JP2840754B2 - フイルタ回路 - Google Patents

フイルタ回路

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JP2840754B2
JP2840754B2 JP1083084A JP8308489A JP2840754B2 JP 2840754 B2 JP2840754 B2 JP 2840754B2 JP 1083084 A JP1083084 A JP 1083084A JP 8308489 A JP8308489 A JP 8308489A JP 2840754 B2 JP2840754 B2 JP 2840754B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第3図) D発明が解決しようとする問題点(第3図) E問題点を解決するための手段(第1図) F作用(第1図) G実施例(第1図〜第2図) (G1)第1の実施例(第1図) (G2)第2の実施例(第2図) (G3)他の実施例 H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はフイルタ回路に関し、特にテレビジヨン受像
機、ビデオテープレコーダ等のビデオ機器において、ビ
デオ信号を輝度信号及びクロマ信号に分離するフイルタ
回路に適用して好適なものである。
B発明の概要 第1の発明は、フイルタ回路において、第1及び第2
の2ラインくし型フイルタ回路から出力されるクロマ信
号に加えて、3ラインくし型フイルタ回路から出力され
るクロマ信号を切り換えて出力することにより、ドツト
妨害を有効に回避して滑らかに画質が変化する自然な表
示画像を得ることができる。
さらに第2の発明は、フイルタ回路において、第1及
び第2の2ラインくし型フイルタ回路と、3ラインくし
型フイルタ回路から出力されるクロマ信号の繰り換え
を、平均化した垂直相関の大きさの比に応じて切り換え
ることにより、ドツト妨害を有効に回避して滑らかに画
質が変化する自然な表示画像を得ることができる。
C従来の技術 従来、この種のフイルタ回路においては、遅延回路を
用いてビデオ信号を輝度信号及びクロマ信号に分離する
ようになされたものが提案されている(特開昭62−1522
90号公報)。
すなわち第3図に示すように、NTSC方式のビデオ信号
SVを輝度信号SY及びクロマ信号SCに分離する適応型のフ
イルタ回路1においては、ビデオ信号SVをバンドパスフ
イルタ回路2に与え、クロマ帯域の信号成分を抽出す
る。
さらに当該信号成分を、遅延時間が1水平走査線期間
でなる遅延回路3(以下1H遅延回路と呼ぶ)に与え、当
該遅延回路3の入出力信号を減算回路5で減算する。
これに対して割算回路6は、1ビツトのビツトシフト
回路で構成され、これにより演算回路5の出力信号を1/
2に割り算して選択回路7に出力する。
かくして1H遅延回路3、減算回路5及び割算回路6
は、隣接する2つの水平走査線間の垂直相関を利用し
て、クロマ帯域の信号成分からクロマ信号SCUを抽出す
るくし型フイルタ回路(以下第1の2ラインくし型フイ
ルタ回路と呼ぶ)を構成する。
これに対して1H遅延回路8は、1H遅延回路3の出力信
号を受けるようになされ、その入出力信号を減算回路10
で減算した後、1ビツトのビツトシフト回路で構成され
た割算回路11で1/2に割り算して、選択回路7に出力す
るようになされている。
従つて1H遅延回路8、減算回路10及び割算回路11は、
隣接する2つの水平走査線間の垂直相関を利用して、ク
ロマ帯域の信号成分からクロマ信号SCLを抽出する第2
の2ラインくし型フイルタ回路を構成し、この場合1H遅
延回路3、減算回路5及び割算回路6で構成される第1
の2ラインくし型フイルタ回路に対して、1水平走査線
期間だけ遅延したクロマ信号SCLを出力する。
これに対して加算回路15及び16は、それぞれ1H遅延回
路3及び8の入出力信号を加算するようになされ、これ
によりそれぞれ1H遅延回路3及び8に入出力する信号成
分について、垂直相関の大きさに反比例して信号レベル
が変化する加算信号SAD1及びSAD2を得るようになされて
いる。
比較回路18は、加算信号SAD1及びSAD2の信号レベルを
比較し、その比較結果に基づいて選択回路7の接点を切
り換えることにより、垂直相関の大きい2つの水平走査
線から抽出したクロマ信号SCU又はSCLを選択出力する。
かくして水平走査線間の垂直相関を利用したクロマ信
号SCが得られ、当該クロマ信号SCと1H遅延回路19から出
力されるビデオ信号SVとの減算信号を減算回路19から出
力することにより、輝度信号SYが抽出される。
D発明が解決しようとする問題点 ところが第3図の構成のフイルタ回路1で分離した輝
度信号SY及びクロマ信号SCを表示すると、表示画像が不
自然に表示される場合がある。
すなわちフイルタ回路1においては、加算信号SAD1
びSAD2の比較結果に基づいてクロマ信号SCU及びSCLを切
り換えることから、第1及び第2の2ラインくし型フイ
ルタ回路において、垂直相関の大きさの違いが小さい場
合、加算信号SAD1及びSAD2の比較結果が頻繁に変化し、
クロマ信号SCU及びSCLが頻繁に切り換つて出力される。
従つて、走査方向に徐々に画質が変化するようなビデ
オ信号SV(例えば標準のビデオ信号においては、circul
ar zone plate、v sweep等のビデオ信号でなる)を表示
すると、クロマ信号SCU及びSCLが頻繁に切り換つて出力
され、がたがたと画質が変化する不自然な表示画像が表
示される問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、滑らか
に画質が変化する自然な表示画像を得ることができるフ
イルタ回路を提案しようとするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる課題を解決するため本発明においては、ビデオ
信号SVからクロマ帯域の信号成分を抽出するための抽出
回路2と、当該抽出された信号成分からなる帯域抽出信
号と、当該帯域抽出信号を1水平走査期間又は2水平走
査期間だけ遅延させた第1の遅延ビデオ信号とから、第
1のクロマ信号SCUを出力する第1の2ラインくし型フ
イルタ回路3、5、6と、第1の遅延ビデオ信号と、帯
域抽出信号を2水平走査期間又は4水平走査期間だけ遅
延させた第2の遅延ビデオ信号とから、第2のクロマ信
号SCLを出力する第2の2ラインくし型フイルタ回路
8、10、11と、第1のクロマ信号SCU及び第2のクロマ
信号SCLから、第3のクロマ信号SC3を出力する3ライン
くし型フイルタ回路3、5、6、8、10、11と、帯域抽
出信号及び第1の遅延ビデオ信号を加算して当該加算結
果の絶対値を平均化することにより第1の比較信号S
COMAを生成する第1の平均化回路15、28、30と、第1の
遅延ビデオ信号及び上記第2の遅延ビデオ信号を加算し
て当該加算結果の絶対値を平均化することにより第2の
比較信号SCOMBを生成する第2の平均化回路16、29、31
と、第2の比較信号SCOMBに対する第1の比較信号SCOMA
の比率が、2分の1倍以下のときには第1のクロマ信号
SCUを選択出力し、2倍以上のときには第2のクロマ信
号SCLを選択出力し、2分の1倍より大きくかつ2倍よ
りも小さいときには第3のクロマ信号SC3を選択出力す
る検出回路32、21とを設けるようにした。
F作用 第1のクロマ信号SCU及び第2のクロマ信号SCLを出力
する第1の2ラインくし型フイルタ回路3、5、6及び
第2の2ラインくし型フイルタ回路8、10、11に加え
て、第1のクロマ信号SCU及び第2のクロマ信号SCLの平
均からなる第3のクロマ信号SC3を出力する3ラインく
し型フイルタ回路3、5、6、8、10、11を設け、第
1、第2及び第3のクロマ信号SCU、SCL及びSC3を切り
換える際に、第2の比較信号SCOMBに対する第1の比較
信号SCOMAの比率が、2分の1倍以下のときには第1の
クロマ信号SCUを選択出力し、2倍以上のときには第2
のクロマ信号SCLを選択出力し、2分の1倍より大きく
かつ2倍よりも小さいときには第3のクロマ信号SC3
選択出力するようにすれば、水平走査線間の垂直相関の
大きさを平均化して比較することができ、この結果水平
走査線間の垂直相関の大きさの違いが小さい場合でも当
該比較結果が頻繁に変化するのを回避することができ
る。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(G1)第1の実施例 第3図との対応部分に同一符号を附して示す第1図に
おいて、23は全体として適応型のフイルタ回路を示し、
第1及び第2の2ラインくし型フイルタ回路から出力さ
れるクロマ信号SCU及びSCLを選択回路21に与える。
これに対して加算回路22は、クロマ信号SCU及びSCL
加算信号を、1ビツトのビツトシフト回路で構成された
割算回路24で割り算して、選択回路21に出力するように
なされている。
かくして、バンドパスフイルタ回路2、1H遅延回路
3、減算回路5及び割算回路6は、1H遅延回路3の入出
力信号でなるビデオ信号SVとビデオ信号SVを1水平走査
線期間だけ遅延させた第1の遅延ビデオ信号とから、ク
ロマ信号SCUを得るようになされた第1の2ラインくし
型フイルタ回路を構成し、バンドパスフイルタ回路2、
1H遅延回路3、8、減算回路10及び割算回路11は、1H遅
延回路8の入出力信号でなる第1の遅延ビデオ信号とビ
デオ信号SVを2水平走査線期間だけ遅延させた第2の遅
延ビデオ信号から、クロマ信号SCLを得るようになされ
た第2の2ラインくし型フイルタ回路を構成するのに対
し、バンドパスフイルタ回路2、1H遅延回路3、8、減
算回路5、10、割算回路6、11、24及び加算回路22は、
ビデオ信号SV、第1及び第2の遅延ビデオ信号から、ク
ロマ信号SC3を得るようになされたくし型フイルタ回路
(以下3ラインくし型フイルタ回路と呼ぶ)を構成す
る。
従つて選択回路21の接点を切り換えることにより、第
1及び第2の2くし型フイルタ回路から出力されるクロ
マ信号SCU及びSCLに加えて、3ラインくし型フイルタ回
路から出力されるクロマ信号SC3を切り換えて出力する
ことができる。
これに対して検出回路26は、それぞれ加算信号SAD1
びSAD2を絶対値化回路28及び29に与え、絶対値化してロ
ーパスフイルタ回路30及び31に出力する。
ローパスフイルタ回路30及び31は、カツトオフ周波数
がクロマ帯域の周波数に比して低い周波数に選定され、
当該ローパスフイルタ回路30及び31から、加算信号SAD1
及びSAD2の信号レベルの変動を平均化した比較信号S
COMA及びSCOMBが出力されるようになされている。
従つて加算信号SAD1及びSAD2を介して、第1及び第2
のラインくし型フイルタ回路について垂直相関の大きさ
を比較し得るのに対し、比較信号SCOMA及びSCOMBを介し
て垂直相関の大きさを平均化して比較することができ
る。
比較回路32は、比較信号SCOMA及びSCOMBの比較結果に
応じて選択回路21の接点を切り換えるようになされ、こ
れによりドツト妨害を有効に回避して滑らかに画質が変
化する表示画像を得るようになされている。
すなわち加算信号SAD1及びSAD2の信号レベルの変動を
平均化した比較信号SCOMA及びSCOMBを比較するようにす
れば、垂直相関の大きさを平均化して比較することがで
きることから、第1及び第2の2ラインくし型フイルタ
回路において、垂直相関の大きさの違いが小さい場合で
も、比較結果の頻繁な変化を有効に回避することができ
る。
従つて走査方向に徐々に画像が変化するようなビデオ
信号SVにおいても、クロマ信号の頻繁な切り換えを有効
に回避し得、がたがたと画質が変化する不自然な表示画
像を未然に防止しすることができる。
かくして比較回路32は、比較信号SCOMA及びSCOMBの信
号レベルを比較し、比較結果が、次式 の関係を満足するとき、第1の2ラインくし型フイルタ
回路から出力されるクロマ信号SCUを選択回路21から出
力する。
これに対して、比較結果が、次式 の関係を満足するとき、第2の2ラインくし型フイルタ
回路から出力されるクロマ信号SCLを選択回路21から出
力するのに対し、次式 の関係を満足するとき、3ラインくし型フイルタ回路か
ら出力されるクロマ信号SC3を選択回路21から出力す
る。
かくしてこの実施例においては、第1及び第2の2ラ
インくし型フイルタ回路について、垂直相関の大きさを
平均化して比較し、当該平均化した垂直相関の大きさが
2倍以上に開きがあるとき、それぞれ第1及び第2の2
ラインくし型フイルタ回路から出力されるクロマ信号S
CU及びSCLを出力するのに対し、平均化した垂直相関の
大きさが2倍以上に開きがないとき、3ラインくし型フ
イルタ回路から出力されるクロマ信号SCLを出力する。
ところで、単に平均化した垂直相関の大きさの比較結
果に応じて、第1及び第2の2ラインくし型フイルタ回
路から出力されるクロマ信号SCU及びSCLを切り換えて出
力すると、第1及び第2の2ラインくし型フイルタ回路
において、垂直相関の大きさの違いが小さいときでも、
がたがたと画質が変化するの防止し得る代わりにドツト
妨害が発生する場合がある。
ところがこの実施例のように、平均化した垂直相関の
大きさが所定値倍以上に開きがないとき、3ラインくし
型フイルタ回路から出力されるクロマ信号SCLを出力す
れば、ドツト妨害を低減して滑らかに画質が変化する表
示画像を得ることができる。
因にこの実施例においては、(3)式で表されるよう
に、平均化した垂直相関の大きさの比が値1/2から値2
の範囲のとき、3ラインくし型フイルタ回路から出力さ
れるクロマ信号SCLを出力することにより、表示画像の
解像度の劣化を有効に回避して、実用上充分な範囲で滑
らかに画質が変化する表示画像を得るようになされてい
る。
さらにこのように平均化した垂直相関の大きさの比が
値1/2から値2の範囲で、選択回路21の接点を切り換え
ると、比較信号SCOMA及びSCOMBの一方を1ビツト分ビツ
トシフトさせて比較結果を得ることができ、当該比較結
果で接点を切り換えて、簡易に選択回路21を制御するこ
とができる。
従つてその分当該比較回路32の構成を簡略化して、フ
イルタ回路23全体を簡略化することができる。
かくして、絶対値化回路28、29、ローパスフイルタ回
路30、31、比較回路32、選択回路21は、1H遅延回路3の
入出力信号でなるビデオ信号SV及び第1の遅延ビデオ信
号の相関と、1H遅延回路8の入出力信号でなる第1及び
第2の遅延ビデオ信号の相関を検出し、第1の2ライン
くし型フイルタ回路から出力されるクロマ信号SCU、第
2の2ラインくし型フイルタ回路から出力されるクロマ
信号SCL及び3ラインくし型フイルタ回路から出力され
るクロマ信号SC3を、検出結果に応じて選択出力する検
出回路を構成する。
以上の構成において、ビデオ信号SVは、バンドパスフ
イルタ回路2でクロマ帯域の信号成分が抽出され、当該
信号成分が、順次1H遅延回路3及び8に出力される。
それぞれ1H遅延回路3及び8の入出力信号は、減算回
路5及び10、割算回路6及び11を介して、1水平走査線
期間だけ遅延時間の異なるクロマ信号SCU及びSCLに変換
されて、選択回路21に出力される。
さらにクロマ信号SCU及びSCLは、加算回路22で加算さ
れた後、割算回路24に出力され、これにより3ラインく
し型フイルタ回路で抽出されたクロマ信号SC3が作成さ
れる。
これに対して1H遅延回路3及び8の入出力信号は、加
算回路15及び16で加算された後、絶対値化回路28及び2
9、ローパスフイルタ回路30及び31を介して、第1及び
第2の2ラインくし型フイルタ回路について、垂直相関
の大きさを平均化した比較信号SCOMA及びSCOMBに変換さ
れる。
比較信号SCOMA及びSCOMBは、比較回路32に出力され、
その比較結果に応じて選択回路21の接点を切り換えるこ
とにより、平均化した垂直相関の大きさが2倍以上に開
きがあるとき、それぞれ第1及び第2の2ラインくし型
フイルタ回路から出力されるクロマ信号SCU及びSCLが選
択回路21から出力され、当該平均化した垂直相関の大き
さが2倍以上に開きがないとき、3ラインくし型フイル
タ回路から出力されるクロマ信号SC3が選択回路21から
出力される。
これにより選択回路21からクロマ信号SCU、SCL及びS
C3を、垂直相関の大きさに応じて切り換えたクロマ信号
SCが得られ、当該クロマ信号SCが、減算回路19でビデオ
信号SVから減算されて輝度信号SYが得られる。
以上の構成によれば、第1及び第2の2ラインくし型
フイルタ回路について、平均化した垂直相関の大きさ検
出し、当該平均化した垂直相関の大きさが2倍以上に開
きがあるとき、それぞれ第1及び第2の2ラインくし型
フイルタ回路から出力されるクロマ信号SCU及びSCLを出
力するのに対し、当該平均化した垂直相関の大きさが2
倍以上に開きがないとき、3ラインくし型フイルタ回路
から出力されるクロマ信号SC3を出力することにより、
ドツト妨害を有効に回避して滑らかに画質が変化する表
示画像を得ることができる。
(G2)第2の実施例 第1図との対応部分に同一符号を附して示す第2図に
おいて、40は全体として適応型のフイルタ回路を示し、
クロマ信号SCU、SCL及びSC3に加えて1H遅延回路3から
出力されるバンドパスフイルタ回路2の出力信号SBPF
選択回路41に与える。
従つて選択回路41の接点を切り換えることにより、第
1及び第2の2ラインくし型フイルタ回路から出力され
るクロマ信号SCU及びSCL、3ラインくし型フイルタ回路
から出力されるクロマ信号SC3に加えて、バンドパスフ
イルタ回路2で抽出されたクロマ信号SBPFを切り換えて
出力することができる。
これに対して検出回路43は、それぞれバンドパスフイ
ルタ回路2、1H遅延回路3及び8の出力信号を絶対値化
回路45、46及び47に与え、絶対値化してローパスフイル
タ回路48、49及び50に出力する。
ローパスフイルタ回路48、49及び50は、ローパスフイ
ルタ回路30及び31と同様に構成され、これによりバンド
パスフイルタ回路2、1H遅延回路3及び8の出力信号に
ついて、信号レベルの変動を平均化した比較信号
SCOM1、SCOM2及びSCOM3を得るようになされている。
比較回路52は、比較信号SCOM1及びSCOM2と比較信号S
COM2及びSCOM3を比較し、当該比較信号SCOM1及びSCOM2
について、次式 の関係が成り立ち、かつ比較信号SCOM2及びSCOM3につい
て、次式 の関係が成り立つとき、ゲート回路54に切換信号を出力
する。
さらに比較回路52は、比較信号SCOM1及びSCOM2につい
て、次式 の関係が成立し、かつ比較信号SCOM2及びSCOM3につい
て、次式 の関係が成り立つとき、同様にゲート回路54に切換信号
を出力する。
このことは連続する3つの水平走査線間において、間
に挟まれた水平走査線が上下の水平走査線に対して垂直
相関が小さい場合に切換信号を出力することを意味す
る。
かくしてこの実施例においては、バンドパスフイルタ
回路2を介して得られるビデオ信号SV及び第1の遅延ビ
デオ信号と、第1の遅延ビデオ信号と第2の遅延ビデオ
信号とについて、その信号レベルの変動を平均化して比
較し、その信号レベルの比が2倍以上又は1/2倍以下の
とき、切り換え信号を出力することにより、頻繁な切換
信号の出力を有効に回避して、垂直相関の小さい場合を
検出するようになされている。
ゲート54は、検出回路26で3ラインくし型フイルタ回
路が選択された状態で、検出回路43から切換信号が出力
されると、選択回路41の出力信号を、3ラインくし型フ
イルタ回路のクロマ信号SC3に代えて、バンドパスフイ
ルタ回路2で抽出されたクロマ信号SBPFに切り換える。
従つてこの実施例においては、第1及び第2の2ライ
ンくし型フイルタ回路について、平均化した垂直相関の
大きさが2倍以上に開きがあるとき、それぞれ第1及び
第2の2ラインくし型フイルタ回路から出力されるクロ
マ信号SCU及びSCLが出力される。
さらに、平均化した垂直相関の大きさが2倍以上に開
きがなく、かつ連続する3つの水平走査線間において、
間に挟まれた水平走査線が上下の水平走査線に対して垂
直相関が大きく、次式 の関係、又は、次式 の関係が成り立つとき、3ラインくし型フイルタ回路の
クロマ信号SCLが出力されるのに対し、間に挟まれた水
平走査線が上下の水平走査線に対して垂直相関が小さい
場合、バンドパスフイルタ回路2で抽出されたクロマ信
号SBPFが出力される。
実際上第1の実施例のように、平均化した垂直相関の
大きさが2倍以上に開きがないとき、単に3ラインくし
型フイルタ回路のクロマ信号SCLを出力するようにして
も、単色の背景に文字がスーパーインポウズされたよう
な表示画面では、スーパーインポウズされた部分のドツ
ト妨害を完全に除去し得ない。
従つてこの実施例のように、連続する水平走査線の間
で、間に挟まれた水平走査線が上下の水平走査線に対し
て垂直相間が小さい場合、3ラインくし型フイルタ回路
に代えてバンドパスフイルタ回路2で抽出されたクロマ
信号SBPFを出力するようにすれば、文字がスーパーイン
ポウズされたような部分で、当該バンドパスフイルタ回
路2で抽出されたクロマ信号SBPFが出力されるようにな
され、当該部分のドツト妨害を有効に回避することがで
きる。
かしくて第1の実施例に比して、さらにドツト妨害を
有効に回避して、滑らかに画質が変化する自然な表示画
像を得ることができる。
第2図の構成によれば、第1及び第2の2ラインくし
型フイルタ回路について、平均化した垂直相関の大きさ
検出し、平均化した垂直相関の大きさが2倍以上に開き
があるとき、それぞれ第1及び第2の2ラインくし型フ
イルタ回路から出力されるクロマ信号SCU及びSCLを出力
し、当該平均化した垂直相関の大きさが2倍以上に開き
がないとき、連続する3つのライン水平走査線の間で、
間に挟まれた水平走査線が上下の水平走査線に対して垂
直相間が大きい場合及び小さい場合とで、それぞれ3ラ
インくし型フイルタ回路及びハンドパスフイルタ回路2
のクロマ信号SC3及びSBPFを出力することにより、第1
の実施例に比して、ドツト妨害をさらに一段と有効に回
避して、滑らかに画質が変化する自然な表示画像を得る
ことができる。
(G3)他の実施例 なお上述の実施例においては、平均化した垂直相関の
大きさが2倍以上に開きがあるか否か基準にして、第1
及び第2の2ラインくし型フイルタ回路、3ラインくし
型フイルタ回路のクロマ信号SCU、SCL、SC3を切り換え
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば4倍以上等、種々の倍率を基準にして切り換えるよう
にしてもよい。
同様に第2の実施例においては、比較信号SCOM1、S
COM2及びSCOM3の信号レベルの比が2倍以上に開きがあ
るか否か基準にして、3ラインくし型フイルタ回路及び
バンドパスフイルタ回路2のクロマ信号SC3及びSBPF
切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、種々の倍率を基準にして切り換えるようにしてもよ
い。
さらに上述の第2の実施例においては、(3)式及び
(9)式の条件が満足されるとき、3ラインくし型フイ
ルタ回路に切り換える場合について述べたが、本発明は
これに代え、(3)式及び以下の式を満足するとき、3
ラインくし型フイルタ回路を選択するようにしても良
い。
すなわち、(3)式の他に次式 を満足し、かつ、次式 の関係を満足するとき、3ラインくし型フイルタ回路を
選択し、これ以外で(3)式の条件だけを満足するとき
バンドパスフイルタ回路を選択するようにしても良い。
このようにすれば、第2の実施例に比してバンドパス
フイルタ回路を選択する頻度を高くすることができる。
さらに上述の実施例においては、平均化した垂直相関
の大きさを比較し、その比較結果に応じて第1及び第2
の2ラインくし型フイルタ回路、3ラインくし型フイル
タ回路のクロマ信号SCU、SCL、SC3を切り換える場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、直接垂直相関
の大きさを比較し、その比較結果でクロマ信号SCU
SCL、SC3を切り換えるようにしてもよい。
この場合、頻繁にクロマ信号が切り換わつても、単に
2つの2ラインくし型フイルタ回路を切り換える場合に
比して、滑らかに画質が変化する自然な表示画像を得る
ことができる。
さらに上述の実施例においては、1H遅延回路3、8等
を共通に用いて第1及び第2の2ラインくし型フイルタ
回路、3ラインくし型フイルタ回路を構成する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、別体に構成する
ようにしてもよい。
さらに上述の実施例においては、遅延時間が1水平走
査線期間の遅延回路3、8、20を用いて、NTSC方式のビ
デオ信号を輝度信号及びクロマ信号に分離する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、PAL方式のビデ
オ信号を輝度信号及びクロマ信号に分離する場合等にも
適用することができる。
因にPAL方式のビデオ信号を輝度信号及びクロマ信号
に分離する場合、遅延時間が1水平走査線期間の遅延回
路3、8、20に代えて、遅延時間が2水平走査線期間の
遅延回路を用いるようにすればよい。
H発明の効果 第1及び第2の2ラインくし型フイルタ回路から出力
される第1及び第2のクロマ信号と、3ラインくし型フ
イルタ回路から出力される第3のクロマ信号とを、水平
走査線間の垂直相関の大きさを平均化して比較して得ら
れる比較結果に基づいて切り換えるようにしたことによ
り、水平走査線間の垂直相関の大きさの違いが小さい場
合でも当該比較結果が頻繁に変化するのを回避すること
ができ、かくしてドツト妨害を有効に回避して滑らかに
画質が変化する自然の表示画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるフイルタ回路を示すブ
ロツク図、第2図はその第2の実施例を示すブロツク
図、第3図は従来のフイルタ回路を示すブロツク図であ
る。 1、23、40……フイルタ回路、2……バンドパスフイル
タ回路、3、8、20……遅延回路、5、10……減算回
路、6、11、24……割算回路、7、21、41……選択回
路、18、32、52……比較回路、28、29、45、46、47……
絶対値化回路、30、31、48、49、50……ローパスフイル
タ回路。
フロントページの続き (72)発明者 喜多 宏之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−111596(JP,A) 特開 昭59−198100(JP,A) 特開 昭63−312790(JP,A) 特開 昭59−151592(JP,A) 特開 昭63−141490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 9/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビデオ信号からクロマ帯域の信号成分を抽
    出するための抽出回路と、 上記抽出された信号成分からなる帯域抽出信号と、当該
    帯域抽出信号を1水平走査期間又は2水平走査期間だけ
    遅延させた第1の遅延ビデオ信号とから、第1のクロマ
    信号を出力する第1の2ラインくし型フイルタ回路と、 上記第1の遅延ビデオ信号と、上記帯域抽出信号を2水
    平走査期間又は4水平走査期間だけ遅延させた第2の遅
    延ビデオ信号とから、第2のクロマ信号を出力する第2
    の2ラインくし型フイルタ回路と、 上記第1のクロマ信号及び上記第2のクロマ信号から、
    第3のクロマ信号を出力する3ラインくし型フイルタ回
    路と、 上記帯域抽出信号及び上記第1の遅延ビデオ信号を加算
    して当該加算結果の絶対値を平均化することにより第1
    の比較信号を生成する第1の平均化回路と、 上記第1の遅延ビデオ信号及び上記第2の遅延ビデオ信
    号を加算して当該加算結果の絶対値を平均化することに
    より第2の比較信号を生成する第2の平均化回路と、 上記第2の比較信号に対する上記第1の比較信号の比率
    が、2分の1倍以下のときには上記第1のクロマ信号を
    選択出力し、2倍以上のときには上記第2のクロマ信号
    を選択出力し、2分の1倍より大きくかつ2倍よりも小
    さいときには上記第3のクロマ信号を選択出力する検出
    回路と を具えることを特徴とするフイルタ回路。
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