JP2848761B2 - 2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロック方法 - Google Patents
2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロック方法Info
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Description
る一基のプロペラ推進器の後方に2枚の高揚力舵を設け
た船舶において、2枚の高揚力舵がホバー状態にあると
きのみ主機関の起動を可能となす2枚の高揚力舵を有す
る船舶の主機関起動インターロック方法に関する。
ロペラ推進器の後方に2枚の高揚力舵を配置し、2枚の
高揚力舵の夫々の回転位置を組合せることにより、プロ
ペラ推進器が前進方向運転のままでプロペラ後流を制御
し、360°全周方向にわたり船体にスラストを与える
ことができる操船システムが知られている。
3に示すようなジョイスティックと呼ばれるコントロー
ラ21の一本の操縦レバー22によって操縦されてお
り、図4の(a)〜(f)に示すように、操縦レバー2
2の稼動範囲内のすべての点に対応して夫々の高揚力舵
23の回転位置が操縦モードとして定められている。
した状態において出航準備のため主機関の起動確認を行
っており、また客船においては、主機関起動直後に煙道
にたまった煤が煙突から吹き上げられて降下し、乗客の
衣服を汚損させる恐れがあるため、乗客の乗船開始より
充分前もって主機関を運転したままにしている。その際
一般に主機関が推進器と直結されているので、主機関が
回転すると推進器から回り推進力が発生して繋船索にこ
の推進力による張力がかかることになるため十分な係留
が必要である。
の高揚力舵がホバー状態にある場合においてのみ主機関
が起動でき、他の状態において主機関が起動できないよ
うにインターロックし、繋船停泊時に主機関を起動した
際の推進器の作用による船の動きを無くし、係留を容易
にしかつ出港準備作業の安全性を向上させることができ
る2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロ
ック方法を提供することを目的とする。
に、本発明の2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動
インターロック方法は、前進単一方向に作動する一基の
プロペラ推進器の後方に配した2枚の高揚力舵を、操船
指令を与える操作器からの舵角指示信号に基づいて舵取
機制御装置で操作する船舶において、前記プロペラ推進
器を駆動する主機関を起動するに際し、前記操作器から
の舵角指示信号を演算回路において演算処理し、操作器
からの舵角指示信号がホバー領域該当値になったとき、
演算回路から前記2枚の高揚力舵がホバー状態にある旨
の起動許可信号を主機関操縦制御装置に送信し、主機関
操縦制御装置においては前記起動許可信号を受信すると
き以外は主機関を起動できないようにインターロックす
るものである。
ペラ推進器の後方に配した2枚の高揚力舵をそれぞれ舵
取機で操作する船舶において、前記プロペラ推進器を駆
動する主機関を起動するに際し、前記舵取機に設けた舵
角発信器から出力する実舵角信号を演算回路において演
算処理し、舵角発信器からの実舵角信号がホバー領域該
当値になったとき、演算回路から前記2枚の高揚力舵が
ホバー状態にある旨の起動許可信号を主機関操縦制御装
置に送信し、主機関操縦制御装置においては前記起動許
可信号を受信するとき以外は主機関を起動できないよう
にインターロックするものである。
通知手段によって2枚の高揚力舵がホバー状態にある旨
を操船者に通知するものである。
一方向に作動させた状態において、操船指令を与える操
作器からの舵角指示信号に基づいて2枚の高揚力舵の回
転角位置を適宜組合わせることにより、船体を直前進、
前進左旋回、前進右旋回、直後進、後進左旋回、後進右
旋回、ホバーおよび船尾のその場での左右移動をさせる
ことができる。一方、繋船停船時には、2枚の高揚力舵
がホバー状態であるときのみ主機関が起動でき、この状
態では船の前後左右方向の推力がバランスし、いずれの
方向への推力も働かないので、繋船索への張力はかから
ず、出航作業の安全確保が図られる。
た舵角発信器から出力する実舵角信号に基づいて2枚の
高揚力舵がホバー状態であることを検知し、主機関の起
動の可否を判定することができる。
力舵がホバー状態であることを、通知手段によって操船
者に通知するので、操船者は主機関が起動可能な状態に
あることを知覚することができる。
明する。本実施例における操船システムは、1基の前進
単一方向に作動する推進器の後方に2枚の高揚力舵を配
し、推進器を作動させた状態において2枚の高揚力舵の
回転角位置を適宜組合せることにより、船体を直前進、
前進左旋回、前進右旋回、直後進、後進左旋回、後進右
旋回、ホバーおよび船尾のその場での左右移動させるも
のである。
ク)の左舷舵角用ポテンショメータ1aおよび右舷舵角
用ポテンションメータ1bは、ジョイスティックの傾転
方向と傾転量に応じてワイパーが摺動し、各ワイパーか
ら左舷側舵および右舷側舵への舵角指示信号として、指
令舵角に比例した電圧信号がそれぞれVδP およびVδ
S として発せられ、それぞれコンパレータ2a、2bに
与えられる。尚、これらの信号は同時に2枚の高揚力舵
を制御する舵取機制御装置へ送られて舵角制御に利用さ
れる。
基準電圧発生器3a、ホバー位置左舷基準電圧発生器3
bからのホバーの舵角に対応する基準電圧と、ジョイス
ティクからの信号電圧を比較して、基準電圧とジョイス
ティックからの信号電圧の差が両コンパレータ2a,2
bともある範囲内になったとき、ホバー状態であるとし
て主機関操縦制御装置5へ、起動許可信号を送り、主機
関の起動ができるようにし、その他の状態では起動でき
ないようにインターロック回路を構成する。
は、左舷舵角用ポテンショメータ1aからの電圧信号V
δP とホバー位置左舷基準電圧発生器3aからの基準電
圧Vδ PBとの差がある値(ΔVo)以下になったとき、
コンパレータ2aからON信号が発生し、それ以外では
OFF信号となるように構成する。同様にコンパレータ
(右舷用)2bでは、右舷舵角用ポテンショメータ1b
からの電圧信号VδS とホバー位置右舷基準電圧発生器
3bからの基準電圧VδSBとの差がある値(ΔVo)以
下になったときコンパレータ2bからON信号を発生
し、それ以外ではOFFとなるように構成する。
信号をAND回路4に入力して、両コンパレータ2a,
2bからの信号がともにONのときのみ、主機関操縦制
御装置5ならびに通知手段であるホバー表示器7にON
信号を与える。ΔVoはホバー位置を一点にするのでは
なくある適当な領域をもたせるために定めるものであ
る。
4からの信号がONのときのみ、別途に設けた起動装置
からの起動信号の入力によって主機関起動のための作動
を行って主機関6を起動させるように構成する。
を点灯させるか、ブザーを鳴らすように構成して、操船
者にホバーの状態であることを通知する。図2は本発明
の他の実施例を示すものである。先の実施例と同様の作
用を行う部材については同一番号を付して説明を省略す
る。図2において、左舷舵取機11aおよび右舷舵取機
11bにはそれぞれ左舷舵角発信器12aおよび右舷舵
角発信器12bを設けており、左舷舵角発信器12aか
らの信号をVδP 、右舷舵角発信器12bからの信号を
VδS として、コンパレータ2a、2bに与える。
停船時には、2枚の高揚力舵がホバー状態であるときの
み主機関が起動でき、この状態では船の前後左右方向の
推力がバランスし、いずれの方向への推力も働かないの
で、繋船索への張力はかからず、出航作業の安全確保が
図られる。また、主機関が起動可能なホバー状態にある
ことを、通知手段によって操船者に知覚させることがで
きる。
ロック機構を示すブロック図である。
ーロック機構を示すブロック図である。
る。
置の組み合わせを示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 前進単一方向に作動する一基のプロペラ
推進器の後方に配した2枚の高揚力舵を、操船指令を与
える操作器からの舵角指示信号に基づいて舵取機制御装
置で操作する船舶において、前記プロペラ推進器を駆動
する主機関を起動するに際し、前記操作器からの舵角指
示信号を演算回路において演算処理し、操作器からの舵
角指示信号がホバー領域該当値になったとき、演算回路
から前記2枚の高揚力舵がホバー状態にある旨の起動許
可信号を主機関操縦制御装置に送信し、主機関操縦制御
装置においては前記起動許可信号を受信するとき以外は
主機関を起動できないようにインターロックすることを
特徴とする2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動イ
ンターロック方法。 - 【請求項2】 前進単一方向に作動する一基のプロペラ
推進器の後方に配した2枚の高揚力舵をそれぞれ舵取機
で操作する船舶において、前記プロペラ推進器を駆動す
る主機関を起動するに際し、前記舵取機に設けた舵角発
信器から出力する実舵角信号を演算回路において演算処
理し、舵角発信器からの実舵角信号がホバー領域該当値
になったとき、演算回路から前記2枚の高揚力舵がホバ
ー状態にある旨の起動許可信号を主機関操縦制御装置に
送信し、主機関操縦制御装置においては前記起動許可信
号を受信するとき以外は主機関を起動できないようにイ
ンターロックすることを特徴とする2枚の高揚力舵を有
する船舶の主機関起動インターロック方法。 - 【請求項3】 起動許可信号を通知手段に送信し、通知
手段によって2枚の高揚力舵がホバー状態にある旨を操
船者に通知することを特徴とする請求項1または請求項
2記載の2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動イン
ターロック方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180573A JP2848761B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロック方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5180573A JP2848761B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロック方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733087A JPH0733087A (ja) | 1995-02-03 |
JP2848761B2 true JP2848761B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=16085643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5180573A Expired - Lifetime JP2848761B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 2枚の高揚力舵を有する船舶の主機関起動インターロック方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848761B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4135448B2 (ja) | 2002-09-17 | 2008-08-20 | ブラザー工業株式会社 | 液滴噴射装置の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610102B2 (ja) * | 1985-10-02 | 1994-02-09 | テイカ株式会社 | 粉体結合材組成物 |
JPS62121465A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-02 | Canon Inc | 原稿台移動式画像形成装置 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP5180573A patent/JP2848761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0733087A (ja) | 1995-02-03 |
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