JP2842356B2 - 移動間仕切装置 - Google Patents

移動間仕切装置

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JP2842356B2
JP2842356B2 JP2410896A JP2410896A JP2842356B2 JP 2842356 B2 JP2842356 B2 JP 2842356B2 JP 2410896 A JP2410896 A JP 2410896A JP 2410896 A JP2410896 A JP 2410896A JP 2842356 B2 JP2842356 B2 JP 2842356B2
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康博 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテルやオフィス
等のフロアーを必要に応じて間仕切る場合に使用される
移動間仕切装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の移動間仕切装置は、底壁に連続
的な開口部を有してなる天井レールを建物の天井に固設
し、この天井レール内に複数の走行体を走行可能に配設
するとともに、これら各走行体に懸吊杆を装着し、それ
ら懸吊杆の下端側を前記開口部を通過させて天井レール
の下方に垂下させている。そして、対をなす懸吊杆に移
動壁をそれぞれ懸吊支持させ、その移動壁を前記天井レ
ールに沿って移動させ得るように構成しているのが一般
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動間仕切
装置を構成する天井レールは、使用位置と収納位置との
間で移動壁を種々の態様で移動させ得るように敷設され
るが、その代表的なものとして、収納位置から引き出し
た移動壁を壁面に沿って移動させた後、その壁面に対す
る直交方向、すなわち、その壁面と対向壁面との間に設
定した間仕切ライン上に位置づけるようにしているもの
が多い。そして、前述した移動壁の方向転換部分に、従
来よりクロスレール、湾曲レール、ターンテーブル等が
採用されている。
【0004】ところが、クロスレール方式のものは、背
丈の高いパネルほど操作性が悪くなるという不具合があ
る。すなわち、この方式のものは、走行体に、一方向に
滑動可能な2輪と、その直交方向に滑動可能な2輪とを
備えた4輪式のものが採用され、走行体の一方の2輪を
滑動させながら移動壁を壁面に沿って移動させた後は、
移動壁に厚み方向への付勢力を作用させて走行体の他の
2輪が壁面と直交する方向に伸びる次のレールに乗り上
げる位置まで少なくとも移動壁を誘導する必要がある。
このため、操作力が上縁にまで伝わり難い大型の移動壁
では、厚み方向に加える操作力が移動壁に単に暖簾押し
した程度の変化しか惹起させ得ない場合があり、操作不
良若しくは操作不能に陥り易いという欠点がある。一
方、湾曲レールを使用する場合には、この湾曲レールは
壁面に沿って配設される直線レール部と間仕切ラインに
沿って配設される直線レール部との交叉部分に配設され
るが、端部に配置される移動壁にこの湾曲レールを通過
させて完全に間仕切ライン上の直線レール部に位置づけ
ると、その移動壁の側縁と壁面との間に大きな隙間が生
じることになる。このため、移動壁に比較的幅広なテレ
スコープパネルを内有させたとしても、その隙間を完全
に遮蔽することは困難な場合がある。しかも、このよう
にテレスコープパネルを壁面に密着させ得ない状況下で
は、テレスコープパネルのもう1つの作用、すなわちテ
レスコープパネルを壁面に当接させた際の反力で各移動
壁間を密着させるといった作用も期待し得ないものとな
る。さらに、ターンテーブルを採用する場合には、直線
レール部の交叉部分に配置することによって走行体の方
向転換を容易に行うことができるものの、何よりも大幅
なコストアップにつながるという欠点がある。
【0005】このような不具合を解消する手法として、
搬送途上に配設される直線レール部の延長方向に向けて
湾曲レール部の始端から分岐して伸びる補助直線レール
部を設け、前側の走行体を湾曲レール部側に進入させ、
後側の走行体を補助直線レール部に進入させて、後側の
走行体の方向転換を要さずに端部に配置される移動壁を
次第に回動させながら間仕切ライン上に位置づけるよう
にしたものも考えられている。このようにすれば、少な
くとも移動壁の側縁は壁面に近い位置に配設されるの
で、テレスコープパネルを壁面に密着させる限りにおい
ては支障はない。ところが、このようにすると、壁面に
沿って補助直線レール部に進入させた走行体はその壁面
に直角をなす間仕切ライン方向には移動し得ないため、
当該移動壁の側縁からテレスコープパネルを突出させて
壁面に当接させたとしても、その反力を受けた移動壁が
反対方向に移動することはあり得ず、各移動壁間の隙間
を密着させる作用を営ませることは不可能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、間仕切ラインの端部に配置される移
動壁を移動壁本体と上部構造体とから構成し、上部構造
体は走行体に直接連結し、移動壁本体は上部構造体に懸
下させて該上部構造体に対して移動壁の移動方向に遊動
させ得るように構成するとともに、移動壁本体の側縁に
突没可能にテレスコープパネルを配置しておくようにし
たものである。このため、この移動壁を間仕切ラインに
沿って壁際に配置し、テレスコープパネルを壁面に向け
て突出させ、その反力が移動壁本体に作用した場合に、
上部構造体が走行体とともにその位置にあって不動であ
っても、移動壁本体は上部構造体に対して移動壁の移動
方向に遊動しながらテレスコープパネルの突出方向と反
対方向に移動できることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、天井レールに配設した
走行体に移動壁を移動可能に懸吊支持させてなるものに
おいて、少なくとも一部の移動壁を、走行体に連結され
る上部構造体と、この上部構造体に移動壁の移動方向に
沿って遊動可能に支持される移動壁本体と、この移動壁
本体の側縁に側方に向けて突没可能に配設されるテレス
コープパネルとから構成したものである。
【0008】移動壁を移動させる際に移動壁本体が不必
要に遊動することを防止するためには、テレスコープパ
ネルが没入した際に、上部構造体がテレスコープパネル
と移動壁本体との間で拘束されるように構成しておくこ
とが有効となる。移動壁本体を簡単な構成で上部構造体
に遊動可能に支持させておくためには、移動壁本体を、
水平支軸回りに軸着したガイドローラを介して上部構造
体に懸下させておくことが好ましい。
【0009】天井レールの具体的な実施の形態として
は、間仕切ラインに沿って配設される第1の直線レール
部と、前記間仕切ラインに向かう搬送途上において前記
第1の直線レール部と交叉する方向に配設される第2の
直線レール部と、前記第1、第2の直線レール部の端部
間を連結する位置に配設される湾曲レール部と、前記第
2の直線レール部の延長方向に向かって湾曲レール部の
始端から分岐して伸びる補助直線レール部とを具備して
なるものが挙げられ、この場合に一部の移動壁を、第1
の直線レール部に進入させた走行体と補助直線レール部
に進入させた走行体とを介して間仕切ラインに配置し、
その一側縁より壁面に向けてテレスコープパネルを突没
させ得るように構成しておくことが望ましい。
【0010】このような構成において、前側の走行体を
湾曲レール部に進入させ、後側の走行体を補助直線レー
ル部に進入させると、前側の走行体は90°方向転換
し、後側の走行体は方向転換せずに直進し、端部に配置
される移動壁が徐々に回動しながら間仕切ライン上に位
置づけられる。このとき、その移動壁の一側縁は補助直
線レール部が無い場合に比べて遙かに壁面に近い位置に
位置づけられる。その後、移動壁本体から壁面に向けて
テレスコープパネルを突出させると、その先端が壁面に
当接してその間の隙間を遮蔽し、さらにその後、壁面か
らの反力が移動壁本体に作用する。その際、後側の走行
体が直進しており、上部構造体は間仕切ライン方向に移
動し得ない状態にあるが、この上部構造体に対して移動
壁本体が遊動可能とされているため、移動壁本体は次第
にテレスコープパネルの突出方向と反対方向に移動し
て、隣接する移動壁の対応する側縁に当接し、その間の
隙間や、更に他の移動壁間に存在する隙間を密着させる
作用を営むものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図8を参
照して説明する。この移動間仕切装置1は、図1に示す
ように、天井レール2に配設した各一対の走行体3a、
3bに移動壁4X、4Yの両側縁近傍の上端を移動可能
に懸吊支持させることにより構成される。
【0012】天井レール2は、図1及び図2に示すよう
に、室内の天井面5にその底壁2bの下面を略面一に連
続させて敷設されるもので、その底壁2bの幅方向中央
部に長手方向に沿って伸びる開口部2aが設けられてい
る。この天井レール2の敷設の形態は、図1及び図3に
示すように、間仕切ライン6に沿って一端を図示壁面W
の近傍に位置付け他端を図示しない対向壁面の近傍に位
置付けて配設される第1の直線レール部7と、前記間仕
切ライン6に向かう搬送途上において前記第1の直線レ
ール部7と直交する壁面Wに沿って配設される第2の直
線レール部8と、これら第1、第2の直線レール部7、
8の端部間を連結する湾曲レール部9と、前記第1の直
線レール部8の延長方向に向かって湾曲レール部9の始
端9aから分岐して伸びる補助直線レール部10とから
なっている。
【0013】走行体3a、3bは、図2及び図3に示す
ように、天井レール2の開口部2aの両側に位置する底
壁2bの上面に各一対の前輪31及び後輪32を転動自
在に配置してなるもので、前輪31及び後輪32は互い
に平行な車軸を有し、転動方向を同一方向に設定されて
いる。移動壁4Xは、図1〜図4に示すように、間仕切
ライン6に沿って一方の壁面Wに最も近い位置に配設さ
れるもので、対をなす走行体3a、3bに連結される上
部構造体11と、この上部構造体11に遊動可能に支持
される移動壁本体12と、この移動壁本体12の一側縁
12aに配設されるテレスコープパネル13とを有して
なる。
【0014】上部構造体11は、移動壁本体12の幅寸
法よりも若干大きい長手寸法を有したもので、図2に示
すようにパイプフレーム14と、このパイプフレーム1
4の下面に剛接した横断面H型のガイドレール15とか
らなり、ガイドレール15に設定した上向ガイドローラ
転動面15aをそれぞれ移動壁本体12の左右の表面板
18に向けて開放している。そして、前記パイプフレー
ム14の上面における両端近傍部の2か所より上方に向
けて懸吊杆である吊ボルト16を一対に突設し、これら
の吊ボルト16を前記天井レール2の開口部2aを介し
天井レール2内に挿入して、その位置において対応する
前側の走行体3a及び後側の走行体3bにスラストベア
リング16aを介して懸吊支持させている。このスラス
トベアリング16aの介在により、走行体3a、3bは
移動壁4に対して吊ボルト16の軸心回りに自在に方向
転換することができる。
【0015】移動壁本体12は、上縁が天井面5付近に
配設され、下縁が床面F付近に配設されるもので、図示
しない芯材の両面に表面板18を貼着した構造からな
り、表面板18の上縁近傍の内面側に図3に示すように
軸心を合致させて一対のガイドローラ19を水平支軸2
0を介して軸着している。そして、これらのガイドロー
ラ19を前述した上部構造体11のガイドレール15に
設けたガイドローラ転動面15aに転動可能に支持させ
ている。すなわち、移動壁本体12は上部構造体11に
ガイドローラ19及びガイドレール15を介して懸下さ
れ、その状態でガイドレール15に沿ってガイドローラ
19を転動させながら移動壁4の移動方向に遊動し得る
ようになっている。
【0016】テレスコープパネル13は、前記移動壁本
体12の一側縁12aにおける表面板18の間であって
上部構造体11と干渉しない位置に配設されるもので、
パネル駆動機構21を介して移動壁本体12に支持され
ている。パネル駆動機構21は、図4に示すように、移
動壁本体12に回転自在で軸方向移動不能に配設される
ねじ部22と、このねじ部22を回転駆動する駆動部2
3と、テレスコープパネル13側において前記ねじ部2
2と螺合する位置に固設される固定ナット24とを備え
ている。そして、前記ねじ部22を駆動部23において
正逆回転駆動することにより、このねじ部22に螺合さ
れたナット24をねじ送りし、このナット24を固設し
てなる前記テレスコープパネル13を移動壁本体12の
一側縁12aから側方に向けて突没させ得るようにして
いる。また、このテレスコープパネル13が最も没入し
た図3及び図4に示す位置において、前記上部構造体1
1の一端面11aがテレスコープパネル13の先端面1
3aに、また他端面11bが移動壁本体12の他側縁1
2bにそれぞれ当接ないし極接近して移動壁本体4に対
する上部構造体11の相対動作が拘束されるように設定
してある。すなわち、上部構造体11はテレスコープパ
ネル13の没入位置で移動壁本体12と不離一体とな
り、テレスコープパネル13が突出すると、最大で(つ
まり最初からその突出動作が反力として移動壁本体12
に作用する場合)、その突出量Sに相当する距離だけテ
レスコープパネル13の突出方向と反対方向へ移動壁本
体12の遊動動作を許容するようになっている。勿論、
このような遊動動作中はテレスコ−プパネル13は静止
している。
【0017】なお、図1に示す他の移動壁Yは、前記移
動壁Xよりも先に間仕切ライン6上に搬送されるもの
で、移動壁Xの上部構造体11及びテレスコープパネル
13に相当する構成を備えておらず、移動壁本体12が
直接吊ボルト16を介して前後の走行体3a、3bに懸
吊支持されている。他の構造については前記移動壁Xと
概ね同様のものである。
【0018】次に、このような構成からなる移動間仕切
装置の移動壁4Y、4Xを、例えば図示しない収納室に
格納された状態から順次に引き出して間仕切ライン6に
セッティングする際の操作について説明する。先ず先頭
の移動壁4Yを壁面Wに沿って第2の直線レ−ル部8上
を移動させ、前後の走行体3a、3bを共に湾曲レール
部9を通過させた後に間仕切ライン6上に配設した直線
レール部7の端部、すなわちその移動壁4Yの側縁が図
示しない壁面に当接する位置にまで移行させる。そし
て、順次他の移動壁4Yを同様の手順によって間仕切ラ
イン6上に位置づける。
【0019】これに対して、最後に移動させる移動壁4
Xについては、前記とは異なる操作によって間仕切ライ
ン6上に移送する。すなわち、この移動壁4Xが湾曲レ
ール部9の始端9aに近付いたころ、先ず前側の走行体
3aを湾曲レール部9に進入させ、次に後側の走行体3
bを図3に想像線で示す状態から湾曲レール部9側では
なくその始端9aから分岐して伸びる補助直線レール部
10側に進入させる。このような挙動を実現するため
に、本実施例は、天井レール2のその分岐部分に、図2
及び図3に示すように湾曲レール部9に沿って伸びる下
向コ字形のガイド25と補助直線レール部10に沿って
伸びる下向コ字形のガイド26とを設けており、これに
対して移動壁Xの前側の走行体3bには前記ガイド25
にのみ係接する案内ローラ33を、また後側の走行体3
bには前記ガイド26にのみ係接する案内ローラ34を
それぞれ突設している。これにより、各走行体3a、3
bは分岐部分を通過する際に自ずと湾曲レール部9側又
は補助直線レール部10側に案内されることになる。な
お、他の移動壁Yの走行体3a、3bには前記案内ロー
ラ33のみが設けられ、全て湾曲レール部9側へ誘導さ
れるようになっている。このようにして、前記移動壁X
の走行体3bをこの補助直線レール部10の延長方向に
沿って間仕切ライン6上にまで直進移動させると、その
前に走行体3aが湾曲レール部9から第1の直線レール
部7へ90°方向転換して通り抜けているため、移動壁
4Xは起立姿勢のままで平面視右回りに回動して、その
面板部の中心が間仕切ライン6に合致する位置に位置付
けられる。そして、この位置においてパネル駆動機構2
1の駆動部23を動作させ、移動壁本体12から壁面W
に向けてテレスコープパネル13を突出させると、先ず
その先端13aが図5及び図6に示すように壁面Wに当
接してその間の隙間が遮蔽される。そして、さらに駆動
を続行すると、今度は移動壁本体12に壁面Wからの反
力が作用し始める。このとき、走行体3bが向きを変え
ずに補助直線レール部10に進入しており、上部構造体
11がその位置に拘留されて間仕切ライン6方向に移動
し得ない状態にあるが、その後のテレスコ−プパネル1
3の突出量はそのまま移動壁本体12に反力として作用
して上部構造体11に対する相対的な遊動動作を惹起す
るため、移動壁本体12は次第に図7及び図8に示すよ
うにテレスコープパネル13の突出方向と反対方向に移
動して、その他側縁12bが隣接する移動壁4Yの対応
する側縁12cに当接し、その間の隙間や、更に他の移
動壁4Y、4Y間に存在する隙間を密着させることにな
る。
【0020】以上のようにして、本実施例の移動間仕切
装置は、レール構造の複雑化や大幅なコストアップを招
くことなく、端部に配置される移動壁4Xを適切に間仕
切ライン6上に位置づけて当該移動壁4Xと壁面Wとの
隙間、移動壁4X、4Y間の隙間、ひいては各移動壁4
Y、4Y間の隙間を遮蔽し、間仕切装置としての適正な
機能を営むことになる。また、端部に配置される移動壁
4Xの移動も極めて円滑なものとなる。このため、本実
施例をホテルやオフィスのフロアー等に適用することに
よって極めて有用な効果が奏されるものとなる。
【0021】しかも、本実施例においては、テレスコー
プパネル13が没入した際に上部構造体11がテレスコ
ープパネル13と移動壁本体12との間で拘束されるよ
うに構成しているため、テレスコープパネル13を没入
させた状態で移動壁4Xを移動させれば移動壁本体12
が不慮に上部構造体11に対して遊動することがなく、
格別なロック機構を設けずとも移動壁4Xの作動の円
滑、安定、的確性を担保しておくことができる。
【0022】さらに、本実施例では、移動壁本体12
を、ガイドローラ19及びガイドレール15を介して上
部構造体11に懸下させるようにしているため、移動壁
本体12を上部構造体11に対して遊動可能とする際の
構成を簡略なもので済ませることができる。なお、各部
の具体的な構成は、上述した実施例のみに限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。例えば、前記実施例では移動壁の壁面に
近い側の側縁からテレスコープパネルが突没するように
構成したが、その反対側の側縁からテレスコープパネル
を突没させる構成を妨げるものではない。しかしなが
ら、テレスコープパネル部分が隣接する移動壁との間で
見苦しい目地を作ることになるのであれば、前記実施例
のように壁面側に配置しておく方が好ましい。また、遮
音性等を高めるためにホテルのフロアー等を図9に示す
ように二重仕切りにする場合があるが、このような場合
には、搬送途上に配置される第2の直線レール部8と各
間仕切ライン61、62に沿って配置される対をなす第
1の直線レール部7a、7bとの間をそれぞれ対をなす
湾曲レール部91、92によって連結するとともに、第
2の直線レール部8の延長方向に向かって湾曲レール部
91の始端91aから分岐する位置に補助直線レール部
10aを設け、さらにこの補助直線レール部10aを第
2の直線レール部8の一部とみなした場合にその延長方
向に向かって湾曲レール部92の始端92aから分岐す
る位置に補助直線レール部10bを設けるようにすれば
よい。また、初段の間仕切ライン61に配置される移動
壁Xには前記と同様の案内ローラ33、34を設けてガ
イド25、26に係合させるようにし、次段の間仕切ラ
イン62に配置される移動壁Xには図9及び図10に示
すように前記案内ローラ33、34に対して相対的に突
出量の小さい案内ローラ35、36を設けて、より低い
位置に垂下させたガイド27、28に係合させるように
すればよい。また、次段の間仕切ライン62に配置され
る移動壁Yにはガイドローラ35のみを設けておく。こ
のようにすれば、次段の間仕切ライン62に配置される
べき移動壁X、Yの案内ローラ35、36はガイド2
5、26の下を通過して次なるガイド27、28におい
て確実に案内されるものとなる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の移動間仕切装置は、天井レールに配設した
走行体に移動壁を移動可能に懸吊支持させてなるものに
おいて、少なくとも一部の移動壁を、走行体に連結され
る上部構造体と、この上部構造体に移動壁の移動方向に
沿って遊動可能に支持される移動壁本体と、この移動壁
本体の側縁に側方に向けて突没可能に配設されるテレス
コープパネルとから構成したものである。
【0024】このため、かかる移動壁を間仕切ラインの
端部に適用した場合に、テレスコープパネルを壁面に当
接させることによって先ず当該移動壁と壁面との隙間を
遮蔽し、その反力を利用して引き続きその移動壁と隣接
する移動壁との隙間、ひいては他の移動壁間の隙間を密
着させることができ、構造の複雑化や大幅なコストアッ
プを招くことなく、また操作を複雑にすることなく間仕
切装置としての適正な遮蔽機能を営むことができる。
【0025】また、テレスコープパネルが没入した際
に、上部構造体がテレスコープパネルと移動壁本体との
間で拘束されるように構成しておけば、移動壁を移動さ
せる際の移動壁本体の不安定な遊動を格別なロック機構
を設けることなく有効に防止することが可能となる。さ
らに、移動壁本体を、水平支軸回りに軸着したガイドロ
ーラを介して上部構造体に懸下させておくように構成す
れば、移動壁本体を簡単な構成で上部構造体に遊動可能
に支持させることができる。
【0026】したがって、本発明は、搬送途上に配設さ
れる直線レール部の延長方向に向かって湾曲レール部の
始端から分岐して伸びる補助直線レール部を設け、前側
の走行体を湾曲レール部側に進入させ、後側の走行体を
補助直線レール部に進入させて、後側の走行体の方向転
換を要さずに端部に配置される移動壁を次第に回動させ
ながら間仕切ライン上に位置づけるようにした構成を有
する間仕切装置として極めて有用なものとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の移動壁のうち間仕切ラインの端部に
配置されるものを示す側断面図。
【図3】同実施例の湾曲レール部の近傍を移動壁との関
係において示す模式的な平断面図。
【図4】同実施例の移動壁のうち間仕切ラインの端部に
配置されるものを示す正面図。
【図5】同実施例においてテレスコ−プパネルを突出さ
せたときの途中の状態を示す図3に対応した模式的な平
断面図。
【図6】同正面図。
【図7】同実施例においてテレスコープパネルを突出さ
せたときの最終的な状態を示す図3に対応した模式的な
平断面図。
【図8】同正面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す図3に対応した模式
的な平面図。
【図10】同実施例における一部のレール構造等を示す
要部断面図。
【符号の説明】 1…移動間仕切装置 2…天井レ−ル 3a、3b…走行体 4X…一部の移動壁 4Y…移動壁 6、61、62…間仕切ライン 7、7a、7b…第1の直線レ−ル部 8…第2の直線レ−ル部 9、91、92…湾曲レ−ル部 10、10a、10b…補助直線レ−ル部 11…上部構造体 12…移動壁本体 13…テレスコ−プパネル 19…ガイドロ−ラ 20…水平支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−88422(JP,A) 実開 昭57−135672(JP,U) 実開 平3−8287(JP,U) 実開 昭57−21112(JP,U) 実開 昭55−119866(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05D 15/00 E06B 7/18 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井レールに配設した走行体に移動壁を移
    動可能に懸吊支持させてなるものにおいて、少なくとも
    一部の移動壁を、走行体に連結される上部構造体と、こ
    の上部構造体に移動壁の移動方向に沿って遊動可能に支
    持される移動壁本体と、この移動壁本体の側縁に側方に
    向けて突没可能に配設されるテレスコープパネルとから
    構成してなることを特徴とする移動間仕切装置。
  2. 【請求項2】テレスコープパネルが没入した際に、上部
    構造体がテレスコープパネルと移動壁本体との間で拘束
    されるように構成してなることを特徴とする請求項1記
    載の移動間仕切装置。
  3. 【請求項3】移動壁本体が、水平支軸回りに軸着したガ
    イドローラを介して上部構造体に懸下されてなることを
    特徴とする請求項1又2記載の移動間仕切装置。
  4. 【請求項4】天井レールが、間仕切ラインに沿って配設
    される第1の直線レール部と、前記間仕切ラインに向か
    う搬送途上において前記第1の直線レール部と交叉する
    方向に配設される第2の直線レール部と、前記第1、第
    2の直線レール部の端部間を連結する位置に配設される
    湾曲レール部と、前記第2の直線レール部の延長方向に
    向かって湾曲レール部の始端から分岐して伸びる補助直
    線レール部とを具備してなるものであり、一部の移動壁
    が第1の直線レール部に進入させた走行体と補助直線レ
    ール部に進入させた走行体とを介して間仕切ラインに配
    置され、その一側縁より壁面に向けてテレスコープパネ
    ルを突没させ得るように構成されていることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の移動間仕切装置。
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