃打体11は、正面視において砲弾状に形成し、その円柱
外面部を外方に向けてこれが撃打作業体16の頂部に衝突
するようにしてもよい。 また、以上の実施例においては、撃打体11は、余裕を
もった保持孔10または保持空間10′内に遊装されている
が、第6図および第7図に示す実施例のように、軸支し
てもよい。 すなわち、この場合、回転部材2に軸方向に離れて一
対設けたフランジ部2a,2a間に支軸20を掛け渡し状に設
け、この支持20に対し、この支軸20の外径より大きい内
径の中心孔21を開けた円柱状の撃打体11を、上記中心孔
21を支軸20に套挿するようにして支持するのである。こ
れにより、撃打体11は、中心孔21の内面と支軸20の外周
とのすきまが許す範囲で遊動可能であり、かつ支軸20回
りに自由回転可能である。この場合、回転部材2におけ
るその中心を挟んで上記撃打体11と反対側には、撃打体
11の質量と同等のバランスウェイト22が設けられる。 この実施例の場合においても、上記撃打体11の移動軌
跡と頂部が干渉するようにして撃打作業体16を配置す
る。本例において回転部材2を回転させたときの撃打体
11の作用は上記第一実施例と同様である。 本例の場合、回転部材2を軽量に構成できるという利
点があり、本体重量をさらに軽減することができる。 さらに、回転部材2の形状も、上述の各実施例のよう
に回転体形状である必要はなく、第8図のように回転中
心を通る長棒状に形成してもよい。この第8図に示す例
の作動は第1図および第2図に示す実施例と全く同様で
あるが、回転部材2の重量が著しく軽減されている。 次に、第9図および第10図に示した実施例について説
明する。 なお、この実施例は、動力源としての小型ガソリンエ
ンジンを一体に有し、かつ、杭打ち作業を都合良く行な
えるように構成した例である。 上述の各実施例と同様に構成されたケーシング1の上
部には、小型ガソリンエンジン23が、その出力軸24が回
転部材2の支軸3と平行となるように搭載されており、
出力軸24と支軸3の双方に固定したプーリ25,26間にベ
ルト27を掛け回してエンジン23の回転出力を回転部材2
に伝えるようにしている。 回転部材2は、支軸3上に一定間隔を隔てて平行に配
置された一対の大径フランジ部2a,2bを形成したような
構成をもっているが、大径フランジ部2a,2bの正面形状
は、第10図に示すように回転中心を通る長棒状の非円形
として重量軽減を図っている。 大径フランジ部2a,2bには、第10図に示すように、支
軸3の半径方向に長い長穴状の保持孔10が形成され、こ
の保持孔10に、円柱状に形成された撃打体11の両端が遊
嵌保持されている。この保持孔10の円筒内面部の曲率半
径は撃打体11の曲率半径に対応している。したがって、
撃打体11は、回転可能であるとともに、保持孔10の長穴
形状が許す範囲において支軸3の半径方向に所定距離自
由に移動できる。なお、回転部材2における支軸3(小
径部2c)を挟んで上記保持孔10ないし撃打体11と反対側
には、回転部材2全体の重心を回転中心と一致させるた
めのバランスウェイト22が一対の大径フランジ部2a,2b
に挟圧されるようにして固定されている。 一方、ケーシング1の下部に形成したボス部14には、
上述の実施例と同様に撃打作業体16のシャンク部16aが
一定距離往復摺動可能に支持される。なお、本例では、
ボス部14の下方に杭嵌合筒28を一体形成するとともに、
撃打作業体16の下端部に杭31の頂部の広い範囲に撃打力
を伝達しうる大径部16bを形成し、かつ上記杭嵌合筒28
の内面に上記大径部16bの下面周縁を受け止めることが
できるストッパ29を形成することにより、撃打作業体16
の上下方向移動行程を規制している。すなわち、撃打作
業体16は、上記大径部16bの上面がボス部14の下端に当
接する移動上端から、上記大径部16bの下面周縁がスト
ッパ29に当接する移動下端までの行程を自由に移動でき
る。 また、上記撃打作業体16の軸線は、第9図に表れてい
るように回転部材2の支軸3の軸線と直交する平面内に
存在するが、第10図に表れているように、支軸3の半径
の方向に対して偏位させられている。また、シャンク16
aの頂部は平坦面30とされ、かつ、移動行程上端は、第1
0図のように撃打作業体16がその移動行程上端にあると
きに回転部材2が回転するときの円柱状撃打体11の周縁
部の軌跡が上記平坦面29と干渉するように設定される。 杭打ち作業を行なうとき、地面に立てた杭31の上端に
杭嵌合筒28をはめ込むようにして装置本体を載せ、動力
源を駆動して回転部材2を回転させる。撃打体11は遠心
力を受けて保持孔10における支軸3を中心とする半径方
向の最外方部にありながら旋回し、回転作業体2の1回
転ごとに撃打作業体16のシャンク部16aの平坦状頂面30
に激突するとともに撃打作業体16にその軸方向下方の衝
撃力を与える。この衝撃を連続的に受けることにより、
杭31は速やかに土中に打ち込まれる。撃打体11は、とく
に円筒外面を有するように構成され、かつ、その外面が
撃打作業体16のシャンク部16aの頂部の平坦面に衝突す
るようにしているから、撃打体11の外周面が上記平坦面
30に対して点的ではなく直線的に接触し、そのために撃
打体および撃打作業体の疲労や変形が少なくなり、その
寿命が延長される。 なお、撃打体11が撃打作業体16のシャンク部16aの頂
部に激突したとき、撃打体11がその保持孔10内を遊動で
きることから、衝撃反発力がケーシング1に直接的に伝
達されることが少ないことは、上述の各実施例と同様で
ある。 本発明の連続衝撃発生装置の利用分野はきわめて広
い。冒頭の従来例に掲げたようにブレーカとして使用し
たり、第9図および第10図の例のように杭打ち機として
利用するほか、金属やコンクリートのバリ取り、アスフ
ァルト舗装時のアスファルト突き固め等に利用できる。
この場合、撃打作業体の端部は、それぞれの用途に応じ
た形状、すなわち、バリ取りであればヘラ状に、アスフ
ァルトの突き固めであれば平板状に形成される。また、
高周波衝撃を簡単に得ることができることから、その利
用範囲がさらに拡大すると予測される。また、重力の影
響を受けずに作動し、また、潤滑の心配も少ないので、
宇宙空間での利用も大いに考えられる。そして、作動中
の本体振動が少なく、また、撃打体とバランスウェイト
だけをある程度硬質で質量のあるもので作成すれば、そ
の他の部材はたとえば軽合金や樹脂で作成することも可
能であり、装置全体をきわめて軽量に構成できる。これ
は、宇宙空間に持ち出すのにきわめて好都合である。
【図面の簡単な説明】 第1図は請求項1の発明の第一実施例の縦断面図、第2
図は第1図のII−II線断面図、第3図は第二実施例の縦
断面図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第
三実施例の横断面図、第6図は第四実施例の縦断面図、
第7図は第6図のVII−VII線断面図、第8図は第五実施
例の横断面図である。第9図は請求項2の発明の実施例
の縦断面図、第10図は第9図のX−X線断面図である。 2…回転部材、11…撃打体、16…撃打作業体、30…平坦
面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に支軸を中心として回転可能
    に支持されており、動力源によって回転駆動させられる
    回転部材と、この回転部材に遊び動可能に支持された円
    柱状撃打体と、上記ケーシングに軸方向往復移動可能に
    支持され、上記回転部材が回転しているとき、上記撃打
    体の軸方向中間部外周面によって頂部に衝撃を繰り返し
    与えられる撃打作業体とを備える連続衝撃発生装置であ
    って、 上記回転部材は、上記支軸の軸線方向に所定間隔を隔て
    て配置された一対のフランジ部を備えるとともに、各フ
    ランジ部には、上記円柱状撃打体の両端部を拘束する保
    持孔が形成されており、 上記各保持孔は、上記円柱状撃打体の直径と対応した最
    大幅で上記支軸の半径方向に延びる同一形状の長穴状と
    なっているとともに、半径方向内方側円筒内面部と、半
    径方向外方側円筒内面部とを備えており、かつ各円筒内
    面部の曲率半径が上記円柱状撃打体の円筒外面の曲率半
    径と対応させられていることにより、上記円柱状撃打体
    は、その両端部が上記保持孔に拘束されて、上記支軸の
    半径方向に一定距離遊び動可能であるとともに、自由回
    転可能に支持されていることを特徴とする、連続衝撃発
    生装置。
  2. 【請求項2】上記撃打作業体の頂部には平坦面が形成さ
    れている一方、上記撃打作業体の軸心方向は、上記回転
    部材の支軸の軸線と直交する平面内にあって、かつ、上
    記回転部材が回転しているときの上記撃打体の円筒外面
    の移動軌跡が上記撃打作業体の頂部の平坦面と干渉しう
    るように設定されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の連続衝撃発生装置。
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