JP2840739B2 - 耐風雨平形系瓦 - Google Patents

耐風雨平形系瓦

Info

Publication number
JP2840739B2
JP2840739B2 JP8848887A JP8848887A JP2840739B2 JP 2840739 B2 JP2840739 B2 JP 2840739B2 JP 8848887 A JP8848887 A JP 8848887A JP 8848887 A JP8848887 A JP 8848887A JP 2840739 B2 JP2840739 B2 JP 2840739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
roof tile
locking
roof
zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8848887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63255452A (ja
Inventor
嘉人 釣場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWARA GIKEN JUGEN
Original Assignee
KAWARA GIKEN JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWARA GIKEN JUGEN filed Critical KAWARA GIKEN JUGEN
Priority to JP8848887A priority Critical patent/JP2840739B2/ja
Publication of JPS63255452A publication Critical patent/JPS63255452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2840739B2 publication Critical patent/JP2840739B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、平形系瓦における尻部への侵入溢流雨水
を下段瓦流水面に誘導し、また葺き合わせ瓦間の嵌合・
抑止により強風時の浮き・振れを防止する構造に関す
る。 [従来の技術] 従来、同一段横方向の葺き合わせ部が桟覆部Sと差込
受部Uとの重なりとなり、その部分の厚さが瓦一枚分に
納められ、葺き合わせ瓦の表面間には基本的に段差がな
く同一延長面を形成する構造をとる平板状および波状の
平形系瓦においては、強風雨時における雨水侵入と瓦の
浮き上がりとを防止する効果的な構造上の措置はいまだ
なされていない。 従来技術1は、第10図(1),(2)に示すように一
般的な平板状の瓦の例であるが、差込受部Uに差込導水
帯12とその外側に水返し突条13が設けられ、尻部R側縁
に水返し突条14と釘孔15とが設けられているものであ
る。 この瓦の固定は、第11図(1),(2)に示すよう
に、差込導水帯12の外縁の水返し突条13に固定金具16を
掛け、これを屋根基板Nに釘止めして行うものであり、
第12図に示すように上下段の葺き合わせ瓦間にも特別の
係止措置はとられていない。 従来技術2は、特開昭60−148948号「平瓦」の例で、
第13図(1),(2)に示すように、尻部R側と差込受
部U側とに受溝17,18がそれぞれ設けられ、流水面の差
込受部U側縁に水切突条19が、尻部R側縁寄りには係止
突条20が設けられて、また尻部R側の表面には係合突起
21が、裏面側にはこれと係合する係合溝22,23がそれぞ
れ設けられる平板状の瓦である。 [発明が解決しようとする課題] この平形系瓦が、形状的に強風時において雨侵入と瓦
の浮き上がりを発生しやすいといわれながらまだ充分な
解決がなされていないのは、その構造上の措置が瓦の葺
き重ね部分に納められて葺き上げ後の外観を変えないも
のであることを現実的に要求されるに対して、この系の
瓦ではその余裕が小さいことである。 従来技術1の課題は、尻部R側においては侵入した雨
水が溢流しやすく、溢流雨水が釘孔15に誘引されるこ
と、および差込受部Uにおいても、差込導水帯12の縁の
水返し突条14に固定金具16をかけこれを屋根基板Nに釘
止めして行う瓦の固定では、固定金具16伝いに雨水を誘
引しやすいものである。 従来技術2の課題は、第14図,第15図に示すこの瓦の
葺き合わせ状態から分かるように、尻部R側へ侵入した
雨水を受溝17に受けそれを受溝18に誘導することまでは
よいが、受溝17,18に流入した雨水は並列葺き千鳥葺き
の何れの場合も、下段側の瓦の流水面に戻ることなく受
溝内を流下するため、下段になるほど水量は多くなり、
ここから溢流する恐れもあるものである。 また、この瓦の主要部である尻部R側の係合突起21と
裏面側の係合溝22,23との係合は、上下段瓦間のずれ止
め・振れ止めに関与するものであって、頭部T側からの
浮きを抑止する作用はない。 この発明の目的は、上記の問題点を除去し、瓦の尻部
R側からの侵入雨水を瓦の側縁を経て葺き合わせ下段瓦
の流水面に誘導して、尻部R側の釘孔も雨水侵入を防止
できる位置・高さとし、さらに千鳥葺きおよび並列葺き
のそれぞれに適した差込受部側の係止・係合構造によっ
て、強風雨時の雨水侵入防止と瓦の振れ防止とともに、
瓦の頭部からの浮きをも抑止するものである。 [課題を解決するための手段] この発明は、尻部側と差込受部側との側縁に互いに連
通する導水帯を設け、尻部側の釘孔を高い位置とし、千
鳥葺き用の瓦においては、差込導水帯の外側に差込係止
帯を設け、瓦表面の尻部側中央付近に係止堰を突設し
て、葺き合わせたとき、差込導水帯の頭部寄り差込受部
側の側面が下段の瓦の係止堰の側面に、差込係止帯の先
端が下段の瓦の係止堰の尻部側の側面にそれぞれ当接す
るようにし、差込係止帯に固定金具を掛けて屋根基板に
釘止め固定できるようにするものであり、また並列葺き
用の瓦においては、導水帯と釘孔とを上記と同様に設
け、差込受部外側にその頭部寄りの部分を一段底部側に
屈設させた形の差込係止端を有する差込係止帯を設け
て、肩隅角部にはその一部を切欠きその部分を瓦表面よ
り高いレベルで覆う形の肩閉塞片を突設させて、葺き合
わせたとき、差込係止端が下段の瓦の差込受部の尻部側
寄りに設けた尻差込部に陥納され、斜め下段瓦の肩閉塞
片が差込係止端の上に載設係合して抑止できるようにす
る平板状および波状の耐風雨平形系瓦である。 [実施例] この発明を実施例の図面に基づいて説明すると次の通
りである。 実施例1は、第1図(1),(2)に示す発明の瓦X
のように、尻部R側縁の瓦の表面より低いレベルの尻側
導水帯1を形成して、その外側に水返し突条7を設け、
これらを差込導水帯2と連接し、尻部R側の釘孔10を尻
側導水帯1に穿設して充分な高さの周堤を形成する。差
込導水帯2の外側には、これより一段低いレベルの差込
係止帯3aを形成し、その外縁に水返し突条8を設ける。
さらに瓦表面の尻部R側中央付近に係止堰4を突設す
る。 この瓦を千鳥葺きに葺き合わせた状態を第2図ないし
第5図に示すが、葺き重ね上段の瓦X1の差込導水帯2の
頭部T寄りの差込受部U側の側面が下段の瓦X2の係止堰
4めの側面に当接し、かつ差込係止帯3aの頭部T寄りの
先端部分は同下段の瓦X2の係止堰20の尻部R側側面に当
接する。 また、各瓦単位の差込側固定は、差込係止帯3aの縁に
固定金具11をかけこれを屋根基板Nに釘止めする一般的
方法で行なえばよい。 実施例2は、第6図(1),(2)に示す瓦Yのよう
に、実施例1と同様に尻側導水帯1および尻部R側の釘
孔10を形成し、差込導水帯2の外側に差込係止帯3bを設
け、その頭部T寄りの一端を一段底部側へ屈設させて差
込係止端5を形成させ、肩隅角部Cの一部を切欠きさら
にその部分を瓦表面より高いレベルで覆う形の肩閉塞片
6を突設させる。 この瓦を並列葺きに葺き合わせると、第7図(1),
(2),第8図に示すように、葺き重ね上段の瓦Y1の差
込係止端5は同下段の瓦Y2の尻差込部Dに陥納し、この
上に瓦Y1に対する斜め下段の瓦Y3の肩閉塞片6が載設・
係合されて抑止するものである。なお、第9図に示すよ
うに、葺き上げ後の屋根外観には、これらの措置構造が
表われることがない。 ここで、一般的に行なわれる各瓦単位の差込受部側の
金具固定は、この方法をとることにより特にその必要は
ない。 なお、実施例1,2の図面は直接的には平板状瓦をもっ
て示したが、これと同じ葺き合わせ構造をとる波状瓦の
場合であれば基本的に上記と同じ構造・方法の適用とな
る。 [作用] この発明の瓦の作用は、次のとおりである。 (1)尻部Rに侵入し溢流した雨水は、尻側導水帯1に
よって受けられ、差込導水帯2に移流し、葺き重ね下段
瓦の流水表面に戻される。 (2)尻部Rの釘孔10も、その周堤の高さが充分にとれ
るので雨水の流入は防止できる。 (3)差込係止水帯3aについては、ここに固定金具を掛
けても差込導水帯2とは分割されているので、差込導水
帯2の上の流水を誘引することがない。 (4)たとえ、雨水が差込係止帯3a,3b,差込係止端5に
溢流したとしても僅少と考えられ、千鳥葺きの場合は下
段瓦の尻側導水帯1に、並列葺きの場合は下段瓦の尻差
込部Dに受けられ、何れもその下段の瓦の流水表面に導
かれる。 (5)強風による瓦の振れ・浮き防止に関しては、一般
的に行う差込側の固定金具止めのほか、実施例1による
千鳥葺きの場合は、差込側係止帯の先端が尻部側中央の
係止堰の側面に当接することにより係止され、また実施
例2による並列葺きの場合は、差込側係止端が下段瓦の
尻差込部に陥納しさらにこの上に斜め下段瓦の肩閉塞片
が係合・載設して抑止される。 (5)なお、これらの係止・係合構造は、それぞれ葺き
合わせガイドの役割をも果たす。 [発明の効果] この発明の効果は、強風雨時において平形系瓦の最も
弱所とされる尻部側からの侵入溢流雨水を、尻部側側縁
から差込側を経て下段瓦の流水表面に誘導することによ
り、屋根基板面への漏れ込みを防止し、強風による頭部
側からの瓦の振れ・浮きに対しても係止・係合により防
止できる。 また、これらの係止・係合構造は葺き合わせガイドの
役割をも果たすことから、葺き施工が容易確実となり、
かつ、特に実施例2の方法によれば各瓦単位の差込部側
の金具固定の必要もなくなる。なお、全ての措置は瓦の
葺き重ね部内に納められるので、葺き施工後の外観には
全く影響をおよぼさない。
【図面の簡単な説明】 第1図(1),(2)は実施例1の斜視図,同斜視図、
第2図は同葺き合わせ要部斜視図、第3図は同葺き合わ
せ要部a−a断面図、第4図は同千鳥葺き屋根面外観
図、第5図は同葺き合わせ要部b−b断面図、第6図
(1),(2)は実施例2の斜視図,同斜視図、第7図
(1),(2)は同葺き合わせ要部斜視図,同斜視図、
第8図は同葺き合わせ要部c−c断面図、第9図は同並
列葺き屋根面外観図、第10図(1),(2)は従来技術
1の斜視図,同斜視図、第11図(1),(2)は同葺き
合わせ要部斜視図,同斜視図、第12図は同葺き合わせ要
部縦断面図、第13図(1),(2)は従来技術2の表平
面図,同裏平面図、第14図は同並列葺き合わせ平面図、
第15図は同千鳥葺き合わせ平面図である。 (主要部分の符号の説明) C……肩隅角部、D……尻差込部、N……屋根基板、R
……尻部、S……桟覆部、T……頭部、U……差込受
部、W,2W……瓦(従来)、X,X1,X2,Y,Y1,Y2,Y3……瓦
(発明)、1……尻側導水帯、2……差込導水帯、3a,3
b……差込係止帯、4……係止堰、5……差込係止端、
6……肩閉塞片、7,8,9……水返し突条、10……釘孔、1
1……固定金具、12……差込導水帯、13,14……水返し突
条、15……釘孔、16……固定金具、17,18……受溝、19
……水切突条、20……係止釘孔、21……係合突起、22,2
3……係合溝、

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.尻部(R)側に尻側導水帯(1)を、差込受部
    (U)にこれと連接する差込導水帯(2)をそれぞれ形
    成し、尻部(R)側の高い位置に釘孔(10)を穿設した
    平板状および波状の平形系瓦において、該差込導水帯
    (2)の外側に差込係止帯(3a)を設けて瓦表面の尻部
    (R)側中央付近に係止堰(4)を突設し、千鳥葺きに
    葺き合わせたとき、差込導水帯(2)の頭部(T)寄り
    の差込受部(U)側の側面が下段の瓦の該係止堰(4)
    の尻部(R)側の側面に当接して、該差込係止帯(3a)
    の先端部分が下段の瓦の該係止堰(4)の尻部(R)側
    の側面に当接し、また該差込係止帯(3a)に固定金具
    (11)を係止させて屋根基板(N)に釘止め固定できる
    ことを特徴とする耐風雨平形系瓦。 2.尻部(R)側に尻側導水帯(1)を、差込受部
    (U)にこれと連接する差込導水帯(2)をそれぞれ形
    成し、尻部(R)側の高い位置に釘孔(10)を穿設した
    平板状および波状の平形系瓦において、該差込導水帯
    (2)の外側に差込係止帯(3b)を設けて、該差込係止
    帯(3b)の頭部(T)寄りの部分を一段底部側に屈設さ
    せた形の差込係止端(5)を形成させ、肩隅角部(C)
    の一部を切欠きその部分を瓦表面より高いレベルで覆う
    形の肩閉塞片(6)を突設させて、並列葺きに葺き合わ
    せたとき、該差込係止端(5)が下段の瓦の差込受部
    (U)の尻部(R)側寄りに設けた尻差込部(D)に陥
    納され、斜め下段瓦の該肩閉塞片(6)が該差込係止端
    (5)の上に載設係合して抑止できることを特徴とする
    耐風雨平形系瓦。
JP8848887A 1987-04-09 1987-04-09 耐風雨平形系瓦 Expired - Fee Related JP2840739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8848887A JP2840739B2 (ja) 1987-04-09 1987-04-09 耐風雨平形系瓦

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8848887A JP2840739B2 (ja) 1987-04-09 1987-04-09 耐風雨平形系瓦

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63255452A JPS63255452A (ja) 1988-10-21
JP2840739B2 true JP2840739B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=13944187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8848887A Expired - Fee Related JP2840739B2 (ja) 1987-04-09 1987-04-09 耐風雨平形系瓦

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2840739B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02125113U (ja) * 1989-03-27 1990-10-16
JPH03129622U (ja) * 1990-04-10 1991-12-26
JPH0671656U (ja) * 1991-10-28 1994-10-07 株式会社神谷儀八 千鳥葺き及び筋葺き用の各釘孔を設けた平板瓦、又は頭部のアンダーラップ縁係止l形釘挿入用釘孔を備えた専用平板瓦

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63255452A (ja) 1988-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6073398A (en) Gutter cover
CA2363360A1 (en) Flashing system for roofing
JP2840739B2 (ja) 耐風雨平形系瓦
US4706421A (en) Gable rake strip for a tile roof
JP2934867B2 (ja) 耐風雨平形系瓦
JP4873941B2 (ja) けらば板金及び屋根構造
JP2686539B2 (ja) 耐風強化平形系瓦
JP3920083B2 (ja) 雪止め構造
JPH07574Y2 (ja) 外装用金属パネル
JP3407117B2 (ja) 係止耐風厚平形瓦
JP2516343B2 (ja) 耐風厚形平瓦
JP2973326B2 (ja) 頭部係合耐風雨厚平形瓦
JP2699211B2 (ja) 屋根用雪止め具
JP4067221B2 (ja) 軒樋止まり
JPS647177B2 (ja)
JPS6123140Y2 (ja)
JP4002177B2 (ja) 屋根用桟瓦
JPH0539125Y2 (ja)
JP3577690B2 (ja) 隅棟瓦
JP2593061Y2 (ja) 屋根瓦
JP2500108Y2 (ja)
JP3444354B2 (ja) 平板瓦の施工構造
JP4042850B2 (ja) 耐震、耐風雨用の本葺き瓦
JPS6129880Y2 (ja)
JPH0329455Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees